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No.31A
青き清浄なる世界のために

【シナリオデモ1開始】
太平洋 オーブ連合首長国近海

オーブ近海 小島
イザーク「………」
アスラン「イザーク…」
カガリ「アスラン…ほら、迎えだ」
アスラン「………」
カガリ「ザフトの軍人ではオーブには連れていけないんだ…」
アスラン「………」
カガリ「お前、大丈夫か?」
アスラン「やっぱり…変な奴だな、お前は。ありがとうって言うのかな…今の感じは…」
カガリ「…ちょっと待て。これ、持ってけ」
アスラン「これは…?」
カガリ「ハウメアの守り石だ。お前、危なっかしい…守ってもらえ」
アスラン「キラを殺したのにか…?」
カガリ「もう誰にも死んで欲しくない…」
〔歩き去る足音〕
アスラン「………」
イザーク「貴様、どの面下げて戻ってきやがった!?」
アスラン「…ストライクは討ったさ…」
イザーク「………」「…貴様はその功績により国防委員会直属の特務隊へ転属となった」
アスラン「え…」
イザーク「お前はプラントへ戻り、新たな任務を受けるそうだ」
アスラン「…お前は?」
イザーク「俺はすぐに別の任務に就く。オペレーション・スピットブレイクへの参加だ」
アスラン「パナマ攻略作戦か…」
イザーク「俺もすぐそっちに行ってやる…」
アスラン「………」
イザーク「…貴様などが特務隊とはな…」
アスラン「…色々とすまなかった…。今までありがとう」
イザーク「お前…」
アスラン「………」
イザーク「…今度は俺が部下にしてやる
アスラン「え…
イザーク「それまで死ぬんじゃないぞ
アスラン「…わかった

アラスカ 地球連邦軍本部

アラスカ基地 独房
〔殴打音〕
一矢「ぐっ…!」
三輪「竜崎一矢、話す気になったか? αナンバーズの悪行の全てを」
一矢「いくら殴られてもそいつは無理だぜ。悪行も何も俺達は正しいと信じることをやってきただけだからな」
三輪「ええい、黙れ!!」
〔殴打音〕
〔画面、点滅〕

一矢「ぐわっ!」
三輪「貴様のその反抗的な態度には何度も手を焼かされてきたが、それも本当に今日で終わりだ!」「正義は我らにある! その腐った性根をワシの手で叩き直し、地球を守る戦士に矯正してくれるわ!」
一矢「だったら、お前の頭の中身を書き換える方が先だぜ…!」
三輪「黙れ!」
〔強い殴打音〕
一矢「ぐぉっ…ぐっ!」
三輪「…そろそろ査問会の時間か。いいか、竜崎一矢…次にワシが来る時までに覚悟を決めておけ」「貴様がいくら反抗しようと正義はワシの側にあるのだ!」
一矢(くそ…! 一度は逮捕された三輪が…どうやってここまでの権力を手にしたんだ…?)

アラスカ基地 居住区
ファ「じゃあ、ミリアリアはまだ…」
カズイ「はい…あの二人のことが余程ショックだったみたいで…」
フォウ「無理もないわ…。目の前で大事な人の生命が奪われたのだから…」
ジュドー「………」
サイ「………」
亮「…誰だっていつかは死ぬ。戦場にいれば、それが早まるのは尚更だ」
カミーユ「………」
忍「だがよ、このままじゃ済まさねえ。ここを抜け出したら、ザフトの連中に…」
カミーユ「…やめてくれ」
忍「あン?」
カミーユ「もうこんなことはたくさんだ」
忍「何言ってんだ、てめえ?このまま引き下がるってのかよ?」
カミーユ「そうじゃない。殺して殺されて…憎んで憎まれて…それを延々と繰り返して…」「これじゃ何も変わっちゃいない。封印戦争を経ても人類は変わっちゃいないんだ。こんなことなら、いっそ…!」
ジュドー「ど、どうしたんだよ、カミーユさん?」
カミーユ「ジュドー…あの時、間違っていたのは俺達なのか? それともクワトロ大尉だったのか?」
ジュドー「………」
カミーユ「今なら大尉の気持ちがわかる。あの人はそんな人類に絶望して…」
ジュドー「カミーユさん……」
<<クスハ>>
ブリット「…軟禁されて、もう1週間か」
雅人「意外に平気そうだね、ブリット」
ブリット「ああ。バルマー戦役の後、ティターンズに軟禁されてたから、こういう処置を受けるのは初めてじゃないんだ」
リュウセイ「…俺もだ。イージス計画が終わった後、機密保持とか何とかで独房にブチ込まれてたからな」
<<クォヴレー>>
アラド「は、腹減ったよ…ひもじいよぉ…」
ゼオラ「さっきからうるさいわねっ! 少しぐらい我慢しなさいよ!」
アラド「で、でも…一日二食なんてさ」
ゼオラ「ご飯をもらえるだけありがたいと思いなさい!」
アラド「だけど…ほんのちょっとしかねえし…」
ゼオラ「子供みたいなこと言わないで! みんな我慢してるんだから!」
アラド「は、は~い…」
一平「…ゼオラはともかく、アラドは相当まいってるみたいだな」
雅人「まあ、普段があの食欲だからねぇ」
クォヴレー「………」「…アラド、これを食べろ」
アラド「え?」
クォヴレー「さっきのパンをとっておいた」
ゼオラ「でも、それじゃあなたが…」
クォヴレー「ど うやら、 俺はこういう時のための訓練を受けていたらしい。だから、あまり空腹にならない」
アラド「い、いいのかよ?」
クォヴレー「ああ。その代わり、静かにしていろ。体力を無駄に消耗すると、いざという時に困るぞ」
アラド「わかった…。すまねえな、クォヴレー。でも、気持ちだけもらっとくよ」
クォヴレー「…そうか」
アラド「ゼオラが言った通り、腹が減ってんのはおれだけじゃねえしな」
リュウセイ「ま、慣れりゃあ我慢できるようになるよ」
アラド「慣れって…リュウセイ少尉は大丈夫なんスか?」
リュウセイ「まあね。イージス計画が終わった後、機密保持やら何やらで独房に入れられてたからな」

