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No.46
混迷の中の正義

【シナリオデモ1開始】
太平洋 トリニティシティ

ジュン「…僕達、やっぱりオーブ攻略戦に参加する事になるんでしょうか?」
アポロ「お前、何言ってんだ? どうして、俺達がザフトの手伝いをしなきゃなんねえんだよ」
ミチル「でも、ミネルバは作戦参加の命令を受けているみたいよ」
ファ「どうなの、ルナマリア?」
ルナマリア「その話は本当よ。今回は議長直々の命令であるから、FAITHの艦長でも拒否は出来ないみたい」
竜馬「じゃあ、ミネルバ組はオーブ攻略に参加するのか…」
シルヴィア「アーガマはどうするの? エゥーゴはザフトと同盟を結んでるから、やっぱり行かなきゃならないの?」
カミーユ「そういうわけじゃないさ。エゥーゴはあくまでザフトの協力者だから、議長に命令権はない」「だけど、ザフトの一大作戦である以上、参加しないのは問題になるだろう…」
竜馬「俺達もプラントからの支援を受けて戦っているのだから、静観というわけにはいかないかも知れないな」
シン「迷う必要はないさ。あそこにはロゴスの奴らがいるんだ」「戦争を起こした張本人達を叩くのに遠慮なんているかよ」
カミーユ「だが、オーブのオノゴロ島の住民達は避難も出来ない状況にあるらしい」
シン「!」
隼人「あそこは島国だからな。避難すると言っても行き場がないのさ」
メール「じゃあ、ザフトの総攻撃が始まったら、島の人達も巻き込まれちゃうの…!?」
ロラン「避難の呼びかけはしていないのかい?」
カミーユ「当然しているさ。だが、オーブにそれらしい動きは見られないそうだ」
シリウス「オーブの指導者は国民を盾にする気か」
シン「…何が平和の国だ…! アスハ家が追い出されても、やっぱりあの国は変わらなかった…!」
ルナマリア「シン…」
シン「オーブを討つなら…俺が討つ!」
カミーユ「………」
レイ「議長は出来る限りの事はされた…。俺達は兵士として、与えられた任務を遂行するだけだ」
アポロ「任務だ、命令だって言えば、関係ない奴らを巻き込んで戦争してもいいってわけかよ」
レイ「その通りだ」
アポロ「そういう考えが気に食わねえから、俺達は日本でてめえらと別れたんだよ」
レイ「では、また出て行くか?」
アポロ「…やっぱり軍ってのとは上手くやってくのは出来ねえみたいだな…」
ランド「やめとけ、アポロ。今はそういう話をしてる場合じゃねえ」
竜馬「ランドの言う通りだ。…それに俺達はザフトではなくZEUTHだ」「軍ではないのだから命令ではなく、自分の判断で行動するんだ」
つぐみ「じゃあ、リョウ先輩はZEUTHがオーブ攻略戦に参加する事になったら、どうするつもりですか?」
竜馬「ゲッターチームは拒否させてもらう。…それでいいな、ハヤト、ベンケイ?」
隼人「了解だ。俺はリーダーのお前に従うぜ」
弁慶「もっとも、俺がお前でも同じように決めただろうがよ」
シン「待てよ。じゃあ、お前達はロゴスの奴らを放っておいてもいいって言うのか?」
竜馬「そうは思ってないが…」
シン「じゃあ、どうすればいいんだよ…!?」「俺だってオーブの民間人が巻き込まれるのがいい事だって言うつもりはない…!」「だけど、戦わないわけにはいかないじゃないか…!」
〔翅の音〕
シルヴィア「う…」
シリウス「くぅあ…!」
アポロ「どうした、シルヴィア、シリウス!?」
シルヴィア「わからない…。急に体が…痛み始めて…」
シリウス「何かが…我々を呼んでいる…のか…?」
闘志也「呼んでいるだって…? どこからだ…!?」
シルヴィア「あっち…。あっちの方から…何か…聞こえる…」
シリウス「これは…翅の…音…?」

  ~風見研究室~
〔超音波振動〕
双翅「も、もうやめてよ…! うう…いやだよ…来ないで!」
風見「逃げようとしても無駄だ。この高次元量子結界システムはお前の動きを封じている」
〔結界の動作音〕
双翅「こ、怖いよ…! 誰か…誰か、助けてよ…!」
風見「好きなだけ泣き叫ぶがいい。だが、この研究室は完全に防音されている…。お前を助けに来る者は誰もいない」
双翅「う、うう…」
風見「堕天翅のデータ取りの仕上げだ。最後は今までにない刺激を与えてみよう」
テラル「やめろ、風見! 相手は小さな子供ではないか!」
風見「黙っていろ、敵異星人! こいつは子供かも知れないが、人類の敵の堕天使だ!」「だが、こいつは役に立ってくれた…。やはり、堕天翅は次元の壁をある程度なら越える力を持っている…」「この作用をトリニティエネルギーで再現出来れば、時空を制御する事も可能となる…!」
テラル「お前は人類を救うためという名目で悪鬼となるのか!」
風見「ワシは科学者だ。真理の探究のためなら、何者も恐れん」「待っているがいい、テラル、アフロディア。この小僧の月はお前達のデータを取ってやろう」
アフロディア「何っ!?」
風見「堕天翅の標本の次はエルダー星人とS-1星人だ」「お前達の身体の構造を調べれば二つの星の人間にだけ効くBC兵器を作る事も可能だろう」
テラル「風見…貴様っ!!」
アフロディア「この男は…」
〔衝撃音〕
〔画面、振動〕

