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No.20B
異邦人達の帰還

【シナリオデモ開始】
移動中 宇宙空間
大空魔竜

大空魔竜 ブリーフィングルーム
甲児「それにしても、ムゲってのはとんでもねえ手を使ってきやがるぜ」
さやか「そうね…。今まで色々な異星人と戦ってきたけど、どこか異質よね」
雅人「倒した敵兵はアンドロイドみたいな奴だったし、何か薄気味悪いよな…」
サコン「………」
サンシロー「どうした、サコン? いつも以上に難しい顔して」
サコン「…星間連合について俺なりにこれまでの情報を分析していたんだが、どうも腑に落ちないところがある」
甲児「どういうこった?」
サコン「地球人の外宇宙への本格的な進出はメガロード船団によって始まったばかりだ…」「だから、我々が持っている外宇宙の情報は他星系からきた協力者によるものに限られる」
サンシロー「健一達の親父さん…ボアザン星人の剛健太郎博士やバーム星人のエリカさん達のことか」
サコン「ああ。彼らによって銀河中心部付近の情報もある程度は得ているが…」「ムゲ・ゾルバドス帝国については彼らも全く知らなかった」
忍「それだけ銀河系が広いってことじゃねえのかよ?」
甲児「でも、キャンベル星人なんかと手を組んでやがるんだぜ? 少しぐらいは情報があってもおかしくねえ」
サコン「考えられる線は三つ。一つ目は単に剛博士達がムゲを知らなかった…。二つ目はムゲは別の銀河からやってきた…」「三つ目の可能性は奴らは別の次元からやってきた…だ」
雅人「別の次元って…そんなのありかい?」
ファン・リー「話が大き過ぎて俺達には想像もつかないぜ。サコン、説明してくれ」
サコン「ここしばらくの間、宇宙の状態が不安定になっていることは皆も知っているだろう?」
さやか「ええ。超空間通信も使用不能になって、メガロード船団からの連絡も途絶えてしまったわ」
甲児「ゲートの出現もそれに関係しているんじゃねえかって獅子王博士達も言ってたな」
サコン「つまり、我々の宇宙と超空間や平行世界の境界が曖昧になっているということだ」
沙羅「じゃあ…宇宙が不安定だから、別の世界からムゲが出てきたって言うのかい?」
サコン「可能性の話だかな」
雅人「じゃ、ダイソン中尉達が外宇宙から一気に帰ってこられたのも…」
サコン「そうだ。宇宙が不安定な状態だからこそ起きた奇跡だと言える」「いや、科学者として奇跡という言い方は相応しくないか…」
甲児「ってことは、帝国監察軍の連中がゲートを使って太陽系へやってきたのも…」
サコン「宇宙が不安定であるが故かも知れん」
さやか「原種の出現もそれに関係がありそうね」
サコン「おそらくはな。そして、このような状況にある以上、地球圏に何が現れても不思議はないだろう」
亮「………」
ファン・リー「どうした、亮? 何か気がかりなことでもあるのか…」
亮「…ムゲの動きについてだが、俺にはどうにも解せないことがある」
サコン「どういうことだ?」
亮「シャピロはバルマー戦役ではゼ・バルマリィ帝国に加担し、俺達に敗北した」「プライドの高い奴のことだ。ムゲに取り入り、地球への復讐を果たそうとしていることは想像に難くない」
サコン「………」
亮 「だが、ムゲがシャピロの口車に乗る理由はない」
サコン「そうだな。それに、あれだけの勢力を持ちながら、他星の者と手を組んでいる点も疑問だ」
亮「ムゲの動き…その裏には必ず何かがある。奴らは地球にある何かを必要としているんだ」
サコン「………」

