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No.45
遺産の継承者

【シナリオデモ1開始】
太平洋 トリニティシティ

  ~風見研究室~
テラル「…う…ここは…どこだ…?」「…私は脱出を拒み…そのまま撃墜されたはずだが…」
アフロディア「………」
テラル「アフロディア司令…? …気絶…しているのか…?」
風見「気がついたようだな、テラル司令」
テラル「何者だ…?」
風見「私は風見。このトリニティシティの責任者だ」
テラル「風見…! トリニティエネルギーを研究し、ゴッドシグマを造り上げた男か…!」
風見「さすがによく調べている。わざわざ時を越えて、この時代に来ただけの事はあるな」
テラル「なぜ、それを…!?」
風見「私はトリニティエネルギーの研究者だ。その理論の応用によるタイムワープと時空制御についての知識もある」「セカンド・ブレイク後に月周辺に出現したエルダー艦隊の動きからその結論に到ったまでだ」
テラル「その頭脳…さすがだと言っておこう」「だが、お前の研究によって銀河にどれだけの戦火が巻き起こったか、わかるか!?」「遥か未来の世界において我らエルダー星は地球人の暴虐により、その命運は風前の灯…!」「それは全て、お前の開発したトリニティエネルギーの力によるものなのだ!」
風見「少し黙ってもらおう。私はお前に構っている時間はないのだ」
テラル「何っ!?」
風見「私にはやらなくてはならない事がある…。この世界を救うためには私の科学が必要とされているのだ」「そのためには…」

