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No.10B
宙よ立て!ビルドアップ!!

【シナリオデモ開始】
移動中

勇「お、おい、お前達! 俺のブレンに何やってんだ!?」
クマゾー「何って…ブラシでこすってあげてるんだも!」
勇「馬鹿なことをするんじゃない!」
ケン太「あれ、知らないの? ブレンはそうしてやると喜ぶんだよ」
勇「嘘を言うな!」
アカリ「嘘じゃないよ、ホントだもん!」
ユウ・ブレン「………
勇「…そうなのか?」
ケン太「ね? 言ったとおりだろ?」
クマゾー「だも!」
勇(…こんな子供がブレンとの付き合い方を知っているなんて…)(だけど、お前も簡単に心を許しすぎだぞ。俺は仕方なくここにいるんだからな)
ユウ・ブレン「…………」
比瑪「…別にいいじゃない。ブレンも嫌がってないんだしさ」
勇「! そういう問題じゃ…」
比瑪「! ち、近づくな! あんたが近づくとロクなことがない!」
勇「? いけないのか?」
比瑪「キスがいいわけないでしょ!」
ユキオ「キス!?」
ケン太「したの!?」
勇「ああ、あいさつはしたけど…」
比瑪「そ、そうよね! あれ、あいさつよねっ!」
勇「…そうだったかもな。悪かったよ」
比瑪「………」
勇「…ブレン…お前はこれでいいんだな?」
ユウ・ブレン「………
比瑪(…この子…このブレンパワードに好かれてるんだ…)「ところで、少しはここに馴染んできたんじゃない? 勇もユウ・ブレンもさ」
勇「…言っとくが、俺は馴れ合いをするためにこの艦に乗ってるわけじゃない」
比瑪「もう、どうしてそういうこと言うの? 男の子って、ホント素直じゃないんだから」「ね? イルイちゃん」
イルイ「え…?」
勇「…その子は?」
クスハ「この間、保護した女の子で…」
イルイ「…イルイ…です」
勇(…不思議な感じの女の子だな…)
ケン太「イルイもようやく他の人と打ち解けるようになってきたよね」
イルイ「…みんなが親切にしてくれるから…」
比瑪「勇も少しはこの子を見習ったら?」
勇「いちいちうるさい女だな!」
比瑪「何よ、その態度!」
イルイ「あ、あの…ケンカはやめて…」
クスハ(…イルイちゃん…こうやってると、普通の女の子よね……)(初めて会った時みたいな感じはもうしないし…)(やっぱり…あの時、津波を予知したように見えたのは気のせいだったのかな…)

Gアイランドシティ

遷次郎「…邪魔大王国!?」
サコン「ええ。確かに彼らはそう名乗りました」
火麻「ってことは…ここ最近の九州地区の異変はそいつらのせいか」
麗雄「…そちらの報告書によれば、古代日本に存在しておった勢力の生き残りだと言うが…」「データを見た限りでは、普通の人間とは思えんのう」
サコン「…かと言って、ハ虫人類やミケーネ人でもありません」「ただ、今までに遭遇したことのない地下勢力であることは確かだと思います」
大河「ここにきて新たな敵の登場か。安西博士、何かわからないかね?」
エリ「…その件に関しては、私よりも司馬博士の方がお詳しいと思います」
遷次郎「………」
エリ「確か、博士はLTR機構に邪魔大王国と似たような文明に関する報告書を提出されたことがありますね?」
遷次郎「うむ…」
サコン「それで私も博士に連絡をしたんですが…」
遷次郎(……ついに……この時が来てしまったか……)

遷次郎「…獅子王博士、わざわざお見送り頂いて申し訳ありません」
麗雄「いやいや、司馬博士には凱の奴が何かと世話になった。せめて、これぐらいのことはさせてもらわないと」
遷次郎「…では、私はビルドベースへ戻ります。邪魔大王国について、調べたいことがありますので」
麗雄「…本当に護衛はいらんのか? 真田博士の件もあるし、心配なんだが」
遷次郎「ご心配なく。途中で迎えの者と合流する予定です」
麗雄「そうか…。なら、気をつけてな。宙君とまゆみちゃんによろしく」
遷次郎「ええ。では…」

