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No.16C
鉄の巨人

【シナリオデモ開始】
JAPANESE AREA
日本近海

ギャリソン「万丈様、東京湾上都市が見えて参りました」
万丈「Gアイランドシティだろ、ギャリソン?」
ギャリソン「そうでございましたな」
レイカ「それにしても、立派なものねえ。遊園地まで出来てるなんて」
ビューティ「あそこって、DCの日本支部があった所でしょ?」
レイカ「そう。バルマー戦役の後、ティターンズの爆撃を受けたけどね」
ビューティ「それなのにあそこまで復興するなんて、凄いわねえ。前以上に立派になったんじゃない?」
万丈「Gアイランドシティの建設は連邦政府がかなりテコ入れしてたからね」
ギャリソン「それに加え、宇宙開発公団の新総裁に就任なされた大河様の手腕による所が大きいですな」
万丈「あの人も強引さにかけちゃ、三輪長官に引けを取らないから…」
ビューティ「ちょっと、ちょっと! 聞き捨てならないわよ、万丈!」
万丈「え?」
ビューティ「あんなに素敵なおじ様を三輪長官と一緒にするなんて!」
万丈「こりゃ参ったな。意外な所にファンがいるもんだね」
トッポ「あ~っ! 万丈兄ちゃん! そこどいて! そこ!」
万丈「は?」
〔水音〕
レイカ「あらら」
万丈「…水も滴るいい男…やれやれ」
トッポ「だ、大丈夫? 万丈兄ちゃん」
万丈「頭からバケツを被らずに済んだのが不幸中の幸いだったね」
ギャリソン「トッポ様、甲板の上を走られるのは感心できませんな」
トッポ「ご、ごめんよ」
万丈「いったい、何をやってるんだ?」
トッポ「ユキオ達と一緒に仕事してたんだよ。ほら、あれ」
ユキオ「アカリ! そっちのバケツを持ってきてくれよ」
アカリ「あれ? トッポのは?」クマゾー「さっき、こぼしちゃったみたいだも」
ナンガ「お前達、何をしてるんだ?」
クマゾー「ブレンをマッサージしてあげてるんだも!」
ラッセ「デッキブラシで磨くのがマッサージだって?」
クマゾー「そうするとブレンが喜ぶも!」
ナンガ「おいおい…本当かよ」
ラッセ・ブレン「………」
ラッセ「…そうみたいだな」
アカリ「ね?」
ナンガ「こりゃいい。頼むぜ、小さなマッサージ師さん」
アカリ「うん!」
ギャリソン「では、最後の仕上げ…ワックスがけは私にお任せ下さいませ」
ユキオ「そんなことして、ブレンが喜ぶのかなあ?」
ギャラソン「車やロボットなどの手入れの仕上げは、ワックスがけと相場が決まっております」「きっとブレンの皆様方にも気に入って頂けると思いますが…」
ラッセ「おいおい…あんた一人で大丈夫なのか?」
万丈「心配いらないよ。ギャリソンはダイターンのワックスがけもやってるぐらいだからね」
クマゾー「あのでっかいロボットを!? すごいも!」
比瑪「…ユキオ、アカリ、クマゾー。一区切りついたら降りて来なさい。東京見物に行くわよ」
ユキオ「ホント!? 比瑪姉ちゃん」
比瑪「うん。ノヴィス・ノアがGアイランドシティに寄港してる間ならいいって」
アカリ「やったぁ!」
万丈「じゃあ、ビューティ。ボディガードも兼ねて、あの子達を案内してやってくれ」
ビューテイ「OKよ、万丈」
比瑪「あの……いいんですか?」
万丈「ああ見えても、ビューティは観光会社の社長の娘だからね。そういうのはお手の物さ」
比瑪「じゃあ、よろしくお願いします」
ビューティ「任せて。じゃあ、行きましょうか」

JAPANESE AREA
東京

ユキオ「すげ~! おっきなビルがいっぱいだ!」
比瑪「…この辺りは水害の影響がほとんどないんですね」
ビューティ「万丈の話じゃ、GGGが何とかしてるみたいよ」
比瑪「その…GGGって何なんです? アノーア艦長達もよく口にしてるけど…」
ビューティ「そうねえ…え~と…。詳しい話は帰ってから万丈に聞いて」
アカリ「ね、ね、あの赤い塔…何なの?」
ビューティ「あれは東京タワー。…確か、3代目だっけ? 昔の形そのままなのよ」
比瑪「あれ…? クマゾーはどこに行ったの?」
ユキオ「え!? さっきまでそこにいたのに…!!」

