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No.56A
君の姿、僕の姿

【シナリオデモ1開始】
アスラン「…ミーアは最後に自分の歌を歌ったんだな…」
ラクス「はい…」
アスラン「彼女を不幸にしたのは俺だ…。俺が最初に認めなきゃよかったんだ」「ラクスのふりをして歌うなんて、何の意味もないのに…」
キラ「…すぐには、そんな風には言えないよ。後にならないとわかんない事も多くて…」「僕もラクスも狙われたりしなきゃ、デュランダル議長の事、信じてたと思う。戦わない方がいいって言った人だもの…」「でも、ラクスはこうだ…と、あの人は決めた。自分の都合で誰かの生き方を歪めた」「そして、そうじゃないラクスは要らないと」
アスラン「ああ…」
キラ「そんな世界は傲慢だよ」
ラクス「そして、自分だけの判断で世界の行く末を決めようとする人間は議長だけではありません」
バルトフェルド「もうすぐ、コペルニクス市で今後の世界を占う会談が始まる」
マリュー「その話し合いによっては、私達は、また戦わねばならないのね…」
キラ「それしか方法がないのなら…」
アスラン「キラ…」
キラ「僕は…」
ロラン「…デュランダル議長のラクスさんの歌、多くの人の心を動かしたんですね…」
ソシエ「でも、死んじゃったら何にもならないわよ」
ポゥ「それでも彼女は歌う事を望んだ…。残り少ない命を懸けて」
ハリー「人は何かを成す為に生まれてきた。誰かを演じ続けてきた彼女も最後は自分の歌を歌えたか…」
ポゥ「ハリー・オード。我々も自分達の成すべき事を思い出した」「ディアナ・カウンター全軍はディアナ様の下に集い、フィル少佐は月防衛の任に就かれた」
ソシエ「あなた…あたし達と一緒に戦うつもりなの?」
ポゥ「私はディアナ様の護衛として、ソレイユへの乗艦が許された身だ」「ディアナ様があなた方と行動を共にする以上、お供するつもりだ」
ソシエ「あなた…ビシニティに最初に降下した機械人形に乗っていた人よね」「あなたの攻撃で街は焼かれ、あたしのお父様は…」
キエル「ソシエ…。もう済んだ事なのです」
ソシエ「でも…!」
ポゥ「…任務であった以上、あの時の言い訳をするつもりはない」「だが、あなたの御父上の命を奪ったのは、揺るぎの無い事実だ。それについては個人として謝罪したい」
ソシエ「………」「わかったわ」
ロラン「お嬢さん…」
ソシエ「ロランも言ってたじゃない。憎しみで戦っちゃいけないって」「お父様の命を奪ったのは、この人じゃない。戦争なのよ」「だから、あたしも誰かを憎むんじゃなくて、戦争を終わらせるために戦うわ」
ポゥ「戦争を終わらせるために…」
ソシエ「そういうわけです、ポゥ中尉。あなたがあたし達と志を同じくするなら、歓迎します」「共に戦いましょう」
ポゥ「ありがとう。このZEUTHに賭けたディアナ様の御心…今なら理解出来る」
キラ「戦争を終わらせるための戦い…」
ハロイー「ソシエ嬢もポゥも個人の感情を超えて戦っている」「キラ・ヤマト君。君も決心がついたようだな」
キラ「色々と回り道をして、間違った事もしてきたかも知れません…」「でも、この世界で出会った人達から、僕は多くの事を学びました。それが僕の心を決めてくれたんです」
ロラン「キラさん…。きっと、それはZEUTHのみんなも同じです」
シン「戦う事が正しいなんて、俺も思っちゃいません…」「でも、戦わなきゃ守れないものがあります。だから、俺…どんなに傷ついてもその道を行きます」
キラ「僕も同じだよ、シン…」
アスラン「シン…俺とキラの過ちを繰り返すなよ」
キラ「もし、戦場で君の友達と出会ったら、その時は言葉を尽くして、想いを伝えて」
シン「そのつもりです。俺…あいつと戦いたくないですから」
ジャミル「…各組織の代表が集まり、世界の在り様を検討するコペルニクス会談か」
マシュー「ストナーの奴、ちゃっかり記録係として同席するとは、やってくれるぜ」
ハップ「あいつは世界が変わっていく様を追っかけて、ここまで来たんだ。記者冥利に尽きるって奴だ」「問題は司会進行役の方だろうな…」
桂「しかし、よくあれだけの面子が集まったもんだ」
オルソン「あのタイミングでディアナ閣下の呼びかけを拒む事は、世論を敵に回す事になるからな。会談に同意せざるを得ないだろう」
アムロ「俺はそれだけではないと思っています」
ランスロー「どういう事だ、アムロ大尉?」
アムロ「この戦い…イデオロギーの対立以上に個人というものが意味を持っています」
大介「個人が戦争を起こしているという事ですか?」
アムロ「それが唯一の要因だと言うつもりはないが、突き詰めれば、そこに達するだろう」「逆に言えば、その人物を討つ事で各組織は求心力を失う」
オルソン「組織の指導者を倒せば、戦争は終わる…。いびつな構造だな」
ジャミル「確かにな…。だが、それだけの人間が、あの場には集まっている」
アムロ「彼ら自身もそれを感じているからこそ、一堂に会し、互いの敵と対峙する事を望んだのでしょう」
桂「で、クワトロ大尉がZEUTHのリーダーとして、あの場に出るのはわかるけど…」
ミムジィ「大丈夫かしら、シャイア…。チラムとエマーンの代表って事で、出席しているけど…」
タルホ「それを言うなら、うちのロクデナシもよ」
ハップ「デューイ・ノヴァクも出てくるんだ。ホランドとしちゃ、決着をつけるための前哨戦って所だな」
タルホ「だからって、あいつに話し合いなんて…出来るのかしら」
レントン「大丈夫ですよ、タルホさん。ホランドはゲッコーステイトのリーダーなんですから」
ジャミル「私もレントンに同意しよう。私が変われたように彼も過去のしがらみを振り切ったはずだ」
タルホ「そうだといいけどね…」(デューイ・ノヴァクはホランドにとって特別な存在だから…)
桂「まあまあ、タルホ。あんまり思いつめると胎教に悪いぜ」
ミムジィ「そうよ。もうすぐママになるんだから、リラックスしてないと」
タルホ「その事だけど、ミムジィ…。後で話があるんだけど、いい?」
ミムジィ「え…あ…うん。わかったわ…」
マリン「S-1星の3億の民を乗せた要塞アルゴルは、残り少ないエネルギーで亜空間に退避している」
闘志也「テラルも、そこにいるんだな?」
ジェミー「ええ、彼がアフロディアを補佐しているようです」
マリン「もし、地球が我がS-1星の非戦闘員に攻撃を仕掛けるような事になれば、俺は…」
雷太「心配するな、マリン。そんな事は俺達がさせやしない」
ジュリィ「意気込みはわかるが、その問題も人類全体が決めるべきものだ」「要するに、コペルニクス会談の行方が全ての鍵を握るってわけだ」
ジャミル「地球の明日を決める場か…」
オリバー「だが、状況は圧倒的に新地球連邦が優勢だ」
マリン「どういう事だ?」
オリバー「UNを見てみろよ」「スカルムーン連合を倒したのは地球連邦で、同盟軍は静観…俺達に至っては連邦軍の作戦行動を妨害した事になっている」
桂「カイメラお得意の情報操作かよ…! やる事がセコ過ぎるぜ!」
ハップ「だが、効果は抜群だ。異星人に怯えていた市民にとって、連邦軍はまさに救世主ってわけだ」
ジャミル「思想や意志さえもコントロールするシステム…。UNこそが、新地球連邦の最大の武器と言えるかも知れないな」
アムロ「急がなければ、人々の意識は完全に支配される事になる…」
ランスロー「新連邦軍とアプリリウス同盟、そして、第3勢力…。互いの思惑は会談でどう動く…?」
大介「僕達は待つしかありませんよ。全てをクワトロ大尉に委ねたのですから」
アムロ(頼むぞ、大尉…。俺達はあなたの決定に地球の未来を託したのだからな…)

