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No.7B
怒りの獣、野生の咆哮

【シナリオデモ開始】
獣戦機隊基地

獣戦機隊基地
〔風を切る音〕
竜馬「駄目だ、ブリット! 腰が入っていないぞ!」
ブリット「おう!」
竜馬「剣は腕で振るんじゃない! 腰を使うんだ! もう一本!」
ブリット「せやっ!!」
〔風を切る音〕
竜馬「よし…今日はこれ位にしておこう。もうすぐ日も暮れるしな」
ブリット「待ってくれ、リョウ! 俺はまだやれる」
隼人「やめとけ、ブリット。気力はともかく、もう体力は限界だ」
弁慶「特訓もいいが、本番の体力まで使っちまったら本末転倒だぞ」
ブリット「…そうだな。すまないな、リョウ…付き合ってもらって」
竜馬「これでも流一刀流の師範代の息子だからな。稽古の相手ぐらいは出来るさ」
弁慶「でもよ、ブリット。どうして今さら剣術の特訓なんかしてるんだ?」
ブリット「…実を言えば、俺はまだ雷虎の力を完全には活かしきれてないんだ」「もともと雷虎は虎龍王をベースにモーションプラグラムを作成されているが基本的にはメカだ…」
隼人「なるほど…。生きているマシンである超機人の持つ柔軟性は完全には再現出来ないか」
ブリット「事実、虎龍王の高い格闘能力はおれ自身の技能と言うより虎龍王の力によるものが大きかった…」「だから、それらを失った雷虎は格闘戦主体に調整されていながらそれを活かしきれていないんだ」
竜馬「それで操縦者である自分自身を鍛えているのか」
ブリット「ああ。これでもハイスクールではケンドーをやっていたからな」「だから、雷虎には長剣シシオウブレードを装備してもらい、これで戦っていくことにしたんだ」
弁慶「でもよ…お前の念動力だってクスハに負けてないんだろ?」「だったら、轟龍と同じ砲戦仕様に調整してもらった方がいいんじゃないか?」
ブリット「それは…」
隼人「フ…わかってねえな、ベンケイ。ブリットはクスハと一緒に戦いたいんだ」「それが同じ仕様の機体じゃあ弱点を補い合うコンビにならないだろうが」
弁慶「あ、そうか。こいつは気付かなくて悪かった」
ブリット「…俺は今までクスハに迷惑をかけっぱなしだったからな…」
竜馬「ブリット…」
ブリット「自分の意図とは別とはいえバルマー戦役でも封印戦争でも俺はクスハの敵となり…」「そして、その度にクスハに救われた…」
隼人「そういえば、そうだったな…」
ブリット「だから、俺は今度こそクスハを守りたい…。この俺自身の力で…」
竜馬「わかったよ、ブリット。お前の決意…確かに聞かせてもらった」「そのための特訓なら俺はいつだって付き合うぜ」
ブリット「ありがとう、リョウ…」
クスハ「ブリットくーんっ!!」
隼人「噂をすればお姫様の登場だ」
〔走り寄る足音〕
クスハ「ブリット君、こんな所にいたのね?」
ブリット「ああ…」
クスハ「どうしたの? ゲッターチームのみんなといっしょで…」
ブリット「ちょっとね…。ところで何かあったのか、クスハ?」
クスハ「そう! シンシナティの郊外で星間連合の動きが見られたの」「それを聞いたら、忍さん…命令を待たずに…」
弁慶「出撃したのか!?」
クスハ「そうなの…」
隼人「あの大将も随分とトサカに来ていたからな。勝手に身体が動いちまったんだろう」
クスハ「それで私達にも出撃命令が出たわ」
竜馬「わかった。すぐに俺達も行こう!」
ブリット(リョウ…)
竜馬(わかっている。特訓のことはクスハには黙っておく)
ブリット(恩にきる…!)
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「怒りの獣、野生の咆哮」


戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
ダンゲル「あのキザ男め…本当にこんな見え見えの手に奴らが乗ってくるというのか…」
〔味方ユニット出現〕
忍「いやがったな、星間連合!」
ダンゲル「あの機体…ダンクーガとかいうやつか。あのキザ男の読み通りとはな…」「こんなに簡単にエサに食いつくとは、あの連中…よほどの馬鹿か、大物かだな!」
雅人「ちょ、ちょっと忍! いくらダンクーガだからって一機で突っ込むのは無茶過ぎない?」
忍「ビビったんなら帰りやがれ。俺は独りでもいくぜ!」
沙羅「忍…」
忍「作戦だが何だか知らねえが俺達がグズグズしている間に何百人もの人が戦いに巻き込まれるんだ」「俺はそんなのは我慢出来ねえ!」
亮「その性は粗…だが、卑ではないか。忍…お前の志は理解した」
沙羅「仕方ないね…。リーダーを独りで敵に突っ込ませたら寝覚めも悪いってやつだ」
雅人「俺も覚悟を決めたよ! やろうぜ、忍! 徹底的にさ!」
忍「お前ら…」
沙羅「正面から敵にぶつかるなんてこんな戦術、普通の神経じゃやってられないよ。でも…」
忍「俺達は獣戦機隊だ! 野性を縛る理性はいらねえ! 行くぜ!!」
〔忍、気力110〕
<戦闘開始>

<3PP>

ダンゲル「中々やってくれる まるで手負いの獣のようだわ!」
忍「獣ってのは間違いじゃねえが手負いになるのはてめえの方だぜ!」
ダンゲル「この俺にナメた口を利いてくれる!」「あのキザ男がお前らを敵視する訳がわかる気がするわ!」
沙羅「…!」
忍「待ってやがれよ! 親玉のてめえをぶっ飛ばして、ケリをつけてやるぜ!」
???(アラン)「藤原! 突っ込むだけでは戦いには勝てんぞ!」
〔味方ユニット出現〕
雅人「ブラックウイング! 黒騎士だよ!」
忍「アランか!」
アラン「久しぶりだな、獣戦機隊。ここは手を貸すぞ」
忍「余計なお世話だぜ…! と言いたいところだが、今日のところは素直に礼を言うぜ!」
アラン「まだお前達を死なせるわけにはいかないのでな」
〔アラン、忍へ隣接〕
忍「へ…そう言われちゃ俺だって気合を入れるぜ!」
〔忍、精神コマンド「ド根性」使用〕
ダンゲル「ぬおっ! こいつ…まだこれ程までの力を残していたのか!」
忍「おぼえておけ、悪党! 俺達は怒りを力に変える!」「てめえらが幾らデカくても俺達は怒りの炎でそれを包み込み焼き尽くしてやるぜ!!」
沙羅「見せてやるよ、あたし達の怒り…」
亮「虐げられた人々の怒り…」
雅人「地球人の怒りを!」
アラン(そうだ…。この混迷した戦局を打破するためにはお前達の力が…)(あらゆる計算を打ち破るお前達の計り知れない力が必要なんだ)
ダンゲル「ぬ…ぬうう!!」
忍「行くぜ、星間連合! やってやるぜっ!!」

<敵全滅or5PP・味方援軍2出現>
〈出撃準備〉

ちずる「どうやら獣戦機隊は無事みたいね」
豹馬「な? 言った通りだろ。あいつらに心配なんて高級なもんは要らねえって」
沙羅「ちょっと引っかかる言い草だね…」
ブリット「下らない口論は後だ! 今は目の前の敵を叩くぞ!」
クスハ「ブリット君…気合十分ね」
ブリット「俺だって気持ちは獣戦機隊と同じだからな」
アラン「気をつけろよ。どうやら、こいつらは君達をおびき出すための部隊だったようだ」「それがこれだけの手勢で済むとは思えん」
隼人「ご忠告をありがとよ、黒騎士さん」
甲児「あんたの言うことは毎度のごとくごもっともだがよ、俺達は負けるわけにはいかねえんだ!」
さやか「待って! 敵が来るわ!」
〔敵ユニット出現〕
ダンゲル「おお、デスガイヤーか! 増援、かたじけない!」
デスガイヤー「勘違いするな、ダンゲル。俺はあの男の作戦になと手を貸すつもりはない」
ダンゲル「何だと!」
デスガイヤー「部隊はおいていく。だが、俺は奴のお気に入りのダンクーガとやらを見物させてもらうぞ」
〔敵ユニット離脱〕
ダンゲル「あのモヒカン野郎! 勝手なまねを!!」
豹馬「あわれだな、ダンゲル! お仲間は帰っていったぜ!」
ダンゲル「黙れ、葵豹馬! こうなれば俺自らがお前達を倒し、あのキザ男の鼻を明かしてやるわ!!」
アラン「藤原! 連携で戦うぞ!」
忍「おう!」
〔忍。アランと小隊統合〕
豹馬「来るなら来てみやがれ、星間連合!」
忍「返り討ちにして、地球に手を出したのを心の底から後悔させてやるぜ!!」

