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No.25
選ばれし者、選びし者

【シナリオデモ開始】
太陽系
火星

エリシオン基地 ブリーフィングルーム
大河「…現在、当基地内の民間人や非戦闘要員をシティ7へ収容中であるが、それが終わるのはエペソが指定した制限時間ギリギリとなる」「よって、我々はシティ7の退避が終わるまで、基地の防衛ラインを死守しなければならん」
竜馬「まさに不退転の決意でバルマーに挑まなければならないのか…」
神宮寺「奴らのことだ…仮に俺達が降伏しても生命が保証されるかどうかはわからねえ」
京四郎「そういう連中なのか? ゼ・バルマリィ帝国監察軍ってのは…」
デュオ「ま、人間の命なんざ何とも思っちゃいないだろうな」
ナナ「そもそも、前のバルマー艦隊はどんな目的で地球圏へやってきたの?」
ゼクス「彼らは地球人の特殊能力や特殊エネルギーに着目し、それを自分達のものにしようとした」
ナナ「特殊能力に特殊エネルギーって…」
ゼクス「例えば、ニュータイプ能力や超能力、念動力…そして、ゲッター線や光子力エネルギーなどだ」
ノイン「彼らの言葉を借りれば…それらの能力やエネルギーを兵器に転用する地球人は、特異な戦闘集団と言えるそうだ」
ゼクス「そして…やがて地球人が銀河の秩序を乱す存在になるとも言っていた」
コスモ「冗談きついぜ。銀河系の秩序を乱してるのはどっちだ」
ベス「データから判断すれば、彼らの方が戦闘集団と呼ぶに相応しいと思えるが…」
コスモ「自分達は正しいことをやってると思っているんだよ、きっと。でなきゃ、軍隊なんてやってられないだろ」
ベス「………」
コスモ「けど、地球はバルマーに攻め込まれなくてもいずれ内乱で自滅することになると思うがね」
竜馬「何…!?」
コスモ「この前も言ったが、今の地球人は外宇宙の異変に対して無関心過ぎる」「これだけの事態が起きてるのに身内争いを優先させる種族なんざ、自滅するのが当たり前かもな」
竜馬「こいつ、言わせておけば!」
アムロ「やめろ、二人共。身内争いをしている場合じゃないぞ」
竜馬「す、すみません」
コスモ「………」
アムロ「…それで、大河長官。エペソ艦隊に対しては徹底抗戦ということでよろしいのですね?」
大河「うむ。先程神宮寺君が言った通り、彼らに降伏して我々の生命が保証される可能性は低い」「また、我々の降伏は地球圏へ大きな影響を与えることになるだろう」
コウ「でしょうね。最悪の場合、我々が人質に…いや、地球侵略の手段として使われるかも知れません」
デュオ「精神操作の類はお手の物だからな、あの連中」
ミレーヌ「………」
ガムリン「ミレーヌさん、安心して下さい。どんなことがあろうとも、自分があなたを守ります」
ミレーヌ「ガムリンさん…」
レミー「あらら…どさくさに紛れて、随分と甘酸っぱいこと言ってくれるじゃない?」
ガムリン「い、いえ。自分は艦長からサウンドフォースの護衛を命じられておりますので」
バサラ「男の言い訳ってのはみっともねえぜ。決め台詞の後じゃ、尚更だ」
ガムリン「貴様、何故ここにいる!? 帝国監察軍との戦闘にサウンドフォースは関係ないはずだ!」
バサラ「お前って…俺に会うといつも同じ台詞だな」
ガムリン「く…!」
ミレーヌ「軍からの呼び出しなんてすっぽかすと思ったのに、今日はどういう風の吹き回し?」
バサラ「どうもこうもねえ。俺は俺の歌をバルマーの奴らに聴かせてえだけだ」
コスモ「それであいつらが戦いをやめると思ってんのかよ?」
バサラ「…やめさせてやるさ」
コスモ「ハッ、そうかい。せいぜい期待させてもらうよ」
ミレーヌ「ちょっと! バサラはねぇ…」
バサラ「ほっとけよ。誰に何を言われようと、俺は俺の歌を歌う。それだけだ」
ガムリン「………」

