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No.13
もう一度、自らの足で

【シナリオデモ開始】
衛星軌道上 オービットベース
ラー・カイラム

オービットベース メインオーダーズルーム
猿頭寺「戒道幾己という少年ですが、やはり戒道夫人の実の子ではありませんでした」
大河(…護君と同じということか)
猿頭寺「8年前、九州の阿蘇山で拾われ…後に養子となっています」
凱「ピッツァをソルダートJという本来の姿に戻したのもおそらく彼か…」
大河「だが、何故彼らは行動を共にしているのだ?」
猿頭寺「現時点では何とも言えません」
凱「ああ。ゾンダークリスタルを集めて何をする気なのか…肝心な所は何もわかっちゃいない」
大河「ジェイアークに関しても多くは謎に包まれている。だが、あの圧倒的なパワーの源はおそらく…」
凱「ギャレオンと同じく異文明の産物…」
大河「うむ。ゲートへの出発は明日だが、それを確かめるためにもやはり試してみるべきだろう…」

オービットベース ビッグオーダールーム
雷牙「今まで各地に現れた原種を分析した結果…その力はゾンダーを凌ぎ、それ自体がゾンダープラントとしての機能を備えているようだ」
ブライト「では、人類を一気にゾンダー化させることも可能ということですね?」
雷牙「うむ。まさに原種と呼ぶに相応しい連中だ」
マリュー「報告文書である程度の理解はしていましたが、そのような危険な存在だったとは…」
麗雄「まだ人類は原種の恐ろしさを知らん。だから、人間同士で争うという愚かな真似が出来るんだろうな」
マリュー「………」
大河「オペレーション・ハルパーへの出発前に集まってもらったのは他でもない」「我々は原種に関して、可能な限りの情報を集めなくてはならんのだ」
火麻「ああ、それで護を呼んだのか」
護「え…?」
ギャレオン「………」
マリュー「こ、このライオンは…?」
護「大丈夫だよ、マリューさん。ギャレオンは僕達の仲間なんだから」
マリュー「頭ではわかっているんだけど、ちょっとね…その…」
護「変なの。こんなに優しいのにね」
麗雄「かつてギャレオンの中のブラックボックスは凱のGストーンに反応し、数々の情報を我々にもたらしてくれた」
大河「だが、護君ならより多くの情報を…キングジェイダーの正体や原種核を見つけ出すための手がかりを引き出せるかも知れない」
護「でも…僕……」
大河「護君、君にこのペンダントを渡そう」
護「これは…Gストーン…?」
麗雄「そう、特別なGストーンだ。他のGストーンとは明らかに異なった性質を持っておる」
護「これ、今までどこに…?」
麗雄「う、うむ。とある所に保管してあったのを回収したんだ」
大河「これは多分、君の首にかけられるべき物なのでね」
護「………」
麗雄(そう…それは君のご両親から受け取った物なのだ)
大河「さあ、護君…受け取ってくれ」
護「はい…」
〔Gストーンの輝き〕
護「………」
マリュー「こ、これは…!?」
大河「護君が浄解モードに入ったのだ」
麗雄「護君、ギャレオンに触れてみたまえ」
護「はい…」
ギャレオン「………」
〔Gストーンの輝き〕
火麻「おおっ! この感じ…何か起きるのか!?」
護「………」
麗雄「いや、今までと変わりはない。既に得られた情報ばかりだ」
護「ごめんなさい…」
大河「あやまることはないよ。これは…その単なる実験なのだから」
凱「そうだぜ、護。情報があれば勝てるってもんでもない」「みんなで力を合わせること…それが一番大切だ」
護「うん…」
ブライト「…では、大河長官。我々は予定通りにイカロス基地へ出発します」
大河「頼むぞ、諸君」
麗雄「オペレーション・ハルパーの詳細については、イカロス基地で待つ作戦参謀から聞いてくれ」
マリュー「了解です」
火麻「俺達は地球で原種を見張ってる。護もしっかり頑張ってこいよ」
護「はい!」

