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No.5C
Gの帰還

【シナリオデモ開始】
EARTH AREA
L5宙域付近

シナプス「では、アラド曹長は我々の部隊に入る決意をしたのかね?」
バニング「はい。ウラキの話によれば…我々と行動を共にして、戦うべき相手が誰なのか見極めてみたい、と」
シナプス「まだ新米だったのが幸いしたか。君が見込んだ甲斐はあったようだな」
バニング「ええ。ああ見えて、芯はしっかりした奴のようです」
シナプス「では、アラド曹長の面倒をちゃんと見てやってくれ」
バニング「はい。今、ウラキとカミーユが二人掛かりでシミュレーター訓練をやらせています」
〔レーダー反応〕
シモン「艦長、本艦に接近してくるシャトルをキャッチしました」
シナプス「識別と所属は?」
シモン「不明ですが…『死神』、『名無しのピエロ』、『砂漠の王子』というコードで、こちらとの接触を求めています」
バニング「艦長、彼らはプリベンターのメンバーです」
シナプス「では、着艦デッキを開放しろ」
パサロフ「了解です」

デュオ「よ! みんな、久しぶり!」
ファ「デュオ!」
カトル「お元気そうで何よりです」
キース「特別任務は終わったのかい?」
トロワ「いや…まだ途中だ」
ベイト「何だ? あのガキ共は…」
モンシア「あいつらもガンダム乗りさ。ヒイロや五飛と同じでな」
ベイト「託児所じゃあるまいし…これ以上、ガキが増えるのは勘弁願いたいね」
モンシア「何言ってんだ。ロンド・ベルのメンバーの大半はガキだ。もっとうるさくなるぞ」
ベイト「やれやれ…美人が増えるんなら、ともかくよ」
モンシア「心配すんな。そっちの方もバッチリだ。そりゃもう、コンテストが開けるぐらいにな」
デュオ「何か…ロンド・ベル隊もオッサンが増えたね」
モンシア「誰がオッサンだと!?」
デュオ「冗談だよ、冗談。モンシア中尉も相変わらずだねえ。ところで、ヒイロと五飛は?」
ファ「あの二人なら、格納庫の方にいたわよ」
デュオ「チェッ、出迎えなしかよ。あいつらも相変わらずだな」

五飛「…俺のナタクが!?」
デュオ「それだけじゃねえぜ。デスサイズ、ゼロ、ヘビーアームズ、そしてサンドロック……全部さ」
ヒイロ「…ネオ・ジオンの残党に奪われたと言うのか」
カトル「ええ…。イージス計画の後、僕達は太陽に向けてガンダムを放出しました……」「そのことを知っている人間はプリベンター以外にいませんし…」「ガンダムは廃棄ブロックの中に入れて飛ばしました。ですから、行方を知っている者は他にいないはずです」「ましてや、それを拾おうとするなんて……」
デュオ「もしかしたら、お前らの仕業かも知れないと思ってここへ来たんだが…」
ヒイロ「…悪いが、初耳だ」
デュオ「やっぱし?」
トロワ「…だから言っただろう。ヒイロと五飛なら、まわりくどい手段を使わないと」
デュオ「…だよな。どっちかって言うと、行き当たりばったりだしな」
ヒイロ「他人のことが言えるのか?」
五飛「…待て。どうして俺達のガンダムがジオンに奪われたとわかった?」
カトル「それに関しては、ラシードから説明を……」
ラシード「私達マグアナック隊はカトル様のご命令を受け、廃棄ブロックを追跡していました」「しかし…その中に皆さん方のガンダムは存在していなかったのです」
カトル「僕はジャンク屋か海賊がガンダムを奪ったと考え、さらに捜索を進めていました」「そんな時…謎のメッセージを受け取ったんです」
五飛「謎だと?」
カトル「はい。発信者は不明。内容は僕達のガンダムの輸送ルート…しかも、ネオ・ジオンの…」
ヒイロ「!」
デュオ「胡散臭いだろ? ガンダムを持って帰って来たのがお前らじゃないとすると……ま、十中八九罠だよな」
トロワ「ああ。俺達を誘き寄せるためのな……」