雅人「実は…俺達も何度か。命令違反したおかげでね」
沙羅「だけど、あたし達はまだマシさ。アムロ大尉達や葛城三佐やブライト艦長達は連日、査問会にかけられているらしいよ」
雅人「聞いた話じゃ、イゴール長官や岡長官も出頭させられてるんだってさ」
めぐみ「お父様も…」
健一「独立部隊である俺達を接収しようとし、さらにはバックアップしてくれた人達まで査問にかけるなんて…」
一平「連邦軍のお偉いさん達は一体どうなっちまったんだ…!」
ゼクス「総司令部はとにかくコーディネイターを目障りに思っているようだ」「我々の戦力を押収しようとしているのも対ザフト戦に戦力を集中させるためだろう」
リュウセイ「くそっ…! こうしている間にも俺達の機体が奴らに奪われちまうかも知れねえのかよ」
ヒイロ「今は…待つしかない」
ノイン「ヒイロの言う通りだ。ここで我々が騒ぎを起こせば、それこそ奴らの思う壷だ」
ゼクス「連中は我々を本格的な危険分子とみなし、機体を押収するだろう」
リュウセイ「しかし、このままじゃどうしようもねえぜ」
ヒイロ「…黙っていろ。戦っているのは俺達だけではない」
ゼクス「ああ。地球安全評議会…リリーナ達も行動を起こしているはずだ」
カトル「前大戦での平和解放機構の活躍もあります。彼女達を支持する人間も多いはずです」
ヒイロ「だから、俺達はここで待つんだ」
※※スーパー系女主人公の場合、セリフ追加※※
クスハ「………」
ブリット「クスハ…大丈夫か…?」
クスハ「これじゃ…あの時と同じ…」
ブリット「………」
クスハ「地球のために…みんなのために頑張って戦ってきたのに…。それなのに…」
ブリット「クスハ…そういう目に遭ったのは俺達だけじゃない」「バルマー戦役が終わってから、ティターンズに軟禁された人は他にもいるんだ。それに…」
クスハ「ご、ごめんなさい…愚痴を言っちゃって…」「そうよね…私達だけじゃないものね…」
ブリット「………」(クスハ…やはり、精神的にまいっているのか…?)

ナナ「………」
京四郎「心配するな、ナナ。古人曰く『強い人間は自分の運命を嘆かない』…ショーペンハウエルだ」
ナナ「違うわよ、京四郎さん。お兄ちゃんのことよ」
宙「そう言えば、一矢の奴…アムロ大尉達とは別に連れていかれたな」
ナナ「ええ、総司令部には三輪長官がいるのよ。お兄ちゃん、あいつにひどいことされてなきゃいいけど…」
宙「くそっ! 手を出せば反逆者、手を出さなきゃやられっぱなしかよ!」
美和「マリュー艦長やブライト艦長達は大丈夫かしら…?」
ジュン「あの人達には何か考えがあるみたいよ」
さやか「考え?」
ジュン「ええ。例のザフトの捕虜もラー・カイラムへこっそり移送して、上には負傷兵として報告したらしいわ」
鉄也「捕獲したバスターもバラして他のパーツの中に紛れ込ませたほどだ。このままでいるつもりはなさそうだな」
宙「何にしても、俺達は待つことしか出来ねえのか…」

アラスカ地区 居住区
フレイ「サイ…あの…」
サイ「俺に何か…?」
フレイ「何って…」
サイ「トールがいなくて、キラがいなくてみんな、先がわからなくて不安だらけなんだ」「だから、俺…今、君を慰めてやることなんて出来ないよ…」
フレイ「………」
サイ「ごめんな。誰か他の奴に言って…」
フレイ「サイ…けど、本当は私…!」
サイ「フレイ!」
フレイ「あなた、わかってたじゃない! 私…本当はキラのことなんか…!」
サイ「いい加減にしろよ!」
フレイ「!」
サイ「君はキラのことが好きだったんだろう!」
フレイ「違うわ!」
サイ「違わないさ! 最初はどうだったか知らないけど、あいつ、優しくて…」「だから…そういう奴だから…」
フレイ「違う…違う、違う!」
サイ「フレイ…」

アラスカ基地 査問会会場
三輪「では、ブライト・ノア大佐…貴官はあくまでも人類全体の利益のために行動したと主張するのだな?」
ブライト「はい。戦闘記録をご覧になってもそれはお分かりになるはずです」
三輪「今までの査問会での答えと同じか。だが、それは現場レベルでの私的な見解であることは再三我々も述べてきた」
ブライト「総司令部の支持が適切であれば、我々もそれに従いましょう…」「しかし、ここ一連の命令には疑問点が多い。また、総司令部は地球圏外の脅威を軽視し過ぎています」「今、我々が成すべきことは身内同士の争いではなく…」
三輪「そんなことは百も承知しておる! だからこそ、我らの下に人類が一致団結せねばならんのだ!」「そのためには今の内に反乱分子を全て排除するしかない!」
ブライト「太陽系内には既にSTMCが出現しているのです。人類が生き延びるにはザフトと休戦して…」
三輪「馬鹿なことを言うな! 奴らはもう地球人類ではない! 異星人や宇宙怪獣と同じで、我らの敵なのだ!」
ブライト「………」
マリュー「………」
岡「三輪長官、そのような考えが今日の混迷の戦局を生んだのです」
イゴール「そう…この期に及んでプラントとの戦いを継続することは、無益以外の何物でもありませんぞ」
三輪「黙れ! 貴官らは軍人の本分を忘れ、ここで総司令部の戦略を批判する気か!」
岡「政府と軍、さらに企業…各界のトップが私的な思想の下で協力しあう現状こそが非難されるべきものです」
三輪「貴様…何が言いたい!?」
イゴール「いいでしょう。一週間に及ぶ軟禁でαナンバーズの面々も疲弊している…」
岡「今日は我々から総司令部へ…いや、ブルーコスモスと呼ばれる組織へ意見を述べさせていただく…!」
三輪「貴様ら…!」
〔通信のコール音〕
連邦軍艦長(SEED)「三輪長官、お電話です」
三輪「査問会の最中に誰だ…! ワシが怒鳴りつけてくれる!」
連邦軍艦長(SEED)「では、おつなぎします…」
三輪「! こ、これは理事…!?」
ブライト(理事?)
三輪「はい…はい…。わかりました」
〔通信を切る音〕
三輪「…貴様らと議論している時間はなくなった」「衛星軌道上に配備されていたザフトの部隊が地上に降下する動きを見せているとのことだ」
ブライト「何ですと…!?」
三輪「貴様らとて軍人であるならこの事態を静観するわけにはいくまい」「αナンバーズは第二戦闘配備! ザフトの出方によっては出撃してもらう!」
ブライト「…了解です」
三輪「なお、貴様らは査問中の身であることを忘れるな。おかしな動きをすれば、即反逆とみなすぞ」
ブライト「………」
三輪「岡、イゴール両長官は別室で査問を続行。ラミアス少佐には通達事項がある。ここへ残れ」
マリュー「え…」
三輪「復唱はどうした?」
マリュー「はっ…私はここに残ります」
ブライト「では、出撃の準備があります。失礼させていただきます」
〔扉の開閉音〕
三輪「フン…反逆者共め…。おかしな真似をしたら後ろから撃ってやる」
マリュー「それで、長官…通達とは?」
三輪「うむ…アークエンジェルは野戦任官に近い形でαナンバーズへ配属となっている」「総司令部としては一旦、諸君らの所属を解き、改めて部隊への編入を進めるつもりだ」
マリュー「はあ…」
三輪「アークエンジェルもストライクも元々はコーディネイターを駆逐するために開発したものだ」「ようやく本来の任務に専念してもらうことになるぞ」
マリュー「………」
三輪「それに先立ち、フラガ大尉、バジルール中尉、アルスター二等兵に転属命令が出ている」
マリュー「フレイ・アルスターにですか?」
三輪「父を失いながらも健気に戦う彼女の姿は多くの人々の胸を打つだろう。その志願動機と共にな」
マリュー「………」
三輪「彼女の活躍の場は前線以外の場所で活かされるだろう」

