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サブシナリオ
過去からの願い

新たな力の完成のために奮闘するマイであったが、封
印した過去の記憶が彼女の心を傷つける。
父ケンゾウの計らいで休暇をもらったマイは、そこで
一人の少女に出会う。
そこへ襲い来るゴラー・ゴレムは巧妙なワナを仕掛け
ていた。
果たしてマイとライは新たな力を守ることが出来るの
だろうか?
そして、少女とマイの出会いの意味は……?

【シナリオデモ1開始】
レビ「え…? 私がアヤの…!?」
アヤ「あなたはその記憶を失ってしまったかも知れないけど、あなたは私の妹…」「幼い頃はこの地球で暮らしていたのよ」
レビ「………」
アヤ「そのことはお父様にも確認をとったわ」
レビ「…でも…思い出せない…」
アヤ「焦らなくてもいいのよ…。まだ、地球でのあなたの生活は始まったばかりなんだから…」
レビ「けど…レビ・トーラーという名が私を苦しめる…」「私は…一体…?」
アヤ「もうそのことは思い出さなくていいわ」
レビ「でも…!」
アヤ「人はね…つらいことや悲しいことを忘れてもいいの…。生きていくために…」「思い出は温かなものや優しいもので埋めていけばいいのよ」
レビ「その思い出が私には…」
アヤ「だから、それを創るのよ。私やお父様と一緒に…」
レビ「私に…出来るのか…? いや…そんな資格が私にあるのか…?」
アヤ「幸せになるのに資格なんか要らないわ」「あなたは私の妹…。レビ・トーラーは、もうこの世界にいない…」「あなたはマイ…マイ・コバヤシよ」
レビ「マイ・コバヤシ…」
アヤ「一緒に生きていきましょう…。今までの悲しい思い出を塗りつぶしながら」
マイ「うん…」
???「…だが、お前の存在によってそのアヤは命を落とした…」
マイ「!」

???「お前はレビ…。お前の名はレビ・トーラー」「ゼ・バルマリィ帝国に、その素質を見出されたサンプル…」
マイ「違う…! 私はマイ…マイ・コバヤシだ…!」「レビなんかじゃない…! 私はマイ・コバヤシだ…!」

月面

マオ・インダストリー 研究施設
〔システムダウンの音〕
ケンゾウ「今日のデータ取りは終わりだ、マイ」
マイ「しかし、父様…予定された件数はまだ…」
ケンゾウ「………」
カーク「残念ながらデータにブレが生じている。これでは調整の役に立たん」
マイ「それは私の念が乱れているためか…」
カーク「ああ」
ケンゾウ「マイ…お前は少し休め」
マイ「でも、私達は一刻も早くアルタードを完成させなくては…!」
ライ「…だからこそ、休むんだ。このまま調整を続ければアルタードの完成前にお前が倒れてしまう」
マイ「………」「父様…教えて」
ケンゾウ「………」
マイ「私の念は以前より弱くなっているのでは…?」
ケンゾウ「………」
マイ「答えて…!」
ケンゾウ「お前が言った通りだ」
マイ「それは私がレビ・トーラーであったことを忘れつつあるからなのか…?」
ライ「マイ…」
マイ「お父様…!」
ケンゾウ「おそらくは…」
マイ「ならば、私は…私は……!」
〔走り去る足音〕
ライ「マイ…」
ロバート「やはり、レビ・トーラーの記憶は消えたわけではなかったのか…」
ケンゾウ「アヤはこうなることを恐れ、マイが戦闘に参加することや念を使うことをやめさせようとしていた…」「だが、現実はマイに平穏を与えてやることは出来なかった」
ロバート「あの子にレビの記憶を呼び覚ませたのは我々のせいか…」
ライ「しかし、もう後戻りは出来ません。アルタードを起動させるには、彼女の力がどうしても必要です」
ロバート「そ、それはそうだが…」
ケンゾウ「最悪の場合は、非常手段をとるしかない」
ロバート「まさか、コバヤシ博士…!」
ケンゾウ「アヤを失い、リュウセイ少尉の念動力が消失した以上…我々はマイの力に頼るしかないのだ」
ロバート「博士、あなたはそれでいいんですか!?」
ケンゾウ「………」