  ~トリニティシティ ブリーフィングルーム~
ジェミー「クインシュタイン博士はZEUTHのみんなを集めて何の話をするのかしら?」
ジュリィ「風見博士の時空崩壊の研究に進展があったのかも知れんな」
オリバー「デビット…お前は何か聞いていないのか?」
デビット「だいたいの概略については知っている。だが、この話はクインシュタイン博士から直に聞くべきだろう」「マリン…。そして、その話はお前にも大きな衝撃を与える事になる」
マリン「つまり、俺がバルディオスをお姐されそうになった事に関係するというわけか」
デビット「…だが、心配は要らん。メインパイロットのの座は俺の方から辞退させてもらう」「お前達の戦いを間近で見ちまえば、そこに俺の世界が無いのは一目瞭然だったからな」
雷太「ほう…! お前にしちゃ随分と物分かりがいいな」
デビット「石頭のお前がマリンを信頼してるのを見れば、そういう気持ちにもなるさ」
キラケン「むははは! 雷太の石頭っぷりは、そこまで有名だったってわけか!」
雷太「う、うるせえ!」
デビット「そういう事だ、マリン。俺はクインシュタイン博士の助手としてお前達をサポートする」
マリン「了解だ、デビット。戦いは俺達に任せてくれ
斗牙「フェイ…君も僕達と一緒に戦ってくれるんだね?」
フェイ「命令に背いて出撃した以上、Gソルジャー隊はもう連邦軍には戻れない…」「だから、私もあなた達と行くわ。だって、グラントルーパーも地球を守るための力だもの」
エイジ「へ…今までツンケンした顔しか見てなかったが、笑った顔は可愛いじゃねえかよ」
斗牙「うん。フェイは子供の頃から可愛かったんだよ」
フェイ「な、何を言ってるのよ、斗牙は!」
アレックス「まあまあ、隊長! 今日から俺達もZEUTHなんですから仲良くやっていきましょうよ!」「俺…今、念願かなってモーレツに感動中ですよ!」
甲児「威勢のいい兄さんだな。あんたもGソルジャー隊の隊員かい?」
アレックス「俺の名前はアレックス・スミス中尉。って言っても、もう階級は無意味だがな」「これからは地球を守るスーパーロボット軍団の一員としてよろしく頼むぜ!」
シン「スーパーロボット軍団…?」
アレックス「そう! 弱気を助け強気をくじき、巨大な悪に勇気を友に立ち向かう! それこそまさに男のロマン!」「俺は納豆と牛丼と同じくらいスーパーロボットを愛している! フェイ隊長と仲間共々命懸けで戦うぜ!」
琉菜「わ、わかったからそう大きな声出さないでよ。見てるこっちの方が恥ずかしくなるよ」
鉄也「ロボットに憧れるのは結構だが、遊び気分でやれるほどZEUTHは甘くないぜ」
フェイ「すみません…。彼は腕も悪くないですし、地球を守る情熱も人一倍なのですが…」「少々特殊な趣味の持ち主で舞い上がってしまっているようです」
甲児「まあ悪い奴じゃなさそうだな。とりあえずよろしく頼むぜ、Gソルジャー隊のみんなも」
〔基地の扉の開閉音〕
クインシュタイン「…皆さん、お集まりのようですね」
兵左衛門「クインシュタイン博士、我々全員を集めての話とは重大な発表という事ですかな?」
クインシュタイン「その通りです。これからの戦いのために、皆さんにぜひ知っておいてもらいたい事があります」「そしてそれは、もしかすると皆さんの戦意をくじく事になるかも知れません」
ホランド「まさか、時空崩壊を止めるのは不可能とか言い出すんじゃねえだろうな?」
クインシュタイン「その可能性を含んでいます」
〔ざわめき〕
月影「諸君、静粛に。まずは博士の話を聞いてくれたまえ」
クインシュタイン「私の発表は、マリンの乗ってきたパルサバーンに残されたデータに端を発するものです」
マリン「俺のパルサバーンの…?」
クインシュタイン「まずはこれを見てください」「これがセカンド・ブレイクによって地形が変化してしまった現在の多元世界の地図です」
〔モニターの開閉音〕
クインシュタイン「これに先日の地球洪水作戦が阻止出来なかった場合を想定したものを重ねてみます」
〔データのロード音〕
マリン「これは…!」
闘志也「どうした、マリン?」
マリン「これは…S-1星だ! S-1星の地形図だ!!」
桂「何だって!?」
甲児「どういう事なんです、博士!?」
クインシュタイン「地球とS-1星の地形の符合…」「これは…S-1星が未来の地球である証拠です」
マリン「何っ!?」
竜馬「S-1星が…地球の未来…」
クインシュタイン「そうです。S-1星人は時間をさかのぼって、自らの星へ攻め込んできているのです」
マリン「そんな…そんな事が…!?」
勝平「じゃあ…マリンの兄ちゃんやアルデバロンの連チュも地球人って事か!」
アムロ「すぐには信じられない話だ…」
クインシュタイン「そう思うのも無理はありません。ですが、先に挙げた以外にも細かなデータがそれを裏付けています」「例えば、S-1星の『1』は太陽系の第一惑星を示しているそうです」
エイジ「それなら俺達の地球とは別物だぜ。こっちは太陽系第三惑星だからな」
ミヅキ「忘れたの、エイジ? セカンド・ブレイクで水星と金星は消滅しているのよ」
エイジ「そ、そう言えば…!」
クインシュタイン「他にもあります。マリンから聞いたS-1星の神話や伝承が地球のそれと符合を見せる事…」「彼と我々の肉体、さらには両星の技術系統の共通性もそれを裏付けるものでしょう」
ジュリィ「パルサバーンや亜空間力学のテクノロジーを短時間で解析できたのはそのためか…」
ジェミー「でも、どうしてこんな事に…」
クインシュタイン「彼らは第二の母星を求めてS-1星を発った直後に亜空間移動を行い、この地球にたどり着いたと聞きます」「その時、発生した時空震動に巻き込まれてS-1星人は、時を越えてこの多元世界にたどり着いたのでしょう」
オルソン「時空震動が、そんなところにも影響を与えていたとはな」
クインシュタイン「おそらく、この事実はアルデバロン側もセカンド・ブレイクまで気づいてはいなかったでしょう」
ジャミル「一つ聞きたい事があります」「我々やアイアン・ギアーのいた世界はエゥーゴのいた世界やミネルバのいた世界、エマーン等とは並行世界だそうですが…」「地球がS-1星と名前を変える世界はこの多元世界の未来なのですか?」
カミーユ「そうだとしたら辻褄があいませんよ。あの地球洪水作戦は、俺達が阻止したんですから」
クインシュタイン「あなた方の疑問はもっともです。…ですので、正確な表現を使いましょう」「S-1星は、この多元世界から分岐した未来の一つです」
ロラン「分岐した未来…?」
ソシエ「何なの、それって…?」
クインシュタイン「地球洪水作戦を阻止出来なかった場合、この地球は将来的にはS-1星となったのでしょう」
オリバー「待てよ…。じゃあ、俺達はS-1星の過去を変えちまったって事か…?」
桂「それって不味いんじゃないの…?」
タリア「SF小説などでは、過去の世界に干渉する事で未来が変わってしまい…」「本来起こるはずだった事が発生せず、最悪の場合、世界が消滅してしまう事もあるようですが…」
クインシュタイン「それは時間軸が、一つの連続した線であると考えた場合の事態です」「『過去』の改変は『現在』の消滅ではなく、別の可能性の誕生だと考えてください」
マリア「可能性の誕生…?」
大介「つまり、僕達が地球洪水作戦を阻止した事で地球がS-1星にならない未来…新たな並行世界が誕生したのですね」
クインシュタイン「その通りです。それこそが未来の分岐なのです」「この並行世界の誕生の概念で堕天翅とオーバーデビルの戦いも説明する事が出来ます」
グエン「つまり、アクエリオンの存在した世界とオーバーデビルや我々のいた世界は…」「堕天翅とオーバーデビルの戦い…いわゆる黒歴史では一つの世界だったが、それ以降に別の世界に分岐したと?」
クインシュタイン「その通りです。私の説明がご理解いただけたようですね」
万丈「ですが、物事の結果の差で世界が分岐していくとしたら、並行世界は無限に存在する事になるのでは?」
クインシュタイン「個人の有り様などの分岐は並行世界を誕生させる力には至らないでしょう」「そこまでの力を発揮するとしたら、地球とS-1星の分岐のように過去に干渉するといった特殊な事態か…」「時空震動のような世界の理を破壊するような力の存在が必要でしょう」「時空を振動させるだけの力…。そう…次元力とでも呼ぶべきものが…」
ピエール「ちょっと待った! 元は一つだった俺達とゲイナー達の世界が分岐したのは、その次元力のためって事か!?」
クインシュタイン「二つの世界の歴史の共通性とその後のあまりに劇的な分岐…さらに不明瞭な過去を考えるに…」「私は黒歴史と呼ばれる時代の最後には、大きな時空震動が起こったと推測しています」
ベロー「マジかよ…!?」
ジュン「で、でも…そう考えれば、全ての辻褄が合います…!」
グエン「黒歴史の終焉…。まさか、そこでも時空震動が起きていたとは…」
ジロン「う~ん…そこまではアーサーさんも話してくれなかったな」
月影「そのアーサーさんとは?」
エルチ「名前はアーサー・ランク…。イノセントの指導者だった御方です」
ジロン「いい人でさ…俺達にイノセントやゾラの歴史なんかを教えてくれたんだ」「アーサーさんに会いに行けば、黒歴史についてもっと詳しい事がわかるかも知れないな」
シャイア「会えばって…。生きてらっしゃるの、その方?」
ジロン「そのはずだけど」
シルヴィア「本当に!?」
麗花「そ、その口ぶりだととうに亡くなってると思ってたわ…」
ジロン「俺達もアーサーさんは戦いの中で死んだと思ってた」「ところが、最後の最後にひょっこり生きてた事がわかったんだ」
エルチ「そうそう。それで失明しかかっていたあたしの目も治してくれたのよね」
グエン「そんな大事な事をどうして黙っていたんだ!?」
ジロン「だ、だって…そんな昔の話に意味が鳴るなんて思ってもみなかったから…」
クエン「ローラのホワイトドールや堕天翅、オーバーデビルを見れば、黒歴史の中に巨大な力が存在していたのは明白だ…!」「その力が人類を救うものになるかも知れないのだぞ…! なぜ、それが理解出来ないんだ!?」
チル「そ、そんなに怒らなくてもいいじゃないのさ~!」
ロラン「グエン様…」
ゲイン「グエン卿、少し落ち着いてくれ。ジロンの言い分ももっともだ」
グエン「…そうだな。すまない、ジロン君」
ジロン「いや…御曹司の言う事もわかるよ。俺も頭悪くてすまない」
ブライト「黒歴史の戦いと、そこで使われた力…。そして、その終焉…。これは調査する必要があるな」
クインシュタイン「時空破壊が発生したという事はそれを生み出した力が存在する事を意味します」「それが何らかのテクノロジーであれば入手し、応用する事で時空修復が可能であるかも知れません」
ロアビィ「そう上手くいくもんかね…」
クインシュタイン「答えは絶望かも知れません…」
ゲイナー「それが博士の言ってた僕達のやる気をすぎって話なんですね」
ガロード「だけどよ…待ってる答えは希望かも知れないぜ」
万丈「ガロードの言う通りだ。座して死を待つよりも、その方が精神的にも健康だろううね」
アポロ「んじゃ、とっととそのアーサーさんってのに会いに行こうぜ。ジロン…そいつはどこにいんだ?」
ジロン「それが…」
ダイク「困った事に俺達も知らないんだ」
レントン「そんなぁ!!」
ホランド「ったく、ヌカ喜びさせやがってよ!」
エルチ「そうは言うけどね! こんあ滅茶苦茶な世界なんだから、仕方ないじゃないの!」
ラグ「あたしだって会えるもんなら、毎日だって会いにいきたいよ!」
ホランド「そ、そうかよ…」
ハップ「ホランドが押されてるぜ」
タルホ「凄いパワーよ、あれ…?」
月影「…アーサー・ランクらしき人物の居場所については手がかりがある」
クインシュタイン「今朝、このトリニティシティに『黒歴史の継承者の居場所を教える』との通信がありました」
アテナ「黒歴史の継承者…。それが先程のアーサー・ランクか…?」
桂「疑ってる場合じゃないな。他に手がかりがない以上、その情報に乗るしかない」
オルソン「だが、あまりにもタイミングが良すぎる…。その通信を送ってきたのは何者なのです?」
クインシュタイン「…黒のカリスマと名乗る人物です」
メール「え…!?」
ランド「また、あの男かよ…」
シリウス「あの得体の知れない男の情報である以上、罠の可能性が高いだろう」
クインシュタイン「なお、彼の言葉によれば、そこには『真実を知るヴォダラクの使徒』もいるとの事です」
ホランド「!」
タルホ「真実を知るヴォダラクの使徒って…」
ハップ「随分と回りくどい表現だが、ノルブと見て間違いないだろうな」
ブライト「ノルブ?」
ハップ「約束の地で信奉されているヴォダラクの偉い坊さんだ」
タリア「ヴォダラクhが宗教というよりも反社会運動だと聞いてるけど…」
ハップ「それも一種の情報操作だろうな。…ヴォダラクの教義は自然と共に生きる事…」「つまり、コーラリアンとの共存を目指していると言ってもいい」
兵左衛門「なるほどな…。あれの殲滅を考えている政府と対立するのは当然というわけか」
ストナー「ま…連中の中の過激派は政府相手にテロを仕掛けてるからな」「ヴォダラクがテロリスト集団だと世間に思われてるものあながち間違いってわけじゃない」
ホランド「だが、政府は連中を黙らせるためにヴォダラクの街を無差別攻撃した…。それがデル・シエロの惨劇だ」
レントン(ホランドとエウレカが軍を抜けるきっかけとなった事件…)
エウレカ「………」
ジャミル「ドクターベアもコーラリアンの情報を得るためにもその人物との接触を求めていたな」
ホランド「…こうなったら罠がどうのおうの言っている場合じゃねえようだ」
レーベン「危険です…! あの男の正体もわからないのにその言葉に乗るなんて!」
ホランド「迷ってる時間だって惜しいぜ。どの道、それしかネタはねえんだからな」
クワトロ「真偽を確かめる術もない以上、それに賭けてみるしかないだろう」
大介「それに黒のカリスマお目的も少しはわかるかも知れませんね」
ブライト「クインシュタイン博士、あの男の言う彼らの居場所とはどこなんです?」
クインシュタイン「北大西洋のヘブンズベース…。そこに二人は軟禁されているとの事です」
アーサー「ヘブンズベースって言えば…!」
タリア「新連邦を追われた賢人会議派の残党…ロゴスの一大拠点ね」
ロジャー「………」
ランド「どうした、ロジャー? 腹でも痛いのか?」
ロジャー「少し考え事をしてただけだ…。気にしないでくれ」(ビッグオーアの中には確かに堕天翅の記憶が残されていた…)(堕天翅の存在する世界とジロンやロラン君のいた世界が分岐したものだとしたら…)(パラダイムシティも黒歴史の後に分岐した世界なのか…?)(では、パラダイムシティの住人達に記憶がないのはなぜだ…)(あのシュバルツバルトが言うように黒歴史の謎を解き明かせば、そこに私の求める真実があるのだろうか…)

