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No.3C
約束は炎に消えて

【シナリオデモ開始】
EARTH AREA
サイド1 ロンデニオン

カミーユ「…ゼータとステイメンの予備パーツ…受領確認。よし、これでしばらくは保つな」
ファ「最近、モビルスーツ関連のパーツ…あんまり回ってこないわね」
カミーユ「仕方ないよ。エゥーゴの時と違って、アナハイムが全面的にバックアップしてくれるわけじゃないし」「おまけに、俺達の部隊は特殊な機体が大辛ね。だけど、これでも軍の中じゃ優先されている方さ」
ファ「クワトロ大尉がアナハイムとのパイプ役をやってくれていた時はこんなことなかったのに…」
カミーユ「……!」
ファ「おまけにνガンダムとか、オーキスとか…まだ戻って来てないのよ?」
カミーユ「…だから、アムロ大尉がテコ入れで月へ行ってる。F91の量産計画の件も含めてね」「それに、イージス計画の後も色々と事件があったからな。今の内にオーバーホールをしておかないと」
ファ「…結局、あれからゆっくりしてる時間なんてなかったものね」「あ~あ…モルガンテンかどこかの観光コロニーに行きたかったな」
カミーユ「それ、愚痴かよ?」
ファ「悪い? たまには聞く側に回ってくれたっていいじゃない」
カミーユ「今はそんなことを言ってる場合じゃないだろう?」
ファ「何よ、真面目ぶっちゃって。カミーユだって、フォウが火星に行っちゃって寂しいくせに」
カミーユ「か…関係ないだろ、そんなこと」
ファ「あるわよ。まだ未練が残ってるんじゃないの?」
カミーユ「未練って…どういう意味だよ?」
ファ「自分の胸に聞いてみたら?」
〔扉の開閉音〕
エマ「カミーユ、ファ…ここにいたのね?」
カミーユ「! エマ中尉…」
エマ「取り込み中だったかしら?」
ファ「いえ、何でもありません。それより、どうしたんですか?」
エマ「アルビオンに出撃命令が出たのよ」
カミーユ「出撃命令?」
エマ「ええ、デラーズ・フリートの残党を追撃するためにね。私達もアルビオンに乗り込むわよ」
カミーユ「了解です」

サエグサ「ブライト艦長、アルビオンがドッキングベイから出ます」
トーレス「アルビオンのシナプス大佐より通信が入っています」
ブライト「つないでくれ」
シナプス「ブライト中佐、本艦はこれよりデラーズ・フリートの追撃を行う」
ブライト「了解です。本来なら、私が出るべきなのですが…」
シナプス「構わん。私は現場に出ている方がいいのでな」
ブライト「申し訳ありません。よろしくお願い致します」
シナプス「…2号機の件で、奴らがロンデニオン周辺へ現れるかも知れん」「出来るだけこちらで引きつけようとは考えているが…充分に気をつけてくれたまえ」
ブライト「はい。そちらも……」

EARTH AREA
L1宙域付近

ゼオラ「あっ! そうじゃないでしょ! そこでパターンLを使いなさいよ!」
アラド「うるせえな! 気が散るだろ!!」
ゼオラ「ほらっ! 下から来るわよ!!」
〔衝撃音〕
〔爆発音〕