シナプス「…君達の話には一つ腑に落ちない点がある」
カトル「ガンダム廃棄の事実を何故、ネオ・ジオンが知っていたか…ですね?」
シナプス「そうだ。偶然と考えるのは難しいだろう」
バニング「プリベンターに内通者がいたと?」
カトル「それなら、まだマシな方だと思います」
バニング「どういう意味だ?」
カトル「調査の結果、わかったことなんですが…」「現在のネオ・ジオンには新たな指導者が現れたようなんです」
バニング「ミネバ・ザビ……いや、ハマーン・カーンか?」
カトル「僕も最初はそう思いました。しかし、前大戦のネオ・ジオンとは何かが違うような気がするんです」
バニング「ならば、アナベル・ガトー……。いや、ガンダムが廃棄されたことを知っていたとなると…」「まさか……!」
カトル「…僕の予想が外れていればいいんですが…」
バニング「………」
シナプス「…で、それを確かめるためにも、罠に乗ってみたいと言うのだな?」
カトル「はい。出来れば、僕達のガンダムを取り戻したいんです。もっとも、情報が事実であれば、の話ですが」「もちろん、ネオ・ジオンの輸送部隊には僕達だけで接触するつもりです」
シナプス「いや…本艦も向かおう」
カトル「え…? 僕達の勝手な都合に皆さんをお付き合いさせるわけには…」
シナプス「構わん。我々の任務はデラーズ・フリート…つまり、ジオン残党の動向調査だ」「それに、君達のガンダムを取り戻すことが出来れば、戦力の増加にもつながる」
カトル「…すみません。それでは、艦長のお言葉に甘えさせて頂きます」
シナプス「よし。これより本艦は先回りして、ネオ・ジオン輸送部隊と接触する」「モビルスーツ部隊は発進準備を」
バニング「了解です」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「Gの帰還」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔レーダー反応〕

シーマ「何だって、連邦軍の戦艦が!?」
ネオ・ジオン艦長「はっ。識別はペガサス級、モビルスーツ部隊を展開させつつ接近中です!」
シーマ「チッ、味方との合流前に…! だいたい、何であいつらがあたし達の艦の航路を知っているのさ?」
ネオ・ジオン艦長「そ、それは…」
シーマ(どうやら、内通者がいたようだねえ。おおよその見当はつくが……)
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃準備〉
五飛「とりあえずは情報どおりか」
トロワ「ああ。後は、奴らがガンダムを輸送しているかどうか…確かめるだけだ」
カトル「あまり時間はありません。手前のムサカから接触しましょう」
ヒイロ「了解した」
デュオ「あ、あのさ、トロワ…もうちょっと詰めてくれねえか? この姿勢…キツくてキツくて」
トロワ「悪いが、これ以上は無理だ」
デュオ「俺はお前みたいに身体が柔らなくないんだ。もうちょい、な?」

カトル「我慢してください、デュオ。ヒイロや五飛の操縦の邪魔をするわけにはいかないんですから…」
デュオ「そんなこと言って…ガンダムがなかったら、どうすんだよ?」
カトル「…僕はあると思います」
デュオ「ホントかよ?」
カトル「ええ…情報を流した人物が僕の予想と一致しているなら」
デュオ「…そう簡単に事が運ぶとは思えないけどねえ」
バニング「ヒイロ、敵の増援が現れることを想定して、3分以内にムサカへ接触してくれ」
ヒイロ「…了解」
バニング「各機へ。ヒイロと五飛のトーラスがムサカへ取り付くまで援護しろ」
カミーユ「やれるな? アラド」
コウ「シミュレーター訓練の内容を忘れないようにな」
アラド「はい。何とかやってみます」(……おれが戦うべき相手、守るべきもの……そいつが何なのか、見極めなきゃな)(それに…アルビオンにいれば、ゼオラと会える機会があるかも知れない)(その時は敵味方になっちまうけど、おれが生きてるってことさえあいつに伝えられれば……)
シーマ「フフフ、あいつらは…。腐れ縁って奴かい、ロンド・ベル。懐かしさすら感じるねえ」「だけど、このシーマの上前をハネるような真似はさせないよ」「いいかい、お前達! お宝を奪われるんじゃないよ!」
<戦闘開始>