大空魔竜 ブリッジ
ミドリ「針路上に障害物なし。航海は順調です」
ピート「この調子なら、すぐに月ですよ」
大文字「だが、油断はいかん。電撃作戦によって瞬く間に地上の4割と制宙権の3割を制圧した星間連合だ…」「どのような罠を用意しているかわからんぞ」
ミドリ「でも、月面における星間連合の制圧面積は全体の20%と聞いていますが…」
大文字「その20%に大半の主要施設が含まれているのだ」
ピート「それもシャピロ・キーツが敵側にいるせいですか」
大文字「うむ。ムーン・クレイドルなどその最たるものだろう」
ミドリ「ムーン・クレイドルって…プロジェクト・アークの一環で造られた地下人工冬眠施設のことですよね?」
大文字「それだけではない。あそこはイージス計画で使用されたマイクロウェーブ送信設備と…」「それを制御するスーパーコンピューター・グロリアがある」
ピート「グロリア?」
大文字「ムーン・クレイドルの中枢制御装置であるスーパーコンピューター・メイガスに代わって備え付けられたものだ」「グロリアとその端末を使えば、地球圏の様々な情報を入手することが可能だ」
ピート「シャピロ・キーツという男…噂以上の切れ者のようですね。認めたくありませんが…」
〔レーダー反応〕
ミドリ「前方に艦隊出現! ムゲを中心とした星間連合です!」
ピート「どうやらここで俺達を潰すつもりらしいな!」
大文字「総員出撃準備! 何としても敵防衛線を突破し、月へ向かうぞ!」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「異邦人達の帰還」


【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
鉄也「敵の目的は、俺達が月へ着くまでに少しでも消耗させることか」
甲児「戦力を小出しにして俺達に勝てると思ってんのかよ!」
豹馬「甲児の言う通りだぜ! とっとと返り討ちにして、月にいる連中の度肝を抜いてやらあ!」
ジュン「敵機、来るわよ!」
〔敵ユニット出現〕
ヌケ「あわわ! あ、あんなにたくさんの敵が…!」
ボス「兜ぉ! 敵は戦力を小出しにしてくるんじゃなかったのかよ!」
甲児「るせえ! 読みが外れることだってあるぜ!」
ヘルマット「ハハハハハハ! おののけ、αナンバーズよ!」「このヘルマット将軍を相手にしたことを地獄の底で後悔するがいい!」
ワルキメデス(こやつがムゲ3将軍の中でも殲滅戦を得意とするヘルマットか…)(圧倒的な戦力で相手を押しつぶす戦術か…。単純ゆえに効果的だな)
ダンゲル「いい気分だぜ、ヘルマット将軍! あんたのやり方は俺の性に合う!」
ヘルマット「ダンゲル将軍よ! 存分に戦い、地球人共に我らの名を恐怖と共に刻み込もうぞ!」
ダンゲル「おう!」
マリ「ど、どうしよう…あんな大軍団を相手にするなんて…」
神宮寺「覚悟を決めろ、マリ! 奴らを倒さずして、俺達に帰り道はない!」
マリ「う、うん!」
ピート「各機はお互いの死角をカバーしろ! 攻撃目標はムゲの旗艦だ!」
大文字「我々は何としても月を星間連合から奪還せねばならない! 各員の健闘を祈る!」
ヘルマット「フフフ…アハハハハ! 見よ! デスガイヤー、ギルドローム! ワシはお前達とは違う!」「ただの一度で奴らの心臓に杭を打ち込んで見せるわ!」「もはやαナンバーズの血塗られた心臓は、このワシの掌の中…。感じるぞ…ビクビクと恐怖におののいて…」「全軍に告ぐ! 我がヘルマット軍団はαナンバーズを直ちに総攻撃する!」
<戦闘開始>

<クスハvsヘルマット>

クスハ「あれほどの戦力を次々と送り込んでくるなんて…!」

<クォヴレーvsヘルマット>
クォヴレー「数だけでこちらを押し切れると思うな…!」

<豹馬vsワルキメデス>
豹馬「クラゲ足野郎! 俺達の力をよーっく見てやがれ!」
ワルキメデス「くうっ、まぐれか、偶然か! ここまで辿り着くとは!」
豹馬「どっちでもねえよ! これが実力ってやつだぜ!」

<豹馬vsダンゲル>
豹馬「今度はお供をゾロゾロ連れて来たってわけかよ!」
十三「どっちかと言えば保護者同伴って感じやけどな!」
ダンゲル「も、も、もう許さんぞ! 徹底的に叩き潰して、絞って破壊してやる!」

<忍vsヘルマット>
亮「どんなに数が来ようと指揮官をつぶせば、勝機は見える!」
ヘルマット「むううう、ワシの戦力をかいくぐってくるとは! ダンクーガめぇぇ…!」
忍「いくぜ、力押し野郎! 今度は1対1で真っ向勝負だ!」

