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No.39B
ただ母星のために

【シナリオデモ1開始】
銀河系 中心部
移動中 宇宙空間

ブランブル ブリッジ
ワルキメデス「ハイネル、リヒテル…。面を上げい」
ハイネル「………」
リヒテル「………」
〔モニターの開閉音〕
ジャネラ「αナンバーズの返答はワルキメデスの報告より聞きました」
ダンゲル「ジャネラ様! こんな裏切り者共の力など使わずとも俺に任せてくれれば、奴らなど…」
ジャネラ「黙れ、ダンゲル。私は今、ハイネル達と話をしておるのだ」
ダンゲル「しかし…」
ハイネル「ジャネラ殿…確かにαナンバーズは我々の申し出を拒否しましたが…」「彼らの戦士としての力はこの銀河においても並ぶ者なき強者と言えましょう」
リヒテル「我らはあくまでも彼らを説得し、その力を一つにしようと考えています 」
ダンゲル「戦いを避ける言い訳か? それとも、やはり本心では我らに歯向かうつもりか?」「何しろ、つい先日までお前達は解放軍を名乗り、ザンバジル皇帝に刃を向けていたのだからな」
リヒテル「…ダンゲル将軍、戦うだけが己が母星を繁栄に導く方法だと思うなよ」
ダンゲル「何っ…」
ハイネル「戦いは民を不安に陥れ星そのものを危険にさらすこともある」
ワルキメデス「つまらん理想論だな。現実にゼ・バルマリィという侵略者がいる今、それにどう対する気だ?」
リヒテル「力には力を以て当たる…。その点において異論はない」
ハイネル「ゆえに我らはそなたらに降り、和議の使者となったのだ」
ジャネラ「だが、αナンバーズが最後までこちらの申し出を拒否した場合はわかっておろうな?」
ハイネル「その時は…」
リヒテル「我らの力を以てαナンバーズを降して見せましょう」
ジャネラ「戦上手で名高い二人の活躍、期待させてもらうぞ」
〔モニターの開閉音〕
ワルキメデス「ジャネラ様のお言葉通りだ。この作戦はそなたらに任せよう」
ハイネル「心得た」
リヒテル「我らは出撃の準備もある。失礼させてもらう」
〔扉の開閉音〕
ワルキメデス「………」
ダンゲル「アニキ! ハイネルの奴はザンバジル皇帝の命に背いた裏切り者だぞ!」「おまけに奴らは地球人に肩入れしているのだ!」「下手をすれば、αナンバーズと手を組み、俺達に向かってくるかも知れんぞ!」
ワルキメデス「確かに奴らにとっては地球人よりも我らの方が倒すべき相手であろう」「先の地球での戦いで奴らがザンバジル皇帝直参のド・ベルガンを斬ったことからも明らかだ」「だが、奴ら…特にハイネルはボアザンという星を捨て切る事は出来ない」
ダンゲル「どういうことだ?」
ワルキメデス「母星であるボアザンの危機の前には、己が信念も理想も捨てざるを得ないということだ」「ゼ・バルマリィ帝国の恐ろしさを知るハイネルだからこそ帝国打倒の意味を人一倍理解していよう」
ダンゲル「では、リヒテルはどうだ? 奴はハイネルのように母星のためにという考えは通用せんぞ」
ワルキメデス「そのための保険もある。こちらに切り札がある以上、奴らは決して裏切ることは出来まい」
ダンゲル「むう…」
ワルキメデス「お前の不満はわかる。だが、この度の策はジャネラ様直々 の作戦だ」
ダンゲル「だが、アニキ! 奴らが成功すればどうなる!? 俺達の立場は完全になくなってしまうぞ!」
ワルキメデス「心配するな。作戦が成功しようが、失敗しようが奴らにはここで消えてもらうさ…」「拾ってきた野良犬などいつ飼い主の手をかむかわからぬからな…。フフフ…」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「ただ母星のために」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
リヒテル「………」
ハイネル「リヒテル…。これはボアザンの未来のための戦いだ」「そなたはそなたの道を進むがいい」
リヒテル「ハイネル…。そなたと余の進む道は共にある。余計な気遣いは無用だ」
ハイネル「しかし…」
