TOP PAGEへ

No.20B
母国の誇りをかけた勇士

【シナリオデモ開始】
クスハ「……ブリット君…これから、どうするの…?」
ブリット「…俺は…テスラ・ライヒ研究所へ行こうと思ってる」
クスハ「そこって、オオミヤ博士がいる…?」
ブリット「ああ」
クスハ「…そうなんだ…どうして…?」
ブリット「…俺達と一緒に戦ってくれた龍王機と虎王機…彼らのことについて、もっと詳しく知りたいんだ」「ヴィレッタさんの話じゃ…テスラ研でオオミヤ博士と安西博士が超機人の研究を進めているそうだから」
クスハ「そう…。でも、あの二体は……」
ブリット「…知ってるよ。バルマー戦役が終わった後…軍の手によって厳重に封印された」「でも、ある日…彼らは拘束台からこつ然と姿を消したんだ」
クスハ「…ええ。龍王機と虎王機の行方はティターンズや私達にもわからなかった…」
ブリット「…だから、俺は知りたいんだ。彼らが何のために作られたのか……どんな過去を持っているのか…」「それが少しでもわかれば、俺はまた龍王機や虎王機と出会えるような気がする」
クスハ「…ブリット君…私は……」
ブリット「わかってるよ。クスハは…クスハの道を行けばいい」「医者になるのが夢だったんだろ?」
クスハ「…うん……。でも…もし何かあった時は…」
ブリット「ああ、お前を迎えに行くさ。龍王機や虎王機と一緒にな。…約束するよ」

ブリット(……そして……我は黒き虎王機と出会い……主の下へ…)(…我らの主…の下へ……)(……主………)(…主…とは…何者だ……?)(…何者……なのだ…お…ま……えは………)
〔サイコドライバー能力発現〕
ブリット「!!」
???「……疑うなかれ………」
ブリット「…う…ぐ…!」
???「……我は地球の守護者………」「…汝は我の強念を受け継いだ者…我に選ばれし者の一人………」
ブリット「…………」
???「…幾多の剣よ……我が下へ集え…この星を守護するために…………」「…我の力は汝らのためにある……」「……我の力はこの星を護るためにある………」「…幾多の剣よ…我が下へ集え……」
ブリット「……我が同胞……龍…人…機を……主の下に………」「全ては…この星を…護るため……に………」

太平洋 海底城

バルバス「リ…リヒテル様! 大変でございます!」
リヒテル「どうした、バルバス? 何を慌てておる?」
バルバス「小バームより、メルビ補佐官がこの海底城へ参られました!」
リヒテル「何、メルビ補佐官が!?」
ライザ「メルビ補佐官と言えば、オルバン大元帥の甥…。それが事前の連絡もなしに何故…?」
バルバス「も…もしや、地球攻略が進まぬことにオルバン大元帥が腹を立てられたのでは?」
ライザ「ならば、メルビ補佐官は監視役として派遣されて来たのかも知れませぬ」
ベルガン(フン、それは私の役目だ)(しかし…メルビに関しては大酒飲みの役立たずという噂しか聞かぬが…)(いったい、何の目的で地球へ?)

ベルビ「よう…久しぶりだな、リヒテル」
リヒテル「メルビ補佐官、よくぞ参られた」
メルビ「歓迎しても何も出んぞ、フフフ」
リヒテル「…では、オルバン大元帥の甥であるそなたが地球に来た理由をお聞かせ願おう」
メルビ「さて、忘れたな」
リヒテル「何…?」
メルビ「そう怖い顔をするな。それとも、大元帥に聞かせたくない話でもあるのか?」
リヒテル「メルビ補佐官…そなた、酒に酔っておられるのか…!?」
メルビ「フフフ…酒を飲めば酔っ払う…これは当然のことであろう?」「それとも…大元帥の甥が酒を飲んでは駄目だという法律でもあるのか?」
ベルガン(…聞きしに勝る無能ぶりだな。例の組織の協力者かも知れぬと思ったが、このような男を疑うだけ無駄か)
メルビ「そう言えば、リヒテル…自慢の妹君のエリカがおらんようだな?」
リヒテル「……!」
メルビ「せっかく地球まで来たのだ。美しき姫君に挨拶でもさせてもらうとするか…」
リヒテル「…現在、我々は地球制圧作戦を遂行中だ。下らぬ要ならば、早々に立ち去られよ」
メルビ「わかった、わかった…。ならば、我がバーム軍の戦いぶりを見物させてもらうとしよう」
リヒテル「見物だと…?」
メルビ「勝利の酒を用意しておく。頑張ってくれよ、リヒテル提督。ハハハ、ハハハハ!」
〔歩く足音〕
リヒテル「役立たずめが…!」
ライザ「…あの男がオルバン大元帥の使いで来たとは思えませぬ」
リヒテル「だが…奴が小バームに戻れば、オルバン大元帥は遅々として進まぬ作戦の実情をお知りになる」
ベルガン「それほどまでにオルバン大元帥のお叱りの怖いのか、リヒテル提督?」
リヒテル「馬鹿を申すな! 余が恐れているのは、バーム10億の民の落胆と絶望だ!」
ベルガン「ならば、私とライザ殿で提督のご不安を取り除いてみせましょう」
リヒテル「よほどの自信があるようだな?」
ベルガン「それなりには。ただし…次の作戦には獄中の者を使いますが、よろしいか?」
リヒテル「…ハレックのことか。あのような裏切り者の処遇など、どうとでもするがよい」
ベルガン(確かに聞いたぞ、今の言葉…)「では、ライザ殿…」
ライザ「う、うむ…」
リヒテル「よし、そなたらに任せるぞ」
ライザ「ははっ」
ベルガン「フフフ…吉報をお待ちあれ」
ライザ(リヒテル様…。どうか私めをお許し下さい……)