月面 アンマン
マイ(お父様もアヤも私を戦わせないようにしてきた…)(そしてアヤは死んだ…。それは私が戦えなかったから…)(…アヤが死んだのはリュウのせいじゃない…私のせいだ…)(私が戦闘マシンのままで…レビ・トーラーのままでいればアヤは……)
〔歩み寄る足音〕
???(イルイ)「………」
マイ「お前は…?」
???(イルイ)「あの…道に迷ってしまって…」
マイ「この先に警察がある。そこで道を聞くといい」
???(イルイ)「………」
マイ「ど…どうした…?」
???(イルイ)「………」
マイ「そ、そんな顔をするな」
???(イルイ)「………」
マイ「わ、わかった。道案内なら私がしてやる…」
???(イルイ)「…ありがとう……」

アンマン 公園
???(イルイ)「………」
マイ「この公園がお前の行きたい場所なのか?」
???(イルイ)「ううん…」
マイ「じゃあ、どうして私をここに連れてきたんだ…!?」
???(イルイ)「何か用事…あるの?」
マイ「いや…別に…」
???(イルイ)「せっかく天気がいいんだから日なたぼっこしません?」
マイ「天気がいいって…月の天候は管理されているものなのに」
???(イルイ)「………」
マイ「わかった…! わかったから、その顔はやめてくれ。こっちの方が悲しくなる……」
???(イルイ)「じゃあ、少しお話しません?」
マイ「…仕方がないな…」
???(イルイ)「ありがとう」
マイ(やれやれ…何でこんなことに…)
???(イルイ)「あなたは…何をしている人なの?」
マイ「…軍関係の仕事」
???(イルイ)「じゃあ、何かを…誰かを守るために戦っているの?」
マイ「いや…私が守りたかった人はもういない…」
???(イルイ)「………」
マイ「アヤは私に優しくしてくれた…。だから、私はアヤの仇を討つために戦うことを決めたんだ…」「でも、私が戦ったところでアヤが戻ってくるわけじゃない…。私の戦いは無駄な行いでしかない…」
???(イルイ)「………」
マイ「…こんなことならば温もりなんか知らない方がよかった…。レビ・トーラーのままの方が…」
???(イルイ)「そんなこと…ない…」
マイ「え…」
???(イルイ)「あなたの戦いは無駄じゃない…。お姉さんはあなたの想いを嬉しく思ってくれる…」
マイ「でも、もうアヤはいない」
???(イルイ)「お願い…。そんな悲しいことを言わないで…」「あなたのお姉さんはあなたの心の中に生きているはずよ」
マイ「奇麗事を…! いくら戦っても、もうアヤは戻ってこないんだ!」「この世界に神がいようとももうアヤは…アヤは…!」
???(イルイ)「じゃあ……もし、あなたが神様ならばお姉さんを生き返らせる…?」
マイ「当然だ…!」
???(イルイ)「それは違う…。あなたの力は…サイコドライバーの力はそんなことに使ってはいけない」
マイ「え…」
???(イルイ)「人の生命は…かけがえのないもの…。だから、人はそれを守るために戦う…」「それは宇宙で最も大事なものなのだから…」
マイ「お前は…」
???(イルイ)「マイ…強く生きて。あなたは独りじゃない…」「いろんな人があなたを愛し、あなたと共に生きていくことを願っている」「あなたがその想いに応えることが出来れば、きっと門は開く」
マイ「お前は…」
???(イルイ)「………」
マイ「まさか…!?」
〔警報〕
マイ「敵襲…!?」
???(イルイ)「来た…」
マイ「待ってくれ、お前は…!」
???(イルイ)「マイ…逢えてよかった…」
マイ「………」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「過去からの願い」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔味方ユニット出現〕

ライ「ゴラー・ゴレムか…!」
マイ「ゲートで地球圏を離れたと聞いていたが、まだ残っていたのか…!」
ライ「隊長からの報告通り、イルイの捜索を続けているのだろう」
マイ(だから、彼らは月へ来たのか…)
ライ「攻撃を開始する。行くぞ、マイ」
マイ「わかった…!」
<戦闘開始>

<2PP>

ライ(こいつら…わざと俺達の目に付く様に行動している節がある…)(アンマンから奴らを追って月面を発ったが、もしかすると俺達は…)
マイ「どうしたライ?」
ライ「急ぐぞ、マイ! 俺達ははめられたかも知れん!」