≪クスハ≫
大空魔竜 格納庫
甲児「それにしてもあの孫光龍って男、何を考えてやがんだ?」
カミーユ「あそこまで開き直って敵側につかれると、かえって潔さまで感じるな」
クスハ「でも…一つだけわからないことがあるの」
甲児「何だよ?」
クスハ「超機人はそれ自体が意思を持っている…」「だから、孫光龍が帝国監察軍につこうとしても、あの龍王機が拒否するはずなのに…」
ブリット「そうだな。奴の行動は人界…地球に害をなすこと以外の何ものでもない。なのに、何故?」
甲児「超機人に乗ってるってことは、奴も念動力者なんだろ?」
ブリット「ああ」
甲児「じゃあ、力で龍王機をねじ伏せてるんじゃねえのか?」
クスハ「それもあるかも知れないけど…」
カミーユ「…認めたくはないが、孫光龍の考えや行動は地球を護ることにつながっている…」「だから、龍王機は奴に力を貸す。…そうとも考えられるぞ」
ブリット「そんな馬鹿な…! じゃあ、虎龍王や龍虎王は何だったんだ?」
カミーユ「…嫌なことを聞くが…ブリット、お前ならわかるんじゃないのか?」
ブリット「え…?」
カミーユ「封印戦争中、虎王機と共にガンエデンの下にいたことがあるお前なら…」
ブリット「………」
クスハ「ブリット君…」
ブリット「確かに、ガンエデンは自分のことを超機人の主だと言っていた。そして、虎龍王と龍虎王はそれに逆らった者だと…」
カミーユ「………」
ブリット「だが、そのガンエデンはもういないんだ」「俺達のやったことが間違っていたのなら、イルイは俺達の下に来ようとはしなかった」「あの時、虎龍王と龍虎王は俺とクスハを助けてくれなかったはずだ…」
甲児「その通りだ。ゼ・バルマリィ帝国側につくことが地球を守ることに繋がるとは思えねえ」「それに、あの時のブリットだって、クスハや俺達に正義があるから戻ってきたんだと思うぜ」
カミーユ「…そうだな。すまなかった、ブリット」
ブリット「いや…気にしないでくれ」
甲児「何にせよ。あの龍王機が孫光龍に従っている理由は気になるな」
クスハ「それは…あの人に聞いてみなければわからない」「そして…その答えの中に超機人とガンエデンの本当の関係…ガンエデンの秘密が隠されてると思うの…」

≪クスハ≫
ヘルモーズ ブリッジ
孫光龍「いやいや、エペソ士師もお人が悪い。あの勧告じゃあ、彼らは降伏などしませんよ」
エペソ「もとよりそのような返答など期待していない」
孫光龍「ほう」
エペソ「ここで降伏するようでは、我が帝国監察軍の兵器としてこれからの戦場を生き抜くことは出来ぬ」
孫光龍「あなた方はよくよく手の込んだやり方がお好きなようだ。感心、感心」「でも、植物だって水をやり過ぎると枯れることがあるんです。気をつけた方がいいかも知れませんよ」
エペソ「それで…余に何の用だ? 孫光龍」
孫光龍「実は、次の戦いでもご協力させていただこうと思いまして」
エペソ「………」
孫光龍「ああ、下心なんてありませんよ。ハザル司令やエペソ士師に僕の忠誠心をお見せしたいんです」
エペソ「下心…などと申した時点でそれがあるとしか思えぬが?」
孫光龍「そりゃごもっとも。あはははは!」
エペソ「まあ良かろう。汝が何を企もうとも我が帝国は微動だにせん」
孫光龍「企むなんて滅相もない。僕はただあなた達に興味があるだけですよ」
エペソ「…汝の出撃を許可する。我らへの忠誠心を見せよ」
孫光龍「ありがとうございます。それでは…」

