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No.20A
強襲、砂漠の虎

【シナリオデモ開始】
アフリカ サハラ砂漠 アークエンジェル

アークエンジェル キラ私室
ジュドー「…どうなのさ、キラの具合は?」
ミリアリア「さっき、寝ついた所よ」
トール「医者の話じゃない像も異常なし。ちょっと熱にやられただけって話だ」
カミーユ「確かに、ストライクには単独で大気圏に突入出来る機能も装備されていたけど…」「それを訓練も無しに実戦で使用して、成功させるなんて…」
カツ「…昔のアムロさんみたいですね」
アムロ「彼の場合、コーディネイターであることも理由になるだろうな」
マードック「ええ。確かに坊主は適切な操作でストライクを降下させましたが…」「コックピット内の温度は我々では助からないレベルまで上昇していました」
ジュドー「そんなので大丈夫だなんて…まるでヒイロ並の頑丈さだね」
ヒイロ「だが、それはアムロ大尉やカミーユが言った通り、コーディネイターであるが所以だ」「俺が調べた所では、コーディネイターは遺伝子操作によって死病から解放されているそうだ」
デュオ「撃たれりゃ死ぬし、熱も出すが、その身体機能により、そういったリスクは俺達より遥かに少ないんだとさ」
アスカ「ふ~ん…。人間としてのスペックが違うってわけね。まるでファーストみたいじゃない」
レイ「私はコーディネイターじゃないわ」
アスカ(…似たような存在のくせに)
マードック「ま、性能が違う故に一部のナチュラルはコーディネイターを恐れるのさ」
カツ「その気持ち、少しだけわかるような気がします」
カミーユ「お前、何を…」
カツ「人として基から違うんでしょ。そんな気にもなりますよ」
カミーユ「だからと言って、それがコーディネイターを滅ぼす理由になるのか?」
カツ「それは…!」
デュオ「そんなことを言い出したら、凱や宙はどうなるんだ?」
カツ「あの人達は元は普通の人間なんだ。コーディネイターとは違うよ」
カミーユ「だが、キラ達だって人間であることに違いはない」
カツ「でも!」
カミーユ「なら、フォウやプル達はどうなるんだ!? お前は彼女達にも同じことを言うのか!」
カツ「そ、それは…!」
フレイ「あなた達、ここには病人がいるのよ! 言い争うなら、外でして!」
カツ「ご、ごめん…」
フレイ「キラは私が看るわ! みんなは出て行って!」
サイ「フ、フレイ…」
アスカ「ちょっと、あんた! そういう言い方はないでしょ!」
トール「そうだよ。俺達だってキラのことが心配で…」
フレイ「いいから、早く出て行って! 話があるなら、外でして!」
サイ「どうしたんだ、フレイ…? この間から君はキラのことばかり…」
フレイ「サイ…あなたとのことはパパが決めたことだけど…そのパパももういないわ」
サイ「え…!?」
フレイ「まだお話だけだったんだし…私達の状況も変わったんだから、何もそれに縛られることはないと思うの」
サイ「フ、フレイ?」
トール「………」
アスカ「何よ、あの女。どういう性格してんの?」
デュオ「…他人のこと言えなかったりして」
アスカ「それ、どういう意味よっ!」
マードック「ほらほら、ケンカしてるとまた怒鳴られるぜ」
アスカ「何にもしてない女に文句を言われる筋合いなんてないわよ!」
フレイ「……!」
アスカ「あんた、守ってもらうだけで済むと思ってんじゃないでしょうね!?」
フレイ「そ、そんなこと…! だから、こうやってキラを…!」
レイ「…病人の前では静かにした方がいいと思うわ」
アスカ「わ、わかってるわよ」
フレイ「さあ、皆さん。後は私がキラを看ますから…」
アスカ「どうやら、あたし達は本気でお邪魔みたいね。行きましょ」
トール「あ、ああ…」
サイ「………」
アムロ「では、何かあったら声を掛けてくれ」
フレイ「はい」
マードック「そうだ、この折り紙を坊主に渡しておいてくれ」
フレイ「折り紙?」
マードック「ああ。ストライクのコックピットの中にあったんだ」
フレイ「わかりました…」
〔扉の開く音〕
フレイ「………」(駄目よ…私は賭けに勝ったもの…)(キラは…戦って…戦って…戦って…死ぬの…)(でなきゃ許さない…)(パパを助けてくれなかったキラを許さない…)
キラ「う…うう…」
フレイ「キラ…」
キラ「こ…ここは…?」
フレイ「地球よ。アフリカ大陸の砂漠のどこか…」
キラ「そ、そうか…。僕は着艦した時には…気を失って…」
フレイ「キラ、これを…整備の人に渡してくれって頼まれたの」
キラ「!!」
フレイ「どうしたの?」
キラ「う、ううう…ああ…ああ…!」
フレイ「キラ…?」
キラ「あ、あの子…! 僕は……守れなかっ……!」
フレイ「………」
キラ「うっうう…僕は……!」
フレイ「キラ…私がいるわ。大丈夫…私がいるから…」
キラ「う…ううう……」
フレイ「大丈夫…。私の想いがあなたを守るから………」