太陽系
アステロイドベルト付近宙域
アークエンジェル

アークエンジェル 食道
洸「それにしてもすげえなあ。ラー・カイラムに惑星間航行ブースターを取り付けるなんて」
竜馬「ブースターがあれば、連邦軍の汎用艦でも木星間ぐらいなら往復出来るようになったのさ」
マリ「でも、せっかくだから噂の大空魔竜に乗ってみたかったな」
神宮寺「ああ。あれのインパクトは相当なもんだって聞いてるぜ」
弁慶「確かに…。獣戦機隊の母艦にはぴったりかもな」
洸「それで、大空魔竜は今どこに?」
竜馬「大空魔竜戦隊とダイモスとボルテスVは岡長官の指揮の下、火星の守りに就いている」
モンド「なら、イカロス基地への通り道じゃん」
ビーチャ「丁度いいや。大空魔竜にも助っ人に来てもらおうぜ」
隼人「そう簡単にはいかんな。火星の守りはあいつらに任されてるんだ…」「大空魔竜が動いたら、瞬く間に星間連合が帝国監察軍に火星が制圧されちまうぜ」
プル「ところでさ、一矢さんとエリカさんって結婚したの?」
プルツー「…結婚か…」「よくわからないけど、あの二人を見てると何だかこちらまで優しい気持ちになれる…」「プル、この気持ちは何なんだ?」
プル「え…? あたしもわかんない」
ミチル「プルとプルツーももう少し大きくなったらきっとわかるようになるわよ」
隼人「フッ…」
ボス「な~にカッコつけてやがんだ、このスットコドッコイ!」
ヌケ「ボシュ~、ジェラシーはみっともないですよ」
ムチャ「ホント、ホント」
ボス「るせえ! あんな余裕の笑みを見せられて黙ってられるかってんだ!」
イーノ「…それで、一矢さん達は結局どうなったんですか?」
竜馬「結婚は火星のリ・テラフォーミングが一段落してからだそうだ」「と言っても、地球圏がこんな状況じゃどうなるかわからないがな…」
ルー「そうか…。あの二人も大変なのね」
ジュドー「こうなったら、何としても早い内に戦いを終わらせて二人を祝福してやろうぜ」
マリ「賛成~!」
洸「それにはまずオペレーション・ハルパーを成功させなきゃ」
竜馬「もうすぐイカロス基地に到着する。そろそろ気を引き締めなくてはな」
ビーチャ「さっすが元祖リーダー、言うことが違うぜ」
エル「茶化す余裕があるんなら、あんたもちっとは見習いなさいよ」
ビーチャ「へいへい」
プル「あれ…そう言えば護は?」
プルツー「さっきまでその辺にいたと思ったが…」

ラー・カイラム 格納庫
ギャレオン「………」
護「僕は原種を感じることも浄解することも出来ない…。ギャレオン、知ってるなら教えて…」「ピッツァやパスダーは、僕のことをカインの造りし破壊マシンって言ってた…」「カインって誰なの? 僕はこのままαナンバーズにいてもいいの?」「ギャレオン、お前はなんで僕を守ってくれるの?」
ギャレオン「………」
〔Gストーンの輝き〕
???「時は来たれり…」
護「あ…」
???「我が名はカイン」
護「カイン? どこ…どこにいるの!?」
???「時は来たれり……」
護「ペンダントが…!」
〔画面、フラッシュ〕
〔Gストーンの輝き〕

護「僕は…僕は……」
〔ゾンダー反応〕
護「原種だ!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「もう一度、自らの足で」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
護「ブライト艦長!」
ブライト「どうした!?」
護「原種が…原種が来てるんです!」
ブライト「何…!?」
命「護君! 原種の存在が感じられたの!?」
ブライト「今まで出来なかったことがどうして…?」
護「僕にもよくわかりません…。でも、本当なんです! 原種が来ています!」
命「ブライト艦長!」
ブライト「わかっている! トーレス、各機を緊急発進させろ!」
トーレス「は、はい!」
〔ゾンダー反応〕
護「来る…!」
パリアッチョ「攻撃目標…αナンバーズ、並びにカインの遺産…」
〔敵ユニット出現〕
サイ「原種です! 敵はESウインドウを通って出現した模様です!!」
ナタル「く…! こんな所で原種の襲撃を受けるとは!」
マリュー「総員第一戦闘態勢! 機動部隊は発進を!」
〈出撃準備〉
凱「奴らの狙いは俺達か!」
忍「面白いじゃねえか! なら、リクエストに応えてやらあ!」
ブライト「各機、攻撃を開始せよ!」
<戦闘開始>

