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No.55A
機界仕掛けの世界−前編−

【シナリオデモ開始】
コロス「火星で破嵐万丈に敗れた事が、復活を果たした今もこれほどに私共を悩ますとは思いませんでした…」
???「………」
コロス「おっしゃってましたね、あなた…」「メガノイドの力があれば人類は地球以外の星に進出していけると…人類は永遠に平和になると…」「それなのにビムラーは私達を選ばなかった…」
???「………」
コロス「あなた…」
???「………」
コロス「ああ…あと少しだけ時間があれば、あなたの力は完全に復活をとげるのですね…」
???「………」
コロス「ですが、心配はいりません。時間稼ぎはゾンダーなる者がやってくれるでしょう…」「女の浅知恵とお笑い下さい。あなたが力を取り戻すためなら、私はあらゆる手段を使います…」「だから、ドン・ザウサー…、あと少しだけ…あと少しだけ耐えて下さい」「全ての決着は私が付けてご覧にいれます」
???「………」

太平洋 オルファン

〔通信のコール音〕
岡「大文字博士、宇宙での戦い、ご苦労でした」
大文字「バーム・ゼーラの支配者とネオ・ジオン、木星帝国を倒し、宇宙での戦いは決着がつきました」
岡「うむ…連邦軍に協力していたハマーン艦隊もアクシズに帰還し、沈黙を保っているようですな」
万丈「ハマーンの行動を見る限り、彼らがいきなり宣戦布告するような事はありえないでしょう」
大文字「残る人類の敵はメガノイドとゾンダーです」
ピート「しかし、両者共確かに強大な力を持っていますが組織力に欠けます」「人類にとってはいまだ各地で活動を続けるミケーネの残党の方が問題ではないでしょうか?」
岡「ところが、その状況に変化が生じつつあるのだ」
万丈「変化…と言いますと?」
岡「…各個で戦っていたミケーネ帝国の残党が、何者かの手によって統制されつつある」
ピート「まさか闇の帝王か、地獄大元帥が生きていたのでは…!?」
岡「その可能性は低いだろう。何故なら、そのミケーネ残党軍の戦い方は玉砕同然の戦法だ」「そう…まるで各地を混乱に陥れるためだけのように…」
万丈「では、長官は何者かが自らの計画の陽動のためにミケーネを操っているとお考えで?」
岡「その通りだ。そして、その者とはゾンダーかメガノイドを置いて他にはないだろう」
サコン「メガノイドとゾンダー、そしてミケーネの戦闘獣は機会と生物の融合体に近い…」「ゾンダーはゾンダーメタルで、メガノイドは精神制御や機械的な術式で戦闘獣を制御しているのかも知れない…」
大文字「岡長官…ではαナンバーズも世界各地の混乱を鎮圧するためにオルファンを発ちます」
岡「いや…この状況下だからこそ諸君らはオルファンの側にいてくれ」「メガノイドもゾンダーも最後には必ずそこに現れる」
万丈「なるほど…超ド級のオーガニック・エンジンであり、同時に銀河を旅する方舟であるオルファンは…」「強大なエネルギープラントを欲するゾンダーにとっても、宇宙進出を考えるメガノイドにとっても…」「格好のターゲットでしょうね」
岡「我々が各地で抵抗を続けることによりゾンダーとメガノイドは最終作戦を挑まざるを得ない事になるだろう」
ピート「そして、その決戦の場がこのオルファンか…」
岡「頼んだぞ、αナンバーズ。最後は君達の戦いが勝負を決する。健闘を祈るぞ」
大文字「了解しました。αナンバーズはこの海域に駐留しオルファンの防衛に当たります」