北大西洋 ヘブンズベース

ジブリール「…アーサー・ランク、それにノルブ師…。そろそろ我々の協力要請を受けてはいただけないだろうか?」
アーサー「………」
ノルブ「………」
ジブリール「何のために我々があなた方をここに招待したか、わかっておられないのか?」
アーサー「不安に揺れる人々の心を歴史という権威で支配する…。そのような目的に私は協力する気はない」
ジブリール「この多元世界の民衆を導くにはそれが最適な方法なのだ」「生きる事に精一杯の人間には真実など何の意味もないのだからな」
アーサー「愚かな…。カシムの犯した愚を繰り返すか…」
ジブリール「カシム・キング…イノセントの実質的な支配者だった男…。あおの男の失敗は暴徒共を侮った事にある」「だが、私は違う。民衆を統べるのに最も効果的なものを私は理解している」「それは力だ…! それに人はひれ伏し、そこに秩序が生まれる」
アーサー「あなた方はその力を失い、ここに逃げ延びて来たではないか」
ジブリール「これは一時的なものだ…! そして、状況を変えるためにはアーサー・ランク…お前の力が必要なのだ!」「黒歴史と呼ばれる時代には現在の技術力を上回る強力な兵器が存在していた事は調べがついている」
アーサー「………」
ジブリール「それの眠る場所を教えてもらおう…! その力で我々はもう一度世界をこの手に握るのだ!」
アーサー「約束の地は禁忌の地…。何人もそれに触れるべからず…」
ノルブ(約束の地…)
ジブリール「知っているぞ。ムーンレィスが帰還する場所に定めたイングレッサが、その約束の地である事を」「それも黒歴史の遺産の在処を示す言葉であろう…!」
アーサー「そこまで知りながらなぜ禁忌に自ら触れようとする?」
ジブリール「言ったはずだ…! 我々には力が必要だと!」「さあ言え、アーサー・ランク。黒歴史の遺産と存在と、その在処を…!」
〔ドアノブを回す音〕
シャギア「ジブリール様、ヘブンズベースへ接近中の部隊があるとの報告が入りました」
ジブリール「反乱軍か…!? それともザフトか…!?」
オルバ「そこまでは判明していないようですが、規模は中程度との事です」
ジブリール「馬鹿め…。その程度の数でこのヘブンズベースが落とせるはずがないというのに」「私も司令室に戻る。バスクに迎撃の準備をさせろ」
シャギア「かしこまりました」
アーサー「………」
ジブリール「アーサー・ランク、私が戻る前に覚悟を決められよ」「それとノルブ…!」
ノルブ「………」
ジブリール「貴様にはコーラリアンについて洗いざらい話してもらうぞ」
〔ドアノブを回す音〕
ノルブ「…まったく…」「弱い犬ほどよく吠えるというが、やかましいもんだね」
アーサー「人が人を支配するという欲は果ての無いものです…。あの男もそれに憑かれているのでしょう」
ビリン「しかし、あの偉そうな態度…! 見てるだけでムカムカしてきますよ!」
マリア「おいたわしや、アーサー様…」
アーサー「すみません、ビリンさん、マリアさん。私の世話をしていただいているあなた達まで巻き込む事になってしまって」
マリア「とんでもございません! 私達は望んで、お側にいさせていただいているのですから!」
ビリン「そうですよ! ラグなんて、私達の事が羨ましくて仕方ないって顔してましたよ」
アーサー「ありがとうございます。そう言っていただけると私も嬉しく思います」
ノルブ〔羨ましいねえ、アーサー。俺にもお世話係が欲しいよ」「どうだい、ビリンにマリア。どっちかは俺専属に転職しないか?」
ビリン「ノルブ様がお風呂に入るようになったら、考えてもいいですよ」
ノルブ「風呂嫌いは40年来だ。…匂うか?」
マリア「ええ…まあ…」
ノルブ「すまんな、アーサー。温室育ちのお前さんにはちょいとばかりキツいだろう」
アーサー「いえ…お気になさらずに」「私もシビリアンとの共存を望むイノセントとしてドームの外の世界で生きていけるように適応手術を受けましたから」
ノルブ「そいつはいい事だ。自然の空気は匂いがする分、美味いものだからな」
アーサー「それに体臭というのも人間の生きている証と考えれば、喜ばしいものでしょう」
ノルブ「全ては自然のままにってやつだな。お前さんには色々と教えられるよ」
アーサー「これも我々の先祖が遺した生体調整技術のおかげです」「私達イノセントは、その技術を応用しゾラの大地に生きる新人類シビリアンを生み出しました」
ノルブ「で、お前さん達は、そのシビリアンに世界を委ね、隠居したってわけね」
アーサー「遠い祖先が遺したという『調整者であれ』の言葉通り…」「ですが、このまま我々がここに捕らえられているのは世界のためにならないでしょう」
ノルブ「心配は要らんさ」
アーサー「え…」
ノルブ「風向きが変わったようだ…。もうすぐ何かが動くぞ…」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「遺産の継承者」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
バスク「来るなら来てみるがいい…! このヘブンズベースから我らの再起は始まるのだ!」「例のものの準備は出来ているだろうな!?」
ジャマイカン「は、はい! いつでも出撃は可能です!」
ジブリール「これだけの戦力を揃えたのだ。万に一つの出番もないだろうがな」「そして、最悪の場合はプラント攻撃用に用意したあれを使うまでだ」
シャギア「用意はよろしいか、アベル・バウアー中尉?」
オルバ「あなたのニュータイプ能力が開花する事を祈っているよ」
アベル「ゾンダーエプタでは後れを取ったが、今日こそやってみせよう…!」
シャギア(彼がニュータイプとして覚醒してもしなくても、その行く末は決まっている…)
オルバ(だが、弾除けぐらいはやってみせて欲しいね)
ジャマイカン「バスク大佐! 敵艦隊、来ます!」
バスク「反乱軍か!? ザフトか!?」
ジャマイカン「いえ、違います! これは…ZEUTHです!」
〈母艦出撃〉
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
アーサー「各機、出撃完了しました!」
タリア「これだけの戦力がロゴスに残されているとはね」
ホランド「さすがに世界を裏から操ってきた連中だ。しぶといもんだぜ」
クワトロ「この基地のどこかにアーサー・ランクとノルブ師がいるのか…」
カミーユ「でも、どうやって二人を捜せばいいんです?」
エウレカ「…感じる…」
レントン「感じるって…? どういう事、エウレカ?」
エウレカ「わからない…。トラパーの波みたいな何かが私を呼んでるみたい…」「きっとノルブって人だと思う…」
ストナー「生体トラパーか…」
ブルメ「何だい、そりゃ?」
ストナー「人が発する波長みたいなもんだ。トラパーと同様の性質らしい」
アムロ「人が発する波長?」
ストナー「だから、トラパーってのは人の感情や想いも伝える事が出来るんだそうだ」
ゲイナー「それをかぎ分けてスカイフィッシュは集まってくるんですね」
ホランド「エウレカ…! ノルブをどっちの方向から感じる!?」
エウレカ「あそこ…」
〔カーソル、目標地点を指定〕
タルホ「あの建物にノルブがいるの?」
ハップ「わからん…。だが、行くしかないだろう」
ジロン「よし! 俺達とホランドでそのノルブって人とアーサーさんを救出する!」
エルチ「みんなは援護をよろしくね!」
ラグ「どうでもいいけど、何でエルチが出撃するのさ?」
エルチ「こういう上陸作戦にはアイアン・ギアーやフリーデンは向いてないから後方待機だもの」「それに是非ともアーサー様には直接お会いして、色々とお礼を言いたいしね」
ラグ「相変わらずワガママ放題のお嬢さんだよ…」
エルチ「あんたこそアーサー様の救出と聞いたら、途端に張り切っちゃって! いやらしい!」
ジロン「喧嘩は帰ってからにしてくれ! 敵さんもお待ちかねだ!」
タリア「各機はホランドとジロン達を援護しつつ、ロゴスを攻撃!」
レイ「ロゴスの打倒は議長の願いでもある。やるぞ、シン」
シン「わかっている! 戦争を起こした奴らに従う連中を許してなるか!」
ジャマイカン「バスク大佐! 奴ら…アーサーとノルブの救出に来た模様です!」
バスク「あの二人は我らの再起に必要だ! 絶対に渡してははらん! 各機、迎撃を開始せよ!」
エルチ「待ってて下さいね、アーサー様! 今あたし達が行きますから!」
ジロン「ホランド! どっちが先にあの建物に着くか、競争だ!」
ホランド「笑わせんな! ウォーカーマシンとLFOで勝負になるかよ!」
ジロン「やってみなけりゃわからない! ウォーカーマシンの馬力と根性を見せてやる!」
<戦闘開始>