<ZX-06と戦闘or敵6小隊撃破3PP・味方援軍1&敵増援1出現>

パリアッチョ「攻撃目標修正…」「目標…各機のパイロット」
デュオ「敵の数は多くはないんだ! このまま一気にいこうぜ!」
ジュドー「おう!」
〔ZX-06、気力上昇〕
〔全味方、気力低下〕

キラ「ううっ!」
甲児「な、何だこりゃ!?」
さやか「頭が…痛い…!」
鋼鉄ジーグ「くそっ…! この俺まで頭痛が!?」
ミチル「こ、これ…敵の攻撃なの!?」
小介「お、おそらく敵はこちらの脳に何らかの思念波をぶつけているのだと思います!」
雅人「あの巨大脳ミソが…!?」
ジュドー「け、けどよ…こんな状態じゃとても攻撃なんて出来ねえぜ…!」
甲児「あ、ああ…! 気が散ってしょうがねえ…!」
ブライト「いかん! ラミアス艦長、各機を後退させろ!」
マリュー「は、はい!」
護「こ、このままじゃ…みんなが…」「よし…!」
〔緑の珠、出現〕
マイク「OH! あれは!?」
凱「護!」
護「凱兄ちゃん! 僕も戦う…地球のために!」
〔緑の珠、ZX-06へ接近〕
凱「護!」
命「護君!」
〔ZX-06、護へ隣接〕
護「僕だって…!」
原種「!」
〔緑の珠から光の広がり〕
〔ZX-06に爆発〕
〔ZX-06、後退〕

キラ「頭痛が…消えた…。あの子の力のおかげなのか?」
マイク「護! やったもんね!」
凱「よし、後は俺達に任せろ!!」
護「うん!」
〔緑の珠、離脱〕
ゴルディマーグ「それじゃ、一気に反撃といくぜ!!」
サイ「待って下さい! 4時方向に機影! これは!?」
〔敵ユニット出現〕
<<クスハ>>
ブリット「あいつらは帝国監察軍…! 先手を打ってきたのか!」
甲児「チッ! よりにもよってこんな時に!」
クスハ「ああ…あ…!」
甲児「どうした、クスハ!?」
クスハ「危ない! 逃げて下さい、マリューさん!!」
<<クォヴレー>>
ゼオラ「帝国監察軍…!」
アラド「あいつら、先手を打ってきやがったのか!」
クォヴレー「キャリコがいない…! もしや、陽動部隊か!?」

〔メギロート群、マリューへ隣接〕
〔敵ユニット撃破〕
〔マリューに爆発〕

ミリアリア「きゃあっ!」
ナタル「じょ、状況を報告しろ!」
サイ「64から72ブロック閉鎖! 艦稼働率43%に低下!」
ノイマン「1番2番エンジンにも被弾! 出力低下しています!」
イサム「あのムシ野郎、自爆覚悟の体当たりかよ!?」
ガルド「まずい…! このままの状況でもう一度同じ攻撃を食らったら…」
トール「第2波来ます!!」
マリュー「回避して!!」
ノイマン「ま、間に合いません!!」
〔メギロート、前進〕
キラ「アークエンジェルが!!」
マリュー「総員対ショック! 同時に急速回頭!」
???(ミサト)「その必要はないわ!」
マリュー「え!? 誰!?」
〔味方ユニット出現〕
忍「お、おい! あれを見ろ!!」
洸「ま、まさか、あれは!!」
カトル「エ、エヴァンゲリオン…!? シンジ君達なのか!?」
シンジ「…そうだよ、カトル君」
カトル「!」
アスカ「Wie geht es Ihenen? みんな、苦戦してるみたいじゃない!」
甲児「ア、アスカ!!」
アスカ「感謝しなさいよ、甲児! あたし達が助けに来てあげたわ!」
甲児「お前、生きてたのかよ!?」
アスカ「バカなこと言ってんじゃないわよ! このあたしがいつ死んだって言うの!?」
甲児「そ、その物言い…本物だ…! 本物のアスカだ…!」
アスカ「寝言は寝て言いなさい! …シンジ、ファースト! 例の奴をやるわよ!」
シンジ「わかったよ、アスカ」
レイ「了解」
〔メギロート、シンジへ隣接〕
〔レイ&アスカ、シンジと小隊統合〕

