No.６Ｃ
動乱の赤き星
【シナリオデモ１開始】
ＥＡＲＴＨ ＡＲＥＡ
移動中
ゼオラ「…ザクタイプ５機、ドムタイプ４機を撃墜。残りはサイド３方面へ逃亡しました」
ヤザン「…で、お前が落としたのは何機だ？」
ゼオラ「…１機も…落とせませんでした…」
ヤザン「…まあいい。生きて戻って来ただけでもよしとしてやる」
ゼオラ「…も、申し訳ありません…。ところで、ヤザン大尉……」
ヤザン「何だ？」
ゼオラ「地球圏から離れたアルビオンを追撃しないのですか？」
ヤザン「スポンサーの依頼もこなさんと、お前に新しい機体を与えてやることも出来んからな」
ゼオラ「しかし！」
ヤザン「お前には復讐の機会と手段を与えてやると言った。それに嘘偽りはない」
ゼオラ「わかりました。…ロンド・ベル隊はこの手で必ず…！」
〔扉の開閉音〕
ヤザン「あの女…まだショックから立ち直っていないようだな」
ラムサス「そのようですね」
ヤザン「…で、お前達の方もジオン共と接触したのか？」
ラムサス「ええ、我々が連邦軍と知って、攻撃を仕掛けてきました」
ヤザン「どうやら、露払いの部隊らしいな」
ラムサス「ネオ・ジオンの本隊がサイド３を目指して移動中だとでも？」
ヤザン「連中にとっちゃ、あそこは故郷だからな。それに、スウィート・ウォーターも近い」「連邦の目をかすめて、根城にするのは最適な場所だ」
ラムサス「しかし…いくら難民用のコロニーとは言え、そう簡単には…」
ヤザン「軍上層部の馬鹿共は今もジオンがアクシズを欲しがっていると思っている」「しかも、サイド３の住民は反連邦意識が強い。コロニーぐるみだとしたら、あそこはノーマークも同然だ」
ラムサス「だからこそ、ジオン共は付近をうろつく我々と牽制していると言うことですか」
ヤザン「ああ。いずれにせよ、ロンド・ベル隊が勢揃いするまでのいい退屈しのぎにはなりそうだ」
【シナリオデモ１終了】
【戦闘マップ１開始】
〔カーソル、小バームを指定〕
〔味方戦艦出現〕
ピート「大文字博士、本艦は間もなく火星の衛星軌道上に差し掛かります」
大文字「何とか無事にここまで来られたか。ミドリ君、アルビオンの方は？」
ミドリ「現在、惑星間航行用ブースターの切り離し作業中です」
ピート「前方に巨大な人工物体あり。メインスクリーンに投影しますか？」
大文字「いや…肉眼でも確認出来るよ」
〔カーソル、小バームを指定〕
竜崎勇「あれが…彼らの宇宙船……」
剛健太郎「小バームか……」
ピート「あの大きさ…地球のスペースコロニー以上だな」
サコン「あれで恒星間航行機能を持ち、戦闘要塞として使えるとなると…」「バーム星人の科学力はかなり高いものだと考えられるな」
サンシロー「そんな連中が何でわざわざ太陽系くんだりまでやって来たんだ？」
ピート「それを聞き出すための会談だ。ただし、油断はするなよ」
ミドリ「大文字博士、こちらへ接近してくる物体をキャッチしました」
〔味方ユニット出現〕
日吉「あれ、ダイターン３だ！ 万丈兄ちゃんだよ！」
万丈「やあ。久しぶりだね、日吉」
日吉「トッポやギャリソンさん…みんなは元気？」
万丈「ああ。だけど、ご覧の通りの状況でね。お客の出迎えに大忙しさ」
剛健太郎「早速だが、万丈君……」
万丈「ええ。ひとまずプリベンターの基地…クリュスへご案内します」
【戦闘マップ１終了】
【シナリオデモ２開始】
ノイン「…ゼクスがネオ・ジオンに？」
カトル「はい…。シーマ・ガラハウと接触していました」
レディ「………」
カトル「…あの人はあなた達に何も？」
レディ「…ああ。特別任務で地球圏へ戻らせていたが…それ以後、連絡はない」
カトル「そうですか……」
ノイン（…ゼクス…もしやと思っていたが…）
カトル「…僕達がガンダムを取り戻せたのはあの人のおかげだと思います」
ノイン「…！」
カトル「それに…彼が単純に僕達を裏切ったとは…」
ノイン「フ……ゼクスらしいな」
