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No.11B
白いモビルスーツ

【シナリオデモ開始】
現在位置 移動中

クロ「シロ! シロってば!」
シロ「ニャんだ…? もうおニャか一杯だニャ…」
クロ「んもう! ニャに寝ぼけてんのよ! さっさと起きニャさいよ!!」
シロ「フニャ…ここは…?」
クロ「どうやら、さっきあたし達を+消えてくれた戦艦の中みたいだニャ」
シロ「そっか…おいら達、地上に出たんだっけ…。ところで、マサキは?」
クロ「…まだ気を失っているわよ」
シロ(………)「マサキ! おい、マサキ!」
クロ「マサキ、起きて!」
マサキ「ん…ううん…」「ウェンディ…テュッティ…俺は…必ず奴を、…シュウを…」
クロ「…マサキ…」
シロ「しっかりしろ、マサキ!」
マサキ「…クロにシロ…俺、どうなったんだ?」
シロ「おそらく、プラーナを使い過ぎて気絶したんだニャ」
マサキ「…ああ、そうや、プラーナ・コンバーターが故障してたんだっけ…」
シロ「身体の調子はどうニャ?」
マサキ「何とか大丈夫だ。それより、シュウを捜そう。俺達はそのために地上へ来たんだからな」
クロ「行方不明にニャッたモニカ様やフェイル様…大丈夫ニャのかしら…」
マサキ(………)「…俺達がそれを心配しても仕方がねえ。ラ・ギアスのことはヤンロン達にまかせようぜ…」
シロ「あ、誰か来るニャ!」
マサキ「…お前らは黙ってろよ。地上の猫は喋らないから、人を驚かせるだけだ」
クロ「OKニャ」
マサキ「だから喋るなって。それから…俺が出ていった後、サイバスターに戻っていてくれ」
シロ「ここから抜け出すのか?」
マサキ「ああ。隙を見て脱出する」
レコア「気がついたらしいわね」
マサキ(………)

ブライト「すまんが、マサキ君。君とあのサイバスターのことを教えてもらいたい」「君はどこから来たんだ? そして、あのサイバスターというロボットは何なのだ?」
マサキ(………)「その前に、こっちから一つ質問していいか?」
レコア「質問?」
マサキ「あんた達、シュウ=シラカワという男を知っているか?」
ブライト「シュウ? DC日本支部総裁のシラカワ博士のことか?」
マサキ「!!」(DC…? 日本支部…ということは奴は日本にいるのか!)
レコア「君、どうかしたの?」
マサキ「ありがとよ。それから、助けてもらった礼はいつか必ずするからな」
ブライト「ま、待て! どこへ行く!!」

〔警報〕
サエグサ「ブライト艦長! サイバスターが格納庫内で起動しています!!」
ブライト「くっ…素早い奴だな」
甲児「あのマサキって奴、意識が戻ったんですか!?」
ブライト「今、アーガマから出ようとしている!」
トーレス「サイバスターから格納庫のハッチを開けろと通信が入っています!」
豹馬「何だ、あいつ!? どこへ行こうってんだ!?」
サエグサ「どうしますか、艦長?」
クワトロ「ブライト艦長、彼をこのまま行かせた方がいい。後々面倒がなくて済む」
ブライト「…やむをえん、ハッチを開けろ!」
トーレス「サイバスターが発進します!」
〔機体の発進音〕
サエグサ「な、何てスピードだ…」
トーレス「もうレーダーから消えやがった…」
甲児「まるで…疾風だな」

アムロ「ブライト、格納庫で騒ぎがあったらしいが…何だったんだ?」
ブライト「サイバスターが発進した」
アムロ「サイバスター? ああ、あの正体不明の機体か…」
ブライト「結局、何者かわからずじまいだった」
〔通信のコール音〕
トーレス「ブライト艦長、極東支部の岡長官から緊急通信が入っています」
ブライト「緊急通信? 穏やかでないな…こちらに回せ」
トーレス「了解」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