アラド「くそっ! やられちまった!!」
ゼオラ「んもう。これで撃墜されるの、7回目よ?」
アラド「チェッ、シミュレーターと実戦じゃ違うっての!」
ゼオラ「なに言ってんのよ! ヒュッケバインMk-IIIの反応速度についていけてないじゃない!」「それなのに、勘で操縦するなんて言語道断!」
アラド「エースパイロットに必要とされるのは勘の良さ……」「あの白き流星、アムロ・レイが一年戦争中にそう言ったそうだぜ」
ゼオラ「ホントなの?」
アラド「…ウソだ」
ゼオラ「あ、あなたねえっ! 本気でジャミトフ閣下やバスク大佐の仇を討つ気があるの!?」
アラド「…言っただろ。おれ、そういうのヤなんだよ。他人の怨念に引っ張られてるような気がしてさ」
ゼオラ「怨念じゃないわ、信念よ」
アラド「屁理屈だよ、それ。第一さ、おれ達…ジャミトフやバスクに会ったことすらないんだし」
ゼオラ「あなた、今まで私達が何のために訓練を受けてきたかわかってるの?」
アラド「…地球を守るために、だろ? スクール時代、耳にタコができるぐらい聞かされたぜ」
ゼオラ「そうよ。私達は地球をスペースノイドや侵略者達から守らなければならないの」
アラド(…そりゃそうだけどさ)
ゼオラ「そのためには…地球で生まれ、地球で育ち…地球の事を真剣に考えられるアースノイドのエリート達…」「つまり、ティターンズを再建しなければならないのよ?」
アラド「ティターンズがいなくったってさ、地球を守る役目はロンド・ベル隊がやってくれる。前の時みたいにさ」
ゼオラ「その代償で地球圏がどういう目にあったか…あなただってわかってるでしょ!」
アラド「…でもさ、プリベンターがイージス計画を成功させたおかげで何とか助かったんだ」
ゼオラ「馬鹿なこと言わないで! あれはティターンズが計画の下準備をやっていたおかげよ!」「それを、あの人達が最後の最後で自分達の手柄にしちゃったのよ! そんなのが許せるの!?」
アラド「…結果的に成功すれば、それでいい。手柄なんて関係ねえよ」
ゼオラ「あ、あなたねえ…! プリベンターやロンド・ベルって言ったって、所詮は小さい組織なのよ!?」「そんなのが地球全体を守るなんて無理よ! 今度何かあったら、本当に人類は滅亡しちゃうわよ!?」
アラド「わかったわかった。お説教は充分だぜ」
ゼオラ「…もう。あなたが何のために戦ってるのか、わからなくなっちゃうわ」
アラド「…おれ達が食ってくためには、モビルスーツやパーソナルトルーパーに乗るしかねえ」「…小さい頃から…それしか教えられてこなかったからな」
ゼオラ「…………」
アラド「それにさ…おまえとの約束を守るためでもあるんだけど?」
ゼオラ「…だったら、少しは真面目にシミュレーター訓練をやんなさいよっ!!」
アラド(トホホ…ヤブヘビだったか)
ヒイロ「…………」
五飛「…奴ではMk-IIIを扱いきれんな。あれでは、いつか撃墜される」「今の内にMk-IIIを奪って、ここから脱出した方が得策だぞ」
ヒイロ「…調べることがある。それに…ヤザンにとって、俺達の利用価値はまだ残っているはずだ」
五飛「ロンド・ベルとの接触手段か。…わかった」

ヤザン「…ペガサス級がロンデニオンから出ただと?」
ラムサス「はい。L5の暗礁宙域方面へ向かっているようです」
ヤザン「目的はジオンの残党狩りか…」
ラムサス「どうします?」
ヤザン「デュオと五飛を先行させ、ペガサス級と接触させろ。俺の勘じゃ、カミーユとゼータはその艦にいる」
ラムサス「奴らを逃がせば、我々の情報が漏れることになりますが…」
ヤザン「獲物が網に掛かった時点であの二人を始末すればいい」
ラムサス「はっ」
ヤザン「直ちに出撃準備だ。ただし、アラドはこの艦に残らせろ」
ラムサス「奴を?」
ヤザン「ああ。行く末はゼオラより奴の方が使い物になる」
ラムサス「そうですかね…」
ヤザン「ああいうタイプはスイッチさえ入れば、化ける。もっとも、奴が生き残れればの話だがな………」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「約束は炎に消えて」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔レーダー反応〕

シモン「敵襲です! ティターンズの残党と思われるモビルスーツ部隊が接近中!」
シナプス「総員、第1種戦闘配置!!」
〔味方ユニット出現〕
カミーユ「あれは…ヒイロ達の!」
モンシア「あのガキ共、まだこっちに攻撃して来るつもりかぁ!?」
コウ「特別任務遂行中ですから、仕方ないのかも知れませんよ、中尉」
ヒイロ「……………」
〔敵ユニット出現〕
ヒイロ「……囲まれたか」
五飛「フッ…。俺達はここでお役御免らしいな」
ヒイロ「…ならば、実力行使で任務を成し遂げるだけだ」
キース「バニング大尉! ヒイロ達が敵機に囲まれています!」
バニング「彼らの正体がバレたようだな」
キース(…とっくの昔にわかってたんじゃないだろうか)
バニング「シナプス艦長!」
シナプス「うむ。モビルスーツ隊、出撃! プリベンター機を救助せよ!」
〈出撃準備〉
<戦闘開始>