[イベント戦闘「シンジvsメギロート」]
〔敵ユニット撃破〕
甲児「す、すげえ…!」
アスカ「見た? これがあたし達の実力よ!」
甲児「こいつぁたまげたぜ。あの三人が息ピッタリだなんて…」
アスカ「ちょっと! それ、どういう意味!?」
ミサト「無駄口はそこまでよ! 三人共、すぐにαナンバーズの援護に入って!」
シンジ「わかりました、ミサトさん」
甲児「シンジ、お前…!」
シンジ「お久しぶりです、甲児さん」
甲児「ああ、助かったぜ!」
忍「ヘッ、まさかあいつらが助けに来てくれるなんてよ」
竜馬「みんな、無事だったのか…!」
シンジ「竜馬さん、僕達が援護します。今の内に反撃を!」
竜馬「了解だ!」
鉄也「シンジの奴…男の顔になったな」
隼人「ああ、まったくだぜ」
マリュー「あれがEVAシリーズ…! でも、あの3機は…」
ミサト「その話は後で! 早く態勢を立て直して下さい!」
マリュー「りょ、了解!」
ブライト「各機、攻勢に出ろ! EVA3機と連携で原種と帝国監察軍を叩け!」

<シンジorレイorアスカが戦闘>
アスカ「シンジ、ファースト! 甲児達の前でカッコ悪いトコ見せらんないわよ!」
シンジ「わかってる。…行くよ、綾波」
レイ「ええ」

<クスハvs帝国監察軍>
クスハ「これ以上、自爆攻撃なんてさせない…!」

<ブリットvs帝国監察軍>
ブリット「先手必勝! 自爆する前に奴らを倒す!!」

<クォヴレーvs帝国監察軍>
クォヴレー「自爆攻撃…それもキャリコの手か!?」

<凱vsZX-06>
凱「人々の夢の結晶であるシャトルと融合するとは…」「GGG隊員としてだけではなく、元宇宙飛行士として貴様を許すわけにはいかない!」

<鋼鉄ジーグvsZX-06>
鋼鉄ジーグ「いくぜ、脳ミソ野郎! 風穴開けてすっきりさせてやるぜ!」

<ZX-06撃破・勝利条件達成>
〔ZX-06、精神コマンド「根性」使用〕
モンド「な、何だ!? もう再生を始めてるぞ!」
ビーチャ「こ、このままじゃすぐに完全に復活しちまう!」
凱「ならばッ!!」
〔凱、ZX-06へ隣接〕
凱「その核を引きずり出す!!」
[イベント戦闘「凱vsZX-06」]
〔敵ユニット撃破〕
アスカ「あれがガオガイガーね。なかなかやるじゃないの」
マイク「グレート! さすが勇者だもんね!」
凱「だが、このままでは原種核が再生してしまう…!」
〔緑の珠、出現〕
〔緑の珠、凱へ接近〕

