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No.36B
魂、重力に引かれて−後編−


サブタイトル
「魂、重力に引かれて−後編−」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
イリア「…ハマーン様、アクシズの包囲を完了しました」
???「ご苦労。各員はそのまま待機せよ」
連邦軍艦長「馬鹿な…! 攻撃など仕掛けなくても、連中はここを取り戻せるはずだぞ!」
連邦軍兵「しょ、照合完了…! あれはシャアの部隊ではありません!!」
連邦軍艦長「何っ!?」
〔味方戦艦出現〕
〈母艦出撃選択〉
〈出撃準備〉

連邦軍艦長「味方の救援か!?」
トーレス「間違いありません! ネオ・ジオン旗艦、サダラーンです!」
ブライト「レウルーラではない…。ということは、やはり…!」
ハマーン「久しぶりだな、ロンド・ベル隊。いや…今はαナンバーズだったな」
カミーユ「ハマーン・カーン…!」
勇「その名前、聞いたことがあるぞ。確か、ネオ・ジオンの指導者の…!」
真吾「前の大戦で戦死したはずじゃなかったのか?」
キリー「ま、ま、まさか…化けて出て来たんじゃないだろうな…!?」
レミー「ネコじゃあるまいし…本物でしょ!?」
万丈「ああ。彼女は前大戦のアクシズ決戦を生き延び、最終決戦の時にも姿を現した…!」
ジュドー「ハマーン・カーン…! まだあきらめていなかったのか…?」
ハマーン「そのとおりだ、ジュドー。私はあの時、お前に言ったはずだ…」「ネオ・ジオンを再興し、地球に巣くう俗物共を粛清するとな」
ジュドー「………!」
ハマーン「ジュドー…お前は前大戦で私に一つの未来を見せてくれた」「だが…あの戦いの結果、人類は超重力崩壊の衝撃波による危機を迎え…」「時代はイージス計画を利用しようとしたティターンズやマリーメイア軍の台頭を許した」
カミーユ「…………」
ヒイロ「…………」
ハマーン「やはり、お前達では人類に新しい未来を示すことは出来ない」「大衆はお前達がもたらした平和をただむさぼり続け、愚行を繰り返す…」「そして、それがシャアやドゥガチを増長させる原因となったのだ」
アムロ「では、お前はシャアやドゥガチに同調する気がないというのか?」
ハマーン「無論だ。正統なネオ・ジオンはこの私の下にある」「そして、シャア・アズナブルでは人類をより良い方向へ導くことは出来ん」
アムロ「…………」
ハマーン「未来を変えることと人の革新は必ずしも一致するわけではないのだ」
アムロ「シャアは人を導く存在になるつもりがないと言うことか?」
ハマーン「そのことはお前が最も良く理解しているはずではないのか? アムロ・レイ…」
アムロ「…………」
ハマーン「…話はここまでだ。我々はこれよりアクシズを奪回する。各機、攻撃を開始せよ」
イリア「はっ!」
ジュドー「くそっ! 結局、こうするしかねえのかよ!?」
ブライト「各機、サダラーンに集中攻撃! ハマーンをアクシズに入れるな!」
フォウ「プル、プルツー! あなた達は下がって!」
プル「大丈夫、あたし達も戦える…!」
プルツー「ここから逃げ出すわけにはいかないから…!」
<戦闘開始>

<サダラーンHP50%以下or5PP・敵増援1出現>

ハマーン「さすがにやってくれる…」「どうやら私も出る必要があるようだ」
〔敵ユニット出現〕
カミーユ「出てきたな、ハマーン・カーン!」
ハマーン「幾多の戦いを経て、お前達がどれほどの力を得たか…」「それが今一度人の未来を示すものとなるかどうか…見極めさせてもらうぞ」
アムロ(! 見極めるだと?)
ジュドー「ハマーン! これが避けられない戦いなら、俺はあんたを倒さなくちゃならない!!」