岡「ブライト中佐、緊急事態が発生した。ティターンズがジャブローの制圧に成功したのだ」
ブライト「何ですって!?」
クワトロ「馬鹿な…戦艦2、3隻で!? しかも、この短期間にあの広大なジャブローを?」
アムロ「防衛隊が不甲斐なかったか、ティターンズがあらかじめ根回しをしていたか…そのどちらかだな」
岡「うむ。それと、未確認情報だがティターンズに協力する組織が存在しているようなのだ」
竜馬「協力組織? なら、ネオ・ジオンがジャブロー制圧を支援したんですか?」
岡「それは違う。ネオ・ジオン軍はジャブローに降下していない」
デュオ「だったら、エアロゲイターか!?」
クワトロ「今までのティターンズの動きから考えて、それはあり得ないな」
ブライト「…ネオ・ジオンでも、エアロゲイターでもない勢力か…」
スレッガー「ブライト艦長…もしかすると俺達がホワイトベースに乗っていた時に襲ってきた連中かも知れんぜ」
甲児「そいつらは何者だ?」
カミーユ「甲児達と出会う前、正体不明のモビルスーツ部隊と交戦したことがあるのさ」
豹馬「モビルスーツ…ってことは少なくとも地球人だよな」
クワトロ(もしかすると…木製圏の連中かも知れない)
岡「詳しい情報はこちらでも調べる。それと、これからの君達のことだが…」
ブライト「ええ。今から我々がジャブローに向かっても手遅れです」「それに軍上層部を完全に掌握したティターンズはエゥーゴを本気でつぶしにかかるでしょう」
クワトロ「そうだな。我々は軍から反逆者の扱いを受けることになる」
アムロ「ティターンズがジオンと結びついている事実を世の中に知らしめることが出来れば話は別だが…」
カミーユ「でも、それには発言力や影響力のある人の存在が必要です」
アムロ「そうだな。クワトロ大尉はどう思う?」
クワトロ(………)「それはエゥーゴのブレックス准将が行うべきことだ」
アムロ(………)「いずれにせよ、我々が圧倒的に不利である点は変わらない」
岡「そこで提案があるのだが、私は君達アーガマ隊を連邦軍極東支部の直属部隊にしようと考えている」
デュオ「! 何だって!?」
甲児「それって…俺やリョウ、豹馬達が軍に入るってことですか?」
岡「あくまでも建前だ。民間人である君達の立場や処遇を変えようとは思っていない」
甲児「じゃあ、何で?」
岡「現在、ジオン軍は極東や南アタリア島だけでなく、中央ヨーロッパやオーストラリア地区にも降下している」「当然ティターンズは彼らに対して何ら対抗手段を討っておらん。そのため各地で正規の連邦軍が次々と敗退している」
クリス「戦いから遠ざかっている連邦軍や仕方のないことかも知れませんね…」
岡「さらにティターンズが連邦軍の主導権を握りつつある今、君達は彼らに反逆者の烙印を押されてしまう可能性が高い」
クワトロ「なるほど。そこで我々が極東支部の直属部隊となれば…少なくとも彼らに反逆の汚名を着せられることはないか…」
エマ「正々堂々と極東支部から補給も受けられますしね」
岡「そうだ。君達は建前上、極東支部直属のネオ・ジオン討伐隊となるのだ」
ブライト「それでは長官の立場が危うくなるのではありませんか?」
岡「すでに極東支部と私はティターンズから危険視されている。彼らが極東支部へ攻撃を開始するのは時間の問題だよ」
ブライト(………)
岡「ブレックス准将には私から説明する。それまで、君達は私の命令に従ってくれ」
ブライト「了解です」
岡「君達と合流する予定のヘンケン部隊は極東支部へ向かわせる」
ブライト「では、我々は?」
岡「アーガマは中央ヨーロッパのラゲーン地区へ向かってくれ。ネオ・ジオンの新たな部隊がそこへ降下した」「その部隊の調査をしてほしい」
ブライト「調査?」
岡「その部隊はジオン系や連邦系のモビルスーツを使用していないらしいのだ」
クワトロ「その部隊がティターンズに協力している第三の組織と関係があるかどうか調べるわけですね」
岡「そうだ」
デュオ「でも、ヨーロッパには連邦軍の支部があるはずだろう? 何で俺達がそんなことしなきゃならねえんだ?」
岡「すでにネオ・ジオン軍によって連邦軍ヨーロッパ支部は沈黙した…」「さらに、たった1機のモビルスーツによって壊滅した部隊や基地もあるという…」
カミーユ「それも謎の勢力のモビルスーツですか?」
岡「いや…報告ではガンダムに似た機体だったという…」
デュオ(まさか…俺のコロニー以外の連中が送り込んだガンダムの仕業か?)
岡「戦況は君達が想像している以上に悪化している。十分気をつけてくれ」
ブライト「了解しました。本艦はこれより中央ヨーロッパへ向かいます」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「白いモビルスーツ」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
クロノクル「ファラ中佐、あの工場に熱源反応があります」
ファラ「人がいるのか…? この地区は我々ベスパがあらかた制圧したはずだがな…」「それに、ジオン軍からの情報では、この辺りに連邦軍の施設は存在しないはずだ」
クロノクル「ウーイッグの難民かも知れませんが、連邦軍の生き残りが工場内にいるとも考えられます」
ファラ「よし、クロノクル中尉、あの工場を調査せよ」
クロノクル「はっ」
ロメロ「伯爵! ダメじゃ、こっちに向かって来よる!!」
ニュング「奴らめ…この工場の正体に気付いたか!?」
スージィ「こ、このビームローターの音…あ、あたし達の街、ウーイッグを焼いたモビルスーツの…!!」
ウォレン「ス、スージィ、大丈夫!?」
オデロ「くそっ! やっとの思いでこの工場に逃げ込んだってのに!!」
カルル「ふぎゃあ、ふぎゃあ!!」
オデロ「シャクティ、カルルを泣かすな!」
シャクティ「ご、ごめんなさい…。カルル…いい子だから泣きやんで…」
マーベット「伯爵、私が出撃します! その間にみんなは逃げて下さい!」
ニュング「君は足にケガをしておる! 戦闘は無理だ!!」
マーベット「しかし、この工場へ踏み込まれたら、おしまいです!」「今、ここでヴィクトリーが彼らの手に渡ってしまったら…私達は何のためにここまで来たんです!?」
ニュング「最悪の場合は他の者を脱出させてから工場を爆破する!」
マーベット「そ、そんな…!」
ウッソ「マーベットさん、僕がコアファイターで出ます!」
マーベット「あなたのような子供を戦わせるわけにはいかないわ!」
ウッソ「でも、そのケガじゃ…!」
マーベット「あなたにはシャクティやカルルを守る役目があるでしょう!?」
ウッソ「………」
マーベット「出撃します!」
〔味方ユニット出現〕
クロノクル「むっ、どこから出てきたのだ、あの小型機は!!」
マーベット「これ以上、ジオン軍の好き勝手にさせるものですか!」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1出現>

