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No.13C
リクレイマー

【シナリオデモ開始】
EARTH AREA
サイド3 スウィート・ウォーター

ガトー「…アナベル・ガトー少佐であります」
シャア「スウィート・ウォーターの件、ご苦労だった。手並みはさすがだな」
ガトー「民草が我々の大義を享受したおかげです。ときに、シャア・アズナブル大佐…」
シャア「何か?」
ガトー「…自分はア・バオア・クーでデラーズ閣下に命を拾われた時から…」「いや、それ以前からジオンの理想を成し遂げんがために身を捧げると誓っております」「しかし、今一度…。今一度、大佐のご決意をお聞かせ願いたい」
ナナイ「ガトー少佐…。シャア大佐を疑うと言うのか?」
ガトー「今回の決起に際し…獅子身中の虫、奸賊シーマ・ガラハウの再登用…」「唾棄すべきティターンズ残党と元プリベンターの編入…」
ゼクス(…本人を目の前にして、随分と言ってくれるものだな)
ガトー「そして、あの木星帝国と手を結ぶなどと。彼奴らに我がジオンの大義が理解できるとは思えませぬ」
シャア「…なるほど。それで私を完全に信用することが出来んと言うわけか」
ナナイ「無礼だぞ、ガトー少佐」
シャア「構わん、ナナイ。少佐の疑念はもっともだ」
ガトー「無礼は百も承知の上…。今一度、真意をお聞かせ願いたい」
シャア「…私は ロンド・ベル隊に参加していた時、連邦の腐敗した実態を目の当たりにした」「そして、彼らでは地球圏をより良い方向へ導くことは出来ないと判断した」「故に…人の魂を縛り、腐敗の温床となっている存在を断つ。そのための手段を選ぶつもりはない」「…これが私の真意だ」
ガトー「…お父上の名と遺志を継ぐ覚悟がおありで?」
シャア「無論だ。事を為し遂げた時、私は父の下に召されるだろう」
ガトー「…そのお言葉で充分です、総帥。我が身命…存分にお使い下さい」
シャア「…礼を言う、アナベル・ガトー少佐」
ゼクス(…真意でなければ、ガトー少佐のような男の心を動かすことも出来んか…)(にも関わらず、シャア大佐は私を迎え入れ…ガンダムをヒイロ達に手渡した)(…決着をつけるつもりなのだな…。全てに………)

EARTH AREA
サイド1 ロンデニオン

ビルギット「ほ~う…こいつがクロスボーンガンダムか」
ケーラ「アナハイムもやってくれるよ。あたし達が量産機の調整で手間取ってる間にさ」
ビルギット「まったくだ。噂じゃ、ネオ・ジオンにもモビルスーツを渡してるって言うしな」
カツ「噂じゃないですよ、それ」
ビルギット「企業秘密って奴だろ?」
キンケドゥ「…ビルギットさん」
ビルギット「よう、久しぶりだな。少し見ない間に貫禄つけやがって…」「海賊をやるなら、どうして俺も誘ってくれなかったんだ?」
キンケドゥ「ロンド・ベル本隊の戦力を削るわけにはいきませんでしたから」
アムロ「…だが、俺達が以前の戦力を取り戻すには、まだ時間がかかりそうだ」
キンケドゥ「アムロ大尉…」
アムロ「よく戻って来てくれた、キンケドゥ。俺達も心強いよ」
キンケドゥ「いえ、大空魔竜戦隊もいてくれますから」
アムロ「大空魔竜か…。データには目を通していたが、実際に見るのとは大違いだな」
キンケドゥ「地下勢力との戦闘用に造られた戦艦だと聞いていますが…」
アムロ「それ以外にも対応しているのは明らかだな。もっとも、その方が俺達にとってはありがたいが」
アラド「あ、あのっ! アムロ・レイ大尉!」
アムロ「ん? 君は…」
アラド「こ、この度、訳ありでロンド・ベル隊に配属となった…」
キンケドゥ(訳ありって…。そんなこと、言わなくていいのに)
アラド「アラド・ バランガ曹長でありますっ!」
アムロ「アムロ・レイだ。よろしく頼む。…それで、用件は?」
アラド「ブライト・ノア中佐がお呼びです! ラー・カイラムのブリッジへお願い致します!」
アムロ「緊張しなくていい、曹長。これからも頑張ってくれ」
アラド「は、はいっ! 大変光栄でありますっ!」「…あ、あれが本物の…」
キンケドゥ「ま、初めてアムロ大尉に会う新人はみんなそうなるよ」
アラド「いえ、初めてじゃないです。大尉には昔からお世話になってました」
ケーラ「昔って…どこかで会ったことがあるのかい?」
アラド「本人じゃないんですけど、訓練生時代にアムロ大尉のデータ機とさんざん模擬戦をやらされてました」
カツ「…それ、キツそうな訓練だね」
ビルギット「で、成績はどうだったんだ?」
アラド「それがその…3秒以上保ったためしがなくて…」
ケーラ「アハハ、やっぱり? まあ、これから本物に色々と教わりゃいいさ」
アラド「はい、そのつもりです」