カトル「え？」
ノイン「…自分の言葉を撤回してまで、果たさなければない役目が出来たのだろう」
カトル（撤回…？）
ノイン「だから、私は彼が自らそれを語るまで待つことにする」
カトル「…いいんですか？」
ノイン「ああ、いつものことだ」
カトル「ノインさん…」
レディ「カトル、今はバーム側との会談を無事に終わらせることが重要だ。…必要以上に気にすることはない」
カトル「は、はい…」
レディ「…大文字博士、会談は５時間後に開始される予定です」
大文字「…場所はこのクリュス基地ですか？」
レディ「ええ」
竜崎勇「…バーム側の戦力について、判明していることは？」
ノイン「目下調査中ですが…相当数の機動兵器を保有していると思われます」「仮に攻撃を受けていたら、この火星は彼らに制圧されていたことでしょう」
シナプス「小バームの規模から考えれば、あながち嘘とは言えぬ話だな」
レディ「あれが衛星軌道上に現れてからしばらく経ちますが…火星圏の偵察以上の行動は見せていません」
リリーナ「とりあえず、彼らは侵略の意思を具体的に見せているわけではないのですね？」
レディ「ええ」
竜崎勇「ならば、望みはありますな」
大文字「しかし…相手は異星人です。上手くいきますかな？」
剛健太郎「前大戦の例を挙げるまでもなく、二つの異なる星の民が手を結ぶには幾つもの障害があります」「しかし、バーム星人はまず最初に我々と話し合いのテーブルへつくことを選択しました」
竜崎勇「ええ。例え、こちらの対応策が決定するまでの時間稼ぎだとしても…」「我々は誠意を持って彼らと接触しなければなりません…」
めぐみ「…大したものねえ。閉鎖されていた火星基地がここまで復興するなんて」
カミーユ「ああ、見違えたよ」
万丈「太陽系内防衛網の一端を担う火星の再建は急務だったからね」「それに平行して、テラフォーミングも進んでるし…入植者の第一陣も来ているんだ」
ファ「プリベンターはともかく、万丈さんはずっと火星にいて大丈夫なんですか？」
万丈「まぁ、色々とワケありでね」
ルー「ファ！ カミーユ！ めぐみ！」
フォウ「みんな！」
ファ「ルー！ それにフォウも！」
カミーユ「や、やあ…フォウ」
フォウ「久しぶりね、カミーユ。元気だった？」
カミーユ「あ、ああ…」
フォウ「？ どうしたの？」
ルー「久々にフォウに会えて嬉しいんでしょ、カミーユ？」
カミーユ「いや、そういうわけじゃ…」
めぐみ「横でファが怖い目をしてにらんでるわよ」
ファ「別に。カミーユの女好きは今に始まった話じゃないもの」
カミーユ「どういう意味だよ、それ」
一矢「おっ、今度来たメンバーは美人が多いな。万丈さんが言ってた通りだ」
ナナ「もう、お兄ちゃんたら！ 鼻の下伸ばしちゃって」
京四郎「フッ…しょうがないだろう。彼女達に比べたら、ナナは色気がちょいと足りんからな」
ナナ「あ～っ、ひっど～い！ そんな言い方ないでしょ！」
めぐみ「…あの人達は？」
万丈「彼らは極東地区のダイモビックから火星へ派遣されたメンバーなんだ」
一矢「俺の名は竜崎一矢。スペースパイロットをやっている。よろしく」
ナナ「お兄ちゃんは空手の達人なの。…あ、本当の兄妹じゃないけどね」
めぐみ「空手をやってるってことは…カミーユと同じね」
一矢「じゃあ、今度お手合わせをお願いするぜ」
カミーユ「こちらこそ。俺はカミーユ・ビダン…よろしく」
京四郎「夕月京四郎だ。一矢とはスペースダイモビックに乗っていた頃からの腐れ縁だ」
ナナ「あたし、和泉ナナです。皆さん、よろしくお願いします」
一矢「ところで、万丈さん。親父がここへ来てるんでしょう？」
万丈「ああ。今、レディさん達と会っている」
めぐみ「竜崎って…もしかして」
一矢「そう、竜崎勇は俺の親父さ」
京四郎「一矢、ちょうどいい。例の会談が始まる前にダイモスを見てもらったらどうだ？」
一矢「そうだな」
