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No.38B
戦火は星の瞬きと

【シナリオデモ開始】
銀河系 中心部
移動中 宇宙空間
αナンバーズ

バトル7 艦長室
マックス「我々が地球を発ってから既に一週間が経過しようとしている…」
ミリア「その間に星間連合やプロトデビルン等、数度の敵襲来がありましたが…」「シティ7の市民の多くは通常の生活を続けています」
リュウセイ「マックス艦長」
マックス「何です、リュウセイ君?」
リュウセイ「俺達の目指す宇宙収縮現象の中心地点の絶対座標はわかってるんですよね?」「だったら、どうしてそこへ直接フォールドしないんです?」
大文字「マックス艦長に代わって私が答えよう」「君も知っての通り、現在、この宇宙は非常に不安定な状態にある」
健一「それは宇宙収縮現象のせいだと聞いています」
大文字「その通りだ。そして、その中心地点である宙域はさらに空間の状態が不安定なのだ」
ヴィレッタ「つまり、フォールドの使用は危険であると?」
マックス「そういうことだ。少し距離はあるが、短距離のフォールドの組み合わせと通常航行で向かう他はないのだ」
リュウセイ「こうしている間にもソール11遊星主ってのが宇宙をメチャクチャにしようとしてるってのに…」
大文字「ソロシップやラー・カイラムが我々よりも目標に近い位置に転移出来たことを祈るしかないだろう」
ミリア「確かに宇宙収縮現象は一刻も早く食い止めねばなりませんが、そこへたどり着く事がまず問題です」
マックス「市長の言う通りだ。まず我々はこの銀河の状況を見極め、安全な航路を確保する必要がある」
健一「そんな大事な会議にどう して俺達が呼ばれたんです?」
大文字「ここ数日の戦闘のデータから、この宙域はボアザン星の支配下にあることが判明した」
リュウセイ「でも、奴らが使っていた機体はどう見てもボアザンやキャンベルのものではなかったぜ」
ヴィレッタ「我々が地球圏で目にしてきた機体は純粋なボアザン星製の機体らしいわ」「この銀河で遭遇した機体は彼らの支配下の星の兵器なのでしょう」
マックス「我々の推測もヴィレッタ大尉のものと同じだ」
健一「ボアザン星も帝国監察軍と同じことをしていたのか…」
ウィレッタ「勝利した星は敗れた星を隷属させ、自らの駒とする…。効果的かつ定石通りの戦略ね」
大文字「そして、様子を探るべくボアザン星へ向かった剛博士らの消息も不明となっている」
マックス「健一君…何か心当たりはないか?」
健一「いえ…。父は俺達に負担をかけないためにと、エリカさんを含む少数で地球を発ちましたので…」
マックス「…そうか…」
ミリア「では、ヴィレッタ大尉…。あなたには知る限りの銀河の勢力図を話してもらいましょう」
ヴィレッタ「………」
健一(そういえばヴィレッタ大尉は随分と外宇宙の様子にも詳しいようだ…)(まさか、彼女は…)
リュウセイ「待ってくれよ、隊長は!」
ミリア「リュウセイ少尉、状況を判断しなさい。我々は彼女の出自を問うているのではない」
リュウセイ「だけど…」
ヴィレッタ「…心遣いに感謝します、市長」
リュウセイ「隊長…」
ヴィレッタ「リュウセイ…お前は私を異星人…それも地 球と敵対する星の人間だと思っているか?」
リュウセイ「過去は過去、今は今…。隊長は隊長だ」
ヴィレッタ「そういうことだ。そして、私自身もそう思っている」
ミリア「ここは銀河のど真ん中よ。だれが、どこの星の人間だろうともはや関係ないわ」
リュウセイ「その…すまない、市長…。俺…取り乱しちまって…」
ミリア「気にしていないわ、少尉。…大尉、あなたはいい部下をもったようね」
ヴィレッタ「ええ…」
マックス「では、ヴィレッタ大尉…。君の知る情報を話してくれ」
ヴィレッタ「はい…」