<2PP>

カトル「ヒイロ、あと2分です! 早くムサカへ接触して下さい!」
ヒイロ「わかっている」

<3PP>
デュオ「ヒイロ、あと1分だ! 早くムサカに取り付いてくれよ!」
ヒイロ「わかっている」

<4PP>
ヒイロ「く……間に合わなかったか」
(→GAME OVER

<ヒイロがムサカへ隣接orシーマHP80%以下・味方援軍1&敵増援1出現>
ヒイロ「よし…取り付いた」
デュオ「ついでだ! カタパルトあたりに威嚇射撃を頼むぜ!」
ヒイロ「ああ」
〔ムサカに爆発〕
ネオ・ジオン艦長「な、何っ!?」
ヒイロ「よし…突入する」
〔味方ユニット離脱〕
シーマ「チッ! 情けない連中だね! こうなったら……」
〔敵ユニット出現〕
ゼクス「やはり、現れたか…ロンド・ベル」
カミーユ「トールギスIII!?」
キース「ど、どういうことだ!? 何であれがジオン側にいるんだよ!?」
エマ「そんな…! 彼はレディさん達と一緒に火星へ行っているはずなのに…!」
シーマ「…説明をしてもらおうかねえ、ゼクス・マーキス」
ゼクス「何をだ?」
シーマ「とぼけるんじゃないよ。奴らにガンダムの情報を流したのはあんただろ?」
ゼクス「…そんなことをして私に何のメリットがある?」
シーマ「ガンダムのことを知っていたのは、元プリベンターだったあんたともう一人……」「可能性は前者の方が高いさね」
ゼクス「ならば、こうやってそちらの援護に来る必要もないだろう?」
シーマ「さあ? 芝居かも知れないからね、特にあんたの場合は」
ゼクス「…………」
シーマ「まあいい。何にせよ、落とし前はキチンとつけてもらうよ?」
ゼクス「この場に私を残して行って構わないのか?」
シーマ「出迎えがあんただってのも、どうせ上の方で思惑があったんだろ?」「ガキの使いじゃあるまいし…これ以上、三文芝居に付き合わされちゃ商売上がったりだからねえ」
〔敵ユニット離脱〕
〔味方ユニット出現〕

ヒイロ「……ゼロ………行けるな?
デュオ「へへ…久しぶりだな、相棒
カトル「サンドロック、また君の力を借りることになったよ…
トロワ「フッ…やはり、このシートが一番馴染む
五飛「行くぞ、ナタク
デュオ「よ~し、じゃあ…」「聞かせてもらおうか? あんたがジオン側についた理由をよ」
ゼクス「…答える必要はない。お前達には、ここでガンダムと共に表舞台から立ち去ってもらう」
デュオ「おいおい、立ち去るも何も…今、舞台に上がったばっかりだっての」「しかも、あんたの演出どおりにな」
ゼクス「…………」
ヒイロ「答えるつもりがなければ、それでいい。だが、俺達の邪魔をするなら…」「お前を殺す」
ゼクス「…ゼロが私の未来を見せたのか?」
ヒイロ「ゼロに訊くまでもない。地球圏を混乱に陥れる者の未来は決まっている」
ゼクス「では、一つだけ言っておこう。私の行動は私の本意によるもの…下手な検索は無用だ」
デュオ「本気でやり合おうってんだな? だったら、遠慮はしねえぜ!」

<アラドvsゼクス>
ゼクス「ヒュッケバインMk-III…そんな物を持ち出してくるとは、ロンド・ベルも本腰を入れてきたか」
アラド「あんた、ヒイロ達の仲間だったんだろ!? それが何で!」
ゼクス「私は己のなすべきことが何であるか、見極めているだけに過ぎん。君はどうなのだ?」
アラド「お、おれは…」「おれはそれを知るために戦ってる!」

<カミーユvsゼクス>
カミーユ「戦乱を巻き起こそうとするネオ・ジオンに加担するなんて…」「それがどういう結果を招くか、あなたはわかっているはずだ!」
ゼクス「もちろんだ」「…そして、はるかな未来でも人類の愚かさは変わってなかったこともな」
カミーユ「なら、どうして同じ過ちを繰り返そうとする!?」
ゼクス「誰かが止めなければならないのだよ。未来永劫まで続くワルツをな」