アラスカ基地 独房
一矢「…くそ…三輪の奴…。好き勝手にいたぶりやがって…」「俺達の無罪が証明されたら真っ先にあいつを殴ってやる…」
〔独房の扉の開閉音〕
???(岡)「一矢君…無事か」
一矢「岡長官…!」
岡「おお…傷だらけではないか…。三輪のリンチによるものか…!」
一矢「あいつのパンチなんて蚊に刺されたほどしか感じませんよ。かゆいだけです」
岡「…一矢君、君はここを出てラー・カイラムに向かうんだ」
一矢「しかし、岡長官…」
岡「責任は私が取る! …そして、君の拳と信念を正しいもののために使え」
一矢「え…」
岡「いいか…。決して下らない者相手にその拳を使ってはならんぞ…!」
一矢「わかりました…!」
岡「前の大戦で君とエリカ君の愛は多くの人々に希望と勇気を与えてくれた。それを忘れないでくれ」「そして、一矢君…最後に軍人としてではなく一人の親としての頼みを聞いて欲しい」
一矢「え…」
岡「めぐみに伝えてくれ…強く生きろと」
一矢「岡長官…」
岡「さあ、行くんだ。人々の未来は君達にかかっている…!」
一矢「はい…! 岡長官の言葉…みんなに…そして、めぐみさんに伝えます!」
〔走り去る足音〕
岡「αナンバーズ…君達こそが未来への切り札だ……」「私は君達のため…そして、人類のために未来への礎となろう…」

ラー・カイラム 医務室
ディアッカ「…で、捕虜の俺をどうする気なんだ?」
ファ「ラー・カイラムは出撃することになったから、あなたをアークエンジェルへ移すわ」
ディアッカ「へッ、どこだって同じだろ? ナチュラルの国ならさ」
ジュドー「黙ってなよ」
ディアッカ「おお怖…」
フォウ「安心して。私達はあなたに危害を加えるつもりはないわ」
ディアッカ「そういう甘い言葉に騙されるほど俺もガキじゃないんでね」
ジュドー「………」
ディアッカ「ま…このケガじゃ、突っ張ってもどうしようもないしな。あんたらに全て任せるさ」
〔扉の開閉音〕
ミリアリア「………」
フォウ「ミリアリア…大丈夫なの?」
ディアッカ「へえ…この艦って、こんな女の子も乗ってんの?」
ミリアリア「………」
ディアッカ「バッカみたい…なに泣いてんだよ。泣きたいのは、こっちだっつーの」
ミリアリア「!」
ディアッカ「何だよ? 捕虜に暴力を振るう気?」
ミリアリア「………」
ディアッカ「俺が怖い? めずらしい? 大丈夫だよ、ちゃんとつながれてっから。つーか、お前…また泣いてんの?」「何でそんな奴がこんな艦に乗ってんだか」
ジュドー「あんた、いい加減にしなよ」
ミリアリア「………」
ディアッカ「そんなに怖いんなら、兵隊なんかやってんなっつーの」「それとも、馬鹿で役立たずのナチュラルの彼氏でも死んだか?」
ミリアリア「!」
〔人の倒れる音〕
〔画面、点滅〕

ディアッカ「こ、こいつ、ナイフを!?」
ミリアリア「うわああっ!」
ジュドー「ミリアリアさん!」
〔複数の走り寄る足音〕
サイ「落ち着くんだ、ミリィ!」
ミリアリア「トールが…! トールがいないのに何でこんな奴…! こんな奴がここにいるのよ!?」
ディアッカ「!?」
フレイ「!」
ミリアリア「何でトールが…! トールがいないのに!!」
ディアッカ「冗談じゃないぜ!」
〔銃を構える音〕
フレイ「動かないで!」
ディアッカ「!!」
サイ「フレイ…!」
フォウ「やめて、フレイ! ここで彼を撃っても何の解決にもならない!」
フレイ「コーディネイターなんて…」「みんな、死んじゃえばいいのよ!
ミリアリア「
〔人の倒れる音〕
〔画面、点滅〕

ファ「ミリアリア…」
ディアッカ「俺を…助けた……?」
フレイ「何するのよ!?」
ミリアリア「………」
フレイ「何で邪魔するの!? 自分だって殺そうとしてたじゃない!」
ミリアリア「………」
フレイ「あんただって憎いんでしょ、こいつが!」「トールを殺したコーディネイターが!
ミリアリア「………
フレイ「何よ…あんただって同じじゃない! あんただって、あたしと同じじゃない!
サイ「フレイ!
ミリアリア「違う…違う…あたし、違う!
フレイ「………」
ディアッカ「………」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「青き清浄なる世界のために」


