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No.10C
消えていく光

【シナリオデモ開始】
L5宙域 プラント

プラント最高評議会議場
クルーゼ「以上の経過でご理解いただけると思いますが、我々の行動は決してヘリオポリス自体を攻撃したものではなく…」「あの崩壊の最大の原因は連邦軍にあるものとご報告いたします」
パトリック「やはり、オーブは連邦軍に属していたのか」
アイリーン「ですが、オーブのアスハ代表は…」
パトリック「地球に住む者の言葉など当てにならんということか」
クルーゼ「………」
パトリック「しかしだ…その連邦軍のモビルスーツ…そこまでの犠牲を払って手に入れる価値のあったものなのかね?」
クルーゼ「その驚異的な性能については実際にその一機に乗り、また取り逃がした最後の機体と交戦経験のある…」「アスラン・ザラより報告させてもらいたいと思います」
シーゲル「アスラン・ザラよりの報告を許可する」
アスラン「はい。通称『G』と呼ばれる5機のモビルスーツは、従来機を上回る各部の能力に加え…」「フェイズシフト装甲を始めとする新機軸の機能を採用しています」
パトリック「おそらく、そのGは連邦軍の新たな量産機のための試作と考えられるが…」
アスラン「はい。Gの量産化が進めば、我がザフトの苦戦は免れぬと思われます」
パトリック「…これははっきりとしたナチュラル共の抗戦の意志の表れだな」
アイリーン「待って下さい! だからといって、戦い続けてどうなるというのです!?」
パトリック「戦いたがる者などおらぬ…。我らの誰が好んで戦場へ出たがる?」
シーゲル「………」
パトリック「平和に、穏やかに、幸せに暮らしたい…。我らの願いはそれだけだったのです」「だが、その願いを無残にも打ち砕いたのは誰です?」「自分達の都合と欲望のためだけに我々コーディネイターを縛り、利用し続けてきたのは…?」「我らは忘れない…! あの『血のバレンタイン』、ユニウスセブンの悲劇を!」
アイリーン「………」
パトリック「24万3721名…。それだけの同胞を失ったあの忌まわしい事件から数ヶ月…」「それでも我々は、最低限の要求で戦争を早期で終結すべく心を砕いてきました」「だが、ナチュラルはその努力をことごとく無にしてきたのです」「我々は我々を守るために戦う…。戦わねば守れないならば、戦うしかないのです!」

ヴェサリウス 隊長室
クルーゼ「名演説だな、お父上は」
アスラン「………」
〔モニターの開閉音〕
シーゲル「アスラン、聞こえるか?」
アスラン「クライン議長閣下!」
シーゲル「そう他人行儀な礼をしてくれるな。ラクスの婚約者である君は、私にとっては息子のようなものだ」
アスラン「…ありがとうございます」
パトリック「そのラクス・クライン嬢の捜索はお前にとっては義務のようなものだ」
アスラン「わかっています」
シーゲル「ラクスはユニウスセブン追悼式典の準備のためにデブリ帯へ視察に向かっていたのだが…」「何者かの攻撃によりシャトルは撃墜され、ラクスを含む視察団の消息は不明となっている」
アスラン「………」
クルーゼ「緊急連絡を受けて、我々もすぐさま現地へ向かい、捜索を開始しましたが…シャトルの残骸以外は発見できませんでした」
パトリック「だが、救命ポッドによって難を逃れている可能性もある。ヴェサリウスには最善を尽くしてもらう」
クルーゼ「了解しました」
アスラン「しかし、隊長。我々は足つきの追跡任務が…」
クルーゼ「おいおい…冷たい男だな、君は。ラクス・クライン嬢は君の婚約者だろう?」
パトリック「ラクス嬢とお前が定められた者同志だということはプラント中が知っておる」「ならば、お前のいるクルーゼ隊が動くことを皆は求めていよう」
クルーゼ「その通りです」
パトリック「彼女はアイドルなのだ。頼むぞ…クルーゼ、アスラン」
クルーゼ「はっ」
シーゲル「すまない、アスラン…。君達に期待させてもらう」
アスラン「ご安心を、議長閣下」
パトリック「健闘を祈るぞ」
〔モニターの開閉音〕
アスラン「…彼女を助けてヒーローのように戻れということですか?」
クルーゼ「もしくは、その亡骸を号泣しながら抱いて戻れ…か」
アスラン「!」
クルーゼ「どちらにしろ君が行かなくては話しにならないとお考えなのさ。君の父上、ザラ国防委員長は…」
アスラン「………」
クルーゼ「だが、たった一人の少女のために足つきを見逃すわけにもいくまい」「私も後世歴史家に笑われたくないしな。向こうにはイザーク達に行ってもらおう」「ニコルが面白い作戦を提案していたからな…」
アスラン「………」(ラクス…無事でいてくれ…)