移動中

〔交通事故の音〕
〔画面、振動〕

遷次郎「き、貴様…何者だ!?」
イキマ「ふふふふ…我々のことはよくご存知のはず」
遷次郎「貴様! まさか、ヒミカの!?」
イキマ「さすがは司馬博士。…我々の邪魔大王国は復活したのだ!」
遷次郎「! や、やはり、ヒミカがよみがえったのか!?」
イキマ「そのとおりだ。俺はヒミカ女王に仕える三大幹部の一人…イキマ!」
遷次郎「それで私に何の用があるのだ!?」
イキマ「知れたことよ。銅鐸の隠し場所を教えてもらいたい」
遷次郎「銅鐸…!? 何のことか私にはわからん!」
イキマ「とぼけても駄目だ。あの銅鐸は我々邪魔大王国の再建にとってはなくてはならぬもの…!」「日本はおろか、全世界を手中に収めるためにもなくてはならんのだ。さあ、隠し場所を言え!」
遷次郎「断る! お前達に言う必要はない!」
イキマ「何ぃ? 言いたくなければ、こちらから言わせてやる! やれい!」
ハニワ兵「ははっ!」
〔殴打音〕
遷次郎「ううっ!!」
イキマ「さあ、言え! 銅鐸の隠し場所を!」
遷次郎「世界の平和を守るためだ! 殺されても言わんぞ!!」
イキマ「貴様!!」
〔武器を構える音〕
遷次郎「ぐあっ!」
イキマ「ふはは、もう後がないぞ。ハニワ兵士共よ、博士を捕まえろ!」
ハニワ兵「ははっ!」
遷次郎「うわあぁぁぁぁぁぁっ!?」
〔崖からの落下音〕
イキマ「ぬ、ぬう! しまった!」
〔バイクの疾走音〕
イキマ「む、誰か来る!? ここはいったん引きあげて、司馬博士のビルドベースへ向かうぞ!!」
ハニワ兵「はっ!」
〔ブレーキ音〕
美和「! あ、あれは…博士の車だわ!」「博士! 司馬博士!! どこにいらしゃるんです!?」「博士ぇぇっ!!」

まゆみ「遅いわねえ、お父さん…」
菊江「本当ね…。今日帰るって連絡があったのに…」
まゆみ「きっとお土産を買うのに時間が掛かってんのよ」
菊江「そうだといいんだけど…」
宙「…親父の言うことが当てになるかよ」
菊江「宙……」
宙「母さん、親父はね…自分の家族より研究の方が大事なんだ。そういう冷たい人間なんだよ」「だから、俺は……」
〔遠くのブレーキ音〕
美和「宙さん! おばさま!!」
宙「どうした、ミッチー!?」
遷次郎「ひ…宙…!」
宙「と、父さん!」
菊江「あ、あなたっ!!」
宙「どうしたんだ、その傷は!?」
美和「宙さん、早く…早くお医者様を!!」
宙「あ、ああ!」
遷次郎「ま、待て、宙…! 私はもう助からん…」
宙「えっ!?」
遷次郎「ひ、宙…! これを……!!」
宙「グローブとペンダント!? いったい、これは何の意味だ!?」
遷次郎「…………………」
美和「ああっ! おじさまっ!!」
宙「父さん! 父さんっ!!」
美和「そ、そんな……!!」
〔通信のコール音〕
美和「! ビルドベースから!?」
大利「聞こえるか、卯月君!? ワシじゃ、大利じゃ!!」
美和「は、はい!」
大利「ビルドベースは今、邪魔大王国の者達に襲撃されておる!」
美和「な、何ですって!?」
大利「司馬博士の予想は当たっておった! すぐに宙君を連れて戻って来てくれ!」
美和「わ、わかりました!!」
宙「ミッチー、どういうことだ!? 邪魔大王国って何なんだ!?」
美和「そ、それは……!」
宙「もしかして、親父はそいつらに!?」
美和「宙さん、今は詳しいことを説明している時間がないわ…! 私と一緒にビルドベースへ行って!」
宙「な、何で俺が親父の研究所なんかに!!」
美和「今はそんなことを言ってる場合じゃないのよ!!」
宙「うるせえ! そんなの、俺の知ったことか!!」
美和「宙さん!!」
大利「どうした、卯月君!?」
美和「す、すみません、大利所長…! 宙さんが…!」
大利「仕方がない、ビッグシューターの発進準備をさせる! 君だけでもビルドベースへ戻ってくれたまえ!」
美和「は、はいっ!!」

