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No.12B
別れの宇宙

【シナリオデモ開始】
移動中 宇宙空間

GGG艦 通信室
イサム「どうなってやがる! 連邦政府は俺達の救援要請を無視する気かよ、ブライト艦長!?」
ブライト「…通達通りだ」
イサム「メガロード船団は今この時も外宇宙で得体の知れない敵に襲われてるんだぞ!」「その危機を知らせ、救援を要請するために俺とガルドはフォールドブースターで…」「とんでもない距離をぶっ飛んで来たんだ!」「それを現時点ででは静観だと!? 政府は何を考えてやがる!!」
大河「落ち着きたまえ、ダイソン中尉。…残念ながら地球圏の現状は説明した通りだ」「帝国監察軍ならびに星間連合、さらには原種、地底帝国…。そして、ザフト…」「地球圏全体が戦果に包まれ今や平和はどこにも存在しない…」「残念ながら、外宇宙へ軍を派遣する余裕はないのだ…」
イサム「だからと言って、メガロードを見捨てる気かよ!!」
大河「すまない…。政府に代わって私が謝ろう…」
イサム「あんたが詫びてすめば世話ないぜ」
ガルド「やめろ、イサム。…大河長官、詳しい話はオービットベース到着後に改めてさせていただきます」
大河「わかった。君達の到着を待っている」
〔モニターの開閉音〕
イサム「くそっ…! これ以上グダグダ言うようなら議会に殴りこんで援軍を手配させてやる!」
ガルド「やめろ、イサム…。無理なものは何を言っても無理だ…」
イサム「だったら俺達だけでも戻るぜ! フォッカー少佐や輝達を見捨てられるか!」「とっととフォールドブースターを調達して、外宇宙に戻るぜ!」
麗雄「残念ながら…君達がメガロードへ再合流することはかなり難しいだろう」
イサム「どういうことだよ!?」
麗雄「先程、君達は超長距離のフォールドを敢行したと言っていたが…」「君達が地球にたどり着いたのははっきり言って奇跡だ」
イサム「奇跡だと…!?」
麗雄「メガロード船団の現在位置から一度のフォールドで地球にたどり着くのは不可能に近い」「超空間航法と言えど星々の位置関係や空間の安定度など様々な要因の影響を受けるからな」「君達の成功は奇跡…言い方を変えれば信じられないような偶然の結果だ」
ガルド「…それは承知しています。ですが、我々はそのわずかな可能性に賭けざるを得なかったのです」
麗雄「残念ながらフォールド可能な艦でもメガロードと再合流することは難しいだろう」「何しろ今、その状況が非常に不安定なのでな…」
イサム「どういうことだよ、そりゃ?」
麗雄「詳しい状況は調査中だが宇宙の様々な場所で奇妙なゆがみや重なりが確認されている…」「イサム君達のフォールドが成功したのは、この現象が良い方向に作用し…」「さらには、ゲートの持つ超空間へのアクセス機能の影響と見て間違いないだろう」
火麻「じゃあ、あのちっこいゲートは…」
麗雄「おそらくではあるがゲートの力で開かれた超空間からの出口だろう…」
ガルド「そして、偶然は二度は続かない…か…」
火麻「大河長官やブライト艦長だって援軍を出し渋ってるわけじゃねえ。それは俺が保証する」「お前達の報告してくれた敵についても必ず何らかの対処は考えてくれるさ」
イサム「どうだろうな。結局、まずは足下の火を消す方が大切なんだろ?」「だったら、外宇宙のことなんざ知らんぷりを決め込む可能性もあるぜ」
麗雄「そう思うなら、その足下の火を消すのに協力してくれんかの?」
ガルド「俺達に地球のために戦えと?」
火麻「αナンバーズは旧プリベンターを母体としている以上、お前達にとっても馴染みの顔も多い」「あいつらと…そして何より地球のための手を貸してくれ」
イサウ「…ちっ…そんな口説き方をされちゃ無下に断ることも出来ねえじゃねえかよ」
麗雄「やってくれるのか?」
イサム「とりあえずオービットベースへ着くまでは協力するさ。その後のことはそれから考える」
火麻「十分だ。外宇宙仕込みの腕、期待させてもらうぜ」

アークエンジェル 通路
ラクス「…戦いは終わりましたのね」
キラ「ええ、まあ…。あなたのおかげで…」
ラクス「なのに、悲しそうなお顔をしてらっしゃるわ…」
キラ「…僕は…僕は本当は戦いたくなんかないんです…」「僕だってコーディネイターなんだし…」「アスランはとても仲のよかった友達なんだ」
ラクス「アスラン…」
キラ「アスラン・ザラ…彼があのモビルスーツ…イージスのパイロットだなんて…」
カズイ(あれはキラ…それとザフトの女の子…)
ラクス「そうでしたの…。彼もあなたもいい人ですもの…。それは悲しいことですわね」
キラ「…アスランを知っているんですか?」
ラクス「アスラン・ザラは私がいずれ結婚する方ですわ。…優しいんですけど、とても無口な人…」
キラ「結婚…」
ラクス「でも、このハロを下さいましたの」
ハロ「ハロ! ハロ!」
ラクス「私がとても気に入りましたと申し上げましたら、その次もまたハロを…」
キラ「そうか…。相変わらずなんだな、アスラン…」
トリィ「トリィ! トリィ!」
キラ「僕のトリィも彼が作ってくれたものなんです」
ラクス「まあ、そうですの」
キラ「…でも……」
ラクス「…お二人が戦わないで済むようになればいいですわね…」
キラ(この人は…)
ラクス「どうかなさいました?」
キラ(やっぱり駄目だ…。この人を戦いの道具にしちゃ…)