リヒテル「皆まで言うな。この戦いが避けられぬ運命であるならば死力を尽くすまでだ」
ハイネル「すまぬ、友よ…」
リヒテル(エリカよ…。兄は再び竜崎一矢と戦うことになるだろう…)(だが、エリカ…どのような結果になろうとお前だけは必ず救い出して見せるぞ…)
ハイネル(父さん…。ボアザンの未来のため…ハイネルは再び修羅の道を歩みます…)(愚かな息子のことは忘れて下さい…)
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
ハイネル「来たか、αナンバーズ…」
健一「兄さん…」
マックス「星間連合の艦隊司令、応答されたし」「こちらはαナンバーズ所属バトル7艦長のマクシミリアン・ジーナスである」
ハイネル「ボアザン・キャンベル星間連合、第11艦隊司令プリンス・ハイネルだ。貴官らの返答、いかに?」
マックス「その前に、この銀河全体の危機である宇宙収縮現象について説明したい」
ハイネル「オメガ星団周辺で観測されている現象のことか」
エキセドル「ほう…既に知っていましたか…」
ハイネル「当然であろう。銀河の中心部である以上、ボアザン星はその影響を強く受けている」
マックス「ならば話は早い。この未曾有の危機に対して我々が争っている時間はない」
リヒテル「それは我々も認識している。そして、銀河全体の危機がそれだけではないこともな」
ハイネル「ゼ・バルマリィ帝国…別銀河からの侵略者…プロトデビルン…さらには宇宙怪獣…」
健一「そこまでわかっているのならなぜ俺達と戦おうとするんです!」
ハイネル「余は戦いを望んではいない。それどころか、この危機に対してそなたらの力を借りたいと思っている」
サンシロー「言いたい事はわかるが、あんた達のやろうとしていることは帝国監察軍と同じだぜ!」
リヒテル「当然であろう。力あるものが全てを得るのは銀河の摂理でもある」
一矢「リヒテル! それが誤りであることを俺達はあの戦いで学んだのではなかったのか!」
リヒテル「…確かにお前達地球人は故郷を失った我が同胞バーム星人を受け入れてくれた」「また地球人が戦うために造られた巨人族と共存していることも知っている」
ガルド「………」
イサム「ならば話は早いじゃねえか。俺達だって無意味に戦うために銀河を旅してるわけじゃねえんだ」
サンシロー「その危機に対して俺達は一丸となって向かっていくべきじゃないのか!」
リヒテル「…残念ながらそれは無理な話だ…」
一矢「リヒテル…」
ハイネル「銀河には数多くの星々が存在しており、その一つ一つに人間が暮らしている…」「そして、それらは互いを敵として認識し、常に銀河は緊張の中にある」
甲児「待てよ! どうして、違う星に生まれただけで敵同士にならなきゃいけないんだよ!」
ハイネル「それは自らを守るためだ」
リヒテル「辺境に位置する地球で育ったお前達には銀河の摂理は理解できぬだろう…」「我々の母星は常に他の星との戦いの中にあった…」
ハイネル「その中で自分達の星を守ることが出来るのは力だけなのだ」
フォッカー「だから銀河に出てきた俺達を力で服従させようというのか…」
ハイネル「………」
健一「思いなおしてくれ、兄さん! そんなことをしていては永遠に平和なんて訪れない!」
ハイネル「平和は来る…。全てをボアザンが手にしたその時に…」「ボアザンに巣食う俗物を排除するのは、それからでも遅くはないのだ…」
健一「兄さん!」
鉄也「よせ、健一…。ハイネルにはハイネルの正義がある…」
フォッカー「互いの正義と信念が曲げられない以上、答えは一つだ」
一矢「リヒテル…。お前達がその気ならば俺達も退きはしない…!」
リヒテル「残念だ、竜崎一矢…」
ハイネル「最後に もう一度問う。αナンバーズよ…銀河の平定のために我らの軍門に降れ!」
マックス「その申し出…拒否させてもらう…!」
大文字「我々は我々のやり方で銀河を守る…」
リュウセイ「お前達の言う銀河の摂理とやらに従ってたまるか!」
<<クスハ>>
クスハ「私達の戦いは支配のためじゃありません…! 誰かを守るためのものです!」
<<クォヴレー>>
クォヴレー「俺の生き方を決めるのは俺だ…!」