<ジロンorエルチorホランドが目標地点へ到達orバスクorシャギアorオルバ撃破・敵増援1&第3軍増援1出現>

※※ジロンorエルチが目標地点へ到達の場合のセリフ※※
チル「やったぁ! ホランドに勝ったよ!」
ジロン「どうだ、ホランド! ウォーカーマシンのパワーを思い知ったか!」
ホランド「仕方ねえな。今回は素直に負けを認めてやるか!」
〔ホランド、目標地点へ移動〕
※※ホランドが目標地点へ到達の場合のセリフ※※
ホランド「ざっとこんなもんだ…! 早く来な、ジロン!」
レントン「さすが、ホランド! やっぱり、イカしてるぅ!」
チル「あ~あ…負けちゃった…」
ジロン「ま…今回はホランドに花を持たせてやるか!」
〔ジロン、目標地点へ移動〕
※※バスク撃破の場合のセリフ※※
〔バスクに爆発〕
バスク「本機はもう限界だ! 脱出して地上から指揮を執るぞ!」
〔敵ユニット撃破〕
※※シャギア撃破の場合のセリフ※※
〔シャギアに爆発〕
シャギア「こちら、シャギア・フロスト。戦闘続行不能…離脱する」
〔敵ユニット離脱〕
オルバ(これくらいやっておけば、十分だろうね、兄さん…)「こちらも機体にトラブル発生…! 戦闘エリア外に退避する」
※※オルバ撃破の場合のセリフ※※
〔オルバに爆発〕
オルバ「こちら、オルバ・フロスト。思ったより損傷が激しい…。ここは離脱する」
〔敵ユニット離脱〕
シャギア(なかなかの演技だ、オルバ。私もそろそろ退避させてもらおう…)「こちらもダメージを受けた。機体が動く内に後退させてもらう」
※※シャギアorオルバ撃破の場合のセリフ※※
〔敵ユニット離脱〕
ロアビィ「あの兄弟にしちゃ、随分とあっさり退いたじゃない」
ウィッツ「落ち目の賢人会議派にくっついてきたのを後悔してんじゃねえのか」
ジャミル(あの狡猾なフロスト兄弟がそのような事をするとは思えん…。何か裏があるのか…)
※※バスクorシャギアorオルバ撃破の場合のセリフ※※
ホランド「敵の動きが乱れた! 突っ込むぞ!」
チル「ジロン! ホランドが行っちゃうよ!」
ジロン「そうはさせるか! こっちもフルパワーでダッシュだ!」
〔ジロン&ホランド、目標地点へ移動〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔味方ユニット離脱〕
アーサー「ホランド機とジロン機、ポイントへ到達しました!」
タリア「各機はそのまま戦闘を継続! 彼らが戻るまで戦線の維持を!」
ギジェット「このエリアに別の部隊が接近! これは新連邦です!」
ケンゴウ「こんな時にか!」
〔第3軍ユニット出現〕
カツ「敵の増援か!?」
エマ「いえ…違うみたいよ!」
ジェリド「各機、攻撃開始! 目標はロゴスの連中だ!」
バスク「反乱軍の連中め! ZEUTHの尻馬に乗って仕掛けてきたか!?」
ジャマイカン「バスク大佐! 島の反対側にも反乱軍の部隊が展開しています!」
フェイ「部隊指揮官はジェリド中尉ね! 状況を説明しなさい!」
ジェリド「フェイ・シンルーか。脱走兵であるお前に今さら上官ヅラされる覚えはないぜ…!」
フェイ「くっ…!」
マウアー「ZEUTHへ。我々の任務は賢人会議派残党の掃討です」
アムロ「こちらと戦う気はないという事か?」
ジェリド「そっちがその気なら受けて立つがな」
カミーユ「ジェリド…!」
タリア「こちらはミネルバ艦長のタリア・グラディスです。あなた方の意図は了解しました」「協力…という形を取るわけにはいきませんが、そちらの部隊は攻撃対象から除外します」
マウアー「ご理解を感謝します」
ジェリド「ちっ…目の前にカミーユがいながら手出し出来んとは…」
マウアー「これは任務よ、ジェリド。シロッコの信頼を得るためには確実に遂行してみせなくては」
ジェリド「あの男…俺達に面倒を押し付けて自分は今頃は宇宙行きの準備かよ…!」
ジブリール「シロッコとデューイはここで我々を潰す腹か!!」「これ以上、奴らとデュランダルの犬共にやらせてなるか! あれを出せ!!」
〔敵ユニット出現〕
カミーユ「サイコに…デストロイだと…!」
スティング「へ…へへへ…。こいつがあれば…こいつさえあれば…」「俺は誰にも負けないんだよっ!!」
アムロ「あれがロゴスの切り札か…!」
カミーユ「シン、やるぞ! あんな機体は存在してはいけないんだ!」
シン「ああ! ステラのためにも…こいつらは俺が倒す!!」