日本近海

三輪「三輪だ。αナンバーズは何をぐずぐずしておる。さっさと極東地区へ機関せんか」
大文字「…申し訳ありません。降下直後にリクレイマーやバーム軍と接触しましたので」
三輪「言い訳など聞く気はない! 好き勝手に動くなと以前にも言ったはずだ!」「すでにミケーネ帝国、邪魔大王国は本格的な活動を始めておるのだぞ!!」
大文字「…わかりました、三輪長官。しかし、極東支部へ帰還する前にやっておきたいことがあります」
三輪「何だ!?」
大文字「ダイモスの再調整を行うため、ダイモビックへ立ち寄りたいのです」
三輪「そんなことはビッグファルコンで行えばよい!」
サコン「それでは、そちらの作戦準備に支障が出ますよ」
三輪「どういう意味だ!?」
サコン「特機の整備には手間がかかります。慣れた人間に任せるべきだと考えます」
三輪「ならば、ダイモスだけをダイモビックへ向かわせればよい」
サコン「いえ…そちらの整備班に負担をかけぬよう、同時に他の機体整備もダイモビックで行います」
三輪「…う…む…。よかろう。だが、整備は早急に行えよ」
大文字「…了解です」
〔モニターの開閉音〕
ミドリ「さすがね、サコン君。あの三輪長官を言いくるめるなんて…」
サコン「向こうの利を尊重しさえすれば、話の通らない相手じゃないさ」「それに、剛健太郎博士や剛光代博士がいないビッグファルコンじゃ、俺達のマシンを扱うことなど出来ない」
大文字「…それは一理あるな。では、ダイモビックへ向かおう」

ガードダイモビック

ナナ「おじいちゃん!」
和泉「おお、ナナ! 元気じゃったか!」
一矢「お久しぶりです、和泉博士」
京四郎「約束どおり、ナナを無事に連れ帰ってきたぜ」
和泉「礼を言うぞ、京四郎。それから、一矢……竜崎君のことは…」
一矢「すみません、俺がついていながら…」
和泉「あやまることはない…。一番つらいのは一矢、お前じゃからな」
一矢「…いえ。父さんの遺志を継ぎ、この手でバームとの和平を成功させてみせます」(それが…エリカの願いでもあるんだ…)
和泉「うむ…。頼むぞ、一矢」
四ッ谷「では…早速作業を始めるとするか」
剛健太郎「そうですな。では、一矢君…ダイモスを地下格納庫へ運んでくれたまえ」
一矢「何をするんです?」
光代「ダイモスのエネルギー源であるダイモライトの出力制御をより確実なものにするためです」
健一「母さん、ダイモスはまだ完全じゃないのか?」
光代「ええ。ダイモライトの出力制御は非常に困難なのです」
健一「ウルトラマグコンの時と同じってことか…」
豹馬「それって…ダイモスにはパワーアップの余地があるってことにならねえか?」
四ッ谷「ほほう、お前もたまにはいいことを言うのう」
豹馬「たまにはって…。そりゃないぜ、おっちゃん」
一矢「和泉博士、豹馬の言ったことは本当なんですか?」
和泉「うむ…。ダイモライトの制御が完全になればの話じゃが……」
一矢「…そうですか」
ナナ「心配することないわよ、お兄ちゃん。今のダイモビックには凄い博士達が集まっているんだもの…」「きっと何とかしてくれるわよ」
一矢「だが、ダイモスがパワーアップしなければ、バーム軍を止めることは出来ない…」「それに、エリカを助け出すことだって出来ないんだ…!」
ナナ「……!」(やっぱり……お兄ちゃんはまだ……)

甲児「お!? あれ、ゲッタードラゴンじゃねえか!」
竜馬「本当だ…! ハヤト達も来ていたのか」
ミチル「ええ、ゲッターの修理がようやく終わったからね」
甲児「ミチルさん!」
竜馬「どうして大空魔竜に!?」
ミチル「あら、私はゲッターチームのサポート担当よ。ハヤト君達と一緒に来て当然でしょ?」
竜馬「けど、早乙女博士が…」
隼人「ミチルさんのたっての願いでな。博士もついに折れたのさ」
竜馬「ハヤト!」
隼人「宇宙じゃ、大変だったそうじゃねえか」
竜馬「ああ…敵が現れたのは地球だけじゃなかった。ところで、恐竜帝国やミケーネ帝国に何か動きはあったのか?」
隼人「極東支部の部隊と小競り合いが何度かあった程度で…大きな動きはない」
ミチル「お父様は彼らが何か大きな作戦の準備をしてるんじゃないかと言っていたわ」
竜馬「そうか…」
武蔵「まあ、そう心配するなよ。俺達ゲッターチームが力を合わせりゃ、何とかなるって」
甲児「ムサシの言うとおりだぜ。前のメンバーだって、集まって来てるんだしよ」
竜馬「そうだな」
武蔵「ところで、リョウ。預かってたドラゴン号…お前に返すぜ。その代わり…」
竜馬「ああ。ブラックゲッターはムサシが乗ってくれ」

浜口「…新兵器は君の設計図どおりに作ってある。後は実戦で試せばいい」
サコン「わかりました」
浜口「それにしても、君の発想は面白い。将来が楽しみだ」
サコン「博士にそう言って頂けると光栄です」
〔扉の開閉音(パターン1)〕
京四郎「サコン、ナナがこっちに来ていないか?」
サコン「いや…」
ミドリ「ナナちゃんがどうかしたの?」
京四郎「さっきから姿が見えないんだ。それで、ちと心配になってな。ま…理由には見当がつくんだが」
ミドリ「ふふ…やさしいのね、京四郎君」
京四郎「いや、これ以上和泉のじいさんを心配させるとダイモスの調整作業に影響が出かねないからな」
サコン「なら、手空きの者に捜させよう」
京四郎「そうしてくれると助かるぜ」
ミドリ「じゃあ、自分の機体の整備が終わったメンバーに声をかけるわ」