大文字「では、大空魔竜戦隊は日本へ帰還しろと?」
アデナウアー「そうだ」
ブライト「しかし、極東には充分な戦力があるはずです。ジオンや木星帝国を放っておくわけには…」
アデナウアー「戦力が足りんから、だ。三輪長官の話によれば、バーム軍の先遣部隊が地球に降下したらしい」
ブライト「! 何ですって…!?」
アデナウアー「おそらく、スウィート・ウォーター事件の隙を突かれたのだろう」
大文字(こちらのレーダー網やセンサーに引っ掛かることなく地球へ降下するとは…)
アデナウアー「おかげで、それらの始末のために、アルビオンまで極東へ降ろさなければならなくなった」
シナプス「自分の艦もでありますか?」
アデナウアー「ああ。戦力的な問題はともかく…三輪長官に余計な負い目を作ってしまったよ」
シナプス(我々は取り引き材料か。この期に及んで、己の立場の方が重要だと言うのか…?)
アデナウアー「とにかく、大空魔竜とアルビオンは極東支部へ向かってくれ」
シナプス「マザー・バンガードはどうするのです?」
アデナウアー「あんな厄介者など、三輪長官に押しつければいい」「それに、そもそも君は私に文句を言える立場ではない」「ガンダム2号機の件…いずれは責任を取ってもらうぞ?」
シナプス「…了解です。では、アルビオンはマザー・バンガードや大空魔竜と共に地球へ降下致します」
ブライト「では、アデナウアー参謀次官…交渉のご成功を」
アデナウアー「交渉? 誰と? どこで?」
ブライト「あなたがわざわざこのロンデニオンまで来られた理由は、散歩ではありますまい?」
アデナウアー「………」
ブライト「シャアが声明を発表する前から、ネオ・ジオンと交渉を行うおつもりだったのでしょう?」
アデナウアー「…私がここへ来たのは連邦政府から発表があるまで内密だぞ」
ブライト「……はっ」(…やはり、そうだったか)

アムロ「やれやれ…戻ってきた早々に厄介払いとはね」
ブライト「アデナウアー参謀次官はシャアの言葉を信じ、交渉を行うつもりだ」
万丈「道化芝居を真に受けられちゃあ、やってられませんね」
アムロ「…火星に異星人が居座っている以上、シャアも時間稼ぎはするさ」
エマ「ネオ・ジオンが次の行動を起こすまでに、まだ間があると?」
アムロ「…奴は自分の目的を果たすために生半可な手段を選びはすまい」
エマ「だから、充分な準備期間を必要としているというのですか」
アムロ「ああ」
ギャリソン「あのお方のことですから…やるからには確実な効果を生み出す手段を選んでこられるでしょうな」
万丈「ま、僕達は今までに色々と極端な例を見てきているから…それらを参考にするかも知れないね」
フォウ「極端な例って?」
ギャリソン「衛星軌道上からの砲撃、巨大サイコミュ装置による逆行催眠、コロニー落しなど…様々でございます」
フォウ「それと同じようなことをクワトロ大尉がすると言うのね…」
万丈「確実にね」
アムロ「…ブライト、俺もアルビオンと共に地上へ行く」
ブライト「お前も地球へ降りるのか?」
アムロ「ああ。俺達がどう網を張ろうと今の情勢じゃ、シャアの動きはつかみにくい」「となれば、奴が具体的な動きを見せた時、その出鼻をくじくしかないだろう」
ブライト「各コロニーは相変わらず非協力的だし…やむをえんな」
アムロ「だからこそ、今の内に出来ることをしておきたい。オルファンの件も気になるしな」
ブライト「そうか。お前はあれから地球へ降りていなかったな」
アムロ「…それに、いざとなったら、甲児や豹馬達の力が必要となる」
ブライト「了解した。何か動きがあれば、すぐに連絡する」
アムロ「ミライさんへのメッセージは?」
ブライト「…子供達のことを頼むと伝えておいてくれ。しばらくは帰れないだろうからな」
アムロ「ああ…わかった」