月面 自由都市コペルニクス市


  ~コペルニクス会談 会場~
ロジャー「…私が司会進行役を務めさせていただくロジャー・スミスです」
ディアナ「………」
デュランダル「………」
ロジャー「ご存知の通り、この会談は世界のおかれている危機的状況を打開するためのものです」
ホランド「………」
デューイ「………
ロジャー「一通りの自己紹介が済んだところで、自由に意見、質問を交換する場を設けたいと思います」「互いの主義主張を理解する事こそ、問題解決において最も重要な事でしょうから」
シロッコ「では、ディアナ・ソレル閣下にご質問させていただく」
ディアナ「何か?」
シロッコ「あなたは月の女王としてだけでなく、オーブ等の独立国やフォートセバーン等の自治都市からも代表権を委任されています」「ですが、自国のギンガナム艦隊を制する事の出来ないあなたに、その資格がおありかな?」
ディアナ「ギム・ギンガナムの一党は、既にムーンレィスとは無関係の独立した組織である」「無論、あの男にも会談への出席を呼びかけたが、残念ながら、その返答は拒絶だった」
シロッコ「あなたの偶像としての威光も、禁忌を踏み越えた戦争神には通用しないというわけですか」「あなたを次代の女王にと考えた私の眼鏡は曇っていたようです」
ディアナ「この期に及んで、まだ高みから戯言を言うか」
ハマーン「パプテマス・シロッコ。それを言うのなら、私も指摘させてもらおう」「シャギア・フロストとオルバ・フロストを野放しにしている連邦も、管理責任を問われるべきではないか?」「規模は小さいとは言え、連中は無視出来ない存在になりつつあるぞ」
シロッコ「あれは、ギム・ギンガナムと同じく、既に反乱分子として扱っている」「無用の戦いを望む彼らは、連邦にとっても敵と言えよう」
クワトロ「では、続けて連邦側に質問したい。エーデル・ベルナル准将が不在である理由を聞かせてもらおう」「新連邦軍の三巨頭と言える彼女が、この席にいないのは不自然ではないか?」
デューイ「彼女は地球の治安維持の任に就いている。状況が状況だけに市民の動揺を抑える必要があるからな」
クワトロ(逆の見方をすれば、この瞬間、彼女のマークは外れている事になる…)
ホランド「どうせUNを使った情報操作だろうが…。市民を騙す事が治安維持とは笑わせてくれるぜ」
ロジャー「ゲッコーステイト代表、挑発的な言動は慎むように」
ホランド「チッ…」
デューイ「笑わせてくれるのはお前の方だな、ホランド」
デュランダル「先程、司会者からの話にもあったが、我々は人類の未来の在り方を検討するために、この場に集っている」
ハマーン「スカルムーン連合の侵攻に対して、静観を決め込んでいた身で言ってくれるな」
デュランダル「…こちらの対応が遅れた事は認めよう。だが、母なる星が異星人に蹂躙されるのを私とて黙って見ているつもりはなかった」「現場の判断の方が早かったが、いずれ部隊は投入されていただろう」
クワトロ「では、そのあなたが提唱する人類の在り方とは?」
デュランダル「異星人、百鬼帝国といった外敵が倒れた今、我々は互いに手を取り合う事は出来ないだろうか?」
ディアナ「融和を提唱するか」
デュランダル「その通りです、閣下。それこそが開戦時から、私の変わらぬ主張です」クワトロ「そのために秘密裏にカイメラと手を組み、あの賢人会議を告発する演説を行ったと?」
デュランダル「必要であるから、そうしたまでです。事実、あれで新地球連邦に巣食う闇の一端は掃う事が出来ました」
ディアナ「だが、戦争は続いている。これについては、どう説明する」
デュランダル「それは新たに新連邦の指導者となったパプテマス・シロッコに責任があります」
シロッコ「致し方ない事なのです、閣下」「アースノイドとスペースノイド、そして、ナチュラルとコーディネイターの確執の根は深いものです…」「今さら手を取り合うというのは、双方の市民も納得しないでしょう」
デュランダル「私はここに最後の提案を持ってきた」「互いを滅ぼそうとするのではなく、互いの存在を認め、その上で不干渉を貫くというのはいかがだろう?」
デューイ「同じ星を母星としながら、互いの存在を黙殺しあうというわけか。あまりに不自然だな」
シロッコ「それは人類にとって、大きな停滞になる。そのようなやり方は認めるべきではない」
ディアナ「あくまで新連邦は戦いを望むか…」
シロッコ「誤解しないでいただこう。我々はスペースノイドを根絶やしにしようなどとは思っていない」「ブルーコスモスを動かしていたロゴスは、もういないのだからな」
デュランダル「………」
シロッコ「私は、この過酷な世界で人類がより良き道を歩むためには、秩序が必要だと考えているまでだ」
クワトロ「そのために新地球連邦の名の下、人類の統制を断行するか」
シロッコ「その通りだ。だが、それに地球と宇宙の垣根を設けるつもりはない」
ホランド「ここまで来たからには、本音を聞かせてもらいたいぜ」「連邦としちゃ、コロニーと月が欲しいんだろ? コーラリアン殲滅作戦で地球を傷だらけにしているんだからな」
デューイ「全ては人類を存続させるためだ。我々の計画を邪魔する事は世界の崩壊を意味する」
デュランダル「それについては認めよう。だから、私としては永久休戦という形で、この戦争の終結を願っている」「コーラリアンの殲滅については、アプリリウス同盟も協力するつもりだ」
ハマーン「その上でデスティニープランを実行に移すか?」
デュランダル「………」

シロッコ「今さら隠す事もあるまい。この場にいる者は皆、黒歴史の真実についても知っている」「そして、デスティニープランがどのような結末をもたらすのかもな」
デュランダル「カテゴリーFなる者達についての報告は、私も聞いている」「だが、彼らはデスティニープランを誤った形で使われた例だ」
シロッコ「ならば、その舵取りをお前がやれば、万事が上手くいくと?」
デュランダル「あらゆる世界において有史以来、戦いがなくならない理由は、人間が自身の事を知らないためだ」「デスティニープランは人の可能性を明らかにし、最適の人生を与える事で戦いの根底にある欲望を制するもの…」「言わば、究極の人類救済のためのシステムだ」
クワトロ「遺伝子情報で全てを決する事を全ての人間が納得するとは思えない」
デュランダル「混乱が起こるのは承知の上だ。だが、その障害を乗り越えた時、人類は新たな段階を迎えるだろう」
ディアナ「反対意見を封じるのに力を用いるのならば、それは人の尊厳を暴力で奪うのと同じ事だ」「ましてや、秩序の名の下に自由を奪う事は、支配以外の何物でもない」
デュランダル「では、あなた方はデスティニープランに反対すると?」
シャイア「上手く言えませんけど、あれは人が人として生きるのを放棄しているものだと思います」
デュランダル「………」
シャイア「自分の中の可能性を活かすのも、眠らせたままにしておくのも、その人の責任であり、生き方なのですから」
デュランダル「…シャイアさん。ですが、このシステムが施行されれば、あなたのような人を生み出す事はなくなる」
シャイア「私とマニーシャの事を言っているのですか?」
デュランダル「失礼ながら、あなたのプライベートな事柄を調べさせていただいた」「デスティニープランは最適な伴侶すら決定し、不幸な出会いや別れを無くしてくれる」
シャイア「…私が妹のために身を引いたと議長は思ってらっしゃるのでしょうね…」「でも、私はそれを不幸だなんて、一度も思った事はありません」「だて、それは誰かが…自分の意志以外の何かが決めたのではなく私自身が決めた事ですから」
デュランダル「………」
シロッコ「お前の負けだな、デュランダル。そちらの女性一人説得出来ないようでは、世界の混乱を鎮める事は出来まい」「力を以ってする以外の方法ではな」
デュランダル「私はそれをも辞さないつもりだ」
クワトロ「議長…」
ディアナ(この確固たる意志…。何がデュランダル議長をここまで駆り立てる…)
シロッコ「いいだろう、ギルバート・デュランダル。そのやり方はともかく、私とお前は根の部分は同じなのだろう」
デュランダル「私は君程、傲慢ではないよ」
シロッコ「誰かに統治されない以上、人類に明日がないと考えているのは同じだよ」「それが新たな天才であるか、遺伝子であるかの違いだけだ」
ディアナ「そのどちらとも相容れない事を私は申し上げる」
クワトロ「私も同じだ。世界の在り方を一人の人間の空論で決めるなど、許される事ではない」
シロッコ「それが偉大なジオン・ダイクンを父に持つ出来損ないの出した答えか」
クワトロ「………」
デュランダル「………」
デューイ「偉大な父か…」
ホランド「何がおかしい?」
デューイ「王となるための王殺し…。自分の父をその手にかけなければ、次代に王になる権利は得られない」
ホランド「そのためにお前は親父を殺したのか?」
デューイ「お前も母を殺した」
ホランド「…あれは俺のせいじゃない…」
デューイ「では、誰のせいだ? お前を産むために母は命を落とした」「そして、父は『母殺し』としてお前を次代の王…ノヴァク家の跡継ぎにしようとした」「地球の…我らの母星に残る伝承に基づいてだ」
ホランド「兄であるお前はそれを認めず、王の権利を得るために『王』を…つまり、親父を殺したのか?」
デューイ「その通りだ。約束の地開拓の祖であるノヴァク家の長となるのは、私なのだからな」
ホランド「そんな理屈が通じるかよ。結局、その罪で俺達の家は取り潰されたじゃねえか」
デューイ「だが、私は自分の力で王になった。この世界を救うためのな」
ホランド「アゲハ構想…。アドロックが望んだのは、コーラリアンの殲滅じゃなかったはずだ」
デューイ「コーラリアンが目覚めれば、クダンの限界を突破し、次元境界線は崩壊する…」「すなわち、時空崩壊だ。それを阻止するためには、奴らを殲滅する以外の方法はない」
ホランド「そんなやり方を俺は認めねえ!」
シロッコ「では、聞こう。君はどのようにしてコーラリアンの脅威から世界を守るつもりなのだ?」「まさか、彼らも話せば、わかってくれるとでも言うのか?」
ホランド「それの何がおかしい?」
デュランダル「君はそのような不確かな方法に世界の命運を委ねる気なのか?」
ホランド「………」
シロッコ「旧世紀のヒッピームーブメントさながらだ。何の理もなく感性だけで他者を批判し、具体的な方策は何一つ持たない」
シャイア「そんな事はありません! コーラリアンとの対話が上手くいかなかった場合も考えています!」
デュランダル「特異点による時空修復…。それこそ、最も暴力的かつ独善的ではないか」
シャイア「え…」
デュランダル「特異点が大特異点に接触する事で時空の制御…即ち時空修復が可能となる事は知っている」「だが、それには特異点の意志が鍵となる。言い換えれば、特異点が時空の在り方を決める事になる」
クワトロ「………」
シロッコ「どうだ、シャア。これこそ世界の在り方を独断で決める最たる例ではないのか?」
クワトロ「………」
シャイア「では、時空制御装置を開発し、話し合いの上で時空修復のやり方を決めましょう」
デューイ「残念ながら、そこまでの時間は残されていないだろう」
デュランダル「それにあの技術は人類の手に余るものだ。先のセカンド・ブレイクを見ても、それは明らかだろう」
ホランド「俺はコーラリアン殲滅を認めない! そんな傲慢なやり方を認めてなるか!」
デューイ「そのような青臭い主張を聞くためにこの会談はあるのではない…!」
ディアナ「しかし、コーラリアンの殲滅のために地球には多大な被害が出ていると聞く」「少しでも可能性があるのなら、コーラリアンとの対話をギリギリまで試してみるべきだ」
ホランド「既にエウレカと対になる者は見つかった。後はそれに賭けるだけだ」
デューイ「エウレカか…。あの人もどきは、もう用済みだ」
ホランド「貴様っ!!」
ロジャー「静粛に! 感情のぶつけ合いは議論とは認められない!」
ホランド「邪魔するんじゃねえ! こいつには、もう言葉は通じないんだ!」
デューイ「それはこちらが言うべき台詞だな」
デュランダル「遺憾ではあるが、どうやら互いに妥協点は見つからないようだ」
シロッコ「その言葉を宣戦布告とみなそう」「お前のような机上の夢想家に、この世界は任せられんよ」
ハマーン「おごるなよ、シロッコ。貴様ごときが世界の指導者の器か?」
シロッコ「そこまで自惚れてはいない。世界に平穏をもたらした後、私は身を引くつもりだよ」「世界は女性に統治されるべきだ」「その役目はディアナ閣下こそが相応しいと考えていたのだがな」
ディアナ「それを決める権利があると思う事こそが、お前の自惚れだ」
デュランダル「パプテマス・シロッコ…。我々は互いを理解する事はないが、その根は同じである事を認めよう」「少なくとも君も私も、戦後についてのビジョンを持っている」
シロッコ「その通りだ、議長。…だが、シャア・アズナブル、貴様はどうだ?」
クワトロ「………」
シロッコ「貴様は所詮は一パイロットだ。目的もないのに手段のあるお前達、ZEUTHこそが真に危険な存在だ」
デュランダル「黒歴史という未来…。それはビジョンのない君達による果て無き戦いの環なのだろう」
クワトロ「…そうだとしても、私はお前達を認めはしない」「私という人間が新しい世界を創れなくとも、後に続く者が必ず現れるはずだ」
ハマーン(シャア…捨石になるつもりか…)
シロッコ「負け犬の捨て台詞か。これ以上、貴様と語っても仕方がないな」
クワトロ「………」
デュランダル「………」
ディアナ「………」
ロジャー「…既に言葉は出尽くしたと見てもいいようですね」
シャイア「で、でも…まったくの平行線で結論は出ないようだけど…」
ロジャー「甚だ残念な結果ですが、一つだけ誰もが認める事実があります」「それは互いの存在が相容れないという事です」
ディアナ「はい…」
ロジャー「こうなった以上、我々は愚かな選択をするしかないでしょう」「たとえ愚行と言われようと己の信じる方のために」
クワトロ「………」
ディアナ(ミーアさん…そして、テテス・ハレ。あなた達の魂に誓い、私は退きません)(人が人として自由に生きられる世界のため私達は戦います)