クスハ「…ナナちゃん、ここにもいないわね………」
イルイ「……………」
クスハ「…ごめんね、イルイちゃん。色んな所を歩かせちゃって…」
イルイ「ううん…。私、クスハと一緒にいるの…好きだもの」
クスハ「…どうして?」
イルイ「だって…クスハは私を助けてくれた人だもの。優しくて、強い心を持ってる……」「だから、龍の神様が力を貸してくれるの。この世界を…みんなを守れるように…」「私、そんなクスハが好き……」
クスハ「イルイちゃん……」
イルイ「……!」
クスハ「どうしたの、イルイちゃん?」
イルイ「……何か……来る………」
クスハ「えっ!? 何かって…!?」

ナナ「何故なの…何故、エリカさんだけがお兄ちゃんの心を独り占めするの…?」「お兄ちゃんを置いていったしまったくせに、卑怯よ…卑怯だわ!」
〔歩く足音〕
フォウ「…ナナ、ここにいたのね」
ナナ「フォウさん…」
フォウ「みんなが心配してるわ。さあ、帰りましょう」
ナナ「…でも……私…」
フォウ「…ナナは一矢のことが好きなのね?」
ナナ「………」「ええ…あたしだって…エリカさんに負けないくらいに…」「でも、どうして…どうして、エリカさんだけがお兄ちゃんの心を一人占めするの?」「あの時……いっそのこと、いなくなってくれれば良かったのに…!」
フォウ「馬鹿なことを言っちゃ駄目よ」
ナナ「!」
フォウ「私には少しわかるわ。あの時、彼女が一人でどこかへ行こうとしたわけが…」
ナナ「え…?」
フォウ「彼女は一矢に迷惑をかけたくなかったのよ。だから、自分から去ろうとした…」「一矢への想い故にね」
ナナ「あ…!」(私のせいだ…。私がエリカさんにお兄ちゃんを苦しめてるって言ったから……)(私…お兄ちゃんとエリカさんに取り返しのつかないことをしちゃった…!)
〔サイレン〕
フォウ「敵が来た…!?」
ナナ(そんな…! 今、出撃できる機体は少ないのに!)「フォウさん! 私、先にガルバーで出ます!」
フォウ「一人で行くつもり!?」
ナナ「エリカさんだって、お兄ちゃんのために生命を賭けたんです! 私だって…私だって!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「母国の誇りをかけた勇士」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
四ッ谷「バーム軍だと!? よりにもよって、このタイミングに!」
剛健太郎「光代! αナンバーズが全機出撃するまでの時間は!?」
光代「およそ3分です!」
浜口「3分か…! その間、ダイモビックで耐えるしかないようじゃな」
〔味方ユニット出現〕
京四郎「あ、あいつ! 一人で飛び出しやがって!!」
和泉「いかん、ナナ! 引き返すんじゃ!!」
ナナ「大丈夫よ。時間稼ぎぐらいなら出来るわ」
一矢「無茶はよすんだ、ナナ!!」
ナナ「お兄ちゃんも心配しないで。私、エリカさんの代わりにお兄ちゃんを守るから!」
一矢「! ナナ、お前……」
〔ナナ、前進〕
ナナ「さあ、ここから先は通さないわよ!」
京四郎「あの馬鹿! ガルバー1機で相手にできる数だと思ってんのか!?」
一矢「和泉博士! ダイモスで出撃させて下さい!」
和泉「わ、わかった。作業を一時中止し、出撃準備をさせる!」「一矢、お前は先にトライパーで出るんじゃ!」
一矢「はいっ!」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1出現>
[デモムービー「ダイモス出撃」]

〔味方ユニット出現〕
〔一矢、前進〕
ナナ「お、お兄ちゃん!」
一矢「ナナ! 一人で飛び出すなんてどういうつもりだ!?」
ナナ「だ、だから言ったじゃない。お兄ちゃんを守るって…」
一矢「状況を考えろ! こんな時にお前一人が出たって、みんなに迷惑をかけるだけだ!」
ナナ「そ、そうよ…。私はお兄ちゃんに迷惑をかけるだけ…」「エリカさんが大空魔竜から出ていったのも私のせいだもの…」
一矢「…!」
ナナ「だから…せめて、これぐらいのことは…」
〔ダリ、前進〕
ナナ「ああっ!!」
一矢「ナナッ!!」
〔一矢とナナ、小隊統合〕
[イベント戦闘「ナナvsダリ」]
一矢「ナナ、大丈夫か!?」
ナナ「お、お兄ちゃん!? どうして!?」
一矢「どうしてもこうしてもあるか!」
ナナ「で、でも、お兄ちゃんはエリカさんのことが好きなんでしょ!?」「私のことなんか何とも思ってないんでしょ!?」
一矢「馬鹿なことを言うな! お前を放っておけるかよ!!」
ナナ「け、けど…私のせいでエリカさんはいなくなっちゃったのよ!?」
一矢「あれはお前のせいじゃない! 地球とバームの戦いを止められなかった俺達全員のせいだ!」
ナナ「じゃ、じゃあ…お兄ちゃん、私のこと好き…? 好きでいてくれるの…!?」
一矢「バカヤロウ! 好きでもなけりゃ、誰がこんな思いをして助けるか!!」
ナナ「お、お兄ちゃん…!」
一矢「さあ、ナナ! ここでバーム軍を食い止めるぞ!!」
ナナ「う、うん!」(…ありがと、お兄ちゃん……)

<敵全滅or3PP・味方援軍2出現>
〔味方戦艦出現〕
〈出撃戦艦選択〉
〈出撃準備〉

一矢「よし、何とか時間は稼げたか!」
ピート「礼を言うぞ、一矢、ナナ。後は俺達に任せるんだ」
ナナ「ううん、私達もこのまま戦うわ!」
大文字「では、各機は敵を迎撃してくれたまえ!」
サコン「サンシロー、ミラクルドリルの使い方はわかったな?」
サンシロー「ああ、ガイキングが大空魔竜の近くにいりゃあいいんだろ?」
サコン「そうだ。ミラクルドリルを使用するには、大空魔竜からのパーツ射出範囲内に入れ」
サンシロー「了解! ピート、ガイキングにしっかりついてこいよ!」
ピート「それはこっちの台詞だ。お前こそ遅れるんじゃないぞ」