WORLD AREA
太平洋 海底城

オルバン「リヒテルよ、地球攻略はどのような状況になっておる?」
リヒテル「この海底城を前線基地として、地球防衛の拠点である極東地区への攻撃準備を進めております」
オルバン「未だに準備だと? 予定より遅れておるようだな」
リヒテル「申し訳ございません。海底に謎の巨大な物体が…」
オルバン「ワシは勝利の報告以外は聞く気はない。特にあの大空魔竜との戦ではな。それを肝に命じておけよ」
リヒテル「ははっ! バーム10億の民のために!」
〔モニターの閉じる音〕
リヒテル「…バルバス! 大空魔竜の動きはどうなっておる!?」
バルバス「ははっ! 先程、極東地区近海に降下してきた様子です」
リヒテル「ほほう、いいタイミングだな」
ベルガン「では、奴らの始末は私に任せて頂きましょうか?」
バルバス「その役目はこのバルバスが!」
ライザ「リヒテル様、何卒このライザにお任せ下さいませ」
リヒテル「大空魔竜…いや、竜崎一矢の討伐には、すでに適任の者を呼び寄せてある」「入るがよい、ハレック!」
ハレック「武術指南役、ガーニー・ハレック…参りました」
バルバス「何と…! この男がリヒテル様の必勝の策と!?」
ライザ「一介の武術師範がリヒテル様のお役に立てると思えませんが…」
リヒテル「ええい、黙れ! 遅々として進まぬ地球攻略の責任、誰にあると思っている!?」
ライザ「も…申し訳ございません」
リヒテル「バルバス! 我がバームの兵器が地球のものに劣っていると思うか!?」
バルバス「い…いえ…! そんなことはございません!」
リヒテル「では、何故我が軍は地球のロボットに勝てぬ…? 余はその答えを操縦者の差であると見た」
ベルガン「なるほど…、人工知能の類ではなく有人操縦によって奴らに対抗しようとお考えか…」
リヒテル「ハレック! そなたはバームを愛しておるか?」
ハレック「もちろんでございます、リヒテル提督」
リヒテル「うむ。ならば、ハレック…余にその心の証を見せてくれぬか」
ハレック「提督のご命令とあらば、我が武術の力、お貸しいたしましょう」
リヒテル「最高の戦闘ロボットを与える。そなたの力で敵戦力の中核を成すダイモスと竜崎一矢を倒すのだ!」
ハレック「承知いたしました。ただし、私も武人のはしくれ…正々堂々の勝負を挑ませて頂きます」
リヒテル「よかろう。勝利の暁には、そなたに余の副官の地位を与える」
ハレック「それは辞退させていただきます。私の望みはバーム星人全ての幸せ…ただそれだけでございますから」
リヒテル「ハハハ! 面白い! 出世には興味がないと申すか! ならば、ハレックよ…行けぃ!」
ハレック「はっ!」
ライザ(…ハレックに副官の座を…?)
ベルガン「おや? ライザ殿、お顔の色がすぐれないようですが…」
ライザ「い…いや…何でもない…」
ベルガン「フフフフフ…心配めさるな。あなたの悩みは、このド・ベルガンが解消して差し上げましょう」
ライザ(この男、何をする気だ…?)

WOLR AREA
太平洋上

ピート「大空魔竜、地球への降下完了。各部に異常ありません」
ミドリ「アルビオン、マザー・バンガードも降下を完了しました」
大文字「よし…針路を極東支部基地へ」
剛健太郎「大文字博士、このあたりはオルファンに近い海域です」「ノヴィス・ノアが迎えに来ているとは言え、我々も警戒を強めた方がいいでしょう」
大文字「そうですな。…ミドリ君、偵察隊からの報告は?」
ミドリ「待って下さい…」
〔通信のコール音〕
ミドリ「大文字博士、偵察中のダイモスから緊急通信が入っています!」
大文字「何!? サブスクリーンに回してくれたまえ!」
一矢「こちら、ダイモス! 帰還途中で謎の小型ロボットと接触! 現在、戦闘中!」
大文字「バーム星人のものかね!?」
一矢「いえ、違います!」
ピート「博士、映像が来ました! これは…」
サコン「リクレイマーのアンチボディか!」
大文字「ピート君、大空魔竜発進だ!」
ピート「了解! 大空魔竜、発進!」
大文字「各機、出撃準備!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「リクレイマー」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〈母艦出撃選択〉
〈出撃準備〉