メール「結局、戦うしかないのね…」
ランド「ま…誰かさんのネゴシエーションの結果と同じだな」
ロジャー「失敬だな、ランド。君は私の仕事を侮辱する気か?」
ランド「いや…大将と同じく、どうしようもない状況に俺達と世界が来てると思ってる」
ロジャー「残念ながら、その通りだ。既に事態は、話し合いで解決するには困難な所まで来ている」
ドロシー「あなたが、そのように仕向けたの?」
ロジャー「私は進行役としての務めを果たしたまでだ。そこに個人の意図はない」
ストナー「ま…俺の目から見ても、その結論以外はあり得なかったな」
ゲイン「つまり、こんな事になったのは人類全体に自業自得ってわけか」
ゲイナー「認めたくないですけどね…」
シンシア「そんな顔しても仕方ないよ。こっからリカバーするしかないんだから」
ランド「クイーンの言う通りだ。多少荒っぽい手段になるが、世界の修理といくか」
ドロシー「楽天的ね、いつもの事ながら」
メール「それがダーリンの数多い取り柄の一つだもん」
ドロシー「ご馳走様…」
カミーユ「…新連邦とアプリリウス同盟、そして、俺達ZEUTH…。三つ巴の決戦になるのですね」
クワトロ「3時間後に我々は、外気圏まで達しているザフトの要塞、メサイアに侵攻を開始する」
アスラン「そんなものまで議長は用意していたなんて…」
ハマーン「あのメサイアはデュランダルの切り札だ」「その機能は不明だが、地球付近まで移動してきたのは、何らかの意図があっての事だろう」
クワトロ「…ロジャーの言う通り、我々は愚かな選択をするしかなかった」
アムロ「だが、俺達にも譲れないものがある」
シン「そうですよ、クワトロ大尉。俺は、みんなが笑って暮らせる世界のために戦います」
キラ「たとえ愚かと言われようと、僕の心も決まっています」
カミーユ「だから、大尉…今は迷いを捨てましょう」
クワトロ「………」
アムロ「あなただってそうなのだろう、大尉? だから、議長やパプテマス・シロッコと正面から渡り合えた」
クワトロ「…私とて信じる心は持っている。このZEUTHの一員なのだからな」「そして、世界を空くための方法も考えている」
アムロ「え…」
クワトロ「アムロ…。その鍵となるのが君とνガンダムだ」
アムロ「俺とνガンダムが…」
〔歩み寄る足音〕
ベルトーチカ「みんな、大変よ! デュランダル議長が、全世界に向けて演説するそうよ!」
クワトロ「このタイミングでだと…!?」
アムロ「ついに議長が動くか…!」

デュランダル「…世界の明日を占うコペルニクス会談は、残念ながら決別という結果に終わりました」「今、私の中にも皆さんと同様の悲しみと…そして、怒りが渦巻いています」「なぜ、こんな事になってしまったのか…。考えても既に意味のない事と知りながら、私の心もまた、それを探してさまよいます」「私は以前の世界でも戦争を経験しました。そして、その時…人々は誓いました。こんな事はもう二度と繰り返さないと」「にも関わらず、人は新たな隣人と手を取り合う事なく、またも戦端は開かれ、戦果は否応無く拡大していきました」「私達はまたも同じ悲しみと苦しみを得る事となってしまいました。本当に、これはどういう事なのでしょうか…」「愚かとも言える悲劇の繰り返しは一つには先にも申し上げた通り、間違いなく賢人会議の存在ゆえです」「真実を隠し、敵を作り上げ、恐怖を煽って戦わせて自らの地位を守り、欲望を満たす者達…」「様々な世界の暗部の集合体である彼らを私は糾弾し、それは一つの力となりました」「だが、新地球連邦においては、それは支配者が別の人間に移っただけのものでした」「だからこそ今、私は申し上げたい」「我々はこの戦争を一刻も早く終結させ、その上で最大の敵…人の中の欲望と戦っていかねばと」「そして、我々はそれに打ち勝ち、解放されなければならないのです」「………」「私は人類存亡を賭けた最後の防衛策として、デスティニープランの導入実行と…」「その障害に対して断固とした態度で臨む事を今ここに宣言します」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「君の姿、僕の姿」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
ザフト士官「各隊、配置に就きました。なお、予備戦力としてジュール隊を待機させています」
デュランダル「各地の動きはどうなっている?」
ザフト士官「多少の混乱は起きていますが、多くの国家は我々の動きを静観している模様です」
デュランダル「それが、この世界の現実だ。誰もが明日を迷い、誰かの言葉を待っている…」「付近の宙域の状況は?」
ザフト士官「アクシズ、エゥーゴは周辺で牽制を行い、連邦軍は機をうかがっているようです」
デュランダル「やはり、仕掛けてくるのはZEUTHか…」
ザフト士官「おそらく、どの組織も我が軍が戦力比で劣ると判断しているのでしょう」
デュランダル「連邦はZEUTHの作ったほころびに乗じて部隊を投入するつもりか…」「だが、それはこちらにとっても好都合だ。例のものの準備は?」
ザフト士官「まだ時間がかかるうようですが、確実に間に合わせます」
デュランダル「時間が勝負という事か…。念のため、グラディス艦長を呼んでくれ」
ザフト士官「了解です」
レイ「………」
デュランダル「困ったものだよ。私は会談の席で融和を提唱したのに誰も聞く耳を持たずだ」「これでは本当にいつになっても終わらない」
レイ「でも、仕方ありません。彼らは言葉を聞かないのですから」「今ここでマンがいい地、彼らの前に我々が屈するような事になれば、世界は再び混沌の闇の中へ逆戻りです」「嘆きながらも争い、戦い続ける歴史は終わらず、それはいつか黒歴史と呼ばれるでしょう」「俺は絶対に世界をそんなものにしたくはありません。たとえ、そこに俺がいなくても」
デュランダル「レイ…」
レイ「デスティニープラン…。絶対に実行されなければなりません」
デュランダル「そうだな」
ザフト士官「報告します! ZEUTH、戦闘エリアに入ります!」
デュランダル「幕が上がる。人類の最後の戦いの…」
〈母艦出撃〉
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
ブライト「あれがメサイアか…!」
バルトフェルド「ゴンドワナ級も出ているか…。まさに総力戦だな」
ルナマリア「でも…」
シン(ミネルバとレイは出撃してないのか…)
アスラン「戦うしかない…」
ネオ「ああ、ここまで来たらな」
キラ「結局、僕達は戦っていく…。でも、ここで終わりにする…!」
シン「はい!」
ラクス「夢を見る、未来を望む…。それは全ての命に与えられた生きていくための力です」「何を得ようと、夢と未来と封じられてしまったら…」「私達は既に滅びたものとして、ただ存在する事しか出来ません」
アポロ「そんなのは生きてるって言えねえな!」
ガロード「ああ! あいつらに同情するわけじゃないが、デスティニープランは認めない!」
カミーユ「この戦いは世界と人々が生きるためのものだ」
ロラン「ためらいはありません! 行きましょう!」
ラクス「私達は戦わねばなりません。今を生きる命として」「私達を滅ぼそうとするもの、議長の示す死の世界と」
キラ「うん…!」
桂「歌姫様の応援歌か。気合も入るってもんだ!」
ロジャー「胸を張って進もう。これが我々の選択だ」
クワトロ(そうだ…。未来のために今を勝ち取らねばならない)
マリュー「各機、攻撃開始! 防衛部隊を叩き、メサイアのデュランダル議長を討ちます!」
レイ「シン…!」
シン「レイ…! これが俺の選んだ戦いだ! もう俺は迷わない!!」
<戦闘開始>