宙「親父のバカヤロウ…! 勝手に死にやがってよ…!」「くそ…! ガキじゃあるまいし、こんなグローブとペンダントなんか!!」
〔共鳴音〕
遷次郎「……宙……宙…!」
宙「親父の声!? でも、そんな馬鹿なことが…!!」
遷次郎「宙、私だ…」
宙「空耳じゃない! 父さん、どこだ!?」
遷次郎「…宙……ビルドベースへ……ビルドベースへ行くのだ……」
宙「………!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「宙よ立て!ビルドアップ!!」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔警報(基地パターン)〕

大利「卯月君、準備はいいかね!?」
美和「はい、所長!!」
大利「よし、発進じゃ!!」
美和「ビッグシューター、ゴー!!」
〔味方ユニット出現〕
〔美和、前進〕

大利「卯月君、ハニワ幻人をビルドベースに近づけてはならんぞ!」「ここを破壊されたら、取り返しのつかんことになる!」
美和「はい! ビッグシューターで敵を足止めします!」
大利「頼んだぞ!!」
美和(宙さん、何をしているの…!?)
<戦闘開始>

<2PP>

イキマ「ハニワ幻人よ、一刻も早くビルドベースへ向かえ! あそこには銅鐸があるはずだ!」「あれさえ手に入れば、この世界はヒミカ様のものとなる!!」
〔カーソル、道路上を移動〕
美和「! あれは…宙さん!?」
宙「父さん、どこだ!? どこにいる!?」
イキマ「む! 何奴だ!?」
宙「返事をしろ、父さん!!」
イキマ「ビルドベースへ行く気か! そうはさせんぞ!!」
〔ルゴン、前進〕
〔爆発〕

宙「うおあああっ!?」
美和「ひ、宙さんっ!!」
イキマ「ふははは! 非力な人間め! あの世で己の不運を嘆くがいいわ!」
宙「…お、俺は…!?」
イキマ「何っ、馬鹿な! あの爆発で生きているだと!?」
宙「こ、これはいったい…!? 俺の身体は…!?」
イキマ「ええい、ハニワ幻人よ! もう一度攻撃だ!!」
美和「宙さん! 早くそこから逃げて!!」
宙「くそっ! こんな所でわけもわからず殺されてたまるか!!」
遷次郎「宙!!」
宙「父さん!?」
遷次郎「宙! 手袋を合わせ、『鋼鉄ジーグ』と叫べ!!」
宙「なっ…!?」
遷次郎「その時、お前は鋼鉄ジーグに変身するのだ!!」
宙「何をワケのわからねえことを! 父さんは死んだんじゃなかったのか!?」
遷次郎「いいから、言うとおりにするんだ! 母さんやまゆみが邪魔大王国の手にかかってしまっていいのか!?」
宙「邪魔大王国…! もしかして、あいつらのことか!?」
遷次郎「早く鋼鉄ジーグになるんだ! 今、奴らを倒せるのはお前しかいない!!」
宙「よ、よし…! わかったぜ!!」
[デモムービー「ビルドアップ 鋼鉄ジーグ」]
〔味方ユニット出現〕
イキマ「な、何だ、あれは!?」
美和「やったわね、宙さん!」
鋼鉄ジーグ「こ、これは…!?」
遷次郎「その姿こそ鋼鉄ジーグだ!」
美和「宙さん、鋼鉄ジーグはビッグシューターのサポートがあって初めて能力を100%発揮出来るわ!」「だから、全ての武器を使うにはジーグパーツの射程範囲内にいなければならないことを忘れないで!」
鋼鉄ジーグ「要はミッチーと一緒に戦った方がいいってことだな!?」
美和「ええ!」
遷次郎「戦え、宙! 邪魔大王国の野望を打ち砕くのだ!!」
〔鋼鉄ジーグと美和、小隊合併〕
イキマ「鋼鉄ジーグだと…? 司馬の奴め、あんなものを用意していたとは…!」「ええい、ビルドベースと銅鐸は後回しだ! 先に奴を倒せ!」
鋼鉄ジーグ「さあ来いハニワ幻人! 鋼鉄ジーグが相手だ!!」