<エマvsゼクス>
エマ「プリベンターに協力していたのも、私達の内部事情を知るためだったと言うの?」
ゼクス「前回、私が君達と共に戦ったのは…紛れもなく私の本意だ」「そして、今回も同様だ」

<コウvsゼクス>
コウ「ジオンが前大戦で何をしたか…あなたは知っているはずだ」
ゼクス「…ああ」
コウ「にも関わらず、彼ら側につくのか?」
ゼクス「現在のジオンは以前と違う。連邦軍では彼らを抑えることは出来まい」
コウ「だから、彼らの側に与したと言うのか!」
ゼクス「地球圏に真の平和をもたらすには、急激な改革が必要だと判断したまでだ」

<バニングvsゼクス>
バニング「ジオン側についたのは、お前だけではあるまい? あの男もまた…」
ゼクス「フッ…いずれわかる日が来る」

<ヒイロvsゼクス>
ヒイロ「三度目はないぞ、ゼクス」
ゼクス「…共に戦っていたからこそ、見える欠点がある…」「お前達のやり方では、滅亡までの時間を引き延ばしているだけに過ぎないのだ」
ヒイロ「滅亡だと…?」
ゼクス「そうだ。それを食い止めるには…今一度、試練の時が必要なのだ」

<デュオvsゼクス>
デュオ「裏切り者が相手となれば、俺も本当の死神になるぜ」
ゼクス「私もライトニング・カウントと呼ばれた男だ。簡単にこの命をくれてやるわけにはいかない」
デュオ「そうかいっ!」

<トロワvsゼクス>
トロワ「敵として俺の前に立つのなら…容赦はしない」
ゼクス「こちらとしても気兼ねなく相手が出来るというもの…!」

<カトルvsゼクス>
カトル「あなたはリリーナさんやノインさんまで裏切る気ですか!?」
ゼクス「その二人に伝えてくれ。お前達が知るゼクス・マーキスは死んだと」
カトル「えっ…?」

<五飛vsゼクス>
五飛「これがお前の求めた正義か?」
ゼクス「トレーズと戦ったお前ならわかるだろう。私が何を考えているか…」
五飛「死んだ人間の名前を出すな。言いたいことがあれば、生きているお前の言葉で語れ!」
ゼクス「残念だったな……私はすでに死んだ人間だ」「故にそのような者にしか出来ぬことをやるまで!」

<ゼクス撃破orHP2000以下>
※※撃破の場合のセリフ※※
ゼクス「フッ…さすがだと褒めておこう」「任務は終了した。撤退する」
〔敵ユニット撃破〕
※※HP2000以下の場合のセリフ※※
ゼクス「…これ以上は危険か。それに役目も果たした………後退する」
〔敵ユニット離脱〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ヒイロ「…逃げたか、ゼクス」
エマ「どうして、あの人が……?」
モンシア「一度裏切った奴は二度目も裏切るって言うがな」
カトル「…ただ裏切ったとは思えません。何か理由があるのかも…」
ベイト「おいおい、だったら、本気で攻撃してくるのもプリベンターの特別任務ってか? 冗談じゃねえぜ」
アデル「ええ。芝居にしてはタチが悪いですね」
デュオ「やれやれ、リリーナがこのことを知ったらブッ倒れかねないね」
カミーユ(だけど、結果としてヒイロ達のガンダムを取り戻すことが出来た)(情報を流したのはゼクスだったのか? それとも……)
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

健一「もう戦闘は終わっていたか」
めぐみ「私達の出番はなかったみたいね」
大次郎「ヒイロ達のガンダム勢ぞろいしとるとぞ」
一平「ああ。いつの間に拾ってきたんだ?」
コウ「ボルテスチームのみんな!」
日吉「コウ兄ちゃん、久しぶり!」
アラド「な……何だ、ありゃ! デカいドラゴン……敵か!?」
カトル「いえ、あれは極東支部所属の大空魔竜ですよ」
アラド「だいくうまりゅう…? それに、極東支部ってことは連邦軍の?」
カトル「ええ。対地下勢力用の中心戦力ですが、どうしてこんな所に…?」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