【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現〕
トーレス「艦長、連邦の主力艦隊が続々と発進していきます」
ブライト「ザフトの攻撃目標はパナマと目されているからな」
アムロ「連中の狙いはパナマのマスドライバーか…」
バニング「地球からの物資の輸送にはマスドライバーは欠かせない施設ですからな」
ミサト「逆に言えば、あれを破壊されれば地球からの補給線は途切れることになるわね」
ゼクス「戦略的価値から見てもザフトの攻撃目標となるのは当然の施設でしょう」
???(アズラエル)「フフフ…」
三輪「指示通りに主力部隊はパナマへと移動させました」「今や、この基地の守りはαナンバーズと例の部隊だけになります」
???(アズラエル)「ご苦労だったね…。では、我々も移動の準備を」
三輪「…わかりました……」
リリーナ「理事…!」
???(アズラエル)「わかっていますよ、ドーリアン外務次官。ですが、事態は急を要しています」「あなたとの会談は場所を変えて行いましょう」
リリーナ「急を要しているのはこちらも同様です」「この一週間で我々がプラントへ送った使者により和平交渉の下準備は進んでいます」「遠からずクライン議長はこちらと話し合いのテーブルについて下さるでしょう」
???(アズラエル)「お言葉ですが次官…その情報はコーディネイター側のワナであるかも知れませんよ」「連中は和平を進めるふりでこのアラスカ本部へ仕掛けてくることもあり得ます」
リリーナ「そんなはずは…!」
???(アズラエル)「それに私のつかんだ情報ではザフトの評議会議長は交代したと…」
〔警報〕
サエグサ「こ、これは…!?」
ブライト「どうした!?」
サエグサ「降下コースが判明しました! ザフトの降下地点は…ここです! アラスカです!」
アムロ「奴らの狙いは地球連邦軍の本部だというのか…!」
ゼクス「プラントは一気にこの戦争の決着をつける気か…!」
〔敵ユニット出現〕
トーレス「ザフトです!」
ブライト「大気圏内の部隊が降下部隊のアシストに来たか…!」「各機を発進させろ! 同時にパナマ基地へ向かった主力部隊へ救援を要請しろ!」
サエグサ「了解!」
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
モンシア「軟禁の次はたった一部隊でザフトを迎撃しろだあ? 無茶を言ってくれるぜ!」
バニング「だが、連邦軍の本部であるこのアラスカを落とされることは絶対に避けねばならんぞ」
クルーゼ「出てきたか、αナンバーズ…」(あの男、手はず通りに邪魔者を集めてくれたか)
ザフト兵「クルーゼ隊長、オペレーション・スピットブレイクはパナマ攻略ではなかったのですか?」
クルーゼ「それについてはもうすぐザラ新議長による作戦開始の檄が入る」
トーレス「艦長! ザフトのパトリック・ザラの演説を傍受しました!」
ブライト「ザフトの事実上のトップか…!」
パトリック「勇猛なるザフトの諸君。我々の打倒すべきはナチュラルの力の象徴、地球連邦軍に他ならない!」「今こそ、奴らの中枢である地球連邦軍アラスカ本部へ鉄槌を!」「この作戦により戦争が早期終結に向かわんことを切に願う…」「真の自由と正義が示されんことを…」「オペレーション・スピットブレイク、開始せよ!」
クルーゼ「聞いた通りだ、諸君。頭をつぶして、この戦いを終わらせるぞ!」
ザフト兵「了解です!」
クルーゼ「なお、私は敵基地の偵察任務がある。前線は任せるぞ」(奴の用意した例の物…その存在を確かめておかねばな)
〔クルーゼ、後退〕
〔敵ユニット離脱〕

ブライト「各機、ザフトを迎撃しろ! パナマへ向かっている主力が戻るまで何としてももちこたえるんだ!」
ミサト「気をつけなさい。この後には敵の本隊…降下部隊が来るわよ」
シンジ「は、はい!」
健一「行くぞ、みんな!」
めぐみ「この基地にはお父様もいる…! 絶対に負けられない!」
忍「俺達も行くぞ! ぼやぼやしてるとイゴール長官にどやされるからな!」
雅人「了解!」
沙羅「ここであたし達が頑張れば、長官達への風当たりも少しは弱まるだろうしね」
忍「ああ! ザフトなんざ俺達で蹴散らしてやる!」
<戦闘開始>

<敵全滅・味方援軍1&敵増援1出現>

鉄也「とりあえず、先発隊は片付けたか…」
ジュドー「トーレスさん! ザフトの降下部隊は、後どれくらいでこっちにつくんだ!?」
トーレス「10数分後には…」
甲児「パナマに行った連中は何してんだよ!?」
ベイト「まさか、俺達だけでザフトの本隊の相手をしろとでも言う気か?」
アデル「ここは連邦軍の本部です。幾ら何でもそれはないでしょう」
バニング「各機、警戒を怠るな。最悪の場合、援軍は間に合わないことを覚悟しろ!」
京四郎「ち…三輪の指揮の尻拭いを俺達がすることになるとはな…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

アラスカ基地内 ドック
フレイ「いやよ! いやです、私! 放して!」
マリュー「………」
フレイ「艦長、なんで私だけ!」
サイ「フレイ…」
ナタル「いい加減にしろ。これは本部からの命令だ。君は従わねばならない」」「我々はザフトの攻撃が一旦止んだ間に、このアラスカを発たねばならないのだ」
フレイ「………」
サイ「フレイ…」
ナタル「では、艦長…」
マリュー「今までありがとう、バジルール中尉」「あなたがいなかったらきっとアークエンジェルはヘリオポリスを脱出する事も出来なかったでしょうね」
ナタル「艦長、私は…!」
マリュー「…大丈夫よ。わかってるわ、ナタル…」「私が器じゃないこともね」
ナタル「………」
マリュー「色々あったけど、あなたには、ほんと…感謝してる。あなたならきっといい艦長になるわね」
ナタル「いえ…」
マリュー「また会えるといいわね。戦場でないどこかで…」
ナタル「終戦となれば可能でしょう」
マリュー「そうね…。彼女を…アルスター二等兵をお願いね」
ナタル「はい…」
〔歩き去る足音〕
ノイマン「バジルール中尉…」
ムウ「最後までそっけないな」
マリュー「大尉も遅れますよ?」
ムウ「ああ、もう…くそ…!」
マリュー「今まで…ありがとうございました…」
ムウ「俺の方こそ…な」
〔歩き去る足音〕
マリュー「………」
ノイマン「行ってしまいましたね、バジルール中尉もフラガ大尉も…」
サイ「これから俺達…どうなるんです?」
マリュー「とりあえずの任務は出発する艦の護衛をすることになると思うわ」「その後はラー・カイラムと共に降下するザフトを迎撃することになるでしょうね」
カズイ「キラもトールもいなくなってフレイまで…」
サイ「ああ…。アークエンジェルも寂しくなるな…」