アークエンジェル ブリッジ
ミサト「進路変更もやむなしとは思ったけど、よりにもよってザフトの勢力圏内に降りてしまうとはね…」
マリュー「ええ…」
ムウ「ま、降りてしまったものはしょうがない。これからどうするか、それを考えようぜ」
マリュー「………」
ミサト「ブライト艦長のことが心配?」
マリュー「それはもちろん」
ミサト「…大丈夫よ。あの人は歴戦の勇士ですもの、きっと大丈夫」「それに、あなたにはしっかり指揮を執ってもらわなきゃ」
マリュー「わかっています」
ムウ「葛城三佐もバルマー戦役を生き残った強者でしょ。頼りにさせてもらいますよ」
ミサト「ちょっとブランクが長かったけど…頑張らせてもらうわ」
〔レーダー反応〕
ノイマン「敵機の反応を確認! ザフトの地上部隊と思われます!」
ムウ「おいおい、随分と手際がいいな!」
ミサト「しょうがないわね。この艦、目立つもの」
ムウ「それにしたって早過ぎる! こんな仕掛けをしてくるのは、馬鹿か、名人のどちらかだぜ!」
マリュー「砂漠の虎…!」
ミサト「虎…!?」
マリュー「迎撃用意! 機動部隊には発進命令を!!」

アークエンジェル キラ私室
キラ「フレイ…行ってくるよ…」
フレイ「………」
キラ「もう誰も死なせない…」「死なせるもんか!」
〔扉の開く音〕
フレイ「………」「守ってね…。あいつらみんな、やっつけて…。アハ…アハハ…」「アハハハ…! アハハハハハハハハハハハ!
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「強襲、砂漠の虎」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
バルトフェルド「では、これより連邦軍新造艦アークエンジェルに対する作戦を開始する」「目的は敵艦、及び機動部隊の戦力評価だ」
ザフト兵「倒してはいけないということでありますか?」
バルトフェルド「ん~、その時はその時だが…あれはクルーゼ隊が仕留められなかった艦だ」「おまけに今じゃαナンバーズの一員らしい」
ダコスタ「αナンバーズ…! 連邦軍の中でも最強の部類に入る部隊ですね」
バルトフェルド「長引けば、いつもの彼らが来る可能性もある。それをわすれてはならないぞ」「では、諸君らの無事と健闘を祈る」
ミサト「高台を陰にして接近するとはやってくれるわね…!」
マリュー「あの地上戦艦はレセップス…アンドリュー・バルトフェルドの艦だわ」
ノイマン「バルトフェルドってあの…!?」
マリュー「そう…ザフトのアフリカ方面軍の部隊指揮官…」「その用兵術の巧みさと隊の戦闘力から『砂漠の虎』の異名を持つ男よ」
ミリアリア「各機の発進準備、完了しました!」
マードック「フラガ大尉! スカイグラスパーの整備も終わっています!」
ムウ「ストライクのパックが換装できる戦闘機か…。使わせてもらうぜ」
〈出撃準備〉
ノイマン「艦長! 大気圏降下の際のダメージにより、出力があがりません!」
マリュー「アークエンジェルはこの位置から動かせないの…!?」
ミサト「艦長、こうなったらこちらから打って出るしかないわ!」
マリュー「ええ! 攻撃目標は敵母艦レセップス! あれを沈めれば、勝負は決まるわ!」
ムウ「了解! その調子で指示を頼むぜ!」
ビーチャ「ストライクのハリキリ君はさすがにお休みか」
モンド「そりゃ無理だろうさ。いくらコーディネイターでも」
アムロ「各機、足下の流砂に気をつけろ! 攻撃開始!」
バルトフェルド「う~ん…コーヒーがうまいと気分がいい。さあ、戦争をしにいくぞ!」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1出現>