<ワルキメデス撃破>
ヘルマット「どうした、ワルキメデス! キャンベル星の科学力とはその程度か!」
ワルキメデス「ぬう…! ヘルマットめ、言わせておけば…!」
ヘルマット「下がれ、ワルキメデス! 後はワシの戦いぶりを後方で見ておれ!」
ワルキメデス「く…! 後退だ!!」
〔敵ユニット離脱〕

<ダンゲル撃破>
ダンゲル「ええい! またも失敗とは、アニキのマグマ獣もたかが知れているわ!」「仕方ない! 脱出だ!!」

<ヘルマット撃破or5PP・味方援軍1&敵増援1出現>
ヘルマット「中々にやるではないか。それでこそワシが出てきた意味があるというものよ!」
忍「くそっ…! 調子に乗りやがって!」
〔レーダー反応〕
ミドリ「大文字博士! この宙域に重力震を感知!」「何者かが空間転移をして現れます!」
大文字「何だとっ!?」
ミドリ「来ます!!」
〔味方戦艦出現〕
ベス「ここは…!?」
ジョリバ「見ろ、ベス! あの月…ここは地球圏だぞ!」
シェリル「そんな…! そんなこと…あり得ないわ!!」
ハタリ「信じられんが…全天座標での計測も間違いない…」
ベス「俺達は…たった1回のDSドライブで地球へ帰ってきたというのか!?」
大文字「何だ、あの艦は…?」
ミドリ「博士! さらに重力震を感知! 今度は艦隊が来ます!」
〔敵ユニット出現〕
シェリル「バッフ・クラン!」
ベス「奴ら…! 地球まで俺達を追ってきたのか!」
カララ「もしかすると、彼らもあの光に包まれたことでこの地へ飛ばされたのでは…」
ベス「考えられることだ…」
ギジェ「ハルル様…これは…!?」
ハルル「うろたえるな、ギジェ。あの光…イデの力の発露ならば、想像以上のエネルギーだ」
ギジェ「し、しかし、2万光年近くをたった一度のDSドライブで…」
ハルル「それでこそ我々が探し求めた無限力だと言えよう」
ヘルマット「何だ、奴らは?」
シャピロ「聞こえるか、ヘルマット将軍。今すぐ月へ後退しろ」
ヘルマット「何を言う! あの艦隊がどこのものかは知らぬが、邪魔をするなら蹴散らすのみ だ!」
シャピロ「奴らの戦力を知る私が言うのだ。今、戦うのは得策ではない」「事はムゲ・ゾルバドス帝国の存亡に関わる問題だ」
ヘルマット「…いいだろう。そこまで言うのなら、ここは貴様の顔を立ててやる…!」
※※まだワルキメデス健在の場合、セリフ追加※※
ワルキメデス「ダンゲル! この戦力で奴らと戦うのはまずい! 我々も後退するぞ!」
ダンゲル「アニキ! あの艦隊の連中を知っているのか!?」
ワルキメデス「まさか…奴らがこの銀河に来ていたとは…」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット離脱〕
バッフ・クラン兵「ハルル様、ご命令を」
ハルル「バッフ・クランのサムライ達よ! 今、我々はイデの力の導きによってこの地へとたどり着いた!」「これこそイデの啓示である! ロゴ・ダウの異星人を駆逐し、巨神を手に入れて帰国した暁には…」「この作戦に参加した者全てにサビアの位を授けよう!」
ギジェ(やはりハルル様はカララ様をお見捨てになるおつもりか…)
〔味方ユニット出現〕
ベス「イデオンが勝手に出ただと!? コスモの奴、勝手な真似を!!」
コスモ「見てわからないのか、ベス! バッフ・クランはやる気なんだよ!」
ベス「だが、ここは地球…俺達の母星の近くだ!」「下手に仕掛ければ地球を戦いに巻き込むことになっちまうんだぞ!」
カーシャ「だからと言って大人しく奴らにやられるなんてあたしは絶対に嫌よ!」
甲児「お…おい…! 一体何がどうなっているんだ…?」
鉄也「どうやら最初に現れた艦と後からの艦隊は敵同士のようだが…」
〔ライディーンの共鳴〕
洸「くっ…!?」
マリ「どうしたの、洸!?」
洸「わからない…。だが、あの赤いロボットを見た時、ライディーンが何かに反応した…」(この感覚…バルマー戦役の時にも何度か感じた…)(これは…敵意なのか?)
竜馬「………」
隼人「どうした、リョウ!?」
弁慶「お、おい! お前までどうにかなっちまったのかよ!?」
竜馬(何だ…? かすかだが、ゲッターがあのロボットに反応を示した…?)(まるで互いが引き合うように…)
大文字「ミドリ君! 回線を開くんだ! 双方にオープンで呼びかける!」
ミドリ「は、はい!」
大文字「こちらは地球連邦軍外部独立部隊αナンバーズ…」「私は大空魔竜艦長の大文字洋三である。貴艦らの所属と目的を問う」
ギジェ「この言語…ここはロゴ・ダウの異星人の母星か!?」
ハルル「我が名はハルル・アジバ…。ドバ総司令の直参にして、バッフ・クランの艦隊を預かる者だ」
ピート「バッ フ・クラン…? それがあの異星人の名前か」
ハルル「我らの目的はただ一つ…イデの巨神の捕獲にある」
〔カーソル、コスモを指定〕
サコン「あのロボットのことか?」
ハルル「我らは目的を果たせば、すぐにこの星系を離れるつもりだ」「無論、貴官らにも貴官らの星にも危害を加える気はない」「だが、我らの目的の前に立ちふさがるのであれば、全力を以て攻撃を行う」
〔ピートの近くに爆発〕
ピート「撃ってきただと!?」
ハルル「騒ぐな!」
ピート「!」
ハルル「今の攻撃は警告である。よく考えて返答されよ」
大文字「………」
シェリル「何てことを…」
ベス「バッフ・クランめ…! 地球連邦軍を脅迫して俺達を孤立させる気か!」
ジョリバ「ベス! あちらの連邦軍の艦に、俺達も地球人であることを伝えよう!」
ベス「…無駄だ……」
カーシャ「どうしてよ、ベス!?」
ベス「俺達は移民船団の人間…それも結果的に地球へトラブルの種を持ち込んだんだ…」「俺達を差し出すことで地球を守れるのならば、結果は考えるまでもないだろう」
コスモ「くそ…! 地球の近くまで来ていながら俺達に味方はいないのかよ…!」
<<クスハ>>
クスハ「あ、あの…。あまりに話が一方的じゃありませんか…?」
凱「クスハ…」
ブリット「いきなりやって来て一方的に自分の主張だけを述べて銃を突きつけて返答を迫る…」「これじゃ脅迫と変わりない!」
鉄也「ブリットの言う通りだ。あんた達のやり方…少なくとも俺は納得出来んな」
<<クォヴレー>>
クォヴレー「連中のやり方が気に食わないな。あれでは脅迫と同じだ」
鉄也「クォヴレーの言う通りだ。あんた達のやり方…少なくとも俺は納得出来んな」