<敵全機・勝利条件達成>
マイ「終わったか…」
ライ「敵の狙いは何だ…? 俺達か…それとも…」
〔ノイズ〕
マイ「通信…!?」
ロバート「こち…マオ・イ……ス…リー! 聞こ…るか…イ…」
ライ「オオミヤ博士! 何があったんです!?」
ロバート「ゴラー・ゴレムがこちらに大軍で仕掛けてきた! 至急、アンマンに戻ってくれ!」
ライ「敵の狙いは俺達でなく、アルタードか!?」
マイ「急ごう、ライ! あれを破壊されては、私達のこれまでの戦いが全て水の泡だ!」
ライ「待て! 何か来るぞ!」
〔敵ユニット出現〕
ライ「チッ…どうやら連中の標的は俺達とアルタードの両方らしいな」
マイ「しかし、このままでは…!」
〔サイコドライバー能力発現〕
マイ「!?」
???(心を研ぎ澄ませて…)
マイ「…私を呼んでいる…?」
ライ「マイ!?」
???(守りたいもののためにあなたの力を…)
マイ「お前は…」
〔光の球、出現〕
〔ライ、光の球へ接近〕
〔マイ、光の球へ接近〕

イルイ「………」
ライ「イルイ・ガンエデン…!」
マイ「やはり、お前がイルイだったのか…!」
イルイ(マイ…念を集中して…)
〔光の球、発光〕
〔サイコドライバー能力発現〕

マイ「く、ううっ!」「駄目だ…私には出来ない…! 私には念を使う意味が…戦う意味がない…!」
イルイ「………」
マイ「私に出来ることはただ戦って…死んでいくことだけだ」
イルイ(今の自分を否定しないで。あなたの生命は多くの人の想いに支えられている…)(そして、同時にあなたの力は多くの人を救うことが出来る…)
マイ「血塗られた私にそんなことは…」
ライ「目を覚ませ、マイ! 過去の自分にとらわれるな!!」
イルイ(わかる、マイ…? 彼もあなたを守ろうとしている…)
マイ「………!」
〔ミサイルの発射音〕
〔マイの周囲に爆発〕
〔ライ、マイへ隣接〕

ライ「何をしている、マイ! 動かなければ、敵の標的になるだけだぞ!」
マイ「ライ…」
イルイ(念じて…。あなたの力を私が引き出す…)(あなたの守りたい人達と人々の未来のために…)
マイ「………」
〔精神感応音〕
イルイ(そう…。この宇宙にあふれる人の魂を…意志の力を感じて…)
マイ「意志の力…」
イルイ(飛びましょう…)
〔マップ上に光の広がり〕
〔画面、発光〕

ライ「何っ!?」
マイ「ゲート…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

マイ「こ、これは…!?」「ゲート…!? これがゲートの力なのか!?」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔敵ユニット出現済み〕
〔マップ上に爆発〕

ロバート「救援はまだなんですか!?」
ケンゾウ「無駄だ。周辺宙域の陽動により、付近の連邦軍は出払っている」
ロバート「くそっ! ここでアルタードを失ったら…!!」
〔マップ上に爆発〕
カーク「このエリアに重力場異常…?」
ロバート「また何かが現れるのか!?」
〔クロスゲート展開〕
〔味方ユニット出現〕
〔クロスゲート消滅〕

ロバート「!!」
ライ「こ、ここは!?」
マイ「わ、私達は…空間を跳んだ…!?」
カーク「ロブ、この数値を見ろ」
ロバート「! こ、これは!?」
カーク「X Number Dimension…。任意次元への接触…」「『XNディメンション』の発動が目の前で見られるとはな」
ロバート「まさか…マイがそれを行なったのか…!?」
ライ「行くぞ、マイ! まずは眼前の敵を片づける!」
マイ「りょ、了解…!」
<戦闘開始<

<敵7小隊以下or2PP・味方ユニット出現>

〔味方ユニット出現〕
ライ「ダイゼンガーにアウセンザイター! 何故、ここへ!?」
レーツェル「我々もイルイに呼ばれたのだ」
マイ「え…!?」
ライ「どういうことだ…? 彼女は我々を避けていたのではないのか?」
レーツェル「話は後だ。今は敵の撃破を優先する!」

