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No.26
かりそめの旅人

【シナリオデモ1開始】
太陽系 アステロイドベルト
イカロス基地 大空魔竜

大空魔竜 ブリーフィングルーム
<<クスハ>>
健一「…みんな、聞いたか? 木星圏への出発は9時間後らしいぞ」
豹馬「なら、ちょっとだけ休めるな」
クスハ「そう思って、飲み物持ってきたの」
豹馬「ゲ!!」
健一「う!!」
アスカ「どうしたの、あんた達?」
豹馬「あ、いや…」
健一「そ、そうか…アスカは知らないんだよな」
アスカ「何のこと?」
クスハ「あ、あの…心配しないで。普通のコーヒーだから…」
命「そうよ。私も淹れるの手伝ったし」
豹馬「ふ~っ、やれやれ。てっきりお約束のアレかと思ったぜ」
健一「ああ、助かった…」
アスカ「だから、何の話?」
健一「し…知らない方がいいと思うよ」
命「じゃ、カップを配るわね」
<<クォヴレー>>
アークエンジェル 食堂
アラド「…どうだった、ゼオラ?」
ゼオラ「ヴィレッタ大尉との連絡は取れなかったわ…」
アラド「そっか…。心配だな、イルイのこと…」
ゼオラ「レーツェルさん達もいるから、大丈夫だと思いたいけど…」
アラド「…ま、心配ばかりしててもしょうがねえ。おれ達にはやらなきゃならないこともあるしさ。レーツェルさん達を信じようぜ」
ゼオラ「うん…」
〔ハッチの開閉音〕
命「みんな、コーヒーを淹れたわよ」
ゼオラ「命さん…」
命「出発までには時間があるから、一息入れて。ね?」
ゼオラ「はい」

凱「命が淹れるコーヒーはGGGでも評判なんだぜ?」
<<クスハ>>
健一「それじゃあ、いただくよ」
一平「お? ホントにいい味だな」
アスカ「うん、香りもいいし…プロ顔負けね」
めぐみ「評判になるだけのことはあるわ」
<<クォヴレー>>
アラド「じゃ、遠慮なくいただきま~す!」
トール「お、おいおい…そんなに砂糖とミルクを入れたら、味が変わっちまうぞ」
アラド「でも、おれ…苦いの苦手なんス」
ゼオラ「まったく、あなたはいつまで経っても子供なんだから…」
アラド「そういうゼオラはどうなんだよ? 苦いの飲めるのかよ?」
ゼオラ「あ、当たり前でしょ! 見てなさいよ!」
アラド「………」
ゼオラ(に、苦~い…)
命「ふふふ…無理しなくていいわよ、ゼオラ」
アラド「ったく、見栄っ張りなんだから。ほら、口直しでこれ飲めよ」
ゼオラ「う、うん…」(あ、これって…関節キッス…?)
アラド「どったの? 顔が赤いぜ?」
ゼオラ「な、何でもないわよっ!!」
トール「…青春だねぇ」
ミリアリア「ふふ、そうね」
クォヴレー「どういうことなんだ?」
ミリアリア「いつかあなたにもわかる日が来るかもよ」
クォヴレー「?」
命「ほら、キラ君達も飲んで」
キラ「…ありがとうございます」
カガリ「凱の言った通りだ。おいしい」
凱「だろ?」
キラ(この味…まるで…)
命「どうしたの? 口に合わなかった?」
キラ「あ、いえ…そうじゃないんです。ある人のことを思い出したんで…」
カガリ(砂漠の虎のことか…)
キラ「でも、本当においしいですよ」

命「ありがとう。これだけには自身が…」「!」
〔ガラスの砕ける音〕
凱「命!!」
<<クスハ>>
クスハ「だ、大丈夫ですか!?」
<<クォヴレー>>
カガリ「だ、大丈夫か!?」

命「う、うん…。ちょっと手がすべっただけだから…」
凱「何だよ、おどかすなよ…」
<<クスハ>>
めぐみ「火星での戦いは激戦だったものね。疲れが残ってるんじゃない?」
<<クォヴレー>>
ゼオラ「もしかして、疲れが残ってるんじゃないですか?」