アークエンジェル 食堂
豹馬「なあなあ、ちずる。あのラクスって子…『プラントの歌姫』のラクス・クラインだよな」
ちずる「そうみたいね」
豹馬「こいつはついてるぜ! 北米の戦いの後にすぐに次の任務と思ったらこんな所でラクス・クラインに会えるとは!」
ちずる「…豹馬もああいう子が好みなの」
豹馬「そりゃそうさ! カワイイ顔にカワイイ声…たまらないぜ!」
ちずる「………」
豹馬「な、何だよ…!? 急に不機嫌になってよ…」
ちずる「知らないわよ!」
ブリット「豹馬の場合、どうせならラブソングでも聴いて女心を勉強するんだな」
豹馬「へえ…ブリットはそうやってクスハへのアタック方法を研究したのか?」
ブリット「ぬ…!」
ロペット「豹馬サンノ 勝チデス」
洸「でも、確かにラッキーだな。今のうちにサイン、もらっておこうぜ」
マリ「呆れた…! 地球連邦とプラントは戦争しているのよ!」
洸「いい歌には戦争なんて関係ないのさ」
神宮寺「洸の言うことにも一理あるな。事実、プラント以外のところでも彼女の歌は評判になっている」
洸「そういうこと! じゃ、サイン、もらってくるぜ!」
竜馬「待て、洸」
洸「す、すいません…ちょっと調子に乗りすぎました…」
竜馬「いや…その…行くのなら俺の分ももらってきて欲しいなと…」
ミチル「呆れた…。リョウ君もラクス・クラインのファンなの?」
弁慶「…すまん、俺もだ」
雅人「俺も、俺も!」
ちずる「この調子じゃαナンバーズの中にもかなりの数のファンがいそうね…」
ミチル「皮肉なものね…。戦争が始まることでコーディネイターである彼女の歌が聴けるようになるなんて…」
豹馬「それが今じゃ口コミとはいえシャロン・アップルと人気を二分する超アイドルかよ」
隼人「あの声も遺伝子調整の恩恵だと見る者もいるがな」
豹馬「う…」
大作「ばってん歌っていうとは声じゃのうて心で歌うもんたい」
洸「そうだな…。声だけでは、ここまで多くの人の心をひきつけるのは無理だと思う」
カズイ「でも、やっぱり…コーディネイターなんだよね…」
忍「いつまでも細かいことにこだわるやつだな…!」
カズイ「で、でも…俺達…ザフトにコロニーを壊されて…友達も何人も…」
ミリアリア「………」
トール「………」
忍「…すまねえ…。お前達の気持ちも考えずによ…」
竜馬「…あのフレイって子…どうしている?」
サイ「部屋に閉じこもったまま…」
ミリアリア「彼女の気持ちも確かにわかるわ…」「でも、あれは…キラに対するあの言葉はちょっとひどすぎるわ…」
サイ「自分もコーディネイターだから本気で戦ってない…か…」
トール「そんなことねえよ! いつだってキラはすごい頑張って戦ってんじゃんかよ!」
ミリアリア「うん…」
サイ「俺だって疑ってるわけじゃないさ」「ブリッジにいればモビルスーツでの戦闘がどれだけ大変なものかってのは嫌でもわかるし…」
カズイ「でも、本当にそうなのかな…」
サイ「え…?」
トール「何だよ、カズイ?」
カズイ「とられちゃったあのモビルスーツ…イージスってのに乗ってるの…キラの昔の友達らしいよ」
トール「え…?」
カズイ「さっき、あのラクスって子と話してるの聞いたんだ。仲のよかった奴だって…」
マリ「そんな…! じゃあ、あの子…友達を守るために友達と戦っているの…!」
ちずる「彼の思いつめた顔にはそんな理由まであったのね…」
亮「あの赤いガンダム…前回の戦闘では迷いが見えた」「そして、それはストライクも同様だった」
忍「てめえ…あのキラってのが裏切るとでも言う気かよ…!?」
亮「そうは言わん。ザフトにつくのならチャンスは今までに幾らでもあったろう」
竜馬「だが、あの赤いガンダムが襲い来る限り、彼の中の迷いはそう簡単には消せないだろう…」
弁慶「まあ、いいじゃないか。こうやって俺達が来たからにはあいつもお役御免だ」「オービットベースについて民間人に戻れば、少なくとも友達と戦闘することはないだろうぜ」
ミチル「そうね…」
クスハ「………」
ブリット「どうした、クスハ?」
クスハ「…人間ってやっぱり戦いを忘れられないのかな…」
ブリット「え…」
クスハ「バルマー戦役の前から人間同士でずっと戦ってきて、色々あって私達もクワトロ大尉とも戦って…」「これで全ての人達の心が一つになったって思ったのに…」
ブリット「あの時、アクシズを押し返した人の心の光か…」
クスハ「それなのにナチュラルとコーディネイターってお互いに名前を付けて争うなんて…」
ブリット「ジュピトリアンを始めとする地球人でない地球人との戦いが今回の戦争のきっかけになったと聞く…」
鉄也「加えてバーム星人やゼーラ星人の火星移民の排斥を唱えている連中もいるらしい」
クスハ「この戦い…長くなるのかな…」
ブリット「そうならないためにも俺達だって戦っているじゃないか」
クスハ「ブリット君…」
ブリット「俺達は戦争を広げないためにザフトと戦っている」「同時に地球の外からの敵と戦う姿をみんなが知ってくれれば、いつかはきっと人類は心を一つに出来るさ」
隼人「理想論だな…」
ブリット「おかしいか?」
竜馬「いや…俺達も同じ気持ちだからな」
ブリット「ありがとう、リョウ…」
クスハ「ブリット君…色々考えてるのね…」
ブリット「まあな。…それよりクスハ…少し外へ出ないか?」
クスハ「え…」
ブリット「この間の戦闘で鋼機人の宙間戦闘プログラムにバグを見つけたんだ。その調整に付き合ってくれよ」
クスハ「うん…わかったわ」