健一「兄さん…。進む道を違えてしまったのなら俺はもう迷わない…」「相手が兄さんであろうと全力を尽くして戦う…!」
大次郎「おいどんも同じでごわす!」
日吉「僕もだ!」
ハイネル「よく言った、弟達…いや地球の戦士達よ…!」
リヒテル「互いの正義と互いの星の未来を賭け、いざ勝負だ!」
一矢「来い、リヒテル! 俺達は待っていてくれる人達のため前へ進まなくてはならないんだ!」
健一「行くぞ、プリンス・ハイネル! 俺達は負けるわけにはいかないんだ!」
<戦闘開始>

<ハイネルorリヒテルへダメージor敵11小隊以下or4PP・第3軍増援1出現>

ミドリ「重力震を感知! この宙域に何者かが転移してきます!」
大文字「各機は注意せよ! おそらく敵と思われるぞ!」
サコン「来ます!」
〔第3軍ユニット出現〕
リュウセイ「ゴラー・ゴレムだと!?」
ヴィレッタ「やはり、奴らもゲートの発動に巻き込まれていたか…」
リュウセイ「じゃあハザルも…」
ヴィレッタ「おそらくはこの近くの宙域にいるでしょうね」
ハイネル「あの機体…見慣れぬタイプだが、帝国監察軍のものか?」
リヒテル「どうする、ハイネル?」
ハイネル「決まっている。ゼ・バルマリィ帝国は我らの倒すべき敵だ…」「全軍に指令! αナンバーズもろとも帝国監察軍を殲滅せよ!」
サリー「艦長! ゴラー・ゴレムの目的はどうやら本艦のようです」
マックス「まさかゲートでの戦闘で言っていた『預かり物』とやらがバトル7にあるのか…!?」
エキセドル「さて…何のことで しょうな…」
ルリア「ハザル…こんな所まで追っ手を差し向けるとは…」
アルマナ「ルリア! まだ通信機の修理は終わらないの!?」
ルリア「残念ながら…。ここはαナンバーズが彼らを退けるのを願うしかありません…」
大文字「各機はゴラー・ゴレムよりバトル7を守りつつ、星間連合を迎撃せよ!」
フォッカー「くそ…! このメチャクチャな三つ巴…まるでここは混乱の銀河の縮図だぜ!」

<ハイネル(スカールーク搭乗)撃破>
ハイネル「ぬおおっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
健一「兄さん…」
一平「油断するな、健一! まだ終わってないぞ!」
めぐみ「見て! スカールークの残骸の中に何かいるわ!」
健一「あれは…!?」
〔敵ユニット出現〕
健一「守護神ゴードル…!」
豹馬「ボアザン星の守り神って言われてる戦闘ロボットか…!」
ハイネル「その通り…! このゴードルの操縦席に座った以上、余の生命、ボアザンに捧げる…!」
〔ハイネル、エネルギー上昇〕
フィジカ「な…何て気迫なんだ…!」
ガムリン「あれこそが生命を懸けた男の力か…!」
レミー「あのゴードルっての味方としては心強いけれど…」
真吾「敵に回ったとなるとかなり厄介な相手だぜ…!」
豹馬「くそっ、わか らず屋め! どうしてもやるっていうのかよ!!」
健一「………」
大次郎「兄さん! 気合で負けとったら勝てん相手じゃっど!」
日吉「健一兄ちゃん…」
健一「俺は…」「俺は兄さんと話がしたい」
めぐみ「健一…」
健一「なぜ兄さんがあそこまで戦うことが出来るのか、もう一度、その理由を本人から聞きたい」
輝「し、しかし…この状況では…」
ガムリン「それに向こうは話を聞く気はなさそうだぞ…」
バサラ「つまらねえこと、ゴチャゴチャ言ってんじゃねえよ!」
健一「熱気バサラ…」
ミレーヌ「あんたは黙ってて! 話がややこしくなるから!」
バサラ「おい! これだけは言っておくぜ」「伝えたいことがあるんならグダグダ考えてないで、ハートをぶつけてみろ! 」
健一「心をぶつける…」
バサラ「伝わる、伝わらないはお前のハート次第だぜ」
豹馬「熱気バサラの言う通りだ! 健一! ハイネルと話がしたいんなら行けよ!」
健一「豹馬…」
豹馬「この広い宇宙でめぐり合った大事な兄弟じゃねえかよ! このまま終わっていいのかよ!」
健一「しかし…」
フォッカー「スカルリーダーより各機へ! みんな、わかってるな!」
イサム「了解です、少佐! ボルテスVのフォローはきっちりやらせてもらいますぜ!」
ミレーヌ「頑張って、健一さん! プロトカルチャーが言っていたように血の交わりが平和の証ならば…」「絶対にお兄さんと戦っちゃいけないと思います!」
一平「…だとさ。それじゃあ行こうぜ、健一」
めぐみ「大次郎と 日吉もOKよね」
大次郎「もちろんじゃ!」
日吉「僕だって!」
健一「…ありがとう、みんな…」
一矢「頼むぞ、健一! 俺も事の真相が知りたい…!」
健一「行くぞ、兄さん! 俺は何としても兄さんの本心を聞き出してみせるぞ!」