命「うん…そうかも…」
<<クスハ>>
クスハ「少し休んだ方が…」
<<クォヴレー>>
キラ「少し休んだ方が…」

凱「ああ…部屋まで送るぜ」
命「心配しないで。凱ほどじゃないけど、私だってそれなりに体力はあるんだから」
凱「そうか…でも、気をつけてくれよ。俺とガオガイガーには命の力が必要なんだからな」
命「うん…」

≪クスハ≫
大空魔竜 格納庫
ブリット「せいっ!!」
大次郎「チェストォォォォ!!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕

ブリット「くっ…!」
京四郎「一本! そこまで!」
大次郎「ブリット?」
ブリット「ああ…手がしびれてるけどな」
京四郎「…ブリット、剣を道具として使うな。自分の腕の延長だと思うんだ」
ブリット「手の延長…」
京四郎「そうだ。それがつかめれば、鋼機人での戦闘にも役立つはずだ」
ブリット「T-LINKシステムで意識をつなげてるだけじゃ駄目だってことか…」
京四郎「ああ。なまじそういう装置があるだけに頼っちまうんじゃないか?」
ブリット「そうかも知れない…」
大次郎「ブリット、もう一丁どげんね?」
ブリット「頼む、大次郎!」
京四郎「大次郎は棒術の分だけリーチがある。それを見切った時に一撃必殺の太刀が生まれるんだ」
ブリット「一撃必殺の太刀…!」
京四郎「その間合いを肌で感じろ、ブリット」
ブリット「わかった! いくぞ、大次郎!」
大次郎「おう!!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕

隼人「ブリットの奴、随分と気合が入ってるじゃねえか」
竜馬「ああ…孫光龍のこともあるからな」
神宮寺「超機人なしでも奴と戦えるようになりたいんだろう」
一矢「やぱり、龍虎王と虎龍王はガンエデンとの戦いで…」
竜馬「そう…消えたままだ」
洸「俺は…そう思いませんね」
竜馬「え?」
洸「ライディーンもそうだけど…龍虎王と虎龍王にはこれからの戦いで果たさなきゃならない使命があるはず…」「いつかきっと俺達の前に姿を現すんじゃないでしょうか」
神宮寺「ああ…。あれもライディーンと同じで神秘のスーパーロボットだからな」
竜馬「そして…ブリットやクスハもまた彼らと出会えると信じているんだろう…」

ジェイアーク メインコンピュータ
ボルフォッグ「調子はどうです、トモロ0117?」
トモロ「既にジェイアークの機能はほぼ完璧に復旧した。青の星の技術力に敬意を表す」
護「じゃ、後はソルダートJを助け出せば怖いものなしだね」
戒道「………」
護「どうしたの、戒道?」
戒道「原種に木星に巣食ってから既に数日が経過している…。この遅れが致命的でなければいいが…」
ボルフォッグ「獅子王博士の計算によれば、無限ともいえるエネルギー総量を持つザ・パワーの制御は…」「原種と言えども容易ではないということです」
戒道「ザ・パワーのことだけじゃない。奴らには僕達を迎え撃つだけの充分な時間があった」
ボルフォッグ「罠…ですか?」
戒道「…おそらくね」
護「でも、僕達は行かなきゃならない…。待っている人達がいる限り」
戒道「…その通りだ。全てはもうすぐ決することになる」
護「戒道…戦いが終わったら、地球に帰るんだよね?」
戒道「………」
護「戒道…」
戒道「………」
護(戒道、君だって僕と同じだ…。愛されてるよ…)