<敵全滅or3EP・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
トロワ「あれが本隊か」
キンケドゥ「GGGではなく、ここに現れたということは…」
五飛「狙いを俺達にしぼってきたようだな」
レミー「あらら、人気者はつらいわねえ」
真吾「何かと目立つからな、俺達は」
キリー「でも、連中の本拠地は火星だろ? はるばる地球までご苦労なこった」
カトル「いえ、バーム軍の先遣部隊は既に地球圏へ侵入しています。それに、前回の襲撃から時間が経っていません…」「舞台の規模から考えて、バーム軍は地球に軍事拠点を作ったのかも知れません」
健一「奴らが何をしようと、俺達がいる限り好きにはさせない…! 行くぞ、みんな!!」
???「…待つのだ、健一」
健一「!!」
大次郎「兄さん、今ん声は!?」
日吉「ま、まさか…!!」
健一「忘れるはずがない…!」「あの声は…兄さん! ハイネル兄さんだ!」
ハイネル「…久しぶりだな、健一。そして、地球の戦士達よ」
キンケドゥ「!」
めぐみ「ま、間違いない…! プリンス・ハイネルだわ…!」
サンシロー「ハイネル? 誰なんだ?」
めぐみ「ボアザン軍の元司令官…そして、健一達のお兄さんよ」
サンシロー「な、何だって!?」
一矢「あれが健一達の……」
剛健太郎「…ハイネル、生きていたのか?」
ハイネル「父上…見てのとおりです。今日はボアザンとバームを代表し、地球へ和平の申し入れに来ました」
剛健太郎「和平だと…?」
ハイネル「ええ。火星での誤解を解き、これ以上無益な争いをせぬように…」「そして、前回の時と同じ過ちを犯さぬように…我々は手を結ばねばならぬのだ」
真吾「おいおい…。前回も今回もやるだけやっといて、それはないんじゃないの?」
キリー「ああ、降伏勧告ならともかくな」
ピート「あまりにも虫が良すぎる。ワナとしか考えられんな」
健一「待ってくれ! ハイネル兄さんは前回で戦うことも虚しさを知ったはずなんだ!」「その兄さんが仲介役をやってくれるなら、バームとの和平交渉はきっと上手くいく!」
ピート「だから、あの男を信用しろと言うのか? どうやら、めでたいのは一矢だけじゃないらしいな!」
健一「だが、ここで戦ってしまえば、同じことの繰り返しになる! 今は話し合うことが大事なんだ!」
アムロ「健一、お前の気持ちはわかるが…この場は疑ってかかるべきだ」
健一「ア、アムロ大尉…あなたまでそんなことを…」
アムロ「冷静になるんだ。今の状況で彼らが和平を切り出すとは思えない」
一矢「そうだ。あのリヒテルがそんな真似をするものか…!」
アムロ(…偽者を使って、こちらを惑わすのはボアザン軍の常套手段だ)(手の内を読まれることを承知で仕掛けてきた本当の狙いは何だ…?)
エリカ「お願いです、一矢! 私達の言うことを聞いて下さい!」
一矢「!!」
ナナ「エ、エリカさん!?」
一矢「い、生きていたのか…!? エリカ!!」
エリカ「ええ、私はプリンス・ハイネルと共にバーム側の大使となったのです」
健一「じゃあ…やっぱり、兄さん達は…!」
ハイネル「そうだ、健一。地球とボアザン…そして、バームの共存はその三者が手を取り合うことにある」
エリカ「ですから、みなさん…。これ以上の戦いはやめて、平和的に話し合いましょう」
一矢「エリカ、本当に君なのか…!?」
京四郎「だまされるな、一矢! こいつはワナだ!!」
ベルガン「…ライザ、準備は出来たか?」
ライザ「はっ。敵パイロットの脳波の検出も終了しております」
ベルガン「フフフ…時間稼ぎはここまでだ。やれい!」
〔ベルガンを中心にエネルギーの広がり〕
〔全味方機、気力−50〕

ジュドー「!?」
比瑪「な、何よ、これ!?」
甲児「ち、力が抜けていく…!?」
豹馬「ど、どうなってんだ!?」
ロペット「危険、危険! 各員ノ 脳波ニ 異常発生!」「コレハ 指向性ノ 催眠波ダト 思ワレマス」
四ッ谷「な、何じゃと!?」
バニング「ぐっ…! みんな、気をしっかりもて…!」
ベルガン「無駄だ。この催眠波はお前達一人一人の脳波に合わせてある。そう簡単には逃れられんぞ」
デュオ「い、いつの間にそんな真似を…!」
ベルガン「お前達がハイネルやエリカの偽者へ気を取られていた隙に…だ」
健一「!! に、偽者…!?」
ベルガン「そのとおり。あのような負け犬の偽者でも、利用価値はあるということだ」
健一「く、くそっ! 卑怯な……!」
ベルガン「多くの者はワナだと気づいていたようだが、貴様は一縷の望みに賭けただろう?」
健一「う…!!」
ベルガン「それが貴様の弱さだ。戦場で非常になりきれぬ者には死あるのみ…貴様もハイネルと同じ所へ送ってやるわ!」
サンシロー「ふざけやがって…! こんな手で俺達が倒せると思うなよ!」
ベルガン「ほう、まだ動けるとはな。だが、貴様らの身体は徐々に自由が効かなくなっていく…」「そこをじわじわといたぶってくれるわ! ふはははは!!」

<4PP・敵増援2出現>
ベルガン「なかなかしぶとい連中だな。催眠波を強化しろ!!」
〔ノイズ〕
健一「う、ううっ…!!」
甲児「ち、ちきしょう…! 手が動かなくなってきやがった…!」
万丈「こ…このままじゃまずいね…。何とか動ける内はいいけど…」
キース「動けなくなったら、狙い撃ちにされちまう…!」
四ッ谷「うぬっ! 何とかしてあの催眠波を遮断せんと!」
和泉「だが、そうするにはスカールークを撃墜するしかない!」
ケン太「こ、このままじゃみんながやられちゃうよ!!」
イルイ「あ、ああ……!」
〔共鳴音〕
〔サイコドライバー能力発現〕