シティ7 市街地
ノリコ「さっすが、最新型のマクロス級…! この居住ブロックの充実振りはすごいわ」「ヱクセリヲン級も悪くないけど、やっぱり『街』って言えばマクロスよね」
ユング「当然よ。純粋な軍艦であるヱクセリヲン級と違ってこちらは移民用の艦なのだから」
輝「二人はバルマー戦役の後、ずっと外宇宙にいたのかい?」
ノリコ「外宇宙って言っても太陽系の外れ辺りですけどね」
豹馬「でもよ…メガロードに比べれば近くにいたんだから連絡ぐらいくれてもよかったんじゃないか?」
十三「豹馬の言う通りや。ワイら、地球でごっつい数の敵と戦わなアカンかったんやで」
豹馬「ゾンダーにメガノイドにジオンにミケーネにドクーガ、その他もろもろ…。思い出してもゾッとするぜ…」
ユング「そうは言ってもね…あたし達もわりと大変だったのよ」
ノリコ「私達トップ部隊の任務は外宇宙からの脅威の観測と、場合によってはその撃退…」「地球が大変だった頃、私達はブリタイ提督達と一緒にはぐれゼントラーディと戦っていたの」
柿崎「ブリタイ提督ってあのゼントラーディの指揮官のか!?」
フォッカー「そういや…あの人は地球に帰化したゼントラーディの代表も務めていたな」
ユング「マイクローン化しなかった彼らは自分達を地球を守る礎と考え、自ら過酷な任務に就くことを志願してくれたんです」
ノリコ「それで私達と一緒に太陽系の外で戦っていたの」
ミレーヌ「ねえ、ノリコさん。ブリタイ提督ってバトル7のエキセドル参謀の上官だった人ですよね?」
ノリコ「そうよ。私達はゼントラーディの凸凹コンビって呼んでたけど」
ガムリン「私達から見ればどちらも巨人なんですけどね」
ミレーヌ「パパやママからもその話は聞いています。地球とゼントラーディの戦いのことも」
フォッカー「地球の場合、ミンメイちゃんの歌やいろんな人の努力で何とか連中と和解出来たが…」「参謀の話を聞く限りじゃ巨人族とマイクローンが共存した例は他には皆無だそうだ」
ユング「それって巨人族に限ったことじゃないようです…」
ガムリン「どういう意味です?」
フォッカー「文字通りの意味さ。違う星の民族が手を取り合うことが出来た例はこの銀河ではほとんど見られない…」
一矢「しかし、少佐…。俺達はゼントラーディやバーム星人と何とか共存しています」
ナナ「そうよ、少佐! 違う星の人間とだってわかりあうことは出来ますよ!」
フォッカー「俺だってゼントラーディとの和解はリアルタイムで見てきたんだ。疑う気はかけらもないさ」「だが、それは銀河全体で見れば奇跡に等しい出来事かも知れないってことだ」
ミレーヌ「そんな…」
ガムリン「…確かにそうかも知れません…。違う星に生まれたということはそれだけで争いの種になりえますから…」
ノリコ「でも…だからって簡単にあきらめちゃ駄目ですよね…」
ちずる「そうよね。地球の中でだって争いを越えて、手を取り合う気持ちが生まれたんだもの」
豹馬「ああ! 同じことが銀河でだって起きないはずがないだろうぜ」
ガムリン「覚えてますよね、ミレーヌさん? 惑星ラクスの遺跡でのこと」
ミレーヌ「え…」
ガムリン「異なる星の人間が手を取り合うことが平和の証だと言っていたじゃありませんか」
ミレーヌ「あ…」
輝「俺達の先祖のプロトカルチャーは銀河の人達が互いに手を取り合うことを望んでいたってことか」
ガムリン「ミレーヌさん…あなたはその平和の証なんですから自信を持って下さい」
ミレーヌ「はい…! ありがとうございます、ガムリンさん」
京四郎「だが、平和の証はそっちのお嬢ちゃんだけじゃないぜ」
豹馬「αナンバーズにはボアザン星と地球の間に生まれた健一達もいるしな」
ナナ「それにバーム星人のエリカさんと愛し合っているお兄ちゃんもいるわ」
フォッカー「こりゃいい。αナンバーズはもしかしたら銀河の平和使節団になれるかも知れんな」
ノリコ「よぉし、こうなったら私も別の星にカレシを見つけようかな…!」
ユング「それがいいかもね。ノリコの趣味についていける人って地球人の中でも数少ないしね」
ノリコ「あ~! ひっど~い!!」