EARTH AREA
L5宙域付近

大文字「はじめまして。私が大空魔竜戦隊の指揮官…大文字洋三です」
シナプス「アルビオン艦長のエイパー・シナプスです」「ところで、大文字博士…」「大空魔竜戦隊は、恐竜帝国やミケーネ帝国に対抗する戦力として、極東に配置されていると聞いていますが…」「なぜ、宇宙に?」
竜崎勇「…その件に関しては、私の方からご説明致しましょう」
シナプス「あなたは…?」
竜崎勇「ダイモビックの竜崎勇です」
剛健太郎「彼は私の旧来の友人で…ロボット工学の権威でもあります」「今回、私やリリーナ・ドーリアン外務次官と共に……」「地球側の大使を務めることになりました」
シナプス「地球側の…大使?」
竜崎勇「はい。実は……火星圏に新たな異星人が現れたのです」
シナプス「何ですと…!?」
バニング「新たな…とおっしゃられましたね。では、エアロゲイターではないと?」
竜崎勇「ええ。火星にいるプリベンターからの情報では…彼らは『バーム星人』と名乗っているそうです」
シナプス「バーム……」
バニング「剛博士、ご存じで?」
剛健太郎「いえ…。過去にボアザンの民と接触したという事実はありません」
バニング「全く別勢力の異星人だと言うわけですか……」
リリーナ「はい。そして、彼らは私達と平和的な話し合いを望んでいます」
シナプス「バーム星人が太陽系へ来た目的は?」
リリーナ「現段階では何とも言えません」
大文字「故に、私達大空魔竜戦隊が剛博士や竜崎博士、ドーリアン外務次官を護衛して火星圏へ行くのです」
シナプス「……ジオンの暗躍、そして、新たな異星人……事態は思っていた以上に急を告げておるようですな」
シモン「…艦長、細胞本部から特別回線で通信が入っています」
シナプス「参謀本部から…?」