イカロス基地 データルーム
ミサト「オオタ中佐、前回の火星での戦闘で得たデータとエキセドル参謀から提出された資料をお持ちしました」
オオタ「ご苦労」
カズミ「ズフィルードのデータ…ですか?」
オオタ「そうだ。少し気になることがあるのでな」
ミサト「それは…?」
オオタ「君も知っての通り、ズフィルードは戦う相手によってその姿や能力を変える」「バルマー戦役の時は人型…そして、今回は機動要塞型…いや、超広域殲滅機動兵器型だな」
カズミ「広域殲滅…?」
オオタ「エキセドル参謀に寄れば、火星に現れたズフィルードは対ゼントラーディ軍用であるらしいが…」「私はそれだけではないと思っている」
ミサト「なら、他の敵…」「! もしや、STMC!?」
オオタ「ああ。当然のことながら、帝国監察軍も宇宙怪獣と接触しているはず…」「そして、現在もどこかの宙域で彼らと戦闘中である可能性が高い」
カズミ「ならば、太陽系への再度侵攻の日が近いと…?」
オオタ「そうだ。我々の予測より早いかも知れん」
カズミ「………」
ミサト「………」
オオタ「いずれにせよ、原種が待つ木星圏へ最速・最短距離で行くならば、ゲート付近の宙域を通過しなければならん」
ミサト「はい」
オオタ「現在、ゲートは沈黙を続けているが…その周辺では何が起きても不思議ではない。充分に気をつけてくれ」
ミサト「それは、ゲートの中から何が現れるかわからないなら…ということですね?」
オオタ「…ああ」
ミサト「………」
カズミ「…葛城三佐、αナンバーズの皆さんのご武運をお祈りしています」
ミサト「ありがとう。必ず原種を倒し、ここへ戻ってくるわ」
オオタ「………」(…急がねばならん。私の生命が尽きる前に何としてもカルネアデス計画を始動させねば…)
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「かりそめの旅人」


【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現済み〕
ピート「大文字博士、まもなくゲート付近の宙域です」
大文字「周辺の状況は?」
ミドリ「今のところ問題ありません」
大文字「バトル7とアークエンジェルは?」
ピート「大空魔竜の後方5000を航行中です」
大文字「そうか…何事もなければいいが」
ハチロー「ねえ、ミドリさん。今、ゲートの周りって誰もいないの?」
ミドリ「ええ。帝国監察軍は撤退したし、イカロスからも駐留部隊は送り込まれていないわ」
ピート「下手に近づけば、どこに飛ばされるかわからんからな。この間の俺達みたいに」「だから、今は遠巻きに監視と調査をするしかないのさ」
ハチロー「そうなんだ…」
サコン「だが、帝国監察軍があっさりゲートを放棄したことには疑問が残るな」
ピート「ああ。てっきりゲートの向こう側から奴らの援軍が来るものと思っていたが」
ミドリ「私達が第1艦隊を撃退した後、何の動きも見せていないものね…」
ピート「いくらエペソが捨て石だったとしても不自然だな」
サコン「それに…火星での戦闘では、ゲートの駐留艦隊とSRXを倒したという大型機動兵器が確認されていない」
ピート「葛城三佐が言っていた通り、あのズフィルードは奴らの切り札ではないということか…」
ミドリ「…ピート君、ゲートが見えたわ」
〔カーソル、ゲートを指定〕
デク「あれがゲートか…でっけえなぁ」
カーシャ「何だか遺跡みたいね」
シェリル「そうね…。あれもイデオンやソロシップのように先史文明人が造った物かも知れないわ」
カーシャ「でも、何のためにあんな物を造ったのかしら?」
シェリル「おそらく、異なる空間と空間をつなぐためよ。一種の超空間航行装置と言えるわ」
デク「それって、DSドライブとどう違うの?」
ジョリバ「DSドライブは短時間で長距離を跳躍できるが、その距離には限りがある」「空間の状況や周辺の重力場にも影響されるから、どこでも一気に行けるわけじゃないのさ」
カララ「バッフ・クランでも銀河を横断するにはDSドライブを連続で行わなければなりません」
ジョリバ「だが、どうやらゲートを使えば、距離的にも場所的にも自在な空間跳躍が可能らしい」
デク「へ~え…。でも、そんなのが敵の手に渡ったら大変じゃないか」
カーシャ「現に帝国監察軍はあれを使ってたんでしょ?」
ジョリバ「連中はゲートを起動させることに成功したようだが、完全に制御していたわけじゃないらしい」
シェリル「おそらく、彼らにとってもゲートはオーパーツなのでしょうね」
カーシャ「ねえ…もしかしたら、あたし達がブラジラーから一気に地球圏へ飛ばされてきたのは…」「あのゲートのせいじゃなくて?」
ハタリ「なに言ってんだ。俺達はゲートになんて接触してない」
カーシャ「じゃ、ゲートを動かしている何かのせいかも」
ハタリ「何かって…何だよ?」
カーシャ「イデの力みたいなものよ。わけのわからないエネルギーで動いている点は、イデオンもゲートも同じでしょ」
カララ(イデとゲートの共通点…)
カーシャ「ひょっとして、あのゲートも第6文明人に造られた物なんじゃない?」
ベス「まさか…」
シェリル「否定は出来ないわね。イデとゲートの関連性…調べてみた方がいいかも知れない」「もしかしたら、ゲートの起動方法のヒントがそこに隠されているかも…」
ベス「研究も結構だが、今、俺達がしなければならないkとを忘れるなよ」
シェリル「わかっているわ。木星のザ・パワーが調査出来れば、イデを解明する手がかりにもなるしね」
〔ベス&ピート、前進〕
ピート「まもなくゲートを通過します」
サコン「ここを抜ければ、いよいよ木星か」
大文字「原種も我々の動きに気づいているはずだ。油断してはならんぞ」
ピート「了解」
〔ベス&ピート、前進〕
デク「ねえ、せっかくなんだからもっとゲートに近づいてみようよ」
コスモ「なに言ってんだ。どこかへ飛ばされちまったら大変だろ」
デク「ちょっとだけなら大丈夫だって」
〔ゲート起動〕
ジョリバ「重力異常発生! ゲートの中心からだぞ!!」
ベス「何!?」
コスモ「ゲートが起動したのか!?」
カーシャ「デク! あんたがつまらないこと言うからよ!」
デク「そんなの関係ないだろ!」
ベス「ハタリ! 全速でゲートから離脱しろ!!」
ハタリ「いや、待て! ゲートの中から何か出てくるぞ!」
サコン「まさか、帝国監察軍か…!?」
大文字「大いにあり得る! 各機、直ちに出撃せよ!」
〈出撃準備〉
デュオ「おいおい、冗談じゃないぜ。これから原種と一戦交えようって時に」
ちずる「でも、ゲートの中から出てくるのは本当に帝国監察軍なの!?」
カツ「もしかしたら、星間連合やバッフ・クランかも知れない…!」
バニング「いずれにせよ、敵だと思っておいた方がいい。各機、迎撃態勢へ移行しろ」
コウ「了解!」
キース「ぜ、全然知らない敵が出てくるんじゃないだろうな…?」
レミー「開けてビックリ玉手箱、意外と助っ人が出てきたりして」
ハタリ「反応増大! 境界面が隆起! 出てくるぞ!!」
〔ゲート開放〕
〔画面、発光〕
〔味方ユニット表出〕