<敵全滅・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
イキマ「おのれ…鋼鉄ジーグめ! かくなる上は、このヤマタノオロチでビルドベースを占拠してくれる!」
鋼鉄ジーグ「ちっ! あんな大軍とどうやって戦えって言うんだ!?」
遷次郎「弱音を吐くな、宙! お前は今日から戦士として生きねばならんのだぞ!!」
鋼鉄ジーグ「お説教ならたくさんだぜ!」
大利「宙君、卯月君! ビルドベースはある程度なら敵からの攻撃に耐えることが出来る!」「ビルドベースが破壊される前に敵のハニワ幻人を倒すんだ!」
美和「宙さん、今はビルドベースを守ることが先決よ!」
鋼鉄ジーグ「言われなくてもわかってる! …とにかく、近づいてくる奴らから倒していくぞ!」

<敵増援1が出現した次のPP・味方援軍1出現>
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃準備〉
鋼鉄ジーグ「何だ、あいつらは!?」
美和「あれは極東支部の…」
大文字「こちらは大空魔竜戦隊です。大利所長、救援に来ました」
大利「おお、大文字博士! 助かります!」
大文字「諸君、ビルドベースを防衛しつつ敵を撃破してくれたまえ!」
クスハ「はいっ!」
鉄也「敵は…この間の邪魔大王国か!」
甲児「奴ら、どうして九州からこんな所まで来やがったんだ?」
豹馬「あのビルドベースってのを狙ってんじゃないのか?」
甲児「だから、何で? 前回で奴らは俺達のことを知ったんだ…こっちを標的にしてきてもいいはずだろう」
豹馬「さ、さあ…?」
甲児(もしかして、邪魔大王国が必要としてる何かが…あのビルドベースにあるってのか?)
ピート「何をぐずぐずしている! さっさと攻撃を開始するんだ!」
レミー「そうね。早いとこお仕事にかかりましょ」
真吾「じゃあ、行きますか」
鋼鉄ジーグ「…あんな連中が頼りになるのかよ?」
美和「え!?」
豹馬「一つ言っとくけどな、俺達はてめえよか遥かに場慣れしてらあ!」
鋼鉄ジーグ「口先だけなら何とでも言えるぜ」
豹馬「何ぃ!?」
美和「宙さん、ケンカをしてる場合じゃないわ! あの人達と協力して戦うのよ!」
鋼鉄ジーグ「ふん、ハニワ幻人なんざ俺一人で充分だぜ!」
レミー「あら、随分と自信があるみたいねえ」
真吾「それじゃ、こっちも負けないように頑張るか」
イキマ「雑魚が何匹増えようと同じこと! まとめて始末してやるわ!!」