ジュドー(!? この感覚……何だ、あのマシンは?)
健一「間違いない、リクレイマーだ!」
ジュドー「リクレイマー!?」
健一「ああ…オルファンという海底要塞を浮上させ、地上を壊滅させようとしている連中のことだ」
ルー「海底要塞…!? 前大戦の時に沈んだ奴じゃなくて?」
サンシロー「ああ。遺跡っていう噂もあるけどな。とにかく、ケタ外れにでかい奴だ」
ファン・リー「そいつが浮上したら、日本の沿岸は今以上の被害を受ける」
ヤマガタケ「そのおかげで、極東支部の防衛隊もリクレイマーとは何回かやりあってんだ」
カミーユ「………」
ビーチャ「ん? どうしたの、カミーユさん?」
カミーユ「あのアンチボディから何か意志のようなものを感じる…」
ジュドー(! カミーユさんも…?)
ビーチャ「意志って…。あれって生きてんのかよ!?」
アムロ「資料によると、生体マシンとも言える存在らしいな」
トビア(中に乗ってるのは…どんな人間なんだろう?)
シラー「…どうする、ジョナサン? プレートからあいつをらを引き離すことは成功したんだ…後退するかい?」
ジョナサン「プレートの回収は勇達に任せておけばいい。俺は連中の相手をする」
シラー「しかし、この周囲にはノヴィス・ノアもいるはずだろう?」
ジョナサン「構うものか。連中のブレンパワーなど、グランチャーの相手にならん」「それに…せっかく外へ出たんだ。こいつらにも運動させてやらなきゃな」
シラー「わかった。あんたの指示に従うよ」
ジョナサン「グランチャー隊、攻撃開始! 伊佐未ファミリーに俺達の力を知らせるいい機会だ! 存分にやれよ!」
<戦闘開始>

<1EP>

〔敵ユニット出現〕
一矢「新手か!?」
ジョナサン「勇か…」
勇「ジョナサン、どういうつもりだ! 命令違反だぞ!」
ジョナサン「オルファンがやろうとしていることを邪魔する奴は全て排除する」「戦力に余裕があるなら、なおさらな」
カナン「クインシィ・イッサーの命令はプレートの回収だけのはずよ!」
ジョナサン「カナン…お前は黙って伊佐未ファミリーに尻尾を振ってりゃいいんだよ」
カナン「!」
勇「ジョナサン、貴様…!」
ジョナサン「やるのか、勇? それこそ、命令違反になるぜ?」
〔アンチボディの声〕
勇「く…ううっ…!」
カナン「勇! 大丈夫!?」
勇「心配しなくていい、カナン…。いつもの拒絶反応だ…」
ジョナサン「無理をするなよ、勇。プレートを回収したんなら、とっととオルファンに帰りな」「クインシィ・イッサーがお待ちだぜ?」
勇「姉貴は関係ない!」
カナン「勇…あなたの身体のこともあるわ。オルファンに帰還するわよ」
勇「わかった、カナン…」
〔敵ユニット離脱〕
コウ「何だったんだ、今のは?」
キース「仲間割れか?」
バニング「お前ら、気を抜くな! まだ敵はいるんだぞ!」

<2PP・味方援軍1出現>
〔味方ユニット出現〕
ラッセ「…ロンド・ベル隊を確認。だが、すでに迎えが来てたようだな」
ナンガ「リクレイマーめ…相手は誰であろうともお構いなしか」
ラッセ「承知の覚悟ね。とりあえず、ロンド・ベルへ連絡を入れるぜ」
一矢「あいつらもリクレイマーなのか!?」
ラッセ「おいおい、一緒にしてもらっちゃ困るね」
ナンガ「こちらは空母ノヴィス・ノア所属のブレンパワード隊だ。これより援護に回る」
アラド「ブ、ブレンパワード…? ノヴィス・ノア? ま、また新しい単語が…」
日吉「つまり、ビッグファルコンのボルテスVとか、大空魔竜のガイキングって感じだよ」
アラド「は!?」
めぐみ「日吉、ダメよ。誤解を招くような言い方をしちゃ」
アラド「…要は敵と味方でアンチボディの呼び名が違うってことか」
ラッセ「そういうこと。よろしく頼むぜ」
ジョナサン「ブレンパワードごときが何機増えようと、物の数じゃないんだよ」「グランチャーの力を出来損ないのアンチボディ共に見せてやる!」