ザ・ハッター「っしゃっ! 外に出られたようだぜ、兄弟!」
???(チーフ)「………」
ザ・ハッター「おいおい、こんな時までダンマリか!?」
???(チーフ)「………」
ザ・ハッター「…ったく、こういう時に限ってMARZ本隊も連絡がつかんときた!」
フェイ「…ねえねえ、そこの二人!」
ザ・ハッター「いつもはあーしろこーしろとうるさい司令部がっ! 組織ってのは、ほんっとうに…!!」
フェイ「そーこーの二人ってば!」
ザハッター「どのみち、こいつはただ事じゃないっ!」
???(チーフ)「…指導、未遂…」
ザ・ハッター「はい?」
フェイ「ねー、ちょっとぉ! 私の声、聞こえてないのー!?」
ザ・ハッター「むっ? あれは!!」
???(チーフ)「……!」
ザ・ハッター「新手の機体か!?」
カミーユ「………」
ファ「な…何なの、あれ…!?」
カミーユ「モビルスーツ? いや、違う…」
キラ「もしかして、帝国監察軍の機動兵器なの…?」
コスモ「いや、バッフ・クランかも知れないぞ!」
???(チーフ)「…少なくともVRではない」
ザ・ハッター「ああ!」
フェイ「私は無視!? テッテー的に無視!? それってヒドくない!?」
ザ・ハッター「おお!? 何だ、あれは!? いつの間に!?」
???(チーフ)「RVR-14…フェイ・イェン系第二世代型VR…」
ザ・ハッター「ってことは、フェイ・イェン・ザ・ナイトだな! 何故、ここに!?」
フェイ「反応シンプル過ぎ! せっかくの私の登場なんだよ! もっとワーとかキャーとか言ってよね!」
ザ・ハッター「貴様、何者だ!? 俺達の任務にフェイ・イェン系の機体が加わっているという話は聞いていない!」
フェイ「ん~、私もよくわかんない。気づいたらここにいたしぃ、こんなカッコだしぃ…」
ザ・ハッター「はぁ!?」
フェイ「あ、でも、ビビットピンクにナイトな私って、超正解でしょ!?」
ザ・ハッター「??? 意味がわからん!」
フェイ「私が登場したからにはこの辺り、エモーショナルなムーブメントを求めてる! そうに決まり!」
???(チーフ)(…つまるところ、定位リバースコンバートの交錯か?)
ザ・ハッター「兄弟! 俺は頭が混乱してきたっ! どうします? どうしましょう!?」
フェイ「なんか二人とも石頭さんだねー。つまんない感じだぞー」
〔ライディーンの共鳴音〕
洸「ぐうっ!!」
マリ「どうしたの、洸!?」
洸「ライディーンが…俺に警告を…!」
ムウ「じゃあ、あの連中は敵なのか?」
洸「ち、違います! 奴らが…奴らがゲートの中から来る!!」
〔ゲート開放〕
〔画面、発光〕
〔敵ユニット表出〕