≪クォヴレー≫
エマ「…これがバルマー戦役時のゼ・バルマリィ帝国監察軍との最終決戦のデータよ」
アラド「か、かなり数が多いッスね…!」
クォヴレー「………」
ゼオラ「エペソ艦隊もこれぐらいの戦力を持っているんですか?」
エマ「あるいは、それ以上かもね」
キラ「僕達は…勝てるんでしょうか?」
カガリ「勝てるかどうかじゃなくて。勝つんだ! それ以外に道はない!」
キラ「だからと言って、想いだけじゃ戦えないよ」
カガリ「そんなことはわかっている! けど、ここで私達が敗北することは許されない!」
カズイ「でも…αナンバーズが負けちゃったら、地球はどうなるんだろう?」
クォヴレー「バルマーに支配される。そして、兵士達は彼らの戦力としてさらなる敵と戦うことになるだろうな」
カズイ「君が言うと説得力あるよね」
クォヴレー「………」
カズイ「どうせなら、バルマーに降伏してでも生き延びた方が…」
トール「お前、何を言ってるんだ!?」
エマ「確かに、ここで降伏すれば私達は生き残れるかも知れないわね」「でも、地球圏はバルマーの支配以前に大変なことになるわ」
キラ「どういうことなんです?」
エマ「地球圏にはザフトや星間連合、地底帝国がいるのよ。彼らもまた大人しくバルマーに従うとは思えない…」「その結果、地球圏はさらなる戦乱へ巻き込まれることになる」
カズイ「で、でも、星間連合や地底帝国だって戦力を持っているんだし、そう簡単には…」
トール「冗談じゃねえよ! お前、あいつらに地球圏の命運を託す気か?」
カズイ「そ、そうじゃないけど…」
トール「だったら、やるしかないだろうが!」
キラ「…トールの言う通りだ。勝てるかどうかわからないけど…今、火星にいて戦えるのは僕達だけなんだ」「バルマーに服従してでも生き延びるのは…違うと思う」
カガリ「お前がそんなこと言うとはな…」
キラ「え?」
カガリ「砂漠で再会した時は妙にイライラしていたが、今はマシに見えるぞ」
キラ「…ありがとう」
トール(フレイやサイとのことでどうなるかと思ったけど…とりあえずは落ち着いてるみたいだな)
エマ「ヤマト少尉の決意は固まったようね。…クォヴレーはどう?」
クォヴレー「任務であれば、遂行するだけです。帝国監察軍との戦闘に迷いはありません」
エマ「そう…。でも、これだけは覚えておきなさい」
クォヴレー「!?」
エマ「以後の戦いはより多くの人間の命運を担うことになる。任務だけではやっていけなくなるわよ」
クォヴレー「では…どうすれば?」
エマ「自分が何のために戦っているか…その結果、何がもたらされることになるか…それらのことをきちんと把握しなさい」「そうすれば、自分を見失うことはなくてよ」
クォ ヴレー「…わかりました」
ゼオラ「…頑張りましょう、クォヴレー。私達もついているから」
アラド「そうだぜ。もし何かあった時は、おれ達がお前を助けてやる」
クォヴレー「ああ。その時は…頼む」

≪クォヴレー≫
ヘルモーズ ブリッジ
エペソ「ギメル・バルシェム…次の作戦での前線指揮は汝に任せる」
キャリコ「…私をその名で呼ぶのは止めていただきたい」
エペソ「何…?」
キャリコ「今は特殊任務遂行のため、キャリコ・マクレディと名乗っております」
エペソ「ゴラー・ゴレムごときが士師であるこの余に口答えをする気か?」
キャリコ「閣下こそお忘れか? 我が隊はシヴァー様…そしてハザル司令直属の特殊部隊…」「命令次第では、士師クラス以上の権限を持つ場合があることを」
エペソ「仮面で素顔を隠す者が言うことか?」
キャリコ「………」
〔仮面を脱ぐ音〕
キャリコ「これでよろしいか?」
エペソ「ふん…戦果を期待しておるぞ、ギメル・バルシェム」
キャリコ「…了解致しました」
〔歩き去る足音〕
エペソ「………」(フッ…噂は本当であったか。ゴラー・ゴレム隊の者は、かの者達の写し身…。余と同じく造られた存在だ)
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「選ばれし者、選びし者」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕

スワン「…時間5分前デス」
大河「いよいよ、か…」
岡「民間人と非戦闘要員のシティ7への収容作業は?」
光代「あと4分で終了します」
剛健太郎「何とか間に合ったか…」
岡「だが、大変なのはこれからだ。シティ7の退路を確保するためにも、我々はここを死守せねばならん」
剛健太郎「わかっております。息子達を…αナンバーズを信じましょう」
岡「…うむ」
大河「αナンバーズ、出撃せよ!」
〈出撃準備〉
凱「みんな、わかっているな?」
ゴルディマーグ「ああ、覚悟は出来てるぜ」
マイク「ここで負けたら、木星へ行って原種と戦えなくなるもんね!」
忍「むざむざとバルマーの連中のサンプルになってたまるか」
アスカ「ええ。あたし達地球人の力をもう一度思い知らせてやるわよ」
キラ「………」
シンジ「キラ君…」
キラ「わかってるよ、シンジ君。僕も戦う…」「コーディネイターもナチュラルも関係ない…地球圏に住む全ての人達のために…!」
カガリ(やっと吹っ切れたみたいだな、あいつ…)
トール「艦長! 帝国監察軍が第3警戒ラインを突破しました!」
マリュー「各機、迎撃準備!!」
〔敵ユニット出現〕
甲児「おいおい、奴らの旗艦まで来やがったぜ!!」
京四郎「ようやく本気になったってわけか…!」
エペソ「地球人達よ、約束の時は来た。汝らの返答を聞こう」
甲児「俺達の答えは決まってるぜ! バルマー戦役の時からな!」
鉄也「お前達の仲間に成り下がり、お前達の駒となる未来なぞいるものか!」
エペソ「…愚かな」
真吾「けど、ここであっさり降伏しちゃ盛り上がらないでしょうが」
レミー「そうねぇ、仮にも正義の味方だし」
サンシロー「恐怖に負け、地球の未来をお前達に売り渡すぐらいなら…」
忍「ここで燃え尽きるまで戦い抜くだけだぜ!!」
凱「俺達はお前達と戦う! 勇気ある限り!」
竜馬「守るべきものがある限り!」
健一「そして、必ずお前達を打ち破る! 第7艦隊の時と同じくな!!」
エペソ「よかろう…汝らの意志はわかった。これより攻撃を開始する」
スワン「大河長官、シティ7の発進準備が整いまシタ」
大河「よし、シティ7は直ちに後退! 戦闘区域から離脱せよ!」
岡「メルビ君、後を頼む」
メルビ「お任せ下さい」
エリカ「一矢、どうか無事で…!」
一矢「ああ! 君達が脱出するまで、俺達が帝国監察軍を食い止める!」
〔味方ユニット離脱〕
エペソ「市民船を離脱させたか。だが、非戦闘要員に用はない…」「余が欲するのは、優れた戦闘能力や特殊能力を持った者のみ」
<<クスハ>>
孫光龍「…というわけさ、クスハ君。今、降伏すれば生命だけは助かるよ」
クスハ「誰が命乞いなんか!」
孫光龍「うんうん、この場じゃそういう反応しかないよねぇ」「でないと、空気が読めない奴って言われるからねぇ。あはははは!」
ブリット「それはこっちの台詞だ!!」
孫光龍「そうかい? もし気が変わったらいつでも言ってくれたまえよ」「僕としても君達の命の灯火を消したくないからねぇ」
ブリット「孫光龍め、どこまでもなめた態度を…!」
クスハ「行こう、ブリット君。あの龍王機の意志を知るためには、あの人と戦わなきゃ…!」
ブリット「ああ!」
<<クォヴレー>>
キャリコ「アイン…定められた運命に抗えるか?」
クォヴレー「少なくとも、お前に従うつもりはない」
キャリコ「いいだろう…自分が何者であったか、それを思い出させてやる」
クォヴレー「俺は自分を見失いなどしない…αナンバーズにいる限りはな!!」

<戦闘開始>

<孫光龍撃破>
孫光龍「はははは! やるねえ、君達!」
ブリット「孫光龍…!!」
孫光龍僕の龍王機も驚いているよ。超機人なしでここまでの力を発揮するなんて」
クスハ「その龍王機は自分の意志であなたと共にいると言うことですか!?」
孫光龍「もちろんさ。こいつと僕の付き合いは、君と龍虎王のそれより遥かに長い…」「つまり、以心伝心って奴さ」
ブリット「なら、お前が力でねじ伏せているわけじゃないのか!?」
孫光龍「もちろん。それに、僕は君達より超機人の何たるかを知っているつもりだよ」
クスハ「………」
孫光龍「真実を知りたければ、いつでも僕の所へおいで。…まっているよ」
〔敵ユニット離脱〕
ブリット「あいつ、また逃げたか…!」
クスハ「………」(超機人の真実…。龍虎王や虎龍王が私達に言っていたことは嘘だったとでも…!?)(ううん、そんなことない…! そんなことは…!)