<鋼鉄ジーグが戦闘>
鋼鉄ジーグ「行くぜ、ハニワ幻人! ジーグの力を見せてやる!!」

<甲児vsイキマ>
甲児「てめえら、ここへ何しにきやがったんだ!?」
イキマ「白々しいことを…。自分達の胸に聞いてみろ!」
甲児「何!? どういうこった!?」

<豹馬vsイキマ>
豹馬「覚悟しやがれ、ナニワ原人!」
イキマ「ナニワ原人!?」
十三「そうそう、大阪に昔からいる奴でな…」
小介「二人とも、そんなことを言ってる場合じゃありませんよっ!」
イキマ「ふざけおって…! 血祭りにあげてやるわ!!」

<鋼鉄ジーグvsイキマ>
イキマ「冥土の土産に教えてやる! 俺の名はイキマ! 女王ヒミカ様に仕える三大幹部の一人よ!!」
鋼鉄ジーグ「女王…ヒミカだと!?」
イキマ「さあ、貴様の命をヒミカ様に捧げるがいい!」

<ビルドベースが攻撃を受けた>
美和「大利所長!」
大利「だ…大丈夫じゃ! それよりも早く敵を倒してくれ!」

<ビルドベースが撃破された>
大利「い…いかん! もうビルドベースはもたん!」
〔ビルドベースで爆発〕
(→GAME OVER

<イキマ撃破・勝利条件達成>
イキマ「お、おのれ…! 今日のところは引きあげだ!」
〔敵ユニット離脱〕
大文字「ミドリ君、他の敵の反応はないかね?」
ミドリ「待って下さい…現在、確認中です」
クスハ(! 何だろう……この感じ……?)
比瑪「どうしたの、クスハ?」
クスハ「ちょっと胸騒ぎがして……」
〔サイコドライバー能力発現〕
クスハ「!!」
ミドリ「大文字博士! こちらへ急速接近してくる物体が!!」
大文字「!」
〔落雷〕
〔敵ユニット出現〕

???「……………」
サンシロー「あ、あいつはこないだの!!」
ピート「超機人・虎王機か!」
イルイ「………!」
甲児「あの野郎、またクスハと龍人機を狙って…!」
〔サイコドライバー能力発現〕
???「…………」
クスハ「あうっ!!」
さやか「どうしたの、クスハ!?」
クスハ「あ……ああ…あっ!!」
???(…俺の声を聞け……クスハ・ミズハ……)
クスハ「!!」「そ、そんな…! その声はブリット君!?」
甲児「な、何だって!?」
竜馬「ブリットがあの虎王機に乗っているのか!?」
クスハ「ほ、本当に…ブリット君なの…!?」
ブリット「そうだ」
甲児「お、お前……!!」
ブリット「…………」
甲児「じゃ、じゃあ…今までクスハと龍人機を攻撃してきたのはてめえだったのか!?」
ブリット「ああ……」「だが、俺はクスハと龍人機を取り戻したいだけだ。…お前達と戦うつもりはない」
甲児「…取り戻すって、お前…!」
竜馬「じゃあ、その黒い虎王機は何なんだ? あれからお前に何があったんだ?」
ブリット「………」
レミー「詳しい事情はわかんないけど、何か怪しいわねえ…」
鉄也「前の時のように…記憶操作をされていると言うのか?」
ブリット「…そうじゃない。俺はお前達と一緒に戦ったことも覚えている…」
甲児「じゃあ、何で龍王機をブッ壊したんだ!? お前の目的はいったい何なんだ!?」
ブリット「前にも言ったはずだ。この星を守るためだと…」
クスハ「……!!」
ブリット「だから、俺とクスハ…そして、超機人は主の下へ還らなきゃならない」
竜馬「超機人の主だって…!?」
ブリット「そう…だ……」「…故に……我と共に…来い。クスハ…そして、龍人機よ……」
クスハ「……!」
〔サイコドライバー能力発現〕
クスハ「ああうっ!!」
ブリット「…還るのだ……。我が主の下に………」
クスハ「あ……ああ…っ!!」
ジュン「クスハ! どうしたの!?」
クスハ「…か、還る………」「…わ、私達の…主の所へ……」
ボス「お、おい! 何言ってんだわさ!?」
クスハ「…ブリット君と…一緒に……」
ブリット「そうだ…我の言葉を……」
イルイ「ダ、ダメぇっ!!」
〔サイコドライバー能力発現〕
ブリット「!?」「う! ぐっ!!」
イルイ「クスハを……連れて帰っちゃダメ…!!」
ブリット「お、お前は……!?」
イルイ「連れて行かないで……!!」
ブリット「くぅっ…!」
〔敵ユニット離脱〕
ミドリ「! 虎王機が撤退しました!!」
大文字「追尾しろ!」
ミドリ「だ、駄目です…! ロストしました!」
大文字「……!」
クスハ「はあっ…はあっ…は…」
甲児「クスハ、大丈夫か!?」
クスハ「…………」(…ブリット君が……)(あの黒い虎王機に乗っていたなんて……)(……いったい…あなたに何があったの……?)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ビルドベース