華「ねえ、あなた…どこから来たの?」
クマゾー「の、のびすのあ、だも…」
華「そうじゃなくて、おうちはどこ?」
護「困ったなあ…どうしよう」
数納「ねえ…やっぱり迷子なんだから、交番に届けた方がいいんじゃないの?」
末男「馬鹿野郎! 何でも人に頼ってばかりじゃ立派な大人になれないぞ!」
数納「こういう時は、素直に警察を頼るべきだと思うけど…」
レイコ「そのとおりよ」「あたし達は東京支庁の見学に来てるってこと、忘れないでもらえるかしら?」
華「でも、迷子を放っておくわけにはいかないでしょ?」
クマゾー「ヒ、比瑪姉ちゃん…」
護「心配しないで。僕達がおうちの人を探してあげるから」
〔緑の宝石の輝き〕
護「あ…!?」「何だろう…すごく嫌な予感がする…!」

JAPANESE AREA
Gアイランドシティ

大河「ようこそ、GGGのメインオーダールームへ。私が長官の大河幸太郎だ」
ベラ「マザー・バンガード艦長、ベラ・ロナです」
キンケドゥ「キンケドゥ・ナウです」
大河「君達の活躍はかねてから聞いている。会えて光栄だよ」
ベラ「いえ…。こちらこそマザー・バンガードを受け入れて頂き、感謝しております」
大河「我々は志を同じくする者だ。君達への協力を惜しむつもりはない」「では、ベラ艦長、キンケドゥ君…早速、GGG内部を案内しよう」
〔緊急警報〕
牛山「何が起こったんだ!?」
命「大変! 格納庫でギャレオンが動き出してる!」
麗雄「何じゃと!? この2年間、ピクリとも動かなかったのに何でまた!?」
スワン「このままでは格納庫の扉がもちマセン!」
麗雄「どうやらギャレオンは外へ出たがっているようじゃな。だが、いったいどこへ…?」
ベラ「長官、何が起こっているのです!?」
大河「すまんが、説明している時間はないようだ」
牛山「1時間以内のゲートの破壊の可能性! 79.6%!」
麗雄「長官、ギャレオンを出そう」
大河「やむを得んな…。第3ゲート開け!」
猿頭寺「了解です」
〔通信のコール音〕
大河「今度は何だ!?」命「火麻参謀からの通信です!」
火麻「こちら火麻だ!」大河「火麻か? 今どこにいる!」
火麻「もたもたしてる場合じゃねぇんだよ! 今、東京都心だ! そっちに映像を送るから見て驚け!」
〔モニターの開閉音〕
大河「何だ、あれは!?」
麗雄「おそらく二年前に現れた奴と同類…」
大河「…!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「鉄の巨人」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
比瑪「な…何なの、あれ!? アンチボディじゃないわ!」
アカリ「比瑪姉ちゃん、早くクマゾーを探さなくちゃ!」
比瑪「わ…わかってるけど…」ビューティ「あそこを見て!」
クマゾー「うあ、あああ…!」
末男「駄目だ! エレベーターが動かねえ!」
数納「じゃ…じゃあ、僕達、ここから逃げられないのォ!?」
華「怖くない、怖くない…!
護「華ちゃん、最後まで諦めないで。きっと助けが来るよ…きっと…!」
〔EI-02、東京支庁へ接近〕
ユキオ「クマゾー!!」
比瑪「は、早く何とかしないと!」
火麻「こちら火麻だ! 子供が支庁ビルに取り残された!」
牛山「ちょ、長官っ!!」
大河「どうした、牛山君!?」
牛山「逃げ遅れた子供達の中に弟が…私の弟がいますっ!」
大河「何だと!?」麗雄「いかん! 子供達がいては奴への攻撃が出来ん!」
大河「この状況で頼れるのは…」
麗雄「うむ」
火麻「うむ!」
大河「うむ…卯都木君、凱を呼べ!
命「はい。 待機中の機動部隊、応答願います!
凱「全部聞こえてるよ! 幾ら何でも待たせすぎだぞ、命
命「ごめん、エネルギーは大丈夫?
凱「OK! 満タンだ!
命「わかってるわね?
凱「子供達の救出だな?
命「頼むわ…凱!
凱「任せておけって!」「イィィィィクイップ!!
〔味方ユニット出現〕〕
〔凱、東京支庁へ移動〕