<ライが戦闘>
ライ「リュウセイとの約束を破るわけにはいかないのでな!」「ここは何としても守ってみせる…!」

<マイが戦闘>
マイ「私はもう迷わない! 守りたい人達と人々の未来のため、そして…」「アヤやリュウのためにも戦い抜く!」

<ゼンガーが戦闘>
ゼンガー「我が斬艦刀に映るは未来を照らす希望の光!!」「その光ある限り、我らに敗北の二文字はない!!」

<レーツェルが戦闘>
レーツェル「トロンベの力、とくと味わっていただこう!!」

<敵全機・勝利条件達成>
ゼンガー「…片付いたようだな」
レーツェル「だが、ここにアルタードがあることが判明した以上、連中は再び部隊を送り込んでくるだろう」
ライ「帝国観察軍はアルタードを警戒しているのか…?」
マイ「………」
ライ「マイ…イルイ・ガンエデンは…?」
マイ「わからない…」(あの子は…私に何を…?)
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マオ・インダストリー 研究施設
マイ「父様…」
ケンゾウ「マイ…大丈夫か?」
マイ「うん…」
カーク「…今回の戦闘では非常に大きな収穫があった」
ライ「収穫?」
カーク「そう…XNディメンションの発動だ」
マイ「それは…?」
カーク「対無次元侵入路用超高域殲滅型パーソナルトルーパーとして開発されているSR-01アルタードの最大の特徴であり…」「SRX計画の最終目的…それこそが今後の戦いの行方を左右する」
ケンゾウ「任意次元への接触の名が示す通り、理論的には、その機能は存在するあらゆる世界へアクセスが可能となる」
マイ「そんなことをどうやって…」
カーク「お前も知っての通りだ。その発動にはゲートを使う」「ゲートが人の意志に反応するのなら、強大な意思の力でそれを制御することも可能なはずだ」「そして、アルタードはT-LINKシステムによって念の力を高め、それを行なうのだ」
ケンゾウ「そう…サイコドライバークラスの念の力によってな」
マイ(イルイは、その力を私に…いや…アルタードに託そうとしたのか…)
〔扉の開閉音〕
ロバート「どうやらアルタードの最終調整はイカロス基地で行うことになりそうだ」
ライ「何かあったのですか?」
ロバート「ソール11遊星主との戦いのため銀河の中心部へ向かっていたリュウセイ達の消息が途絶えた…」
マイ「そんな…!」
ロバート「前後の状況から判断すると超空間に飲み込まれ、そこに閉じ込められているらしい」「詳しい情報はイカロス基地にたどり着いた少年達から聞いてほしいとのことだ」
ライ「では…?」
ゼンガー「星々の果てで志を同じくする者が我らの力を必要としている…」
レーツェル「どうやら、アルタードのXNディメンジョンしか、この危機を救うことは出来ないようだ」
マイ「行こう、ライ…。リュウが私達を待っている」
ライ「やれるのか、マイ?」
マイ「…私一人の力ではわからない…。だが、私の中には多くの人達の想いが宿っている」「それがあれば、リュウ達を救える…。いや、救ってみせる。みんなは私の大切な仲間だから…」
ライ「ああ…。イカロス基地に着いたら忙しくなるぞ」
マイ「うん…」(ありがとう、イルイ…。私もお前に逢えてよかった…)(いつの日か、お前にまた会いたい…。仲間として、友達として…)

月面 アンマン
イルイ(守護の剣達よ…。この星の…いえ、この銀河の命運をあなた達に託します…)(そして、抗うのです…。この宇宙に定められた運命に…その生命の限りに…)
〔武器を振るう音〕
〔衝撃の伝わる音〕

イルイ「あ…!」
〔人の倒れる音〕
???(フローラ)「シャピロ・キーツの情報網…確かだったな」「そして地獄大元帥特製の神経麻酔針の前には神の子と言えどひとたまりもなかったか…」「しかし、この小娘が我らの切り札になるとはな…」
イルイ「あ…ああ……」
フローラ「悪く思うなよ、娘。今より、お前の身柄は我ら地底帝国が預からせてもらうぞ」
イルイ「ああ………」(ナシムの子らよ…。託します…この銀河の命運を………)
【シナリオエンドデモ終了】


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