アラスカ基地 オフィス
???(アズラエル)「どうやら、先発隊はαナンバーズが片付けたようです。さあ、今の内に脱出をしましょう」
リリーナ「連邦軍の本部であるこの基地を明け渡すつもりなのですか?」
???(アズラエル)「既にここは本部としての機能を破棄しています。言わば、抜け殻と同じです」
レディ「なぜ、あなたがそこまで軍の機密を知っているのです?」
???(アズラエル)「私は国防産業連合の理事ですからね…。蛇の道は蛇というやつですよ」
リリーナ「アズラエル理事…それはあなたこそがブルーコスモスの盟主だからではないのですか?」
アズラエル「…そうだ…」「…と言ったらどうするおつもりですかな?」
リリーナ「あなたの同志である各界のブルーコスモスに即刻、この戦争の停止を呼びかけて下さい」「今、この星と人類は同胞同士が争っている時ではないのです」
アズラエル「ドーリアン外務次官、確かにあなたの言う通りだ」
リリーナ「では…」
アズラエル「コーディネイターという宇宙のバケモノを対峙するのに僕とあなたが争っている場合ではないでしょう」
リリーナ「あなたという人は…!」
アズラエル「残念ですよ、次官。僕は時代のヒロインと呼ばれたあなたのカリスマ性を高く買っていました」「あなたが僕達の同志となりあのバケモノ共の排斥を訴えてくれれば事はもっとスムーズに進むでしょうに…」
リリーナ「あなたと直接対峙することで、この地球の現状をわかっていただこうと思ったのですが…」「…どうやら私が甘かったようです」
アズラエル「ですが、僕にはもう一つアイディアがありましてね…」「プラントとの和平を訴えていたあなたがザフトの攻撃で生命を落とせば、反コーディネイターの機運はさらに高まる…」
レディ「貴様…!」
〔勢いよくドアを開閉する音〕
連邦軍兵(SEED)「………」
連邦軍兵(SEED)「………」
リリーナ「これは…!」
アズラエル「僕の同志ですよ。…さあ、リリーナ・ドーリアン…僕達に協力を誓って下さい」「拒絶した場合、あなた方には別の方法で僕達の役に立ってもらいます」
リリーナ「…私は自分の信念を…平和にその身を捧げるという信念を曲げるつもりはありません」
アズラエル「…残念ですよ、次官…」
〔銃を構える音〕
リリーナ(…ヒイロ…お兄様…)
〔銃声×6〕
連邦軍兵(SEED)「ぐうっ!!」
アズラエル「何者だっ!?」
???(万丈)「いつもならここで名乗りを決めるところだが、君のような悪党にはもったいないな」
アズラエル「お前は…破嵐万丈か?」
万丈「さすがは兵器産業の理事…僕を知っていてくれたか」
アズラエル「破嵐万丈…破嵐財閥解体後もその豊富な資金力により、陰に日向に我々の行動を邪魔する男…」
万丈「懇切丁寧な解説、痛み入るね」
アズラエル「何故だ、破嵐万丈? メガノイドを憎む貴様が何故、我々の邪魔をする?」
万丈「メガノイドはエゴにより自らを改造した悪魔達…コーディネイターとは違うよ」
アズラエル「だが、あの連中は自然の摂理に反した化け物だ」
万丈「今時、そんなことを言っているのは君達ぐらいだよ?」
アズラエル「いや! コーディネイターもメガノイドと同じく、我らを脅かす存在だ!」
万丈「全てのコーディネイターが人の心を捨て、メガノイドと同じ道を歩むのなら、僕も彼らと戦おう」
アズラエル「……!」
万丈「だが…僕が見た所、コーディネイターには心ある者が多くいる」「地球圏の未来を案じ、行動している者が少なからずいる」
アズラエル「何が言いたい?」
万丈「真の悪は、今という状況下で地球人同士の戦いを促進しようとする者達だと言うことさ」
アズラエル「………」
万丈「さあ、ムルタ・アズラエル! 日輪の下で悪行を洗いざらい吐き出し…」「ブルーコスモスは歴史の表舞台から降りてもらおう!」
アズラエル「そうはいくか!」
〔走り去る足音〕
万丈「おや、まあ…逃げ足の早いことで」
リリーナ「万丈さん…」
万丈「お怪我はありませんか? ドーリアン外務次官?」
リリーナ「いえ…ありがとうございます」
万丈「この基地には僕の仲間も潜入していますが、既に多くはもぬけの空です」
レディ「アラスカ本部を明け渡すとはブルーコスモスと総司令部は何を考えている…」
万丈「今はわかりません…。だが、何らかの狙いがあってのことでしょう」
〔通信のコール音〕
ギャリソン「万丈様、いささか困ったことになりました」
万丈「どうしたんだい、ギャリソン?」
ギャリソン「現在、リリーナ様と万丈様達がいらっしゃるブロック…完全に閉鎖された模様です」
万丈「何だって!?」
ギャリソン「隔壁を破るのは私共でもちょっと時間がかかりそうです」
万丈「むう…後はアランやビューティ達に任せるしかないか…」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
ナタル「フラガ大尉、どちらへ行かれるのです!?」
ムウ「え? あ…その…ちょっと忘れ物があって…」
ナタル「しかし、もう出発の時間です!」
ムウ「大丈夫だって。俺は後で合流するから、中尉達は先に出発してくれ」
ナタル「…わかりました。ご無事で、大尉…」
ムウ「中尉もな」
〔味方ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕

ブライト「三輪長官の艦とアークエンジェルか…」
三輪「理事…なぜ、応戦せずにこの基地をザフトに明け渡すような真似をするのです…!?」
アズラエル「説明する必要はないでしょう。あなたの役目は前線での指揮なのですから」
三輪「しかし、アークエンジェルに防衛任務に就かせ、基地の指揮を岡とイゴールに任せるのは…」
アズラエル「データを取った以上、あの艦の役目は終わりました。後はエサの役になってもらいます」
三輪「エサ?」
アズラエル「早く艦を出して下さい。ここはもうすぐ墓場になるのですから」
三輪「コーディネイターのですか?」
アズラエル「僕達の邪魔をする者、全てのですよ」
三輪「………」
〔クラップ級隊、マップ端へ移動〕
〔味方ユニット離脱〕

サイ「総司令部所属の艦、この空域を離脱していきます…」
マリュー「パナマへ向かった主力部隊も戻らない…。このままでは…」
ブライト「彼らが戻るまで我々だけで持ちこたえねばならない。頼むぞ、ラミアス少佐」
マリュー「はい…」
カズイ「大丈夫なの、ミリィ…?」
ミリアリア「うん…。トールだってキラを守るために頑張ったんだもの…」「私だけが悲しんでばかりじゃいられないわ…」
マリュー「………」
サイ「上空に反応! ザフトの降下部隊、来ます!」
マリュー「ナタル! 対モビルスーツ戦の用意を!」
ノイマン「艦長…バジルール中尉は…」
マリュー「…そうだったわね…」
〔敵ユニット出現〕
鋼鉄ジーグ「いよいよ本隊のおでましかよ!」
ゼクス「いや、この程度はまだ第一陣に過ぎん」
デュオ「ってことは、後から後から敵さんがやってくるってことかよ?」
沙羅「上等だよ! こうなりゃやれるだけやるまでさ!」
忍「おう! 片っ端から叩き落としてやるぜ!」
イゴール「藤原! 無謀な突進だけでは戦いには勝てんぞ!」
雅人「イ、イゴール長官!?」
岡「ブライト艦長、この基地の指揮は私とイゴール長官に委任された」
ブライト「では、やはり先程の艦は…」
岡「うむ…三輪長官らは既に離脱した」
ナナ「何て奴らなの! こっちは必至で戦ってるってのに!」
京四郎「チッ、真っ先にネズミが逃げたってことはこの基地も終わりか!?」
岡「あきらめるな、諸君! パナマの部隊が戻ってくれば戦線を五分以上に戻すことが出来る!」
イゴール「パトリアはこの戦いに命運を懸けている…」「ならば、この戦いに我々が勝利すればザフト側も停戦に応じるであろう!」
ジュドー「それを聞いたら、やる気が出てきたぜ!」
五飛「プラント本国を攻撃せずに向こうの戦意を削ぐ事が出来るならそれは最良の策と言えるな」
健一「みんな、やろう! この戦いでプラントとの不毛な戦いを終わらせるんだ!」
ブライト「各機はザフトを迎え撃て! パナマへ向かった部隊が戻るまで我々が吉を死守する!」
マリュー「了解です!」