移動中 L5宙域
アークエンジェル

アークエンジェル 格納庫
ラクス「ポッドを拾っていただいてありがとうございました。私はラクス・クラインですわ」
マリュー「この艦の責任者のマリュー・ラミアス大尉です」
ラクス「これは友達のハロです」
マリュー「はあ…」
ムウ「やれやれだ」
マリュー「しかし、クラインという姓は…」
ムウ「ああ。かのプラントの現最高評議会議長もシーゲル・クラインと言ったが…」
ラクス「あら、シーゲル・クラインは父ですわ。ご存知ですの?」
ムウ「………」
マリュー「そんな方がどうしてこんな所に?」
ラクス「私、ユニウスセブン追悼慰霊のための事前調査に来ておりましたの」「そうしましたら異星人の艦と私共の船が出会ってしまいまして…」
ムウ「あんた方の船は沈められたと」
ラクス「私は周りの者達にポッドで脱出させられましたので…」
マリュー「何てことなの…」
ムウ「やれやれ、とんだ拾いものだな」

アークエンジェル ブリッジ
ジュドー「プラントのお偉方の娘? あの子が?」
ナタル「ああ。プラント最高評議会議長、シーゲル・クラインのな」
ルー「もしかして、かなりVIPじゃないの?」
エマ「…もしかしなくても、そうよ」
カトル「彼女の歌声はプラントの住民の心の支えになっていると聞きます」
ムウ「プラントの歌姫って奴か」
マリュー「よりにもよって、そんな人間を保護することになるなんて…」
ムウ「悩みの種が尽きませんな、艦長殿」
ナタル「彼女の処遇…どうなさるおつもりなのです?」
マリュー「………」
ムウ「アラスカまで連れていくかい? ザフトとの取り引き材料になるぜ」
マリュー「出来れば、そんな目には遭わせたくないんです。民間人の…まだあんな少女を…」
ナタル「そうおっしゃるなら、彼らは…キラ・ヤマト達はどうなるのです?」「今日まで操艦に協力し、戦場で戦ってきた彼らだってまだ子供の民間人ですよ」
マリュー「バジルール少尉、それは…」
ナタル「キラ・ヤマトや彼らをやむを得ずとは言え戦闘に参加させておいて…あの少女だけは巻き込みたくないとでもおっしゃるのですか?」
マリュー「………」
ナタル「彼女はクラインの娘です。ということは、その時点で既にただの民間人ではないということでしょう?」
マリュー「あなたは彼女を利用しろとでも言うの?」
ナタル「少なくともこちらの盾代わりにはなります」
マリュー「バジルール少尉…!」
ジュドー「そんなことをしたら、ザフトの連中の感情を変に煽っちまうぜ」
カトル「ええ。かえって逆効果になると思います」
ナタル「そんなきれい事を言っている場合ではない。利用できるものは何でも利用しなければ、生き残れない状況なのだぞ」
エマ「それでも少尉…やっていいことと悪いことがあるのではなくて?」
ナタル「元ティターンズのあなたからそんなご意見を聞くとは思っていませんでした」
エマ「ティターンズにいたからこそ、今のあなたの考えが危険だと思えるのよ」
ナタル「………」
エマ「………」
ムウ「ま、何にせよ…このままってわけにはいかないな」
〔通信のコール音〕
ノイマン「艦長、ロンデニオンから通信です」
マリュー「発信者は?」
ノイマン「αナンバーズ分隊隊長のビーチャ・オレーグと名乗っています」
エマ「ビーチャから…?」
ジュドー「あいつ、勝手に肩書きなんてつけちゃってさ」
マリュー「…通信内容は?」
ノイマン「ロンデニオンに地球連邦事務次官のジョージ・アルスター氏が向かっているそうです」「なお、次官はアークエンジェルが救出したヘリオポリスの難民を保護したいとのことです」
マリュー「事務次官自らが…?」
ムウ「珍しいな。そんなお偉方が現場に出張ってくるなんて」
ナタル「アルスター…。アークエンジェルが保護した民間人の中に同じ苗字の少女がおりますが」
ルー「キラが助けたフレイ・アルスターね」
マリュー「事務次官は彼女の血縁ということかしら?」
ムウ「あり得るね。可愛い愛娘を迎えに来たってわけだ」
マリュー「では、アークエンジェルはこのままロンデニオンへ向かい、そこで事務次官と接触します」「ラクス・クラインの処遇については到着後に改めて検討します」