比瑪「あ…あれ、何よ!?」
〔凱、子供達がいる地点へ移動〕
凱「助けに来たぞ!」
護「うわっはぁ! おじさん、カッコイイ!!
凱「おいおい…おじさんはないだろう。これでもまだ、二十歳なんだぜ!
数納「た、助かったぁ…」
凱「さあ、みんな。俺があのロボットを引き付ける。その間にここから逃げるんだ!」
護「はい!」
〔凱、比瑪がいる地点へ隣接〕
〔凱、EI-02へ接近〕

比瑪「クマゾー!!」
クマゾー「比瑪姉ちゃん!」
比瑪「馬鹿! 心配したんだから!」
ビューティ「ねえ、さっきの人は誰なの?」
護「それは…」
レイコ「チョベリカチョロン様よ!」
ビューティ「チョベリカチョロン…!? 変わった名前ね。外国の人?」
比瑪「さ、さあ? あたしに聞かれても…」
華「ねえ、レイコちゃん。チョベリカチョロンって、なあに?」
レイコ「決まってるじゃない。超ベリーカッチョイイロン毛って意味よ」
華「…ふ~ん…変なの」
比瑪「それより、みんな! 今の内に逃げるわよ!!」
〔凱の周囲に爆発〕
凱「く…! 何て熱量だ!」
麗雄「あれは電子レンジを集積させた荷電粒子砲じゃ!」
大河「むう…! この場合は家電粒子砲と言うべきか…」
火麻「下らんダジャレを言ってる場合か! 凱一人であんな奴と戦わせるつもりかよ!」
凱「くそっ、このままでは!!」
〔味方ユニット出現〕
ギャレオン「ガオオオン!!
凱「ギャレオン!? 来てくれたのか!」
麗雄「やはり、凱の所へ!?」
比瑪「こ、今度は巨大ライオン!?」
クマゾー「うわぁ、カッコいいも!」
比瑪「もうこうなったら、タカとかイルカのロボットが来ても驚かないんだから!」
ギャレオン「…………」
護(何だろう…初めてじゃない。あのライオン…どこかで…
凱「ようし、行くぞっ!!」
〔ギャレオン、凱へ隣接〕
[イベント戦闘「凱vsEI-02」]
凱「やったか!?」
〔EI-02、精神コマンド「ド根性」使用〕
凱「何っ!?」
スワン「NO! 10秒以内に再生してイマス!」
麗雄「二年前の時と同じだ…!」
大河「現時刻より奴をEI-02と認定、呼称する!!」
大河「博士、フュージョンの成功率は!?」
麗雄「シミュレーションで99.9%…。実戦のデータはないんでな。やってみなけりゃわからん」
大河「うぬぬ……!」「フュージョン、承認!
命「凱、フュージョン可能よ!
凱「待ってたぜ!!
ギャレオン「ガオオオン!!
凱「フュゥゥゥジョォォォォン!!
〔凱、合体〕
凱「ガイガァァァァァァッ!!」「さあ来い、EI-02! 俺が相手になってやるっ!!」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1出現>

〔味方ユニット出現〕
比瑪「あれはっ!?」
凱「ブレンパワード!? ノヴィス・ノアから来たのか!」
護「! あ、あのロボット…!」
〔ナンガ、比瑪がいる地点へ移動〕
ナンガ「大丈夫か、みんな!」
比瑪「ナンガさんにラッセさん!」
ラッセ「比瑪ちゃん、君のブレンも連れて来た。早く乗り込むんだ」
比瑪「ありがとう!」
ラッセ「礼ならブレン達に言ってくれ。危うく勝手に飛び出すところだった」
比瑪「え…? それ、本当ですか?」
ナンガ「ああ。あの化け物に反応したのかも知れん。とにかく、奴を止めるぞ!」
比瑪「はい!」
凱「ブレンパワード隊へ! すまないが、援護を頼む!」
ナンガ「ああ、任せな! GGGのルーキーさん!」
〔緑の宝石の輝き〕
ヒメ・ブレン「………」
比瑪「え!? どうしたの、君!?」
ラッセ「俺のブレンも奴を見て興奮している。そっちはどうだ、ナンガ?」
ナンガ「こっちも似たようなもんだが、怯えちまっているみたいだ」
比瑪「あのロボット…あれもオーガニック・マシンなの…? いや、違う……もっと別の…」「とにかく、あいつを止めなきゃ! 頼むわよ、君!」
ナンガ「ちゃんとやってみせろよ、兄弟!」
ラッセ「ナンガや比瑪ちゃんに遅れを取るんじゃないぞ!」
〔比瑪、精神コマンド「気合」使用〕
〔ナンガ、精神コマンド「気合」使用〕
〔ラッセ、精神コマンド「気合」使用〕