シティ7 公園
<<クスハ>>
クスハ「あ…!」
甲児「どうした、クスハ? 目玉がドングリになってるぜ」
さやか「知り合いでもいたの?」
宙「冗談は止せよ。ここはシティ7だぜ」
美和「そうね…。ここに住んでいる人達は地球で暮らしていた私達より遥に年下なのだから」
クスハ「そ、そうよね…。見間違いよね、多分…」
さやか「…ところで誰に似ていた人を見つけたの?」
クスハ「え…それは…その…」(言えないわよ…。銀河の真ん中を航行中のシティ7でアルマナさんを見ただなんて…)
<<クォヴレー>>
クォヴレー「!」
ゼオラ「どうしたの?」
クォヴレー「いや…何でもない」
アラド「可愛い女の子でも見つけた?」
クォヴレー「…まあな」
アラド「え!? どこどこ!?」
ゼオラ「ちょっと、アラド!!」
アラド「な、何だよ? 何怒ってんだよ?」
ゼオラ「………」
アラド「???」
ゼオラ「な、何でもないわ」
アラド「? 変な奴だなぁ」
ゼオラ(そうよね…私だけ見て欲しいなんて言えないもんね…)
クォヴレー「………」(俺の見間違いだろう…)(銀河の中心部を航行中のシティ7でアルマナを見かけたなどな…)


シティ7 緑地帯
ルリア「何をやってるのです、姫様! αナンバーズに近づくなんて…!」
<<クスハ>>
アルマナ「ごめんなさい…。クスハさんを見かけたら、つい足が…」
<<クォヴレー>>
アルマナ「ごめんなさい…。あのバルシェムを見かけたら、つい足が…」

ルリア「………」
<<クスハ>>
ルリア「姫様…あの地球人の女に心をお許しになるのはおやめ下さい」
<<クォヴレー>>
ルリア「姫様…あのバルシェムに興味を持つのはおやめ下さい。あれは壊れた人形に過ぎません」

アルマナ「………」
<<クスハ>>
クスハ「あの女は所詮は地球人…利用こそすれ、それ以上の意味など必要はないはずです」
アルマナ「でも、クスハさん達は私を命がけで守ってくれました…。それは真実です」
ルリア「確かにそうですが……」
<<クォヴレー>>
ルリア「それに、あの男は姫様を人質にした卑劣漢です。見つかれば何をされるかわかりません」
アルマナ「…私は…そうは思えませんが…」

ルリア「ですが、姫様…。今、我々の成すべきことは何としても本星へ帰還し…」「ゴラー・ゴレムの動きとその管理者であるシヴァー閣下の件を陛下にご報告することにあります」
アルマナ「それはわかっています…」
ルリア「超空間での一件で破損したシュムエルの通信機の修理ももうすぐ終わります」「この宙域の我が軍へも遠からずコンタクトが取れるでしょう」
アルマナ「でも、それが…私の自由な時間が終わる時なのね…」
ルリア「…その通りです…」
〔歩み寄る足音〕
ルリア「何奴!?」
バサラ「あんたら…こんな所で何やってんだ?」
アルマナ「え…それは…」
バサラ「まあいいさ…。それより、ここで会ったのも何かの縁だ…。聴いてけよ」
〔BGM「POWER TO THE DREAM〕
アルマナ(な…何なの…この人…!?)
ルリア(地球人の精神構造は…よくわからない…)
アルマナ(でも、何だか…心地いい……)

マクロス7 ブリッジ
〔マクロスの警報〕
美穂「エキセドル参謀! 前方の宙域で何者かが戦闘中の模様です!」
エキセドル「ふむ…艦長がブリッジに不在の時だというのに厄介なことですな」
サリー「ですが、既にこちらの存在も敵は感知していると思われます」
エキセドル「では、考えるまでもないですね。αナンバーズ機動部隊は出撃準備を」
美穂「了解です! 各員に非常召集をかけます!」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「戦火は星の瞬きと」


【戦闘マップ3開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔第3軍ユニット出現済み〕
〔味方戦艦出現〕