<キャリコ撃破>
キャリコ「…これで今回の任務は完了した。撤退する」
クォヴレー「待て、キャリコ。何故、俺を本気で討とうとしなかった?」
キャリコ「フッ…気づいていたか」
クォヴレー「何故だ?」
キャリコ「それは前回と今回の戦闘でお前の中に揺らぎがあったからだ」
クォヴレー「揺らぎ…!?」
キャリコ「お前を抹消するのは、お前の内なる存在の力を見極めてからでも遅くない…」「選ばれし剣となるなら良し…別の存在へ変貌するのであれば、消す」
クォヴレー「………」
キャリコ「俺はオリジネイターの存在など認めん。そして…奴に取り憑かれたお前もな」
〔敵ユニット離脱〕
クォヴレー「………」(オリジネイター…。それが俺の内なる存在…)

<エペソHP規定値以下・敵増援1出現>
エペソ「フフフ…第7艦隊や前回の戦闘を踏まえたいい戦術だ」「やはり、汝らは地球圏最強の戦闘集団…その力は我が帝国の下で行使されるのが相応しい」
豹馬「勝手なことを言ってんじゃねえや!」
エペソ「銀河の秩序を守るために神鳴る門と汝らが必要だ…」「今一度、その力を見極めさせてもらうぞ」
〔エペソにエネルギー収束〕
〔敵ユニット消失〕
〔敵ユニット出現〕

ミサト「あ、あれは!?」
マックス「ズフィルード…!!」
鋼鉄ジーグ「何!? じゃあ、あいつが連中の切り札かよ!?」
ミサト「こ、このタイミングでズフィルードを出してくるなんて…!」
アムロ「だが、形状が違う…! 前のは人型だったはずだ」
エキセドル「ズフィルードを形成するクリスタルは自律・自覚型金属細胞を含有しており…」「そのコアは偵察機が収集したデータを解析・進化させて己の姿を形づくります」
ミサト「だから、人型の兵器を多く有する私達と戦った以前のズフィルードは人型だった…」
エキセドル「過去にゼントラーディ軍の艦隊が機動要塞型のズフィルードと接触したという記録が残っております」「あのズフィルードはそれと同様のタイプなのでしょうな」
ミサト(でも、本当にそれだけ…?)
エペソ「心せよ、今より汝らに創世神の神罰が下る…」
甲児「ヘッ、前のラオデキヤやユーゼスは随分ともったいつけやがったが…」「今度はえらく話がはええじゃねえか!」
ミサト「それだけ彼らが本気だということよ! 各機はズフィルードに攻撃を集中させて!」「今の状態で持久戦に持ち込まれたら、勝ち目はないわ!!」
竜馬「だが、一度は倒した相手だ! 今度の奴も倒してみせる!」
ミサト「いえ! あのズフィルードは彼らにとって切り札じゃないわ!」
竜馬「え!?」
アスカ「どういうこと、ミサト!?」
ミサト「敵はあの艦隊を囮か、捨て石にするつもりよ。でなきゃ、このタイミングであんな物を出さないわ」
キラ「じゃ、じゃあ、まだ太陽系内に帝国監察軍がいるということですか…!?」
ジュドー「だけど、前の時は1艦隊しか現れなかったのに!」
ミサト「バルマー戦役で私達が倒したのは第7艦隊…。目の前にいるのは第1艦隊…」「最低でも残り5つの艦隊が後ろに控えていると考えた方がいいわ」「そして、それらのいくつかがゲートを通って太陽系へ来る可能性は高い…!」
大文字「バルマーの本気とはそういう意味か…!」
ミサト「みんな、一刻も早くズフィルードを破壊して! 長引けば何が起こるかわからないわよ!」
エペソ「…神鳴る門と選ばれし剣達が手に入れば、我が帝国の勢力図は大きく変わる」「余はそのための礎となろうぞ…!」