<一矢vsジョナサン>
一矢「貴様らの本当の目的は何なんだ!?」
ジョナサン「さあな! 生きて帰れたら、ノヴィス・ノアの連中にでも聞いてみるんだな!」

<ラッセvsシラー>
シラー「たった2機のブレンパワードで何をするつもりだい!?」
ラッセ「それはどうかな? そっちがやっているようにこっちもプレートを集めているんだぜ!」

<ナンガvsジョナサン>
ジョナサン「潰れろ、ブレンパワード!」
ナンガ「く…! こいつっ!?」
ジョナサン「ハハハハハ! お前のブレンの震えがこっちまで聞こえてくるぞ!」

<ジョナサン撃破>
ジョナサン「ちっ、遊びが過ぎたか! 撤退する!」
〔敵ユニット離脱〕

<シラー撃破>
シラー「いかん! これ以上は幾らグランチャーでも…!」

<敵全滅・敵増援1出現>
サンシロー「ふう、何とか終わったか…」
一平「今からあの石頭の所へ行くとなると、気が重いぜ」
健一「そうだな。久しぶりにビッグファルコンへ帰れるのに…」
ラッセ「…残念だが、安心するのはまだ早い。海中から何か来るぞ!」
〔敵ユニット出現〕
一矢「バーム軍か!!」
京四郎「どうやら、地球侵攻の準備は万全らしいな」
〔通信のコール音〕
ハレック「聞こえるか、竜崎一矢」
一矢「俺を名指しで!? 誰だ!?」
ハレック「俺の名はガーニー・ハレック! バーム星武術師範の名に賭けてお前に決闘を申し込む!」
一矢「決闘だと!?」
ハレック「共に母星の誇りを賭けた一対一の勝負だ。どうだ、この挑戦を受けるか!?」
一矢「………」
「一矢選択」
 「その勝負、受けて立つ!」
 「その手には乗らないぞ!」


※※「その勝負、受けて立つ!」を選択した場合のセリフ※※
一矢「いいだろう…! その勝負、受けて立つ!」
※※「その手には乗らないぞ!」を選択した場合のセリフ※※
一矢「そんな見え透いた手に乗ってたまるか! わざわざワナにかかりに行くほど俺も馬鹿じゃない!」
ハレック「フ…このハレックも見くびられたものだ…。所詮、地球人…やはり、本物の武人はいないようだな…」
一矢「何だと…!? 散々卑怯な手を使っておいて、今更何を言う!」
ハレック「違う! 確かに全ての人間が清廉潔白だと言うつもりはないが、バーム星人は誇り高き種族だ!」
一矢「………」
ハレック「………」
一矢「いいだろう、ハレック…! この勝負、受けて立つぞ!」

京四郎「おいおい、正気か!?」
※※「その勝負、受けて立つ!」を選択した場合のセリフ※※
ナナ「そうよ、お兄ちゃん! ワナかも知れないわ!」
※※「その手には乗らないぞ!」を選択した場合のセリフ※※
ナナ「そうよ、お兄ちゃん! ワナに決まってるわ!!」

一矢「あのハレックという男の気迫は本物だ。ここで背中を見せるのは地球人の…いや、男の恥だ!」
ハレック「よし…! 誰にも邪魔されないところで勝負をつけるぞ、竜崎一矢!」
一矢「望むところだ!」
〔ハレック、前進〕
〔一矢、精神コマンド「ド根性」使用〕
〔一矢、前進〕

ハレック「よく来た、竜崎一矢。俺の挑戦を受けてくれた礼を言おう
一矢「…礼など要らん。何故なら、お前はここで俺に倒されるからだ…!
ハレック「フ…、その言葉はそのままお前に返そう。行くぞ、竜崎!
一矢「来い、ハレック!
ライザ「リヒテル様の作戦通り、ダイモスはハレックが片づける。残る部隊は他の奴らを攻撃しろ!」(それにしてもベルガンめ、別行動を取るとは…。何を企んでいる?)