アークエンジェル 格納庫
サイ「…何やってんだ、お前…?」
キラ「…!」
ラクス「あら皆様…こんばんは」
ミリアリア「彼女…どうするつもり? まさか…!」
キラ「…黙っていかせてくれ。みんなを巻き込みたくない…」「僕はいやなんだ、こんなの!」
ミリアリア「キラ…!」
トール「………」「ま…女の子を人質にとるなんて本来は悪役のすることだもんな」
キラ「え…」
サイ「手伝うよ」
キラ「トール…サイ…」
ミリアリア「大丈夫よ。今、格納庫は交代時間で誰もいないから」
キラ「ありがとう…」
ラクス「では、皆様…またお会いしましょう」
トール「それは…どうかな…」
ラクス「………」
トール「キラ…お前は帰ってくるよな?」
キラ「え…?」
サイ「お前はちゃんと帰ってくるよな? 俺達のところに…!」
キラ「必ずね…約束する」
トール「約束だぞ!」
サイ「きっとだぞ! 俺はお前を信じてる!」
キラ「うん…!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「別れの宇宙」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現済み〕
ラクス「私…モビルスーツって初めて乗りました」
キラ「少し狭いですけど我慢して下さい。もうすぐ迎えに来るはずです」
ラクス「迎え?」
キラ「ザフトへ通信を送り、あなたの引渡しの条件としてアスランが単独で来ることをあげました」
ラクス「もし、あの方が来なかった場合は?」
キラ「………」
ラクス「キラ様?」
キラ「あなたの生命は保証しないと告げました…」
ラクス「まあ…」
キラ「ごめんなさい…。もちろん、アスランが来なくてもそんなことは…」
ラクス「わかっております。キラ様がそのような方ではないことは」
キラ「…ありがとうございます…」
〔敵ユニット出現〕
〔アスラン、キラへ接近〕

キラ「アスラン・ザラか…?」
アスラン「そうだ」
キラ「コックピットを開け」
アスラン「………」
キラ「話して」
ラクス「え?」
キラ「本当にあなたであることをわからせないと」
ラクス「ああ、そういうことですの」「こんにちは、アスラン。お久しぶりですわ」
アスラン「確認した…」
キラ「なら、彼女を連れて行け」
アスラン「………」
キラ「さあ…」
ラクス「あ…」
〔カーソル、キラからアスランへ移動〕
ラクス「いろいろとありがとう、キラ。アスラン、あなたも…」
アスラン「………」
キラ「………」
アスラン「キラ、お前も一緒に来い!
キラ「
アスラン「お前が地球軍にいる理由がどこにある!
キラ「…僕だって君となんて戦いたくない。…でも、あの艦には守りたい人達が…」「友達がいるんだ!
アスラン「………」
キラ「………」
アスラン「…ならば仕方ない。次に戦う時は、俺がお前を討つ!
キラ「僕もだ…!
〔アスラン、後退〕
アスラン(さよならだ、キラ…)
キラ(さよなら、アスラン…)
〔敵ユニット離脱〕
キラ「………」
〔敵ユニット出現〕
キラ「ザフト…!」
ザフト「甘いんだよ…! ラクス様を人質にとっておいて生きて帰れると思うなよ!」
キラ「う…ああ…」
〔味方ユニット出現〕
クスハ「見つけたわよ、キラ君!」
キラ「あなた達は…」
ブリット「αナンバーズのブルックリン・ラックフィールドだ」
クスハ「私はクスハ…クスハ・ミズハ。あなたを探しに来ました」
ブリット「お前がラクス・クラインを連れ出したおかげでアークエンジェルは大騒ぎなんだぞ」
キラ「…すいません…」
クスハ「話は後! ザフトは私達が引き付けるからあなたは後退して下さい!」
キラ「でも…」
ブリット「それともお前…このままザフトへ行くつもりか?」
キラ「…いえ…。約束が…ありますから」
ブリット「…お前、いい奴なんだな…」
キラ「え…?」
ブリット「お前の友達に言われたんだ。あいつは約束したから絶対に自分の意志で帰ってくる…ってな」
クスハ「だから、私達としても手荒なまねはしたくなかったの」
キラ「………」
ブリット「お前は下がれ! 待っている友達の想いを無駄にするな!」
キラ「必ず…。必ず援軍を連れて戻ります!」
〔味方ユニット離脱〕
ザフト兵「ちっ…Gは後退したか。だが、残った2機はαナンバーズだ…ここで奴らを叩くぞ!」
クスハ「来るわ、ブリット君!」
ブリット「ここで俺達がやられたらあいつを帰したのが無駄になる! 俺達だけで食い止めるんだ!」
クスハ「うん! 頑張りましょう!」
<戦闘開始>