アークエンジェル 食堂
フレイ「嫌よ!」
ミリアリア「フレイ!」
フレイ「嫌ったら嫌!!」
ミリアリア「何でよ!?」
キラ「どうしたの?」
カズイ「この間、キラが拾ったあのラクスって子の食事だよ。ミリィがフレイに持ってくのを頼んだら、フレイが嫌だって…それでもめてるだけさ」
トール「まったく勘弁して欲しいぜ。もうすぐロンデニオンだってのによ」
フレイ「私は嫌よ。コーディネイターの子の所へ行くなんて。怖くって…」
キラ「………」
ミリアリア「フレイ!!」
フレイ「も、もちろんキラは別よ。それはわかってるわ、でも、あの子はザフトでしょ」「コーディネイターって、頭だけじゃなくって運動神経とかもすごくいいのよ。何かあったらどうするのよ、ねえ?」
キラ「……!」
サイ「それくらいにしておけよ、フレイ。君がやらないから俺が行くよ」
フレイ「サイ…」
カズイ「でも、あの子はいきなり君に飛び掛ったりしないと思うけど…」
フレイ「そんなのわからないじゃない。コーディネイターの能力なんて見かけじゃ全然わからないんだもん」「すごく強かったらどうするの? ねえ?」
キラ「………」
〔扉の開閉音〕
ラクス「まあ…誰がすごく強いんですの?」
キラ「君は…!?」
トール「お、おい…あの子…学習室に一応閉じ込めておいたんだよな…」
カズイ「鍵とかってしてないわけ?」
ラクス「この子が開けてくれましたの」
ハロ「ハロ! ハロ、ゲンキ! オマエモナ!」
フレイ「やだ…! 何でザフトの子が勝手に歩き回ってるの!?」
ラクス「あら…私はザフトではありません」「ザフトは軍の名称で正式はゾディアック・アライアンス・オブ・フリーダム…」
フレイ「何だって一緒! コーディネイターなんだから!」
ラクス「同じではありませんわ。確かに私はコーディネイターですが、軍の人間ではありませんもの」
キラ「………」
ラクス「あなたも軍の方ではないんでしょう? でしたら、私とあなたは同じですわね。ご挨拶が遅れました、私は…」
フレイ「冗談じゃないわ! 何で私があんたなんかと仲良くならなきゃなんないのよ!」
ラクス「?」
フレイ「コーディネイターのくせに馴れ馴れしくしないで!」
キラ「……!」
サイ「フレイ…!」
フレイ「あ……」
ラクス「どうやら私…ここにいない方がいいようですね…」
キラ「僕が部屋まで送ります」
ラクス「ありがとうございます。…では、皆様、お騒がせして申し訳ございません…」
〔扉の開閉音〕
ミリアリア「キラ…」
フレイ「………」
カズイ「フレイって…ブルーコスモス?」
フレイ「違うわよ! でも、あの人達が言っていることって間違っていないじゃない」「病気でもないのに遺伝子を操作した人間なんて、やっぱり自然の摂理に逆らった間違った存在よ」「本当はみんなだってそう思っているんでしょ!?」
カズイ「………」
ミリアリア「………」
サイ「だが、少なくともキラは別だ」
フレイ「サイ…」
トール「あいつは身体を張って俺達を守ってくれたんだ…」「コーディネイターだ、ナチュラルだって関係なしにな」
サイ「だから、俺達は自分達が出来ることとして、こうやって軍に協力している」
ミリアリア「そうよね…。戦争をする気はないけれど、キラにだけ戦わせるのは何か…おかしいものね」
フレイ「………」
〔扉の開閉音〕
ムウ「ちょっといいか?」
トール「あ、フラガ大尉…。キラならラクスって子と一緒にいますよ」
ムウ「いや、今日の用事は坊主じゃない。この中にアルスターさんはいるかい?」
フレイ「私…ですが…」
サイ「フレイが何か?」
ムウ「ジョージ・アルスター氏は君の親御さんかい?」
フレイ「パパがどうかしたんですか…?」
ムウ「お父上が君を迎えに来ているらしい」
フレイ「本当ですか!?」
サイ「フレイの親父さんが来たのか。あの人らしいよ…」
ムウ「おそらくロンデニオンで合流することになる。あと少しの辛抱だ」
フレイ「はい…」