<ハレックが一矢以外と戦闘>
ハレック「どけ! 俺と竜崎の戦いの邪魔をするな!」

<一矢vsハレック(1回目)>
ハレック「噂以上にやるようだな! それでこそ俺の相手に相応しい男だ!」
一矢「それはこっちの台詞だ! 俺の空手を受けてみろ!」

<一矢vsハレック(2回目)>
一矢「さすがだぜ、ハレック…! この俺の空手と互角に戦うとはな!」
ハレック「フフフ…久々に心踊る戦いと相手だ」「お前のような真の武人と巡り会わせてくれたことを戦いの神に感謝したくなる…」
一矢「ハレック…」
ハレック「だが、俺達は敵同士だ…! 決着をつけるぞ、竜崎!」
一矢「おう!」

<サンシローvsライザ>
サンシロー「平和的な交渉を求めてきたお前達を俺は歓迎するつもりだった…」「だが、武力で地球を制圧する気なら容赦はしないぜ!」
ライザ「計略を用いたのは地球人の方だ! 我々バーム星人はお前達を決して許しはしない!」

<ピートvsライザ>
ピート「異星人め! この地球を貴様達の好きにはさせんぞ!」
ライザ「黙れ! バーム10億の民のため、そしてリヒテル様のため、この戦い負けるわけにはいかないのだ!」

<ライザ撃破>
ライザ「いかん! これ以上の戦闘は不可能か!」

<ハレック撃破・勝利条件達成>
ハレック「見事だ…竜崎…! この俺を倒すとは…!」「だが、まだまだ!」
〔敵ユニット出現〕
ライザ「あのスカールーク…ド・ベルガンか!?」
〔ハレックに爆発〕
一矢「ぬうっ!」
ナナ「ほら! やっぱりワナじゃない!!」
京四郎「一矢! 後退しろ!!」
ベルガン「逃がしはせんぞ、ダイモス!!」
ハレック「やめろ! この勝負は俺の負けだ! 勝者である竜崎に手を出すことは俺が許さん!」
ベルガン「甘いぞ、ハレック! 戦いは勝てばいいのだ!」「ダイモスは貴様との戦いで傷を負った。奴を倒すのは今をおいて他にない!」
ハレック「おのれ…! 武人の心を解せぬ卑怯者めが!」
ベルガン「邪魔をするなら、ダイモスの後に貴様も葬ってくれる! 裏切り者としてな!」
ハレック「何だと!?」
一矢「くそっ…!」
ハレック「竜崎!」
〔ハレック、一矢と小隊統合〕
[イベント戦闘「一矢vsベルガン」]
ハレック「うおおおおっ!」
一矢「ハレック!」
ベルガン「貴様! 敵をかばいだてするとは!!」
ハレック「お…俺と竜崎は男と男の勝負をしたのだ! それを貴様のような卑劣漢に汚されてなるものか!」
一矢「ハレック…!」
ベルガン「世迷い事を! ならば、二人まとめてあの世に送ってくれる!」
ハレック「竜崎…お前を殺させはせん!」
ベルガン「何をするつもりだ!?」
〔ハレック、ベルガンへ隣接〕
〔敵ユニット撃破〕
〔ベルガンに爆発〕

一矢「ハレック!」
ベルガン「ば…馬鹿な…! スカールークに体当たりするとは! ええい! 撤退だ!」
〔敵ユニット離脱〕
一矢「ハレック…」
健一「あのハレックという男…一矢との勝負を最後まで貫いたのか…」
サンシロー「敵ながら天晴れな奴だぜ」
一矢「ハレック…。お前こそは勇士…真のサムライだ」「む? あれは……」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