風見「な、何事だっ!?」
シルヴィア「やっぱり堕天翅の子供がいた!」
マリン「テラルとアフロディアもいるぞ!」
アフロディア「マリン・レイガン!」
風見「な、何だ、お前達は!? ここはワシの研究室だぞ! それをドアをぶち抜いて侵入するとは!」
闘志也「風見博士、その前に説明してもらうぜ! これはいったい何なんだよ!?」
風見「見てわからんか、闘志也? 堕天翅の生体実験だ」
シリウス「何っ!?」
シルヴィア「やめてください、博士! その子…もう弱りきってるじゃないですか!」
風見「何を言うか! 敵である堕天翅に情けなど必要ないわ!」
アポロ「…!」
風見「アポロ、お前なら理解出来るだろう? こいつは人類の敵、堕天翅…お前の友の命を奪った奴の仲間だ」「そんなものを人類のためにどうしようと非難される筋などない! むしろ、賞賛されて然るべきだ!」
マリン「風見博士! あんたって人は!!」
ジュリィ「やめろ、マリン…!」
マリン「ジュリィ! お前、博士をかばう気か!?」
闘志也「待ってくれ、マリン…。ここはジュリィに任せよう」
ジュリィ「風見博士…」
風見「おお、ジュリィ…。さすがは我が助手だ。ワシの考えをわかってくれたか」
ジュリィ「………」
風見「もうすぐワシの時空制御理論が完成する。そして、次は対異星人兵器の開発だ」「人類はワシの科学で救われる。ワシの科学こそが未来への道しるべだ!」
ジュリィ「博士…。あの堕天翅の子供とテラル達は俺達が預かります…」
風見「何だと!? 貴様までワシの邪魔をするのか!」
利絵「もうやめてください、博士! 博士のやっている事は人の道に外れた行いです!」
ミナコ「確かに堕天翅は敵だけど、戦う力をなくした子供にひどい事するなんておかしいよ!」
風見「許さん…許さんぞ! ワシの科学の邪魔をする者は誰であろうと!!」
ジュリィ「博士…」
ルビーナ「さあ、アフロディア司令…。私の肩につかまってください」
アフロディア「申し訳ありません、ルビーナ姫…」
雷太「こいつがアルデバロンのアフロディアか…」
オリバー「この綺麗な顔で地球を水没させるなんていう残酷な作戦を命令するとはな」
アフロディア「………」
マリン「アフロディア…」
アフロディア「アルデバロンの鉄の戒律! 一つ、勝手な行動は死刑! 一つ、敵に背を向けた者は死刑!」「一つ、敵に情けをかけた者、かけられた者は死刑! 一つ、戦隊を乱す者は死刑!」
マリン「何…?」
アフロディア「私は既に覚悟は出来ている! 殺すなら殺せ!」
マリン「アフロディア…。確かに俺はお前達の敵だ…」「だが、俺達は風見博士とは違う。傷ついたお前には手を出さず、捕虜として扱う事を約束する」
アフロディア「地球人とそれに与した男の言葉など信用出来るか…!」
マリン「やめろ、アフロディア…。…地球人とS-1星人は…本当なら出会ってはいけない存在だったんだ…」
アフロディア「どういう事だ…?」
大介「その話を今はするつもりはない。まずはあなたが身体を治してからだ」
アフロディア「礼など言わんぞ…」
マリン(アフロディア…。俺もお前も哀れで滑稽だな…)(きっとクインシュタイン博士は事実を知った俺がこんな気持ちになるのを考えてくれたんだろうな…)
アフロディア「何だ、その目は!? 私に情けをかけて、屈辱を与える気か!」
マリン「アフロディア…海を見ろ。あの美しい青が俺達のやってきた事の無意味さを教えてくれる」
アフロディア「海…だと?」
マリン「そうだ…。俺達が失ってしまったものが、そこにはある」
アフロディア「我々の…失ったもの…」
香月「大丈夫か、テラルさん?」
テラル「地球の少年か…。無事にスカルムーン基地を脱出出来たのだな…」
ジェーン「あなたとアフロディア司令のおかげです。私は兄さんと再会する事も出来ました」
テラル「そうか…。それはよかったな…」
勝平「すまねえな、エルダーの兄ちゃん…。俺…あんたの事を色入りと誤解してひどい事言っちまったみたいだ…」
テラル「謝る必要などない、少年よ。私が君達の敵とs知恵戦ってきたのは事実だ」「そして、私は今でも自分の戦いを正しかったと胸を張って言うつもりだ」
勝平「エルダーの誇りに懸けて…だろ?}
テラル「その通りだ」
闘志也「テラル…早く傷を治せ。お前とは色々と話をしたいからな」
双翅「あ…ああ…」
アポロ「ビクビクしてんじゃねえよ。別に取って食おうってわけじゃねえんだ」
シルヴィア「この子はそれだけの怖い目にあったのよ…」
キラケン「しかし、この子供堕天翅はどうする?」
シリウス「ディーバに送るのが一番いいだろう。不動司令なら適切な対応をしてくれるはずだ」
ジュン「でも、不思議ですね…。どうしてシリウス先輩とシルヴィアさんだけ翅の音が聞こえたんでしょう…」
シルヴィア「それは…」
シリウス(我々兄妹が堕天翅の血を引く事を知るのは私達とアポロしかいない…)
アポロ「………」
シリウス(もし、アポロがそれを口にしたら、私は奴を斬らねばならん…)
アポロ「おら、ジュン! 下らねえ事を気にしてる暇があったら、とっとと不動のオッサンに連絡入れろ」
ジュン「う、うん!」
シルヴィア「アポロ…」
アポロ「あのオッサンも呼ばれてない時にノコノコ来てねえで、こういう時に来りゃあいいのによ」
不動「では、それに応えよう」
アポロ「おわっ!」
リーナ「毎度の登場なのに、やっぱり驚くのね」
アポロ「当然だろうが! こんなのに慣れるかよ!」
不動「下らない話は後にしろ。ZEUTHのオーブへの出撃が決まったぞ」
アポロ「何っ!?」
不動「後の事は私に任せてお前達はブリーフィングへ向かえ」
シリウス「了解です」
シルヴィア「じゃあね、僕…もう安心だからね」
双翅「う、うん…」
風見「くそっ…! どいつもこいつもワシの邪魔を…!」
不動「人も堕天翅も所詮は同じ穴のムジナ…。心貧しき人間がいる裏返しで心豊かな堕天翅もいるかも知れんな…」
風見「不動…!」
不動「風見博士…。あなたは少し頭を冷やすがいい。…では、この子供は預からせてもらう」
〔複数の歩き去る足音〕
風見「くそっ…! なぜだ…なぜ、どいつもこいつもワシの科学を理解しようとせんのだ!?」
〔モニターの開閉音〕
???(黒のカリスマ)「お困りのようですね、風見博士…」
風見「何だ、お前は!? なぜ、この回線に侵入出来る!?」
???(黒のカリスマ)「そんな事は問題ではありません…。それより、あなたの科学の力を私に見せていただけませんか?」
風見「ワシの科学…」
???(黒のカリスマ)「そうです。あなたの科学が世界を救うのです」

オーブ連合首長国

  ~オーブ 秘密ドック~
メイリン「傷の具合はどうです、アスランさん?」
アスラン「ああ…もう問題はないようだ。君の方は?」
メイリン「私は大丈夫です。…あの時もアスランさんがかばってくれましたから…」
アスラン「すまない…。君には迷惑をかけてしまって…」
メイリン「そんな…謝らないでください」「私も…全部聞きましたから…」「アスランさんがザフトを追われた事も、このアークエンジェルが何のために戦っているかも」
アスラン「そうか…」
メイリン「でも、残念です…」「もし、もっと早くアークエンジェルの人達と話が出来てたら、もしかしたら私達…戦わなくて済んだかも知れなかったのに…」
アスラン「そうだな…。…俺は…いや、俺達は何度も同じ過ちを繰り返す大馬鹿だ…」
〔歩み寄る足音〕
マリュー「その様子だと、もう身体は動かせるみたいね」
アスラン「ラミアス艦長…」
マリュー「もうすぐ、このオーブは戦場になるわ…。プラントから降伏勧告が出たの」
アスラン「え…」
マリュー「この国に逃げ込んだロゴスのトップ、ロード・ジブリールを引き渡せとデュランダル議長は言っている」「でも、現在のオーブ指導者のセイラン家はそれを拒絶するらしいわ」
アスラン「ユウナとウナト…。己の保身のために国を焼くつもりか…!」
ネオ「まあ、そういうわけだから、とっとと脱出しようぜ」
アスラン「フラガ少佐…」
ネオ「だから、言ってるだろ。俺はムウ・ラ・フラガじゃないって」
マリュー「あなた達は成り行きからこのアークエンジェルに乗る事になった…。戦いの始まる前に艦を降りた方がいいわ」
アスラン「いえ、ラミアス艦長…。俺はあなた達と共に戦います」
マリュー「………」
アスラン「議長の語る未来…戦いのない平和な世界は確かに美しく正しいものです」「ですが、そのために自分以外の者を認めないやり方を俺は目の当たりにしてきました」
マリュー「だから、私達と共にデュランダル議長を止めたいと?」
アスラン「俺が…いえ、俺達が戦わなくてはならないのは議長だけではありません」「人類共通の敵である月の異星人、世界の支配を目論む新連邦…俺はそれらとも戦っていくつもりです」
マリュー「あなたの所属していたZEUTHのように?」
アスラン「…ですが、もうあそこには戻る事は出来ません…」「議長に追われる俺があそこに戻れば、迷惑をかける事になります…」
マリュー「でしょうね…」
アスラン「だから、同じ志を持ったキラやあなた達と戦っていきたいんです」
メイリン「私もです! 私もアスランさんと一緒に戦います!」
マリュー「…決心は固いのね?」
アスラン「俺はもう…二度と道を誤るつもりはありません」
マリュー「わかったわ。アスラン君、メイリンさん…あなた達を歓迎します」「ただ、アークエンジェルは出航までもう少し時間がかかりそうだわ」
アスラン「了解です。では、俺はモビルスーツで出撃の準備をします」
メイリン「行きましょう、アスランさん。私もお手伝いします」
〔複数の歩き去る足音〕
マリュー「………」
ネオ「ああいうのを若さって言うのかね…」
マリュー「あなたは無理をする必要はないわよ」
ネオ「残ってくれって言わないのかい?」
マリュー「………」
ネオ「………」
マリュー「あなたはムウじゃない…。ムウじゃないから…」
ネオ「そうか…」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「混迷の中の正義」