イルイ「!!」
ケン太「どうしたの、イルイ!?」
ミドリ「だ、大文字博士! この空域に急速接近してくる物体が!」
大文字「的の増援か!?」
ミドリ「い、いえ! 識別は不可能です!」
ピート「何が来るんだ!?」
イルイ「………!」
クスハ「あ…ああ…! こ、この感じは……!?」
〔中立ユニット出現〕
???「…………」
ブリット「…………」
甲児「あ、あいつはっ!!」
クスハ「…ブリット君……!!」
サンシロー「よ、よりによってこんな時に現れやがるとは……!」
ベルガン「な、何だ、あれは!?」
大文字「虎王機と……巨大な鳥…!?」
甲児「そ、それに…サメにネコか!?」
キース「い、いや…あれ、ヒョウだろ?」
コウ「まさか、バーム軍の兵器なのか!?」
サコン「いや、系統が違う…! あれは、むしろ…」
ピート「どのみち、あのサイズじゃ大空魔竜で相手するしかない!」
ジュドー「い、いや…あれ、敵じゃないよ」
ピート「何!?」
カミーユ「ああ、敵意のようなものは感じられない…!」
アムロ「俺達を助けに来た…のか?」
ユウ・ブレン「…………」
勇「! ブレンが反応している…!?」
比瑪「あのロボット、いったい何なの!?」
勇「オーガニックマシンに感じが似ているが、アンチボディじゃない」
ベルガン「あれは我が軍の物でも、暗黒ホラー軍団の物でもないぞ…?」
ブリット「………」
クスハ「ブリット君…! あなたは……!?」
ブリット「…全ては………」「全てはこの星を護るために」
クスハ「!!」
〔???、ベルガンに隣接〕
ベルガン「な、何ぃっ!?」
[イベント戦闘「???vsベルガン」]
ベルガン「お、おのれ! 催眠装置がっ!」
健一「! 身体が動くぞ!?」
サンシロー「ホ、ホントだ!」
ロペット「催眠波、停止シマシタ。各員ノ脳波、正常ニ戻リツツアリマス」
真吾「やれやれ…どういうつもりかは知らないが、あいつらのおかげで助かったぜ」
レミー「と、油断させておいて…こっちにもちょっかい出してくるんじゃない?」
キリー「確かにそういうのがパターンだ。あの3体はともかく、虎の方は……」
ブリット「…我の役目は終わった」
キリー「何!?」
クスハ「役目が終わったって……ブリット君は私達を助けに来たの!?」
ブリット「…そうだ」
クスハ「!!」
レミー「もしかして…パターン破り?」
ケン太(…何だろう、あのメカ…。不思議な感じがする…)
浜口「…何者かは知らんが、おかげでαナンバーズが助かった」
クマゾー「みんな、助けてくれてありがとうだも!」
イルイ「…ありが……とう………」
???「…………
ブリット「…さらばだ」
〔中立ユニット離脱〕
〔全味方機、気力回復〕
クスハ「ブリット君!!」
竜馬「…行ってしまった……」
ベルガン「おのれ…! いったい何者なのだ、あやつらは!?」
健一「これで打つ手はなくなったな、ド・ベルガン!!」
一矢「卑怯な手を使った報い…今こそ受けてもらうぜ!!」
ベルガン「馬鹿め、こちらにはまだ切り札が用意してある。…ライザ殿、準備はいいな?」
ライザ「は…はっ」
ベルガン「よし、行け! 戦闘ロボ・クラインよ!!」
〔敵ユニット出現〕
ファ「また敵の増援!?」
ルー「でも、たった1機だけよ。焦ることはないわ!」
〔クライン、瞬間移動〕
十三「何や!? いきなりあっちに!?」
小介「しゅ、瞬間移動…!?」
レミー「それって、グッドサンダーの十八番じゃない!」
真吾「ま…すぐに動ける分、向こうの方が優秀かもな」
キリー「関心はさておき、ちょっと厄介なんじゃないか?」
一矢「だったら、姿を現した所を叩けばいいっ!」
ベルガン「ならば、竜崎一矢…クラインの頭部を見るがいい」
一矢「何!?」
エリカ「か、一矢…」
一矢「あ…あれは…エリカ!?」
エリカ「一矢! 戦うのはやめて!」
一矢「エ、エリカ…!!」
京四郎「だまされるな、一矢! あれも偽者に決まっている!」
一矢「! そ、そうか…!」
カトル(でも、エリカさんはバームの手に落ちている…あれはきっと本物の…)
ベルガン(クックック…。読み通り、疑心暗鬼にかられたな)
一矢「こうなったら、あの戦闘ロボを!」
ハレック「待て、竜崎! このエリカ様は本物だ!」
一矢「ハレック!? お前もそれに乗っているのか!?」
ハレック「よく聞け! クラインを攻撃してはいかん! こいつには強力な爆弾が仕掛けられているのだ!」
一矢「爆弾!? どういうことだ!?」
一平「フン、そうやってこっちの手を封じるつもりか。だまされるなよ、一矢」
一矢「だったら、何故こっちに手の内を教える必要がある…!?」
一平「だから、それもワナだと言ってるんだ!」
一矢「いや、ハレックは卑怯な真似をする男じゃない!」「もしかしたら、あいつもエリカと同じく捕らえられているのかも知れない!」
ピート「そう言って、お前は何回だまされれば気が済むんだ!? 奴らの手口に惑わされるな!」
サンシロー「待て、ピート。俺は一矢のいうことに一理あると思うぜ」
ピート「! サンシロー、お前もか…!?」
サンシロー「ああ。爆弾の話が本当なら、奴を倒させることそのものがベルガンの目的かもしれないんだぜ?」
ピート「お人好しも程々にしろ! そんな甘い見通しで、ダイモビックを破壊されるわけにいかん!」
サコン「…大文字博士、どう思われます?」
大文字「現状では何とも言えんが…あの戦闘ロボに仕掛けがしてあるのは確実だろう」「各員、見極めがつくまでうかつに手を出さぬようにしてくれ!」
ライザ(…このまま時間を稼ぎ、クラインを爆発させれば…地球人共を倒せる)(…それに…エリカ様の存在はいずれリヒテル様の名に傷をつける…)(…お許し下さい、リヒテル様…! あなたの名誉と立場を守るためならば…! このライザ、鬼となります…!)
〔クライン、瞬間移動〕
〔ダイモス、爆発〕