<敵全滅・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
クスハ「増援…!」
ブリット「ここは退くべきか…!」
〔サイコドライバー能力発現〕
クスハ「ああっ!?」
ブリット「この念は…!」
〔敵ユニット出現〕
ザフト兵「ドラゴン…!?」
孫光龍「消えろ…」
〔孫光龍、マップ兵器「龍鱗乱舞陣」使用〕
ザフト兵「う、うわああああっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
クスハ「何てことを…!」
ブリット「孫光龍! 貴様、何をしに来た!?」
孫光龍「ご挨拶だな、ブルックリン君。無論、君達に会いに来たのさ」
クスハ「それがどうしてザフトの人達に攻撃を!?」
孫光龍「目障りだったから。…ただ、それだけさ」「もっとも新たな人類などと自称するような輩はとっとと排除すべきと思うがね」
ブリット「貴様っ! 人の生命を何だと思っている!」
孫光龍「尊いものだと思っているよ。…だが、そういうものは得てして数が多過ぎると価値が鈍るのさ」「だが、少しぐらい間引いても気にすることはない」
クスハ「あなたという人は…!」
孫光龍「僕とて人類を守るという超機人の使命を忘れてはいないさ」「だが、そのやり方は君達とは根本から違う。人の生命の扱いにしてもそれははっきりしている」
ブリット「やはり、お前と俺達は相容れない存在のようだ」
孫光龍「その意見だけは同意してもいいね。…では、行くよ」
クスハ「来なさい! あなたのようなものに私達は負けるわけにはいきません!」
孫光龍「その健気さと気丈さ…散らすには少しばかり惜しいね…」

<孫光龍HP15000以下or敵増援1出現の2ターン後PP・味方援軍1&敵増援2出現>
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
クスハ「アークエンジェル!」
ブリット「どうやら、キラが間に合ったようだ!」
甲児「無事かクスハ、ブリット!」
ブリット「しかし、増援にしては数が少な過ぎるんじゃないか…」
凱「αナンバーズ地球部隊の半分はザフトを牽制するために動いている」
ムウ「だが、心配は要らないぜ。助っ人が来る!」
〔味方戦艦出現〕
ブリット「あれは…!」
クスハ「ラー・カイラム!」
ブライト「総員出撃! 味方を援護しつつ、敵超機人を討つぞ!」
〔味方ユニット出現〕
ブリット「カミーユ! ジュドー! それにヒイロ達も!」
カミーユ「久しぶりだな、ブリット。無事で何よりだ」
ジュドー「それにしても忍さんや洸さんもいるなんて驚きだぜ!」
忍「その生意気そうな声も相変わらずだな、ジュドー」
ヒイロ「挨拶は後だ。まず敵を殲滅する」
デュオ「こいつに掛かっちゃ感動の再会も一瞬で終わりだな」
ヒルデ「少しは緊張しなさい、デュオ。相手は正体不明の謎の敵なのよ」
デュオ「死神の復活戦にはちょいと大物過ぎるかもな」
カトル「だけど、あの機体の発する暗い気…放っておくわけにはいきません」
エマ「各機は地上部隊と合流し、速やかに敵機の殲滅を!」
ビーチャ「了解! 張り切っていくぜ、お前ら!」
モンド「おうおう…リーダー風を吹かせちゃって」
クスハ「αナンバーズが…再び集結するのね…」
ブリット「ああ! これでどんな相手が来たって負けはしないぜ!」
孫光龍「ククク…」「ハハハハハハハハ!」
忍「てめえ、何がおかしい!」
孫光龍「この程度の力が地球を守護する剣とはね。ガンエデンの眼鏡も曇ったようだ」「だからこそ、最後はお前達ごときに遅れをとったのだろうがね」
カミーユ「何だ…この男の発する気…」
ジュドー「大きいんだか小さいんだかわかりゃしない…。まるで巨大なザルだぜ…!」
孫光龍「お前達に僕のことはわからんさ。…それよりいいのかい? もう一組のゲストのご登場だよ」
ブリット「何っ!?」
〔敵ユニット出現〕
クスハ「帝国監察軍!」
ブリット「こんなタイミングで現れるとは…!」
孫光龍「この程度の雑魚相手に恐れをなすとはやっぱり君達では守護者の剣となるには力不足だよ」
甲児「うるせえ! 俺達のどこがびびってんだ!?」
豹馬「見てろよ! こうなりゃ帝国監察軍もてめえもまとめて叩き潰してやる!」
孫光龍「いいだろう。ナシムとゲベル…どちらの子が覇者になるか、僕も興味がある…」
〔孫光龍、気力150〕
洸「あいつも俺達と帝国監察軍の両方を相手にする気なのか…!?」
イサム「ナメやがって! 俺達をコケにしやがったことを後悔させてやるぜ!」
ブライト「各機に通達! 優先攻撃目標は帝国監察軍だ! あの超機人には下手に手出しするな!」
忍「無理な注文だぜ、ブライトさんよ! 俺達、とっくにあの野郎のことが頭に来ちまったんだ!」
ブリット「行くぞ、孫光龍! 帝国監察軍もお前も俺達にとっては等しく悪だ!」

<ブライトが戦闘>
トーレス「敵、射程に入ります!」
ブライト「各員、各個に敵を撃破せよ!」

<カミーユorファorエマorフォウが戦闘>
カミーユ「正体不明の超機人と帝国監察軍…」「この戦い…どこまで混迷していくんだ…!」

<ジュドーorルーorプルorプルツーが戦闘>
ジュドー「プル、プルツー! 遅れるなよ!」
プルツー「了解だ、ジュドー!」
プル「誰が相手でも負けないもん!」

<エルorビーチャorモンドorイーノが戦闘>
ビーチャ「俺達だって、いいとこ見せてやろうぜ!」
イーノ「よ、よーし…!」
モンド「しっかりしろよ、イーノ! せっかくの見せ場なんだからさ!」
エル「じゃ、その見せ場…あたしがい~ただきっと!」