<エペソ撃破・勝利条件達成>
エペソ「見事だ、αナンバーズ…その力、とくと見せてもらった」
凱「何!? じゃあ、お前は…」
エペソ「余を倒した汝らのデータは本国へ送られ…帝国監察軍の新たな力となる…」
凱「!!」
ミサト「やはり、あなた達は捨て石だったのね!?」
エペソ「…余は霊帝陛下の忠実なる下僕…余の生命はルアフ様のためにある…」
アムロ「霊帝…」
竜馬「ルアフ…!!」
鉄也「そいつがバルマーの支配者か!」
エペソ「心せよ…汝らの真ばなる敵は銀河にあり…」「選ばれし剣達よ…汝らの真なる敵は…銀河に…あり……」
〔敵ユニット撃破〕
ミサト「……!」
スワン「ズフィルードの消滅を確認!」
火麻「残った敵は!?」
スワン「火星圏から離脱していきマス!」
忍「チッ、あの野郎…負け惜しみを言いやがって!」
カミーユ「だが…この後味の悪さは何なんだ?」
ガルド「今回の勝利は新たなる戦いへの幕開けだったということか…」
マリュー「そして…エペソ艦隊は帝国監察軍の尖兵に過ぎなかったのね」
ミサト「ええ、ある程度予測していたことだけど…」「バルマー、ムゲ、星間連合、バッフ・クラン、ゾンダー…今回の敵は規模が大き過ぎるわ」
麗雄「それらが一斉に動き出した理由…そして、イデとザ・パワー…」「やはり、この宇宙ではボク達が想像もつかん出来事が起きているようだな」
大河「…だが、帝国監察軍を火星圏から撤退させたことは事実だ」「今の我々は目の前にある危機を一つずつ払拭していくしかない」
麗雄「うむ。長官、イカロス基地へ向かおう。原種との決着をつけるためにな…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

銀河系 ボアザン星系
ボアザン星宙域

黄金城
ジャネラ「ほほう…帝国監察軍の尖兵が太陽系から撤退したと?」
ワルキメデス「ははっ…」
ザンバジル「奴らの威光も地に落ちたものよの。一時はこのボアザン星系をも支配下に治めたというのに」
ジャネラ「所詮は他力本願な軍勢…力はあれど、その機構はもろい。肥大しすぎたのが仇になったのじゃ」
ザンバジル「ジャネラ殿…これでキャンベル星を取り戻す算段がつけられようぞ」
ジャネラ「その好機に何たる失態…! ワルキメデス、ダンゲル…地球での不始末は許し難いぞ」
ワルキメデス「そ、それは…!」
ダンゲル「ジャネラ様、ザンバジル陛下! もう一度我らに地球侵攻のチャンスを!」
ジャネラ「この愚か者めが!!」
〔電波を放射する音〕
ダンゲル「ぎゃあああっ!!」
ワルキメデス「頭が! 頭が割れるぅぅ!!」
ジャネラ「散々大口を叩いておきながら、おめおめと逃げ帰ってきおって!」「この失態、お前達の生命でも償えぬと思え!!」
ダンゲル「お、お許し下さい、ジャネラ様!!」
ワルキメデス「どうか、どうかご慈悲を!!」
ジャネラ「たわけが! ザンバジル陛下の前で恥をかかせおって!」
ザンバジル「そこまでにされよ、ジャネラ殿。両将軍は反省しておるようだ」
ジャネラ「………」「…ならば、陛下に免じて許す」
ワルキメデス「あ、ありがとうございます、ジャネラ様、ザンバジル陛下…」
ザンバジル「よいよい。お前達にはまだ働いてもらわねばならぬ」
ジャネラ「よいか…ワルキメデス、ダンゲル。大恩あるザンバジル陛下と我が大願のためにお前達はその身命を捧げねばならぬ」
ダンゲル「ははっ!」
ザンバジル「…我らの敵はゼ・バルマリィ帝国や地球だけではない。現時点で最も留意すべき相手はムゲ・ゾルバドス帝国じゃ」「奴らはこの銀河…いや、この世界に住まう者共ではない。同盟を結んでおるとは言え、油断は出来ん」「ムゲの動きを正確につかまねば、我らは再度屈辱を味わうことになるであろう」
ワルキメデス「…重々承知しております」
ザンバジル「…グルル将軍よ、ムゲ軍に関する新たな情報は?」
グルル「地球圏で消息を絶った後、その足跡はつかめておりませぬ。また、ムゲ帝王との連絡も途絶えております」
ザンバジル「ふむ…。地球での敗北が奴らに影響を与えたとは思えぬがな」
ジャネラ「ザンバジル陛下…所詮、ムゲはこの銀河にとってかりそめの客…」「奴らなど忘れて、我らキャンベルとボアザンの力でこの銀河を手に入れようではありませんか」
ザンバジル「その通りだ、ジャネラ殿。今こそ銀河列強種族としての栄光を取り戻すため、ゼ・バルマリィ帝国を討つ」
ダンゲル「おお…!」
ワルキメデス「ついにこの時が…!」
ジャネラ「ならば、バルマーの動きを探り…すぐにでも遠征軍を用意いたしましょう」
ザンバジル「うむ。あの憎き帝国監察軍を打ち破り、この銀河の覇権を余の下に…」「この銀河に生きる全ての者達を余の前にひれ伏せさせるのだ…!」