ミドリ「あれは…!?」
ピート「星間連合と帝国監察軍か!」
〔フーレの周辺に爆発〕
〔第3軍ユニット撃破〕

アルマナ「フーレが沈められた…!?」
ルリア「そんな…! この宙域はゼ・バルマリィ帝国の勢力圏内であったはずなのに…!」
エキセドル「おお、艦長…。戻られましたか」
マックス「各機の準備を急がせろ! 星間連合は次はこちらに仕掛けてくるぞ!」
美穂「αナンバーズ各機、発進して下さい!」
〈出撃準備〉
ダンゲル「来たか、αナンバーズ! 待ちわびたぞ!」
甲児「あの下品な声は…!」
豹馬「てめえ! キャンベル星のダンゲルか!」
ダンゲル「そうよ! この銀河に並ぶもの無き力を持つダンゲル将軍様よ!」
十三「ワイらに負けて逃げ帰ったくせによく言うで…」
ダンゲル「黙れ! 偵察部隊の報告を聞いて、もしやと思って来てみれば…」「本当に貴様らが銀河まで出てきておったとはな!」
マックス「ヴィレッタ大尉…この宙域はゼ・バルマリィ帝国の勢力下にあったのではないのか?」
ヴィレッタ「帝国監察軍は星間連合に敗退したようです」「銀河の現状は私の知る勢力図から既に大きく異なっていると思われます」
リュウセイ「あの帝国監察軍が敗れるなんて…」
ダンゲル「当然のことよ! この銀河に覇を築くのはボアザン皇帝ズ・ザンバジル陛下と…」「我らが主、キャンベル星の女帝ジャネラ様よ!」
健一「皇帝ズ・ザンバジルと女帝ジャネラ…」
一矢「そいつらが星間連合のトップか…」
ダンゲル「いずれは地球に戻り、貴様らに借りを返そうと思っていたがそちらから来たなら好都合…!」「行くぞ、αナンバーズ! ここで貴様らを星屑に変えてやるわ!」
真吾「へえ…随分とロマンチックなセリフをはいてくれるじゃないの」
キリー「意外と詩人かもしれないぜ。こりゃ葬式の時にはポエム集の処理が気がかりだ」
フォッカー「スカルリーダーより各機へ! ここは敵の勢力圏内だ!」「何が起こるかわからん以上、出来るだけ早く敵を叩くぞ!」
ガムリン「ダイヤモンドフォース、了解です!」
豹馬「来やがれ、ダンゲル! ここで会ったが100年目ってのはこっちも同じだぜ!」「ここでてめえを徹底的に叩いてこの銀河で悪事が出来ないようにしてやるぜ!!」
<戦闘開始>

<クスハvsダンゲル>

ダンゲル「どうした、娘? 相棒の虎の小僧は死んだのか?」
クスハ「ブリット君は眠っているだけです!」「そして、その魂はいつでも私達といっしょにいます!」

<クォヴレーvsダンゲル>
ダンゲル「な、何だ…!? こいつ…まるで悪魔だ…!」
クォヴレー「不思議なものだな…。どこの星の人間でも恐怖に対するイメージは変わらんものだ」

<甲児vsダンゲル>
甲児「久しぶりだな、ダンゲル! 新しい芸でも身につけてきたか!」
ダンゲル「黙れ、地球人め! この俺を何だと思っている!」

<鉄也vsダンゲル>
ダンゲル「地球では世話になったな! だが、宇宙では俺の方に分がある!」
鉄也「プロは場所を選ばない! 地球でも宇宙でも100%の力を出し切る!」

<豹馬vsダンゲル>
ダンゲル「グハハハハ! コン・バトラーVよ、宇宙では貴様らの思うようには戦えまい!」
豹馬「寝言は寝て言えってんだ! その口をへの字に曲げてやるから、覚悟しやがれ!」

<健一vsダンゲル>
ダンゲル「ぬう! コン・バトラーVの兄弟機か!?」
健一「俺達のマシンの名はボルテスVだ! 覚えておけ!」

<一矢vsダンゲル>
ダンゲル「な、何だ!? このロボットの動きは!」
一矢「これは地球の武道…空手だ! ここから繰り出される必殺の一撃がお前を討つ!」

<真吾vsダンゲル>
真吾「この広い銀河で敵とはいえ知った顔に出会うのは感慨深いもんだ」
レミー「そうね。出来ればハンサムな知り合いに会いたかったけれど」
ダンゲル「ぬう! 馬鹿にしおって!」

<忍vsダンゲル>
亮「俺にやらせろ、塩部! あのマンモス野郎にビッグモスのパワーを見せてやる」
忍「おっと! 今回は我慢しな、亮!」
ダンゲル「余裕を見せおって! 氷漬けにしてくれるわ!」