<クスハvsハイネル(守護神ゴードル搭乗)>
クスハ「どうしてです!? なぜ、こんな戦いを!」
ハイネル「全てはボアザン繁栄のためよ!」
クスハ「その力を銀河全てのために使ってくれたら…!」

<クォヴレーvsハイネル(守護神ゴードル搭乗)>
クォヴレー「…やめろ。人形として生まれた俺にもわかる。お前の心は悲しみに満ちている」
ハイネル「…だとしても、この戦い…もう退くことは出来ぬ…」

<甲児vsハイネル(守護神ゴードル搭乗)>
甲児「やめてくれ! あんただって俺達と同じ正義の心を持っているはずじゃねえか!」
ハイネル「だからこそ余は戦うのだ! 来るがよい、魔神の戦士よ!」

<鉄也vsハイネル(守護神ゴードル搭乗)>
鉄也「あんたの覚悟はどうやら本物のようだ…。ならば、手加減は不要!」
ハイネル「貴族である余に対し手加減とはおこがましい! 行くぞ、魔神の戦士よ!」

<豹馬vsハイネル(守護神ゴードル搭乗)>
豹馬「退けない理由がある…ガルーダと同じかよ…!」
ハイネル「誇り高きボアザン貴族とキャンベルのアンドロイドごときを一緒にするな、葵豹馬!」
豹馬「何だとっ!? てめえぇぇっ!!」
ハイネル(そうだ…それでよい…本気で挑んでくるのだ…)(大将軍ガルーダよ、そなたへの冒涜を許せよ…)

<豹馬vsリヒテル>
豹馬「てめえが死んだらエリカさんはどうなるんだよ!」
リヒテル「ええい! エリカは…エリカはっ…!」

<健一vsハイネル(守護神ゴードル搭乗)>
健一「ハイネル! せめて…せめて俺達が相手になる!」
ハイネル「いざ、尋常に勝負! このゴードルと余の信念、決して折れはせぬ!」
健一(確かに迷いが無い…だが、なんだ…? この悲しみの伝わってくる剣は…!)

<健一vsリヒテル>
健一「一度は手を取り合えたというのに…!」
リヒテル「一時の夢だったのだ…一時のな…」

<一矢vsハイネル(守護神ゴードル搭乗)>
一矢「ハイネル…! 俺は自らの生命に代えても小バームを救ったお前を信じていたのに…」
ハイネル「所詮は異なる星を母星とする者同士…この戦いは避けられぬものよ!」

<一矢vsリヒテル>
一矢「リヒテル! それが貴様の信念の行く末か! エリカが喜ぶと思っているのか!?」
リヒテル「言うな、竜崎一矢! ここで雌雄を決するのみ!」
一矢「これがお前の望んだ道か!リヒテルッ!!」