一矢「うわっ!」
エリカ「ああ、一矢っ!」
京四郎「白々しいぜ! 口では戦いをやめろと言っておきながら、結局は一矢を攻撃する気か!」
ハレック「違う…! クラインの動きはコンピュータが全て制御しているのだ…!」
ピート「下手な言い訳が通用すると思うな! 俺は一矢やサンシローほど甘くはない!」
大文字「いかんぞ、ピート君! まだ見極めは終わっておらん!」
ピート「しかし、博士! このままでは向こうのなすがままですよ!?」
一矢(くっ…! 本当に君なのか、エリカ…!?)
エリカ「ああ、一矢……! 私とハレックを信じて…!」
一矢(…俺は…! 俺はいったいどうすればいい…!?)
ナナ「お兄ちゃん……」
一矢「くそっ! どうすればいいんだ!?」
ナナ「…お兄ちゃんの意気地なし…!」
一矢「ナナ!?」
ナナ「…エリカさんはお兄ちゃんのために一度は生命を捨てようとしたのよ…」
一矢「!」
ナナ「そのエリカさんを信じるなら、お兄ちゃんも生命を賭けないさいよ…! それが出来ないなら…私…私…!」
エリカ「ナナさん……」
一矢「…エリカを助けろと言うのか…! だけど、ワナかも知れないんだぞ?」
ナナ「…お兄ちゃんが信じるなら、私もエリカさんを信じる!」「だって…私の大好きな人が信じた人だもの!」
一矢「……ナナ…!」
ナナ「だから、お兄ちゃん…!」
一矢「わかったよ、ナナ…。お前のおかげで目が覚めたぜ」「エリカ、俺は君を信じる。例え、世界中の誰もが君を疑いの目で見たとしても…俺は信じるぜ」「何故なら、君は俺が愛するたった一人の人だからだ!」
エリカ「ああ、一矢…。その言葉だけで私はこの先、どんな苦難にも耐えていけます…」
一矢「エリカ……!」
デュオ「やれやれ、お人好しはカトルだけかと思ってたが…」「あそこまで言われると、こっちも信じてみようって気になるぜ」
カトル「僕は、最初からそのつもりでしたけど…」
万丈「どのみち、あのクラインってのはワケありだし…向こうの裏をかいてみるのも手だね」
ベイト「…付き合いきれんが、このまま黙ってるのは願い下げだな」
レミー「若い二人の恋路を邪魔するのもね」
プル「あたし達で力を合わせれば、きっと何とかなるよ!」
比瑪「ええ、頑張りましょ!」
一矢「…みんな、すまない…!」
甲児「気にすんな。こういう時はお互い様だぜ」
アムロ「よし、一矢は救出に専念しろ。他の者は残っている敵を叩いてくれ」
サンシロー「了解!」
バニング「後はクラインをどうするかだが…」
ハレック「…先程も言ったとおり、このクラインには爆弾が仕掛けられている」「ベルガンは俺やエリカ様ごとダイモビックを破壊するつもりなのだ」
一矢「なら、動きを止めるしかない…!?」
ハレック「ああ。それに、私とエリカ様は身動きが取れない状態だ…こちらでは起爆装置の解除は出来ん」「その上、爆弾には時限装置もつけられている」
バニング「…タイムリミットは?」
ハレック「3分後だ」
バニング「了解した。3分以内にそちらの動きを止める。いいな、一矢?」
一矢「はいっ!!」
ハレック「竜崎、クラインの動きを見極めろ。お前なら、こいつの亜空間移動に対応できるはずだ」
一矢「ああ! 待っていろ、エリカ、ハレック! 必ず助け出してみせるっ!!」
ハレック(…そうだ、竜崎…。クラインの動きさえ止められれば、後は………)

<敵増援2が出現した次のPP>
一矢「くっ! 奴の動きを見極めると言っても!」
ハレック「落ち着け、竜崎! クラインの攻撃目標はダイモスにセットされているはずだ!」
一矢「!」
アムロ「つまり、奴はダイモスの近くに現れるということか…!」
カミーユ「なら、ダイモスを中心にフォーメーションを組めば…」
アムロ「ああ。クラインの動きに対処することが出来る…!」

<敵増援2が出現した2ターン後のPP>
京四郎「急げ、一矢! リミットまで、あと2分だ!」
一矢「ああ、わかっている!」

<敵増援2が出現した3ターン後のPP>
大文字「急ぐんだ、一矢君! あと1分しかない! 早くクラインの動きを止めるんだ!」
一矢「了解!」

<敵増援2が出現した4ターン後のPP>
大文字「いかん! リミットが!!」
一矢「エリカァァァァッ!!」
エリカ「か、一矢……!!」
〔敵ユニット撃破〕
〔画面、発光〕

(→GAME OVER

<豹馬vsベルガン>
豹馬「前にもいたぜ! てめえみたいに人の心を利用しようとする奴がよ!!」
ベルガン「だが、結果はお前達に敗れ去った…所詮、詰めが甘かったということだ」
豹馬「違うぜ! そいつらが負けたのは…」「俺達を本気で怒らせちまったからだっ!!」

<健一vsベルガン>
ベルガン「フフフ、ド・ズールから報告を受けていたぞ。…お前達は肉親の情に弱いとな」
健一「それはボアザン人だって同じはずだ!」「だから、あの時…ハイネル兄さんは兄弟で争うことの虚しさに気づき、去っていったんだ!」「そんなこともわからない貴様に兄さんの名を汚させはしないぞ!!」

<一矢vsベルガン>
ベルガン「竜崎一矢よ! 己の甘さと我が知略を思い知るがいい!」
一矢「黙れ! 貴様のような奴がいるから、地球とバームの戦いが終わらないんだ!!」