【戦闘マップ1開始】
ジブリール「…ものの分かった人間ならば、すぐに見抜くはずだ。デュランダルの欺瞞など」
ウナト「ええ…」
ジブリール「確かに我々はヘブンズベースを失ったが、あれは不運な事故のようなものだ」「月面駐留の部隊と合流すれば、まだ戦力は無尽蔵と言える」
ユウナ「はあ…」
ジブリール「プラントも反乱軍もこちらの反撃の準備が整えば、一蹴されよう」「そう…レクイエムが流れれば、全て終わるのだ」
ユウナ「レクイエム…?」
ジブリール「その時に勝ち残っていたければ、今どうすべきかは聡明なあなた方はよくお解かりだろう」
ウナト「ええ…」
バスク「ロード・ジブリール! オノゴロ島に向けて接近する艦隊を確認したぞ!」
ユウナ「そ、そんな! ザフトの攻撃予定時刻はまだ先のはずなのに!」
ジブリール「デュランダルめ! 約束を反故にするとはどこまでも姑息な手を使う!」
バスク「迎撃準備! 各隊を発進させろ!!」
〔敵ユニット出現〕
ティターンズ「敵艦隊、接近! これは…ZEUTHです!」
ジャマイカン「また奴らか!」
〈母艦出撃〉
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
オルソン「オーブに出撃すると聞いた時は民間人を巻き込むのをやむ無しとするかと思ったが…」
桂「さすがはZEUTHの艦長ズ! やってくれるもんだぜ!」
万丈「ザフトが総攻撃を開始する前に何とかロゴスのトップのジブリールを確保するわけか」
ミヅキ「確かにこれならグラディス艦長も命令違反に問われないし、ザフトへの義理も立つわね」
エイジ「だが、俺達だけであの大部隊を相手にするんだ…! こいつは結構しびれるぜ!」
アムロ「待つんだ、エイジ。まだ戦いになると決まったわけじゃないぞ」
タリア「オーブ連合首長国代表、ユウナ・ロマ・セイランへ。応答を願います」「こちらは独立遊撃組織ZEUTH、ミネルバ艦長、タリア・グラディスです」
ユウナ「ぐ、愚連隊が、オーブに何の用だ!?」
サラ「言うに事欠いて、あたし達の事を愚連隊呼ばわりした!」
アデット「ま…当たらずとも遠からずなんじゃないの」
ガロード「ま…否定は出来ねえわな」
甲児「言いたい奴には言わせとけ。俺達は正義の愚連隊なんだからよ」
タリア「既にプラント代表ギルバート・デュランダル議長より勧告があったと思われますが…」「我々からも再度、賢人会議の協力貴官ロゴス代表のロード・ジブリールの引渡しを要求します」
ジブリール「奴らめ…! 何を調子に乗っている!」
タリア「氏の身柄はプラント、新連邦間で協議を行い、その処罰は公正な判断で行われるよう我々も尽力します」
ジブリール「言ってやれ、ユウナ・ロマ! 貴様達の口車などに乗らんとな!」
ユウナ「し、しかし、そんな事を言えば、奴らはこちらを攻撃するのでは…」
ジブリール「温存してあるオーブ軍をこの戦力に加えれば負けるはずなどない! さあ言ってやれ!」
タリア「セイラン代表、返答を願います」
ユウナ「オ、オーブ政府を代表して通告に対し回答する!」「貴官らが引き渡しを要求するロード・ジブリールなる人物は我が国には存在しない!!」
アポロ「はあ?」
ロラン「何を言ってるんですか、あの人は…?」
ロジャー「あえが交渉のつもりだとしたら、私は自分の仕事の誇りを汚された気分だよ…」
カガリ「ユウナ…。お前という男は…!」「そんな無茶な話でこの場が誤魔化せると思っているのか!?」
ユウナ「こ、このような武力を以っての恫喝は一主権国家としての我が国の尊厳を著しく侵害する行為として遺憾に思う!」
トーレス「…どうします、ブライト艦長?」
ブライト「最早どうにもならないようだ…」
ホランド「この期に及んで茶番に乗ってやるほど、俺達も甘くはねえんだよ!」
タリア「各機、攻撃準備! 速やかに敵部隊を掃討し、ロード・ジブリールの身柄の確保を!」
シン「結局この国はこうだ! 上の人間の勝手で国が焼かれる事になる!」
カミーユ「シン! 俺達の目的はオーブを討つ事じゃない! それを忘れるな!」
シン「わかっている…!」「そのジブリールって奴をさっさと見つけて、この馬鹿げた戦いを終わらせてやる!」
ルナマリア「シン…」
ブライト「後方のザフトの動きはフリーデンとアイアン・ギアーが監視している」
クワトロ「だが、我々の介入でザフトの動きが早まる可能性もある」「無駄な被害を出さないためにも可能な限り、急ぐぞ」
ユウナ「ああ、もう! どうしてこうなるんだ!?」「ジブリース氏はいないと回答してるのに何で奴らは攻撃してくるんだ!」
バスク「そんな猿芝居が通じるか! どうせ戦う事になるというのに余計な恥をかかせおって!!」
ユウナ「そ、そんな…! 僕はオーブを守るためにやったのに!」
バスク「もう黙っていろ! ここからは軍人の仕事だ!」
カガリ「くっ…! このままオーブは焼かれる事になるのか…!」
キサカ「………」
<戦闘開始>

<3小隊撃破or2PP・第3軍増援1出現>

ジャミル(フロスト兄弟がいない…。ジブリールを見限ったか…?)
サエグサ「オノゴロ島西部よりムラサメ部隊の接近を確認!」
ブライト「伏兵か!?」
〔第3軍ユニット出現〕
〔アスラン、前進〕

ヒルダ「あのムラサメ、アークエンジェルと一緒にいた奴?」
マシュー「砂漠の虎か! おぉい、元気にしてたか!?」
〔カーソル、アスランを指定〕
マシュー「シカトかよ、おい!」
ルナマリア「でも、どうやらロゴスの部隊と戦うみたいよ」
シン「俺達に協力してくれるのか…」
アスラン(ZEUTHはオーブの被害を最小限に抑えようとしてくれている…)(俺の存在を明かせないとしても、彼らに協力する事は出来る…!)
カガリ「あのムラサメ…。アスランか…!」
キサカ「彼も命を懸けてオーブを守ろうとしてくれている」
カガリ「私も出るぞ! ムラサメを用意しろ!」
キサカ「待つんだ、カガリ。お前にはお前にしか出来ない戦いがある。今こそウズミ様の言葉をお前に送るぞ」
カガリ「お父様の…」
キサカ「ついてこい、カガリ…」

≪味方援軍1出現前≫
<シンが戦闘>

シン「結局、この国は二年前と何も変わっちゃいない…!」「上の人間が自分の考えを下に押し付け、それで国が焼かれる!」「この国を変えるには一度滅ぼして全部やり直すしかないのかよ!!」