<ヒイロorトロワorカトルが戦闘>
カトル「新たな敵が来たのならそれと戦うのが僕達の務めです」
トロワ「そうだ…。敵は破壊する…それだけだ」
ヒイロ「だが、この戦い…長くなりそうだ…」

<デュオor五飛orヒルデが戦闘>
デュオ「ヒルデ! 無理だったら下がってろよ!」
ヒルデ「冗談、言わないで! 私もプリベンターの一員なんだから!」
デュオ「連絡係だったってのに前線を志願するとは物好きにも程があるぜ…」
五飛「ゴチャゴチャ言う暇があったら手を動かせ、デュオ!」
デュオ「へいへい。そいじゃま、死神復活戦といきますか!」

<クスハorブリットvs孫光龍(1回目)>
クスハ「あなたのやり方を認めるわけにはいきません!」
孫光龍「ああ、はいはい。…まったく優等生ってのは扱いに困るねえ…」

<クスハorブリットvs孫光龍(2回目)>
ブリット「俺が相手だ! 孫光龍!!」
孫光龍「頑張ってね、ブリット君。せめて僕が退屈しない程度には」

<キラvs孫光龍>
キラ「なんだ!? 巨大な…龍!?」
孫光龍「自分の常識範囲外の物を認めたがらない…。君は恐怖しているね?」

<ムウvs孫光龍>
ムウ「ちっ…隙だらけに見えて攻め込むタイミングがねえ!
孫光龍「へえ…少しはわかってるじゃないのさ」

<甲児vs孫光龍>
甲児「3つ首だったり、金色じゃなかったりするだけマシってとこかよ…!」
孫光龍「ふむ…浅い元ネタだね」

<鉄也vs孫光龍>
鉄也「訳のわからない理屈はたくさんだ! 手っ取り早くお前を討たせてもらうぜ!」
孫光龍「おやおや…乱暴なことだ。いけないねえ、そういうのは」

<竜馬vs孫光龍>
竜馬「お前はその力で何を企む!?」
孫光龍「そんな頭ごなしに言わなくてもちゃんと答えるよ」「無論、僕の望みは人類の平和さ」

<洸vs孫光龍>
洸「弱点は見切ったぞ! いけっ、ライディーン!」
孫光龍「おやおや…ずっと眠っていたムーの守護神が、この真・龍王機に挑むとはね…」

<豹馬vs孫光龍>
豹馬「てめえのやり方はよくわかんねえけどよ!」「まともなやり方じゃねえって事だけはよくわかるぜ!」

<忍vs孫光龍>
忍「生理的に気にいらねえぜ…てめえのようなヤツはよ!」
孫光龍「気が合うね、僕達は。僕も君のような人はあまり好きじゃないんだ」

<イサムvs孫光龍>
イサム「あんたのことはよく知らねえが俺の勘が戦えって言ってやがるんでな!」
孫光龍「やるねえ…! その通り…僕は君達の敵だよ」

<凱vs孫光龍>
凱「俺達は俺達の正義を信じて戦う!」「そして…お前のように身勝手に力を振るう奴を許すわけにはいかない!」

<鋼鉄ジーグvs孫光龍>
鋼鉄ジーグ「俺はお前のように一人だけ高い所から見下ろしてる奴が大嫌いなんだよ!」
孫光龍「寂しいことを言ってくれるね」

<孫光龍撃破>
孫光龍「まだまだ。この程度じゃ僕と真・龍王機は倒せないよ」
〔孫光龍、精神コマンド「ド根性」使用〕
ブリット「再生した…!?」
鉄也「くそっ! 見た目以上のとんでもないバケモノだぜ!」
ブライト「各機、敵の超機人は下手に刺激するな! 帝国監察軍を優先的に攻撃するんだ!」

<孫光龍以外の敵全滅・勝利条件達成>
ナタル「帝国監察軍の全滅を確認!」
マリュー「ブライト大佐!」
ブライト「各機、後退するぞ!」
クスハ「待って下さい、ブライト艦長! あの真・龍王機はどうするんです!」
ブライト「…残念ながら、今はあの男と事を構えるのは得策ではない…」
ブリット「くそ…敵に後ろを見せなければならないのか…!」
孫光龍「そう恥じ入ることはないよ。君達はそれなりに戦った」「その生命…次に会う時まで大事にとっておくがいい」
ブリット「孫光龍! この屈辱…忘れないぞ!」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕

孫光龍「さて、そろそろでしょうかね…」
〔孫光龍、前進〕
〔敵ユニット出現〕

ルリア「アルマナ様、バラン様…あの機体、どうやらエペソ士師の迎えのようです」
アルマナ「これで一安心ですね」
バラン「待たれい、姫様、ルリア! 奴の周囲をご覧あれ!」
ルリア「我が軍の機体の残骸…! では…!?」
バラン「あの者がエペソの迎えを葬り去ったと見るのが妥当かと」
アルマナ「では、あれは地球の兵器なのでしょうか…」
バラン「ご安心めされ、姫様!」「このベミドバンある限り、どのような敵が現れようと姫様には指一本触れさせはしませんぞ」
アルマナ「さすがは陛下をお守りする近衛軍将軍…。その力、頼りにさせてもらいます」
バラン「姫様のご安全の確保は陛下のご命令であり、全臣民の願いであります」「このバラン・ドバンとベミドバン、生命に代えても姫様をお守りしましょう」
〔孫光龍、バランへ接近〕
バラン「止まれい! それ以上、近づけばワシの鉄球がお主を討つ!」
孫光龍「これは失礼しました。私はあなた様にお目通りを願うものです」
バラン「ならば、まずは名を名乗れ!」
孫光龍「我が名は孫光龍…。ガンエデンを主とするものでございます」
バラン「な、何っ!?」
アルマナ「ガンエデンを主とする者…。それは…」
孫光龍「全てはあなた方の居城にてお話しいたしましょう」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

衛星軌道上 オービットベース

オービットベース 会議室
キラ「………」
ナタル「被告は自分の行動がどれだけの意味を持っていたからまったく理解していません」
ムウ「今の発言は類推に過ぎません。議事録からの削除を求めます」
マリュー「削除を許可します」
キラ「………」
ムウ「えーと…そもそも民間人を人質にとるというのはコルシカ条約4条に抵触すると思いますが…」
ナタル「今回の行動は同条約特例項目C、戦時下における特例に相当します」
ムウ「え…特例項目C…!? 知らねえよ、そんなの…!」
キラ「………」
ムウ「ああ、しかし…人質を解放した後、ザフトは部隊を後退させた…」「これは、あの部隊の第一任務がラクス・クライン嬢の捜索であり、我々も窮地を脱したということで…」
ナタル「それは結果論に過ぎません」
マリュー「キラ・ヤマトには何か申し開きしたいことがありますか? なぜ、あのような勝手なことを?」
キラ「…人質にするために漂流中の彼女を助けたわけじゃありませんから…」
ムウ「そうだよなあ。するなら、カノジョだよなあ」
ナタル「異議あり!」
マリュー「弁護には言葉を慎んで下さい」
ムウ「ふう…」
マリュー「キラ・ヤマトの行動は軍法第3条B項に違反、第10条F項に違反、第13条3項に抵触するものであり…」「当法廷は同人を…」「銃殺刑とします」
キラ「!」
マリュー「しかし、これはあくまで軍事法廷のことであり同法廷は民間人を裁く権限を持ちえません」「キラ・ヤマトには今後、熟慮した行動を求めるものとしこれにて本法廷を閉廷します」
キラ「あ、あの…」
ムウ「要するに、もう勝手なことをするなってさ」「ま…もうすぐお前さんは一民間人に戻れるけどな」
キラ「はい…」
ナタル「艦長…我々は今後、αナンバーズと共にアラスカ基地へ向かうのでしょうか?」
マリュー「それについては追ってブライト大佐から指示がでるそうよ」
ムウ「まあ、あの連中が護衛してくれればザフトも簡単には手出し出来ないさ」「とりあえずはゴールインってとこだな」
〔扉の開閉音〕
トール「キラ、大丈夫か!」
キラ「みんな…」
ミリアリア「何て言われたの?」
サイ「お前もトイレ掃除一週かとか?」
ムウ「おう、それいいね! やってもらおうかな」
ナタル「………」
キラ「大丈夫だよ」
トール「ってことは、罰当番は俺達だけかよ…!」
キラ「あ、ごめん…手伝うよ」
サイ「いいよ。もうすぐ俺達も艦を降りるし大したことないさ」「…カズイがさ、お前とあの女の子の話、聞いたって」
キラ「え…?」
トール「あのイージスってのに乗ってるの友達なんだってな」
キラ「………」
サイ「正直言うと、少し心配だったんだ」
キラ「サイ…」
サイ「でも、よかった。お前、ちゃんと帰ってきたもんな」
キラ「………」
〔歩み寄る足音〕
フレイ「キラ…」
キラ「フレイ…」
フレイ「あの時はごめんなさいね…」
キラ「え…」
フレイ「あの時は私、パニックになっちゃって…すごいこと言っちゃった…」「本当にごめんなさい…」
キラ「フレイ…」
フレイ「あなたは一生懸命戦って私達を守ってくれた…。私…」
キラ「フレイ…、そんなのいいんだよ…そんなことは…。あの時は…」
フレイ「私にもちゃんとわかってるの…! あなたは頑張ってくれてるって。なのに…」
キラ「ありがとう、フレイ…。僕の方こそお父さんを守れなくて…」
フレイ「戦争って嫌よね…。早く…終わればいいのに…」
キラ「そうだね…」
ナタル「諸君らは食道で待機だ。追って除隊の手続きとなる」
カズイ「除隊?」
ミリアリア「私達、軍人だったの?」
ナリュー「たとえ非常時とはいえ民間人が戦闘行為を行えばそれは犯罪となるの…」「それを回避するための措置として、日付をさかのぼり…」「君達はあの日以前に志願兵として入隊したことにするのが一番穏便な手段なの」
フレイ「あの…」
ナタル「君は戦っていない以上、特別な手続きは必要ない」
フレイ「いえ…そうではなくて私…軍に志願したいんですけど…」
サイ「フレイ…」
ナタル「何を馬鹿な…」
フレイ「ふざけた気持ちで言ってるんじゃありません!」「父が撃たれてから私…いろいろと考えました…」「もうこんなのは嫌だ…こんなところにいたくないとそんな思いばかりでした…」「でも、やっとこんな生活から解放されるとわかった時何かとてもおかしい気がしたんです」
ナタル「おかしい?」
フレイ「これでもう安心でしょうか…これでもう平和でしょうか…? そんなこと全然ない…!」「世界は依然として戦争のままなんです!」
キラ「………」
フレイ「私…全然、気づいてなかっただけなんです…父が戦争を終わらせようと必死で働いていたのに…」「本当の平和が…本当の安心が…戦うことによってしか守れないなら…」「私も父の遺志を継いで戦いたいと…!」「私の力など何の役にも立たないかも知れませんが…」
サイ「フレイ…」
ナタル「…本人の意志であるならこちらとしては断る気はない…。…本当にいいのだな?」
フレイ「はい…!」
ナタル「では、私に付いて来い。手続きをしよう」
フレイ「よろしくお願いします」
〔扉の開閉音〕
サイ「世界は依然として戦争のままか…」
ミリアリア「………」
キラ「フレイ…」