<サイコ・ガンダムorデストロイガンダム撃破or敵増援1出現の次PP・味方援軍1&敵増援2出現>
タルホ(まだなの、ホランド…)
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

〔木製の扉の開く音〕
ジロン「無事かい、アーサーさん!!」
アーサー「ジロン君!」
エルチ「アーサー様! 私も…エルチもおります!」
ラグ「そこをどきな、エルチ!」
ビリン「マリア!」
マリア「はい!」
[イベントデモ「アーサー様~❤」]
チル「またあれ、やってるぅ!」
アーサー「エルチさん、ラグさん、あなた達も来てくれたのですね」
ラグ「もちろんです、アーサー様!」
エルチ「ラグ! 何よ、さっきのは!? ビリンとマリアまで!」
ビリン「アーサー様親衛隊のお約束よ」
マリア「そういうものだと思ってください」
アーサー「皆さん、元気そうで何よりです」
ジロン「アーサーさんも。ドームの外でも生きていけるようになって本当によかったな」
ホランド「おい、あんた! ここにノルブは…ヴォダラクの坊さんはいないのか!?」
アーサー「君は約束の地の人間か」
ビリン「ノルブさんなら、さっき新連邦の人間に連れて行かれたわ」
ホランド「何だとっ!?」
マリア「申し訳ありません…。先頭の白い髪の男の人…身をすくませるような迫力があって…」
ホランド「奴だ…! デューイが来ているのか!」
ジロン「どうするんだ、ホランド!?」
ホランド「俺はノルブを追う! ジロン、お前は先に脱出しろ!!」
ジロン「お、おい! ホランド!!」
ホランド「奴が来てるなら、俺が行く! 俺が行かなきゃならないんだ!」

ノルブ「…まさか、お前が賢人になるとはな」
デューイ「そのような古い権威はこの新たな世界には必要ないでしょう」「ノルブ…私は新たな王として新たな価値を作っていくつもりです」
ノルブ「オレンジを使うのをやめろ。お前はスカブコーラルに呼ばれていない。あんな悪あがきを続けたら、世界がもたん」
デューイ「時を逸したあなたに今さら何を言う事が出来るのです?」「呼ばれていないなら、スカブの意思など破壊してしまえばよい事…」「最初にあなたがスカブコーラルに接する機会を与えてくれれば、あんな過激な事をせずに済んだんだ」
ノルブ「お前の役になど立ちたくない。いや…協力したところで、お前はスカブコーラルと対話する事は出来んよ」
デューイ「対話など必要ない」
ノルブ「頭でっかちめ。スカブコーラルの真意を知らずにただ破壊しようというのか」「お前ごと、この星が無くなるかも知れんのだぞ」
デューイ「………」
ノルブ「デル・シエロを忘れたわけではないだろう。何度失敗すれば、気が済む」
デューイ「失敗したのはあなただ。人型コーラリアンの対になろうなどと…。その結果、愛する者を破壊したではないか」
ノルブ「だが、彼らと対話する希望は捨てんよ」
デューイ「あの男を信じるのか…。あなたが真実を教え、うかつにもこの世界の命運を託したあの男を…」
〔走り寄る足音〕
ホランド「デューイ!!」
連邦軍兵(エウレカ)「デューイ司令、お下がり下さい!」
ホランド「おせえよ!!」
〔銃声〕
ホランド「…悪いな。こっちも手加減する余裕はねえんだ」
ノルブ「ホランドか」
デューイ「遅かったじゃないか。今さらノコノコと何しにやってきた?」「このノヴァク家の恥さらしがっ!」
ホランド「兄さん…!」
デューイ「…どうした、ホランド? 何を懇願しに来た?」
ホランド「………」
デューイ「あいにくだが、お前らに与えてやれるものはほとんど無い」「そうだな…。その老人をくれてやろう。ひもじい弟を慰めるのは兄の役だからな」
ホランド「ノルブを渡すというのか?」
デューイ「この老人の興中にあるのは諦めだ。きっと本心ではわかっているのだろう…」「お前にエウレカの対になる者など見つけられるはずが無いと」
ホランド「………」
デューイ「だから、すぐに諦めるだろう。スカブコーラルとの対話そのものを」
ホランド「そうかよ…」
ノルブ「ホランド…お前…」
ホランド「ノルブ…あんたに見せたいものがある。約束の品だ」
デューイ「ホランド!」「お前は兄である私に絶対に追いつけない。リフに始まり、お前は私を追って軍にまで属した」「だが、私に追いつけた事があったか? 挙句、私のお古の女まで拾う。お前にはお似合いだよ」
ホランド「タルホの事を言いてえのかよ…!」
デューイ「ray=outとかいう下らない雑誌もそうだ」「お前はあの雑誌で真実を伝えようとしたようだが、結果はどうだ?」「下らないモラトリアムをただ垂れ流し、時間を無駄に消費しただけではないか。…もうわかっているだろう?」「大衆には真実などどうでもいいのだ。大衆は真実では動かない。必要なのは大きな声と強い刺激だ!」「さらに、その愚民共のちっぽけなプライドを刺激してやれば、彼らは真実よりもまがい物を選択する」
ホランド「………」
デューイ「兄として忠告しておく。…ゼネラルなものの見方をしろ。さもなくば、お前に勝ち目はない」
ホランド「…相変わらずだな。でも、ちょっとがっかりだぜ」「あんたが全然俺に追いついていない事がな」
デューイ「何だと!?」
ホランド「あんたは気づいてないのか? ニルヴァーシュが変わったのを」
デューイ「まさか…エウレカの対になる者が…」
ホランド「さ…行こうか、ノルブ。あんたに見せてやるぜ、希望ってのを」
ノルブ「そいつは楽しみだ」
デューイ「待て、ホランド! どういう事だ!?」
ホランド「ねだるな」
デューイ「!」
ホランド「じゃあな…!」
〔複数の走り去る足音〕
デューイ「ホランド…!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
〔味方ユニット出現〕