<敵12小隊以下or5PP・味方援軍1&敵増援1出現>
バスク「ええい、どうなっている!? こちらが押されているではないか!」
ジブリール「ユウナ・ロマ! オーブ全軍を出撃させろ! 少しでも奴らの足を止めるんだ!」
ユウナ「ちょ、ちょっと待って下さい! あなた達はどこに行くんです!?」
ジブリール「もう、この国は終わりだ。我々は宇宙へ上がる」
ユウナ「えーっ!?」
ウナト「やむを得ん! ユウナ、オーブ全軍を動かすぞ!」
ユウナ「こうなったら、奴らを倒すしか僕達に生きる道はない!」
〔敵ユニット出現〕
ルナマリア「オーブ軍の増援…!?」
シン「無駄な抵抗を…! そんなに死にたいのか!」
オーブ兵「くそっ…! こんな戦いに何の意味がある! 我々もオーブも捨石ではないか!」
オーブ兵「言うな…! これが代表の決定である以上、我らはそれに従うしかないのだ…!」
オーブ兵「行くぞ! たとえ捨石でも、我らの祖国のためこの命を捧げる!」
???(カガリ)「待て!」
〔第3軍ユニット出現〕
クワトロ「金色のモビルスーツ…!」
アスラン「カガリなのか…!」
カガリ(お父様が遺してくれた力…アカツキ…)
キサカ「ウズミ様はオーブを守る剣としてアカツキを遺された…」「だが、その真の願いはこのような力が必要とされる日が来ない事だった…」「力はただ力…。多く望むのも愚かなれど、無闇に厭うのも、また愚か…」「カガリ…。ウズミ様の御言葉をお前に伝えた。後はその力をお前が活かせ」
シン「何なんだ、あいつは…!」
カガリ「私はウズミ・ナラ・アスハの子、カガリ・ユラ・アスハ」
ユウナ「え!?」
カガリ「国防本部、聞こえるか? 突然の事で真偽を問われるかも知れないが、指揮官と話をしたい」
ユウナ「カガリ! カガリ~! 来てくれたんだね、マイハニー! ありがとう、僕の女神!」
カガリ「ユウナ…私を本物と…オーブ連合首長国代表首長カガリ・ユラ・アスハと認めるか?」
ユウナ「もちろん、もちろん、もちろん! 僕にはちゃーんとわかるさ! 彼女は本物だ!」
オーブ兵「ユウナ・ロマ…! 自分の野心のためにカガリ様を丸め込もうとしておいて…!」
カガリ「ならば、オーブの兵達に代表首長の権限として命ずる!」「直ちにユウナ・ロマを国家反逆罪で逮捕、拘束せよ!」
ユウナ「えっ!?」
オーブ兵「了解です!」
〔ムラサメ隊、オーブ施設へ接近〕
ユウナ「な、何だよ、お前らは!?」
オーブ兵「命令により拘束させていただきます!」
ユウナ「冗談じゃない! 父さん、僕達も逃げよう!」
ジャマイカン「どうなっているのだ!? 何が起きている!」
タリア「オーブ軍が賢人会議派から離反するという事…!?」
ブライト「どうやら、そうらしいですが…」
〔敵ユニット出現〕
カガリ「セイラン家の輸送機! あれにユウナ達がいるか!」
〔カガリ、ユウナへ隣接〕
カガリ「ユウナ!」
ユウナ「ひどいよ、カガリ! あんまりだ! 僕は君の留守を一所懸命に守ろうとしたのに…」
カガリ「黙れっ!!」
ユウナ「ひっ!」
カガリ「お前だけを悪いとは言わない…」「ウナトやお前や首長たちと意見を交わし己の任を全う出来なかった私も十分に悪い!」「だが、これは何だ!? 意見は違っても国を守ろうという想いだけは同じと思っていたのに!」
ユウナ「いや…だから、それは…」
カガリ「言え、ジブリールはどこだ! この期に及んでも、まだ奴をかばい立てする気か!?」
ユウナ「そ、それは…」
〔敵ユニット出現〕
ユウナ「あ、あれだ! あれにジブリールが乗ってる!」
カガリ「何っ!?」
ジブリール「ユウナ・ロマ、お前はいい囮になってくれたよ。縁があったら、また会おう」
タリア「各機はあのシャトルの捕獲を! 最悪の場合は撃墜を!」
〔ジブリールの周囲に爆発〕
ジブリール「私は死なん…! こんな所では死んでたまるか!」
〔ジブリール、マップ端へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

アーサー「シャトル、離脱! 追撃は間に合いません!」
タリア「ここまで来て、あの男を逃がしてしまうなんて…」
〔敵ユニット離脱〕
エマ「ロゴスも撤退していく…」
ロラン「戦争の首謀者は逃してしまったけど、これでオーブの戦いは終わるんですね」
シン「ふざけるなーっ!!」
カミーユ「シン…」
〔シン、カガリへ隣接〕
〔カガリ、爆発しながら後退〕

カガリ「くっ!」
シン「こんなになるまでオーブを放っておいて、今さら代表気取りか!」
アスラン「やめろ、シン!!」
シン「あんたのおかげでどれだけの人が死んだと思ってる!? それを…それを!!」
カガリ「シン・アスカか…」
シン「何とか言えよ! いつもの綺麗事を言ってみろよ!」
カガリ「すまない…。私にできるのは詫びる事だけだ…」
シン「くそぉぉぉぉっ!」
レイ「気をつけろ、シン! 上空から何か来るぞ!」
〔敵ユニット出現〕
ジロン「何だ、あれ!? モビルスーツなのか!」
〔プログラムの動作音〕
ロラン「ホワイトドールがあのモビルスーツに反応している…!」
ゲイナー「キングゲイナーの中にあの機体のデータがある…」「過去にあのモビルスーツと遭遇した事があるのか…?」
アポロ「どうなってやがる! アクエリオンもだ!」
ロジャー「導かれる結論は一つ…! あの機体…黒歴史の遺産だ!」
ギンガナム「こえが地球か…。悪くない…悪くない気分だ」「そして、小生に相応しい相手が選り取り見取りか!」
シン「何なんだ、あんたは!?」
ギンガナム「小僧! まずはお前が相手をしてもらう!」
〔ギンガナム、シンへ隣接〕
[イベント戦闘「シンvsギンガナム」]
〔シン、爆発しながら後退〕
シン「ぐあぁぁぁぁぁっ!」
ギンガナム「ほう…! ターンXのシャイニングフィンガーを食らっても生きているか」「なかなかの上物! お前の相手は後にとっておこう!」「金色のモビルスーツ! 次はお前に相手をしてもらう!」「その色はどうにも好きでないのでな!」
カガリ「!」
アスラン「カガリ!」
〔ギンガナム、カガリへ隣接〕
〔アスラン、ギンガナムへ接近〕
〔ギンガナム、アスランを通過〕
〔アスランに爆発〕

アスラン「くうっ!」
カガリ「アスラン!!」
アスラン「一撃でこのままのダメージを叩き出すとは…。何なんだ、こいつは…」
〔第3軍ユニット撃破〕
ウナト「ば、化け物だ…! あの機体は!」
ユウナ「今の内に逃げよう! 全速だ! 急げ!!」
〔ユウナ、マップ端へ移動〕
ギンガナム「愚か者が! 戦場で背中を見せるな!!」
〔ユウナの周辺に爆発〕
ユウナ「う、うわぁぁぁぁっ! こんな所でえぇぇぇぇぇっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
カガリ「ユウナ…ウナト…!」
ギンガナム「さあ次はお前だ…!」
カガリ「!」
〔味方ユニット出現〕
レイ「あれは…!」
シン「フリーダム!? だが、細部が違う!!」
キラ「…!」
[イベントデモ「キラ、SEED覚醒」]
ギンガナム「この前の小僧! 小生とターンXの相手をしてくれるか!」
キラ「あなたが無差別の破壊を振りまくのなら…!」
カガリ「キラ…」
キラ「カガリ…君は下がって。島の人達の避難を!」
カガリ「わかった…」
〔カガリ、後退〕
〔第3軍ユニット離脱〕

鉄也「あの胸にXの傷を持つ機体…敵なのか…?」
闘志也「ターンXって言ってたが、そいつが名前か?」
ホランド「このむき出しの殺気…どう見ても友達になりに来たようには見えねえな…!」
ギンガナム「その通り! 小生はここに戦に来たのだ!」「そして、小生と同じ目的の者達もやってきたようだ!」
〔上空からビーム攻撃〕
〔敵ユニット撃破〕

ジャミル「降下部隊だと!?」
〔敵ユニット出現〕
ガロード「オーブの部隊がやられた!?」
パーラ「あのモビルスーツ、革命軍の奴だ!」
ロアビィ「革命軍って事はスペースコロニーに住んでる連中か!」
エニル「ついに地球に攻撃を開始したってわけね…!」
ランスロー「降下のタイミングが少し早かったようだな…」
革命軍兵「あと数分でザフトもこの国へ侵攻を開始するのですから問題はないでしょう」
革命軍兵「今後の同盟での力関係をはっきりさせるためにも、ここは我々の力でオーブを制圧しましょう」
ランスロー(ザイデル総統はそれを狙って降下タイミングを早めたのか…)
クワトロ「あれは…」
カミーユ「どうしたんです、クワトロ大尉…!?」
クワトロ「宇宙革命軍と共に降下した一団…。あれはアクシズのモビルスーツだ」
アムロ「アクシズ…。一年戦争の後、ジオン残党が逃げ込んだアステロイドベルトの小惑星…」
ブライト「そのジオン残党と宇宙革命軍が手を結んだか…!」
ランスロー「各機へ。これより我々はオーブを制圧する。抵抗戦力を速やかに掃討せよ」「なお、ムーンレィスのものと思われるモビルスーツには手出しはするな」
革命軍「しかし…!」
ランスロー「あれを敵に回せば、戦力の大半を失う事になるぞ」
革命軍兵「りょ、了解しました!」
ギンガナム「賢明な判断だ。こちらの邪魔をしないと言うなら、見逃してやってもよかろう」
アーサー「あのターンXというモビルスーツも降下部隊もこちあに攻撃を仕掛ける気のようです!」
タリア「各機は迎撃を!」
ルナマリア「艦長! フリーダムはどうするんです!?」
タリア「それは…」
〔味方戦艦出現〕
タリア「アークエンジェル…!」
マリュー「グラディス艦長、出撃が遅くなり申し訳ありません」「我々もキラ・ヤマトもあなた方に敵対する意志はありません」
竜馬「キラ・ヤマト…! やはり、生きていたのか!」
桂「ああいうタイプって見た目と違ってしぶといのよね」
マシュー「死神の鎌から逃げるとは大したフリーダム野郎だねえ!」
ジロン「とにかう生きてて良かったぜ! 一度は同じ釜の飯を食った仲間なんだからな!」
キラ「………」
マリュー「我々はオーブを守るために降下した部隊を迎撃します」
タリア「了解しました。ZEUTHもそれに協力します」
カミーユ「聞こえたな、シン?」
シン「…わかったよ…。フリーダムやアークエンジェルに手を出すなって事だろ?」
キラ「………」
シン「余計な事は今は考えない…! オーブを守る方が先なんだ!」
〔シン、精神コマンド「ド根性」使用〕
〔キラ&マリュー、前進〕