ミサト「!!」
???(チーフ)「奴らは…!?」
フェイ「何、あれ!? キショっ!」
アムロ「馬鹿な…! STMCだと!?」
シンジ「そ、そんな…! ゲートの中から宇宙怪獣が出てくるなんて!」
レイ「………」
アスカ「一体、どういうことなの!?」
ミサト「オオタ中佐の読みが当たったわね…!」
コスモ「あ、あれが雷王星宙域に現れたっていう宇宙怪獣か…!」
カーシャ「あいつら、全滅したんじゃなかったの!?」
ミサト「いえ、SDF艦隊が殲滅したSTMCは全体のほんの一部…」「彼らは銀河中心領域から闇雲に繁殖を繰り返しつつ、知的生命体を駆除し続けているのよ」
コスモ「何だって!? それじゃ、バッフ・クランや原種より始末に悪いじゃないか!」
ミサト「そうよ。STMCは私達にとって天敵とも呼べる存在…」「彼らとの戦いに主義主張も和平もありはしないわ。生きるか死ぬか、ただそれだけよ」
キラ「あ、あんなのが地球圏へ行ったら、人類は…」
ミサト「ナチュラルもコーディネイターも関係ない。太陽を彼らの巣にされ、人類は皆殺しにされるわよ」
キラ「!!」
甲児「キラ! 奴らが出てきた以上、俺達は戦うしかねえんだ!」「でなきゃ、今までやってきたことが全部無駄になっちまうぞ!」
キラ「わかっています、甲児さん! 僕は逃げたりなんかしません…みんなを守るために戦います!」
シンジ「キラ君…」
アスカ「でも、巡洋艦級のSTMCは単体でワープ出来るんでしょ? それが何でゲートから出てきたの?」
レイ「…STMCはゲートの使い方を知っているのかも知れない」
アスカ「は? あんな化け物が!?」
ヒイロ「何故そうだと思う?」
レイ「…わからない。でも、あの中からSTMCが出てきたことは事実よ」
ミサト「各機へ! 何としてもSTMCをここで殲滅して! 一匹たりとも地球圏へ行かせては駄目よ!」
ガルド「…あの3体のアンノウンは?」
ミサト「こちらへ仕掛けてくる気はないみたいね…。STMCの撃破を優先して」
ガルド「了解」
ザ・ハッター「どうやら、向こうに敵意はないみたいだぜ」
???(チーフ)「この場合、怪物ども…不法戦闘生命体への対処が優先される」
フェイ「マジ!? あんなデッカくてキモいのとバトるのぉ!?」
???(チーフ)「頼んだ覚えはない」「この世界…MARZの管轄外だが、リリン・プラジナー総帥のためにも今、倒れるわけにはいかないのだ」
フェイ「リリン・プラジナー? あ、それって…」
ザ・ハッター「敵は正体不明のモンスター…YES! 燃えてきたぁっ!!」
???(チーフ)「ハッター、ぬかるなよ」
ザ・ハッター「言われるまでも無しっ! 問答無用で、Go ahead!」
フェイ「よくわかんないけど、面白そうだから私も参加!」
???(チーフ)「標的、不法戦闘生命体。…指導、開始!」
〔ザ・ハッター&フェイ、???(チーフ)へ小隊統合〕
<戦闘開始>