ビューティ「あ、万丈…ここにいたの？ ギャリソンが戻ってきたわよ」
万丈「…わかったよ」
ギャリソン「万丈様、例の件の調査が終了致しました」
万丈「ご苦労だったね、ギャリソン。で、調査の結果は？」
ギャリソン「破壊された彼らの基地とその周囲１００キロ四方に人の立ち寄った形跡はございませんでした」
万丈「あの最後の戦いが終わった時と同じということか…」
ギャリソン「前回、火星へ来た時…彼らが復活するような兆しは見られませんでしたが…」「やはり、気になりますか？」
万丈「ああ。火星はしばらくの間封鎖されていたからね。何が起きても不思議じゃない」「ジュピトリアンが生き残っていたように…彼らも…」
健一「…父さん、あの巨大なトレーラーは？」
剛健太郎「あれはトランザー…ダイモスの変形形態だ」
健一「ダイモス？」
竜崎勇「そう。私とダイモビックの和泉博士で作り上げた地底開発用のロボットだよ」「昨今の事情を踏まえて、武装させてあるが…」
〔扉の開閉音〕
一矢「父さん！」
竜崎勇「おお、一矢。それに京四郎君とナナ君」
京四郎「お久しぶりです、竜崎博士」
ナナ「博士、地球にいるおじいちゃんは元気？」
竜崎勇「うむ。君達が火星へ旅立ってから、寂しそうにしていたがね」
ナナ「んもう。いつまで経っても孫離れが出来ないんだから」
竜崎勇「ところで…剛博士、お互いの息子を合わせるのは初めてでしたな？」
剛健太郎「おお、そう言えば…」
竜崎勇「一矢、こちらが剛健太郎博士と息子の健一君…あのボルテスＶのメインパイロットだ」
一矢「竜崎一矢だ。よろしく」
健一「剛健一だ。…もしかして、君がダイモスのパイロットなのかい？」
一矢「ああ」
〔歩く足音〕
トビア「凄い…！ 何て大きなトレーラーなんだ…！」
ナナ「誰？ ここは関係者以外、立ち入り禁止よ」
トビア「す、すみません。このトレーラーに興味があって…」
一矢「君は…入植者の学生さんかい？」
トビア「はい。機械工学科のトビア・アロナクスと言います」
京四郎「見たところ、まだ子供なのにこんな辺境くんだりまでご苦労なこった。そういう物好きはナナだけかと思ったが…」
ナナ「また、そうやって子供扱いする！ あたしだって、一人前のレディなんですからね！」
一矢「色気は半人前だけどな」
ナナ「もう、失礼しちゃうわ！ ワン！」
京四郎「…それにしても、トビアだったか？ こんなご時世に火星まで来るなんて、大した度胸だな」
トビア「火星入植は一大プロジェクトですからね。僕達ぐらいの世代からも結構志願者が出たんですよ」「それに、最果ての地って、逆に人類の最先端って感じがするじゃないですか」
京四郎「最果てって言っても…この先にはまだ木星圏があるぜ？」
トビア「ええ、本当はそこへ行きたかったんですけど…前の大戦以後、音信不通になっていますし…」
？？？（※カラス）「アロナクス君」
トビア「は、はい！」
カラス「第４倉庫へのソーラーパネルの移送準備は完了したのですか？」
トビア「あ、カラス先生…。ちょっと…その…」
一矢「あなたは？」
カラス「私ですか？ 私は入植者の指導を担当しているカラスと申します」「トビア君、探究心が旺盛なのは構いませんが、作業を中断するのは良くありませんね」
トビア「すみません、先生。すぐに持ち場へ戻ります」
カラス「では、皆さん…お騒がせして申し訳ございませんでした」
京四郎（あのじいさん、気配を消して近づいてきやがった。只者じゃねえな…）
ミドリ「大文字博士、間もなく、バーム星人との会談の時間です」
大文字「うむ。総員、第１種戦闘配置。コンバットフォース各機は格納庫内で待機せよ」
ピート「了解」
大文字「ミドリ君、会談場の方は？」
ミドリ「準備は終了し、後はバーム星側の代表者を待つだけです」「なお、ヒイロ君達プリベンターのメンバーが竜崎博士やドーリアン外務次官の護衛についています」