大利「いやいや…本当に助かりました。礼を言いますぞ、大文字博士」
大文字「いえ。…ところで、大利所長。司馬遷次郎博士はどこに?」
大利「う…む…。実は……」
サコン「GGG本部からこちらへ戻られたと聞いていますが…」
宙「…親父なら死んだぜ」
サコン「!」
サンシロー「その声…そのペンダント…。もしかして、あんたがジーグのパイロットかよ?」
宙「………」
大利「…パイロットというより、彼はジーグそのものなんじゃ」
サンシロー「そのものって…。じゃあ、ジーグはあんたが変身でもしてるっていうのか?」
宙「…それは俺が聞きたいぐらいだぜ」
サンシロー「?」
大利「宙君…」
宙「…所長、教えて下さい。何故、死んだはずの親父が俺に話しかけてくるんです?」
大利「…いいじゃろう。私についてきてくれたまえ……」

宙「こ、ここは…!?」
サコン「見たところ、コンピュータルームのようだな…」
遷次郎「…宙………」
宙「! と、父さん!! その姿は!?」
遷次郎「宙…驚かせてすまなかった。私の身に万一のことがあった時に備えて…」「このコンピュータに私の全てを記憶させておいたのだ」
宙「な、何だって…!?」
遷次郎「事の始まりは今から25年前だ」「考古学者として日本の歴史を研究していた私は…ある日、九州の古墳で1個の銅鐸を発見したのだ」「その銅鐸に刻まれた古代文字を解読したところ…大変なことがわかった」
宙「大変なこと!?」
遷次郎「そうだ。かつて日本には恐るべき古代文明があった」「それが、異次元科学を使う独裁者・ヒミカの支配する邪魔大王国だ」「銅鐸に書かれた予言によれば、ヒミカは千数百年の後、眠りから覚めて…」異次元科学の力を使い、この日本の支配を目論んでいると言うのだ」「…私は自由を愛する一人の人間として、ヒミカの野望を断じて許すわけにはいかない」「そこで…ヒミカと戦う基地として、このビルドベースを造った」「そして、彼らと戦えるのは鋼鉄ジーグ…」「さらに、大文字博士…あなた方の大空魔竜戦隊やバルマー戦役を勝ち抜いたロンド・ベル隊しかいないのです」
大文字「そういうわけだったのですか…」
宙「…で、父さんはこのペンダントとグローブを俺に渡したのか」
遷次郎「宙…全ては人類の平和のためだ」
宙「…父さんはいつもそうだ! 俺や母さん、まゆみに結果だけを押し付けてくる…!」「そんな父さんの言いなりになるのは、まっぴら御免だぜ!」
遷次郎「…私の言うことが聞けんのか?」
宙「地球の平和なら、ここにいる連中が守ってくれるさ。俺には母さんとまゆみを養うことの方が大事なんだ」
〔扉の開閉音〕
菊江「待ちなさい、宙」
宙「か、母さん…どうしてここへ…!?」
菊江「全ては大利所長から聞きました…」
遷次郎「菊江…」
菊江「何もおっしゃらなくても大丈夫です。あなたの考えは理解しているつもりです」
宙「帰ろうぜ、母さん。俺達はこのビルドベースに何の関係もないんだ」
菊江「宙…お前はお父さんへの反発心で自分のやるべき事を見失っています」「そして、その言い訳に私やまゆみを使っているのではないですか?」
宙「母さん…」
菊江「お父さんは自分の生命も顧みず戦ってきたのです。息子のお前がそこからにげてどうするのです?」
宙「俺は逃げてなんかいない! ただ、母さんやまゆみのことが…」