銀河系 中心部
バルマー星

霊帝宮
ルアフ「…辺境銀河方面監察軍第1艦隊のデータはなかなか興味深いものだったよ」
シヴァー「は…。ジュデッカ・ゴッツォタイプ1体とズフィルード1基を犠牲にした甲斐がありました」
ルアフ「人形などいくらでもいる。後でエペソの予備体にデータを移植しておけ。また役立つことがあるかも知れないからね」
シヴァー「御意。新たなエペソを目覚めさせます」
エツィーラ「陛下…送られてきたデータによれば、αナンバーズにイデオンが組み込まれているようですが…」
ルアフ「フフフ…剣達の中にとんだ異物が入り込んだよ。これもかの者の意志か…」
エツィーラ「あるいは、先手を打たれたのかも知れませんねぇ…」
ルアフ「ああ、そうだね…そうかも知れないね。あのαナンバーズという集団は、この銀河の中でもかなり特異な存在だから」「超能力者や強念者を始めとする特殊能力者、数々の超兵器…。あれだけの素材が単なる偶然で揃うとは思えない」
シヴァー「………」
ルアフ「僕は作為的なものすら感じるな。もっとも、彼らはそのことを自覚していないだろうけど」
シヴァー「ナシム・ガンエデンも彼らの特異さに注目したということでしょうか?」
ルアフ「うん。君の人形だったユーゼス・ゴッツォもね」
シヴァー「…やはり、地球には何かが…」
ルアフ「アルマナもそれを感じ取ったんだろう。もしかしたら、地球が始祖の星なのかも知れない」
エツィーラ「我々のバルマー星ではなく…辺境にあるあの惑星が、ですか?」
ルアフ「ああ。それならば、地球でガフの部屋が開かれようとした理由…」「そして、破壊神達がこのバルマー星系ではなく、太陽系を優先して襲撃した理由に納得がいく」「案外、僕達の前世界は地球で終焉と始まりを迎えたのかも知れないね」
エツィーラ「………」
ルアフ「ま、僕にとっちゃ始祖の星がどこであろうと関係ないけどさ」
エツィーラ「…ところで、アルマナ様の件はよろしいのですか?」
ルアフ「彼女に残された時間は少ない。好きにさせてやれ。そのためにバランとルリアを付けてあるんだ」
シヴァー「………」
ルアフ「さて、太陽系方面に関してはしばらくは様子見だ。当面の敵はバッフ・クランと破壊神だね」
シヴァー「その件に関しましては、ハザルにサルデス、ヒラデルヒア両艦隊を預け、対処させるつもりです」
ルアフ「ふうん…彼はアルマナと一緒に地球へ言ったんじゃないのかい?」
シヴァー「いえ、ゴラー・ゴレム隊は残しておりますが…」
ルアフ「まあ、いいさ」
シヴァー「また、ボアザン軍にも動きが見られます。今一度、本星の防衛を固めませんと…」
ルアフ「確かに…戦線を拡大し過ぎたよね。軍の再編成は君に任せるよ。近衛軍を使ってもいい」
シヴァー「承知致しました」
ルアフ「で、僕達側のクロスゲートについては?」
シヴァー「残念ながら制御不能…当面は監視にとどめておくのが得策かと」
ルアフ「制御不能、ねえ。何なら僕があれに触れてみようか?」
シヴァー「いえ…御身に何かありましたら一大事です。ゲートの件はこのシヴァーにお任せ下さい」
ルアフ「フフフフ…君の忠義、嬉しく思うよ…シヴァー・ゴッツォ」
シヴァー「………」
ルアフ「では、エツィーラ…無限力に関する調査は引き続き君に任せる」
エツィーラ「御意」
ルアフ「それじゃ、僕は神体ズフィルードの間で瞑想に入るとしよう」
エツィーラ「はっ。早速、儀の用意を致しますわ」
ルアフ「今度は長くなりそうだ。終焉の時が近づいているからね」
シヴァー「………」(その間に…鍵の入手と『ディス・レヴ』の完成を急がねばならんな)
ルアフ(人間共が何を企もうが結果は同じ…)(バルマーが…いや、この僕が生き残れば新たな時の始まりを迎えられるのさ……)
【シナリオエンドデモ終了】


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