竜馬「話し合う気があるのなら銃を収めてくれ。まずはそれからだ」
ハルル「………」
忍「こんな強引な手で迫るなんざ、やましい所があるんじゃねえのか?」
鋼鉄ジーグ「だろうな。もしくは余程切羽詰ってるかだ」
ハルル「………」
大文字「バッフ・クランの司令官。我々としては、状況を判断するには情報が少な過ぎる」「まずは双方の言い分を聞いて双方立会いの下で…」
ハルル「…やれ」
バッフ・クラン兵「はっ!」
〔ピートの周囲に爆発〕
ピート「く…! こちらの話の途中で撃ってきたか!」
大文字「各機散開! やむを得ん、迎撃せよ!」「だが、あくまでも自衛のためであることを忘れるな!」
サンシロー「博士! 向こうの赤いロボットはどうします!?」
大文字「状況がつかめない以上、向こうが撃ってこない限り、手出しは禁ずる!」
ベス「あの連邦軍の部隊…バッフ・クランと戦う気か!?」
コスモ「ヘッ、見直したぜ。地球でヌクヌク暮らしてた連中も少しは骨のある奴がいるもんだ」
カララ「理不尽な暴力に屈せず、義を貫く姿…彼らこそサムライです」
ベス「だが、彼らはバッフ・クランの恐ろしさをわかってはいない…」
カーシャ「行くわよ、コスモ!」
コスモ「ああ! ここに戦いを持ち込んだのは俺達だ! けじめは俺達自身の手でつけるぞ!」