<EI-02撃破orHP60%以下>
〔EI-02、精神コマンド「ド根性」使用〕
火麻「くそぉっ! 奴は不死身か!!」
麗雄「しかも、バリアシステムまで持っておる…!」
凱「…!!」

<3PP>
命「ガイガーからファイナルフュージョン要請のシグナルが出ています!
大河「博士!」
麗雄「しかし…ファイナルの成功率は限りなくゼロに近いんじゃがなぁ
大河「成功率なんてのは単なる目安だ! 後は勇気で補えばいいっ!!
[デモムービー「ファイナルフュージョン承認!」]
〔凱、合体〕
麗雄「奇跡じゃぁっ!!
大河「頼むぞ、勇者!
末男「す、すげえぇっ!!」
ナンガ「出やがったな、GGGの虎の子が」
ラッセ「ライオンだろ?」
ナンガ「そりゃ、ごもっとも」
数納「こ、これで大丈夫だよねぇ!?」
レイコ「当然でしょ! チョベリカチョロン様は無敵なのよ!」
華「あ、あれ…護君は!?」
レイコ「知らないわよ。怖くなってもっと遠くまで逃げたんじゃないの?」
華「…護君…」
護(何故だろう…? 怖いけど、僕はこの戦いを見ていなくちゃいけない気がする…)

<比瑪vsEI-02>
比瑪「やっぱり…! このロボット、オーガニック・マシンじゃないわ!」

<EI-02撃破・味方援軍2&敵増援1出現>
※※ヘルアンドヘヴン以外で撃破の場合、セリフ追加※※
ナンガ「何て奴だ…! これじゃキリがねえぞ!」
凱「ならばっ!!」
〔凱、EI-02へ隣接〕
[イベント戦闘「凱vsEI-02]
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

命「やりました! 凱が敵ロボットの 核をえぐりだしました!」
〔敵ユニット撃破〕
凱「はあ…はあ…っ!」
火麻「よし!  放っておくと何をするかわからん! 早いところ握り潰しちまえ!」
凱「おおおおおおっ!!」ゾンダー人間「ゾンダァァァァ…!」
大河「あれは!?」
麗雄「地球外生物か…!?」
凱「うおおおおお!!!」
大河「どうした!? 凱の様子がおかしいぞ!!」
命「凱のアドレナリンが生命危険域に入っています! 凱は自分で自分を制御出来ません!」
麗雄「いかん! 戦闘で自己制御システムが損傷を受けたか!」
ゾンダー人間「ゾンダァァァァァ…!」
凱「おあああああ!!!」
護「それを壊しちゃ、だめぇぇぇぇっ!!
〔緑の玉、出現〕
大河「何だ!? あの少年は!?」
〔緑の玉、凱へ隣接〕
[デモムービー「浄解」]
凱「はあ…はあ…は……」
命「博士! 凱のアドレナリン分泌量が急速に落ちています!」
麗雄「あの少年が触れることで凱の怒りが静まった…。あの子は一体…?」
小宝山金蔵「あ、あああ……」
大河「あれが…地球外生物の正体なのか!?」
小宝山金蔵「ああ…あ…」
麗雄「いや…あれはまぎれもなく地球人だ…」
凱「………」
護「………」
〔緑の珠、マップ端へ移動〕
〔緑の珠、離脱〕