<敵全滅or4EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
ヤザン「ククク…やるな、ロンド・ベル。だが、それが全戦力ではあるまい」「どうやら、貴様らとは今回も長い付き合いになりそうだな」
カミーユ「ヤザン! まだそんなことを!」
シナプス(…あの部隊…残党の割には補給線がしっかりしているようだな。バックアップする者がいるのか?)
アラド「ヤザン大尉! 何故、自分を出撃させてくれないです!?」
ヤザン「どうした…いつになくムキになっているな? ティターンズのために戦うつもりはなかったんじゃないのか?」
アラド「ゼオラを…ゼオラだけを出撃させるなんて…!」
ヤザン(…やはりな)
ゼオラ「心配はいらないわ、アラド。私…あなたの分も戦ってみせるから」「それに…あなたの腕じゃ、まだヒュッケバインMk-IIIを上手く使うことは出来ないもの」「だから、そこで私の戦いを見てて」
アラド「待て、ゼオラ! おれは…!!」
ヤザン「…そういうことだ、アラド。お前は未熟だが、磨けばいい戦力になる。手柄を焦ることはない」
アラド「おれは手柄なんて!」
ヤザン「心配はいらん。ゼオラもそう簡単に死ぬようなタマじゃない。この俺が保証してやる」
アラド「くっ…!」
ヤザン「よし、攻撃を開始しろ!!」

<カミーユvsヤザン>
カミーユ「ヤザン! 俺達はお前にだけ構っているわけにはいかない!」
ヤザン「かと言って、見逃すつもりもないだろうが? それはこっちも同じなんだよ!」

<カミーユvsゼオラ>
ゼオラ「今度は逃がさないわよ!!」
カミーユ「まだヤザンに力を貸すと言うのか!?」

<ファvsゼオラ>
ファ「今さらティターンズを再建したって、何にもならないわよ!」「今ならまだ間に合うわ! その機体を捨てなさい!」
ゼオラ「冗談言わないで! ティターンズを倒したあなた達を許しておくわけにはいかないのよ!」

<エマvsヤザン>
エマ「戦艦まで持っていたなんて…どうやら、背後に何者かがいるようね」
ヤザン「そういうことだ。戦争が続かなければ困る連中がいるんでな」
エマ(まさか…!)

<エマvsゼオラ>
エマ「あなた! これ以上私達に盾突くと、死ぬことになるわよ!」
ゼオラ「! ティターンズを再建するまで、死んでたまるもんですか!!」

<コウvsヤザン>
コウ「こんな所でお前達の相手をしている場合じゃ…!」
ヤザン「そうかい? 悪いが、そっちの都合なんざ知ったこっちゃないんでな!」

<コウvsゼオラ>
コウ「わかっているのか!? 連邦軍同士で争えば、どういうことになるか…!」
ゼオラ「わかってるわよ! でも、たかだか一部隊の力で地球を守ることなんて出来ない!」「私達の故郷をスペースノイドや侵略者から守り抜くには…強固な軍事組織が必要なのよ!」
コウ「だが、それはティターンズの役目じゃない!」

<ヒイロvsヤザン>
ヒイロ「やはり、気づいていたか…」
ヤザン「ハッ、お前達もそれを承知で潜入して来たんだろうが?」
五飛「そのとおりだ」
ヤザン「…経緯は知らんが、おかげで奴との取引が楽になった。礼代わりにここで楽にしてやる」

<ヒイロvsゼオラ>
ゼオラ「あなた達がロンド・ベルの手先だったなんて…! 許せないわ!!」
ヒイロ「…今なら、まだ間に合う。抜ける気があるなら、見逃す」
ゼオラ「あ、あなた達の情けなんかっ!!」