<真吾vsハイネル(守護神ゴードル搭乗)>
真吾「悪く思わんでくれよ、こっちも仕事なんでね!」

<忍vsハイネル(守護神ゴードル搭乗)>
忍「ちっきしょおおおお! あんた…結局はそれなのかよ!」

<サンシローvsハイネル(守護神ゴードル搭乗)>
サンシロー「くそっ…くそっ! こんな戦い…やってられるかよ!」

<鋼鉄ジーグvsハイネル(守護神ゴードル搭乗)>
ハイネル「小兵と言えど侮れぬ相手よ…! 参る!!」
鋼鉄ジーグ「くそっ! どうしてこんなことになっちまったんだ!」

<健一がハイネル(守護神ゴードル搭乗)を説得>
健一「兄さん! 話を聞いてくれ!」
ハイネル「この期に及んで何を言う!」
健一「ボアザン星には父さんとエリカさん達が向かったはずだ! 兄さんは父さんに会ったのか!?」
ハイネル「………」
健一「兄さん…」
ハイネル「剛健一! …剛健太郎は死んだ!」
健一「何っ!?」
大次郎「そんな…」
日吉「う、嘘だ…!」
ハイネル「奴はズ・ザンバジルに逆らいし罪で処刑されたのだ!」
健一「ハイネル…貴様…!」
ハイネル「そうだ、健一! 余を憎め、怒れ! 余はそなたらの敵なのだ!」
健一「許さない…許さないぞ、ハイネル! いくら血がつながっていようと俺は…お前達を絶対に許さない!」
ハイネル(そうだ…それでいい…。余は……)

<リヒテル撃破>
リヒテル「くっ…! ここまでか!」
〔ハイネル、リヒテルに隣接〕
ハイネル「こちらに乗り移れ、リヒテル!」
リヒテル「すまぬ、ハイネル!」

<ハイネル(守護神ゴードル搭乗)・勝利条件達成>
ハイネル「くっ…!」
〔ハイネル(ゴードル搭乗)、前進〕
※※まだリヒテル健在の場合、セリフ追加※※
リヒテル「ハイネル!」
〔リヒテル、ハイネルへ接近〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

忍「野郎! 逃がすかよ!!」
雅人「待った、忍! この宙域に接近する部隊があるよ!」
沙羅「また敵の増援!?」
〔敵ユニット出現〕
真吾「また星間連合かよ!」
レミー「いい加減、しつこいわね!」
鋼鉄ジーグ「こいつら…! ハイネルの救援に来やがったか!」
鉄也「待て! 様子がおかしいぞ!」
〔ハイネルの周囲に爆発〕
ハイネル「くっ…!」
リヒテル「こやつら…何者!?」
〔通信のコール音〕
ワルキメデス「気に入ってもらえたかな、私の送った増援は?」
リヒテル「ワルキメデス! 貴様、どういうつもりだ!?」
ダンゲル「決まっておろう! お前達二人は作戦失敗によってここで消えてもらうのだ!」
ハイネル「貴様ら…! 最初からそれを狙っていたな!」
ワルキメデス「悪く思うな。我らとて自分の身が可愛いからな」
ダンゲル「やれ、マグマ獣よ! 奴らの屍を土産に帰還するのだ!」
〔ハイネルの周囲に爆発〕
健一「………」
豹馬「何してやがる、健一! ハイネルを助けに行くぞ!」
一矢「し、しかし…あいつらは…」
豹馬「馬鹿野郎! 男が一度信じた相手を簡単に見限るな!」
健一「豹馬…」
豹馬「見ろ! あいつらは味方から攻撃を受けているんだぞ!」「きっと俺達と戦ったのだって事情があったに決まってる!」
健一「に、兄さん…」
一矢「リヒテル…お前は…」
豹馬「お前達が行かないんなら俺は一人でも行くぜ!!」
ちずる「豹馬…私も付き合うわ」
十三「おう! 豹馬ばっかりにエエ格好はさせへんで!」
大作「ハイネル達には前の戦いでの借りもあるけんね!」
小介「待って下さい! 重力場異常を観測しました! まだ何か来ます!」
豹馬「何っ!?」
〔第3軍ユニット出現〕
ハザル「…随分と面白い場面に出会えたものだ」
リュウセイ「ハザル…!」
<<クスハ>>
孫光龍「クスハ君、ブリット君も久しぶりだね」「おっと、失礼。確かブリット君はもういないも同然だったね」
クスハ「……!」
<<クォヴレー>>
キャリコ「………」
クォヴレー「キャリコやスペクトラまでいるのか…」