アークエンジェル 艦内通路
ラクス「また部屋に戻らなくてはいけませんの?」
キラ「ええ、そうですよ」
ラクス「つまりませんわ、ずっと一人で…。向こうで皆さんとお話したいのに…」
キラ「ここは連邦軍の艦ですから。コーディネイターのことを…その…あまり好きじゃないって人もいるし…」「っていうか、今は敵同士だし…」
ラクス「残念ですわね…」
キラ「………」
ラクス「でも、あなたは優しいんですのね。…ありがとう」
キラ「…僕は…。僕もコーディネイターですから…」
ラクス「でも、あなたが優しいのはあなただからでしょう。お名前を教えていただけます?」
キラ「あ…キラです。キラ・ヤマト…」
ラクス「そう…ありがとう、キラ様」
キラ「………」
〔走り寄る足音〕
フレイ「キラ…!」
キラ「フレイ…どうしたの?」
フレイ「パパが…パパが来てるの! パパが私を迎えにきてくれたの!」
キラ「そうか…よかったね、フレイ」
フレイ「でも、大丈夫だよね? パパの艦、やられたりしないわよね? ね?」
キラ「大丈夫だよ、フレイ。そのために僕達がいるんだから」
フレイ「キラ…」
キラ「大丈夫。僕達も行くから…」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「消えていく光」


【戦闘マップ開始】
イーノ「あれ…?」
モンド「どうした、イーノ?」
イーノ「さっき一瞬、レーダーに機体の反応があったみたいだけど…」
ビーチャ「何言ってんだ? こっちには、そんな反応はなかったぞ」
モンド「きっと見間違いだよ、見間違い」
イーノ「でも…」
モンド「実際、その反応はもう消えてるんだろ?」「じゃあ、たとえ何かが来たんだとしても、そいつはもう後退しちゃったのさ」
ビーチャ「多分、ロンデニオンを偵察に来たザフトの機体だろうな。無理に追うこともないだろう」
イーノ「うん…」
ビーチャ「大丈夫だって。そこはリーダーであるこの俺が保証するぜ」
エル「いいの、ビーチャ? そんなことを言っちゃってさ」
ビーチャ「ロンデニオンの留守番をエマ中尉に任されたのは俺だぜ。つまり、俺が責任者だ」
モンド「任されたって…強引に立候補しただけじゃないのさ」
イーノ「でも、また戦争になったんだから僕達だって出来ることはしないとね」「そのためにみんなでシャングリラから出てきたんだから」
ビーチャ「そう! その通りだ、イーノ。お前、サブリーダーをやるか?」
イーノ「え?」
モンド「待てよ、ビーチャ! それは俺の役だっつーの!」
エル「結局肩書きが欲しいだけなんだよね」
プル「じゃあ、リーダーにお願い!」
ビーチャ「おう、何でも言ってみろ」
プル「あたしのキュベレイのコックピットにお風呂を付けて!」
プルツー「私の機体にはDRFコンバーターとCPSセンサーを付けてくれ」
モンド「じゃあ、俺はシャロン・アップルの最新ディスクとリン・ミンメイのメモリアルディスク!」
ビーチャ「あのな、お前ら…」
〔マップ上に爆発〕
プル「きゃあっ!?」
モンド「な、何だ!? 敵か!?」
プルツー「モニターを見ろ! 黒いモビルスーツがいるぞ!」
イーノ「そんな…! こんな近くまで接近されるなんて!」
〔敵ユニット出現〕
エル「ガ、ガンダム…!?」
ビーチャ「くそっ! さっきレーダーに反応があったのはあいつだったのか!?」
エル「でも、どうやって姿を消してたのさ!?」
〔マップ上に爆発〕
プルツー「まずい…! このままではロンデニオンの管制設備が破壊される!」
ビーチャ「行くぞ、みんな! これ以上、あいつに好き勝手やられてたまるか!」
ニコル「ミラージュコロイド生成良好。これでロンデニオンはαナンバーズの拠点としての機能を失った」「後はイザーク達が来るのを待てば…」
〔味方ユニット出現〕
ニコル「コロニーの警備隊か…!」
イーノ「ビーチャ! データが出たよ! あの機体はザフトに奪われた新型…X207ブリッツだ!」
プルツー「どうやら、高性能のステルス機らしいな」
ビーチャ「チッ、厄介な相手だぜ!」
ニコル「やはり、主力は足つきの護衛に出ている…」「ならば、僕一人でも…! ミラージュコロイド生成!」
〔敵ユニット消失〕
プル「消えた! 消えちゃったよ!」
モンド「ど、どうなってんだよ!?」
〔カーソル、前進〕
〔敵ユニット表出〕
〔マップ上に爆発〕