<ギジェorカララ撃破orHP60%以下orイデオンゲージ第4段階or味方援軍1出現の2ターン後PP・勝利条件達成>
カララ「ほう…この星系の人間もそれなりには戦えるようだな」「戦力を出し惜しむのは得策でないとするならば…」
〔敵ユニット出現〕
モエラ「何てこった! 次から次へと敵が出やがる!」
カーシャ「今までの戦いとは規模が違い過ぎるわ!」
コスモ「カーシャ! 泣き言を言ってる間があったらミサイルを撃つんだ!」
カーシャ「やってるわよ!」
凱「あいつら、一艦隊でこれほどの物量を展開なんて!」
豹馬「くそ…! 星間連合と連戦じゃ、キツ過ぎるぜ!」
カララ「ベス! 私が姉さんに呼びかけてみます!」
ベス「出来るのか、カララ!」
カララ「わかりません…。ですが、このままでは私達を助けてくれた方々にまで迷惑が及びます」
ベス「…わかった」
〔バッフ・クランの通信音〕
バッフ・クラン兵「ハルル様! ロゴ・ダウの異星人の艦のカララ様から通信です!」
ハルル「カララだと…? あいつめ…生きていたのか…」
バッフ・クラン兵「いかがします?」
ハルル「いいだろう…通信をつなげ」
カララ「…お久しぶりです、お姉様」
ハルル「よくもぬけぬけと…!」「お前の愚かな行動のために貴重な兵をどれだけ無駄にしたかわかっているのか!」
カララ「…バッフ・クランがいけないのです…。仕掛けるから彼らも戦うのです」
ハルル「何…!?」
カララ「戦いをおやめ下さい! こちらは…ロゴ・ダウの異星人は話し合いの場を持つつもりです!」
ハルル「カララ! お前はバッフ・クランを捨て、異星人につくつもりか!」
カララ「………」
ギジェ「カララ様…」
ハルル「兵達よ、聞いたか! あの女…カララはバッフ・クランを売った裏切り者だ!」「心の底より侮蔑してやれ! あの女はもはや同胞ではない!」
バッフ・クラン兵「しかし、カララ様は…」
ハルル「かまわぬ! 異星人の肩を持つような女など!」
カララ「お姉様…!」
ハルル「笑ってやれ、皆の者! 心の底から、あの女を辱めてやれ!」
カララ「実の妹である私を…?」
ハルル「言うな! バッフ・クランを売った女が!」
ベス「もういい、カララ…」
カララ「ベス…」
ベス「妹を…! 人を辱めるにしては程がある!」
ハタリ「どうする、ベス! 向こうは徹底的に叩き潰す気だぞ!」
ベス「やむを得ん! コスモ、ソロシップに帰還しろ! DSドライブで後退する!」
コスモ「待てよ、ベス! 俺達が逃げたら、あの連邦軍部隊はどうなっちまうんだ!?」
ベス「バッフ・クランは俺達を追ってくる…。今はそう信じるしかない…」
カララ「………」
カーシャ「じゃあ、あたし達…また銀河を放浪することになるの?」
ベス「………」
コスモ「くそっ! バッフ・クランめ!」「くそぉぉぉぉぉっ!!」
〔イデオンゲージ、第5段階〕
コスモ「ゲ、ゲージが!?」
モエロ「見ろ、コスモ、カーシャ! 凄いエネルギーゲインだぞ!」
カーシャ「何!? イデオンに何が起きてるの!?」
コスモ「このエネルギー…武器になるのか…!?」
竜馬(く…まただ…! またゲッターが、あのロボットに反応している…!)(一体何が起こるんだ…!?)
〔コスモ、バッフ・クランへ接近〕
鋼鉄ジーグ「あいつ! 何をする気だ!?」
コスモ「どけぇぇっ! 何が起きるかわからないぞっ!!」
ギジェ「ハルル様、巨神が!!」
ハルル「むう…!」
コスモ「行けぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
〔コスモ、MAP兵器「イデオンソード」使用〕
〔敵ユニット撃破〕