凱「護…」
護「クーラティオー!」「テネリタース セクティオー、サルース コクトゥーラ!」
〔ZX-06がいた地点、発光〕
凱「護…」
護「僕にも…僕にも出来た…!」
パリアッチョ「…原種撃沈…。カインの遺産…危険度増大…。が、作戦は続行…」
イサム「よくわからねえが、メデタシメデタシって奴かい?」
ガルド「そうもいかんな。原種が何故わざわざ俺達を追ってこんな所まで来たか…それが疑問だ」
鉄也「それにあのジェイアークが現れなかった理由も不明だ」
豹馬「まあいいじゃねえか。俺達は勝ったんだからよ」
十三「それより、シンジ達が今までどこで何をしとったんか…それを聞きたい所やな」
シンジ「それは…」
ミサト「…シンジ君、みんなをイカロス基地へ案内して。話はそれからよ」
シンジ「わかりました」
カミーユ「イカロス基地…?」
カトル「シンジ君、君達はあの基地にいたんですか?」
シンジ「うん…。皆さん、僕達についてきて下さい。イカロス基地へご案内します」
ブライト「…了解した」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

太陽系 アステロイドベルト
イカロス基地
ラー・カイラム

ラー・カイラム 格納庫
ミサト「お久しぶりです、ブライト中佐。…今は大佐でしたね」
ブライト「まずは救援に感謝する。…それにしても、EVAシリーズが健在だったとはな」
ミサト「さぞかし驚かれたことと思います」
ブライト「ああ…まったくだ」
ムウ「…エヴァンゲリオンってのは確か…」
マリュー「特務機関ネルフが開発した汎用人型決戦兵器…バルマー戦役の時、使徒という謎の敵と戦闘を繰り広げた特機よ」「でも、戦後行方不明になったと聞いていたけど…」
ミサト「その通りですわ」
マリュー「あなたは?」
ミサト「元ネルフ本部戦術作戦部所属…現在はこのイカロス基地で作戦部長を務めている葛城ミサト三佐です」
マリュー「アークエンジェル艦長、マリュー・ラミアス大尉です」
ミサト「………」
マリュー「………」
ミサト(何となく…)
マリュー(他人のような気がしないわね…)
ムウ「…それで、行方不明になったはずのエヴァンゲリオンがどうしてイカロス基地に?」
ミサト「バルマー戦役終結後、EVAシリーズは廃棄処分となり…太陽へ投棄されることになりました」「しかし、それは表向きのこと。実際には有事に備えるため、密かに回収され…イカロス基地へ運ばれたのです」
ムウ(有事、ねえ…)
ブライト「まさか、その命令を下したのは…」
ミサト「はい。旧ネルフの最高責任者、碇ゲンドウ司令です」
ブライト「生きていたのか、碇司令が…?」
ミサト「おそらく」
ブライト「どういうことだ?」
ミサト「あの後、私は一度も碇司令の顔を見てはいませんので」
ブライト「………」
ミサト(無理ないわね…。私だって、いまだに半信半疑だもの)
ブライト「しかし、旧ネルフ本部は今…」
ミサト「完全封鎖されています。周辺地区への立ち入りは私達でも不可能です」
ブライト「では、何故君達はここへ?」
ミサト「戦後、私はE計画に関わった者として連邦政府に身柄を拘束され、その後の処分を待つ身だったのですが…」「封印戦争終盤に特別命令を受け、3人のチルドレンや旧ネルフの主要メンバーと共にこのイカロス基地へ来たのです」
ブライト「その命令を下したのも碇司令か?」
ミサト「はい。そして、EVAシリーズをαナンバーズで運用するようにと」
ブライト「………」
マリュー「その目的は何なのです?」
ミサト「残念ながら、私達には知らされていません」
マリュー「………」(私達に隠し事をしているとは思えない…本当に知らされていないのね)
ブライト「事情は承知した。では、葛城三佐…我々を基地司令の所へ案内してくれ」
ミサト「わかりました」