<ラムサス撃破>
ラムサス「だ、脱出する!」

<ダンゲル撃破>
ダンゲル「こ、後退する!」

<ヤザン撃破orHP6000以下orゼオラ撃破orHP1200以下>
※※ヤザン撃破orHP6000以下の場合のセリフ※※
ヤザン「フン、さすがだな…戦艦相手にここまでやるとは。この俺を引きずり出すつもりか」「ゼオラ! 援護しろ!!」
ゼオラ「了解!!」
ヒイロ「…そうはさせん。まだ最後の任務が残っている…」
〔ヒイロ、前進〕
[イベント戦闘「ヒイロvsヤザン」]
ヒイロ「戦艦をかばったか…!」
ゼオラ「し、しまった! このままじゃ…!!」
※※ゼオラ撃破orHP1200以下の場合のセリフ※※
ゼオラ「し、しまった! このままじゃ…!!」
アラド「ゼオラッ!!」
〔ヒイロ、前進〕
ヒイロ「戦力は確実に減らす…。死にたくなければ、脱出しろ」
ゼオラ「ああっ!?」

アラド「ゼオラーッ!!」
〔敵ユニット出現〕
ヒイロ「Mk-III…!」
アラド「ゼオラをやらせるかよっ!!」
※※ヤザン撃破orHP6000以下の場合のセリフ※※
〔アラド、ゼオラへ隣接〕
ヒイロ「戦力は確実に減らす…。死にたくなければ、脱出しろ」
ゼオラ「!!」
※※ゼオラ撃破orHP1200以下の場合のセリフ※※
〔ヒイロ、ゼオラへ隣接〕
〔アラド、ゼオラへ隣接〕

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

[イベント戦闘「ヒイロvsゼオラ」]
ヒイロ「アラド…!」
アラド「う…ぐあっ…!!」
ゼオラ「アラド! アラド!!」
アラド「ぶ…無事か、ゼオラ…?」
ゼオラ「アラド…あなた…! どうして、どうしてっ!?」
アラド「…い、言ったろ…? 約束は……守るってな………」
ゼオラ「だ、だからって……だからって、そんなっ!!」
アラド「へ、へへ……。やっぱ、おまえの言ったとおり……おれじゃ……Mk-IIIは……」
ゼオラ「は、早く脱出してっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
ゼオラ「アラド!!」
五飛「…あいつ…女をかばうために…!?」
ヒイロ「……………」
ヤザン(チッ…見込み違いだったか)「…ここまでだ。撤退するぞ!」
ゼオラ「アラド…アラドーーーッ!!」
〔敵ユニット離脱〕
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

EARTH AREA
L1宙域付近

ゼオラ「どうして…どうしてなんですか!? 何故、撤退命令を出したんですか!?」
ヤザン「…あれ以上、戦力を消耗させるわけにはいかなかった。この答えでは不服か?」
ゼオラ「で、でも…っ! ロンド・ベルにアラドを殺されてしまったんです!!」「あそこで引き下がっては、あの子があんまりにも……っ!!」
ヤザン「焦るな。奴らと戦う機会は、この先いくらでもある」
ゼオラ「しかし!」
ヤザン「…腕を磨け、ゼオラ。アラドの仇を討つにふさわしい場と手段は、この俺が用意してやる」「いいな?」
ゼオラ「……は……はい…………」
〔扉の開閉音〕
ヤザン(…結果的にはいい方に傾くか。アラドは……惜しかったがな)

ゼオラ「……………」(………アラド………いつも……いつも一緒だったのに……)(…落ちこぼれで……私がいなきゃ…頼りない子だったのに…)(…私を守って………死ぬなんて……)
ラムサス「…その様子じゃ、同僚を失うのは初めてだったらしいな」
ゼオラ「はい…」
ラムサス「早く忘れろ。あんな事は戦場じゃ日常茶飯事だからな。いちいち落ち込んでいたら、自分が死ぬ羽目になる」
ゼオラ「……わかっています………」
ラムサス「なら、いい」
〔歩く足音〕
ゼオラ「……………」「…何が私との約束を守る、よ……」「…思いっきり破ってるじゃないの……バカ………」「……アラドのバカ……」「…うっ、ううう……。うああ……あああ………」「どうして……私を置いて死んじゃったのよ……アラド…!」「…アラド……!!」
【シナリオエンドデモ終了】


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