ビーチャ「な、何だぁ!?」
エル「あいつ、姿を消してこっちの死角に回り込んでるんだよ!」
〔敵ユニット消失〕
プルツー「また消えた…!」
プル「あんなの、どうすればいいのよぉ!」
ビーチャ「みんな、集中しろ! 奴が攻撃を仕掛けてくる時を狙え!」
モンド「わ、わかったよ!」
<戦闘開始>

<3PP>

モンド「だ、駄目だ! あいつ、速過ぎて動きが捉えられねえ!」
ビーチャ「うかつに動くな! 向こうはこっちに近づいてこなきゃ攻撃できねえんだ!」「奴が仕掛けてくるのを待って反撃しろ!」

<ニコルHP7000以下・敵増援1出現>
ニコル「くっ! こちらに油断があったのか…!?」
プル「あいつ、もう消えられないみたいだよ!」
ビーチャ「よっしゃ、一気に畳み込むぞ!」
イーノ「待って、ビーチャ! 敵が来る!」
ビーチャ「何っ!?」
〔敵ユニット出現〕
エル「ザ、ザフトの援軍!?」
ニコル「イザーク、ディアッカ!」
ディアッカ「お前にしちゃ上出来だぜ、ニコル」
イザーク「後は俺達に任せて、下がっていろ」
ニコル「了解です!」
〔敵ユニット離脱〕
モンド「ど、どうする、ビーチャ!?」
ビーチャ「あいつらはロンデニオンを抑える気だ! 応戦するしかないぜ!」
イーノ「で、でも…」
ビーチャ「もうすぐジュドー達も帰ってくる! それまでの辛抱だ!」
エル「わ、わかったよ…!」
プル「みんな! あれ見てよ!」
〔カーソル、五飛を指定〕
プルツー「アルトロンガンダムとガンダムヘビーアームズ…」
エル「まさか、五飛とトロワ!?」
五飛「………」
トロワ「………」
ビーチャ「くそっ、ジュドーからの情報通りだってことか…!」
イザーク「αナンバーズと言えど、拠点を奪われればその活動はかなり制限されるはずだ」
ディアッカ「後は弱った所を叩けば終わりってわけだな」
イザーク「ああ! まずは邪魔者を排除する! そこの二人、しっかり働けよ!」
トロワ「…了解」
五飛「………」

<ガモフHP95%以下or敵増援1出現の次PP・味方援軍1出現>
ビーチャ「戦力差があり過ぎる! このままじゃ、マジでヤバいぜ!」
イーノ「ビ、ビーチャ!」
ビーチャ「今度は何だよ!?」
イーノ「重力震を感知した! 何かがワープアウトしてくるよ!」
ビーチャ「何だって!?」
イーノ「来るよ!!」
〔クロスゲート展開〕
〔ゲート解放〕
〔味方ユニット出現〕
〔クロスゲート消滅〕