カミーユ「…ボルテスチームと大空魔竜は宇宙に上がっていたのか」
一平「ああ。俺達は火星圏を目指して惑星間航行に入る前でな」
日吉「その時に、カミーユ兄ちゃん達の戦闘をキャッチしたっていうわけ」
健一「そっちも色々あったみたいだな」
デュオ「まあね。それにしても、間が悪いって言うか、何て言うか……」
デュオ「よりによって、ゼクスが裏切ったってわかった時にリリーナが来なくてもさ」
めぐみ「そうね…」
カトル(…ガンダムの情報を僕達に流したのはあの人に間違いない…)(けど、僕はそれ以外の人間の意志も感じる。…これが杞憂だったらいいんだけど…)
デュオ「…で、バーム人ってのは本当に友好的な連中なのか?」
一平「火星にいるプリベンターの報告じゃ、そういう素振りは見せていないらしい」
デュオ「信用出来ねえな。最初は笑顔で、後は……ってのもパターンだぜ?」
健一「俺は…宇宙に住む全ての人がそうじゃないと信じたい」
カトル「そうですね……」
〔扉の開閉音〕
ピート「そんな甘い考えでは、侵略者達から地球を守ることなど出来ないぞ」
健一「!」
一平「やれやれ…堅物さんのご登場か」
カミーユ「君は?」
ピート「俺の名前はピート・リチャードソン。大空魔竜のキャプテンを務めている」
カミーユ「…ロンド・ベル隊のカミーユ・ビダンだ」
ピート「ロンド・ベル隊やプリベンターはバルマー戦役で地球圏を救った英雄だと聞いていたが…」「ボルテスチームを含め、とんだ甘ちゃん揃いらしいな」
カミーユ「どういう意味だ?」
健一「場合によっては聞き捨てならないぞ、ピート」
ピート「…前大戦であれほどまでの損害を異星人から受けておきながら…」「まだ奴らを信用しようとする。それが甘ちゃん以外の何だと言うんだ?」
カトル「…でも、バームの人達はエアロゲイターではないのでしょう?」
ピート「奴らが俺達と友好関係を結ぶために、わざわざ太陽系まで来たと思っているのか?」
カトル「だからと言って、最初から喧嘩腰になる必要はありません」「バーム星人の真意を見極めるための時間や手段もあるじゃないですか」
ピート「いかにも民間人らしい発想だな。攻撃を受けてからでは遅いんだぞ」
〔扉の開閉音〕
サンシロー「おい、よせよ…ピート。お前達が喧嘩をしてどうするんだ?」
ピート「サンシローか。軍隊経験のないお前に俺の話はわかるまい」
サンシロー「ああ。俺は軍隊に入った覚えはないからな」
ピート「フン…。民間人の相手は民間人がお似合いだ。サンシロー、後はお前に任せる」
〔歩く足音〕
デュオ「何なんだ、あいつ……」
めぐみ「…相変わらずねえ。ああやって、前に健一とも喧嘩をやらかしたもんね」
カミーユ「………」
サンシロー「すまないな。悪い奴じゃないんだが…」
カミーユ「君は?」
サンシロー「おっと、自己紹介がまだだったな。俺はツワブキ・サンシロー。ガイキングのパイロットをやっている」
デュオ「ツワブキ・サンシロー? そう言えば、その顔……」
カトル「知っているのですか、デュオ?」
デュオ「ああ、スポーツニュースでな。確か、魔球を投げるので有名なプロ野球のピッチャーだった」
サンシロー「ま、今は野球のプロならぬ地球防衛のプロってところさ」
デュオ「しかしまた、プロ野球の選手がどうして大空魔竜戦隊に?」
〔扉の開閉音〕
ミドリ「サンシロー君は大文字博士にスカウトされて、ガイキングに乗ることになったの」
めぐみ「ああ、この人は大空魔竜のオペレーターの…」
ミドリ「フジヤマ・ミドリです。よろしく」
ヤマガタケ「おいおい、ミドリ! 俺達にも自己紹介をさせてくれよ」
ミドリ「ちょっとちょっと。アルビオンへの乗艦許可が出たのは私とピートとサンシローだけでしょ?」
ヤマガタケ「固いこと言うなって。ちゃんとサコンが許可をもらってくれたんだから」
ファン・リー「そういうことだ、ミドリ」
ミドリ「あなたまで…。じゃあ、ちょうどいい機会だから、大空魔竜戦隊のメンバーを紹介するわね」
ファン・リー「まずは俺からだな。ファン・リーだ。翼竜スカイラーのパイロットを務めている」
デュオ「ん? あんたの顔も見たことあるぜ。格闘技かなんかの選手だったっけ?」
サンシロー「そう。ファン・リーは有名なキックボクサーだったのさ」
ファン・リー「…昔の話だよ、サンシロー」
ブンタ「僕はハヤミ・ブンタです。魚竜ネッサーのパイロットをしています」
日吉「ブンタさんはダイビングの達人なんだよ」
カトル「じゃあ、日吉君と同じなんですね」
ヤマガタケ「俺はヤマガタケ。剣竜バゾラーのパイロットだ。みんな、当然、俺のことも知っているよな?」
デュオ「いや。体格から言って、レスラーか何か?」
ヤマガタケ「体格で判断するな! それに俺は相撲取りだ、相撲取り!」
デュオ「悪いけど、あんたの顔はニュースとかで見たことないねえ」
ヤマガタケ「トホホ。顔が知られてんのはサンシローやファン・リーだけかよ」
ハチロー「しょうがないよ。ヤマガタケさんはフンドシ担ぎだったんだから」
ヤマガタケ「うるさい! あのまま相撲を続けていたら、俺は横綱の上を行くタテヅナだったんだ!」
ハチロー「…何だい、それ? あ、僕はハチロー。大空魔竜でみんなのお手伝いをしてるんだ」
サンシロー「あと、開発担当でサコン・ゲンってのがいる。…ってわけで、よろしく頼むぜ、みんな」
デュオ「よろしくって…あんた達、今から火星へ行くんじゃないのか?」
ミドリ「え? 聞いていないの?」
カミーユ「どういうことなんだ?」
ハチロー「兄ちゃん達も大空魔竜と一緒に火星へ行くんだよ」
デュオ「な、何だってぇ!?」