菊江「私とまゆみなら心配は要りません。お前はお前のすべきことをしなさい」
宙「………」
遷次郎「宙…今、地球と人類には重大な危機が迫っている…」「お前が守らなければならないのは、母さんやまゆみだけではないのだ」
宙「父さん…俺はどうすればいいんだ…?」
遷次郎「大空魔竜へ乗り、甲児君や豹馬君達と共に戦うのだ」
宙「母さんとまゆみはどうするんだよ?」
遷次郎「二人にはこのビルドベースに移ってもらうつもりだ」
宙「待てよ! 邪魔大王国がビルドベースを狙っているのならかえって危険じゃないか!?」
遷次郎「奴らの狙いはビルドベースではなく私が発見した銅鐸なのだ。そして、その銅鐸はビルドベースにはない…」
サコン(何だって…?)
遷次郎「つまり、ビルドベースは遠からず奴らの攻撃目標から外れるだろう」
宙「何故、奴らは銅鐸を欲しがるんだ? その前に銅鐸は一体どこにあるんだ?」
遷次郎「それは教えるわけにはいかない…」
宙「どうしてだ!? 何故秘密にする必要がある!」
遷次郎「いずれはわかる…。だが、今のお前では知っても無意味なことだ」
宙「くそっ! 結局、それかよ…!」
菊江「宙…お父さんにも考えがあるのでしょう…。今は辛抱するのです」
宙「………」
遷次郎「卯月君、君も宙に同行してもらう。つらい戦いになるだろうが頼むぞ」
美和「はい。宙さんのサポートはお任せ下さい」
遷次郎「宙…これからの戦いは苦難に満ちている。だが、負けてはならんぞ。鋼鉄ジーグの敗北は人類の敗北だ」
宙「ああ、やってやるさ…! だが、父さんに言われたからじゃない…、母さんやまゆみを守るために俺は戦う…!」「戦ってやる!」

ちずる「…ブリットがあの虎王機に乗っていたなんて……」
比瑪「あの人…誰なの?」
さやか「クスハの恋人で…前の大戦の時、あたし達と一緒に戦った仲間なの」
勇「…そして、今は敵になってしまったということか」
小介「敵かどうかはまだわかりませんよ」
比瑪「え?」
小介「ブリットさんは確かに龍王機を破壊し、クスハさんと龍人機に攻撃を仕掛けてきましたが…」「僕達に対してはこっちから手を出さない限り、何もしてこなかったのは事実です」「ですから、あの人が言った…僕達と戦う気がないという言葉は本当なのかも知れません」
豹馬「地球を守るためにってのも本心なのかよ?」
鉄也「だが、奴は俺達と共に戦った記憶を持っているとは言え…何者かに操られている可能性は高いぞ」
ちずる「そうね。クスハを無理矢理連れて帰ろうとしたのは事実だもの」
レミー「…確か、超機人の主の下へ…とか何とか言ってたわね」
勇「グランチャーに対するオルファンのように…あの2体を造りだした存在がいるのか?」
小介「超機人の由来に関しては古代人が造ったという推測があるだけで…詳しいことはわかっていないんですよ」
レミー「ふ〜ん…。何かいわくありげだとは思ってたけどね」
鉄也「…もしかしたら、ブリットは超機人の主とやらに操られているのかも知れんな」
甲児「…とにかく…元気出せよ、クスハ。な?」
クスハ「ありがとう…甲児君。私、大丈夫だから」
甲児「…ホントか?」
クスハ「うん。だって、ブリット君…前の時とは違って私のことを覚えててくれたもの」「それがわかっただけでも充分…」
ちずる「…無理してない?」
クスハ「ええ。みんな、心配をかけてごめんなさい…」
レミー「…………」