<敵21機以下・敵増援1&第3軍増援1出現>

エマ「このエリアに艦隊接近! 連邦軍です!」
クワトロ「各機、散開! 来るぞ!」
〔敵ユニット出現〕
〔第3軍ユニット出現〕

ファ「何て数なの!?」
カツ「戦力では、やっぱり連邦軍の方が上か!」
デュランダル「今が、その機だ…!」
ザフト士官「ネオジェネシス、スタンバイ! 攻撃目標、連邦軍艦隊!」
シロッコ「!」
アムロ「各機、回避だ! メサイアが何か仕掛けてくる!」
〔味方全機、後退〕
デュランダル「全て消えてもらう…! ネオジェネシス、撃てっ!!」
[イベントデモ「ネオジェネシス発射」]
〔敵ユニット撃破〕
ヤザン「友軍がいても、御構い無しか! やってくれるな、ギルバート・デュランダル!」
ジェリド「ザフトめ! まだ、これだけの力を持っていたか!」
ハマーン「これがメサイアの…デュランダルの切り札か…!」
ネオ「ヤキン・ドゥーエのジェネシス…! あれの小型版かよ!」
キラ「あの要塞を地球まで近づけたって事は…」
バルトフェルド「議長は、あれで地球の反対勢力を攻撃する気か!」
アスラン「それでは父と…パトリック・ザラと同じだ!」
シロッコ「何らかの用意がされているのは承知の上だ!」「あれの第二射までには時間がある! それまでに勝負をつけるぞ!」
ジャミル「連邦軍は我々と同盟の両方をここで叩く気だ!」
ホランド「半分近くは落とされたが、それでも大艦隊なのは変わりねえ! どうする、クワトロ!?」
クワトロ「我々の目的は、この戦争の終結だ。両方を相手にする…!」
シロッコ「シャア・アズナブル、つまらん意地で戦局を見誤るか」
カミーユ「パプテマス・シロッコ…! お前という男は!」
万丈「僕達の戦いを愚かだと言うのなら、それ以前に、この戦争自体が愚行の極みだ」
デューク「だが、僕達は戦う! 戦いの果てに未来がある事を信じて!」
ジロン「誰が相手だろうと、どんな不利な状況だろうと負けてなるかよ!」
シン「ザフトも新連邦も、そして、この戦争も俺達は倒してみせる!!」
ルナマリア「シン! メサイアを見て!」
シン「あれは!?」
〔敵ユニット出現〕
アスラン「ミネルバ!」
シン「レジェンド…! レイも来たのか!」
レイ「………」
デュランダル「アプリリウス同盟の兵達よ! この戦いに我々が勝利した時、人類は新たな時代を迎える!」
ランスロー「デュランダル議長…! 自ら前線に出てきたか!」
ランド「あっちのシロッコやうちのクワトロの旦那と同じく、いい根性してやがるぜ!」
シロッコ「デュランダルめ。最後のパフォーマンスか」
デュランダル「デスティニープランこそが、争いの種となる人の欲望を克服する唯一の方法だ!」「それこそが人類の未来のための究極の救済システムなのだ!」
タリア「…遺伝子による社会管理システム。ついにその導入が宣言された…」
アーサー「議長は本気なのですね…」
タリア「戦争は政治の一部…。議長はあれのために戦ってきたと言ってもいい…」
アーサー「デスティニープランこそが、アプリリウス同盟の真の目的…」
タリア(ギルバート…あなたは…)
ハマーン「どうやら、同盟軍にはデスティニープランの概要は知らされていたようだな」
アスラン「ザフトや同盟軍の兵達は、その導入に賛成しているのか…!」
ジュリィ「コーディネイターはプランに合わせて遺伝子をいじれば、済む話だからな」
闘志也「じゃあ、あの計画は実質上はナチュラルを支配するためのシステムだってのかよ!」
バルトフェルド「だろうな。だが、いくらコーディネイターでも、全員が賛同しているとは思えん」
ジャミル「内心では彼らも動揺しているのだろう。だが、議長の示した未来だからと自分を納得させていると思われる」
カミーユ「自分で考える事、判断する事を放棄したとでも…!」
サンドマン「…多元世界が人々に与えた不安…。それがこんな所にまで影響を与えているのか…」
鉄也「そんな奴らに負けるか…! 俺達は自分で考え、そんな世界にさせないと誓ったんだ!」
アムロ「デュランダル議長を討つためには、グラディス艦長と戦わなくてはならないのか…」
ロラン「そんな…」
クワトロ「…だが、他に方法はない」
ラクス「デスティニープランを認める事は人間としての死を意味する…」「でも、それに従わねば、力によって死が与えられる」「どちらにしてもこのままでは世界は終わりです」
デュランダル(来るか、ラクス・クライン…! そして、キラ・ヤマト!)
ラクス「アプリリウス同盟の兵士達。議長の導く未来は人が望むものではありません」「平和のためにと力を振るう誇りがまだその身にあるのなら、道を開けなさい!」
ディアッカ「…どうするんだ、イザーク?」
イザーク「………」
ディアッカ「そろそろ俺は限界だ。デスティニープランなんてもんが導入された世界は、ぞっとするぜ」「そんな事になったら、ナチュラルの女の子とお付き合いなんて絶対にアウトだからな」
イザーク「うるさい! 俺達はザフトの一員だ!」「ジュール隊の各機は、ネオジェネシス射程外で連邦軍の後続を足止めしろ!」「ディアッカ、お前が指揮を執れ! 俺はキラ達に真意を確かめる!」
ディアッカ「…わかった。後の事は任せるぜ、隊長」
〔敵ユニット離脱〕
ロラン「あの人達、退いていく…」
ソシエ「あのお姫様の言葉、少しは効果があったみたいね」
竜馬「だが、まだ戦おうとする者もいる!」
エイジ「議長の言葉は何でもOKだってんなら、その目を覚まさせてやるしかねえ!」
斗牙「うん…! 一人一人が自分で考えなきゃ、世界は変わっていかないんだ!」
シン(レイ…。お前も、それをわかってくれ…!)
レイ「議長、ミネルバに近づく敵は俺が排除します」
デュランダル「頼む、レイ。狙うはパプテマス・シロッコとZEUTHだ」
シロッコ「最後は自分の手で決着をつけたがるか…。デュランダル…やはり、貴様は私と似ているよ」「だが、世界に天才は二人も要らない! 各機、攻撃開始! ザフト旗艦とZEUTHを叩け!」
アムロ「やるぞ、クワトロ大尉…!」
クワトロ「………」
ハマーン「シャア…」
カミーユ「大尉、あなたは…」
クワトロ「この戦いに勝利したものが人類を導く義務があるのだとしたら、私も私に出来る事をしよう…!」「この世界に生きる一人の人間として!」

<シロッコ(ドゴス・ギア搭乗)撃破・第3軍増援2出現>
〔シロッコ(ドゴス・ギア搭乗)に爆発〕
シロッコ「ドゴス・ギアは、ここまでか…!」
〔第3軍ユニット撃破〕
カツ「やったのか…!?」
カミーユ「いや、まだだ!」
〔第3軍ユニット出現〕
シロッコ「このジ・Oを使う事になるとはな。やはり侮れん相手だ…!」
クワトロ「出てきたか、シロッコ…!」
アムロ「この底冷えのするプレッシャー…! あの男の発するものか!」
シロッコ「私を感じられるだけの力を持ちながら、その考えを理解出来んとは救いようの無い人間達だ」
カミーユ「お前の傲慢さが宇宙に戦いを呼ぶ!」
レコア「ZEUTH、シロッコはやらせない…!」
サラ「パプテマス様は、この命に代えても守ってみせる…!」
カミーユ「レコアさん、サラ…! シロッコに取り込まれているのか!」
シロッコ「天才を理解出来ず、つまらぬ感傷に支配された俗物共め。その報いを受けるがいい!」
カミーユ「パプテマス・シロッコ! 目の前の現実も見えない男が!」
シロッコ「賢しいだけの子供が何を言う! 歴史という流れの中で貴様達の存在など取りに足りないものだ!」「それをこの私が教えてやろう!」

<ランドvsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
ランド「難しい理屈は、もう結構だ! 学の無い俺にわかった事は、たった一つ!」「あんたらのやろうとしている事は世界を窮屈にするだけだって事だ! 全力で俺は反対させてもらうぜ!!」

<ランドvsレーベンorシュラン>
メール「おかしいよ、ダーリン! カイメラの人達、やる気が無いみたい!」
ランド「どういう事だ…? まさか遊び半分で、ここに来たっていうのかよ…!」

<アムロvsシロッコ(ジ・O搭乗)>
シロッコ「アムロ・レイ。君の愚かさは、自分の力を活かす術を知らない事にある」
アムロ「何っ!?」
シロッコ「愚民共のために力を無駄使いする君はどこまでいっても只の一兵士だ。世界を動かす事は出来ない」「ニュータイプの意味を理会出来ない者は私の創る世界には不必要だ!」
アムロ「戯言を! ニュータイプは人の価値を決めるものではない!」「己の能力に酔いしれるだけのナルシストは世界を滅ぼすだけだ! 消えろ、パプテマス・シロッコ!」

<アムロvsタリア>
アムロ「グラディス艦長! こんな戦いをしていては、人類は泥沼の戦いに沈んでいくだけだ!」
タリア「アムロ大尉…」
デュランダル「彼がアムロ・レイ…。シャア・アズナブルの宿敵か」
アムロ「デュランダル議長! あなたも聞こえているのなら、戦いをやめるんだ!」
デュランダル「そうはいかないのだよ、大尉。君と赤い彗星の戦いを止めるためにも、私は勝たねばならない」
アムロ「俺とシャアの戦い…?」
デュランダル「そうだ。君達二人は世界を滅ぼす存在だ。だから、ここで消えてもらう」
アムロ「一方的な理屈の押し付けに誰が納得する…!」「ギルバート・デュランダル! そんな人間が世界を導く事など出来はしないんだ!」

<クワトロvsシロッコ(ジ・O搭乗)>
クワトロ「パプテマス・シロッコ! 自ら戦場に出てきたのなら、ここで決着をつける!」
シロッコ「貴様ごときが、この私に勝てると思っているのか、シャア!」「出来損ないのニュータイプに、力の差というものを教えてやる!」
クワトロ「その傲慢さが世界を滅ぼすと知れ、シロッコ!」「私一人倒せぬ男に世界を導く事など、出来るものか!」

<クワトロvsタリア>
クワトロ「グラディス艦長…! 議長が乗っている以上、沈めさせてもらう!」
タリア「クワトロ大尉…!」
デュランダル「そのように一パイロットでしかない君に私を止める事は出来ない…!」「シャア・アズナブル! 後の世のためにも、君こそここで消えるがいい!」
クワトロ「私は私が出来る事をするだけだ…! ここで果てるなら、そこまでの男だったという事だ!」「ギルバート・デュランダル! 自らの力を誤った方向に向けたお前は私が討つ!」

<カミーユvsジェリド>
ジェリド「カミーユ! 俺達の戦いも、ここで決着をつける!」
カミーユ「お前はシロッコのやり方を認め、奴のために戦っているのか!」
ジェリド「俺は軍のトップに立つ男だ! そのためには、いずれ奴も片付ける!」「だが、その前に俺の進む先をことごとく邪魔してきたお前を、この手で倒す!」
カミーユ「お前は人類の明日を占う戦いの中でも私怨で動くと言うのか!」「そんな小さい男の相手をしている時じゃないんだよ! それをわかれっ!!」