サコン「大文字博士、小バームからシャトルと小型戦闘機群が発進しました」「おそらく、先方の代表者が搭乗していると思われます」
大文字（いよいよか……。何事も起きなければいいのだが……）
剛健太郎「…お話は承りました、リオン大元帥閣下」
リオン「ありがとうございます、剛大使」
剛健太郎「ですが、あなた方の要求……人工冬眠中のバームの民１０億を地球圏へ受け入れるのは非常に困難です」
リヒテル「では、我々の申し出を受けられないとおっしゃるか！？」
リオン「控えよ、リヒテル。ここは会談の場であるぞ」
リヒテル「…申し訳ございません、父上」
剛健太郎「残念ながら、我々の地球は一枚岩ではありません…」「地球人の皆が皆、あなた方を快く迎えるとは思えないのです」
リヒテル「一枚岩ではないですと？ 地球の支配体制はそんなに脆弱なのか？」
リリーナ（…支配体制…？）
剛健太郎「…ええ。その通りだとお答えするしかありません」
リヒテル「父上、話になりませぬ！ 自らの星を満足に統治出来ぬ者達が我々と同じテーブルにつくなどと！」
ゲロイヤー「大元帥、リヒテル様のおっしゃられる通りでございます」
リオン「こちらの一方的な都合を地球の方々に押しつけるでない」
リヒテル「それはわかっておりますが…」
リオン「…地球の方々。我々はあなた方の星系への移住を希望しておりますが…今すぐにというわけではありません」「無論、双方の間で問題が解決出来ぬようであれば、我々はここから立ち去ります」
リヒテル（父上…！ また流浪の旅を続けられるおつもりか？）
竜崎勇「剛博士、ドーリアン外務次官。私はリオン大元帥閣下の申し出を受けるべきだと思います」
剛健太郎「竜崎博士…！」
竜崎勇「確かに、１０億の民を受け入れるかどうか…我々はすぐにその答えを出せはしません」「しかし、我々の方から軍や政府へ前向きに働きかけることは出来るはずです」
リリーナ「………」
竜崎勇「そして、私はこう考えるのです…」「人類は何故、宇宙に対して、限りない夢を持つのであろう…」「それは、この広大な宇宙に住むバーム星人のような隣人を訪ねたいからではないか…」「そして…今、その隣人がここにいる。だからこそ、私は彼らに手を差し伸べたいと思います」
リオン「おお…ありがとうございます、竜崎大使」
剛健太郎「リオン大元帥閣下、不幸にも地球はこれまでに異星からの侵略を受けています」「それゆえ、地球連邦政府がバーム星人の受け入れを承認するのは時間もかかりましょう」
リリーナ「ですが、我々使節団は閣下のお言葉を伝え、可能な限りのお力になることをお約束します」
リオン「ありがとう…、ありがとうございます、皆さん」「長い旅路の果てに、地球人という素晴らしい隣人と巡り合えた幸運をバームの神に感謝します…」
剛健太郎「リオン大元帥閣下、手を取り合い、二つの星の人々の共存共栄を目指しましょう」
リリーナ「では、我々は地球連邦政府に会談の結果を報告します。どうか、おくつろぎになってお待ち下さい」
リオン「お言葉に甘えさせて頂きましょう」
竜崎勇「お口に合うかわかりませんが、地球の飲み物を用意しました。よろしければ、お召し上がり下さい」
リオン「では…」
ゲロイヤー「…リオン大元帥、これで我々バーム１０億の民も救われますな。…さあ、カップをどうぞ」
リオン「うむ。これで我々バーム人は…」
ゲロイヤー（ククク……）
リオン「！？ うぐっ！」
〔カップの割れる音〕
〔人の倒れる音〕
リヒテル「ち…父上！ 父上っ！！」
リオン「………」
リヒテル「な…何と！ す、すでに息絶えて…！！」
ゲロイヤー「地球人め！ 飲み物に毒を盛りおったな！？」
竜崎勇「な、何！？ そんな馬鹿な！！」
リヒテル「おのれ、卑劣なり地球人！ 交渉の場において、この仕打ち！ この場から生きて帰れると思うな！！」
竜崎勇「ま…待て！ これは何かの間違いだ！」
リヒテル「問答無用！ 死ねいっ！」
〔銃声〕