宙「世界中が戦いに包まれている中で、待機とは何だか歯がゆい気分だぜ…」
凱「仕方ないな。メガノイドとゾンダーにオルファンを奪われる事だけは絶対に避けなければならない」
命「…メガノイドとゾンダーはお互いに無関係のままで戦いを仕掛けているのかしら…?」
美和「どういう事なの、命さん?」
命「…獅子王博士の話だと両者は似たような性質を持った機械生命体だって聞いたから…」
凱「だから、両者が手を組むと?」
命「うん…」
宙「…いくら何でもその発想は飛躍し過ぎじゃないのか」
凱「宙の言う通りだ、命。物事は悪い方に考え過ぎない方がいい」
命「そうね…そうよね…。私の考え過ぎよね…」(でも、どうして私…、突然、そんな事を思ったのかな…)
〔歩く足音〕
ギャリソン「皆さん、お茶の準備が出来ましたがいかがいたします?」
宙「おいおい、ギャリソンさん。この非常時に優雅な事、言ってくれるぜ」
ギャリソン「こういう時こそ落ち着く事が必要と思いましてね。とっておきの紅茶を用意しました」「こちらは究極の紅茶と言われるダージリンのFTGFOPです」
美和「本当…いい香りだわ…」
万丈「いただくよ、ギャリソン。今の僕達は、ここで敵が来るのを待つだけだからね」
〔レーダー反応〕
大文字「αナンバーズの諸君! こちらに向けて接近中の大部隊をキャッチした!」「敵はメガノイド…、今までにない規模の部隊だ! 各員は出撃準備を!」
宙「ついに仕掛けてきやがったか…!」
凱「行くぞ、みんな! メガノイドとの決戦だ!」
万丈「ギャリソン…僕達は必ずこの戦いに勝利して戻ってくる。だから、お茶は帰ってからだ」
ギャリソン「はい…承知しました。ですが、戻られた時に必要なのはお茶ではなく祝勝会でございますな」
万丈「その通りだ。ここでメガノイドとの決着、つけてみせる…!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「機界仕掛けの世界−前編−」


【戦闘マップ開始】
〈母艦出撃選択〉
〈出撃準備〉

万丈「来るぞ…!」
〔敵ユニット出現〕
万丈「来たか、コロス!」
コロス「………」
ジュドー「くそ…何て数だよ!」
デュオ「おまけにモビルスーツや異星人のメカ、機械獣までいやがるぜ!」
アムロ「やはりメガノイドもゾンダー同様に他の組織のメカをコントロールする術を持っているか…!」
ヒイロ「どうやら連中もここで勝負に出るようだ」
コロス「破嵐万丈…αナンバーズ、無駄な抵抗はやめて大人しくオルファンを渡しなさい」「人類を銀河に旅立たせる方舟は我らメガノイドこそが持つべきものです」
万丈「そうはいかないな、コロス。お前達メガノイドに宇宙に出る資格はない」
ケン太「そうだよ! 優しい心を忘れた人達にはビムラーもオルファンも渡せないよ!」
コロス「少年よ…お前の事は知っています。お前が人類のサンプルとしてビムラーに選ばれた事も…」
万丈「ならば話は早い。コロス…お前達にオルファンは指一本触れさせはしない…!」「それがビムラーとオルファンとそして、何より僕達と地球の人々の意志だ!」
コロス「ならば、お前達を消去しビムラーの資格とオルファンの両方をこの手に入れましょう」「ドン・ザウサーの夢のために…」
万丈「望むところだよ、コロス。世界中に撒き散らされた戦雲もお前を倒せば晴れるだろう」
コロス「………」
万丈「行くぞ、コロス! 人類の未来のためにもメガノイドにオルファンは渡しはしないぞ!」「この日輪に懸けて!!」
<戦闘開始>