<一矢vsクライン>
ハレック「竜崎、クラインの動きに惑わされるな。専心すれば、こいつの動きを見切ることが出来る…!」
一矢「ああ、わかっている!」
ハレック(そして…願わくば、クラインの制御系統を……)(私がこいつを操れるように…)

<ベルガン撃破>
ベルガン「ええい、後退だ! 後退するのだ!」

<ライザ撃破>
ライザ「いかん! これ以上の戦闘は不可能か!」

<クラインのHP1000以下・勝利条件達成>
ミドリ「クライン以外の敵機、反応ありません!」
一矢「よし、後はエリカとハレックを助け出せば…!」
ハレック「…竜崎……私を信じてくれたことに対して、礼を言おう…」
一矢「気にするな、ハレック。お前のおかげで……」
ハレック「だが、もう起爆装置を解除する時間はない」
一矢「な、何っ!?」
ナナ「だ、だったら、早く二人を助けなきゃ!!」
ハレック「…残念だが、爆弾が爆発すれば結果は同じだ。ダイモビックと共にお前達は消滅する」
甲児「な、何だって!?」
ピート「貴様! 最初からそのつもりだったのか! そのために、クラインを…」
ハレック「そうだ。おかげで私は自由になることが出来た……」
エリカ「! ハレック、まさかあなたは!?」
ハレック「これで竜崎に借りを返すことが出来ます。……御免!」
エリカ「ああっ!!」
〔滑空音〕
〔クライン、前進〕

一矢「エリカ!」
京四郎「あいつ、エリカを…!?」
一矢「ま、まさか…!!」
エリカ「一矢! ハレックを追って! あの人は死ぬ気です!」
一矢「!!」
〔一矢、前進〕
ハレック「来るな、竜崎! バームと地球の平和のために、お前のような勇気ある男を死なせたくはない!
一矢「ハレック…!
ハレック「バームと地球の平和とエリカ様とお前…そして、勇気ある戦士達に託すぞ…
一矢「ハレック! どこへ行くんだ!?
ハレック「成層圏を突き抜けて星空の彼方…この果てしなく広がる宇宙が俺の故郷…
一矢「ハレック!!
ハレック「さらば我が友、竜崎一矢…。出来ることならば、もう一度お前と拳を交えたかった…
〔クライン、マップ端へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

一矢「ハ、ハレック……!!」
エリカ「あ、あああ………!!」
ミドリ「…せ、成層圏での爆発を確認…。クラインの反応、消えました…」
サコン「あの男……初めから爆弾が解除不可能なことを知っていて……」
サンシロー「…ああするつもりだったのか…」
ピート「……異星人にも…あのような男がいたとは………」
一矢「ハレック……お前って奴は…」
甲児「…行っちまったんだな……」
カミーユ「え…?」
甲児「あいつが言っていた…故郷によ…」
カミーユ「…甲児……」
一矢「…………」
エリカ「…ハレック……」
〔敵ユニット出現〕
エリカ「ああっ!!」
京四郎「な、何だと!?」
バーム兵「メルビ様の特命だ! エリカ様をお助けしろ!」
一矢「エリカッ!!」
エリカ「か、一矢ぁぁぁっ!!」
〔ガルンロール、マップ端へ移動〕
一矢「待ってくれ! やっと…やっとエリカに会えたんだ!」「エリカを…エリカを連れていかないでくれぇっ!!」
エリカ「一矢ぁぁぁぁっ!!」
〔敵ユニット離脱〕
一矢「エリカァァァァァッ!!
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

太平洋 海底城

リヒテル「どういうことだ、ベルガン! 何故、エリカを作戦に利用した!?」
ベルガン「…お言葉ですが、私はあなたの了承を得ておりますぞ」
リヒテル「何!? そのようなこと、余に覚えはない!」
ベルガン「はて…私の思い違いですかな? 獄中の者を作戦に利用すると申し上げた時…」「提督は私に裏切り者の処遇を任せるとおっしゃいましたが?」
リヒテル「う…ぬっ! ライザ、そなたも知っての上か!?」
ライザ「も、申し訳ございません…! で、ですが、エリカ様の裏切りはリヒテル様の名誉を汚し…」「いずれは御身へ災いとなって降りかかることになります…!」「ですから、このライザ…いかなる汚名も覚悟の上でエリカ様を…」
リヒテル「差し出た真似をするな! 余はエリカの件に私情を挟んだ覚えはない!」
ベルガン「では、今回の件は不問に付して頂きたいものですな」「ライザ殿もリヒテル提督の身の上を案じての決断をしたまで…。無論、この私めも」
リヒテル「………」
ベルガン「…それとも、やはりエリカ様に肉親としての情が残っておられるとでも?」
リヒテル「もうよい! それよりも、エリカをここへ連れて参れ!」
ライザ「そ、それが……先程の戦闘中、行方不明となられ……」
リヒテル「何!? ならば、早急に捜し出せい!」
メルビ「待て待て、リヒテル。その必要はないぞ…」
リヒテル「…メルビ殿か。しばらく姿が見えなかったが…今まで何をしておられた?」
メルビ「フフフ…大事なものを取り戻すためにな…」
リヒテル「何…!?」
〔歩く足音〕
エリカ「兄上…」
リヒテル「エリカ…生きていたか…」
メルビ「この俺が手を打っておいた…。少しは感謝して欲しいものだな」
エリカ「………」
メルビ「ほう…しばらく会わぬ内にまた一段と美しくなったな、エリカ…。フフフ…恋でもしたか?」
エリカ「………」
リヒテル「メルビ補佐官! この女は恥ずべきバームの裏切り者! 助ける価値などない者だ!」
エリカ「聞いて下さい、兄上…」
リヒテル「ええい! 裏切り者の言葉などに耳を貸すか!」「戻ってきたのなら好都合! 今度こそ余自らの手で処刑してくれよう!」
エリカ「…覚悟は出来ております…」
メルビ「待て、リヒテル…。エリカを渡すわけにはいかんぞ」
リヒテル「何だと…!?」
メルビ「エリカは渡せぬと言ったのよ。俺の花嫁として迎えるのだからな」
ライザ「な…何と…!?」
ベルガン(この男…何を言い出すのだ?)
リヒテル「エリカを花嫁にだと…!?」
メルビ「そう。それこそが、俺がわざわざ地球に来た本当に目的よ」
リヒテル「ならん! その女に関しては余に全ての権利がある!」
メルビ「ほほう…俺をオルバン大元帥の甥と知っての言葉か?」
リヒテル「うぬ…!」
メルビ「心配するな。ここで婚礼の儀を挙げるとは言わん」「お前がこの結婚を認めるのなら、すぐにでも地球を去ろう」「それならば、エリカを追放したという形でお前の面目は保てよう?」
リヒテル「………」
メルビ「さあ…どうする、リヒテル?」
リヒテル「…よかろう…」
メルビ「では、決まりだな。マルガレーテもエリカ付きの侍女として預からせてもらうぞ」
リヒテル「…好きになされよ」
エリカ「あ、兄上……」
メルビ「さあ、エリカ…。今日より、お前は俺のものだ。俺だけに笑顔を向けるがよい…」
エリカ「…………」(ああ、一矢…。せっかく、あなたに会えたというのに…)(私はどうすればいいのです…?)