オービットベース メインオーダールーム
イサム「…結局、結論は変わらねえのか…」
ブライト「残念ながら…」
大河「すまない、ダイソン中尉…。君達の命懸けのトライに報いることが出来ず…」
イサム「…仕方ねえな……」
ガルド「イサム…」
イサム「俺だって、ここまでの戦いで地球圏がどれだけメチャクチャかわかったさ…」「それにあんなバケモノまで出てきたしな…」
大河「君達の報告してくれた敵については、こちらでも分析はする」「だが、現在の地球は目の前の危機に全力で立ち向かわねばならない状況なのだ」
イサム「………」
ブライト「イサム・ダイソン中尉、ならびにゴルド・ゴア・ボーマン…。君達はαナンバーズに編入された」
ガルド「αナンバーズ…旧プリベンターを母体とした特殊部隊ですか…」
ブライト「地球の平和を脅かすあらゆる敵と戦う点は変わってはいない」
イサム「わかったよ…。…メガロードに戻れないってんなら地球でやることをやるだけだ…」「邪魔な奴らをぶっ潰し、とっとと外宇宙に戻ってやる…!」
大河「出来うる限りの調査は私が責任を持って進める」「そして、この危機を乗り越えた暁には正式な調査団の派遣を約束しよう」
ガルド「ありがとうございます」
大河「礼など要らんさ。どこにようと同胞は同胞…同じ地球人なのだからな」
ブライト「大河長官…アークエンジェルはいかがします?」
大河「そのことなのだが私に考えがある…」