<カミーユvsヤザン>
ヤザン「楽しいなぁ、カミーユ! こんな大きな戦場で、お前と戦う事が出来るとは!」
カミーユ「ここにも個人の感情で戦う奴がいるか!」
ヤザン「それの何が悪い! 誰がトップに立とうと世界から戦争は無くならないんだ!」「だったら、俺はそれを楽しませてもらうだけだ!」
カミーユ「こいつ! 遊びでやってるんじゃないんだよ!!」

<カミーユvsシロッコ(ジ・O搭乗)>
カミーユ「パプテマス・シロッコ! 自ら戦場に出てきたか!」
シロッコ「そうでもしなければ、君達は私の力を理解出来まい」「戦場で私を直に感じれば、抵抗する気力も消え失せるだろう」
カミーユ「ふざけた事を! どれだけ他人を見下せば、気が済む!」
シロッコ「それが私の持って生まれた役目だ、カミーユ・ビダン!」「私に歯向かう事は世界の理に背く事と同じなのだよ!」
カミーユ「そんな傲慢を許すものか! 戦いの元凶を俺は討つ!!」

<カミーユvsレコア>
カミーユ「レコアさん! どうしても戦うと言うんですか!?」
レコア「それが私の選んだ生き方だといったはずよ、カミーユ!」
カミーユ「だからって、シロッコの目指す世界を肯定すると!?」
レコア「私には世界よりも、私自身の方が大切なのよ!」
カミーユ「レコア・ロンド! そんなエゴを俺は認めはしないっ!!」

<カミーユvsサラ>
カミーユ「サラ! 戦いをやめないのなら、俺だって考えがあるぞ!」
サラ「あなたとは敵同士よ! 殺し合うのが当然だわ!」
カミーユ「俺は自分の意思で戦っていない人間を討つつもりはない!」
サラ「!」
カミーユ「シロッコのために戦っている君は、あいつの操り人形と同じだ! 俺は君から戦う力を奪うぞ!」

<カミーユvsタリア>
タリア「カミーユが来る…!?」
カミーユ「退いてください、グラディス艦長! あなたまでディスティニープランを認めるというんですか!?」
タリア「………」
デュランダル「彼がカミーユ・ビダン…。エゥーゴの若きエースか」
カミーユ「デュランダル議長! あなたの手腕ならば、平和的な手段で地球を統一できたかも知れないのに!」
デュランダル「買いかぶりだよ、カミーユ君。私にそんな力はない」
カミーユ「だからって、人の心を無視するようなディスティニープランなんてものを考えるなんて!」「あれが本心だと言うなら、俺はあなたをどのような手段を使っても止めるぞ!!」

<ハマーンvsシロッコ(ジ・O搭乗)>
シロッコ「無様だな、ハマーン! シャアに尻尾を振らなくては、この私に対抗出来んか!」
ハマーン「誇大妄想の男に比べれば、臆病者の方がましという事だ」
シロッコ「シャアを手玉に取り、戦後の支配者になる気か、女狐め!」
ハマーン「奴が、その程度の男に堕したなら、そうするまでだ」「ここで終わるお前の知った事ではないがな!」
シロッコ「可愛げのない女だ…! 貴様こそ、ここで死ぬがいい!」

<ハマーンvsタリア>
ハマーン「デュランダル、私の手で全てを終わらせてやろう」
デュランダル「そして、アクシズが漁夫の利を得るというわけか、ハマーン…!」
ハマーン「既存の体系が崩壊した後こそ、新たな秩序が生まれる」
デュランダル「その担い手を自称するか、ハマーン!」
ハマーン「全ては…この戦いが終わってからだ…! デュランダル…お前に世界はわたさんよ!」

<ガロードvsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
ガロード「世界のためって言えば、何でも許されると思うなよ!」「お前達の創ろうとする世界で、どれだけの人が泣くか、考えた事があるのかよ!!」

<ジャミルvsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
ジャミル「このまま戦いを続けていれば、人類は黒歴史を…過ちを繰り返す事になる…!」「命に代えても、この戦いは止めてみせる! それが私の使命だ!!」

<ロランvsシロッコ(ジ・O搭乗)>
ロラン「あなたは! どうして手に入れた力を世界のために使おうとしないんです!」
シロッコ「黙るがいい、少年! 君ごときが私の創ろうとする世界に口を出す権利はない!」
ロラン「僕だって、この世界に生きる人間です! 自分の生きる場所のために戦う権利はあります!」「僕はあなたを認めません! 人の痛みを理解出来ないような方に世界の未来は預けられません!」

<ロランvsタリア>
ロラン「グラディス艦長! 僕達と一緒に戦ってきたあなたが、こんな戦いをするなんて…」
タリア「ロラン…。私はザフトの軍人としての務めを果たすのよ」「あなたがムーンレィスのために戦うのと同じように」
ロラン「その答えがデスティニープランなんですか! あれは人が人として生きる事を許さないシステムです!」「僕はそんなものを認めません! 全ての人のためにデュランダル議長を止めます!」

<キラvsシロッコ(ジ・O搭乗)>
シロッコ「知っているぞ、キラ・ヤマト。君がスーパーコーディネイターと呼ばれる存在である事は」
キラ「…!」
シロッコ「最強の力を持っていようと所詮は一兵士。大局を見渡す目は持っていないようだな」
キラ「そんなものが無くても、あなたのような人が世界を不幸にするのはわかります…!」「だから、僕は戦います! 僕に出来るやり方で!!」

<キラvsレイ>
レイ「キラ・ヤマト! お前は俺が倒す!」
キラ「誰だ! 誰なんだ、君は!?」
レイ「わかるだろう、お前には…」「俺は…ラウ・ル・クルーゼだ…!」
キラ「!」
レイ「人の夢、人の未来…その素晴らしき結果、キラ・ヤマト!」「ならば、お前も今度こそ消えなくてはならない!」
キラ「ラウ・ル・クルーゼ…!」
レイ「俺達と一緒に!」
キラ「そんな! なぜ君が…なぜ君がまた!?」
レイ「人は自分から逃れられない…! そして、取り戻せないもの…それが過去!」「だから、もう終わらせる! 全て! そして在るべき正しい姿へと戻るんだ! 人は! 世界は!」
キラ「でも…違う!」
レイ「!」
キラ「命は何にだって一つだ!」「だから、その命は君だ! 彼じゃない!」

<キラvsタリア>
デュランダル「来たか、キラ・ヤマト…!」
キラ「デュランダル議長…! 僕はあなたを止めます!」「全ての人達のために!」
デュランダル「君も所詮は只の戦士だ。私を止める事は出来ても、世界を変えることは出来ない」「君のやっている事は、世界をより深い混沌に落とすだけなのだ」
キラ「そんな言葉に惑わされません…! 僕の心は、もう決まっています!」

<アスランvsイザーク>
イザーク「アスラン…! お前という男は!!」
アスラン「わかってくれ、イザーク! 議長のやろうとしている事は世界を闇に閉ざすだけだ!」
イザーク「自分が正しいと思うのなら、なぜ言葉でそれを語らない!」「力で意志を通そうと言うのなら、こちらも力で当たるだけだ!!」

<アスランvsレイ>
レイ「アスラン…! 議長の信頼を裏切ったあなたは絶対に許しはしない!」
アスラン「議長の操り人形のような生き方をお前は認めるのか!」
レイ「ギルの導く世界は俺の望みでもある! それを邪魔する者は俺が倒す!!」

<アスランvsタリア>
デュランダル「アスラン…。やはり、来たか」
アスラン「俺は自分の信じたもののために戦うだけです。あなたの思い通りにはならない…!」
デュランダル「君をFAITHに任命した時から、かすかに予感していたよ、こうなる事を…」「消えてもらうぞ、アスラン。私は自らの障害は、どのような手を使っても排除する」
アスラン「そんな人間に世界を渡しはしない! 一度は共に戦った俺が、あなたを止めてみせる!」

<マリューvsタリア>
マリュー(グラディス艦長…)
タリア(ラミアス艦長…。私も信じたもののために戦います)

<ラクスvsタリア>
デュランダル「ラクス・クライン。やはり私の前に立ち塞がるか」
ラクス「ミーアさんの最後の歌もあなたの心を動かさなかったようですね」
デュランダル「彼女を不幸にしたのは君だ。君という揺るぎ無い存在が、彼女に不相応な夢を見させた」
ラクス「それがディスティニープランを導入する理由だと言うのなら、私はあなたを許すわけにはいきません」「夢を見る事も許されない世界など、生きる事が許されない事と同じなのです!」

<シンvsシロッコ(ジ・O搭乗)>
シン「お前か! 戦争を広げる元凶は!」
シロッコ「世界は君が思う程、単純な構造ではない。改革の前に戦争が起きるのは必然なのだよ」
シン「理屈はたくさんだ…! あんたは人の命が失われていくのも必然だって片付けるのか!」「そんな人間が世界を変えられるもんか! 戦争がしたいのなら、俺が相手になってやる!!」

≪まだシンがレイを説得していない≫
<シンvsレイ>

シン「レイ! 俺の話を聞いてくれ!」
レイ「黙れ、シン! 議長を裏切ったのはお前は俺の敵だ! 敵と話す言葉などない!」
シン「確かに俺はザフトと戦っている…! だけど俺は…! お前と戦いたくないんだ!!」

<シンvsタリア>
シン「グラディス艦長…! 俺は…!」
タリア「シン…ここまで来たのね…」
デュランダル「残念だよ、シン・アスカ。君はレイと共に私の力になると思っていたのだがな」
シン「俺は…誰かに望まれた生き方より、自分の信じた事を選んだんです!」「だから、人の心や自由を奪うディスティニープランは認めません!」
デュランダル「それが君の選んだ答えか…。ならば、君は不要だ」
シン「…だけど、俺は生きます! 誰に何を言われようと、俺は俺だから!」「デュランダル議長! それを認めないのなら、俺はあなたと戦います!!」

<甲児vsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
甲児「くそっ! 人の心や自由を奪うやり方のどこが正しいんだよ!」「「そんなやり方で平和なんて来るものか! 俺は絶対に認めないぞ!」

<鉄也vsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
鉄也「生きるって事は、自分の生き方を自分で決める事だ!」「それを奪うような奴に指導者の資格はない! だから、俺は戦うんだ!」

<デュークvsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
デューク「一人の人間の独善で、この世界を動かせると思うな!」「指導者と支配者は別物だ! それを知るがいい!」

<竜馬vsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
竜馬「戦争に勝つために地球の危機を無視しようとした者を信用する事は出来ない!」「人の命を己の野望のために犠牲にする者を俺達は許さない!!」