<クスハvsダンゲル>
クスハ「地球に戦いを持ち込む人は私達が許しません!」
ダンゲル「黙れ、小娘! 貴様の許しなど必要ないわ!」

<ブリットvsダンゲル>
ブリット「いくぞ! 雷虎の怒りの一撃、受けてみろ…!」
ダンゲル「虎だか猫だか知らんが、この俺にかなうと思うなよ!」

<甲児vsダンゲル>
甲児「さっさと出て行きやがれ! てめえらの居場所は地球にはねえよ!」
ダンゲル「なんだと!? その体を八つ裂きにしてくれるわ!」

<竜馬vsダンゲル>
竜馬「その顔面、ゲッターが叩き割ってやる!」
ダンゲル「貴様ら…! このダンゲル様とマグマ獣マグナムのパワーを甘く見るなよ!」

<豹馬vsダンゲル>
豹馬「観念しな! てめえの悪行もここまでだぜ!」
ダンゲル「そうはいくか! コン・バトラーVめ、その頭を握りつぶして手土産にしてやるわ!」

<忍vsダンゲル>
忍「へ…パワーでごり押しするだけの戦法で俺達に勝てると思うなよ!」
ダンゲル「ぬう! 俺のパワーをバカにした報いを受けてもらう!」

<ダンゲル撃破・勝利条件達成>
ダンゲル「ぬおお! 覚えておれよ、地球人! そして、コン・バトラーVよ!」
〔敵ユニット撃破〕
十三「典型的なやられ役の台詞やな」
豹馬「何度来たって結果は終わらないってのによ!」
〔敵小隊撃破〕
小介「残る敵も全て撤退しました」
クスハ「どうやら敵の狙いは本当に私達だったみたいね」
ブリット「ああ。俺達の力は敵にマークされてるってわけか…」
アラン「その通りだ」
忍「アラン…」
〔アラン、小隊から分離〕
アラン「この北米から星間連合の制圧下にある指揮系統が寸断された連邦軍が反撃の機をつかめないままでいる」
亮「イゴール長官はその反撃の糸口をつかむために俺達を集めたようだが」
アラン「力を以ての正面突破か。あの人らしい戦略だ…」
甲児「じゃ、聞くがよ。それ以外の手はあるっていうのか?」
アラン「そのための情報を集めている。いずれ君達の元へそれは届けられる。それまで死ぬなよ」
忍「親父さんに…イゴール長官に会う気はないのか?」
アラン「今は他にすべきことがある。…それにあの人も今さら俺と話すこともないだろう」
沙羅「アラン…」
アラン「気をつけろ、αナンバーズ。君達の敵は星間連合だけではないぞ」
〔アラン、マップ端へ移動〕
〔味方ユニット離脱〕

さやか「行っちゃった…」
甲児「相変わらず親父さんのイゴール長官とは仲が悪いみたいだな…」
隼人「あれは仲違いって言うよりは互いに意地を張り合ってるだけのようだがな」
亮「………」
雅人「どうしたの、亮?」
亮「いや…アランの言った言葉が気になってな…」
クスハ「とにかく帰りましょうよ。イゴール長官、カンカンだったし」
忍「ち…戦いには勝ったが厄介な相手が残っていたようだぜ…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