大河「あっ! 少年は!?」
猿頭寺「あ~あ…駄目です。サテライトサーチでも追跡不能…エネルギー反応も消えました」
大河「火麻君…ガオガイガーの手の平の…人間を連行してくれたまえ…」
火麻「わかった」大河「ガオガイガー、追って撤収!」
〔味方ユニット離脱〕
比瑪「行っちゃった…」
ナンガ「凱の奴、 相当無理をしたみたいだな…」
比瑪「あの人を知ってるんですか?」
ナンガ「そりゃまあ…組織は違えど、お仲間だからな。特にあいつは……」
ラッセ「ナンガ、比瑪ちゃん! 気をつけろ何か来るぞ!!」
比瑪「!!」
〔味方戦艦出現〕
ファザー「グッドサンダー、瞬間移動完了」
比瑪「何、あれ!? いきなり現れたわ!」
ラッセ「もしや、こないだ真田研究所の上に現れたっていう移動要塞か?」
ヒメ・ブレン「………」
比瑪「! どうしたの、君…?」
キリー「お、おいおい…ここ、日本じゃないの?」
真吾「もしかして、出戻りってわけ?」
レミー「ちょっとぉ! まだお嫁にも行ってないのに、冗談じゃないわよ!」
真吾「ああ。これじゃ、わざわざヒマラヤくんだりまで行った意味がない」「隊長…目的地はここで合っているのか?」
サバラス「…ファザーの判断だ。我々はそれに従うだけだ」
キリー「やれやれ、コンピュータ任せかよ。今時の占いじゃあるまいし」
真吾「吉と出るか、凶と出るか…。ま、ドクーガと鉢合わせしなかっただけでもよしとしとこうぜ」
レミー「そんなこと言ってると、こないだのゴツい恋人に追いかけられるわよ?」
キリー「悪いが、そっちの趣味はないんでね」
ナンガ「何やってんだ、あいつら?」
比瑪「敵じゃないの…?」
ケン太「あ、あれは…」
ヒメ・ブレン「………」
OVA「どうしたんです、ケン太君?」
ケン太「あそこにいるメカ…僕に笑いかけているみたいだ…」
レミー「うっそぉ。あのウサ耳ロボットが?」
キリー「悪いが…おとぎ話を楽しむ趣味もないぜ、ケン太」
ケン太「違うよ、キリー! メカにだって意思や心があるんだ…。メカは僕の友達なんだ!」
OVA「ケン太君…」
サバラス「ケン太、話は後だ。今は彼らの相手をせねばならない…」
レミー「彼らって…? まさか、あの笑顔のウサ耳ロボット?」
キリー「お相手するなら、俺はバニーちゃんの方がいいねえ」
サバラス「いや、彼らは我々の味方だ。戦うべき敵、それは…」
〔BGM「美しき青きドナウ」〕
真吾「何だ、この曲は?」
キリー「フ…真吾には高尚過ぎるか。こいつは『美しき青きドナウ』…。フフ、悪くない趣味だ」
真吾「ふ~ん…趣味のいい奴がこんな大音響でクラシックを流すもんかね?」
レミー「これじゃ暴走族か街頭の宣伝ねえ」
真吾「もしくはチリ紙交換…って、こりゃ古いか」
〔敵ユニット出現〕
ブンドル「ワルツはいい…。美しいぞ、我がブンドル軍団…」
ナンガ「あいつら…もしかして、ドクーガか!?」
真吾「どうする、隊長?」
サバラス「もちろん、出撃してもらう。こういう時のために君達を雇ったのだからな」
レミー「OK! じゃ、行きましょ!」
〔味方ユニット出現〕
ブンドル「フフフ…出てきたか、ゴーショーグン。実物はまた一段と美しい…」「その鎧武者のごとく黒光りするボディは、紅蓮の炎に包まれし時こそ最も美しく輝く…」「そして、その役目はこのレオナルド・メディチ・ブンドルが務めさせて頂こう…」
真吾「何だ、あいつ?」
キリー「言ってることとやってることから、だいたいどんな奴かは見当がつくね」
レミー「うへ…あたし、キザな男ってちょっと苦手なのよね」
ブンドル「それは残念だ、マドモアゼル・レミー」
レミー「ついでに言っておくと、人の名前を勝手に調べるような人間は好きじゃないの」
ブンドル「これは失敬…。ブンドル軍団の情報力をお教えしたかったものでね…」
真吾「要は自慢したかったってワケか」
ブンドル「では、お相手をして頂こうか」
比瑪「ナンガさん、ラッセさん! あたし達、あのロボットに協力した方がいいんじゃない?」
ナンガ「そりゃまあ…ドクーガを放っておくわけにはいかないが、どうしてそう思う?」
比瑪「この子があの大きな船を気にしてるみたいなの」
ナンガ「!」(…こっちと同じってことか。オーガニック・マシンとは思えないが、何か関係があるのか?)
ラッセ「ご両人、助けが来たようだぜ!」
〈母艦出撃選択〉
〈出撃準備〉