ブリーフィングルーム
ジュドー「しかし、本当にイサムさんとガルドさんだったとはね…。驚いたよ」
イサム「そりゃこっちのセリフだぜ。こんな形でお前達と再会するとはな」
洸「フォッカー少佐達…無事なんでしょうか…」
神宮寺「輝や柿崎、マックスもな…」
ガルド「考えても仕方あるまい…。俺達は外宇宙に旅立った日から危機は覚悟していた…」
イサム「あの少佐達が簡単にくたばるようなタマかよ。きっと自分達で何とかしているさ」(って思うしかねえぜ…)
マリ「久しぶりって言えば、あたしの場合、エル達に会うのもイージス計画以来よね」
エル「そういやそうだね。相変わらず、そっちは洸と仲良くやってるみたいじゃん」
ビーチャ「俺達と同じだな」
エル「ビーチャ! 余計な事、言うんじゃないよ!」
洸「へえ…ビーチャの奴、少しはエルとの仲を進展させたみたいだな」
モンド「ま…自称リーダーは相変わらずだけどね」
豹馬「で、どうなんだよ、カミーユ…ザフトの動きは? ずっと追っていたんだろ?」
カミーユ「ああ…。アルビオンとウラキ少尉達は地上に降りて…」「俺達はラー・カイラムで宇宙のザフトと戦っていた」
十三「無敵のαナンバーズのモビルスーツ部隊や。向かうところ敵なしやったろ?」
カトル「…確かにザフトはその規模においては連邦軍の比ではありません…」
デュオ「だけどよ…連中はプラントを防衛してりゃいいが連邦軍はそれだけじゃない…」「月に基地のある星間連合の相手もしなくちゃならないときた」
甲児「そうか…。宇宙でも連邦軍の指揮系統は寸断されているんだな」
トロワ「今の連邦軍は旧ジオンえお併合したおかげで確かに戦力は充実している…」
五飛「だが、所詮は寄せ集め…言わば烏合の衆だ」「前大戦後の組織再編の最中に宣戦布告されたおかげで、今は完全に後手にまわっている」
豹馬「じれってえな! 数で勝ってるなら、一気にプラントを制圧しちまえばいいのによ!」
ルー「連邦軍の中にもね…そう考えた人はいたわよ…」
エマ「それも豹馬の考えている以上に徹底的なやり方でね」
大作「徹底的なやり方?」
カミーユ「連邦軍の中の抗戦派はプラントを核攻撃して一気に勝負をつけようとさえした…」
ちずる「核攻撃ですって!? それって…」
小介「ええ…戦時下においても居住に使用されている施設に対しての核の使用は南極条約で禁じられています」
ヒイロ「人の作ったルールだ…。人の手によれば簡単に変えられる」
豹馬「ふざけんな! いくら戦争だってやっちゃいけないことがあるだろうが!」
甲児「軍のお偉いさん方は何を考えてやがる!!」
デュオ「だが、プラントだってその程度のことは予測していたさ…」「連中はこの日のためにニュートロンジャマーを完成させていたんだ」
カトル「その結果、大量虐殺は何とか防がれましたが、プラントとの溝はさらに深まったようです」
豹馬「ニュートロンジャマー? 何だ、そりゃ?」
小介「核分裂反応を抑制する装置です。理論は完成していたのですが、既に実用化されていたとは…」
豹馬「………」
カトル「簡単にいえば、そのニュートロンジャマーによって水爆などの核兵器は無効化されるのです」
豹馬「何だって!?」
デュオ「驚くタイミングが遅いって…」
トロワ「俺達はザフトを内側から見てきたが彼らのテクノロジーは連邦軍を遥かに上回っている」
五飛「加えてコーディネイターには驚異的な戦闘能力もある。連邦軍の苦戦は必至だろう」
甲児「質と量の戦い…。決め手を欠いたままの消耗戦か…」
カミーユ「この戦い…長引きそうだな…」
〔扉の開閉音〕
ムウ「お…集まってるな」
宙「あれ? フラガ大尉、どうしてここに…」
ムウ「そう連れないこと言うなよ。俺も今日からは正式にお仲間なんだから」
沙羅「じゃあ大尉もαナンバーズ配属になったのかい?」
忍「へえ…こいつは心強いぜ。よろしくな」
ムウ「まあ待てって。配属になったのは俺だけじゃないぜ」
〔扉の開閉音〕
キラ「………」
鉄也「キラ・ヤマト…」
カミーユ「彼が残された『G』、ストライクのパイロットか…」
ヒイロ「そして、コーディネイターでもある」
鉄也「まさか、あいつ…このまま軍に所属する気か…」
〔扉の開閉音〕
サイ「…失礼します」
フレイ「…ブリーフィングの場所、ここでいいんですよね…?」
甲児「お、おい…お前達も軍に残る気かよ…!」
トール「まあね…」
サイ「…世界は依然として戦争のまま…」「こう言ってフレイは軍に志願したんです。そして俺も同じことを感じています…」
さやか「だから、あなた達まで…」
サイ「彼女だけを軍においてくなんて出来ない…」
トール「アークエンジェルも人手不足だし、この状況じゃ補充人員も当てにならないだろうしね」
ミリアリア「ってトールが言うから私も…」
カズイ「みんな、残るってのに俺だけじゃな…」
甲児「もしかして、あのキラってのも同じ理由で…?」
キラ「………」
ムウ「後悔しないな、坊主…?」
キラ「今はわかりません…」「でも、僕は…」
ムウ「…まあ、いいさ。だが簡単に死ぬんじゃねえぞ、キラ」
キラ「はい…!」
ボス「アークエンジェルのみんなが全員いるってことは…」
〔扉の開閉音〕
大河「揃っているな、諸君」
凱「大河長官、これは…」
ブライト「既に面通しは済んでいるようだが、あらためて紹介しよう」
マリュー「アークエンジェル艦長、マリュー・ラミアス大尉」
ナタル「同じく副長、ナタル・バジルール少尉」
ブライト「本日よりアークエンジェルとその乗員、艦載機は新たにαナンバーズ所属となる」
ムウ「そういうことだ。よろしく頼むぜ」
甲児「こっちこそな、大尉!」
忍「だが、αナンバーズとしては俺達の方が先輩だ。ビシビシ行くぜ!」
ジュドー「へえ…じゃあ俺達も忍さんにビシビシ行っていいんだ」
忍「い…! そいつは…!?」
ムウ「悪くないな…この感じ…。これからは楽しくなりそうだぜ」
大河(あのままアークエンジェルをアラスカ本部に向かわせれば、『彼ら』に戦力を与えることになる…)
麗雄(今は対異星人戦を理由に彼らを我々の保護下に置いておくしか最悪の事態を回避する方法はない…)
ブライト(頼むぞ、アムロ…。少しでも『彼ら』の影をつかんでくれ…)
大河「これより諸君らは、新たな作戦に参加してもらうことになる」
鉄也「その作戦とは…?」
大河「対帝国監察軍殲滅作戦…名づけて『オペレーション・ハルパー』!」
竜馬「オペレーション・ハルパー…」
隼人「フ…鏡の盾で身を守り、青銅の鎌で首を刈るか…」
麗雄「帝国監察軍の艦隊はその本拠地をアステロイドベルトのゲート付近に構えている」
宙「あんなのが太陽系にいるんじゃいつ背面から襲われるか気になって他の敵と戦うことも出来ないぜ…」
鉄也「だから、彼らを叩いてから前面の敵に攻勢を仕掛けるというわけか…」
大河「我々はイカロス基地を足がかりに、これを殲滅することを第一任務とする」「ラー・カイラムとアークエンジェルは明日、イカロス基地へ出発する!」
忍「上等だ! バルマー戦役の時は最後まで居座ってくれやがったが…」「今度は早々に叩き出してやるぜ!」
ブライト「諸君らの健闘を祈る。では、解散!」
ブリット「………」
クスハ「ブリット君…」
ブリット「あの孫光龍という男…あそこで見逃してよかったのだろうか…」「俺達はもしかして取り返しのつかないミスを犯してしまったのかも知れない…」
クスハ「大丈夫よ、ブリット君。そういうミスだって私達は何度も取り返してきたじゃない」「だから、今は目の前の戦い…オペレーション・ハルパーに集中しましょう」
ブリット「…そうだな。帝国監察軍は俺達にとっても因縁の相手だものな」
クスハ「だから、頑張りましょう。二人の力を合わせて」
ブリット「ああ…!」
【シナリオエンドデモ終了】


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