竜崎勇「ぐっ…！」
リリーナ「竜崎博士っ！！」
リヒテル「貴様らも死して父上にわびるがいい！！」
〔銃声〕
リリーナ「！ ヒイロ！？」
ヒイロ「ぐっ…！」
リヒテル「ほう、見上げた度胸だ。自らの肉体を盾にするとはな。だが！！」
ヒイロ「リリーナ、逃げろ…！」
リリーナ「！！」
〔爆発音〕
〔画面、閃光〕
【シナリオデモ２終了】
サブタイトル
「動乱の赤き星」
【戦闘マップ２開始】
〔味方戦艦出現〕
大文字「そろそろ、会談に一区切りつく頃だな」
サコン「ええ…」
〔会談場に爆発〕
大文字「！？」
ピート「会談場が！！」
ミドリ「大文字博士、護衛のヒイロ君から通信です！ 正面モニターに回します！！」
ヒイロ「非常事態が発生…リオン大元帥が何者かに毒殺された」
ピート「毒殺だと！？」
大文字「そちらの状況は！？」
ヒイロ「…バーム星人と交戦中…。だが、剛健太郎博士とリリーナの安全は確保した」「これより、そちらに合流する」
一矢「ま、待ってくれ！ 竜崎勇は…父さんはどうなったんだ！？」
ヒイロ「………」
一矢「く、くそっ！！」
京四郎「待て、一矢！ 何をするつもりだ！？」
〔味方ユニット出現〕
一矢「父さんっ！ 無事か！？ 返事をしてくれ！！」
〔軍基地の警報〕
シモン「艦長、上空から接近する物体が！！」
シナプス「！！」
〔敵ユニット出現〕
ライザ「リヒテル様、今、お助けします！」
バルバス「ガルンロール、突進だ！！」
〔バーム軍、前進〕
リヒテル「卑劣にして愚かなる地球人よ、聞くがいい！ 余は貴様達に暗殺されたリオン大元帥の子、リヒテルだ！」
健一「馬鹿な…！ 誰よりも平和を愛する父さん達が、暗殺なんて真似をするはずがない！」
リヒテル「余は正義と真実の名の下に卑怯者、竜崎勇を処刑した！」
一矢「な、何だって！？ 父さんを！？」
リヒテル「だが、これで事が収まると思うな！ 余の怒りと悲しみ、我がバーム軍の力、思い知るがいい！」「全軍攻撃開始！ 地球人を皆殺しにせよ！！」
一矢「よ、よくも…！ よくも父さんを…っ！！」「バーム星人！ お前達こそ生きて帰れると思うな！」
〔一矢、精神コマンド「気合」使用〕
ピート「やはり、こうなったか！ 大文字博士、奴らの迎撃を！！」
大文字「う、うぬっ…」
ピート「このままでは、基地内の人間や入植者達が危険にさらされます！」
シナプス「大文字博士、非戦闘員の収容は本艦が行います。その間、敵機の迎撃をお願いします」
大文字「わかりました…！ 大空魔竜、発進！ 各機、出撃せよ！」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
サンシロー「ガイキング、合体完了！」
ミドリ「サンシロー君、無茶はしないでね」
サンシロー「ああ。わかってるぜ、ミドリ」
アラド「あ、あれが…異星人の軍隊…！」
カミーユ「アラド、彼らの機動兵器はモビルスーツと機体の特性が違う。油断するんじゃないぞ」
ルー「あら、見かけない顔ね？」
カミーユ「ああ…彼はアラド・バランガ。この間、ロンド・ベル隊に入ったばかりだ」
ルー「じゃあ、頑張ってね、新人君」
フォウ「出来るだけのフォローはするから、無理はしないで」
アラド「は、はい！」
一平「……健一、気づいてるか？」
健一「ああ…」
ベルガン「フフフ…あれが裏切り者のラ・ゴールが作ったというボルテスＶか」
健一「あれはスカールーク…！ 間違いない、ボアザン軍だ」
めぐみ「ボアザンの生き残りがバーム星人と合流したの？」
健一「その可能性もあるが…父さんやハイネル兄さんの話では、ボアザン本星はまだ存在している」
一平「そこから来た連中かも知れねえってことか？」
健一「ああ。ボアザン星を占領していたエアロゲイターの艦隊は、バルマー戦役で滅びているんだ…」「ボアザン星人はバーム星人に協力し、何かを企んでいるのかも知れない」