アークエンジェル 格納庫
甲児「この野郎! 本気で驚かせやがって!」
シンジ「す、すみません」
洸「ずっと心配してたんだぜ、俺達」
マリ「ええ…バルマー戦役が終わった後、ぷっつり連絡が途絶えちゃったから」
ボス「いったい今までどこへ行ってたんだわさ?」
シンジ「…日本にいました」
甲児「日本? だったら、何で電話の一つも寄こさなかったんだよ?」
アスカ「…ずっと監視されてたからよ」
カトル「監視って…」
アスカ「そりゃ、EVAみたいな機密のかたまりに乗ってたんだもの。当然でしょ」
ボス「もしかして、牢屋に入れられてたとか?」
アスカ「ま、それに近いわね」
ボス「ひょっとして、シンジと二人で?」
アスカ「そぉ~~~~なのよ! あたし的にはそっちの方が辛かったわ!」
シンジ「そ、そこまで言うことないじゃないか!」
アスカ「バカシンジのくせに口答えする気!?」
シンジ「僕だって好きで君と一緒にいたわけじゃないんだ!」
豹馬「い、一緒に!?」
ちずる「いた!?」
マリ「ほ、本当なの、アスカ!?」
アスカ「そうよ! 寝てる所を襲われやしないかとヒヤヒヤしてたんだから!」
シンジ「ひ、ひどいよ! 僕だって相手を選ぶ権利があるよ!」
アスカ「選ぶ権利ですって!? このあたしのどこに不満があるってぇのよ!」
シンジ「寝相の悪い所とか、寝起きの悪い所とか!」
豹馬「ね、寝相!?」
ちずる「寝起き!?」
マリ「ど、どうしてそんなこと知ってるの!?」
アスカ「勘違いしないで! ミサトの所に居候してた時とか、ユニゾンの特訓をしてた時と同じよ!」
甲児「あ~、そう言えばそんなことあったな」
豹馬「ああ二人で仲良くペアルックを着てたよなぁ」
シンジ「よ、よく覚えてますね…」
豹馬「そりゃもう、あの格好はインパクトあったからな」
アスカ「いつまでもつまんないこと覚えてんじゃないわよ!」
十三「…ま、2年近く一緒にいて今みたいな感じなんやったら、間違いは起きひんかったみたいやな」
アスカ「あったりまえでしょ!」
洸「で、シンジ…その後の話は?」
シンジ「うん…。封印戦争が終わった後、ミサトさんが僕達を迎えに来て…」
アスカ「こんな所まで引っ張ってこられたって言うわけ」
カトル「でも、彼女は……」
アスカ「ファーストのこと?」
カトル「はい。確か、バルマー戦役の最中に行方不明になったはずじゃ…」
アスカ「その後の事情は知らないけど、あの子は先にイカロス基地へ来てたわよ」
カトル「え…?」
シンジ「本人は気づいたらここにいたって言ってた…」
甲児「どういうこった?」
アスカ「知らないわよ。それに、興味もないし」
豹馬「まあ、めでたく三人揃った上に俺達と再会できたんだからいいじゃねえか」
アスカ「あんた、相変わらず単純な思考をしてるわね」
豹馬「相変わらずって言うな!」
カトル「…ところで、シンジ君。もしかして、君達もオペレーション・ハルパーに参加するんですか?」
シンジ「うん…ミサトさんからもそう言われてる」
アスカ「あたしのEVAもS2機関を積んだおかげでケーブルいらずになったからね。ど~んと大船に乗ったつもりでいなさい」
豹馬「そいつぁ、ど…」
アスカ「はい、そこ! 泥船って言わない!」
豹馬「な、何でわかったんだ?」
アスカ「あんたのツッコミなんかお見通しよ」
甲児「…ともかく、これからもよろしく頼むぜ」
シンジ「はい」
アスカ「甲児、あたしの足をひっぱらないでね?」
甲児「ヘッ、そりゃこっちの台詞だ」
シンジ「………」(またEVAで戦うことになったけど…僕はもう逃げない)(それに、何故父さんが僕達をここへ来させたのか…父さんの本当の目的は何なのか…)(それを知るためにも、逃げちゃいられないんだ、僕は…)
〔扉の開閉音〕
キラ「………」
カトル「キラ君…」
キラ「彼らが…エヴァンゲリオンのパイロットなんですか?」
カトル「ええ、そうです。碇シンジ君に惣流・アスカ・ラングレーさん…僕達の古い友人です」
アスカ「その子、誰?」
甲児「ああ、こいつは…」
キラ「キラ・ヤマトです。ストライクのパイロットをしてます」
アスカ「ふ~ん…。どことなく昔のシンジに似てるわね」
キラ「え…?」
シンジ「そ、そうかな?」
キラ「………」
シンジ「あの…何か?」
キラ「い、いや…その…。特に何でもないんだけど…」(聞けないよな…。君がどうしてエヴァンゲリオンに再び乗る気になったかなんて…)
カトル「………」