ハルル「何っ!?」
コスモ「続けて行くぞ!!」
〔コスモ、ハルルへ接近〕
ギジェ「ハルル様!」
コスモ「うおぉぉぉぉぉぉっ!!」
〔ギジェ、コスモへ隣接〕
[イベント戦闘「コスモvsギジェ」]
ギジェ「これが…巨神の力か!!」
〔敵ユニット撃破〕
ハルル「脱出艇を収容せよ! 完了次第、DSドライブで後退する!」「おのれ…巨神め…!」
〔敵ユニット離脱〕
コスモ「やった…のか……」
サンシロー「な、何て威力なんだ…!」
隼人「あの力をバッフ・クランは求めているのか…?」
ピート「博士…」
大文字「うむ。彼らとコンタクトを取ろう。ミドリ君、回線をつないでくれ」
ミドリ「はい」
大文字「こちらは大空魔竜艦長の大文字洋三だ。貴艦に戦闘の意志がないのなら、こちらの誘導に従ってもらいたい」
ハタリ「ベス、向こうから通信が入ってきたぞ」
ベス「………」
ハタリ「ベス…?」
ベス「イデオンのあの力…あれが新たな戦いを呼ぶような気がする」「俺達は…このまま地球へ降りていいのだろうか?」
シェリル「………」
カララ「………」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

月面 星間連合前線基地

星間連合 月面前線基地
ルーナ「シャピロ様…ヘルマット、ダンゲル両将軍とワルキメデス総統がいらっしゃいました」
シャピロ「到着早々ご苦労だったな、ヘルマット将軍」
ヘルマット「つまらん挨拶はいい。聞かせてもらうぞ、シャピロ…あの異星人についてな」
ダンゲル「勝ち戦を退かせるからには、それだけの相手だろうな…!?」
シャピロ「いいだろう。…奴らがこの銀河に現れた以上、これからの戦いは大きく動くことになる」
ワルキメデス「何の証拠があってそのようなことを言う?」
シャピロ「私が以前、ある帝国に属していたことは知っておろう」
ワルキメデス「ゼ・バルマリィ帝国…。この銀河で有数の勢力であり、一時は我らの母星もその一翼を担っていた」
シャピロ「そのゼ・バルマリィ帝国の帝国監察軍に匹敵するだけの勢力は、この銀河に数えるほどしかない」
ワルキメデス「ゼントラーディとメルトランディの巨人族…そして、宇宙怪獣などか?」
シャピロ「他にも巨大勢力が存在しているが、まともに接触したのはその三つだ」「そして巨人族は過去に帝国監察軍を圧倒するまでに至ったが…」「ここ数年、奴らの艦隊は銀河中心部において謎の壊滅を繰り返し、今では見る影もなくなりつつある」
ワルキメデス「例の生きる気力を吸うという化け物の仕業か?」
シャピロ「宇宙怪獣の活動が小康状態にある今、帝国監察軍を止める力はこの銀河には存在していないだろう」
ヘルマット「それは、あくまでこの銀河の話だろうが!」「我々ムゲ・ゾルバドス帝国が来た今、奴らの運命も風前の灯火よ!」
シャピロ「だが、バルマーも愚かではない。この銀河に敵はなくとも、自分達を脅かす者が存在することを予期していた」「その一つが、別の銀河から来た巨大勢力…バッフ・クランだ」
ダンゲル「あの程度の戦力など、恐れるに足りんわ!」
シャピロ「奴らを甘く見るな。バッフ・クランの恐ろしさは、その勢力の巨大さにある」「規模はバルマーと同じか、それ以上…」
ダンゲル「な、何だと……!?」
シャピロ「無論、バッフ・クランとて別の銀河へ遠征軍を送り込むリスクは承知している」「今日の動きを見る限りでは、奴らが本格的に侵攻を開始したとは思えん」
ワルキメデス「つまり、奴らが現れた理由がわからんということか?」
ヘルマット「面白い…! そのバッフ・クランとやらが我らの邪魔をするなら、相手をするまでよ!」
ダンゲル「その通りだ! いくら規模が大きかろうと片っ端から叩き潰してやる!」
シャピロ「…バッフ・クランの艦隊は後退したものの、まだこの地球圏にいる。まずは奴らの様子を見るとしよう」
ヘルマット「フン…腰抜けめが…!」
シャピロ「…勝手な真似は慎んでもらうぞ。私の命令に逆らうことは帝王への反逆につながると思え」
ヘルマット「ちっ…! 地球人ごときが調子に乗りおって…!」
〔歩き去る足音〕
シャピロ「大局が見えていない男だ…。所詮は血に飢えた戦争屋か」
ワルキメデス「しかし、バッフ・クランか…。厄介な連中が現れたな」
シャピロ「だが、奴らをうまく使えばバルマー打倒はより簡単に事が運ぼう」
ワルキメデス「シャピロ・キーツ…ムゲ帝王は貴様のバルマーへの憎しみを高く買っていると聞く」「どうやら、その言葉に嘘はないようだな」
シャピロ「無論だ。私は私を裏切った者を終生許しはしない…」
ワルキメデス「貴様の真意は知らぬが、我々もバルマーには恨みを持っておる」
シャピロ「そのために結成された連合だ。そして、その目的を果たすためにはこの地球の戦力が必要となる」
ワルキメデス「αナンバーズはいずれ月へやってくる。奴らを血祭りに上げ我らの目的を果たすとしよう」
シャピロ(我らの目的か…。俺の目的はそれで終わりはしない…)(あの力…どうやらあれこそが俺に啓示を与えた神の力の一端だろう…)
ルーナ「………」