WORLD AREA
太平洋上

ハレック「…何とか脱出は出来たか…!」
〔機体の着地音〕
〔画面、振動〕
〔ハッチの開く音〕

ハレック「! ダイモス…!?」
一矢「お前がハレックか…?」
ハレック「いかにも…。そして、お前が竜崎一矢か…」
一矢「そうだ…!」
ハレック「…俺はバーム星人…、お前達地球人の敵だ。捕らえるなり殺すなり好きにするがいい…」
一矢「いや…そのつもりはない。俺達の戦いはお預けになってしまったからな」「それに俺はお前に命を救ってもらった礼を言わねばならない」
ハレック「フフフ…。同胞の不始末の尻拭いをしたまでだ。こちらが詫びをするのが筋だろう」
一矢「ハレック…」
京四郎「おーい、一矢! どこだーっ!?」
ハレック「どうやら、お前の仲間が来たようだな…」
一矢「いかん…! ハレック、この場は俺に任せて逃げろ!」
ハレック「お前は敵である俺を見逃すというのか?」
一矢「妙な邪魔が入って俺達の勝負は流れちまった…。だが、次に会った時には決着をつけるぞ…!」
ハレック「竜崎…」
一矢「それまでに傷を治しておけよ」
ハレック(何という高潔な心を持った男だ…。この男ならエリカ様が心惹かれたことも納得できよう…)「…すまん、竜崎。この借りは必ず返す」
〔空を切る音〕
一矢「ハレック…再戦を楽しみにしているぜ…」
ピート「一矢! 今、ここにバーム星人がいなかったか!?」
一矢「ああ…俺と戦ったバーム星の戦士、ハレックがいた」
ピート「貴様! みすみす敵異星人を逃がしたのか!?」
一矢「ハレックは俺の生命を救ってくれたんだ。そんな男を敵として扱うことなど俺には出来ない」「それに、あの男は誇り高き戦士だ。無理に情報を聞き出そうとすれば、自ら死を選ぶだろう」
ピート「目を覚ませ、一矢! 敵の異星人と心を通わせることなど理想論に過ぎない!」「そのおかげで、火星でどれだけの被害が出たか…お前もわかっているだろう!」
一矢「確かに、俺は父をバーム星人に殺された。だが、彼ら全てが悪だとは思えない」
ピート「何…!?」「まさか…お前、まだエリカのことを…!?」
一矢「…ああ」
ピート「この野郎…! エリカと同じで、さっきのバーム星人にも情けをかけたというのか!?」
サンシロー「おい、やめろよ、ピート。一矢とハレックは一対一で戦ったんだ。その二人にしかわからないこともあるさ」
ピート「無責任な発言はやめろ! お前はまだ地球を守る戦士としての自覚がないのか?」
サンシロー「あるさ! お前に言われるまでもなくな!」
ピート「!」
サンシロー「だが、異星人だから誰彼かまわず敵だというお前の考えは、間違っているんじゃないのか?」
ピート「何…!?」
サンシロー「それじゃ、無差別に攻撃をしてくる異星人と変わりがないぜ」
ピート「……!」「…お前達と話しても時間の無駄だ。この件は大文字博士に報告するぞ」
一矢「好きにしてくれ。俺は間違ったことをしたと思っていない…!」
ナナ「…お兄ちゃん……」
ファン・リー「…どちらも正論だな。だが、それ故にぶつかってしまう…」
ブンタ「そうですね…」
アラド「………」「…一矢さんとサンシローさんって、似てますね」
京四郎「確かに、声はそっくりだけどな」
アラド「いや、あの…そうじゃなくて。普段は元気だけど、どことなく影があるっていうか、何ていうか…」
京四郎「…お前さんの勘は当たってるよ。奴は数年前までベッドの上にいたからな」
アラド「え…!?」
京四郎「一矢は訓練中の事故で重傷を負い…全身マヒになっちまったのさ」「だが、奴は諦めなかった。医者さえも見放した絶望的な状況に耐え、地獄のリハビリに打ち勝った…」
アラド(それって…!)
京四郎「ま…奴の素直さと優しさは、甘さから来るものじゃない」「地獄を乗り越えた強さ故なのさ」
ブンタ「…サンシロー君も同じですよ。知っての通り、彼はプロ野球のピッチャーでした」「しかし、彼も事故によってプロのマウンドから降りざるを得なくなったのです」
ナナ「事故って…?」
ファン・リー「サンシローの能力に気づいた何者かが、奴の左手に重傷を負わせたんだ」
ナナ「じゃあ、サンシローさんも一矢お兄ちゃんと同じで…?」
ブンタ「ええ。サンシローさんの心の中には、まだ野球への情熱が残っているはずです」「でも、彼はそれを捨てて、地球の平和のために戦う決心をしたんです」
アラド(…そうなのか…。俺は…ただゼオラとの約束を守りたいだけで戦って……)
京四郎「故人曰く、『人生は学校である。そこでは幸福より不幸の方が良い教師である』…フリーチェの言葉だ」「お前さんにも心当たりがあるんじゃないか?」
アラド(…でも、俺にはスクール以前の記憶がないんだ…)(今まで気にしてなかったけど…)