<3PP>

コロス「さすがです、αナンバーズ。もしかするとお前達と戦うのは得策では無いのかも知れません…」
ナナ「今頃気付いても遅いわよ!」
一矢「だが、逃がしはしないぞ! ここで決着をつける!」
コロス「…待ちなさい。私はお前達に取り引きを申し出ます」
万丈「何だと…?」
コロス「私の目的はただ一つ…、オルファンを手に入れる事だけです」
豹馬「ふざけるんじゃねえ! さっきから、それは出来ねえって言ってるだろうが!」
コロス「私達は、そのオルファンを使い、銀河を旅するのを望むだけです…」
万丈「…つまり、オルファンさえ手に入れれば、人類メガノイド化はあきらめるという事か…?」
コロス「その通りです。その後、地球をどうするかについては残った人類に任せます」
万丈「………」
コロス「どうです、αナンバーズ。地球に残る者と地球を去る者…、悪い取り引きではないと思いますが…」
万丈「断る…!」
コロス「破嵐万丈…」
万丈「コロス…お前の企みは読めている。…お前はオルファンを手に入れる事で自ら人類の救世主を名乗る気だ!」「そして、オルファンを地球脱出の方舟に仕立て上げると同時に、その乗船の条件として…」「人々をメガノイドの道へと誘い込む事こそが、お前の目的と見た!}
コロス「………」
レミー「戦いに疲れた人々の心の闇を突くなんて…。確かにメガノイドらいいやり方だわ…!」
真吾「人間の弱さにつけ込むとはどこまでも汚い野郎だぜ」
コロス「………」
万丈「コロス! 僕達はお前の策に乗らない…、どちらかが倒れるまで戦い続けるぞ!」
コロス「…万丈…。仮にお前の言う通りだとしてそれは私の罪なのでしょうか?」
万丈「どういう事だ!?」
コロス「この星はもう終わりです。…人類は様々な災厄を自ら作り上げ、愚か行為を繰り返します…」「私はその永遠に続く苦しみの環から逃れる術を与えるだけです…」「オルファンで地球を去る事、そして人間を捨てる事…その判断を人間に任せるだけなのです」
万丈「………」
コロス「破嵐万丈…。私の提案した取引を拒むのは…」「人間が自らメガノイドへの道を選ぶところを見たくないからではないのですか?」
万丈「コロス…」
コロス「今度は私が問う番です。…認めなさい、破嵐万丈」「その人間の弱さを克服するために破嵐創造が造ったメガノイド…」「我らメガノイドこそが未来に生きる人類なのです」
万丈「………」
コロス「さあ…認めなさい、破嵐万丈!」
万丈「………」
凱「言ってやれよ、万丈! そんな事はあるもんかって!」
鋼鉄ジーグ「凱の言う通りだ! 人間の力を甘く見ている連中にはっきり言ってやってくれよ!」
万丈「凱…宙…」
比瑪「そうよ、万丈さん! …確かに人間は弱い生き物かも知れないけど…」「その人間の力で全ては変えられる。私達は、そう信じて戦ってきたんじゃないですか!」
勇「そして、その心があるからオルファンは俺達と共に地球を守ってくれた…」「だから、今度は俺達がオルファンを下らない奴らのエゴから守ってやらなくちゃならないんだ!」
アムロ「万丈、人間を信じろ! 人間を愛するからこそ、君は怒りと憎しみを越えられたはずだ!」
トビア「そうですよ、万丈さん! 新たな段階に進もうとしている人類が、この程度の危機に絶望なんてしません!」
竜馬「そして、俺達は人類の希望となるために戦ってきた。それは絶望に屈しない人間の強さの証明のはずだ!」
鉄也「自分のエゴに負けたメガノイドが差し出す救いの手など人間が受け取るものか!」
ビューティ「万丈!」
レイカ「万丈!」
トッポ「万丈兄ちゃん!」
万丈「みんな…」
コロス「認めなさい、万丈。あなたは人間を信じられないからオルファンを渡したくないと…!」
万丈「それは違うぞ、コロス!」
凱「万丈!」
万丈「オルファンをお前に渡したくないのは、メガノイドのエゴでオルファンの勇気を汚したくないからだ…」「そして、お前の言う人類に危機はこの僕達が…いや、人間一人一人がきっと乗り越えてみせる…」「昨日の過ちを今日の糧にし、明日の力にする事…それが人間の…成長…人間の力だ!」
コロス「ならば、どうすると言うのです…?」
万丈「決まっているさ…! 行くぞ、凱!」
凱「おう!」
万丈「世のため、人のため!」
凱「地球の平和、守るため!」
万丈「メガノイドとゾンダー…」
凱「そして、あらゆる悪を打ち砕くαナンバーズ!」
万丈「この日輪と」
凱「獅子の牙を恐れぬなら…」
万丈「かかってこい!」
護「うわっはぁ! 決まった!」
命「凱ったら…知らない間にそんな技を身につけていたなんて…」
万丈「行くぞ、コロス! 人類の未来から逃げ出そうとするお前にオルファンを渡しはしない!」
コロス「愚かなり破嵐万丈…。愚かなり、αナンバーズ…」「脆弱な人類を導くのは我らの主、ドン・ザウサーである事を、お前達の死をもって教えてあげましょう…」

<コロスHP50%以下・敵増援1出現>
コロス「ば…万丈…、何故ドンの心をわかってくれないのですか…?」
万丈「僕は憎む…メガノイドを造った父を、まして僕の母も兄もその実験に使って殺してしまった事は許せない!」「ドンもあなたもメガノイドを名乗ってスーパー人間とうぬぼれる…! それを憎む!」
コロス「人間が新たな新化の時を迎え宇宙に飛び立とうとする時代にはドンのお考えは正しいのです」
万丈「人は自らの力で進化のドアを叩く…。メガノイドにならなくてもそれをやってみせるさ!」
コロス「万丈…あなたという人は…」
万丈「一つのエゴに縛られたメガノイドに未来も進化もない…!」「あなたがいい例なのだ、コロス! 僕は、あの時も言ったはずだ!」「ドン・ザウサーへの想いが…愛情だけが心の中で全てを占めて…」「他の事を何一つ考えられなイメガノイドになっている!」
コロス「あの人を愛する事は私の生命なのです」
万丈「僕は嫌だ…僕はメガノイドにはならない!」
???「コロス…お前を…お前を傷つける者を…私は…許しはしない…!」
万丈「この声は…!」
〔敵ユニット出現〕
〔コロス、気力上昇〕