≪コスモ出撃≫
<2PP>

コスモ「おかしい…! イデオンのパワーが上がらないぞ!」
カーシャ「どうなってるのよ!? 何かのトラブル!?」
モエラ「わからん! 今は騙し騙しで戦うしかない!」
コスモ「くそっ! この先、こんな調子じゃ困るぞ!」

<甲児が戦闘>
甲児「くそっ! 奇跡の生還はタシロ艦長や副長さんだけで十分だってのによ!」

<真吾が戦闘>
キリー「こいつらが噂のSTMC…いわゆる宇宙怪獣ってやつね…」
真吾「一匹一匹は大したことないが数で来られると面倒だ!」
レミー「どこから来たのか知らないけれど正義の味方は害虫駆除といきますか!」

<バーチャロイド以外が敵撃破>
???(チーフ)「どうやら、この世界は俺達の世界以上に混乱しているようだな」

<敵全滅・勝利条件達成>
ミドリ「宇宙怪獣群、消滅しました!」
ミサト「第2波の前兆は?」
サコン「ありません。ゲートの空間歪曲現象も収まっています」
ミサト「どういうこと…? さっきのは偵察…様子見だったとでも言うの?」
ガルド「あるいは、ゲートのテストのつもりか」
ガムリン「テスト?」
ガルド「ああ。ゲートの先がどこにつながっているか調べるためのな」
イサム「おいおい、あの化け物にそんな知能があるってのかよ?」
ガルド「奴らは本能で行動しているとは言え、日々進化している。お前の知能レベルなど、すぐに追い抜かれるぞ」
イサム「るせえ! 大きなお世話だ!」
アムロ「…いずれにせよ、前のSTMCとはわけが違うようだな」
洸「ええ…」
大文字「例の3体はどうしている?」
ピート「動きがありません。こちらへ攻撃を仕掛けてくる素振りもないようです」
ミサト「彼らは一体何者なの…?」
???(チーフ)「…行くぞ、ハッター」
ザ・ハッター「OK、兄弟」
〔バーチャロイド、画面端へ移動〕
フェイ「ちょっと待ったー!」
ザ・ハッター「何だ、いきなり!?」
フェイ「ねー、なんであの人達と合流しないの?」
???(チーフ)「ここはMARZの管轄外だ。不用意はコンタクトは推奨されない」
フェイ「え~!? 私、さっきの戦闘で疲れたしー、あっちの人達に興味もあるしー…」「それに、どうしてこんな所へ来ちゃったかそのワケも知りたいしー」
???(チーフ)「………」
ザ・ハッター「確かに…俺達が出てきたゲートについて何か知っているかも知れん」
???(チーフ)「………」
ザ・ハッター「な、兄弟! そうは思わんか!?」
???(チーフ)「…一理、ある」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