<アムロvsハマーン>
ハマーン「みじめだな、アムロ・レイ。共に戦ったシャアに裏切られた気持ちはどうだ?}
アムロ「恨みも憎しみもないさ。奴は道を違えた…それはいつか来ると覚悟していた事だ」
ハマーン「フ…そうかな? 言葉とは裏腹に随分と気持ちは揺らいでいるようだがな」
アムロ「揺らぎだと…? だが、ハマーン…それはお前も同じと見たぞ!」

<カミーユvsハマーン>
カミーユ「やめろ、ハマーン! クワトロ大尉が動き始めた今、俺達が戦ってどうするんだ!?」
ハマーン「シャアと戦うためにこの私と手を組むというのか? フ…戯れ言を!」
カミーユ「憎しみで戦いを広げるな! 俺達はまだわかりあえるはずだろう!?」
ハマーン「…そうかも知れない。だが、そのためにはお前達を試させてもらうぞ!」

<フォウvsハマーン>
フォウ「ハマーン・カーン! お前も人の生命を戦いの道具にするのか!」
ハマーン「…必要ならばそうするまでだ」
フォウ「もう悲劇は繰り返させない…。そのために、お前をここで討つ!」

<ジュドーvsハマーン>
ジュドー「ハマーン! 何故わかりあえるはずの俺達が戦わなくてはならない!」
ハマーン「勘違いするなよ、ジュドー。人はわかりあえたからといって手を取り合う事が出来るわけではない」「その先に進むためには戦い以外の手段がない時もあるのだ!」
ジュドー「…そうかよ! だったら、ここで俺があんたを倒して全てを終わらせてやる!」

<ジュドーvsハマーン(戦闘後)>
ジュドー「ハマーン! あの時の戦いでお前は憎しみの全てを吐き出したんじゃなかったのかよ!」
ハマーン「そうだ。あの戦いがあったからこそ、今、私はここにいるのだ」
ジュドー「だったら、何故戦う!? 戦争なんか起こさなくても、世界を変えることは出来るはずだ!」
ハマーン「人がその魂を重力に引かれている以上、同じ愚行が繰り返される…」「お前もそれを知っているからこそ、戦いに身を投じているのではないのか?」
ジュドー「それはあんた達が戦争で物事を解決しようとするからだろう!!」
〔ジュドー、発光〕
ハマーン「あの光は…!!」
ジュドー「ハマーン! あんたも結局はクワトロ大尉やドゥガチと同じだ!」「自分一人の考えで、みんなの可能性を潰そうとする!!」
ハマーン「………!」
ジュドー「人間一人の力なんて、大したもんじゃない! そんなので世の中を変えられるものか!!」
〔ジュドー、精神コマンド「魂」使用〕
ジュドー「あんた達は急ぎ過ぎてるんだよ! 結果を早急に出そうとするから、極端な方法を取る!!」「結局、それは人に革新じゃなく憎しみを与えるだけなんだ!!」
ハマーン「だが、その憎しみこそが地球を食い尽くす! もう我々に時間はないのだ!」
ジュドー「時間はある! 俺達はそれを知ってる!!」「だから、今という時代に間違いを犯すわけにはいかないんだよ!!」

<ジュドーvsラカン>
ラカン「久しぶりだな、小僧! お前にはバルマー戦役の時の借りを返さなくてはな!」
ジュドー「くそ…! あんたなんか覚えてないっての!」

<ジュドーvsイリア>
ジュドー「あんたもハマーンのやり方が正しいと信じているのかよ!」
イリア「当然だ! 我々を縛るのはザビ家の血の支配でも父親の名を借りた理想論でもない!」「我々はハマーン様を信じハマーン様に全てを捧げるからこそ共に戦っているのだ!」

<プルvsハマーン>
プル「ハマーン! よくも、あたしの妹達を!」
ハマーン「ニュータイプ研の小娘か…。覚えておくがいい…あの子らもお前と同じなのだ」
プル「…許さない! 人を戦争の道具に使うあんたは絶対に許さないから!」