移動中 宇宙空間
大空魔竜

大空魔竜 ブリーフィングルーム
ベス「…以上が我々がソロ星から地球へたどり着いた経緯です」
大文字「………」
ミドリ「大文字博士…?」
大文字「いや、すまない…。あまりのことに、さすがに驚きを隠せなかったのでな…」
サコン「無理もありません。現れたのが我々と同じく地球人で、さらに異なる時間経過の中にいたとは…」
ベス「どうやら地球での1年の間に我々は3年…マクロス7船団は35年もの月日を過ごしていたようです」
大文字「どう見る、サコン君?」
サコン「僕の推測ですが、現在の宇宙の状況が不安定であることが関係していると思われます」
ベス「と言うと?」
サコン「ブラックホールの周辺では時間の流れさえも遅くなります」「この現象は次元境界線の不安定さが時間の経過さえも歪めることを意味していると言えます」
大文字「時空間の歪みというわけか」
ベス「つまり、我々やマクロス7船団はその歪みの中で暮らしていたため、地球時間とは異なる時間の中にいたと?」
サコン「ええ…。そうとしか言いようがないでしょう」
ミドリ「理論はともかく、こうして目の前に現実を突きつけられると認めざるを得ないわね…」
サコン「………」
大文字「どうした、サコン君?」
サコン「この現象…確かに理論的には説明出来るのですが…」
大文字「その宇宙の歪み自体がなぜ発生しているかが説明出来ない…。君が気になるのはそこか?」
サコン「はい…。何かの前触れでなければいいのですが…」
ミドリ「前触れって?」
サコン「例えば新たなビッグバンの前兆…それとは逆に宇宙の収縮などだ…」
ベス「それは…」
ピート「今は憶測の話をしている場合ではない。問題はソロシップと共に現れた異星人…バッフ・クランの方だ」
カララ「………」
ベス「彼らの目的がイデオンであることはバッフ・クランの司令の言葉通りです」
大文字「ふむ…あの凄まじい力は確かに得がたいものであるが…」
サコン「しかし、無限の力などというのは慣用句に過ぎないと思われます」
ピート「それ以上のことはそちらの異星人の女性に聞けばいいだろう」
カララ「………」
ベス「待って下さい。彼女は貴重な情報提供者でもあります。手荒な真似はやめていただきたい」
カララ「ベス…」
ピート「それは約束しよう。我々とて 捕虜に対しての礼儀は心得ている」「いや…訂正しよう。捕虜ではなく協力者だな」
カララ「あ…」
ミドリ「変わったわね、ピート…。随分と対応がやわらかくなったじゃない」
ピート「こんな時代だ。確かに異星人の侵略は憎むべきだが全ての異星人が敵だと思うのもナンセンスだ」
大文字「経験が活かされているようだ。成長したな、ピート君」
カララ「ベス…私はもう…バッフ・クランには戻れません…」
ベス「異星人同士だ…我々は異星人同士なんだ…」
カララ「それは…わかっています…。ですが…私の居場所は…ここです…」
ベス「カララ…」
カララ「はい…」
ベス「私のような異星人でいいのか…?」
カララ「ベスは…ベスはサムライです…」「そして、ここにいる皆さんも……」
ミドリ「ベスさん…カララさん…」
大文字「ベス君…君達については追って連邦政府から通達が来る」「それまでは我々が責任をもってソロシップを保護しよう」
ベス「ありがとうございます…」
大文字「我々は同胞であり、同じ人間だ…。それを忘れないでくれ」
カララ「はい…」
【シナリオエンドデモ終了】


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