<ノリコvsダンゲル>
ダンゲル「な、何だ、この巨大ロボは! マグマ獣の4倍近くはあるぞ!」
ノリコ「いくわよ、マンモス怪獣! 努力と根性のスーパーロボット、ガンバスターが相手よ!」

<サンシローvsダンゲル>
サンシロー「そらそらっ! ガイキングの顔が噛みつくぜ!」
ダンゲル「こけおどしを! そんなものに恐怖する俺ではない!」

<鋼鉄ジーグvsダンゲル>
ダンゲル「また会ったな、小さな人形め! 今度もボロボロにのしてやるぞ!」
鋼鉄ジーグ「馬鹿野郎! いつ俺がお前にやられたってんだ!」

<ダンゲル撃破>
ダンゲル「おのれ、αナンバーズめ!」
豹馬「次のセリフは『この借りは必ず返す!』かよ!」
ダンゲル「ぐ…! 俺の思考が読まれているのか!?」
豹馬「てめえのような力押しの悪党の言いそうなことなんざ考えなくてもわかるぜ!」
ダンゲル「ぐ…!」
豹馬「悔しかったら、さっきみたいな気の利いたセリフを用意してからやられるんだな!」
ダンゲル「おのれ…おのれぇ! こうなったら貴様らには奥の手をぶつけてやるわ!」
〔敵ユニット撃破〕
ナナ「何あれ…? 散々大きな口利いておいて脱出しちゃったわよ」
京四郎「故人曰く『弱い犬ほどよく吠える』だ。気にするな」

<敵全滅・勝利条件達成>
美和「敵部隊の全滅を確認しました」
鋼鉄ジーグ「まずは一安心だな」
ドッカー「ふう…こいつらのメカのしぶとさはたまんねえな」
フィジカ「私達の使うバルキリーとは根本的に運用思想が違いますからね」
柿崎「ま…デザインのセンスの方も随分と違うみたいだがな」
ミレーヌ「………」
レイ「どうした、ミレーヌ?」
ミレーヌ「ロボット一つ取っても銀河中でいろんな種類があるんだなって思って…」
バサラ「そんなの当たり前だろうが。全部同じだったらつまんねえだろ」
ミレーヌ「…こういうの見ると違う星の人と分かり合うのって難しいのかなって…考えちゃう…」
ガムリン「ミレーヌさん…」
バサラ「………」
ドッカー「心配するな、ミレーヌちゃん。奴らが攻めて来たら、また俺が返り討ちにしてやるぜ」
バサラ「…駄目だ、こいつ…。ぜんぜんわかっちゃいねえ…」
〔レーダー反応〕
ミドリ「大文字博士! 新たな部隊の接近を確認…! 戦艦クラスが2隻です!」
大文字「総員、戦闘準備!」
サコン「来ます!」
〔敵ユニット出現〕
健一「また星間連合か!」
一矢「あれだけやられたのに懲りない奴らだぜ!!」
???(ハイネル)「待て、地球の戦士達よ」
健一「!」
大次郎「ま…まさか…」
日吉「健一兄ちゃん、あの声は…!?」
健一「間違いない! あれは…」「あれはハイネル兄さんの声だ…!」
ハイネル「その通りだ。健一よ…久方ぶりであるな」
健一「ハイネル兄さん…」
忍「ハイネルって健一達と腹違いの兄弟のボアザン星人か…!」
豹馬「前の戦いでも俺達を陰から助けてくれていたが、まさかこんな場所で再会するとは…」
一矢「では、向こうのコブラードは…」
リヒテル「竜崎一矢よ…。よくぞ、ここまで来たな」
ナナ「バーム星のリヒテル提督 !」
亮「あれが前の戦いでバーム星軍を率いていたリヒテル提督か…」
京四郎「あの男もハイネルと共に最後は義のために戦った…」
甲児「へへ…こんな銀河のど真ん中で味方に会えるとは嬉しいじゃねえかよ!」
鉄也「油断するな、甲児君…!」
一平「忘れたのか? 前の戦いでハイネルのニセモノにワナにはめられたことを…!」
ボス「そ、そう言えば…そんなことがあっただわさ!」
サコン「めぐみさん!」
めぐみ「ボルトランダーのスパイビームでは、二人とも合成人間の類ではないと出ているわ」
雅人「じゃあ本物ってことかい?」
沙羅「まだ安心は出来ないけどね」
<<クスハ>>
クスハ「健一君、あなたならニセモノかどうか判別できるんじゃないの…!?」
<<クォヴレー>>
クォヴレー「どうなんスか、健一さん! あれ…本当に本物なんスか!?」