<敵3小隊以下>
〔ニュータイプの共振〕
ムウ「これは…ラウ・ル・クルーゼか!」
???(クルーゼ)「久しぶりだな、ムウ・ラ・フラガ…」
ムウ「お前…!」
クルーゼ「せっかく会えたのに残念だが、今は貴様に付き合ってる時間がなくてね」
ムウ「!?」
クルーゼ「ここにいるということは、貴様も既に用済みか…」「フフフ…堕ちたものだな、エンデュミオンの鷹も」
〔走り去る足音〕
ムウ「待て、クルーゼ!」「俺達が用済み…? 一体どういうことだ?」
〔走り寄る足音〕
アラン「お前はこの基地の人間か!?」
ムウ「いや、そうじゃないが…。あんたは?」
アラン「説明している時間はない! すぐにこの基地の人間を退避させろ!」
ムウ「!?」

<敵全滅・味方援軍2&敵増援2&第3軍増援1出現>
カズイ「敵の第一陣を撃破!」
マリュー「油断しないで! 次がすぐに来るわ!」
サイ(フレイ…。君はさっきの艦で脱出したのか…)
フレイ「…どうしよう…。輸送艦から抜け出してきたけど…」「もう今からじゃ…アークエンジェルに乗り込むことは出来ない…」「でも、このままみんなと離れるのは…」
???(クルーゼ)「………」
フレイ「ザフト…!?」
クルーゼ「おやおや、これは…」
フレイ「その声…パパ…?」
クルーゼ「うん?」
〔強い殴打音〕
フレイ「あ…」
クルーゼ「悪いが騒がれると私としても困るのでな…」「これも何かの縁だ…。お嬢さんは私と来てもらおう…」
〔敵ユニット出現〕
〔クルーゼ、マップ端へ移動〕

クルーゼ「いけにえはαナンバーズか。色々と面白い構図だな、連邦軍も」「強固な守り手が立ちふさがるほど、その奥の宝への機体は高まる…」「頑張ってもらいたいものだな、彼らには…」
フレイ(みんな……)
〔敵ユニット離脱〕
サイ「敵モビルスーツの離脱を確認!」
マリュー「無視して構わないわ。今は敵の迎撃を最優先して!」
カズイ「来ます!」
〔敵ユニット出現〕
ブライト「第2陣か!」
トーレス「続いて地上部隊も来ます!」
〔敵ユニット出現〕
イザーク「フン…息も絶え絶えじゃないか、α」「なら、トドメはこの俺が刺してやる! ニコルとディアッカに代わってな!」
雅人「あ、あれで打ち止めだよな!?」
レイ「いえ…まだ来ると思うわ」
アスカ「もう! パナマへ向かった部隊ってのはいつ帰ってくんのよ!?」
〔味方ユニット出現〕
ムウ「やれやれ、ヒーローは柄じゃないってのに!」
マリュー「フラガ大尉、あなたなの!? 転属は!?」
ムウ「そんなことはどうだっていい! それよりすぐに撤退だ! こいつはとんだ作戦だぜ!」
ブライト「どういうことだ!?」
イゴール「ブライト艦長! 今、こちらでも確認した!」「本部の地下にサイクロプスが仕掛けられている!」
マリュー「何ですって!?」
ミサト「サイクロプス…マイクロ波による焼灼システム…」
甲児「マイクロ波ってことは電子レンジと同じかよ…!」
アラン「作動したら基地から半径10キロは溶鉱炉同然になる…!」
忍「アラン! あんたもいるのか!」
アラン「話は後だ! とにかく撤退するんだ!」
ムウ「パナマからの援軍なんてのは最初から嘘だったんだ!」「αナンバーズはザフトを引き付け、時間を稼ぐための囮にされたんだ!」
ブライト「それゆえに我々を出撃させ、総司令部の高官は撤退したのか…!」
ムウ「俺達を犠牲にしてザフトの戦力の大半を奪う…。これがお偉いさんの書いたシナリオだ!」
マリュー「そんな…」
カミーユ「どこまで人は…。他人の生命をエゴで踏みにじれば気が済むんだ…!」「こんな戦いのどこに理想や信念があるというんだ!?」
マリュー「…ザフトを誘い込むのがこの戦闘の目的だとしたら、本艦は既に任務を果たしたものと判断いたします!」
ノイマン「艦長…」
マリュー「なお、これは私の独断であり、乗員には一切この判断に責任はありません」
ブライト「いや、今の発言は取り消しだ」
マリュー「ブライト艦長…」
ブライト「改めて各機へ通達する! 我々はすでに任務を果たした!」「今より私の権限で諸君らに現エリアからの離脱命令を出す!」
マリュー(艦長…私の代わりに…?)
ムウ「そうと決まったら、諦めるな。俺もやるぜ…!」
マリュー「フラガ大尉…!」
ムウ「心配しなさんな」「忘れた? 俺は不可能を可能にする男ってことを」
マリュー「………」
ブライト「各員、直ちに離脱を開始せよ! 全ての責任は私が取る!」
岡「いや、ブライト大佐…それは私の役目だ」
ブライト「岡長官…!」
岡「君はまだこれからの時代に必要な男だ。こんなことで失脚させるわけにはいかん。後は私に任せ、速やかに脱出するのだ」
イゴール「岡長官、まさか…!」
岡「イゴール長官、あなたも残った兵士と共に早く脱出を!」
イゴール「しかし…」
岡「…私は先に務めを果たすまでです」
イゴール「………」「…わかりました」
アラン「親父…!」
イゴール「今はお前と議論をしている猶予はない。兵士の誘導を手伝ってもらうぞ」
アラン「…わかった」
イザーク「何をしようとしているか知らんが、αナンバーズはここで落とす!」「各機は足つきを囲め! ここから逃がすな!」
ザフト兵「ま、待って下さい! 地下からモビルスーツ部隊が…!」
イザーク「何!?」
〔第3軍ユニット出現〕
〔マップ上に爆発〕
〔敵ユニット撃破〕

カズイ「うわあああああっ!!」
イザーク「新手か!?」
カトル「あれは…モビルドールです!」
<<クスハ>>
ブリット「総司令部は俺達ごとザフトを葬る気か!?」
クスハ「そ、そんな! それほどまでに私達が邪魔なの!?」
<<クォヴレー>>
クォヴレー「ザフトごと俺達の部隊を消す気か…!」
アラド「冗談じゃねえ! そこまでおれ達が邪魔なのかよ!!」