<勝平vsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
勝平「異星人との戦いは見物してたくせに、人間同士の戦いは喜んでするって言うのかよ!」「そんな曲がった性根の奴らに俺達の世界を好きにさせてたまるかよ!」

<万丈vsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
万丈「人々を支配する事で生まれる平和など、偽りでしかない!」「そんな人間の導く未来など僕は認めない! 世界を闇に閉ざす者は、この僕が相手になろう!」

<ジロンvsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
ジロン「勝手な理屈で好き放題やって! 振り回される人達の迷惑をわかってるのかよ!」「あんたらのやってる事は、世直しなんかじゃない! そんな自己満足はお断りだ!!」

<桂vsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
桂「俺が時空震動弾を発動させたから、こんな戦いが起きたのかよ…」「くそっ…! こんな事をしている余裕が世界にあるのかよ!」

<ロジャーvsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
ロジャー「コペルニクス会談の結果は残念だ。だが、我々はあの場で言葉を尽くした」「これ以上は愚かな選択と言われようと、己の信じる法を貫くのみだ!」

<闘志也vsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
闘志也「口では立派な事を言ってるが、あんた達のやろうとしている事は世界の支配と同じだ!」「みんなの自由を渡してなるかよ! そのために俺達は戦うぜ!!」

<斗牙vsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
斗牙「人類が求めているのは支配者じゃない! 指導者なんだ!」「僕はあなた達を認めない! あなた達のやり方では、必ず不幸が生まれるんだ!」

<ゲイナーvsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
ゲイナー「僕達が黒歴史に片足を突っ込んでいるのを理解出来ないのか!」「こんな戦いをしていたら、人類は自らの手で滅ぶ事になるんだぞ!」

<ゲインvsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
ゲイン「余計な波風を起こさなくても、あんたらさえ退けば、それなりに世界はやっていくさ」「綺麗過ぎる河に魚は住まない…。理想の押し付けは、人を殺すだけだな」

<アポロvsシロッコorタリア>
アポロ「小難しい理屈ばっかり並べても、俺の鼻は誤魔化せねえんだよ!」「お前らからは嫌な匂いがするんだよ! 人を不幸にする奴の匂いがな!」

<レントンvsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
レントン「戦いをやめてください! こんな事をしている場合じゃないって、わからないんですか!」
エウレカ「駄目、レントン…。この人達、戦う事しか考えていない」
レントン「くそぉぉぉぉっ! 俺達の世界が終わるかもしれないのにどうしてわかってくれないんだっ!!」

<ホランドvsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
ホランド「勝手な理屈で世界を動かそうとする奴は、どこにもいるもんだぜ!」「どんな綺麗事を並べようと、自由を踏みにじるような奴を俺は許しちゃおかないぜ!!」

<マリンvsシロッコ(ジ・O搭乗)orタリア>
マリン「人々のため、世界のため…、そんな綺麗な言葉に俺は騙されない!」「人々が求めるのものは平和と自由だ! 一人の人間の管理する世界など、誰も望んではいないんだ!」

<カミーユがレコアを説得>
カミーユ「聞いてください、レコアさん! シロッコは危険な男なんです!」
レコア「そんな事は承知の上よ! だけど、私には彼が必要だわ!」「アーガマで私が得られなかったものをシロッコは与えてくれる!」
エマ「あなたは誰かに与えられなければ、自分の生き方に満足出来ないの!?」
レコア「エマ中尉! あなたに私に気持ちはわからない!」
エマ「あなたは女であり過ぎたのよ!」
レコア「そうよ、私は女よ! だから今、ここにいる!」
ファ「男とか、女とか、私にはまだよくわかりません! でも、私はレコアさんと戦いたくない!」
レコア「ファ…。あなたのその素直な気持ち…もう私は失ってしまったのよ…」
カミーユ「レコアさん…!」
レコア「シロッコが正しいとか、正しくないとかは問題ではないの!」「だけど、私は決めたのよ! あの人と共に生きる事を!」
クワトロ「レコア…!」
カミーユ「レコアさん…! あなたが目を覚まさないのなら俺は、その元凶を断つ!」

<アスランがイザークを説得>
アスラン「戦いをやめろ、イザーク! お前は議長のやり方に従うつもりか!」
イザーク「その前に答えろ! どうしていつもお前はそうやって勝手に突っ走る!?」
アスラン「え…」
イザーク「お前は戦士だけをやってれば、いいと思ってるのか!?」「自分が正しいと思うなら、それをきちんと説明しろ!」「お前は2年前から学んでいないのか!? 答えろ、アスラン!」
アスラン「…すまない」
イザーク「フン…。素直に詫びを入れるという事は、何らやましい所が無いというわけか」「いいだろう。お前達の戦いを信じよう」
アスラン「イザーク…!」
イザーク「俺はディアッカと共に周辺の連邦軍を叩く!」「だが、議長の命は奪うなよ。あの方には状況を説明する義務があるからな」
アスラン「わかった。…死ぬなよ、イザーク」
イザーク「誰にものを言っている?」
〔敵ユニット離脱〕
アスラン(ありがとう、イザーク…。また俺は同じ過ちを繰り返すところだったよ…)

<シンがレイを説得>
シン「レイ! 俺の話を聞いてくれ!」
レイ「お前達はザフトを裏切った! 議長の敵となった以上、俺はお前達を討つ!」
ルナマリア「違うわ、レイ! あたし達はプラントやザフトの敵になったんじゃない!」「ただ、議長のやり方についていけないだけよ!」
レイ「ならば、俺の敵だ…! 容赦はしない!」
シン「レイ! お前は議長のデスティニープランを認めるのか!」
レイ「それはお前の望んだ戦争のない平和な世界だ…!」「議長はそんな世界を創ろうとした。だが、お前は議長を信じなかった! 正しいのは彼なのに!」
シン「俺は…」「俺は色んな事がわからなくなった…。だから、自分で答えを探そうとした。このZEUTHで」
カミーユ「シン…」
シン「今だって、本当は議長の事をどこかで信じてるのかも知れない…」「きっとザフトのみんなも同じように議長を疑いながらも戦っているんだと思う!」
レイ「だが、彼らはザフトだ! お前は俺達を裏切った!」
シン「違う! 俺はお前と一緒に探したいんだ、本当に正しいものは何かを!」「だから、戦うのをやめてくれ! 話をしよう、レイ!」
レイ「…俺には、その時間すら惜しい」「テロメアが短いんだ、生まれつき」
シン「え…」
レイ「俺はクローンだ。2年前に死んだラウ・ル・クルーゼと同じくな」
バルトフェルド「ラウ・ル・クルーゼ…。クローンゆえの短命に悲観し、世界を滅ぼそうとしたあの男か…!」
レイ「彼は運命を呪い、全てを壊そうと戦って死んだ。だが、誰が悪い? 誰が悪かったんだ?」
シン「レイ…」
レイ「俺達のような存在も、お前のように戦争で家族を失った者も世界の欠陥が生み出した」「だからもう全てを終わらせて変える。俺達のような子供が、もう二度と生まれないように…!」
シン「誰かが誰かの夢や未来を決めて、平和が生まれるものか!」「俺は…色んな悲しい想いをしたけど、自分の生き方を決める事が出来た! 自分で考え、自分で決めたんだ!」「誰かに正しい事を決められるような生き方をしちゃ駄目なんだ! わかってくれ、レイ!」
レイ「…シン、強くなったな…」
シン「レイ…」
レイ「俺や議長もお前のように考えられれば、違った道を歩んだかも知れない…」「だが、俺達はこの道を選んだ! その前に立ち塞がる者を倒してでも進む!」
シン「レイ! 俺がお前を止める! お前は俺の友達だから!」「そして、お前ともう一度話をする! 今までの事…これからの事を!」

≪既にシンがレイを説得している≫
<シンvsレイ>

シン「レイ…!」
レイ「余計な言葉は要らない。お前と俺は違う道を選んだ。だから、戦うだけだ」
シン「進む先が違ったって、戦う以外の道はあるはずだ!」「れい! もっとお前と話がしたい! だから、俺はお前を止める!」「それが俺の戦いだ!!」

≪まだマウアー健在≫
<ジェリド撃破>

〔ジェリドに爆発〕
ジェリド「いかん…! このままでは集中砲火を浴びる!」
カミーユ「終わりだ、ジェリド!」
マウアー「ジェリド!!」
〔マウアー、ジェリドへ隣接〕
〔マウアーの周囲に爆発〕

ジェリド「マウアー! お前…」
マウアー「守ってみせると言ったろ、ジェリド…」
〔第3軍ユニット撃破〕
ジェリド「マウアー!!」
カミーユ「あのパイロット…ジェリドをかばって…」
ジェリド「うおぉぉぉぉぉぉっ!!」
〔ジェリド、精神コマンド「根性」「必中」「不屈」使用〕
ロラン「あのパイロット、まだ戦えるのか!?」
ハリー「気をつけろ! 何をしてくるか、わからんぞ!」
カミーユ「ジェリド!」
ジェリド「カミーユ! 俺は戦える! いや、戦うんだ! マウアーのため、俺のために!!」

<マウアー撃破>
〔マウアーに爆発〕
マウアー「ジェリド…負けないで…」
〔第3軍ユニット撃破〕
ジェリド「うおおおっ! マウアーッ!!」
〔ジェリド、精神コマンド「根性」「必中」「不屈」使用〕
ジェリド「許さん…! 許さんぞ、ZEUTH!」「お前達は俺の全てを奪っていく! この手で叩き潰してやるぞ!!」
カミーユ「ジェリド…! この期に及んで、まだ私怨で戦うのか!」

≪既にマウアー撃破≫
<ジェリド撃破>

〔ジェリドに爆発〕
ジェリド「カミーユ! 貴様は俺の…」
〔第3軍ユニット撃破〕
カミーユ(ジェリド…。お前は最期の時に何を思った…)(俺を倒すためだけの戦い何の意味があったんだ…)

<ラムサス撃破>
ラムサス「や、やられたのか! この俺が!?」

<ダンケル撃破>
ダンケル「機体が制御出来ん…! 脱出だ!」

<ヤザン撃破>
〔ヤザンに爆発〕
ヤザン「ちいっ! ZEUTHめ! よくもっ!!」
〔第3軍ユニット撃破〕
カミーユ「こんな戦いは許されない…! 戦いを望む者は、この世界に存在してはいけないんだ!」
ファ「カミーユ…あなた…」