ナンガ「ロンド・ベル!? よくもまあ、あの堅物の三輪長官が出撃を許したもんだ」
京四郎「相手がドクーガだからな。長官も渋々…って奴さ」
ブンドル「噂のロンド・ベル隊か…。一騎当千の強者が一同に集うこの光景を形容する言葉はたった一つ…」「美しい…」
真吾「…とかおっしゃってる間に、さっさと仕事をすませようぜ?」
キリー「ああ、ロンド・ベル隊に見せ場を奪われない内にな」
アムロ「各機、攻撃を開始してくれ!」

<万丈vsブンドル>
ブンドル「フッ…君と直接戦うことになるとはな」
万丈「そうだな。 出来れば、争うのはビジネスだけにしておきたかったんだが…」「そっちが正体を見せた以上はね」
ブンドル「フ…悪という闇に咲く花こそが私の本当の姿。太陽の下で咲く君とは交わることのない仲…」
万丈「では、ダイターンの日輪でその闇、払ってみせよう!」

<真吾vsブンドル>
ブンドル「ゴーショーグンよ…、真田博士の遺産である瞬間移動の秘密、ドクーガに渡してもらおう!」
レミー「ブンドルが分捕るか…。名前にぴったりの行動ね」
真吾「悪いな。こっちはグッドサンダーを守るように依頼されているんだ」
キリー「そういうこと。それに俺達、あっちの隊長にはちょっとした借りもあるんでね」
レミー「というわけで、そのキザったらしいバラと一緒にお引き取りをお願いします!」

<ブンドル撃破・勝利条件達成>
ブンドル「何と美しい…敵は美し過ぎる…。私の敵として不足はない…」「だが、覚えておくがいい。お前達の墓標は必ずやこの私が立ててやる」「その日を楽しみに待つのだな…フフフ…」
〔敵ユニット離脱〕
真吾「やれやれ、捨て台詞までキザな奴だな」
レミー「今回はどうします、隊長? またお礼も言わずに消えるの?」
サバラス「いや。君達は今後、ロンド・ベル隊に同行してもらう」
レミー「あ~らら…あたし達、もうお払い箱なの?」
キリー「ギャラの分は働いてるつもりなんだがな」
真吾「命令なら従うが、グッドサンダーのガードはいいのかい?」
サバラス「……構わん。その代わり、ケン太とOVAを君達に預ける」
レミー「え~? それって本末転倒じゃない?」
真吾「レミーの言う通りだ。グッドサンダーでケン太と旅をすることがあんたの目的じゃなかったのか?」
サバラス「……正確には少々異なる。だが、この命令は予定どおりのものだ。時期的にはいささか早いがね」
レミー「? まあ、そういうことならいいけど」
サバラス「定期的に連絡を入れる。それまでケン太を頼むぞ」
〔味方戦艦離脱〕
キリー「やれやれ…風と共に去りぬ、か」
レミー「どうするの、真吾?」
真吾「どうするもこうするもないな。ケン太達を連れてロンド・ベル隊に行くしかないだろう」
キリー「チッ、あのハゲ隊長とポンコツコンピュータめ。俺達にガキのお守りを押しつけやがって…」
レミー「お守りだけなら、まだマシなんだけどねえ」
真吾「ま、プロフェッショナルらしくこれも任務の内だと割り切ろうぜ」
ケン太「………」「グッドサンダーとサバラス隊長…行っちゃったね…」
OVA「ケン太君…きっとこれも真田博士が望んだことだと思います」
ケン太「うん…。だけど、僕…あの人達に会ってみたいと思ってたんだ」「何故だかわからないけど、あの人達と旅することが僕のやるべきことだと思うんだ…」
OVA「ケン太君…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