レントン「ホランド!」
ゲイナー「ジロン! アーサー・ランクは!?」
ジロン「ちゃんと助け出したぜ! ホランドの方も上手くいったみたいだ!」
チル「…ねえ、ジロン。格納庫にあったあれ…本当に使うの?」
ジロン「俺達のアーサーさんが嫌な目に遭わされたんだからな。その代金代わりだ」「発射のコントロールはギャリアから出来るようにしておいた」
チル「いいのかな…。すんごく危険な爆弾みたいだけど…」
ブルメ「で、そっちのドランは何だ?」
ビリン「あたしとマリアよ! アーサー様の行く所にあたし達ありなんだから!」
アーサー「お願いします、ビリンさん」
エルチ「ビリン、マリア! アーサー様にお怪我させたら、承知しないわよ!」
マリア「わかっています! …ビリン、無理はしないでね」
ビリン「任せといて! ドランで敵をぶっちぎってやるから!」
ノルブ「やれやれ…。向こうは女の子に囲まれてるのにこっちは乱暴者と二人乗りか…」
ホランド「こっちだって鼻がひん曲がりそうなのを我慢してんだ!」「行くぜ! 後はこいつらを突破して離脱するだけだ!」
ジャミル「切り札を落とせば勝負はつく…! あの黒いマシンを叩くぞ!」
ゲイン「待て! 上空から何か来る!」
〔敵ユニット出現〕
ロジャー「ビッグ・デュオ! シュバルツバルトか!」
シュバルツ「ネゴシエイター…! 堕ちた天翅、悪魔のオーバーマン…そして、黒い歴史の終焉…!」「真実に近づきつつあるようだな!」
ロジャー「私の…いや、私達の邪魔をするためにここに来たのか?」
シュバルツ「そう取りたくば取りたまえ。お前達には私の相手をしてもらおう!」
アポロ「あのトンガリ野郎、早乙女研究所にも現れたやつか!」
竜馬「俺達と戦う気か…!」
グエン(あの男がシド達にあれの存在を教えたのか…)
万丈「ロジャー、奴は何者だ!? その目的は何なんだ!」
ロジャー「私も詳しくは知らないし、知りたくもない…!」「だが、はっきりしている事がある! この男の語る真実というものを私は否定する!」
シュバルツ「ロジャー・スミス! そして、真実を求める者達よ!」「さあ進もうではないか! 真実の探求の最後のステージへ!」

<ジェリドが戦闘>
ジェリド「フン…あのバスクやジャマイカンとこうして戦う事になるとはな」「だが、俺は自分の力を高く買ってくれる奴に付くまでだ…!」「そして、いつかはシロッコも押さえ、ティターンズのトップに立ってやる!」

<ランドvsシュバルツ>
ランド「トンガリさんよ! 相変わらず世迷言をブツクサ言ってるのかい!?」
シュバルツ「私は真実を世に知らしめている! それが私の務めなのだ!」
ランド「だったら、学のない俺にもわかるような言葉を使ってくれよ!」「今のあんたは訳のわからん事をがなっているキレたオッサンにしか見えねえぜ!」
シュバルツ「お前もいずれ真実を知る! その時に私の言葉を思い出し、自らの愚かさを悔やむがいい!」
ランド「おあいにくだな! 俺は毎日、自分の馬鹿っぷりには頭かかえてんだよ!!」

<アムロvsシャギアorオルバ>
アムロ「暗く湿ったプレッシャー…! これは憎悪か!」
オルバ「その通りだよ、アムロ・レイ。だが、人の心を覗き込んだ代償を払ってもらう…!」
シャギア「我々はお前の存在を認めない。我々の存在を認めなかった世界とお前達に、この手で復讐を果たす!」
アムロ「危険だ…! この憎しみはいつかは全てを飲み込むものになる!」

<アムロvsアベル>
アムロ「強化人間とは違う…? ナチュラルな存在なのか?」
アベル「私を感じ取ったか! お前にも力があるようだな!」
アムロ「この攻撃性と選民意識…。何かを履き違えている…!」「この男もニュータイプの存在に踊らされた犠牲者だというのか!」

<クワトロvsシャギアorオルバ>
クワトロ「このプレッシャー…何だ…!?」
オルバ「僕達の心に触れたのかい、赤い彗星?」
クワトロ「!」
シャギア「私達もそれなりの情報を持っているのでね」「だが、あなたの正体などどうでもいいのだよ」
オルバ「あなたは放置しておけばあの男と同じような存在となる! だから、ここで抹殺する!」

<クワトロvsアベル>
アベル「な、何だ…!? 私の動きが読まれているだと!?」
クワトロ「力を感じる…。この男…ニュータイプとして覚醒しかけているのか?」「だが、あまりにも攻撃性が前に出過ぎている。これでは逆効果だな」

<カミーユvsシャギアorオルバ>
カミーユ「この感覚、何だ…!? まるで、二人の人間を相手にしているようだ…!」
シャギア「私達を感じ取るとは、さすがだよ、カミーユ・ビダン君」
カミーユ「なぜ、俺の名前を…!?」
オルバ「君も僕達にとって抹殺すべき対象の一人だからね」
シャギア「君自身には何の罪もない。ただ、君の存在は許されないのだよ、私達にはね」
カミーユ「そんな勝手な理屈でやられてなるかよっ!!」

<カミーユvsアベル>
カミーユ「何だ…この雑な感情は…!?」
アベル「私を感じられるとはお前にも素質があるようだな!」「お前の不幸は選ばれた人間である私と敵として出会った事だ!」
カミーユ「こいつ…! ニュータイプの力を積極的に戦いに使うつもりか!」

<カミーユvsスティング>
カミーユ「お前もきっとフォウやステラのように自分の意思とは関係なく戦わされているんだろう…」「待っていろ…! このマシンを破壊して、お前を戦いから解放してやる!」

<ロランvsシュバルツ>
シュバルツ「ほう…まだ目を覚まさぬか」
ロラン「え…」
シュバルツ「滑稽だな、少年よ! 君は自分が何をしているかまるでわかってはいない!」「君は真実の一端に確実にいる! この世界を真実に導く力を君は手にしているのだよ!」
ロラン「真実に導く力…。ホワイトドールの事を言っているのか…?」

<ガロードvsシャギアorオルバ>
ガロード「惨めなもんだな! 落ち目のロゴスのお仲間とはよ!」
オルバ「ガロード・ラン…! 目の前の事しか見えていない君に僕達の遠大な目的は理解出来まい!」
シャギア「言わせておけ、オルバ。その内、彼には無礼を別の形で償ってもらう事になるのだからな」
オルバ「フフ…そうだね、兄さん」
ガロード「何を企んでるんだか知らないが、ここでお前達を倒せば片がつく! 覚悟しやがれよ!」

<ジャミルvsシャギアorオルバ>
ジャミル「フロスト兄弟! お前達がニュータイプを集めていたのも賢人会議の指令なのか!」
シャギア「それに答えるわけにはいかないな、ジャミル・ニート」
オルバ「だが、一つだけ教えてあげよう。僕達の戦いは僕達だけのためにあるのさ」「そして、その邪魔をするお前達には消えてもらう!」