キラ「敵はどこだ! ストライク、発進する!」
ミリアリア「キラ! 身体は大丈夫なの!?」
キラ「いいから、早くハッチをあけて!」
ナタル「闇雲に出撃しても的になるだけだ! 状況を判断しろ!」
キラ「してますよ! しているから、こうやって出撃するんです!」
ナタル「何!?」
ミリアリア「キ、キラ…!」
ブリット「何かあったのか、あいつ?」
クスハ「わからない…」
アスカ「熱でどうかしちゃったんじゃないの?」
クスハ(一体どうしたの? キラ君…)
キラ「早くハッチを開けて下さい!」
ナタル「艦長!」
マリュー「言い様は気に入らないけど、戦力は少しでも必要だわ。ストライク、発進させて!」
ミリアリア「カタパルト接続! ランチャーストライク、スタンバイ! システム・オールグリーン!」「進路クリア! ストライクどうぞ!」
〔味方ユニット出現〕
???(カガリ)「あれは…」
ダコスタ「出てきました!あれが連邦の新型、X105ストライクです!」
バルトフェルド「大気中のバクゥを出せ。反応を見たい」
〔敵ユニット出現〕
〔バクゥ、キラへ接近〕
〔キラの周囲に爆発〕

キラ「くっ…!」
トール「キラ!」
シンジ「キラ君!」
デュオ「言わんこっちゃねえ! 独りで飛び出すから狙い撃ちだ!」
カトル「そんなことを言っている場合じゃありませんよ!」
トロワ「あのガンダム、まだ地上戦用のOSにデータの換装をしていないようだな」
イーノ「それじゃ動かすだけで精一杯だよ!」
ザフト「宇宙じゃどうだったか知らないがな!」「ここじゃバクゥが王者だ!」
バルトフェルド「確かにいいモビルスーツだ。パイロットの腕もそう悪くない」「が、所詮は人型…この砂漠でバクゥには勝てん」
キラ「接地圧が逃げるんなら、合わせりゃいいんだろう!」
〔キーボードを叩く音〕
キラ「逃げる圧力を想定し、摩擦係数は砂の粒状性をマイナス20に設定!」
ザフト兵「いい加減に!」
キラ「このおぉぉぉぉぉっ!」
[イベントデモ「キラ、SEED覚醒]
[イベント戦闘「キラvsバクゥ」]

〔敵ユニット撃破〕
バルトフェルド「この短時間に運動プログラムを砂地に対応させた…?」「あれが本当にナチュラルか?」
カズイ「す、すごい…!」
トール「やったぜ、キラ!」
アムロ(キラ…)
キラ「アークエンジェルは…アークエンジェルはやらせないぞ!!」
フレイ「ふふ…大丈夫…。あの子が守るわ…私を守るから…」

<バルトフェルドと戦闘or敵が9小隊以下or4PP・味方援軍2&敵増援1出現>
バルトフェルド「なかなかやるねえ。噂は伊達じゃないってことか」
ダコスタ「感心している場合ではないと思いますが…」
バルトフェルド「わかっているさ。…機関、最大出力!」「動けない大天使を正面からお迎えするぞ!」
〔バルトフェルド、マリューへ接近〕
〔移動の軌跡に合わせて砂煙〕

トール「な、何だよ!正面から来るのか!」
マリュー「迎撃! 急いで!」
ナタル「くっ! 砂煙で照準が…!」
バルトフェルド「回頭、右20!」
〔バルトフェルド、右へ移動〕
〔バルトフェルドのいた地点に爆発〕
〔バルトフェルド、左へ移動〕
〔バルトフェルドのいた地点に爆発〕