健一「確証はない…! だが、この声が持つ響き…」「俺は本物のハイネル兄さんだと思う…」
ハイネル「その通りだ。余はそなたらに和議を申し入れるべくこの地へやってきたのだ」
真吾「和議?」
健一「和議も何も俺達と兄さん達は共に平和のために戦った仲間じゃないか…」
大次郎「そうじゃ! 何を今さら、そげに改まもうて…」
リヒテル「我々個人とαナンバーズとの間の話ではない」
ハイネル「余はボアザン皇帝ズ・ザンバジルの命を受けて参った」「αナンバーズよ…打倒ゼ・バルマリィ帝国のためにボアザン星に協力せよ」
サンシロー「何だって…!?」
一平「待てよ! ハイネルはズ・ザンバジルと敵対していたんじゃないのか!」
めぐみ「ええ…ボアザン星の民を野望の道具とするザンバジルの打倒を誓っていたはずだわ…」
十三「じゃあ、やっぱり奴はニセモノっちゅうことなんか!?」
リヒテル「αナンバーズよ…。今、この銀河の戦乱はひとえにゼ・バルマリィ帝国の存在によるものだ」「帝国の打倒さえ成れば、自ずと平和への道も開かれよう」
リュウセイ「た、確かに帝国監察軍は倒さなくちゃならない敵かも知れないけどよ…」
<<クスハ>>
クスハ「でも…今まで地球を侵略してきた相手にそんなこと言われても…」
<<クォヴレー>>
ゼオラ「でも…今まで地球を侵略してきた相手にそんな風に言われても…」

ハイネル「この和議の申し入れを受けぬ場合…そなたらは我ら星間連合の敵としてみなされる」
健一「兄さん…!」
沙羅「結局、そのパターンとはね!」
忍「自分達の駒にならなけりゃ叩き潰す…。やってることはあの帝国監察軍と全く同じだぜ」
リヒテル「それがお前達の返事か?」
大文字「マックス艦長…」
マックス「確認するまでもないでしょう。我々は理不尽な暴力に屈するわけにはいきません」
ハイネル「ならば、進むがいい。そこで改めて余とリヒテル提督がそなたらの相手をしよう」
ノリコ「そ…それって脅迫!?」
健一「待ってくれ、兄さん! これはどういうことなんだ!? 説明してくれ!」
ハイネル「…健一よ…。我らは血のつながりがあるとはいえ所詮は別の母星を持つ者…」「この戦い…やはり運命だったのだろう…」
一矢「待て、リヒテル! こんな事をしてエリカが喜ぶとでも思っているのか!?」
リヒテル「………」
〔敵ユニット離脱〕
美穂「敵艦、後退していきます!」
マックス「今回は彼らの言葉通り警告というわけか…」
サコン「ですが、このまま進めば…」
大文字「おそらく彼らが率いる星間連合の艦隊が待ち受けているだろう」
健一「………」
一矢「………」
豹馬「健一…一矢…」
健一「なぜだ…。あの愚かな戦いを経て、俺達と兄さんは互いにわかりあえたはずだ…」
一矢「それなのに…なぜ今こうして、俺達は再び戦わねばならないんだ…」
健一「なぜだ…なぜなんだ…!!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