ハザル「やれやれ…。地球で預けた物の受け取りがとんだ小旅行になってしまったな」
ルリア「ハザルまでこの宙域に来ていたとは…」
豹馬「くそっ! このままじゃハイネル達の所へ向かえねえ!」
フォッカー「スカルリーダーより各機へ! 俺達でゴラー・ゴレムを牽制する! その間に健一達は奴らを突破しろ!」
柿崎「でも、隊長! この消耗した戦力じゃ…」
フォッカー「そんな事は言われなくてもわかっている! だが、やるんだ!」
キリー「どうやら…俺達の旅もここでジ・エンドっぽいぜ…」
レミー「ま…いいんじゃない? 地球でくすぶってるよりも波乱万丈だったし」
真吾「んじゃ、最後のご奉公といきますか…」
???「みんな…ちっとも変わってないね…」
真吾「え…!?」
レミー「こ、この声って…」
〔青の球、出現〕
キリー「おい! ありゃあ!?」
OVA「間違いありません…! あれはケン太君です!」
大文字「何だと!?」
サコン「超エネルギービムラーと共に宇宙へ旅立った真田ケン太か…!」
ハザル「何だ、あれは!?」
キャリコ「未知のエネルギーをあの少年の周囲から感知!」
スペクトラ「エネルギー係数…本機のカウンターでは計測不能です!」
ケン太「今だよ、真吾!」
真吾「お、おう!!」
〔真吾、青の球へ接近〕
ケン太「真吾! ゴーフラッシャーだ!」
キリー「毎度のごとく…」
レミー「唐突な展開だけど…」
真吾「せっかくのケン太との再会だ! 派手にいこうじゃないの!」
〔真吾、MAP兵器「ゴーフラッシャー・スペシャル」使用〕
ドッカー「何だぁ!? ド派手な光の割りには敵さん、ダメージを受けてないぜ!」
サコン「いや…ここからだ!」
〔敵全機、エネルギー上昇〕
〔敵ユニット離脱〕

ケン太「よかった…。わかってくれたんだ…」
ユング「何が起こったの…」
ノリコ「あのマグマ獣…勝手に帰っていっちゃったけど…」
サコン「ゴーショーグンのゴーフラッシャーはあの少年、ケン太の力を得て…」「メカに魂を与えたんだ」
ミレーヌ「メカに魂ですって!?」
イサム「おいおい…! いきなり話がファンタジーかよ…!」
サコン「そして、自我を持ったメカは自らの行為に愚かさを感じ去っていったのだろう」
バサラ「へへ…あいつらも戦いなんてくだらねえって考えたってわけか」
健一「兄さん…」
リヒテル「ハイネル!」
ハイネル「あのマグマ獣が帰還すればワルキメデスは我らを討ったと思うだろう」
リヒテル「そうだ…! チャンスは今しかない!」
一矢「待て、リヒテル!」
リヒテル「竜崎一矢よ! エリカは剛健太郎と共にズ・ザンバジルに捕えられている!」
一矢「何だって!?」
ハイネル「さらばだ、健一…。そして地球の戦士達よ」「父さんとエリカ嬢は余が生命に代えても助け出す…! それを償いとさせてくれ…」
〔敵ユニット離脱〕
健一「兄さん…」
大文字「やはり剛博士達はボアザンで捕らわれていたか…」
ハザル「何が起きたかは知らんが、こんな茶番を見るために俺はここにいるのではない!」「攻撃準備だ! 奴らを蹴散らし、アルマナを奪い返すぞ!」
キャリコ「しかし、司令…あの黒いロボットが光を放った際に…」「一瞬ではありますが、エネルギー係数が無限大を計測しています」
ハザル「何だと…!?」
ケン太「さあ行くよ…みんな…」
真吾「待てよ、ケン太! 再会の挨拶もまだだってのに行くってどこにだよ?」
ケン太「みんなが行こうとしている場所にだよ」
〔青の球から光の広がり〕
〔画面、発光〕