<ジャミルvsアベル>
アベル「お前がジャミル・ニートか! かつての英雄も無様なものだな!」
ジャミル「戦いをやめろ! その力を誰かに利用されているのに気づくんだ!」
アベル「私はニュータイプだ! そして、私はこの力で戦いに勝利する! それが私に望まれる役目だ!」
ジャミル「この男…! かつての私と同じだという事か!」

<シンvsデストロイガンダム>
シン「こんな…! こんなマシンがあったからステラは!」「許さない! こんなマシンも、こんなマシンを生みだしたような奴らも全て!!」

<ロジャーvsシュバルツ>
ロジャー「シュバルツバルト! そろそろお前との無意味な問答も終わりにしよう!」
シュバルツ「無意味か…。確かにそうだろうな」「真実から目を背け続けるお前にこれ以上、話をしても無駄だろう!」
ロジャー「お前の言う真実とは何か…そして、それと黒歴史の関係も私は自分の力で答えを手に入れる!」「だから、お前とはここでお別れだ! 闇に消えろ、真実の迷い人シュバルツバルト!」

<ゲイナーvsシュバルツ>
シュバルツ「オーバーデビルの眷属を操る者よ! お前もいずれは真実の一端に飲み込まれる!」
ゲイナー「あなたの言う真実って何なんです! 僕にはとんでもなく不吉なものにしか思えません!」
シュバルツ「真実は真実だ! そこに善悪も好悪も何も無い! 人間はそれに従うしかないのだよ!」
ゲイナー「お断りですよ! 誰かの決めた何かに盲目的に従うなんて、認めるわけにはいきません!」

<アポロvsシュバルツ>
シュバルツ「機械天使アクエリオン! お前も堕天翅も因果の鎖に囚われしあわれな罪人よ!」
シリウス「この男…! 思わせぶりな言葉でこちらの動揺を誘うつもりか!」
アポロ「うるせえんだよ、トンガリ頭! てめえのでっちあげにいちいち付き合ってられるかよ!」「俺は自分の目で見たものしか信じねえ! 真実なんてものが欲しければ、自分で見つけてみせるぜ!!」

<バスク撃破>
〔バスクに爆発〕
バスク「本機はもう限界だ! 脱出して地上から指揮を執るぞ!」

<シャギアorオルバ撃破>
※※シャギア撃破の場合のセリフ※※
〔シャギアに爆発〕
シャギア「こちら、シャギア・フロスト。戦闘続行不能…離脱する」
〔敵ユニット離脱〕
オルバ(これくらいやっておけば、十分だろうね、兄さん…)「こちらも機体にトラブル発生…! 戦闘エリア外に退避する」
※※オルバ撃破の場合のセリフ※※
〔オルバに爆発〕
オルバ「こちら、オルバ・フロスト。思ったより損傷が激しい…。ここは離脱する」
〔敵ユニット離脱〕
シャギア(なかなかの演技だ、オルバ。私もそろそろ退避させてもらおう…)「こちらもダメージを受けた。機体が動く内に後退させてもらう」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット離脱〕
ロアビィ「あの兄弟にしちゃ、随分とあっさり退いたじゃない」
ウィッツ「落ち目の賢人会議派にくっついてきたのを後悔してんじゃねえのか」
ジャミル(あの狡猾なフロスト兄弟がそのような事をするとは思えん…。何か裏があるのか…)

<アベル撃破>
〔アベルに爆発〕
アベル「なぜだ!? なぜ、私はフラッシュシステムを稼働させる事が出来ない!?」「次こそは…! 次の機会こそはニュータイプの力を発現させてみせるぞ!」

<スティング撃破>
〔スティングに爆発〕
スティング「俺は…俺は!」「アウル…ステラ…どこだ…? 俺は…があああっ!」

<シュバルツ撃破>
〔シュバルツに爆発〕
シュバルツ「見える…見えるぞ! この世界が炎に包まれ、新たな世界へと生まれ変わろうとする様が…!」「それこそが真実…! それこそが大いなる力の降臨!」
ロジャー「シュバルツバルト! 貴様は何を知っている!?」
シュバルツ「私はお前達を真実へと導いた。役目が終わった以上、私は舞台から降ろさせてもらおう」「さらばだ、ロジャー・スミス!」
〔敵ユニット撃破〕
ロジャー「お前の言う真実が世界の終焉だとしたら、私達はその日に向けて進んでいるかも知れない…」「だが、私はそれを認めるつもりはない。それが私の答えだ」

<サイコ・ガンダム隊&デストロイガンダム隊全滅・勝利条件達成>
ジブリール「くっ! 切り札のデストロイ部隊がやられアーサー達までさらわれるとは!」「こうなれば最後の手段だ! プラント攻撃用の核を使うぞ!!」
ジャマイカン「そ、それが…侵入したウォーカーマシンにコントロールを奪われた模様で…」
ジブリール「何だと!?」
バスク「脱出するぞ、ジブリール! このまま戦闘を続けても状況は悪くなるだけだ!」
ジャマイカン「し、しかし! 脱出すると言ってもどこへ!?」
ジブリール「オーブだ! オーブへ向かうぞ!」
〔敵ユニット出現〕
〔ジブリール、マップ端へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

ストナー「ロゴスが退いてくぜ」
ハップ「このまま踏ん張っても切り札をやられたんじゃ、押し切られるのは目に見えてるからな」
ケンゴウ「我々もここに留まれば、新連邦と面倒な事になるだろう」
アーサー「艦長、ロゴスの指導者の逃走先が判明しました。彼らはオーブへ向かうようです」
タリア「オーブ…。ヘブンズベースを失った以上、そこが彼らの最後の砦になるのね」「各機、後退を。我々も一度トリニティシティに帰還します」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕

マウアー「ジェリド、追っては駄目よ」
ジェリド「わかっている。奴らには徹底的にゴミ掃除をやってもらわなきゃならないからな」
デューイ「ホランド…。お前は何も出来ない…。お前は無力だ…」「たとえ、エウレカの対を見つけても私がその前に全てを決する…。この星を救うのは私だ…」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