シナプス「……それは軍上層部の意思と考えてよろしいのですな?」
アデナウアー「いや、そうではない。極東支部では、三輪防人長官がバーム星人との徹底抗戦を唱えている」「しかし、現状で彼らと戦闘状態に入るのは得策ではない」
シナプス「…検討に必要な時間を稼げと?」
アデナウアー「そうだ。前大戦のおかげで、上層部は異星人に対し、非常にナーバスになっている」「特に三輪長官は大空魔竜に乗り込んで、自ら火星へ突撃しかねん勢いだ」
シナプス(なるほど…。それで長官の下から大空魔竜を離したわけか)
アデナウアー「無論、こちらも不用意に異星人と戦闘をするつもりはないが…」「現状では、対策委員会を結成するだけでも時間がかかるのでね」「竜崎大使やドーリアン外務次官には、バーム星人との話を引き延ばす役目を果たしてもらう」「君のアルビオンは大空魔竜戦隊と共に火星圏へ向かい、会談場の護衛に当たってくれたまえ」
シナプス「ネオ・ジオンとクロスボーン・バンガードはどうするのです?」「残ったロンド・ベル隊の戦力で、彼らに対処することは困難ですが…」
アデナウアー「それを心配する必要はない。我々とてやるべきことはやっている」「そのために、私がわざわざ宇宙にまで来ているのだからな」
シナプス(やるべきことだと…?)
アデナウアー「それに、我々は戦争ばかりしたがっている君達とは違う」「相手が地球人なら、最低でも言葉が通じるのでな」
シナプス(その相手ですら手なずけられん連中が何を言うか)
アデナウアー「とにかく、バーム星人と会談し…こちらの対処方法が決まるまでの時間を稼いでくれたまえ」
シナプス「…了解です」

リリーナ「…そうですか。火星のノインさんから、地球圏へ向かった兄と連絡が取れなくなったと聞いた時……」「こうなる予感はしていました」
ヒイロ「奴はお前に何も?」
リリーナ「ええ」
ヒイロ「…………」
リリーナ「何か考えがあってのことでしょう。しかし、今の私には兄を気にかけている時間はありません」「地球側の大使としての役目を果たし、バーム星人との話し合いを良い方向へ持っていかなければ……」
ヒイロ「…………」
リリーナ「でも、ヒイロ…もし、兄が私達の前に立ち塞がるなら…」
ヒイロ「わかっている。その時は俺の手で……奴を倒す」
〔扉の開閉音〕
キース「…っと、ごめん。取り込み中だった?」
ヒイロ「いや。何の用だ?」
キース「バニング大尉から招集がかかったんだ。これからのことで話があるんだってさ」
ヒイロ「了解した」

アラド「か、火星ッスか!?」
バニング「そうだ」
モンシア「そいつぁまた、急な話ですな。あそこにゃプリベンターがいるってのに、何で俺達まで?」
ベイト「まったくだ。あの大空魔竜ってのはハリボテかよ?」
アデル「万が一の事態に備えて…ということでしょうね」
バニング「その通りだ。今までの例から考えて……」
コウ「今回現れた異星人の勢力はバーム星だけではないと?」
バニング「その可能性は充分にある。だから、こちら側も出来うる限りの戦力を集めようという上層部の判断だ」
モンシア「なるほど、それで俺達に白羽の矢が立ったってわけですかい」
エマ「ロンド・ベル隊やプリベンターは何回も異星人と接触しているものね…」
モンシア「やれやれ、余計な経験が買われちまったもんだぜ」
バニング「惑星間航行用ブースターの取り付け作業が終了次第、アルビオンは大空魔竜と共に火星圏へ向かう」「…以上だ」
ベイト「…人使いが荒いのは覚悟していたが、ここまでとはな」
モンシア「何言ってやがる。こんなもん、序の口だぜ、序の口」
アラド「…………」
ファ「どうしたの、アラド?」
アラド「火星まで行くのがちょっとビックリで…」
ファ「あら、まだましな方よ。前大戦の時、私達は冥王星外宙域まで行ったんだから」
アラド「め、冥王星ぃ!? おれなんて、宇宙に出るのは今回が初めてだってのに……」
エマ(それであれだけの宙間戦闘をこなしたと言うの…)
バニング「アラド、何事も経験だ。それに、火星へ行けば俺達の置かれている現実がよくわかるだろう」
アラド「は、はい…」(…火星…。それに、異星人か………)
【シナリオエンドデモ終了】


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