カミーユ「それでいい、シン…」
キラ「………」
ギンガナム「フフフ…ハハハハハ! どうやら我が世の春をこの地より始まるらしい!」
〔ギンガナム、精神コマンド「気合」「必中」使用〕
ギンガナム「ターンXの胸の傷がうずいている! ターンタイプを亡き者にせよとな!」

<ランスローorギンガナムと戦闘or敵11小隊以下or味方援軍1出現の次PP・味方援軍2出現>
〔味方ユニット出現〕
レントン「また金色が来た!」
ギャバン「あの金ピカは!」
ソシエ「ディアナ・ソレル親衛隊の赤メガネの中尉さん!」
ハリー「今は大尉に昇任した」「ラクス・クライン。私が援護している間にアークエンジェルへ…!」
ラクス「了解です。自信はありませんが、やってみます」
〔ラクス、マリューへ移動〕
ロラン「ハリー中尉、じゃなくて大尉! ディアナ様とキエルお嬢様はご無事なんですか!?」
ハリー「その話は後だ! まずはこの場を切り抜けるぞ!」
ギンガナム「ハリー・オード! 今日は小生と敵対するか!?」
ハリー「貴様のような戦いにしか価値を見出せない男はいずれディアナ様の災いとなる…!」「よって、ここで討ち取らせてもらう!」
ギンガナム「月のディアナにお前の討ち死にの報を土産とするのも一興! かかってくるがいい!」

<ランスローorギンガナムと戦闘or敵9小隊以下or味方援軍2出現の次PP・味方援軍3出現>
〔カーソル、オーブ施設を指定〕
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

カガリ「あの胸に傷のあるモビルスーツは何者なんだ!」「このままではZEUTHもアークエンジェルも危ないぞ!」
ネオ「おい、姫様!」
カガリ「オーブから脱出したんじゃなかったのか!? ええと…ロアノーク大佐!」
ネオ「今はフラガ少佐でいい!」
カガリ「え…?」
ネオ「俺があんた達の知り合いだってんなら、昔のよしみで表の金色を借りるぜ!」
カガリ「ま、待て、あれは!?」
ネオ「心配するな! オーブもアークエンジェルもあれで守ってやるさ!」

  ~アークエンジェル 格納庫~
アスラン「ラクス!」
ラクス「ご無事で何よりです」
アスランあれはジャスティスか…。まさか君が乗っていたなんて…」
ラクス「本当にただ乗っていただけですから。アスランこそ大丈夫ですか?」
アスラン「ああ…」
ラクス「お身体の事ではありませんわ」
アスラン「…俺の心は決まっている…」
ラクス「では、あなたにあれを託します」
アスラン「…君も、俺をただの戦士でしかない、と? そう言いたいのか?」
ラクス「それを決めるのもあなたですわ」
アスラン「え…」
ラクス「怖いのは閉ざされてしまう事…。こうなのだ、ここまでだと…終えてしまう事です」
アスラン「………」
ラクス「力はただ力です」「そして、阿多は確かに戦士なのかも知れませんが…アスランでしょ?」
アスラン「ああ…」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
〔味方ユニット出現〕

キラ「あのモビルスーツ…カガリが!?」
ネオ「俺だ、坊主。こいつは姫様に借りてきた」
〔味方ユニット出現〕
アスラン「キラ…」
キラ「アスラン…!」
シン「ジャスティス…! まさか乗っているのは…」
アスラン「そうだ、シン…。俺だ」
レイ「アスラン…! 生きていたのか!」
アスラン「話は後だ! まずはオーブを守るぞ!」
〔アスラン&ネオ、キラと小隊統合〕
ラクス「キラ、アスラン…。私もあなた達と共に戦います」
ルナマリア「アスランが生きてたなんて…」
シン「………」
アムロ「シン、ルナマリア、集中しろ! ここは戦場だぞ!」
ルナマリア「は、はい!」
アイン「アスランもキラ・ヤマトも生きていて俺はオーブのために戦って…」「どうなってるんだよ、これは…」
レイ「………」

<ランドvsギンガナム>
ギンガナム「いいぞ、貴様! 貴様の戦いぶりは小生を熱くしてくれる!」
ランド「俺の熱さも罪なもんだぜ。通りすがりの暴れん坊にまで火を点けちまうとはよ!」
メール「喜んでる場合じゃないわよ、ダーリン! あの人、やる気満々マンよ!」
ギンガナム「その小娘の言う通りだ! さあ貴様も本気を見せろ! その内に眠る破壊の衝動を!」
ランド「お返しって訳かよ、大将! あんたも俺に火を点けてくれちまったぜ!!」「その胸の傷程度では済まさねえぞ! てめえは大解体だ!」

<アムロvsギンガナム>
アムロ「荒削りな分、動きが読みづらい! この男…何者だ!?」
ギンガナム「随分な褒め言葉、光栄に思うぞ! 月で異星人を相手に腕を磨いた甲斐もあったというものだ!」「さあ、存分に力を振るうがいい! 小生はやはり人間同士の戦いに魅力を感じるのでな!」
アムロ「こいつ…! 戦争を腕試しの場と思っているのか!」

<クワトロvsギンガナム>
ギンガナム「いい動きだ…! 相当の実戦をくぐった猛者と見た!」
クワトロ「この男の無防備さ…自信の表れなのか…?」
ギンガナム「やはり機械制御の異星人の機体とは勝手が違うようだな」「だが、だからこそ面白い! 小生の求めた戦いがここにはある!」
クワトロ「ちいっ! 戦争を個人的な趣味を満足させるために使うとは…! この男の無邪気さは危険だ!」

<カミーユvsギンガナム>
カミーユ「構造やシステムがホワイトドールと似ている…! この機体も黒歴史の遺物なのか!?」
ギンガナム「いい目をしている! 貴様の言う通り、このターンXこそ黒歴史の遺産よ!」
カミーユ「この男の言う通りならば、このまま放っておくのは危険かも知れない…!」
ギンガナム「ならば、止めてみるがいい! 貴様の全身全霊をもってな!」

<ガロードvsギンガナム>
ガロード「自分から乱入してきたんだから、やられても文句を言うなよ!」
ギンガナム「笑わせてくれる! 小僧ごときに堕とされる小生とターンXではないわ!」
ガロード「言いやがったな! その自信満々の鼻を俺が力ずくでへしおってやるぜ!」

<ジャミルvsランスロー>
ランスロー「この動き…! 私の知っている人間か!?」
ジャミル「まさか、このパイロットは…!」

<ジャミルvsギンガナム>
ギンガナム「ここにも小生を喜ばせるだけの腕を持つ男がいるか!」
ジャミル「この男…ZEUTHの相手を一人でするつもりだったのか…!」「余程の自信があるのか、それとも何も考えていないか…。とにかく危険な男だ!」

<ロランvsギンガナム>
ギンガナム「小生はついている! 地球に降りた直後にターンタイプのモビルスーツに遭遇するとはな!」
ロラン「ターンタイプ…∀…。ホワイトドールの事を言っているのか?」
ギンガナム「さあ、行くぞ! 黒歴史で付けられなかった決着を今ここで!!」
ロラン「待ってください! あなたのモビルスーツとホワイトドールの間に何があったんです!?」
ギンガナム「問答無用! ターンXの胸の傷が、お前を倒せと急かしているのでな!」