太平洋 トリニティシティ

ジャミル「…アーサー・ランク。やはりあなたも黒歴史の最後には時空震動が起きたと考えるのですね」
アーサー(ザブングル)「イノセントに伝わる伝承では世界が崩壊したとされていますが…」「ブレイク・ザ・ワールドからの一連の事件を見る限り、それは時空破壊と言うべきものだったのでしょう」
ブライト「その発生の様子や原因はわからないのでしょうか?」
アーサー(ザブングル)「申し訳ありません。イノセントは地球文化の継承者である事を自称しながらも…」「自分達こそが新たな世界の創造主であらんとし、過去についてはその多くを封印してきたようなのです」「それらは我らと袂を分けたムーンレィスも同様でしょう」
タリア「その言葉…両者はその祖を同じとするという意味でしょうか?」
アーサー(ザブングル)「その答えとして、大異変以降の歴史…と言っても我々の世界だけのものですが…私の知る限りのそれをお話しましょう」
ジャミル「………」
アーサー(ザブングル)「大変動…敢えて黒歴史と呼びますが、その後に何とか生き延びた人類は荒廃した地球から月に移り住み…」「地球の自然環境が回復するのを待ったのです」
兵左衛門「それがムーンレィスの始まりか…」
クワトロ「彼らは環境の回復を地球の持つ自浄作用に任せたのですか?」
アーサー(ザブングル)「詳しい事はわかっていませんが、何らかのテクノロジーによる人工的な補助を行ってはいたようです」「ですが、破壊された地球が人が住めるまで回復するには気の遠くなるような年月を必要としました」「そして、その長き時を経て、ソレル家を指導者とする一派と対立した人々は月を後にしたのです」
ブライト「対立の原因は何だったのです?」
アーサー(ザブングル)「女王達は地球への帰還はさらに後の世代に譲るべきだと判断したのですが…」「それに反対し、帰還を主張する一派と月以外の場所に居住を求める一派が生まれたのです」「月の脱出を決めた一団は外宇宙へ旅立った者もいましたが、多くはスペースコロニーでの生活を始めました」
ジャミル「それが後に宇宙革命軍となるのですね」
アーサー(ザブングル)「その通りです。そして、帰還を主張する一派は反対を押し切り、地球に降下しました」「北半球の乾燥地帯に降りた者達は新たな秩序を作り上げようとし…」「過去の機械文明への回帰を考えた者達は南半球を中心に中央政府を組織しました」「そこから、さらに時を経て…北アメリアやシベリアにも居住が始まり、独自の文化が作られていったのです」「これが私の知る黒歴史以降の地球の歴史です」
グエン「北半球でもガリアと北アメリアの人間には生活様式に大きな違いが見られます。これには理由があるのですか?」
アーサー(ザブングル)「…あなた達もこの言葉を聞いた事があるでしょう…」「約束の地は禁忌の地…何人もそれに触れるべからず…」
グエン「北アメリアに伝わる伝承ですね。私達の父祖はその言葉に従い、機械文明の発掘を禁忌としてきました」
アーサー(ザブングル)「私もその詳細は知りませんが、それだけの危険があの地には眠っているのでしょう」「いわゆる黒歴史の遺産と呼ばれるものです」「と言っても、それらが埋まっているのは北アメリアだけではないでしょうが…」
エルチ「それって、あのオーバーデビルの事ですか!?」
アーサー(ザブングル)「黒歴史の最後に人間が堕天翅と戦ったのは確かなのですが、その顛末までは知らされてはいません…」
ブライト「黒歴史の詳細や、その終焉を調べるには失われたイノセントの文化や資料を分析するしかないのか…」
アーサー(ザブングル)「いえ…当時の事を記録してある装置があります」「それにアクセス出来れば、黒歴史の全容が解明されるでしょう」
ジャミル「その装置はどこにあるのです?」
アーサー(ザブングル)「月です。月の最古の発電施設の地下にそれは存在します」
ジャミル「月の発電施設…。サテライトシステムの地下にそんなものがあるとは…」
アーサー(ザブングル)「その名はD.O.M.E.…。月の女王が管理するその施設には黒歴史の全てが記されているはずです」「そして、そこにはニュータイプと呼ばれる人間の意思が封じられているとされています」
ジャミル「何っ!?」
クワトロ「ニュータイプの意思だと…?」
クインシュタイン「アーサー総帥、我々は世界を崩壊から救うために黒歴史について研究しています。どうか、ご協力をお願いします」
アーサー(ザブングル)「わかりました、クインシュタイン博士。その想いは私も同じです」
月影「では…」
アーサー(ザブングル)「この多元世界は望まれて誕生したわけではありませんが、多くの人達が生活する場所です」「全ての人達のためにも時空崩壊は何としても止めなければなりません」「私もここで、各地で生活するイノセント達の知を集め、あなた方に協力させていただきます」
〔基地の扉の開閉音〕
アーサー(SEED)「グラディス艦長、デュランダル議長より緊急通信です…!」
タリア「議長から?」
アーサー(SEED)「明後日11:00よりザフトはロゴスを討つべくオーブへ部隊を派遣するそうです」「なお、ミネルバもZEUTHより離脱し、その作戦に参加されたしとの事です」
タリア「ザフトがオーブに部隊…」
ブライト「デュランダル議長は一気に勝負に出る気か…」

ノルブ「ふむ…」
レントン「あの…」
ノルブ「ふむう…」
レントン(どうでもいいけど、この人の匂い…きつ過ぎです…)
ノルブ「ホランド、これがそうか…?」
ホランド「ああ、俺達の希望だ」
ノルブ「まあいい…。ええと…お前さんの名前は?」
レントン「レントンです…」
ノルブ「よぉし、レントン! まずはお前さんをじっくり観察させてもらうとする」「あんまり時間もないが、あのホランドが認めた男だ。期待させてもらうぞ」
レントン「はあ…」
ノルブ「とりあえず、飯を頼む」「アーサーと一緒だったせいか、あっさりしたもんばっか食わされてたんだ…。油っこいもんを頼むぞ」
エウレカ「ピザで…いい?」
ノルブ「上出来だ。マヨネーズをたっぷりかけてくれよ」
ゲイナー「マヨネーズ好きなのってヴォダラクの教えと関係あるのかな…」
サラ「ティプトリーさんはそんな事なかったみたいだけど…」
ジロン「じゃあ、単にあの人の好物だってだけ?」
ギジェット「お風呂嫌いのマヨラーか…。本当のあのお坊さん…偉い人なのかな…」
ムーンドギー「よくわがんね…」
ノルブ「いかんなぁ…。どうにも少年少女の期待を裏切ってしまったようだ」「どぉれ…ピザが焼けるまで、一つ面白いものでも見せてやるか」
ギジェッド「ちょ…! こんな所で服を脱ぐ!?」
ノルブ「レントン…お前さんも見とけ」
〔服を脱ぐ音〕
レントン「!」
ノルブ「………」
レントン「胸にコンパク・ドライヴが…埋められている…」
ノルブ「これが対になり損ねた者の姿だ…」
レントン「対になり損ねた者…」

パラダイムシティ

  ~パラダイム社 社長室~
アレックス「アランか…」
アラン「情報が入りました。かのシュバルツバルトがビッグデュオと共に倒れたそうです」
アレックス「彼もパラダイムシティから外の世界へ出て行ったんだね。真実などという曖昧なものを求めて…」
アラン「その外の世界は随分と騒がしくなっているようですよ」
アレックス「物騒な事だよ。そんな世界に身をさらすなど、僕にはとても考えられないな」「ここは静かな街だ…。あのネゴシエイターが出て行ってからは何のトラブルも起きない」「まるで物語の本筋から外れて作者に忘れ去られたかのようにね」
アラン「何かの例え話ですか?」
アレックス「そう取ってくれても構わん。アラン…君も気をつけてくれたまえよ」「僕は秩序と静寂を望んでいる。このパラダイムシティは僕の望まないものは存在してはいけないのだよ」
アラン「心得ております」
アレックス「それでも、もしもの時がある…。その時には僕も力を使おう…。そう…黒歴史と呼ばれた時代の終焉のように」「ザ・ビッグの真のドミュナスとしてね」
【シナリオエンドデモ終了】

【バザー】

ヘブンズベースから大放出!スラスターモジュール、大幅値下げ!

【概要】
 謎に包まれた黒歴史の真相を知るためにアーサーと
ノルブ救出に向かう行こう。そこでホランドは宿敵で
ある兄デューイと対峙するのであった。


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