エマ「こちらの砲撃が読まれている!?」
カミーユ「砂煙を利用して照準をそらしているのか!」
イサム「砂漠の虎の異名は伊達じゃねえってわけかよ!」
ケーラ「感心している場合じゃないよ! 奴の足を止めなきゃ!」
ヒルデ「待って! あれは!?」
デュオ「人ぉ!?」
〔カーソル、バルトフェルドの前の地点を指定〕
〔バルトフェルドに爆発〕

???(カガリ)「やったぞ!」
バルトフェルド「ちっ…! 足下にネズミが紛れ込んだか!」
ダコスタ「ゲリラは来ているということは…!?」
バルトフェルド「来るぞ! 彼らだ!」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

ルー「アルビオン!?」
ジュドー「バニング大尉達か!」
シモン「『明けの砂漠』のメンバーは既に退避しています!」
シナプス「よし…! 彼らのアシストを無駄にするな!」
バニング「各機、散開! この機を逃がすなよ!」
モンシア「ウラキ、キース! 狙いは敵の母艦のブリッジだ! 遅れんじゃねえぞ!」
コウ「了解! 行きます!」
シナプス「アークエンジェルへ。こちらはアルビオンのエイパー・シナプス大佐だ」「これより貴艦を援護する」
マリュー「了解しました。感謝します、シナプス大佐」
ダコスタ「アルビオン隊…。連中さえいなければ、ザフトは完全にアフリカを制圧出来たものを…!」
バルトフェルド「ま、向こうは筋金入りの軍人だからねえ」「だが、連中との因縁も今日で終わりにしたいな。…第2部隊も出撃させろ」
〔敵ユニット出現〕
ベイト「出てきやがったぜ、犬っころ共が!」
コウ「アンドリュー・バルトフェルド…砂漠の虎! 決着をつけるぞ!!」

<味方がバクゥに攻撃>
ミサト「あのモビルスーツ…速い!」
バルトフェルド「さあて、砂漠でバクゥ部隊に勝てるかな?」

<クスハvsバルトフェルド>
クスハ「相手の動きは速くない…! そこをつけば!」
バルトフェルド「なるほどね…。小回りの利く機体でかく乱に出たか」

<コウvsバルトフェルド>
コウ「今日こそ撃退してみせる!」
バルトフェルド「こっちとしてもドロ沼に持ち込むつもりはないのでね。片付けさせてもらうぞ!」

<バニングvsバルトフェルド>
バニング「ここで決着をつけるぞ! アンドリュー・バルトフェルド!!」
バルトフェルド「やっぱり状況は劣勢だねぇ、こりゃ。黙ってやられるつもりもないがね!」

<シナプスvsバルトフェルド>
シナプス「敵艦に照準…!」
パサロフ「了解!」
シナプス「今日こそだ…今日こそ、この戦いに終止符を打つ!」
バルトフェルド「向こうはやる気まんまんだ。こっちもやる気を出さないといかんな」

<ヒイロvsバルトフェルド>
バルトフェルド「さて、君の実力を見せてもらおうか」
ヒイロ「構わんが、相応の覚悟をしてもらうぞ」

<ムウvsバルトフェルド>
ムウ「動きは鈍いんだ! 上からの攻撃はかわせんさ!」
バルトフェルド「飛び回るだけでは戦争は終わらんぞ?」

<マリューvsバルトフェルド>
マリュー「ナタル! 照準をレセップスに!」「敵の母艦を叩いて勝負を決めます!」
バルトフェルド「甘いな…。そんな短絡的な戦術じゃあ僕は倒せんよ」

<キラvsバルトフェルド>
キラ「どけよ! こんなところに来るから落ちることになるんだろ!」
バルトフェルド「随分といきり立っているみたいだねぇ。それじゃ、お灸を据えてやるとしようか!」