<プルツーvsハマーン>
プルツー「ハマーン! グレミーが用意していた妹達を戦いに使ったね!」
ハマーン「そうか…。お前はグレミーのところにいた娘か」
プルツー「戦いの道具になるのはあたしやプルだけで充分なんだよ!」
ハマーン「だが、今のお前は自分の意志で戦っている。既に道具ではないようだな」

<キンケドゥvsハマーン>
キンケドゥ「シャアは木星帝国と手を組んでいるんだぞ! そんな危険な男を野放しにするのか!」
ハマーンあの男とはいずれ決着をつける。お前達が預かり知らぬところだな!」

<トビアvsハマーン>
トビア「あんたの事は知っている! まだ、ザビ家を持ち上げてジオンを起こすつもりなのかよ!」
ハマーン「既に我々はジオンの名を捨てている。我々が掲げるものはより良き人類の未来だ」
トビア「笑わせるな! 戦いが起きれば泣く人が出るんだ!」「そんなやり方でつかんだ未来なんか要るものか!」

<万丈vsハマーン>
万丈「残念だよ、ハマーン。あなたとは手を取り合うことが出来ると思っていたけどね」
ハマーン「それはこちらのセリフだ。お前達が腐った地球連邦などに手を貸してなければ…」
万丈「あいにくだけど、僕達は地球連邦のために戦っているんじゃない」「名もなき多くの人々のために戦っているんだ!」

<ラカン撃破>
ラカン「ぐおっ! 俺を退かせるか…!」

<イリア撃破>
イリア「いかん…! ここは後退する!」

<ニー撃破>
ニー「いかん! これ以上の戦闘は不可能か!」

<ランス撃破>
ランス「ぐ…! これ以上の戦闘は不可能か!」

<ハマーンのHP45000以下or7PP・勝利条件達成>
ハマーン「フフ…キュベレイを落とすとはな。お前達の意志と力、見せてもらったよ」
ジュドー「何!? どういう意味だ!?」
トーレス「ブライト艦長! この宙域に新たな敵艦隊が!!」
ブライト「!!」
〔敵ユニット出現〕
ビルギット「あ、あの数…冗談じゃねえぞ!!」
カツ「まだ戦力を温存してたなんて…!!」
ビーチャ「ちょ、ちょっと! ヤバいんじゃないの!?」
ブライト「くっ…! 撤退もやむなしか…!?」
トーレス「艦長! また新たな艦隊が!!」
〔味方ユニット出現〕
ブライト「連邦の艦だと…!?」
アデナウアー「αナンバーズに告げる。今すぐ戦闘を停止し、こちらの誘導に従え」
甲児「あ、あのオッサンは!?」
竜馬「確か、参謀本部のアデナウアー参謀次官…!」
ブライト「まsか、ここで交渉するつもりなのか…?」
ハマーン「遅かったな、シーマ・ガラハウ中佐」
シーマ「申し訳ありません。調印に必要な書類を集めさせるのに手間取りました」
ハマーン「よし…これで我々はアクシズを合法的に手に入れられる」
アムロ「ブライト……!」
ブライト「ああ…。我々は茶番劇に付き合わされたらしいな…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アクシズ

ハマーン「…では、アクシズの代金の確認を願う」
アデナウアー「会計局の者は彼です」
カムラン「は…」
アデナウアー「では、シャアのネオ・ジオンが投降するまでの間…あなた方の戦力保有を許可します」
ハマーン「了解した」
カムラン(何だって…? ここですぐに武装解除をするわけではないのか…?)
アデナウアー「ただし、協定にあったとおり…我が軍の方でアクシズを監視させていただきます」
ハマーン「その役目はαナンバーズ以外の部隊だろうな?」
アデナウアー「もちろん。交渉前にあなた方へ攻撃を仕掛けたことに対する償いの意味も込めて…」
ハマーン「………」
アデナウアー「ただし、事が済めば…」
ハマーン「無論、こちらも武装解除を行う。その代わり、我々のアクシズ永住権を認めてもらうぞ」
アデナウアー「もちろんです。ご希望とあらば、連邦への再就職も検討致しましょう」
ハマーン「それは助かる。こちらは兵達に失業手当てを出す余裕もないのでな」
アデナウアー「ただし、くれぐれも…」
ハマーン「わかっている。連邦との停戦協定を破るつもりはない」
アデナウアー「助かります。我々としては、あなた方がここにいて下さるだけでシャアを牽制することが出来ますので…」
ハマーン(フッ……俗物が……)