一平「やれやれ。今回も面倒なことになりそうだぜ」
＜戦闘開始＞
＜１ＥＰ＞
デスモント「フッフッフッ…ゲロイヤーめ、上手くやりおったな」
ダンケル「うむ。後はバームとボアザンの者に任せておけばよかろう」
デスモント「では、我々はダリウス大帝様に作戦が成功したことをお伝えするとしよう」
〔敵ユニット離脱〕
サンシロー「逃がすものか！」
ピート「追うな、サンシロー！ 今は収容作業の時間を稼ぐんだ！」
＜３ＰＰ＞
デュオ「…今のところは何とかなるが、小バームから援軍が来やがったらちょっとヤバいぜ？」
カトル「ええ。上と下から挟み撃ちにあったら、危険です…！」
サコン「大文字博士、このままでは消耗戦になります」
大文字「わかっている。ミドリ君、アルビオンの収容作業の方は？」
ミドリ「あと４分ほどで終了するとのことです」
大文字「よし…非戦闘員や入植者達の収容が終わり次第、火星から脱出する」
一矢「待って下さい！」
大文字「！」
一矢「俺に…俺に父さんの仇を討たせて下さい！」
大文字「一矢君…！」
万丈「一矢、状況を把握するんだ。僕達は小バームに頭上を抑えられているんだぞ」
一矢「だからと言って、ここで撤退したら父さんは無駄死にじゃないですか！！」「それに、このまま火星から逃げ出すなんて…俺は嫌です！！」
万丈「……！」「…その気持ちはよくわかるよ。かつて僕も同じ思いをしたからね」
一矢「え！？」
万丈「だけど、僕達は生き延びて…今回の件を地球の人達に伝える必要がある」「だから、今は歯を食いしばって耐えるんだ」
一矢「くっ…！」
京四郎「万丈の旦那のいう通りだぜ、一矢。基地に残ってる人間を見捨てるわけにはいかないだろう？」
ナナ「そうよ、お兄ちゃん。京四郎さんの言う通りよ」
一矢「…わかった…」
大文字「諸君、収容作業を終えるまであと４分かかる。それまでの時間を稼いでくれたまえ」
サンシロー「了解！」
一矢「ん？ あれは…！？」
〔一矢、居住区へ移動〕
京四郎「どうした、一矢！？」
一矢「居住区に人が倒れているんだ！」
京四郎「何だって！？」
一矢「…あれは…女の子！？ 君！ しっかりするんだ！！」「ダメだ、気を失ってる…！ 仕方がない、ダイモスに収容する！」
＜健一vsベルガン＞
ベルガン「フッフッフ。ハイネル達を退けたボルテスの力…どれほどのものか、試してやろう」
健一「やはり、ボアザン星人か！」
ベルガン「いかにも。裏切り者のラ・ゴールと共に、この異星の地で始末してくれるわ！」
＜健一vsリヒテル＞
健一「答えろ！ 何故、ボアザン軍がお前達と一緒にいるんだ！？」
リヒテル「そのような事、貴様らに答える必要はない！！」
＜一矢vsリヒテル＞
一矢「貴様が父さんを！！」
リヒテル「父だと？ 貴様は何者だ！？」
一矢「俺の名は竜崎一矢！ 貴様が殺した竜崎勇の息子だ！」
リヒテル「黙れ！ 余の父は貴様達地球人の計略で殺されたのだ！」
一矢「あの父さんが暗殺なんて真似をするはずがない！ 父さんは誰よりも平和を愛していた！」
リヒテル「問答無用！ 卑怯者の息子よ！ 余の手で父の後を追わせてやるわ！」
＜万丈vsリヒテル＞
万丈「そっちと戦うつもりはない…と言っても、信じちゃくれないだろうね」
リヒテル「貴様らに弁解の余地など与えん！」
万丈「だったら、しょうがない…！ 僕はこの星に骨を埋める気はないんでね」
＜サンシローvsリヒテル＞
サンシロー「これ以上、好きにはさせない！ ガイキングの力を見せてやる！！」
リヒテル「面白い！ 地球の戦闘ロボットがどれほどのものか見せてもらうぞ！」
サンシロー「俺は地球を守るため、野球を捨てて、こいつに乗ったんだ！ 貴様らに負けはしないぞ！！」
＜ピートvsリヒテル＞
リヒテル「母艦さえ落とせば、地球人共は撤退する！ 攻撃を集中しろ！」
ピート「甘く見るなよ、異星人め！ トップガン仕込みの俺の腕と大空魔竜の力、見せてやる！」