銀河系 中心部
移動中 宇宙空間
αナンバーズ

大空魔竜 ブリーフィングルーム
健一「………」
一矢「………」
ナナ「お兄ちゃん…」
京四郎「今はそっとしておけ、ナナ」
ナナ「でも…」
京四郎「男にとって信じていた男に裏切られる事は、時に愛した女に去られる事よりつらいものだ」
豹馬「なあ、一矢、健一…。きっとあの二人のことだ…理由があってあんなことを言ったんだろうぜ」
健一「………」
めぐみ「そうよ、健一。きっとそうに決まっているわ」
日吉「でも、その理由って何なのさ?」
豹馬「そ、それはだな…」
ちずる「確かに今はわからないわ…。でも、それが明らかになればあの二人と戦わずに済むかも知れない」
一矢「多分、それは無理だろう…」
豹馬「どういうことだよ、一矢!」
一矢「リヒテルの言葉に迷いはなかった…」「如何なる理由があろうと、俺達に軍門に降れという言葉自体は、あいつの本心だろう」
健一「それはハイネル兄さんも同じだ…。だから、俺は…」
リュウセイ「ゼ・バルマリィ帝国を倒すっていう奴らの目的はわかる…」「でもよ! だからって他の星の人間を駒にしていいと思ってんのか!?」
健一「リュウセイ…お前の言う通りだ…」
一矢「…もし、奴らがこの先で待っているのなら…」
ナナ「お兄ちゃん…」
一矢「俺は戦うことをためらわない…」
健一「俺も同じだ、一矢」「ハイネル兄さんがボアザン星のために戦うというのなら、俺も地球のために戦わなくてはならない」
豹馬「お前ら…」
甲児「くそ…! どうにもならないのかよ…!」
鉄也「ハイネルの言葉通りだ…。違う星で生まれたということはそれだけで戦う宿命なのかもしれない…」
ヴィレッタ「そうやってこの銀河の中でも多くの種族が淘汰されてきた…」
<<クスハ>>
クスハ「淘汰ってどういうことです…!? 強くなくては、この銀河では生きる権利も与えられないんですか…!」
リュウセイ「クスハ…」
クスハ「だって…強い人だけが生き残り、弱い人は死ぬしかないなんてあまりに悲し過ぎる…」
ヴィレッタ「だが、それが銀河の摂理…」
クスハ「私…そんなものを認めたくありません…」
<<クォヴレー>>
アラド「そんな言葉で済ませちまうんスか!? そういうもんだから仕方ないって…!」
ゼオラ「落ち着いて、アラド」
アラド「だって、おかしいじゃねえか! 強い奴だけが生き残り、弱い人は死ぬしかないなんてよ!」
クォヴレー「だが、それが銀河の摂理だ」
アラド「お前はそれでいいのかよ!?」「お前はそうやって何万、何億の人が死んでいっても何も痛みも感じねえのかよ!」
クォヴレー「………」

フォッカー「気持ちはわかる…。だが、現実に俺達はもうすぐ星間連合の艦隊と接触することになる」
<<クスハ>>
フォッカー「クスハ…その時、お前はどうするつもりだ?」
クスハ「私…」
<<クォヴレー>>
フォッカー「アラド…その時、お前はどうするつもりだ?」
アラド「おれは…」

鉄也「誰だって無意味な戦いはしたくない。俺達は散々そういう目にあってきたからな…」「だが、避けられない戦いというのがあるのも事実だ…」
<<クスハ>>
クスハ「…私…その戦いを終わらせるために…戦います…」
リュウセイ「クスハ…」
クスハ「力が銀河の摂理だとしても、私…それに負けたくないです…」
<<クォヴレー>>
クォヴレー「ならば、俺は戦おう…」
アラド「クォヴレー…!」
クォヴレー「勘違いするな。俺は銀河の摂理などというもので自分を納得させるつもりはない」「避けられない戦いなら退くつもりはない。だが、俺はこのやり方を決して正しいとは思わない…」
アラド「お前…」
クォヴレー「だから、俺は戦う」

フォッカー「決まりだな」
輝「はい…」
鉄也「避けられない戦いなら俺達は退くつもりはない…。後はそこに何を見出すかだ…」
甲児「健一と一矢にとっちゃつらい戦いになるだろうな…」
フォッカー「それでも進むんだ。俺達の勝利を待っている人達がいる以上な…」
〔大空魔竜の扉の開閉音〕
ガムリン「フォッカー少佐…。艦長は星間連合に対し、宇宙収縮現象を説明し一時的に休戦を申し込むそうです」
フォッカー「そうか…。連中がこれを受け入れてくれれば問題を先送りにすることが出来そうだな」
輝「あくまで一時的ですけどね」
フォッカー「それでもいいさ。そのわずかな時間の間に状況が変わることもある…」「さあ…解散だ。パイロットはいつだって最悪の事態に備えなくちゃならないからな」
甲児「星間連合と接触するまで後数時間か」
ガムリン「この戦い…どんな結末を迎えるんだ…?」
鉄也「さあな…。いつだって全力で戦うしかないのさ。神ならぬ俺達としてはな…」
【シナリオエンドデモ終了】


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