JAPANESE AREA
東京

大文字「では、君達は雇い主からの依頼で我々の部隊に同行すると言うのだね?」
キリー「正義のために悪と戦う…と答えたいところだが、あいにくそういうお題目は苦手なんでね」
真吾「おいおい、キリー。真面目に頑張っていらっしゃる皆さん相手に失礼だろ」
キリー「何とでも言ってくれ。俺は自分の仕事をこなすだけだ」
レミー「要はカッコつけてるだけなのよね」
キリー「じゃあ、レミーはどうなんだ?」
レミー「あたしは正義のために戦うっての、悪くないと思ってるわよ。真吾はどう?」
真吾「ま、たまには地球の平和を守るために戦うってのもやぶさかじゃないな」
ピート「…そんな軽い態度で戦いを続けられるか疑問だな」
レミー「あらあら、真面目ね。そんなんで肩がこらない? お姉さんがほぐしてあげるわよ」
ピート「な、何!?」
レミー「うふふ、慌てちゃって。かわゆい所もあるじゃない」
ピート「か、からかうのはよせ」
サンシロー(へ~え。ピートの奴が言いくるめられるなんてな)
レミー「ここで会ったのも何かの縁だし、仲良くやりましょ」
サコン「…君達は色々と複雑な経歴の持ち主のようだが、チームを組んだ理由は?」
真吾「ほう…俺達のことをよく調べられたな」
サコン「フッ…大空魔竜のメインコンピュータを甘く見ないでもらいたいな」
キリー「じゃあ、俺達の過去もお見通しか」
サコン「大体はな」
真吾「お察しのとおり、俺達は表の世界にゃ馴染まなくてね」
レミー「肩身の狭い思いをしてた時、スポンサーに雇われたってワケ」
真吾「俺の場合は個人的にドクーガへ恨みもあるんでね」
大文字「…君達の雇い主は真田博士…いや、彼と親しい人物だと考えていいのだね?」
真吾「ああ。それに、ケン太は真田博士の息子だ」
大文字「わかった、君達の同行を認めよう。これからよろしく頼む」
レミー「こちらこそ、ボス」
真吾「ところで、ケン太とOVAは?」
ハチロー「あの子ならさっき喜んで格納庫へ走っていったよ」
キリー「予想通りの展開だな。メカが友達のケン太としては、ここは天国だろうぜ」
真吾「じゃあ、俺達も天国見物と行きますか」
ハチロー「なら、僕が案内してあげるよ!」
真吾「すまないね。じゃ、よろしく」
ピート「…大文字博士。彼らがいれば、ドクーガから狙われることになりますよ」
大文字「それはわかっているが…」「真田博士の研究成果を守らねば、地球は滅びることになるかも知れん…」
ミドリ「え…?」
ピート「地球が滅びるって、どういうことです!?」
大文字「…いや、すまん。まだ推測の域を出ておらん話だ」「ピート君、大空魔竜をGGG本部に向かわせてくれたまえ」
ピート「極東支部へ帰還するのではないのですか?」
大文字「その前に、 ロンド・ベル隊のメンバーにGGGの実態を見せておいた方がいいだろう」
ピート「…了解。マザー・バンガード、アルビオン両艦へ連絡を入れます」

JAPANESE AREA
Gアイランドシティ

大河「改めてGGGにようこそ、ロンド・ベル隊の諸君」「実は、私や獅子王博士は前大戦時に進宙した超ド級戦艦の建造やイージス計画に少し関わっていてね」
アムロ「そうでしたか…」
大河「おかげで、ロンド・ベル隊の活躍は身近に感じていたものだ」
アムロ「いえ、自分達が戦えたのも、あなた達のような方がいらっしゃったからですよ」
大河「そう言ってもらえると光栄だね」
万丈「ところで、長官…甲児や豹馬達は?」
大河「今、彼らには九州地区で発生した謎の土砂崩れの調査に向かってもらっている」
万丈「もしかして、新たな地下勢力ですか?」
火麻「まだ何とも言えん。ミケーネや恐竜帝国の可能性もあるが…甲児達の調査結果次第だな」
万丈「そうですか…」
大河「では、GGGについての説明をする前に…一人の人物に会ってもらおう」
キンケドゥ「もしかして、それは…」
大河「そう。獅子王凱だ」