<キラvsギンガナム>
ギンガナム「いつぞやの小僧! ディアナを守ってくれた事は礼を言おう!」
キラ「あなたは何のために戦うんです! あの時も今日も、あなたの目的が僕にはわかりません!」
ギンガナム「理由はただ一つ! 小生がギンガナム家の総領だからよ!」「小生は戦うために生まれ、育ってきた! この戦乱の世は小生のためにあるようなものだ!」
キラ「だからと言って、自ら戦いを広げるような真似を…!」「そんな人間を僕は見逃すわけにはいかない!」
ギンガナム「威勢のいい事だ! だが、そんなへっぴり腰で小生の相手が務まるかな!?」
キラ「!」
ギンガナム「命のやり取りをする気がないのなら下がっていろ! 小生は腑抜けに用はないわ!」
キラ「僕は…それでも戦うんだ!」

<シンvsギンガナム>
シン「さっきは、よくもやってくれたな!」
ギンガナム「先程の小僧か! どうした…意趣返しでもする気か?」
シン「あんたみたいに横から出てきて戦場を引っ掻き回すだけの奴はもううんざりなんだよ!」「そんなに戦争をしたいんなら、俺が相手になってやる!!」

<甲児vsギンガナム>
甲児「こんな戦場に自分から飛び込んでくるなんて、あいつは何を考えてんだ!?」
ギンガナム「貴様には理解出来んか! 小生のこの胸の高鳴りが!!」
甲児「む、胸の高鳴りだと!? 戦いを何だと思ってやがるんだ!」
ギンガナム「それは小生にとって生きる意味! 今、小生はこのターンXと共に命を実感している!!」

<鉄也vsギンガナム>
ギンガナム「いい動きだ。やはり戦いは人間同士の方が味がある!」
鉄也「何だと?」
ギンガナム「己の意地と誇りを懸けてぶつかり合うからこそ、その一瞬の攻防が光り輝く!」「小生の求めた戦いが今ここにある!」
鉄也「ならば、望み通りに俺の意地と誇りを懸けた一撃を受けてもらうぜ!」

<デュークvsギンガナム>
ギンガナム「異星の王子よ! 小生の相手を務めてもらおう!」
デューク「その前に答えてもらうぞ! お前は何を目的として僕達と戦うんだ!?」
ギンガナム「ここに来れば小生の望む戦いが味わえると思ったからだ!」「さあ約束だ! 小生を満足させるよう力の限りに戦うがいい!」

<竜馬vsギンガナム>
竜馬「この力…! 本当にモビルスーツなのか!?」
ギンガナム「貴様の機体、面白いな! 分離合体を繰り返すとはまるで小生のターンXのようだ!」「だが、何人集まろうと小生とターンXの敵ではない事を教えてやろう!」

<勝平vsギンガナム>
ギンガナム「気に食わんな…! 貴様のその額!」
宇宙太「ザンボットの三日月の事を言っているのか!?」
ギンガナム「月は我が物! それをいただく者は小生以外にあってはならんな!」
勝平「うるせえ、ワガママ侍! 勝手に乱入してきて、メチャクチャ言ってんじゃねえよ!」
ギンガナム「ハハハハハ! このギム・ギンガナム、相手が子供だろうと一切の手加減はせぬぞ!」

<万丈vsギンガナム>
万丈「あなたはムーンレィスのようだが、ディアナ・ソレル女王とは別の考えの持ち主のようだ」
ギンガナム「あの女はギンガナム家2500年の歴史に無視を決め込んだ…!」「だから、小生の力を見せ付ける事で自らの愚かさを後悔させてやるのよ!」
万丈「主君の意に沿わぬ野良犬が相手であれば、容赦は要らないようだ!」「月のサムライよ! お前の野望は、この波嵐万丈とダイターン3が止めてみせよう!!」

<ジロンvsギンガナム>
ギンガナム「相手はウォーカーマシンか! 袂を分かった父祖の造り上げたマシン、小生が叩き潰してやろう!」
ジロン「どこの誰だか知らないが、そんな簡単に俺はやられやしない!」「いくぞ、バッテン傷! 俺がその傷をもっと大きくしてやる!」
ギンガナム「身の程知らずのシビリアンが! 貴様ごときがターンXの傷に触れられると思うなよ!」

<桂vsギンガナム>
桂「こんな所にやってきて誰彼構わず喧嘩を売るなんて頭のネジが飛んでるんじゃないの?」
ギンガナム「貴様には理解出来んようだな、小生を震わす我が世の春が!」
桂「春になると、この手のがワンサカ出てきて困る! とっとと退治しますか!」

<ロジャーvsギンガナム>
ロジャー「宣戦布告もなく戦いを仕掛けるとはこれでは暴徒と同じだな」
ギンガナム「貴様は腑抜けか! 武人の血のたぎりの前には言葉など不要!」
ロジャー「品性や知性というものを無視する獣が相手では、残念ながら私の本来の職務は無用のようだ」「ならば、不本意ではあるがビッグオーの力でお相手しよう!」
ギンガナム「そうこなくてはな! やはり貴様は小生が目を付けた通りの男だったようだ!」

<ゲイナーvsギンガナム>
ギンガナム「これがオーバーマンなるものか! 初めて見たぞ!」
ゲイナー「何なんだ、この人…!? 子供みたいに喜んで!」
ギンガナム「ターンXも喜んでいる! どうやら、貴様も黒歴史の遺産の一つのようだな!」
ゲイナー「じゃあ、この傷のモビルスーツもやっぱり…!」
ギンガナム「過去の因縁は知らぬが、貴様は小生の敵としてここにいる! 相手をしてもらうぞ!」

<ゲインvsギンガナム>
ギンガナム「やるな…! 小生を懐に入らせぬように一定の距離を保つか!」
ゲイン「接近戦に持ち込まれたら、耐え切る自信はないんでな」
ギンガナム「このような戦上手と手合わせしてこそ、地球に降りた甲斐があったというもの! 感謝するぞ、貴様!」
ゲイン「そうかい。じゃあ、俺からの返礼って事で一発食らっていきな…!」

<斗牙vsギンガナム>
ギンガナム「フフフ…隠してもわかるぞ。貴様も小生と同じく戦いを生業とする者だな…!」
斗牙「!」
エイジ「黙れよ、乱入野郎! てめえみたいに笑いながら戦う奴と斗牙を一緒にするんじゃねえ!」
琉菜「そうよ! 斗牙は平和のために戦っているんだから!」
ギンガナム「笑わせてくれる! 平和など退屈と退廃の温床でしかないわ!」「小生は世界を変える! 戦いという我が世の春を起こす事でな!」

<闘志也vsギンガナム>
闘志也「どこのどいつだか知らねえが、喧嘩をふっかけてくるんなら相手になってやるぜ!」
ギンガナム「その心意気や良し! 小生の心を躍らせるだけの使い手であるのを期待するぞ!」
闘志也「うるせえ! 無闇に突っかけてきた事を後悔させてやるぜ!!」

<アポロvsギンガナム>
ギンガナム「この機体の拳!」
アポロ「な、何だよ!?」
ギンガナム「そうか! 貴様か! 相克界を破り、何度も月へ拳を叩きつけていたのは!」「一度手合わせしてみたかった相手! いざ尋常に勝負!」
アポロ「面白え! わざわざ月から喧嘩を売りに来たんなら、相手になってやるぜ!!」

<レントンvsギンガナム>
エウレカ「気をつけて、レントン…! あの人…普通じゃない!」
レントン「ふ、普通じゃないって言われても…!」
ギンガナム「小僧! 戦場でじゃれあうな! そんな甘えを見るために小生はここにいるのではないぞ!」

<ホランドvsギンガナム>
ギンガナム「カトンボめ! 地面に叩き落して、その目障りな動きを止めてくれるわ!」
ホランド「やれるもんならやってみやがれ! 俺のリフを目で追えると思ったら、大間違いだぜ!」
ギンガナム「いいぞ、貴様! その傲慢なまでの強気ぶり、小生の相手に相応しいぞ!」

<マリンvsギンガナム>
ギンガナム「自分より巨大な敵を前にするのも心が躍るものよ!」
マリン「いったい何なんだ、この男は!? 戦いを楽しんでいるとでも言うのか!?」
ギンガナム「その通りよ! 貴様に小生の胸の高鳴りを伝えてやろう!」「このターンXの恐怖と共にな!」