モンド「あ、あれは!?」
ビーチャ「バ、バルキリー!?」
プルツー「識別コード…YF-19とYF-21!?」
ビーチャ「何っ!?」
イーノ「間違いない、イサムさんとガルドさんの機体だよ」
プルツー「だが、どうしてこんな所に…!?」
イーノ「あの二人はメガロード船団にいるはずなのに…!」
イサム「フォールド・ブースター、切り離し! ガルド、生きてるか!?」
ガルド「ああ。だが、無事にたどり着けたのは俺達だけらしい」
イサム「お互い、悪運だけは尽きちゃいなかったってことか…!」
ガルド「空間座標軸確認。R1447…地球圏サイド1、ロンデニオン付近だ」
イサム「ヒュ~ッ、ドンピシャじゃないの。イチバチで跳んだ割には」
ガルド「妙だな…。俺の計算では、もっと別の所へフォールドアウトするはずだったが」
イサム「そいつも運だよ、運!」
ガルド(それだけでは片付けられんが…)
イサム「とにかく、これで何とか任務を果たせそうだぜ」
ガルド「安心するのはまだ早いぞ」
イサム「ああ、わかってる!」
モンド「ほ、ほんとにイサムさんとガルドさんだ…!」
イサム「よう、ガキ共…久しぶりだな。元気だったか?」
ビーチャ「イサムさん、何でこんな所に…!?」
イサム「話は後だ! そっちを援護するぜ!」
ガルド「む? あの機体は…」
五飛「YF-19とYF-21…あの2機が何故ここに?」
トロワ「…メガロード船団に何かあったのか…?」
イサム「おいおい、どういうこった? 何であいつらが向こうにいるんだよ?」
ビーチャ「それもワケありでね。今、あの二人は俺達の敵になってんだ」
ガルド「…俺達がいない間に色々とあったようだな」
イサム「だが、こっちもここでやられるわけにはいかねえ…!」
ガルド「ああ。あの事件をロンド・ベル隊に伝えなければならん」
イサム「五飛! トロワ! 俺達の邪魔をするってんなら、遠慮はしねえぜ!」
〔ガルド、イサムと小隊統合〕

<味方援軍1出現の次PP・味方援軍2&第3軍増援1出現>
〔第3軍ユニット出現〕
イサム「あのムシ野郎は!」
ガルド「バルマーの連中…。奴らも地球圏へ来ていたのか」
イサム「やれやれ、地球の方も予想以上に大変なことになってそうだぜ」
ガルド「イサム、こちらへ接近中の戦艦を感知した」
イサム「おいおい、もうこれ以上の歓迎はいらねえぜ」
ガルド「いや、どうやら連邦軍のようだ」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
ジュドー「待たせたな、ビーチャ」
ビーチャ「おせえよ、ジュドー! どうなることかと思ったぜ!」
イサム「こりゃまた懐かしい顔ぶれが揃ったな」
カミーユ「あのバルキリーは…ダイソン中尉!?」
イサム「どうしてここに、って質問は後回しで頼むぜ」
カミーユ「は、はい」
マリュー「各機は友軍機を援護! なお、この宙域にはアルスター事務次官の艦が接近中です!」「可能な限り速やかに敵を撃破して下さい!」
ムウ「可能な限り速やかに、ね。難しい注文をさらっと言ってくれるよ」
サイ「キラ、こっちに向かっている艦にはフレイのお父さんが乗ってる。だから…」
キラ「うん、僕達で守ってみせる」
クォヴレー(…帝国監察軍か…。あのキャリコという男はいないようだな)

<イサムが戦闘>
イサム「どこのどいつか知らねえが、俺達の邪魔すんじゃねえよ!!」

<ガルドが戦闘>
ガルド「貴様らの相手をしている時間はない。早々に片付けさせてもらうぞ」

<ビーチャorモンドvsイザークorディアッカ>
ビーチャ「俺達がいる限り、ロンデニオンには指一本触れさせやしないぜ!」
モンド「よっ、さすがリーダー! 言うことがでっかい!」
ディアッカ「やれやれ、緊張感のない奴らだね」
イザーク「ディアッカ、お前が言えた義理か」