獣戦機隊基地

獣戦機隊基地 反省房
〔鉄の扉の閉まる音〕
忍「…だからって、いきなり反省房行きかよ!」
雅人「ま…仕方ないんじゃないの。これが三輪長官だったら降格、謹慎…下手すりゃ軍法会議ものだよ」
忍「ち…お前らはいいぜ。俺の場合は3発の修正付きだったからな」
雅人「忍も変わってないけどイゴール長官も相変わらずってことだね」
忍「俺達の処罰はともかく、とにかくこのグズグズの戦略は納得出来ねえぜ!」
亮「静かにしろ、忍。せまい部屋では余計に響く」
忍「亮…てめえは、この状況をどう思ってるんだよ」
亮「俺はイゴール長官を信じている。と同時に今日のアランの言葉も一片の真理を表していると見ているがな」
忍「正面突破以外の戦略があるってやつか…」
亮「今日の戦いで俺も確信した。やはり、いくらαナンバーズでmの星間連合の物量には対抗出来できない」
雅人「つまり、正面からじゃ星間連合に勝てないってこと?」
亮「そうだ。ならば、残る手段は敵中枢の一点突破になるだろう」
雅人「イゴール長官も言ってたよ。敵の中枢を討つための機をうかがってるって」
忍「一点突破か…。長官も少しは考えてるじゃねえか…」
亮「これで少しは納得したか、忍?」
忍「…まあな」
亮「だが、俺の見立てではそれを成すためには、まだ駒が足りない…」「少なくとも、あと2体以上は単機で戦局を変え得るスーパーロボットが必要だろう」
忍「ないものねだりを言ってくれるぜ。どこもかしこも火の車の地球でどこから援軍が来るって言うんだ…」
亮「…心当たりがないではないがな。それは葉月博士が何とかしてくれるだろう」
沙羅「………」
雅人「ねえ、沙羅はどう思う? そこら辺…」
沙羅「………」
雅人「沙羅?」
沙羅「あ…ごめんよ、雅人。何か言ったかい?」
雅人「いや、いいよ。何だか沙羅、疲れているみたいだし」
忍「らしくねえな、沙羅。どうかしたのか?」
沙羅「…何だかね…嫌な予感がするんだ…」
忍「おいおい…お前までクスハみたいな事、言うなよ」
沙羅「あたしのは単なる気のせいだよ…。気にしないでおくれ」
忍「あ、ああ。だが、何かあったら言えよ。出来る限り力になるからよ」
沙羅「ありがとよ、忍」
雅人「優しいねえ、忍は!」
忍「俺はだな! 獣戦機隊のリーダーとして…」
沙羅(そうだよね…。あの男が生きているなんて馬鹿げた考えだよね…)(シャピロ・キーツはバルマー戦役で死んだ…。それは紛れもない事実なんだから……)

獣戦機隊基地 司令室
ミチル「…以上が今回の戦闘における全データです」
葉月「ご苦労だった。では、それについて君達の所見を聞きたい」
竜馬「やはり、星間連合の戦力と正面から戦っては連邦軍は勝ち目はないと思います」
イゴール「………」
甲児「俺もリョウと同じ意見です」「あいつらのメカの中でも50メートルクラスの機体は俺達のスーパーロボットに匹敵する力を持ってます」
ブリット「連邦軍で正式に採用されている機体では一対一では苦戦は必至でしょう」
葉月「戦力が分散されている現状の連邦軍では数においても星間連合に押されているか…」
隼人「敵の中枢が判明して俺達が一点突破を仕掛けるにしてもその戦力も十分とは言えないでしょう」
弁慶「でも、このままじゃさらに状況は悪化していくでしょうぜ…」
イゴール「…葉月博士、例のところへ連絡を頼みます」
葉月「では?」
イゴール「オセアニア地区は現状では連邦軍が優勢と聞きます。彼らを北米へ回してもらいましょう」
竜馬「イゴール長官…彼らとは?」
イゴール「君達も知っている男だ」

ニューヨーク 星間連合前線基地

星間連合 ニューヨーク基地
ダンゲル「デスガイヤー! 貴様、よくも…!」
デスガイヤー「フン…大きな口を叩いたくせに逃げ帰ってくるとは情けない奴よ。キャンベル星人の力もたかが知れたな」
ダンゲル「黙れ! 今回は少し油断しただけだ!」
デスガイヤー「まあ、いいだろう。確かに、あのダンクーガなるものの力、面白い…」「次は俺が直々に出向いて奴をこの手で叩きのめしてくれるわ」
ワルキメデス「出撃の機会があればの話だがな」
デスガイヤー「どういうことだ?」
ワルキメデス「お前達、ムゲ・ゾルバドス帝国が欲しがっているものが発見されたとの報告が入った」「それが手に入ればもうお前達はこの星に用はないのだろう?」
デスガイヤー「………」
シャピロ「それで、標的の現在位置は?」
ワルキメデス「このニューヨークの南、東海岸だ」
シャピロ「さすがだな、ワルキメデス総統。キャンベル星最高の科学者の名は伊達ではないようだ」
ワルキメデス「その言葉、額面通りに受け取ってやろう」
シャピロ「では、引き続いては標的の捕獲を依頼する」
ワルキメデス「これまでにも何度か標的には逃げられている以上、私も現場に出よう」
ダンゲル「アニキがか?」
ワルキメデス「出来の悪い弟の失敗をここらで取り戻しておかねば、ジャネラ様の不興を買うのでな」
ダンゲル「ぬう…アニキと言えど俺を馬鹿にすることは許さん…!」
ワルキメデス「フ…文句なら任務が終わった後にたっぷり聞いてやる」
シャピロ「では頼むぞ、ワルキメデス総統」
ワルキメデス「まあ、飾り物の司令もそこで吉報を待っているがいい」
シャピロ「………」
【シナリオエンドデモ終了】


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