<ギンガナム撃破>
〔ギンガナムに爆発〕
ギンガナム「フン…楽しませてもらった」「だが、この程度では小生は満足は出来んな!」
〔ギンガナム、精神コマンド「ド根性」使用〕
ハリー「ギム・ギンガナム! まだ戦いを望むか!」
ギンガナム「いいや、今日の所は挨拶に来ただけだ。このターンXの兄弟にな!」
ロラン「ターンXの兄弟…。ターンタイプのモビルスーツ…」
ギンガナム「また会おう、ZEUTH! 次は本気の小生の相手をしてもらうぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
勝平「いったい何なんだよ、あのお侍さんはよ!」
万丈「侍と言うよりお殿様だな」
鉄也「だが、あのモビルスーツの力…底知れないものを感じた」
クワトロ「ギム・ギンガナム…。ムーンレィスの艦隊司令官…。我々の敵となるのか…」

<ランスロー撃破・勝利条件達成>
〔ランスローに爆発〕
ランスロー「これだけの戦力が独立した部隊として存在するとは…!」「各機は離脱せよ! 後退して体勢を立て直すぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
※※まだギンガナム健在の場合、セリフ追加※※
ギンガナム「フン…もう終わりか。宇宙革命軍とやらも口ほどでもないようだな」
ハリー「ギム・ギンガナム! まだ戦いを望むか!」
ギンガナム「いいや、今日の所は挨拶に来ただけだ。このターンXの兄弟にな!」
ロラン「ターンXの兄弟…。ターンタイプのモビルスーツ…」
ギンガナム「また会おう、ZEUTH! 次は本気の小生の相手をしてもらうぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

アーサー「残存敵機ゼロ。全て戦闘エリアから撤退しました」
タリア「でも、戦いはまだ終わっていないかも知れない」
〔キラ&マリュー、オーブ施設へ接近〕
シン「アスラン…」
アスラン「ZEUTH…。俺達はそちらと戦うつもりはない」
レイ「ザフトを裏切り、アークエンジェル一党に加担したあなたの言葉など信用出来ない」
ルナマリア「そうよ! あなたのせいでメイリンは!」
アスラン「待つんだ! お前達は真相を知らないだけだ!」
レイ「死に損ないの裏切り者が! そんな言葉に惑わされるか!」
アーサー「グラディス艦長! ザフトの本隊が到着します!」
タリア「そんな…! フリーデンとアイアン・ギアーからの連絡はどうなっているの!?」
〔敵ユニット出現〕
ザフト艦長「これはどういう事だ、グラディス艦長? 状況を説明しろ」
タリア「我々はZEUTHとしてロード・ジブリールを確保するために戦いました」
ザフト艦長「そのジブリールは?」
タリア「残念ながら、宇宙へと逃亡しました」
ザフト艦長「話にならん! それでは貴官らはザフトの作戦行動を妨害したと同じではないか!」
タリア「………」
ブライト「申し訳ありません…」
ザフト「独立遊撃組織などと言えば聞こえはいいが、情勢も見極めずに勝手をするのなら愚連隊と同じだ!」「ミネルバ、並びにザフトの協力組織であるエゥーゴのアーガマ…!」「両艦の責任者からは事情を聴取させてもらう。即刻、出頭を勧告する!」
ホランド「ちっ…! 作戦が失敗したからっていきなり罪人扱いかよ!」
ジャミル「我々は出来るだけの事はやった…。後はそれを理解してもらうしかないだろう」
ザフト艦長「そして、オーブ代表首長、並びにアークエンジェル!」「これまでのプラントへの敵対行為により貴国とその戦力には無条件降伏を勧告する」
アスラン「何だと…!?」
クワトロ(デュランダル議長…ロゴスがほぼ壊滅した今、強攻策に出るか…!)
桂「ちょっと待てよ、おい! オーブは今、クーデターが起きてるみたいだぜ」
万丈「賢人会議に協力していたセイラン家は追放されたようだがそれでもザフトはオーブを攻める気か?」
ザフト艦長「それは…」
ザフト兵「艦長! オーブから全世界に向けてメッセージが発せられるようです!」
ザフト艦長「何だと…!?」
ハリー「始まるか…」
ブライト「ハリー大尉、これは…?」
ハリー「ブライト艦長、この場を離脱する事をお勧めします」
ブライト「しかし、それは…」
ハリー「もうすぐ世界は動きます。その時に公正な判断をするためにも我々は行動の自由を確保するべきです」
ホランド「どうすんだ、タリア?」
タリア「ここはハリー大尉の指示に従います。各機はオーブより離脱を」
シン「いったい何が起きるんだ…?」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕

マリュー「いよいよ始まるのね…」
キラ「頼んだよ、カガリ、ラクス…」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔通信パネルの開く音〕
カガリ「オーブ連合首長国代表首長、カガリ・ユラ・アスハです」「今日、私は全世界のメディアを通じ、ロード・ジブリールの身柄引き渡し要求と共に我が国に軍を派遣しようとした…」「プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダル氏にメッセージを送りたいと思います」「過日、様々な情報と共に我々に送られた賢人会議に関する議長のメッセージは確かに衝撃的なものでした」「賢人会議を討つ…。そして、戦争のない世界にという議長の言葉をこの混迷の世界で政治に関わる者としても…」「また、生きる一個人としても確かに魅力を感じざるを得ません」

ベルトーチカ「アスハ代表、メディアの力を使って逆襲に転じるってわけね」
カツ「でも、あの人…今までアークエンジェルと一緒に訳の分からない行動をしてきたのに…」「いきなり、こんな所に出てきても何の説得力もないと思います」
エイジ「俺も同感だぜ。アークエンジェルのやってきた事ってのはテロと似たようなもんだったしな」「シン、お前もそう思うだろ?」
シン「…自分では何もしない、出来ないくせに口では偉そうな事を言う…。それが国民をどれだけ苦しめるか知らずに…」「どうせお得意の綺麗事を言うつもりだ、あの人は…!」
カミーユ「シン…」
シン「オーブには裏切り者のアスランとキラ・ヤマトもいるんだ…・。命令さえ出れば、俺が…」
アムロ「どうする気だ?」
シン「俺がオーブを討ちます」
〔ハッチの開閉音〕
ファ「みんな、大変よ! アスハ代表に応える形でプラント側もメッセージを発信するそうよ!」
ロジャー「メディアを使っての公開対決というわけか…。デュランダル議長の腕の見せ所だな」
アムロ「回線を回せ。そちらも同時に見るぞ」
〔通信パネルの開く音〕
ミーア「…この放送をご覧の皆様へ。私はラクス・クラインです」
カミーユ「やはりラクス・クラインを立ててきたか」
ミヅキ「プラントの広告塔だもの。世間へのアピール度では、いきなり出てきたアスハ代表じゃ太刀打ち出来ないわね」
ミーア「既にご存知の方もいらっしゃるでしょうが…」「オーブは賢人会議の一員であり、ブローコスモスも盟主であったロード・ジブリール氏をかくまっていました」「プラントとも親しい関係にあったあの国がなぜそのような選択をしたのかは今もって理解する事は出来ません」「賢人会議の一員、ブルーコスモスの盟主…」「己の利益のために混迷の世界に戦乱を巻き起こすような人間を、なぜオーブは戦ってまで守るのでしょうか?」「オーブに守られた彼を私達はまた捕らえる事が出来ませんでした」
ロラン「待ってください…! これ…おかしくないですか?」
アムロ「ジブリールを守ろうとしたのはセイラン家の人間であり、今のオーブはアスハ代表が首長に戻っている…」
ロジャー「それを敢えて混同しているとしたら、プラントはこれを機にオーブの動きを社会的に封殺するつもりなのだろうな」
ミーア「私達の世界に誘惑は数多くあります。より良きもの、多くのものをと…」「望む事は無論悪い事ではありません。ですが、賢人会議は別です。あれはあってはあらないものでした」「この人の世に不要で邪悪なものです。私達はそれを倒すために正しき力を使おうとしてきました」
シン「………」
琉菜「言ってる事、間違ってないよね…」
リィル「はい…。だから、私達…ザフトの支援を受けて戦ってきたんです…」
ベルトーチカ「確かに政治的な駆け引きも使ってるけど、概ね正論で攻めてきてるわね…。アスハ代表…どうでる?」
カガリ「…どんなに綺麗な言葉を並べようと私はデュランダル議長のメッセージを心の底から信頼する事は出来ない…」