＜ベルガン撃破＞
ベルガン「地球人め…バルマーの艦隊を退けただけのことはあるな」「だが、目的が達成された以上、これ以上の戦闘は無駄だ。撤退する」
＜リヒテル撃破＞
リヒテル「おのれ、地球人め！」「余は必ずや貴様らを倒し、父リオンの仇を討ってみせるぞ！」
＜敵全滅or８ＰＰ・勝利条件達成＞
※※敵全滅の場合のセリフ※※
大文字「よし…。ピート君、各機を収容した後、火星から脱出する！」
ピート「了解！」
※※８ＰＰの場合のセリフ※※
ミドリ「収容作業、終了しました！」
大文字「よし、各機後退！ 密集陣形で敵陣を突破、そのまま火星を脱出する！」
【戦闘マップ２終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ＭＡＲＳ ＡＲＥＡ
火星 衛星軌道上
大文字「ミドリ君、小バームからの追撃部隊は？」
ミドリ「確認できません。このまま火星圏を離脱できそうです」
大文字「そうか。基地のスタッフや入植者を収容出来たのが不幸中の幸いだな」
レディ「しかし、火星圏を手に入れた彼らは、地球人類に対して宣戦を布告してくるかも知れません」
大文字「うむ…」
健一「また前のような戦いが始まってしまうのか…」
リリーナ「ええ…。結局、私達は同じ過ちを犯してしまったのです」
ノイン「リリーナ様…」
リリーナ「そして、私は何もすることが出来ませんでした…」
サコン「外務次官のせいではありませんよ。それに、今回の件…裏に何らかの陰謀があるのは間違いありません」
万丈「僕も同感だね」
ノイン「突発的な事態にしては、連中の部隊展開の手際が良すぎたような気もする」
サンシロー「どういうことだ？」
サコン「つまり、彼らは初めから我々を攻撃するつもりだったのかも知れないということだ」
サンシロー「そいつはおかしいぜ。だったら、何で交渉なんかを俺達に持ちかけて来たんだ？」
サコン「だから、何らかの陰謀が仕組まれていたのかも知れないと言っている。リオン大元帥の知らない所でな…」
サンシロー「なるほど」
一平「それに、ボアザン軍が奴らの中にいたのもクサいぜ」
サコン「うむ…敵メカを見る限り、彼らは少なくとも３種の文明の混合部隊だった」
ノイン「ああ」
健一「一つはバーム星人、もう一つは以前も戦ったボアザン星人として残る一つはどこの星の軍隊なんだ？」
一平「もしかして、バルマー艦隊かよ？」
サコン「いや、彼らのメカとは系統がまるで違う。詳細はまだ不明だが、別の文明だと考えるべきだろう」
万丈「大文字博士、これからどうします？」
大文字「このまま地球圏に帰還し、これからの事態に備えよう。ミドリ君、その旨をシナプス艦長に伝えてくれ」
ミドリ「了解です」
ＭＡＲＳ ＡＲＥＡ
火星 小バーム
オルバン「聞け、バームの兵達よ。我々の偉大なる指導者リオン大元帥は地球人の手によって暗殺された」「私は閣下の仇を討つと同時にその悲願を継ぎ、バームに民の安住の地をもたらすことを約束しよう！」「我らにはボアザン星、ゼーラ星という協力者がいる。恐れるものは何もない」「リヒテル提督よ。新たな元帥として最初の命を下す。地球総攻撃の準備を進めよ！」
リヒテル「はっ…！ このリヒテル、命に代えましても！」
オルバン「成功を祈るぞ、リヒテル。このバーム星１０億の民の運命はそちの双肩にかかっておる」
リヒテル「いざ、バームの戦士達よ！ 大元帥オルバンの命は下った！ これより地球に対する総攻撃を開始する！」「我に続け！ その手で憎き地球人を倒し、我らの新たなる故郷を手に入れるのだ！」
【シナリオエンドデモ終了】
● No５Ｃ「Ｇの帰還」 へ戻る
● No７Ｃ「宇宙海賊クロスボーン・バンガード」 へ進む
◆ 「第２次スーパーロボット大戦α」 へ戻る
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