イカロス基地 司令室
〔扉の開閉音〕
ミサト「提督、ブライト・ノア艦長とマリュー・ラミアス艦長をお連れしました」
タシロ「うむ、ご苦労」
ブライト「タシロ提督…お元気そうで何よりです」
タシロ「久しぶりだな、ブライト艦長。あの時は世話になった」
ブライト「いえ…」
マリュー「あの時…?」
タシロ「君がマリュー・ラミアス君かね?」
マリュー「は、はい」
タシロ「ワシは当基地の司令、タシロタツミだ。以前はヱクセリヲンの艦長を務めておった」
マリュー「ヱクセリヲン? しかし、あの艦は…」
タシロ「そう。バルマー戦役中、雷王星宙域における宇宙怪獣との会戦で自沈したSDFの旗艦だ」
マリュー「そ、それが何故…?」
タシロ「あの時、ワシらはヱクセリヲンの縮退炉を暴走させて人工ブラックホールを作り…雷王星ごと宇宙怪獣群を葬り去ろうとした」
マリュー「………」
タシロ「本来なら、ヱクセリヲンは超重力崩壊によって跡形もなくなっておったはずじゃが…」「何故かワシらはそれから2年経ったアステロイドベルト宙域へ戻ってきたのだ」
マリュー「もしや、ゲート…! 提督達はゲートから出てこられたのですか?」
ミサト「いい勘をしてるわね、あなた」
マリュー「では…」
タシロ「うむ。本当なら死んでおるはずのワシらはヱクセリヲンと共に帰還したのだ」
ミサト「しかも…ヱクセリヲンの艦内時間は雷王星会戦からほんのわずかしか経っていなかった」「その間、実際には2年近くの時が流れていたにも関わらず…」
マリュー「まさに奇跡…ですね」
タシロ「天の配剤だよ。地球人類の存続を賭けた『カルネアデス計画』を成功させるためのな。ワシはそう思っておる」
マリュー(カルネアデス計画…)
タシロ「だが、現在ゲートは帝国監察軍の支配下にある」
ブライト「提督、あれからゲートについて何か判明したことはあるのですか?」
タシロ「いや…現状でわかっておるのは、ゲートの向こうから帝国監察軍の援軍が続々とやってきていることぐらいだ」
ブライト(やはり、彼らはあれを自分達の移動手段として使っているのか…)
ミサト「私達は何としても彼らからゲートを奪取しなければなりません。…人類の未来を賭けて」
〔扉の開閉音〕
オオタ「…失礼します」
ブライト「!」
マリュー「その方は…?」
タシロ「紹介しよう。この度のオペレーション・ハルパーの立案者、オオタコウイチロウ中佐だ」
オオタ「再びお会いすることが出来て光栄です、ブライト・ノア大佐」
ブライト「あ、ああ…」(確か、彼の身体は宇宙放射線病で…)
〔扉の開閉音〕
カズミ「お久しぶりです、ブライト大佐」
ブライト「アマノカズミ…! 君も地球圏に戻ってきていたのか?」
カズミ「はい。ノリコとユングは太陽系外周部での防衛任務に就いていますが、私は新たな任務を拝領しましたので」
ブライト「新たな任務?」
カズミ「オオタ中佐の補佐ですわ」
タシロ「そう…公私共にな」
ブライト「! では、二人は…」
オオタ「ええ。このような状況下ではありますが、籍を入れさせていただきました」
カズミ「地球圏に戻ってすぐにでしたので…連絡も出来ずに申し訳ありません」
ブライト「おめでとう。αナンバーズを代表し、心から祝福させてもらうよ」
カズミ「ありがとうございます」
タシロ「では、諸君…何としてもオペレーション・ハルパーを成功させ、ゲートを帝国監察軍から取り戻してくれ」
ブライト「はっ…」
【シナリオエンドデモ終了】


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