<バルトフェルド撃破or7PP・勝利条件達成>
※※バルトフェルド撃破の場合のセリフ※※
バルトフェルド「さすがだ…。だが、レセップスはまだ沈んではいない…!」
モンシア「しぶとい野郎だぜ!」
バニング「うかつに近づくな! 奴はまだ戦力を残しているぞ!」
※※7PPの場合のセリフ※※
バルトフェルド「さすがだな…。こうなれば、あれを出すか…」
ダコスタ「隊長、自ら出撃するつもりですか?」
バルトフェルド「向こうは優秀なパイロットが多いようだしな、仕方あるまい」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔通信のコール音〕
ダコスタ「ジブラルタル基地から入電…。これは…!?」
マリュー「レセップスの動きが止まった?」
ミサト「何かの罠? それとも…」
バルトフェルド「総員離脱! これより我々はポイント0107へ向かう!」
〔敵ユニット離脱〕
イサム「おいおい…帰っちまったぜ、あいつら」
アデル「相変わらず、あざやかな退き際ですね」
バニング「シャクに触るが、名将と言うに相応しい用兵だ…」
マリュー「しかし…まだ戦力を残しながら、何故…」
〔レーダー反応〕
サイ「所属不明の機体、接近! ザフトではない模様です!」
ナタル「新手か!?」
〔敵ユニット出現〕
シモン「データにない機体です!」
シナプス「では、異星人のものか!」
〔敵ユニット離脱〕
ファ「後退していった…!?」
カミーユ「偵察目的だったのか?」
イサム「おい、ガルド…!」
ガルド「こちらでも確認した。間違いない、あれは…」
マリュー「シナプス大佐、危ない所を助けていただき、ありがとうございました」
シナプス「我々は任務を果たしただけだ。礼なら『明けの砂漠』のメンバーに言ってくれ」
マリュー「明けの砂漠?」
シナプス「とりあえず移動する。このままこの地にとどまっていては、ザフトの増援が来るかも知れん」「日が落ちるのに紛れ、敵の追撃をかわすぞ」
マリュー「は、はい…!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