コロス「ああ…あなた…」
ドン・ザウサー「全て…全てあの時と…同じだ…」「破嵐万丈…、お前は…コロスを…傷つける!」
万丈「ドン・ザウサー! 力と意識を取り戻したのか!?」
ドン・ザウサー「完全では…ない…。だが…コロスを悲しませる者を…倒すぐらいは…出来る!」
コロス「ドン・ザウサー…、破嵐万丈と人間達をここで倒し、私達を導いて下さい…」
万丈「黙れ、コロス! 人の心を捨てた時から、お前達メガノイドの未来は失われたんだ!」
ドン・ザウサー「破嵐万丈…3年前の…火星での戦いと…同じだと思うな…!」
万丈「いいだろう! お前が3年前のお前でないのなら僕も3年前の僕ではない!」「お前にコロスがいるように今の僕には多くの仲間がいる!」「聞け、コロス! そして、ドン・ザウサー!」「世のため人のため、あらゆる悪の野望を打ち砕くダイターン3!」「この日輪の輝きを恐れるならかかって来い!」
ドン・ザウサー「破嵐万丈…決着をつけようぞ!」

<万丈vsドン・ザウサー>
ドン・ザウサー「破嵐万丈…、メガノイドを生んだ…破嵐創造の息子が…何故、我らの…邪魔をする…!」
万丈「肉親だからこそ父の悪魔の所業は許せない!」「ドン・ザウサー! ここでお前を倒して、父の呪縛を振り切ってみせるぞ!」

<万丈vsコロス>
万丈「コロス! メガノイドにならなくても人間は宇宙へ飛び立つ事は出来る!」「明日には今日以上の力を出せる…それが人間の力…成長する力だ!」

<凱vsドン・ザウサー>
ドン・ザウサー「愚かなり…サイボーグ…。私とお前…どれほどの違いがあろう…」
凱「機械に魂を食われたお前達と俺を一緒にするな!」「俺は機械の身体に誇りを持った人間、獅子王凱! お前達、悪の手から人類を守る戦士だ!」

<コロス撃破>
コロス「ああ…あなた…」
ドン・ザウサー「コ…コロスーッ!」
〔敵ユニット撃破〕
万丈「ドン・ザウサー! これで残るはお前だけだ!」
ドン・ザウサー「人間共め…。コロスの受けた…痛みと…苦しみ…、お前達に…返してやるぞ…!」
〔ドン・ザウサー、精神コマンド「愛」使用〕

<ドン・ザウサー撃破>
ドン・ザウサー「うおおおおっ! コ…コロスーッ!」
〔ドン・ザウサーに爆発〕
〔ドン・ザウサー、機能停止〕

万丈「完全には破壊しきれないか! だが…!」
※※まだコロスが生存している場合、セリフ追加※※
コロス「ああ…あなた…。あなたの生命の火が…今…消えて…いく…」
※※まだドン・ザウサー以外の敵が残っている場合のセリフ※※
〔敵ユニット撃破〕
凱「メガノイド軍団はドン・ザウサーの後を追ったのか…」
麗雄「…真相を確かめる術はない…。だが、メガノイドが壊滅した事だけは確かだろう」
※※既にドン・ザウサー以外は全滅している場合のセリフ※※
凱「ドン・ザウサーの機能は停止した…。これでメガノイド軍団は壊滅したか…」

万丈「………」
レイカ「万丈…」
ビューティ「まさか…万丈…」
万丈「…心配は要らないよ、レイカ、ビューティ。僕の戦いは、これで終わりじゃない」
トッポ「万丈兄ちゃん!」
万丈「言ったはずだよ。僕の敵はメガノイドだけではないってね」
〔緑の宝石の輝き〕
護「あ…!」
ケン太「どうしたの、護!?」
護「く…来るよ! 今までにない大きさのゾンダーが!」
凱「何!?」
〔敵ユニット出現〕
ペンチノン「………」
ポロネズ「………」
プリマーダ「………」
ピッツァ「久しぶりだな、サイボーグ…」
凱「貴様はピッツァ…! 機界四天王のピッツァか!」
ピッツァ「その通り。今日は決着をつけるために来たぞ」
ペンチノン「ウイィィィ! そのための準備は全て整った。あとは我が主の到着を待つのみィィ!」
凱「我が主だと!?」
護「そ…それが…僕の感じたものなの…」
〔レーダー反応〕
命「ゼ…Zセンサーに巨大な反応! こ…これは…!」
ピッツァ「さあ…、機界の世界の始まりだ…」
〔画面、発光〕
【戦闘マップ終了】


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