〔ゴーストX-9、マリューへ接近〕
サイ「敵機、接近!」
マリュー「急速回頭!」
ノイマン「駄目です! 敵のスピードの方が勝っています!」
サイ「て、敵機が攻撃態勢に! このままでは直撃を受けます!!」
ノイマン「回頭、間に合いません!!」
ミサト「こ、ここまでなの!?」
〔???(キラ)、降下〕
マリュー「!!」
アムロ「あの機体は!?」
カミーユ「ガンダム…!?」
???(キラ)「………」
[イベントデモ「キラ、SEED覚醒」]
〔第3軍ユニット撃破〕
イザーク「何だ!? あのモビルスーツは!?」
ミサト「こっちを助けてくれた…!?」
キラ「こちらキラ・ヤマト! 援護します! 今のうちに退艦を!」
カズイ「キ、キラ…」
サイ「キラだよ…」
アスカ「あの子、生きてた…!?」
シンジ「キラ君…!」
キラ「話は後だ、シンジ君! マリューさん、ブライト艦長、事情はだいたい聞いています! 早く退艦を!」
ブライト「了解した、ヤマト少尉!」
キラ「ザフトに伝えます! アラスカ基地は間もなくサイクロプスを作動させ、自爆します!」
イザーク「!」
キラ「直ちに戦闘を停止し、撤退して下さい!」
ムウ「あいつ…」
イザーク「下手な脅しを!」
〔イザーク、キラへ隣接〕
キラ「デュエル!?」
イザーク「うおおおおっ!!」
[イベント戦闘「キラvsイザーク」]
イザーク「ぐああっ!」
キラ「やめろと言ったろ! 死にたいのか!」
イザーク「何っ!?」
キラ「早く脱出しろ! もうやめるんだ!」
イザーク「あいつ…何故…!?」
〔イザーク、後退〕
ザフト兵「どうします、隊長…!?」
イザーク「確かに様子がおかしい…。一度、この空域を離脱する!」
ザフト兵「了解です」
アムロ「ブライト! ザフトが後退するぞ!」
ヒイロ「ならば、俺達の相手はあのモビルドールだ…!」
ブライト「各機はザフトの離脱を援護しろ! サイクロプスやモビルドールを用いるなどこれはもはや正常な戦争とは言えん!」「我々はギリギリまでモビルドール部隊を叩くぞ!」
イザーク「各機は進路を北にとれ! 脱出地点はこちらだ!」
〔カーソル、離脱ラインを指定〕
岡「こちらでも可能な限りの援護をする! 諸君らも脱出を急げ!」
めぐみ「でも、お父様は!」
岡「心配するな、めぐみ! 私はちょっとやそっとのことではくたばらん!」「それより急ぐのだ! 君達は総司令部の暴走を伝える大事な証人でもあるのだ!」
健一「わかりました、長官…!」
〔ムウ、キラへ隣接〕
ムウ「よく生きていたな、キラ…」
キラ「ムウさん…」
ムウ「とにかく、今はあの人形共を叩くぜ!」
キラ「はい!」
〔ムウ、キラと小隊統合〕
キラ「もう誰も死なせはしない…」「想いだけでも…力だけでも…!」

<味方援軍2出現の次PP>
〔高性能AIに爆発〕
さやか「基地からの援護攻撃!」
ボス「やってくれるだわさ、岡長官!」
岡「私に出来ることはこれぐらいだ! 後は頼むぞ、αナンバーズ!」
めぐみ「お父様…」

<敵3小隊以上撃破or離脱or第3軍3小隊以上撃破or敵増援2出現の3ターン後PP・味方援軍3出現>
ビューティ「駄目だわ、アラン! ここにある機材じゃ隔壁を破ることは出来ない!」
レイカ「力任せに隔壁を破れば万丈達のいる部屋ごと破壊してしまうかも知れない…」
アラン「くっ…中にはドーリアン外務次官もいるというのに…」
トッポこ、このままじゃ万丈兄ちゃんとリリーナさんが…」
忍「おい、アラン! そこに万丈達がいるのか!?」
アラン「そうだ。だが、彼らは地下に閉じこめられ救出の手段は…」
ヒイロ「………」
〔ヒイロ、アランがいる地点へ隣接〕
ゼクス「ヒイロ…」
ヒイロ「リリーナ達のいる部屋の正確な位置を知らせろ」
ギャリソン「かしこまりました。今、ゼロにデータを転送します」
〔プログラムの起動音〕
デュオ「お、おい! ヒイロ! お前、まさか!」
ヒイロ「ツインバスターライフルで隔壁を破る!」
ヒルデ「無茶よ! ほんの少しのズレでリリーナさん達を直撃するのよ!」
リリーナ「ヒイロ…私の声が聞こえますか?」
ヒイロ「リリーナ…」
リリーナ「私はまだ死ぬわけにはいきません…」「この無益な戦いを止めるために私にはやらなくてはならないことがあります」
ヒイロ「…わかっている。だから、心配するな」
リリーナ「はい…」
万丈「やってくれ、ヒイロ!」
〔ヒイロ、MAP兵器「ツインバスターライフル」使用〕
〔画面、振動〕

レディ「く…!」
リリーナ「まだです、ヒイロ! もう一度、おねがいします!」
ノイン(リリーナ様の声には迷いも恐れもない…)
ゼクス(リリーナ…その信じる力こそがお前の強さか…)
ヒイロ「!」
〔ヒイロ、MAP兵器「ツインバスターライフル」使用〕
〔リリーナのいる地点に爆発〕

アラン「やったか!」
万丈「さすがだ、ヒイロ! リリーナさん達も無事だ!」
リリーナ「ありがとうございます、ヒイロ…」
ヒイロ「………」
ギャリソン「では、リリーナ様、レディ様…こちらへ…」
レディ「すまない、ギャリソンさん…」
〔敵ユニット出現〕
トッポ「うわ! モビルドールが来たよ!」
万丈「ならば、今度は僕の出番だ!」「ダイターン、カムヒア!!」
〔味方ユニット出現〕
〔ダイファイター、万丈がいる地点へ移動〕
〔万丈、変形〕

万丈「聞け、ブルーコスモス! そして、戦いを望む者達よ!」「世のため人のため、悪の野望を打ち砕くダイターン3! この日輪の輝きを恐れぬのならば、かかってこい!!」
ジュドー「ば、万丈さん!」
プル「やったぁ! やっぱり、万丈さんも来てくれたんだ!」
鉄也「こいつ…連絡もしないで行方不明になりやがって…!」
万丈「…僕なりに思うところがあってね」「だが、残念ながら時代は平穏を許してくれなかったよ」
〔味方ユニット出現〕
アラン「万丈! ドーリアン外務次官達は収容した!」
万丈「お疲れ、アラン! 僕達はモビルドールを叩くぞ!」
アラン「了解だ!」
〔アラン、万丈と小隊統合〕
イゴール「岡長官…」
岡「イゴール長官! 後のことは任せて、早くドーリアン次官と脱出を!」
イゴール「わかりました。ですが…」
岡「それ以上はおっしゃらなくても…。ただの順番の問題なのですから」
イゴール「…全速前進! これより我々はこの空域を離脱する!」「進路は南太平洋…オーブ!」
リリーナ「ヒイロ…お兄様…」
ヒイロ「また会おう、リリーナ…」
〔クラップ級、マップ端へ移動〕
〔味方ユニット離脱〕