太陽系
木星宙域
大空魔竜

ボルフォッグ「…では、あなた方はゲートによって別の世界からやって来られたのですか?」
ザ・ハッター「YES!!」
フェイ「私はちょっと違うけどねー」
ボルフォッグ「しかし…にわかには信じられない話ですね。電脳歴、限定戦争、オラトリオ・タングラム…」
麗雄「それらのキーワードは聞いたことがない。だが、単なる作り話とは思えん」
ボルフォッグ「それに、彼らが所属しているという組織…」
???(チーフ)「………」
ザ・ハッター「特捜機動部隊MARZ! 我々の役目は火星圏の治安維持、だっ!!」
竜馬「特捜機動部隊…!?」
カミーユ「要は警察みたいなものか?」
アムロ「それに、火星圏…彼らの世界と我々の世界は共通点が多そうだな」
宙「で、でも、俺達の火星にMARZなんて組織はねえぜ?」
麗雄「…平行世界だな。彼ら3体はゲートを通って、我々の世界と似て非なる世界からやって来たに違いない」
ボルフォッグ「そうとしか考えられませんね」
???(チーフ)「………」
麗雄「それで、君達はこれからどうするつもりなのだ?」
ザ・ハッター「帰りたいっ!」
フェイ「私は、なんか気分次第ー」
麗雄「帰途のルートについては、見当がついているのかね?」
ザ・ハッター「NO!!」
フェイ「…頭悪くない? そういう受け答えって」
ザ・ハッター「いちいち横から口を挟むな! 貴様が絡むと事態が混乱する! なあ、兄弟!?」
???(チーフ)「………」
麗雄「………」「どうだろう? その方法が見つかるまで、ボク達の所にいるつもりはないかね?」
???(チーフ)「……!」
麗雄「今、ボク達もゲートについて色々と調べている所だ」「そして、早急にその謎を解き明かさねば、ボク達の世界に何が起きるかわからん…」
フェイ「みたいね。あんなキモいのが出てくるんだもん」
麗雄「無論、君達が元の世界へ帰る方法についても模索しよう」
???(チーフ)「代償として共闘を求める?」
麗雄「有り体に言えば、そうなる」
甲児「そう悪い話じゃねえと思うぜ。俺達の部隊はご覧の通りの大所帯だし」
ボルフォッグ「私達のような者もいますからね」
???(チーフ)「…理解できる。では、この世界についての情報を求める」
ボルフォッグ「わかりました」
甲児「ところでさ、あんた達って…ロボットなのか? それとも中に人が乗ってるのか?」
ザ・ハッター「秘密だっ!」
甲児「秘密って…ボルフォッグみたいなAI搭載のロボットじゃねえのかよ?」
ザ・ハッター「その通りだっ!!」
宙「じゃ、じゃあ、何なんだ?」
フェイ「ん~、そこら辺を説明しだすと長くなっちゃうから省略ってことで。ね?」
アムロ「………」
竜馬「………」
ザ・ハッター「とりあえず、自己紹介をしよう。俺はハッター軍曹…はぐれMARZ一番星こと、アファームド・ザ・ハッターだっっ!」
フェイ「私、フェイ・イェン! 申し訳ないぐらい可愛いんだけど、ひとまずよろしくね!」
カミーユ「あ、ああ…」
甲児(フェイって方は、リュウセイが見たら間違いなく一目ボレだろうなぁ)
???(チーフ)「………」
ザ・ハッター「どうした、兄弟?」
フェイ「自己紹介しないの?」
???(チーフ)「………」
麗雄「君の名は?」
???(チーフ)「名前、か…。フッ…忘れたな、そんなものは」
甲児「はぁ!?」
カミーユ「どういうことなんだ?」
ザ・ハッター(くっ、兄弟…。この期に及んで、またそのスタンスか…!)
竜馬「名乗れないということなのか?」
???(チーフ)「解釈は任せる」
フェイ「えーっ! でも何かそれ、やりにくいよーっ!」
???(チーフ)「………」
フェイ「そんじゃなに? 私達、あなたに用事がある時って、いちいち『MARZのテムジンさん』みたいに話しかけろっての?」「それって、なんか変ーーっ!」
ザ・ハッター「そ、そうだぞ、兄弟! 皆さんが我々を迎え入れようとしている今、この瞬間!」「この俺達が最高に輝ける最高のシチュエーションで、そ・の・態度はないだろうっっ!!」
???(チーフ)「………」
甲児「………」
カミーユ「………」
フェイ「黙ってないで、何か言いなさいよー!」
ザ・ハッター「そうだ! 兄弟、何か言え! 言うんだ!」「この場の、この重たい空気が読めないか!? 俺は耐えられん! 耐えられない! このままじゃ泣いちゃうゾ!」
???(チーフ)「………」「俺はMARZだ。託された使命にこの身を捧げた。そんな俺に名前なんてものは必要ない」
チーフ「それでも、どうしてもと言うのなら…そうだな、『チーフ』とでも呼べばいい」
フェイ「チ、チーフ?」
ボルフォッグ「チーフ、ですか…」
宙「それ、役職の名前…いや、でも…とこかで聞いたことがあるような…?」
カミーユ「俺にはおぼえがないけど」
フェイ「チーフ、ねぇ…でも、ま、いいかもよ?」
甲児「じゃあ、そいつで決まりだ。よろしくな、チーフ!」
ザ・ハッター「ああ、こちらこそ!」
甲児「い、いや…あんたに言ったわけじゃねえんだけど」
ザ・ハッター「いや、まあその…口下手な兄弟に代わって、俺から挨拶でも、と」
フェイ「ハッターが言うと、何でもバカっぽくインチキくさく聞こえるねー」
ザ・ハッター「なっ、この! 貴様なんぞにいきなりハッター呼ばわりされる覚えはない!」
フェイ「かたいこと言~わない! ね、チーフ?」
チーフ「………」