<レコア撃破>
〔レコアに爆発〕
ファ「レコアさん!」
エマ「脱出して、レコアさん!」
レコア「ファ、エマ中尉…忘れないで…。男は戦いばかりで、女を道具に使う事しか思いつかない…」「だから、私は…シロッコを…」
〔第3軍ユニット撃破〕
カミーユ「レコアさん…。女の人だから、あなたはこんな事になったんですか…」
ハマーン「その隙間を埋めるために戦ったか…。悲しい女だ…」
クワトロ(すまない、レコア…。私には…詫びる事しか出来ない…)

<サラ撃破>
〔サラに爆発〕
サラ「こ、これ以上は無理なの…!?」
シロッコ「退け、サラ! 後は私が全てを決する!」
サラ「申し訳ありません、パプテマス様…!」
〔第3軍ユニット離脱〕
カミーユ「シロッコ! サラを自分の目的のために利用するのはやめろ!」
シロッコ「そう思うのなら思うがいい。私はサラを導いているだけだ」「そう…この世界と同じように、サラには私が必要なのだよ」
カミーユ「思い上がりを! 自分がサラを縛る存在であるのを知れ!!」

<イザーク撃破>
〔イザークに爆発〕
イザーク「くっ! ここまでか!」
アスラン「イザーク!」
イザーク「アスラン! キラ! お前達が信じる戦い、見せてもらうぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
アスラン「イザーク。俺達はあの時と同じく、全ての人達のために戦っている」「お前にも、それが伝わると信じているぞ」

<レイ撃破>
※※既にシンが説得している場合のセリフ※※
レイ「ギル…俺は!」
※※まだシンが説得していない場合のセリフ※※
〔レイに爆発〕
レイ「くうっ! これ以上は無理か!」
シン「レイ! 俺の話を聞いてくれ!」
レイ「お前達はザフトを裏切った! 議長の敵となった以上、俺はお前達を討つ!」
ルナマリア「違うわ、レイ! あたし達はプラントやザフトの敵になったんじゃない!」「ただ、議長のやり方についていけないだけよ!」
レイ「ならば、俺の敵だ…! 容赦はしない!」
シン「レイ! お前は議長のデスティニープランを認めるのか!」
レイ「それはお前の望んだ戦争のない平和な世界だ…!」「議長はそんな世界を創ろうとした。だが、お前は議長を信じなかった! 正しいのは彼なのに!」
シン「俺は…」「俺は色んな事がわからなくなった…。だから、自分で答えを探そうとした。このZEUTHで」
カミーユ「シン…」
シン「今だって、本当は議長の事をどこかで信じてるのかも知れない…」「きっとザフトのみんなも同じように議長を疑いながらも戦っているんだと思う!」
レイ「だが、彼らはザフトだ! お前は俺達を裏切った!」
シン「違う! 俺はお前と一緒に探したいんだ、本当に正しいものは何かを!」「だから、戦うのをやめてくれ! 話をしよう、レイ!」
レイ「…俺には、その時間すら惜しい」「テロメアが短いんだ、生まれつき」
シン「え…」
レイ「俺はクローンだ。2年前に死んだラウ・ル・クルーゼと同じくな」
バルトフェルド「ラウ・ル・クルーゼ…。クローンゆえの短命に悲観し、世界を滅ぼそうとしたあの男か…!」
レイ「彼は運命を呪い、全てを壊そうと戦って死んだ。だが、誰が悪い? 誰が悪かったんだ?」
シン「レイ…」
レイ「俺達のような存在も、お前のように戦争で家族を失った者も世界の欠陥が生み出した」「だからもう全てを終わらせて変える。俺達のような子供が、もう二度と生まれないように…!」
シン「誰かが誰かの夢や未来を決めて、平和が生まれるものか!」「俺は…色んな悲しい想いをしたけど、自分の生き方を決める事が出来た! 自分で考え、自分で決めたんだ!」「誰かに正しい事を決められるような生き方をしちゃ駄目なんだ! わかってくれ、レイ!」
レイ「…シン、強くなったな…」
シン「レイ…」
レイ「俺や議長もお前のように考えられれば、違った道を歩んだかも知れない…」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔レイ、、メサイアへ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

シン「レイ…」
カミーユ「シン…レイはまだ生きている。諦めるな」
ルナマリア「戦争が終われば、レイとだって、また話が出来るよ!」
シン「ああ…! そのためにもこの戦い…終わらせてみせる!」

<タリア撃破>
〔タリアに爆発〕
チャンドラ「ミネルバ大破! おそらく戦闘続行は不可能です!」
タリア「くっ!」
〔タリア、メサイアへ移動〕
マリュー「アークエンジェル、全速前進! ミネルバの動きを止め、デュランダル議長を拘束する!」
〔マリュー、タリアへ接近〕
デュランダル「タリア…!」
タリア「わかっています! タンホイザー、起動!」
アスラン「しまった! 罠か!」
マリュー「ローエングリン、起動! 相打ちでもいい!」
ネオ「アークエンジェルはやらせん!」
〔ネオ、小隊離脱〕
〔ネオ、マリューへ隣接〕
〔タリア、MAP兵器「タンホイザー」使用〕

ネオ「!」
タリア「あのモビルスーツ、タンホイザーを防いだのか!」
マリュー「ロアノーク一佐!」
ムウ「大丈夫だ、マリュー! 今回は本当に不可能を可能にしたぜ!」
マリュー「え…」
ムウ「もう俺はどこへも行かない!」
キラ「ムウさん…記憶が戻ったんですね!」
ムウ「もうすぐ全てが終わる。早く帰って、改めて再会を喜ぼうぜ!」
マリュー「わかった、ムウ」
アーサー「艦長! 先程のタンホイザーでもうミネルバは限界です!」
タリア「ミネルバは戦線を離脱! 議長をメサイアに送り届けた後、各員は脱出を!」
アーサー「では、艦長は…?」
タリア「こんな時に悪いんだけど、みんなを頼むわね、アーサー」「私、行かなくちゃ」
デュランダル「タリア…」
タリア「何もおっしゃらなくても結構です」
アーサー「了解しました。後の事は全てお任せください」
〔敵ユニット離脱〕
アスラン「ミネルバは退いたか!」
キラ「僕が行く…!」
〔キラ、小隊離脱〕
〔キラ、メサイアへ移動〕
〔味方ユニット離脱〕

シン「キラさん…!」
闘志也「熱いな、あいつ…!」
甲児「意外に熱血タイプかもな」
ラクス「議長はキラに任せます! 私達はこの戦いを終わらせる事に集中しましょう!」
アスラン(頼んだぞ、キラ…)…………………

<レーベン撃破>
〔レーベンに爆発〕
レーベン「ここまでか…! カオス・レオー、後退する!」
〔敵ユニット離脱〕
メール「レーベン大尉、今日は随分とあっさり帰ったね」
ランド「あいつも年がら年中、シャカリキじゃないって事か?」
ゲイナー「何言ってるんですか! この戦いは、あの人達にとっても一大決戦なんですよ!」
ゲイン「だが、あいつは故意に手を抜いていた。…こいつはキナ臭い匂いがするぜ」

<シュラン撃破>
〔シュランに爆発〕
シュラン「戦闘続行不可能。カオス・アングイス、後退する」
〔敵ユニット離脱〕
斗牙「あの機体…まだ戦えるのに退いた?」
エイジ「あの陰険メガネの事だ…! 何かのワナかも知れないぜ」
オルソン「カイメラは、この戦いに本気を出してないようだ」
アテナ「いったい何のために…」
万丈「エーデル・ベルナル…。あの女も最後の戦いに向けて、準備を進めるか…」

<シロッコ(ジ・O搭乗)撃破・勝利条件達成>
〔シロッコ(ジ・O搭乗)に爆発〕
シロッコ「くっ! このジ・Oが落ちるというのか!」
クワトロ「パプテマス・シロッコ! この世界を貴様の好きにはさせん!」
シロッコ「私は歴史の立会人に過ぎんよ。貴様よりは冷静に世界を見ているつもりだ」
クワトロ「私が冷静でないだと?」
シロッコ「そうだ。貴様こそ、その手に世界を欲しがっているのではないか?」
クワトロ「私はただ世界を誤った方向に持って行きたくないだけだ!」
シロッコ「明確なビジョンも持たない男の導く世界など迷走するだけだ!」
ハマーン「黙るがいい、シロッコ! 貴様に戦後を想う必要はない!」
シロッコ「女狐め…! 漁夫の利を狙うような者に世界を導く力などない!」
カミーユ「パプテマス・シロッコ! 排除すべきは、人の痛みが分からないお前にような男だ!」「そんな人間がいる限り、この世界から戦いはなくならない!」
シロッコ「カミーユ・ビダン! この私の示す世界を否定するか!」
カミーユ「お前はいつも傍観者で人を弄ぶだけの存在だ!」
シロッコ「私にはそういう資格がある!」
カミーユ「その傲慢さは人を家畜にする事だ! 人を道具にして!」
シロッコ「子供がほざくか!」
カミーユ「それは一番、人間が人間にやっちゃあいけない事なんだ!」
〔カミーユに特殊効果〕
シロッコ「何だ、このプレッシャーは!? 私の動きを封じるのか!?」
カミーユ「わかるまい! 戦争を手段にしているシロッコには、この俺を通して出ている力が!」「ゼータは、その力を表現できるマシンだ!!」
〔シロッコ(ジ・O搭乗)の周囲に爆発〕
シロッコ「うごおおおおおっ!!」
カミーユ「終わりだ、シロッコ!!」
シロッコ「だが…貴様の心も一緒に連れていく…! カミーユ・ビダン!!」
カミーユ「!」
〔第3軍ユニット撃破〕
ファ「返事をして、カミーユ! カミーユ!!」
カミーユ「…大丈夫だ…」
ファ「カミーユ!」
カミーユ「…フォウに会った…」
シン「カミーユ…お前…」
カミーユ「…フォウだけじゃない…」「シロッコを倒すために無数の魂が力を貸してくれたような気がした…」「そして、シロッコは…自分の肉体が崩壊する時に俺もそこへ連れて行こうとした…」
ファ「でも、カミーユは生きている! 生きているわ!」
カミーユ「ファもみんなも幻覚でもなければ、意識だけの存在じゃない…」「俺はまだこの身体で、やるべき事があるんだよ、きっと」
ファ「カミーユ…」
アムロ(そうだ、カミーユ…。お前にはまだ帰れる場所がある。そして、進むべき未来も)
クワトロ(お前が見せてくれたニュータイプの可能性…。私も信じてみよう…)
※※まだレコア健在の場合、セリフ追加※※
レコア「………」
カミーユ「レコアさん…」
レコア「シロッコはもういない…。私は…」
〔第3軍ユニット離脱〕
ファ「レコアさん!」
エマ「追っては駄目よ、ファ。レコアさんは自分で答えを出さなくてはいけないのだから…」
※※まだサラ健在の場合、セリフ追加※※
サラ「パプテマス様のいない世界…。それに何の意味がある…」
〔第3軍ユニット離脱〕
カツ「サラ!!」
カミーユ「サラ…シロッコを失った事で、自分自身も失ってしまったのか…」