〔医療器具の動作音〕
麗雄「命君、凱の様子は?」
命「急激なストレスによる血圧の低下が見られましたが、現在は正常値まで落ち着いています」
遷次郎「獅子王博士、やはり凱君を出動させるべきではなかったようですな」「彼の体内に埋め込まれているGストーンは、我々にとって未知の部分が多すぎます」
麗雄「司馬博士、あなたのおっしゃることはもっともだ」「だが、あの日…凱の生命をつなぐためにはGストーンを使うしかなかったのだ…」
命「………」
〔扉の開閉音〕
大河「どうかね、博士?」
麗雄「司馬博士がいてくれなければ、危ない所じゃったかも知れんのう」
万丈「司馬博士…? もしかして、サイボーグ工学権威の司馬遷次郎博士ですか?」
遷次郎「いかにも」
万丈「もしや…彼は?」
麗雄「お察しのとおり…僕の息子、凱はサイボーグだ」
万丈「!」
麗雄「…2年前、宇宙開発公団所属のパイロットじゃった凱は…」「新型シャトルのテスト飛行中、謎の物体と衝突事故を起こしたのだ」「そして…瀕死の凱を救うため、僕は彼にサイボーグ手術を施した」
アムロ(2年前…。エアロゲイターの偵察機が地球圏に現れてしばらく経った頃か)
キンケドゥ「では、彼のシャトルと衝突したのは…」
麗雄「いや、エアロゲイターじゃない。彼らとは全く別の地球外知的生命体だ」
大河「そう。すなわち、エクストラ・インテリジェンスの認定ナンバー1号…EI-01だ」
アムロ「…知っていたか、万丈?」
万丈「いえ…。その頃、僕は火星でメガノイドと戦っていましたからね」
麗雄「君達が知らぬのも無理はない。EI-01の存在は極秘とされたし…」「先ほど現れた家電製品の化け物が2番目に確認されたEIじゃからな」
キンケドゥ「じゃあ、EI-01はすでに?」
麗雄「いや…奴は横浜に落下した後、行方をくらませおった」「そして、時を同じくして我々にもたらされたのがギャレオンと無限情報サーキット・Gストーンだ」
万丈「ギャレオン…。あのライオン型ロボットのことですね?」
麗雄「EI-01と同じく、宇宙から飛来したギャレオンは瀕死の凱を我々の下へ運んでくれた」「そして、同時に発見された緑の輝きを放つGストーンは凱の生命をつなぎ止めただけでなく…」「サイボーグを活動させる動力源として無限のエネルギーを発するんじゃ」
大河「そして、我々はいつか再び活動を開始するであろうEI-01と地球外からの脅威に対抗するため…」「ガッツィー・ジオイド・ガード、通称GGGを結成したのだよ」
麗雄「ま、準備期間やら何やら色々あって…本格的に活動を開始したのは最近じゃがな」「さらに、ガオガイガーは合体に成功したものの、肝心の凱のダメージは計り知れない…」
〔コードを巻き取る音〕
凱「父さん…俺の身体のことなら心配はいらないぜ…」
命「凱!まだ起きては駄目よ!」
凱「心配するな、命。俺は地上最強のサイボーグだぜ」「それに俺の力だって小さいながらも平和の役に立つはずだ。そうだろう、長官?」
大河「しかしだな…」
凱「…いつまでも甲児や豹馬達に甘えているわけにはいかないんです」
遷次郎「いかん、今の君の身体は戦いに耐えられる状態ではないのだぞ」
凱「…この生命は拾ったようなものです。だったら、それを誰かのために役立てたい…ただそれだけです」
遷次郎「凱君…」
命「凱…」
大河「気持ちはわかるが、まだ君の身体は不安定な状態にある…」「それが解決を見ない限りはGGGの長官として君の実戦参加を認めるわけにはいかんな」
凱「………」
麗雄「凱…今は耐えるんだ…。必ず…必ず、お前の力が人々のために役に立つ日が来る…」
凱「はい…」
万丈(…サイボーグ、獅子王凱か…)(…メガノイドとは違う…と思いたいな)

麗雄「あの緑の髪の少年は凱の体内機能を調整し、アドレナリンの分泌を抑えた…」
大河「うむ…あの緑の光はGストーンと何か関係があるのかも知れんな」
麗雄「さらに、少年はEI-02の核から取り込まれていた人間を救い出した…」「あの少年が謎を解き明かす鍵となるのは確かだろう」
大河「わかった。猿頭寺君に指示して、諜報部の者を調査に当てよう」

天海愛「それで護ちゃんは…!?」
華「私達、はぐれちゃって…それで…もしかしたら家に帰ってると思って…」
天海愛「ああ…そんな」
天海勇「しっかりするんだ、ママ。護は必ず帰ってくるよ…!」
華「………」
〔歩く足音〕
護「あ、お母さん…!」
天海愛「護ちゃん!」
天海勇「護! 無事だったのかい!?」
護「ただいま…」
天海愛「良かったぁ、無事だったのねぇ! 心配したんだから、もう!」
天海勇「あはははっ! 良かった、良かった! あはははっははっ!」
護「心配させてごめんなさい」
華「護君…あれからどこへ行ってたの?」
護「え? ちょ、ちょっとね」(急に怖くなって逃げ出しちゃったけど僕のあの力…一体、何だったんだろう…)
【シナリオエンドデモ終了】


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