ブライト「どうしてハマーン艦隊の武装解除を今すぐ我々にやらせないんです!?」
アデナウアー「彼女の戦力はシャアを牽制するのに必要だ。期限、及び監視付きで戦力保有を許可している」
ブライト「あなたはハマーンがシャアに対する抑止力になると本気で思っているんですか!?」
アデナウアー「参謀本部は彼らが手を組むことはあり得ないと判断している」
シナプス「そんな保証がどこにあるというのです?」「シャアとドゥガチ、ハマーンの戦力が一つになれば、かつてのジオン以上の脅威となることは必死ですが…」
アデナウアー「何を馬鹿なことを…。今は一年戦争の時代ではないのだぞ」「それに彼らも戦争だけをやっているわけではない。兵や非戦闘員の生活も考えなければならないのだ」「その弱みを突けば、我々でも充分に飼い慣らすことが出来る」
ベラ「お言葉ですが、木星帝国は木星圏で…アクシズはアステロイドベルトで自給自足の生活を思ってきた人々です」「今さら連邦の恩恵にあずかろうと考えているわけではないと思いますが…」
アデナウアー「だから、彼らはその生活に耐えきれなくなって地球圏へ帰って来たのだろう?」
ベラ「では…もし、彼らが地球を必要としていなかったら?」「地球ごと重力に引かれた人々を潰すつもりだったら、どうするのです?」
アデナウアー「その時は君達の出番だ。そのために、様々な特権を与えてきているのだからな」
ベラ「………」
大文字「では…せめて我々の部隊でアクシズの監視をやらせてはもらえませんか?」
アデナウアー「それは認められない。今後、君達は異星人軍への対応に専念してもらう」
ブライト(それではハマーンの思うがままではないか…!)
アデナウアー「伝達事項は以上だ。後のことは我々に任せ、君達はすぐにアクシズから退去してくれたまえ」
〔扉の開く音(パターン1)〕
ブライト「くっ…! 参謀本部の連中は本気で地球連邦を守る気があるのか!?」
ベラ「もし、ハマーンがシャアと手を組むことになったら…」
大文字「その時は戦局が大きく動く…。最悪の場合、制宙権を完全に掌握されるかも知れませんな」
シナプス「この戦いの行方…ハマーンの指先一つでどうとでも変わるということか…」

アクシズ

ハマーン「…ご苦労だったな、シーマ・ガラハウ中佐」「今回は中佐が独自に持つ連邦とのパイプが大いに役立った」
シーマ「はっ…」(この様子じゃ、やっぱりシャアの下につく気はなさそうだねえ…)(それにしても、ザビ家の後ろ盾なしで戦力を集めるとは…。大したカリスマだよ、ハマーン…)(もっとも、あたしから見れば昔の男への意地を貫く人間臭さが好ましいがね)
ハマーン「…以後、中佐にはアクシズの哨戒任務に当たってもらう」
シーマ「はっ…。それでは」
〔扉の開く音(パターン1)〕
ハマーン「フッ……身代わりの速さは噂以上だな」
イリア「ハマーン様…あのような輩を受け入れることは…」
ハマーン「案ずることはない。見返りさえ用意してやれば、使える駒だ」「それより、連邦の監視はどうなっている?」
イリア「先程の艦隊が、このままアクシズに駐留するとの報告がありました」
ハマーン「そうか。では、しばらくの間はあの俗物共を安心させてやるとしよう…」
イリア「はっ…」
ハマーン(シャア…αナンバーズ…。私は戦場に戻ってきた)(人類の未来を導く存在がどちらになるか…見極めさせてもらうぞ)
【シナリオエンドデモ終了】


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