万丈「さあ来い、人形達! お前達を叩き潰すことが、僕から連中への宣戦布告だ!」

<クスハvs高性能AI>
クスハ「これが…これが人間のやることなの!?」「こんな戦いを続けていたら私達…!」

<クォヴレーvs高性能AI>
クォヴレー「戦闘マシンか…。ならば、容赦はしない!」

<アムロvs高性能AI>
アムロ「こんなものまで持ち出して…! どこまで戦争を拡大させれば気が済むというんだ!」

<カミーユvs高性能AI>
カミーユ「自らの意に沿わないものはたとえ味方と言えど排除する…」「これじゃティターンズとやっていることは変わりないじゃないか!」

<ジュドーvs高性能AI>
ジュドー「こんな人形をまた持ち出して何を考えていやがる!!」

<コウvs高性能AI>
コウ「こんなものを使っていては戦線が拡大するだけだ…! これでは戦いは終わらないぞ!」

<ヒイロvs高性能AI>
ヒイロ「生命のない人形の存在は人の生命を無意味にする…」「この戦い…想像以上に根は深いぞ…」

<キラvs高性能AI>
キラ「早く! 今のうちにザフト軍は撤退を! もう時間がありません!」

<ムウvs高性能AI>
ムウ「こんなもんを使ってまで俺達が邪魔かよ…!」「こんなことやってちゃ、異星人相手には逆立ちしても勝てねえぞ…!」

<健一vs高性能AI>
健一「…いいか、みんな! 岡長官の意志を無駄にするわけにはいかない!」「ボルテスの全ての力を使ってこいつらを突破するぞ!!」

<一矢vs高性能AI>
一矢「三輪…! お前はこの作戦を知っていたのか…!」「だとしたら、俺は…お前を許すわけにはいかない!!」

<万丈vs高性能AI>
万丈「相手がナチュラルだろうとコーディネイターだろうと僕の戦いは終わらない!」「人の心を失った者達はこのダイターン3が相手をする!」

<イザークが離脱ラインへ到達>
イザーク「ナチュラルめ…!」「モビルドールまで使うとはどうやら本気で俺達を根絶やしにする気らしいな…!」「ならば、どちらかが滅びるまで戦うまでだ…!」
〔敵ユニット離脱〕

<イザーク撃破>
イザーク「くそっ! やはり、連中は混乱に乗じてこちらを潰す腹か…!」
〔イザーク、離脱ラインへ到達〕
イザーク「αナンバーズ…! 一瞬でも貴様達の言葉を信じた俺が馬鹿だった…!」「次に会った時はこの手で貴様らを叩き潰してやる!」
〔敵ユニット離脱〕

<第3軍全滅or敵全機が離脱ラインへ到達・勝利条件達成>
※※第3軍全滅の場合のセリフ※※
バニング「よし…モビルドールは片付いた!」
※※まだイザーク健在の場合、セリフ追加※※
イザーク「ナチュラルめ…!」「モビルドールまで使うとはどうやら本気で俺達を根絶やしにする気らしいな…!」「ならば、どちらかが滅びるまで戦うまでだ…!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
〔敵ユニット離脱〕
マリュー「ザフトは撤退したのね…」
※※敵全機が離脱ラインへ到達の場合のセリフ※※
カズイ「ザフトの後退を確認しました!」
マリュー「後は我々が離脱すれば…」

マリュー「ザフトは撤退したのね…」
サイ「艦長! 降下部隊がまた来ます!」
マリュー「何ですって!?」
〔敵ユニット出現〕
〔マップ上に爆発〕

ブライト「馬鹿な! ザフトは我々の言ったことを聞いていないのか!?」
ミサト「ナチュラルに対する不信感がこんなことになるなんて…!」
岡「ブライト艦長、君達は脱出しろ! もう時間がない!」
ブライト「しかし、岡長官は…!」
岡「最初から、こうなることは覚悟の上だ!」
〔マップ上に爆発〕
ザフト兵「何が広域破壊兵器だ! 所詮はこちらを後退させるためのはったりに過ぎん!」「この機に一気に敵本部を制圧するぞ!」
〔画面、振動〕
コウ「こ、この振動は!?」
サイ「基地内部に強力なエネルギー放射を確認!」
ミサト「サイクロプスが起動したの!?」
ブライト「…機関全速! 各機は速やかに離脱せよ!」
めぐみ「いやーっ! お父様…お父様ーっ!!」
岡「早く行け、めぐみ。私の行いを無駄にするな」
めぐみ「でも…でもっ!!」
岡「私は死んでも、私の志はお前やαナンバーズの中に残る…。それでいいんだ…」「たのむぞ、めぐみ…。そして、αナンバーズの諸君…後のことは君達に任せる」
めぐみ「お父様ぁぁぁぁっ!!」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕
〔画面、振動〕

ザフト兵「何だ!? 何が起こる!?」
岡「この無益な戦いは奴らの専横を止められなかった私達の責任でもある…」「勇気ある子らよ…。この星の明日を…そして、人類の未来を頼むぞ」
[イベントデモ「サイクロプス起動」]
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

北米大陸 西海岸

北米大陸 西海岸
キラ「………」
マリュー「本当に…キラ君なのね?」
キラ「はい…」
シンジ「お帰り、キラ君…」
甲児「こいつ! 心配かけやがってよ!!」
コウ「でも、よかったよ…無事で」
キラ「ありがとうございます…」
カズイ「キラ…」
キラ「サイ…カズイ…」
サイ「…よく生きてた…お前…」
キラ「ごめん…ありがとう…」
ムウ「で、二週間もの間、どこへ行っていたんだ…?」
キラ「プラントです。そこであのガンダムを受け取りました」
アムロ「プラント? なら、ザフトか?」
キラ「でも、僕はザフトではありません。そして、もう連邦軍の軍人にも戻れません…」
マリュー「え?」
キラ「それがあの機体を託された僕の使命であり、僕の戦う意味でもあります」
シンジ「キラ君…」
カトル(二週間前のキラ君とは違う…。一体プラントで何があったんだ…)
マリュー「…わかったわ。まずはお互いにこの二週間に起きたことを話し合いましょう」
キラ「ありがとうございます…」
アムロ「だが、これからが大変だな…」
ブライト「ああ。総司令部は我々を亡き者にするつもりだった」「だが、それが失敗した以上…連中は我々を反逆者として扱うだろう」
アムロ「どうする気だ、ブライト?」
ブライト「まずは艦の修理と補給を済ませねばならん…」
アムロ「下手に動けばお尋ね者か…」
ブライト「だが、岡長官に託された想い…何としても成し遂げねばならん」
アムロ「そのために必要なのは力か…」
ヴィレッタ「艦長…それならば私に当てがあります」
ブライト「本当か、大尉?」
ヴィレッタ「ええ。あそこなら総司令部の息がかかっていることもないでしょう」
ブライト「それは?」
ヴィレッタ「テスラ・ライヒ研究所です」
【シナリオエンドデモ終了】


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