サハラ砂漠
マリュー「アークエンジェル艦長、マリュー・ラミアス少佐です」
シナプス「うむ。諸君らのことは、オービットベースの大河長官から連絡を受けている」
マリュー「アルビオン隊は絶対防衛線での戦いの後、地球へ降下したと聞いていましたが…」
シナプス「その通りだ。だが、ザフトにジブラルタルを押さえられているため…」「アフリカとヨーロッパは連携を寸断され、ザフトに対して大規模な攻勢に出られない状態にある」「我々はアフリカ側からザフトを崩す策に出たのだが、結果は見ての通りだ」
ミサト「砂漠の虎…。アンドリュー・バルトフェルドですか…」
シナプス「その通りだ。奴の手腕によって、アフリカは事実上、ザフトの制圧下にあると言っていい」
カガリ「だが、ザフトに抵抗する者もいる!」
ムウ「…随分と元気なお嬢ちゃんだな」
カガリ「お嬢ちゃんだと…! それが助けられた人間が言う言葉か!?」
マリュー「では…レセップスを足止めしてくれたのはあなた達なの?」
カガリ「モビルスーツがなくても出来る戦い方があるからな…」
シナプス「紹介しよう。我々に協力してくれている現地のレジスタンス『明けの砂漠』の…」
カガリ「カガリ・ユラだ。あんた達の艦、アークエンジェルについても少しは知っている」
マリュー「砂漠のレジスタンスにしては随分と情報を持っているようね」
キサカ「ああ。我々の仲間はザフトの動きを追っているからな」
カガリ「シナプス艦長は随分とあんた達のことを買っているようだが、砂漠での戦いは素人だな」
マリュー「………」
アスカ「…何よ、キラのさっきの態度。自分だけで戦ってるつもり?」
シンジ「でも、僕達と歳も変わらないのに凄いと思うよ」
アスカ「あんた、あいつの肩を持つの?」
シンジ「そういうわけじゃないけど…彼、昔の僕に似ているような気がするんだ」
アスカ「何よ、それ? 自慢?」
シンジ「どうして?」
アスカ「あんたもあの子もいきなり実戦へ投入されて結果を出したからよ」
シンジ「ううん、僕の言いたいのはそうじゃなくて…」「辛いこととか、悲しいこととかたくさんあるはずなのに…逃げ出さずに頑張ってるのは凄いなって思って…」
アスカ「あんた、バカ!? 頑張ってるのはあの子だけじゃないのよ!」
シンジ「うん…それはわかってるけど…」
キラ(シンジ君…)
カガリ「! お前は!?」
キラ「!」
カガリ「お前…!」
アスカ「何? 知り合いなの、あの二人?」
レイ「…そうみたいね」
カガリ「………」
キラ「Gが奪われた時、ヘリオポリスにいた君が…どうして…!?」
カガリ「お前…! お前が何故あんなものに乗っている!?」
〔頬を叩く音〕
キラ「あ…!」
カガリ「キサカ! 私達はザフトを追うぞ!」
キサカ「…わかった」
〔砂の上を走り去る足音〕
キラ「………」
アスカ「ふ~ん…敵の弾は避けられても、女の子のビンタは避けられないんだ?」
シンジ「や、やめなよ、アスカ…」
キラ「………」
シンジ「キラ君…大丈夫?」
キラ「くっ…!」
〔砂の上を歩き去る足音〕
シンジ「キラ君…」
カトル「彼、様子がおかしかったですね…」
シンジ「うん…」(本当に…大丈夫かな)
シナプス「ラミアス少佐、アークエンジェルはアラスカの連邦軍本部を目指すと聞くが…」「それにはあの虎の追撃をかわさなくてはならん」
マリュー「はい…」
シナプス「私はアフリカ支部の残存戦力の指揮を執る立場にある。よって、この地を離れることは出来ん」「代わりというわけではないが、バニング大尉達の部隊を君達に同行させよう」
マリュー「よろしいのですか?」
シナプス「その分、君達にはハンデを背負ってもらうことになる」
ミサト「囮になって敵を引きつけろ…と言うことですね?」
シナプス「そうだ。ガンダム搭載艦は敵にとって格好の的になるからな」
マリュー「了解しました」
バニング「よろしくお願いします、少佐。そして、葛城三佐」
ミサト「こちらこそ。あなた方が来てくれれば心強いわ」
バニング「ですが、虎は噂以上のやり手です。この砂漠は奴にとって庭のようなものですから、苦戦は免れんでしょう」
モンシア「大尉の言う通りでさ。この三ヶ月、虎には苦労させられっぱなしで」
ベイト「砂漠で虎狩りってのもご無体な話だがな」
ムウ「奴を倒さなければ、俺達のアラスカ入りは厳しいってわけか…」
シナプス「だが、何故虎はああも簡単に退却したのだ?」
〔砂の上を走り寄る足音〕
シモン「艦長、大変です!」
シナプス「どうした、シモン?」
シモン「シナプス艦長! たった今、明けの砂漠の別働隊から入電がありました!」
シナプス「何? 内容は?」
シモン「先程の戦闘の最中、ここより135キロの山岳地域に宇宙船らしき巨大な物体が出現…」「それは超空間航法によって転移してきたそうです!」
ミサト「何ですって…!?」
マリュー「う、宇宙船が転移…!?」
シナプス「…どうやら、虎はそれが原因で後退したようだな」
バニング「ええ…」
〔砂の上を走り寄る足音〕
イサム「ラミアス艦長!」
マリュー「ダイソン中尉…」
イサム「話は聞いた! 俺とガルドを出撃させてくれ! その宇宙船が現れたポイントへ行く!」
マリュー「どういうことなの?」
ガルド「先程現れた所属不明機…あれは外宇宙でメガロード船団を襲った連中のものです」
マリュー「!!」
ミサト「ほ、本当なの!?」
イサム「ああ! 事と次第によっちゃ、地球圏がひっくり返す程の騒ぎになっちまう! だから、俺達に出撃命令を!」
マリュー「………」
ミサト「先行は許可出来ないわ。ここがザフトの勢力圏内であることを忘れたの?」
イサム「だがよ!」
ミサト「あなたの言いたいことと気持ちはわかるわ。でも、現状では方法が少なすぎる…うかつな行動は命取りになるわよ」
ガルド「…葛城三佐の言う通りだ。俺達の帰還…奴らの出現…それらには奇妙な偶然が重なり過ぎている」「これからの対応は慎重に行うべきだ」
イサム「チッ、優等生ぶりやがって…。わかったよ、自重しろってんだろ?」
ミサト「そうしてもらえると助かるわ」
マリュー「ともかく、葛城三佐…私達も宇宙船の出現ポイントへ向かった方がいいでしょうね」
ミサト「ええ。ザフトと遭遇する可能性は高いけど…今後のために情報が欲しい所ね」
マリュー「わかりました。アークエンジェルは直ちに発進します」
【シナリオエンドデモ終了】


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