ミリアリア「連邦、同盟共、残存戦力ありません。周辺での戦闘も終息した模様です」
バルトフェルド「メサイアも沈黙した。向こうには、もう抵抗する力はないようだ」
メイリン「これで終わったんですね…」
ラクス「いいえ、まだです」
シン「…行ってくる」
ルナマリア「行くってどこに!?」
シン「メサイアにはレイがいるんだ。俺…迎えに行ってくる!」
アスラン「俺も行こう、シン。キラが心配だ」
〔シン、小隊離脱〕
〔アスラン&シン、メサイアへ移動〕
〔味方ユニット離脱〕

ルナマリア「シン、アスラン…気をつけて…」
〔味方ユニット出現〕
イザーク「あいつめ…! また後先考えず、突っ走るか…!」
バルトフェルド「そう言うな。あいつもあいつなりに思う所があるんだ」
ラクス「ジュール隊長、あなたの協力にも感謝します」
イザーク「…俺も俺なりに考えて判断したまでだ。プラントと、この世界のために…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

  ~メサイア 司令部~
〔震動音〕
〔画面、振動〕

デュランダル「…外の戦闘も、もうすぐ終わるか…」
キラ「もうあなたに戦う力は残されていません」
デュランダル「…君がこんな所まで来るとは正直思っていなかったよ」
キラ「動かないで下さい」
デュランダル「その銃で私を撃つか…。本当にいいのかな、それで?」
キラ「………」
デュランダル「確かにアプリリウス同盟軍は敗れた。だが、それは新連邦も同様だろう」「パプテマス・シロッコは、その思想の是非はともかくとして優秀な人間だった」「彼と私を欠いては、世界は混迷の闇へと沈んでいくだろう」
キラ「………」
デュランダル「コーラリアンを殲滅して、人類がこの多元世界を生き延びたとしても、待っているのは互いを滅ぼしあう戦いだ」「後の世、それは黒歴史と呼ばれるものになるだろう」
キラ「…そうなのかも知れません。でも、僕達はそうならない道を選ぶ事も出来るんだ」「それが許される世界なら!」
デュランダル「…だが、誰も選ばない。いや…選べないと言うべきかな」「人は忘れ…そして、繰り返す」「もう二度とこんな事はしない、とこんな世界にはしない、といったい誰が言えるんだね?」
キラ「………」
デュランダル「誰にも言えやしないさ。無論、君にも…ラクス・クラインにも、ディアナ・ソレルにも赤い彗星にも」
キラ「それは…」
デュランダル「…かつて私には愛した人がいた」
キラ「え…」
デュランダル「だが、彼女と私では遺伝子的に子供が望めず、それが原因で私達は、別々の道を歩む事になった…」「また、私には友がいた。彼は己の運命を呪い、その憎しみは世界を滅ぼそうとさえした」
キラ「ラウ・ル・クルーゼ…」
デュランダル「私は思ったよ。私達の経験した悲劇を繰り返さないためには、運命をこの手に収める事が必要だと」
キラ「それがデスティニープラン…」
デュランダル「その通りだ。人は己を真に知る事で、初めて新たな段階に進む事が出来る」「無知である故に欲望に翻弄され、社会は混沌に支配される」
キラ「そうやって決めてしまえば、きっとそこまでなんだ…」
デュランダル「………」
キラ「でも、諦めなければ…頑張っていけば、出来るかも知れない! 僕はそれを戦いの中で知った!」「今なら僕も信じられる! わかり合う事も、変わっていける事も!」
デュランダル「キラ・ヤマト…」
キラ「だから、明日が欲しいんだ! どんなに苦しくても、変わらない世界は嫌なんだ!」
デュランダル「傲慢だね。さすがは最高のコーディネイターだ」
デュランダル「傲慢なのはあなただ! 僕はただ一人の人間…この世界で生きる一人の人間だ!」「どこもみんなと変わらない! ラクスも!」「でも…だから、あなたを討たなきゃならないんだ! それを知っているから!」
デュランダル「だが、君の言う世界と私が示す世界…、皆が望むのはどちらだろうね?」「今ここで私を討って、再び混迷する世界を君はどうする?」
キラ「覚悟はある」
デュランダル「………」
キラ「僕も世界と共に変わったんだ。僕は…戦う!」
〔走り寄る足音〕
レイ「ギル…!」
デュランダル「レイ…! キラ・ヤマトを討つんだ! 我々の望む世界のために!」
レイ「………」
デュランダル「何をしている…! それが君の役目だ!」
レイ「ギル…僕は…」
〔走り寄る足音〕
シン「やめろ、レイ!!」
レイ「シン…」
シン「自分の生き方は自分で決めるんだ! お前は他の誰でもない! お前なんだから!」
デュランダル「レイ! 私の言葉を聞け!」
レイ「!」
〔画面、明滅〕
〔銃声〕

デュランダル「あ…」
キラ「議長を…撃った…」
レイ「………」
デュランダル「レイ…」
レイ「ギル…ごめんなさい…。でも、彼の明日は…」
デュランダル「そうか…」
タリア「ギルバート!」
アスラン「キラ…これは…!?」
キラ「………」
デュランダル「…脱出しろと言ったのに、タリア…」
タリア「あなたを追い詰めたのは…私だから…」
デュランダル「気にしなくていい…」「だけど、デスティニープランがあれば、君や私やラウのような不幸は繰り返されはしなかったろう…」
タリア「………」
デュランダル「君は…私とは違う道を選んだ…。これ以上、つき合わせるわけにはいかない」「そして、レイも…」
レイ「ギル…」
デュランダル「タリア…そして、アスラン、シン…。レイを頼む…」
レイ「でも、僕は…!」
デュランダル「精一杯生きるんだ、レイ…。キラ・ヤマトの言葉を聞いたんだろう?」
レイ「う…うう…」
シン「行こう、レイ…。お前はお前の生き方を選んだんだ」
レイ「シン…」
シン「もし、まだ迷っているなら、俺がお前と一緒に答えを出す」「カミーユやZEUTHのみんなが俺にしてくれたように」
レイ「うん…」
デュランダル「今度こそ本当にさよならだ、タリア…」
タリア「ギルバート…」
デュランダル「キラ・ヤマト…。アスラン、シン…」
アスラン「………」
デュランダル「もし、君達が運命を覆せると信じるなら、それをやってみせるがいい…」
キラ「はい…」
デュランダル「だが、気をつけてくれ…。黒のカリスマは…」
〔震動音〕
〔画面、振動〕

シン「何が起きたんだ!?」
アスラン「この衝撃! 外からの攻撃か!?」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔メサイア周辺に爆発〕
パーラ「なん!? 連邦軍が残っていたのかよ!?」
カリス「違う! あれはサテライトキャノンだ!」
〔敵ユニット出現〕
ジャミル「フロスト兄弟!」
シャギア「我々を駒として扱ったパプテマス・シロッコは死んだ…!」「ギルバート・デュランダル! お前は我々が討つ!」
オルバ「受けるがいい! 僕達の怒りと憎しみを!!」
〔メサイア周辺に爆発〕
〔シャギア、MAP兵器「サテライトランチャー」使用〕

メイリン「メサイアの司令室が!」
ガロード「お前ら! まだ諦めてなかったのかよ!」
シャギア「これは我々なりの儀式だ」
オルバ「どちらにしても、メサイアは終わりだよ」
ジャミル「何っ!?」
チャンドラ「! 地球の陰からエネルギー反応! 巨大な質量を確認!」
マリュー「何ですって!?」
ホランド「あれは…!?」
[イベントデモ「オラトリオNo.8発射」]
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~銀河号 ブリッジ~
ドミニク「オラトリオNo.8のマイクロウェーブ、メサイアに直撃しました」「なお、周辺で戦闘していた部隊は後退していった模様です」
デューイ「シロッコが時間稼ぎをしてくれた。…残念な事にオラトリオの到着までもたなかったようだがな」「メサイアの落下軌道を再計算しろ。この作戦、失敗は許されん」
アゲハ隊(金髪)「計算結果が出ました。もう一撃でメサイアは、確実に司令クラスターへ落下します」
アゲハ隊(黒髪)「その衝撃は、我々の世界に出現しかけたスカブの核を破壊するに十分なものとなるでしょう」
デューイ「司令クラスターの破壊に成功すれば、我々の作戦は完了したと言ってもいい」
ドミニク(この戦いが終われば、アネモネも解放される…。そうすれば…)
デューイ「アプリリウス同盟が瓦解した今、おそらく我々の前に立ち塞がるのは、例の奴らとZEUTHだ」
アゲハ隊(金髪)「本艦とオラトリオを防衛する部隊は既に出撃しております」
デューイ「邪魔者は全て排除しろ。状況によっては、この銀河号も前線に出る」
アゲハ隊(黒髪)「了解です」
デューイ「これよりコーラリアン殲滅作戦の最終段階、オペレーション・ネノカタスを発動する」「オラトリオNo8で再度、メサイアを狙撃し、あれをスカブコーラルの核である司令クラスターに落下させる」「落下目標地点は南極! そこに我wらえの世界を侵食しようとするスカブコーラルの核が現れる!」

黒のカリスマ「…レーベンとシュランは上手くやったようですね」「デュランダルとシロッコは倒れ、残るはデューイだけ…」「不確定要素は2、3…。この程度はご愛嬌と見るべきでしょう」「フフ…フフフ…」「さて…ここから、どう転がっていくのでしょうね…」
【シナリオエンドデモ終了】

【概要】

 アプリリウス同盟軍と新連邦との戦いの中、シロッ
コとデュランダルは倒れる。しかし、そこへデューイ
による最後の攻撃が開始されるのであった。


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