ガードダイモビック

一矢(…エリカ…君は生きていた…)(そして、君は俺が思っていた通り、地球とバームの平和を考えていた…)(エリカ…俺とダイモスも二つの星の平和のために戦う…)(星になった我が友ハレック…その魂に賭けて誓おう…)
ビルギット「…一矢の奴、そんなに落ち込んじゃいませんね」
モンシア「まァ、男ってのは女にフラれた分だけ強くなるもんだからな」
アデル「…説得力ありますね」
さやか「あれは…フラれたんじゃないと思いますけど」
ビルギット「ありがちな例えだが、ロミオとジュリエットってことか」
モンシア「ウラキの野郎なら話は別だが、一矢の奴は応援してやってもいいって気持ちにはなるわな」
さやか「ええ…あそこで連れ去られてしまったのは、あんまりですもんね…」
クスハ「でも…みんなで協力すれば、きっとエリカさんを助けられると思います」
さやか「クスハ……」
ビルギット「そうか……お前も似たような身の上だったな」
さやか「…大丈夫?」
クスハ「うん。私、信じてるから…」「ブリット君と虎王機はいつか私達の所へ帰って来てくれるって…」

キリー「…それにしても、あの催眠波にはまいったね。まだ身体がしびれてるぜ」
レミー「鍛え方が足りないんじゃないの?」
キリー「そんなにヤワな育ちをしてきたつもりはないぜ」
ブンタ「でも、あれは堪えましたよ」
ヤマガタケ「ああ、張り手を百発ぐらい食らったような感じだったぜ」
キリー「ほ〜ら、体格のいい皆さんもそうおっしゃってる」
レミー「じゃ、しょうがないわね。…実はあたしも肩コリが取れなくて…」
キリー「そりゃ、歳のせいだ」
レミー「あ〜ら、四十肩には三十年ほど早いわよ?」
キリー「二十年の間違いだろ?」
宙「………」
美和「宙さん、どうしたの?」
宙「…ミッチーは大丈夫なのか?」
美和「ちょっと、目まいがするけど…しばらく休めば治ると思うわ。…そういう宙さんは?」
宙(…俺には他の連中のような後遺症がない)(やっぱり…俺の身体は他の連中と違う…)(鋼鉄ジーグへ変身出来るのは親父からもらった手袋のおかげだと思っていたが……)(俺は…人間じゃないのか…?)

ピート「…サンシロー」
サンシロー「何だ? さっきのことでのお説教ならごめんだぜ」
ピート「いや、そうじゃない。俺はあのハレックという男に教えられた…」「異星人にも、平和と未来のために命を懸ける者がいるということをな」
サンシロー「ピート…」
ピート「そして、今回の事態を解決する方法が戦い以外にもあるということを…」「一矢のように信じてみる気になった」
サンシロー「へ〜え…。お前がそんなことを言うなんて…」「明日は空からドリルでも降ってくるんじゃないのか?」
ピート「ドリルと言えば…ミラクルドリルの件で、お前に注意しておきたいことがある」
サンシロー「は?」
ピート「ドッキングのタイミングにはもう少し気をつかえ。下手をすれば、ガイキングにドリルが突き刺さるぞ」
サンシロー「…やれやれ、結局はお説教になるわけね…」
〔扉の開閉音(パターン1)〕
サコン「………」
万丈「サコン、例の3体の動物メカについて何かわかったかい?」
サコン「あくまでも推測レベルだが、あれは自律型の半生体兵器である可能性が高い」
甲児「自律型…って、人が乗ってないってこと?」
サコン「そうだ。作られた時期や所属組織など、不明な点が多すぎるが……」「強いて言うなら、かつてのエアロゲイターの兵器にコンセプトが似ている」
万丈「何だって…?」
健一「じゃあ、あの3体は異星人の兵器なんですか?」
サコン「そう考えるのが自然だが…俺の中では何かが引っ掛かっている」「あれは他の天体から飛来したものではなく…」「昔から地球にいる…そう、ミケーネ帝国や恐竜帝国などに近い存在ではないかという気がするんだ」
健一「………」
万丈「…かと言って、遺跡から出てきたアンチボディや超機人でもない」
健一「…そんな謎めいた奴がどうしてブリットと一緒に俺達を助けてくれたんだ?」
甲児「そんなの、俺にわかるかよ」
万丈(…いずれにせよ、僕達の想像もつかない存在が…)(今までに遭遇もしたことのない存在が動き出したのかも知れない)(はたして、あの3体は僕達にとって敵か味方か……?)
【シナリオエンドデモ終了】


● No19B「帰るべき場所」 へ戻る

● No21「金色の破壊神」 へ進む


◆ 「第2次スーパーロボット大戦α」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。