WORLD AREA
太平洋 海底城

ライザ「ベルガン殿! 一体、何のつもりで増援に現れた!?」
ベルガン「ご覧の通りですよ。ハレックとの一騎討ちで消耗したダイモスを倒そうとしたまでのこと」
ライザ「しかし、味方であるハレックを巻き添えにしようとするなど…」
ベルガン「それこそがあなたの望みではなかったのですかな? ハレックに副官の地位を脅かされていたあなたの…」
ライザ「ベルガン殿…!」
ベルガン「フフ…怒った顔もまた美しい…。リヒテル提督への熱のこもった視線よりそちらの方があなたらしい」
ライザ「貴様…この私を愚弄するか!」
リヒテル「二人ともやめい! 争う時間があるのなら次の作戦を考えるのだ!」
ベルガン「仰せのままに…」
ライザ「………」
バルバス「申し上げます、リヒテル様! ハレックが海底城に帰還しました!」
ベルガン「ほほう…あの爆発で生きていたことも驚きなら、敵に見つからずに戦闘空域を脱出してきたことも驚き…」
リヒテル「バルバス! すぐさまハレックを連れて参れ!」
バルバス「はっ…!」
〔歩く足音〕
リヒテル「おおハレック…! よくぞ無事に戻ってきた…!」
ハレック「申し訳ございません、リヒテル様…。お約束を果たせぬままおめおめと帰還したことをお許し下さい…」
リヒテル「何を申す…。そなたの戦い振りはライザより聞いた。無論、ベルガンとのことも不問にいたす」「竜崎一矢の首を取ってくるのは次の機会でよい。今は身体を休めよ」
ハレック「ありがたきお言葉…。ですがこのハレック、まずはリヒテル様にお願いがございます」
リヒテル「…いいだろう。なんなりと申してみよ…」
ハレック「…どうか地球人との争いをお止め下さい」
リヒテル「な…何だと…!?」
ハレック「地球人は決して話の通じぬ相手ではございません。どうか…どうか交渉の場をお持ち下さい…」
リヒテル「たわけ!」
〔殴打音〕
リヒテル「もう一度、申してみよ!」
ハレック「な…何度でも…提督閣下…どうか地球人と穏便な話し合いを…。憎み、殺し合うだけが道ではありませぬ…」
リヒテル「話し合うだと…!? その話し合いとやらで父は殺されたのだ! それを知って、なお世迷い事を申すのか!」
ハレック「地球人全てがそうだとは限りません。少なくとも竜崎一矢は…」
リヒテル「何…!?」
ハレック「エリカ様が心を惹かれたのも道理。奴はそれだけの男にございます」
リヒテル「ハレック…そなたまで…!」「この…たわけがっ!」
〔殴打音〕
ハレック「う…くっ…」
リヒテル「この裏切り者を牢に連れていけ! 二度と余の前でこの男の名を口にするな…! 汚らわしい!」
ハレック「提督…閣下…」

エリカ(この牢につながれてから何日が過ぎたでしょう…)(一矢…、想うのはあなたのことばかり…。あなたは無事でいるのでしょうか…)
〔ノックの音〕
エリカ「誰です…!?」
ハレック「どうかお静かに、エリカ様…。武術指南役のガーニー・ハレックにございます…」
エリカ「ハレック…? 兄上の信頼厚いあなたが、何故牢に…?」
ハレック「話せば長くなります。ただ、これだけはお伝えします…。私は竜崎一矢と会いました…」
エリカ「一矢と…!? 一矢は…あの人は無事なのですか?」
ハレック「はい…。あの男は私の出会った中でも最高の男…。そう簡単には倒れることはないでしょう」
エリカ「ああ…一矢…」
ハレック「私は思いました。地球人という種族があの男のようであれば、この戦い、続けてはならないと…」
エリカ「その通りです、ハレック…。…ですが今の私達は囚われの身…、どうすることも出来ません…」
ハレック「…私は竜崎一矢に大きな借りがあります。それを返すためにも、必ずやエリカ様をあの男の下へお届けします」「ですから、希望をお捨てにならないで下さい」
エリカ「わかりました、ハレック…。その日まで、私はこの牢の中であの人の無事を祈り続けます…」
【シナリオエンドデモ終了】


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