<エルorイーノvsイザークorディアッカ>
イザーク「そんな旧式で俺達に勝てるとでも思っているのか!?」
エル「元ガンダムチームの実力を甘く見ないでよね!」
ディアッカ「あいにくとこっちは現Gチームなんでね。残念だったな」
イーノ「だ、だからって負けるもんか!」

<プルorプルツーvsトロワor五飛>
プル「トロワと五飛が相手だからって、負けるもんかっ!」
トロワ「相変わらずのようだな」
五飛「だがこちらとしても任務は遂行せねばならん! 力尽くでもそこをどいてもらう!」
プルツー「やらせないって言ってるだろう!」

<プルorプルツーvsイザークorディアッカ>
ディアッカ「ほらほら! 痛い目に遭いたくなかったらさっさとそこをどきな!」
プル「べーっだ! 誰が通すもんですか!」
プルツー「そっちこそ、後悔しない内に引きあげろ!」
イザーク「口の減らないガキが!」

<トロワ撃破>
トロワ「脱出する…」

<五飛撃破>
五飛 く…! 俺の正義は終わらないぞ…!」

<イザーク撃破>
イザーク「この屈辱…忘れないぞ!」

<ディアッカ撃破>
ディアッカ「ちっ…! つまらんミスにつけこまれたか! バスター、後退する!」

<ガモフ撃破orHP規定値以下>
ザフト艦長「くっ…! このままではガモフが沈む!」
ムウ「ザフトの母艦に攻撃を集中させろ! ここで仕留めるぞ!」
トール「レーダーに反応あり! アルスター事務次官の艦です!」
サイ「その後方にザフト艦! 追われているようです!」
マリュー「何ですって!?」
〔味方ユニット出現〕
フレイ「パパ!!」
キラ「あれにフレイのお父さんが…!」
マリュー「アークエンジェル転進! 事務次官の艦を保護します!」
ノイマン「この位置からでは無理です!」
〔敵ユニット出現〕
キラ「ああっ!!」
ムウ「くそっ! この距離じゃ追っかねえぜ!」
マリュー「ザフトに撃たせては駄目! 何としても事務次官の艦を守って!!」
フレイ「パパ! パパの艦は!?」
サイ「フレイ!?」
フレイ「ああっ!!」
ナタル「民間人がブリッジに入るな! 戦闘中だぞ!」
フレイ「あ、あの子を殺すわ!!」
ナタル「!?」
フレイ「パパの艦を撃ったらあのラクスって子を殺すって、あいつらに言って!」「そう言ってぇぇぇっ!!」
〔味方ユニット撃破〕
フレイ「!!」
キラ「!!」
フレイ「あ、ああ…っ!!」
マリュー「そっ、そんな!!」
フレイ「い、嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
キラ「あ、あああ…!」
フレイ「パパ! パパァァァァッ!!」
マリュー「な…何てこと…!」
ナタル「艦長、このままでは敵の増援部隊の集中砲火を受けてしまいます!」
マリュー「各砲座、迎撃…いえ、艦回頭! 回避運動を!!」
ナタル「そんなことをすれば、ロンデニオンがガラ空きになります!」
ムウ「連中はコロニーを破壊するつもりかも知れん! ヘリオポリスのようにな!」
マリュー「くっ! どうすればいいの…!?」
ナタル「………」「ザフト軍に告ぐ! こちらは地球連邦軍所属のアークエンジェル!」
マリュー「バジルール少尉!?」
アデス「『足つき』からの全周囲放送です!」
クルーゼ「………」
ナタル「本艦は現在、プラント最高評議会議長シーゲル・クラインの令嬢…ラクス・クラインを保護している!」
アスラン「何っ!?」
キラ「!」
アデス「ラクス様を…!?」
ナタル「偶発的に救命ポッドを発見し、人道的な立場から保護したものであるが…」「以降、当艦とその僚機に攻撃が加えられた場合…」「それは貴艦のラクス嬢への責任放棄と判断し、当方は自由意志でこの件を処理することをお伝えする!」
アデス「何だと!?」
アスラン「卑怯な!」
キラ「………」
ムウ「何ともまあ…」
クルーゼ「格好の悪いことだな。散々抵抗しておいて、不利になったらこれか…」
アデス「隊長…!」
クルーゼ「ああ、わかっている。全軍攻撃中止だ」
マリュー「バジルール少尉、あなた…!」
ナタル「我々には任務があります。ここで沈められるわけにはいきません」
マリュー「わかっているわ、ナタル」
イザーク「あんな卑劣な手が連中のやり方か!?」
ディアッカ「奇襲に隠蔽工作、今度は人質とはねぇ」「ナチュラルの辞書にあるタブーってのは、コーディネイターの存在だけのようだぜ」
五飛「見たか、ヒイロ! これが今の連邦のやり方だ!」
ヒイロ「………」
アスラン「救助した民間人を人質にとる…そんな卑怯者と共に戦うのがお前の正義か、キラ!?」
キラ「アスラン…」
アスラン「彼女は助け出す…必ずな!」
〔敵ユニット離脱〕
イサム「おいおい…何がどうなってんだ、こりゃ?」
ガルド「…生き延びるためには手段を選ばん、か」「ここへ来た俺達と同じだな」
イサム「………」
※※まだ第3軍健在の場合、セリフ追加※※
ムウ「みんな、気を抜くのは早い! まだバルマーが残っているぞ!」
エマ「各機はフォーメーションを組み直し、帝国監察軍の迎撃を!」