大空魔竜 ブリッジ
サコン「彼らの話を総合した結果、別次元からこの宇宙にきた存在であることが判明しました」
大文字「別次元だと…!?」
サコン「あるいは、平行世界かも知れません。彼らの世界と我々の世界では、人間の存在や太陽系の惑星構成など多くの共通点があります」「また、電脳歴という我々のものとは違う暦…組織構成などで多くの相違点があるのも事実です」
大文字「我々の未来世界というわけではないのか?」
サコン「…おそらく」
ピート「彼らは何故この世界へ来たんだ?」
サコン「自分達の世界で独自の任務を遂行中、何らかの事故に遭ってこちら側へ飛ばされてきたらしい」
ピート「つまり、自分の意志で俺達の世界へ来たわけではないと言うことか…」
大文字「彼らの世界にゲートは存在しているのかね?」
サコン「いえ…ムーンゲートと呼ばれる先史高度文明の遺跡が着きにあるそうですが、あのゲートに関しては何も知らないようです」
大文字「ふむ…」
ピート「これで益々ゲートの謎が深まりましたね」
大文字「うむ。あれに平行宇宙をつなげる機能があったとはな」
サコン「かつてエアロゲイターのユーゼス・ゴッツォが似たような性能を持つ装置を作ろうとしていた記録がありますが…」
大文字「『クロスゲート・パラダイム・システム』だな?」
サコン「はい。それで限定された空間の因果律を操るとか」
ピート「どういうことだ?」
サコン「簡単に言えば、因果律を調整し、世界を崩壊させることなく自分に都合のよい事象を引き起こすということだ」「俗な言い方をすれば、神の力だな。効力を発揮する空間は限定されるが、そこでは万能とも全能とも言える力を発揮できる」
ピート「馬鹿馬鹿しい。世の中はそう都合良く出来ちゃいないさ」
サコン「まあな。故にユーゼス・ゴッツォはSDF艦隊に敗れ去った…」「だが、ゼ・バルマリィ帝国がクロスゲート・パラダイム・システムを諦めたとは思えん」「ユーゼスの後を継ぎ、誰かがあの装置を完成を目論んでいる可能性は高い」
ピート「さっきも言った通りだ。神の力なんて物がそう簡単に手に入るものか」
サコン「そうかな? イデの力やザ・パワーもある意味神の力と言えるんじゃないのか?」
ピート「………」
サコン「人知を超えた力は現実に存在している。それも無限力という途方もない形で…」「単なる推測や仮説じゃない。神の力は実際に入手できるものとして、この宇宙に存在しているかも知れんのだ」
ピート「ハッ! 神なんてモノが本当にいるのなら、お目にかかりたいもんだな」
大文字「だが、我々を遥かに超越した者がこの宇宙に存在しているのは事実だろう…」「そして、宇宙怪獣の件とい、3体のVRの件とい…ゲートにはその者の意志が介在しているように思える」
サコン「はい。一連の事象は単なる偶然とは思えません…」
〔レーダー反応〕
大文字「何事だ!?」
ミドリ「大文字博士! 前方の宙域に大規模な重力震が発生しました!」
大文字「!!」
〔画面、振動〕
ピート「うわっ!!」
大文字「総員、第一種戦闘配置につけ!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方戦艦出現済み〕
〔画面、振動〕

大河「な、何事だ!?」
マックス「ゲートが起動したのか!? 状況を報告しろ!」
サリー「ゲートは沈黙したままです! 空間歪曲現象は見られません!」
マックス「何!? では、原種の仕業か!?」
エキセドル「どうやら彼らの策にはまったようです」
マックス「機関全速! この宙域から離脱するんだ!!」
エキセドル「…すでに時遅しですな」
スワン「艦隊周辺に強力なレプリションフィールドが発生しまシタ!!」
猿頭寺「空間が歪曲していきます!」
麗雄「い、いかん!!」
〔ゲート開放〕
〔画面、発光〕
〔味方戦艦消失〕

パリアッチョ「…封印完了…」「情報収集、指令伝達終了。端末機能解除…融合開始…」「…最終計画発動」
〔パリアッチョのいる地点に離脱のエフェクト〕
【戦闘マップ2終了】


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