マックス「これは…!」
エキセドル「おお…この力…! イデによってソロ星から飛ばされた時とまるで同じ…」
マックス「総員、対ショック! 機動部隊は速やかに帰還せよ!」
ケン太「急ごう…。もうアポカリュプシスは始まろうとしている…」
ヴィレッタ「!」
〔発光、収束〕
〔味方ユニット消失〕

ハザル「………」
エイス「ターゲット…ロスト…」
孫光龍「どうやら僕達だけ置いてけぼりを食らったようですね」
バラン(だが、これで姫様が逃げる時間稼ぎも出来た…)
〔第3軍ユニット出現〕
エツィーラ「久しぶりだね、ハザル」
ハザル「エツィーラか…!」
エツィーラ「辺境銀河方面軍は第38宙域にいると宰相閣下は言っていたけれど…」「まさか、こんな所で出会うとはねぇ…」
ハザル「………」
エツィーラ「フフ…怖い顔はおやめよ。陛下にご注進をする気なんて私にはないからさ」
ハザル「何…?」
エツィーラ「その代わり取引と行こうじゃないの」
ハザル「取引だと?」
エツィーラ「そう、私が欲しいのは情報と知識さ」「教えてもらうよ。あんた達が地球で探していた少女…」「もう一人の陛下についてね」
ハザル「………」
バラン(あのイルイなる少女がもう一人の陛下だと…)
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

銀河系
ワープ中 亜空間
αナンバーズ

大空魔竜 ブリーフィングルーム
健一「………」
豹馬「元気出せよ、健一…。ハイネル達はやっぱり俺達の敵に回ったわけじゃなかったんだしよ」
京四郎「味方というわけでもないがな」
豹馬「人が慰めてる時にいきなり水を注すんじゃねえよ!」
京四郎「だが、事実だ。奴がボアザンの繁栄を願い、俺達の戦力を必要としているのは事実だ」
ナナ「そうよね…。そのためには力尽くでもっていうところは本気だったと思う」
一平「でもよ、それを言うんなら俺達だって奴らの力が欲しいぜ」
鉄也「そうだな。銀河規模の敵が存在する今、地球だけで奴らの相手をするには限界がある」
リュウセイ「じゃあ俺達も力尽くで奴らを従わせればいいのかよ?」
<<クスハ>>
豹馬「誰もそんなこと言ってないだろ!」
クスハ「別に力尽くでなくても…みんなで力を合わせればいいんじゃないの?」
<<クォヴレー>>
クォヴレー「この場合、重要なのは手段ではなく成果だ」
アラド「…も、もう少しわかりやすく言ってくんない?」
クォヴレー「要するに力を合わせるのに力尽くである必要はないと言っているんだ」

豹馬「力を合わせるって…」
鉄也「全銀河規模でか…」
<<クスハ>>
クスハ「うん…」
豹馬「それが出来れば苦労はないぜ…」
<<クォヴレー>>
クォヴレー「そういうのはαナンバーズの得意技ではないのか?」
豹馬「ただよ…それが出来れば苦労はないぜってことだ…」

一矢「だが、その苦労…してみる価値はあるかも知れない」
健一「一矢…」
豹馬「苦労って…具体的に何をするんだよ?」
一矢「俺達がボアザン星や他の星の掛け橋になり、銀河中の力を一つにまとめあげるんだ」
京四郎「おいおい…簡単に言ってくれるぜ!」
<<クスハ>>
クスハ「でも、さっきみたいな悲しい戦いをするぐらいなら…」
健一「そうだな…。それに比べれば、何だって楽なものだ」
<<クォヴレー>>
ゼオラ「でも、さっきみたいな悲しい戦いをするよりは、その方がずっといいと思います」
健一「そうだな…」