ミーア「この人の世に不要で邪悪なものです。私達はそれを倒すために正しき力を使おうとしてきました」
カガリ「…どんなに綺麗な言葉を並べようと私はデュランダル議長のメッセージを心の底から信頼する事は出来ない…」
???(ラクス)「その方の姿に惑わされないで下さい」
ミーア「!」
ラクス「私はラクス・クラインです」
ミーア「あ…ああ…」
ラクス「私と同じ顔、同じ声、同じ名の方がデュランダル議長と共にいらっしゃる事は知っています」「ですが、私…シーゲル・クラインの娘であり、先の大戦ではアークエンジェルと共に戦いました私は…」「今もあの時と同じく、あの艦とオーブのアスハ代表の下におります」
ミーア「あ…」
ラクス「彼女と私は違うものであり、その想いも違うという事をまずは申し上げたいと思います」
ミーア「わ、私は…」
ラクス「私はデュランダル議長の言葉と行動を支持しておりません」

ミーア「え…え…わ、私は…」
〔通信の切れる音〕
斗牙「プラント側の放送が止まった…!」
フェイ「この状況では続けても、不利は否めないと判断したのね」
甲児「じゃあ、-ブにいる方が本物のラクス・クラインなのか!?」
ミヅキ「プラント側の慌てぶりを見る限り、そう判断すべきじゃない?」
シン「…そんな…馬鹿な…」
ロラン(ポート・タルキウスで会った人…やっぱりラクス・クラインだったんだ…)
ラクス「…戦う者は悪くない、戦わない者も悪くない…。悪いには全て戦わせようとする者…賢人会議とその協力者達…」「議長のおっしゃるそれは本当でしょうか…?」「ナチュラルでも、コーディネイターでも地球に住む人でも、宇宙に住む人でも、どこの世界から来た人でもなく…」「悪いのは賢人会議の一党で、あなたは悪くないのだ、と語られる言葉の罠にどうか陥らないで下さい」
シン「言葉の罠…」
レイ「………」
ラクス「無論、私はジブリール氏をかばう者でも今の新連邦の有り様を支持する者でもありません」「ですが、デュランダル議長を信じる者でもありません」「我々はもっとよく知らねばなりません。デュランダル議長の目指す世界を」
ディアナ「月のディアナ・ソレルはその考えを支持します」
ロラン「ディアナ様…!? いや、あれはキエルお嬢様だ!」
ソシエ「え! じゃあ、あっちも偽者で対抗する気!?」
ハリー「そうではない。あそこに立たれているのはディアナ様の意志を代行される方だ」「偽者などではない…。ディアナ様そのものと思ってもらってもいい」
ギャバン「親衛隊のあんたがそう言うんなら、その通りなんだろうな」
ロラン「はい…」
ディアナ「互いの目指すものを知り、その上でディアナ・ソレルは判断を下すつもりです」「プラント、新連邦、ムーンレィス…全ての国と全ての人々は今一度自分達の未来を見つめ直し…」「その進むべき先を同じくする者…互いに幸福を分かち合える者と手を取り合うべきでしょう」
カガリ「我々はプラントとの敵対を表明するためにこのメッセージを送っているのではありません」「この複雑で混迷を極める世界の明日のために一人一人の方が自らの進む先を…」「誰かに与えられるのではなく、自分自身で選ばれる事を希望するのです」
〔通信の切れる音〕
シン「自分自身が進む先を選ぶ…」
ジロン「綺麗事かも知れないけどよ、いい言葉じゃないの」
アムロ「だが、これは新たな混乱を呼ぶだろうな…」
カミーユ「今まで人々と世界をリードしてきた議長が偽のラクス・クラインを立てていた事は多くの人にとってショックだったでしょう」
カツ「シン…ザフトのみんなはこの事を知っていたのかい?」
シン「い、いや…」
エイジ「くそっ! 俺達丸ごとデュランダル議長に騙されてたって事か!」
勝平「じゃあ、俺達を助けてくれてたのもザフトに都合よかったからなのかよ!」
ミヅキ「落ち着いて、二人共。今日の放送だけで議長の事を判断するのも危険よ」
レイ「その通りだ。それこそアスハ代表の言う綺麗な言葉に踊らされているだけだ」
ベルトーチカ「確かに偽物を立てていた事で議長のイメージダウンは避けられないけど…」「政治的な駆け引きと言ってしまえば、それまでだと納得する人もいるでしょうね」
アムロ「それに議長には、賢人会議の存在を暴いた以外にも多くの実績がある。それは評価すべきものだろう」
ロラン「でも…嘘を吐く人を僕は信用することは出来ません…」
オルソン「個人としての付き合いなら、そういった意見もごく当然だろう…。だが、事は政治の話だ」
鉄也「それに信用出来ないって言うんなら、オーブ側も似たようなものだな」
ジュリィ「そうだな。俺達もアークエンジェルには散々な目に遭わされてきた」
桂「じゃあ、お前達はデュランダル議長を信頼するってのか?」
オルソン「信頼する、しないの二択以外の答えは認められないのか?」
桂「どういう事だ?」
大介「僕達はZEUTHだ。新連邦にもプラントにも、そしてオーブにも公正な立場でいるべきだろう」
万丈「要するにデュランダル議長が信頼出来ないのだとしても、だからと言ってすぐに敵とみなす必要はないって事だ」
オルソン「何しろ俺達の知る情報はさっきのメッセージしかないのだからな。焦って物事を決めるのは危険だ」
万丈「問題は直接的に議長に関わりのあるザフトとエゥーゴのメンバーだな」
シン「議長…」
アムロ「………
ベルトーチカ「難しい問題である以上、上層部の判断を仰ぐ必要があるでしょうね」
〔ハッチの開閉音〕
カイ「その上層部の方に大事件の発生だ」
アムロ「カイ・シデン…? どうして、あなたがここに?」
カイ「オーガスタ以来だな、アムロ。だが、再会の挨拶は後にしてくれ。宇宙から重大なニュースを持ってきた」
アムロ「重大なニュース…?」
カイ「ブレックス准将が暗殺された」
アムロ「何っ!?」
ベルトーチカ「こんな時にエゥーゴのトップが…!」
カイ「その事でクワトロ・バジーナ大尉へのメッセージを預かっている」
カミーユ「大尉にですか?」
カイ「そうだ。あの人に起ってもらわなきゃならん時が来ちまったって事さ…」

ガロード「なあ、ギジェット…! まだふりーでんと連絡つかないのかよ!?」
ギジェット「ちょっと待ってよ…。さっきの騒動で一帯の電波も混乱してるみたいで…」
ガロード「何とかしてくれ…。俺…嫌な予感がするんだ…」
パーラ「フリーデンとアイアン・ギアーがザフトにやられちゃったかも知れないって事?」
ムーンドギー「確かにザフトがオーブに来たってのに連絡ながったけんど…」
ギジェット「つながった! 通信来るよ!」
カリス「ZEUTH、応答願います。こちらはフォートセバーンのカリス・ノーティラスです」
ガロード「カリス…! どうして、お前がここに!?」
カリス「ガロード…君がいるなら丁度いい。落ち着いて聞いてくれ」「フリーデンとアイアン・ギアーは大破し、ティファが連れ去られた」
ガロード「何だと!? 誰に!? そしてどこにだ!?」
カリス「僕が到着した時には彼女をさらった一団は離脱しようとしていた」「その犯人はフロスト兄弟だ」
ガロード「あいつら…! ティファをまだ諦めてなかったのか!」
カリス「現在、僕は両艦と共にそちらへ向かっている。詳しい事はそこで話す」
〔大型モニターの切れる音〕
ガロード「そんな…ティファが…。俺のいない所で…」
レントン「ガロード…」
ガロード「くそっ! くそぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
【シナリオエンドデモ終了】

【バザー】

大バーゲン!全品赤字覚悟の大放出!

【概要】
 戦禍を最小限に食い止めるためにオーブへ向かう一
行。混乱の戦局の中、ラクスとカガリはデュランダル
を批判するメッセージを世界に発信するのであった。


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