クスハ(…………)(…どうして……どうして、こうなっちゃうの…? ブリット君……)(…また私達…戦わなくちゃならないの……?)(…ねえ…龍人機……あなたと虎王機の間に…何があったの…?)
イルイ「クスハ……」
クスハ「! イルイちゃん……」
イルイ「…泣かないで、クスハ………」
クスハ「ご、ごめん……。私、大丈夫だから…ホントに………」
イルイ「クスハ……」
クスハ「…そ、それより……私を助けてくれたの、あなたなんでしょ?」
イルイ「…わからない……。でも、私…クスハを連れて行かれるのが嫌で………」
クスハ「…どうして…?」
イルイ「…だって……あの時、クスハは私を助けてくれたもの……」
クスハ「…イルイちゃん……。心配かけてごめんね。でも、私…大丈夫だから」
レミー「……あんまり無理すると、お肌によくないわよ?」
クスハ「! レミーさん……」
レミー「あたし、事情はよくわかんないんだけど…一つ教えてあげるわ」「男ってのはね、たまには女の所から逃げたくなっちゃうものなの」
クスハ「は、はあ…」
レミー「だから、今度彼氏と会ったらひっぱたいて連れ戻してやんなさい。…私も手伝っちゃうわよ?」
クスハ「は、はい…。励まして下さってありがとうございます、レミーさん……」

UNKNOWN 邪魔大王国本拠地

ヒミカ「この愚か者めが! 銅鐸を手に入れられなかったどころか、ハニワ幻人までも失いおって…!」
イキマ「お、お許し下さい、ヒミカ様…! まさか、司馬博士があのような物を作っていたとは夢にも思わず…」「それに、鉄の巨人や超機人までもが現れるとは……」
ヒミカ「ええい! 言い訳なんぞ聞きたくはない! わらわの怒りを思い知らせてくれる!!」
〔雷鳴〕
〔画面、振動〕

イキマ「お…お許しを、ヒミカ様!」
アマソ「フン、イキマよ。人間共の力を甘く見ておったお前が悪いのだ」
ミマシ「何を言う、アマソ。我らが人間に劣るとでも考えているのか?」
アマソ「ああ、数の上ではな」
ヒミカ「アマソの申す通りじゃ。我ら邪魔大王国が眠りについている間に地上には人間共が溢れかえっておった」「奴らから地上を取り戻すためには、銅鐸に秘められし方法にて地獄の帝王を復活させるのが最も得策であろう…!」
ミマシ「地獄の帝王…全てを破滅に導く破壊の化身…」
アマソ「その力さえ手に入れば、もはや恐れるものなどありませんな」
ヒミカ「よいか…イキマ、アマソ、ミマシ! 我ら邪魔大王国存亡の鍵は、司馬遷次郎の持つ銅鐸の秘密にある!」「まずは銅鐸のありかを捜せ! そして、その邪魔をする者共には死と恐怖を与えるのじゃ!」
イキマ「は…!」
アマソ「仰せのままに…」
ミマシ「必ずや…!」
ヒミカ「銅鐸を手に入れれば、地上世界の征服など容易い…」「人間共よ、それまでは束の間の栄華を楽しむがよい…! ハハハハハ、ハハハハハハハ!」
【シナリオエンドデモ終了】


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