鉄也「だが、どうする? 俺達が一つ一つの星を回って、その星の人間を説得するのか?」
健一「…方法はある」
一矢「健一…」
健一「ボアザン星には独裁者ズ・ザンバジルの圧政に立ち向かう勢力がいる…」「同じ様に銀河中の星に平和を愛する人達は必ずいるだろう」
ちずる「その人達に呼びかければ…」
一矢「きっと応えてくれるだろう!」
豹馬「そのためにはまずはボアザン星へ行って剛博士とエリカさんを取り戻さなくてはな」
健一「豹馬…」
豹馬「そういう役は俺達よりもあの人達の方が適任だしな」
ちずる「ボアザン星の解放が銀河をまとめるための第一歩になるのね」
一矢「やろうぜ、健一…」
健一「ああ…」

大空魔竜 ブリッジ
OVA「ああ…ケン太君……。こんなに大きくなって…」
ケン太「おおげさだな、OVA…。地球を出発してから1年も経ってないのに」
ハチロー「でも、ケン太…。うまく言えないけど、何だかすごいよ…」
レミー「うんうん、この短い間に随分と立派になったわよ、ケン太」
真吾「やっぱり、可愛い子には旅をさせろ…だな」
ケン太「へへ…みんなにそういう風に言われると照れちゃうな」
大文字「早速だが、ケン太君…。君は我々をどこへ連れて行く気なんだね?」
ケン太「さっきも言った通りです。行き先はみんなが行こうとしている所…」「宇宙収縮現象の中心です」
大文字「むう…やはり宇宙収縮現象は銀河系の至る所で観測されているのか」
ケン太「はい…。でも、その周辺の時空は捻じ曲がっていて簡単には近づくことは出来ないんです」
キリー「なるほどね。で、ケン太はその道案内をしてくれるってわけか」
サコン「しかし、ケン太君。我々をフォールドさせたのは君の力なのか?」
ケン太「正確にはそうじゃありません。僕は大きな力の一部を借りただけです」
真吾「その力って…」
レミー「もしかして、ビムラー…?」
サコン「生物の進化を促す超エネルギービムラーか…」
ケン太「ビムラーは一つにして全て…全ての中の一つです…」
キリー「ちょ、ちょっと待て! 言っていることがよくわからないんだが」
ケン太「ごめん、キリー…。僕も時々自分の言葉や考えてることが理解出来ていないことがあるんだ」
大文字「どういうことかね?」
ケン太「時々…僕の中に大きな力が流れ込んできてそれが自然に出ることがあるんです」「みんなを遠くに運んだのもその力によるものです」
ヴィレッタ「ケン太君…君が言った『アポカリュプシス』の意味を教えてもらえないか?」
ケン太「ごめんなさい…。それも僕にはよくわからないんです…」「でも、それがすごく危険なことで僕はそれを止めるために、こうやってみんなの所に来たように思えます」
OVA「ケン太君…」
サコン「無限の力の発動…銀河の危機…アポカリュプシス…」
大文字「ケン太君が我々を案内するために現れたということは、それは宇宙収縮現象のことを指すのか…」
ケン太「もうすぐ時空のゆがみを超える…。そして、その先には…」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔クロスゲート展開〕
〔ゲート解放〕
〔味方戦艦表出〕
〔青の球、表出〕

マックス「ここは…!?」
美穂「うそ…」
サリー「そんなことって…」
エキセドル「ふむ…。ここはどう見ても地球ですな…」
サコン「大きさ、質量、大気成分…あの星は地球と全て同じです…!」
ピート「つまり、ここは地球ってことか!?」
真吾「どうなってるんだ、ケン太!?」
ケン太「急いで…。あそこには護もいる…」
〔青の球、離脱〕
OVA「ケン太君!」
レミー「あらあら…お別れの挨拶も出来なかった…」
キリー「ケン太の奴…案内だけで帰っちまうとは…」
ピート「大文字博士…」
大文字「とにかく降りてみよう…。話はそれからだ…」
ミドリ「博士! あの地球の北米地区で戦闘を確認! この反応はガオファイガーです!」
大文字「何っ!?」
ピート「ソロシップやラー・カイラムは既にあの地球に降りているのか…!」
大文字「マックス艦長、ピート君! 我々もあの星へ降下するぞ!」
ピート「了解です!!」
【戦闘マップ2終了】


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