<敵&第3軍全滅・勝利条件達成>
マリュー「とりあえずの危機は回避出来たわね…」
ナタル「…払った犠牲は大きいですが」
フレイ「うっ、うう…パパ……!」
マリュー「………」「バルキリーも含めて、各機の収容を。本艦はこれよりロンデニオンへ入港します」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

L5宙域
アークエンジェル

アークエンジェル 格納庫
キラ「いったい、さっきのはどういうことなんですか!?」
ムウ「どうもこうも…聞いたろ? そういうことさ」
キラ「あの子を人質にとって脅して! そうやって逃げ切るのが連邦軍って軍隊なんですか!?」
ジュドー「キラの言う通りだぜ! いくら戦争だって、やっちゃいけないことがあるはずだろ!」
ムウ「そういう情けないことしか出来ないのは、俺達が弱いからだろ」
キラ「……!」
ジュドー「だけど!」
ヒイロ「やめろ、ジュドー。それが現実だ」
ジュドー「ヒ、ヒイロ…」
ムウ「俺にもお前達にも、艦長や副長を非難する権利はねえよ」
キラ「………」
〔走り寄る足音〕
フレイ「嘘つき!!
キラ「!」
フレイ「大丈夫って言ったじゃない! 僕達も行くから大丈夫だって!
キラ「………」
フレイ「何でパパの艦を守ってくれなかったの!?」「何であいつらをやっつけてくれなかったのよ!?
〔走り寄る足音〕
ミリアリア「フレイ…キラだって必死に…
キラ「………」
フレイ「あんた、自分もコーディネイターだからって本気で戦ってないんでしょう!?
キラ「!」
フレイ「パパを…パパを返してよ…!
サイ「フレイ…
キラ「………」
〔走り去る足音〕
カミーユ「キラ…!」
フレイ「………」
ジュドー「おい、あんた! いきなり何てこと言うんだよ!?」
フレイ「あなた達がザフトを追い払ってくれなかったから、パパが…パパの艦が…!」
ジュドー「パパって…?」
サイ「ザフトに落とされた艦…あれにフレイの親父さんが乗っていたんだ」
ジュドー「!」
カミーユ「そ、そうだったのか…」
ムウ「だが…あの状況じゃ、どうしようもない。あれで何とかしろってのは無理な話だ」
フレイ「そんなことは…許されない…!」
サイ「何を言うんだ、フレイ!?」
フレイ「私は許さない…!」
サイ「フレイ…」

アークエンジェル 艦内通路
キラ「うう…ううう…!」「うあ…あああ…あああ…!」
〔歩み寄る足音〕
ラクス「…どうなさいましたの?」
キラ「……!」
【シナリオエンドデモ終了】


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