ウッソ「やっぱり、マーベットさんだけじゃ無理だ!」「ヴィクトリーのコアファイターはもう一機あるんでしょ!? 僕も出撃します!!」
シャクティ「ウッソ!」
ニュング「ウッソ君…すまんが、頼めるか?」
カテジナ「ダメよ、ウッソ君」
ウッソ「カ、カテジナさん…」
ニュング「カテジナ君。我々がこの状況を生き延びるためにはウッソ君に頼るしかないのだ…」
カテジナ「殺し合いは大人達がやればいいんですよ。どうしてウッソ君が出撃しなければならないんです?」
ニュング「………」
カテジナ「怖いんでしょう、ウッソ君? あなたが出ることはないわ」
ウッソ「でも、このままじゃみんなが…。僕はマーベットさんにもカテジナさんにもみんなにも、死んで欲しくないんです!」
ニュング「オーティス、コアファイターの射出準備をしてくれ!」
オーティス「了解だ!」
カテジナ「これだから大人達は…!」
シャクティ「ウッソ…戦うの? 私…そんなウッソを見たくない…」
ウッソ「だからってこのまま死ねるの? 殺されていいの?」「僕は嫌だよ。いつの間にかいなくなった父さんや母さんのことを知らないまま死ぬなんて」「シャクティだって自分の両親を知らずに死にたくはないだろ!?」
シャクティ「それは…そうだけど…怖くないの…?」
ウッソ「怖いよ! だけど、怖いからってじっとしていたら、もっと怖いんだ!」「だから、行くよ!」
シャクティ「ウッソ!!」
〔味方ユニット出現〕
クロノクル「また戦闘機だと!? やはり、あそこは連邦軍のモビルスーツ工場か!」
マーベット「ウッソが出たの!?」
オーティス「続いてハンガーを射出する!」
ロメロ「あの子に空中換装が出来るのか!?」
ニュング「彼はスペシャルだ。必ず成功させるよ。ハンガー射出!」
〔味方ユニット出現〕
ウッソ「うわっ、何なの!? あれは工場にあったパーツか!?」
オーティス「聞こえるか、ウッソ君。ハンガーとファイター、それにブーツとで飛行軸を合わせるんだ!」
〔ウッソ、ハンガーの前へ移動〕
〔ウッソ、合体〕

ウッソ「ハンガーが今ので…ブーツはどこなんです!?」
オーティス「今から射出する! オートバランサーをVモードに!!」
〔味方ユニット出現〕
クロノクル「ドッキングしているのか!? させるか!」
〔クロノクル、ブーツへ隣接〕
〔味方ユニット撃破〕

ウッソ「ブーツがやられた!?」
オーティス「もう一度、ブーツを出す! それまで、何とか持ちこたえてくれ!」
ウッソ「モビルスーツの上半身だけで持ちこたえろって言うの!?」「で、でも、やるしかないっ!」

<ウッソvsクロノクル>
クロノクル「小型戦闘機にパーツを付けて何をするつもりだ!?」
ウッソ「や、やられてたまるもんかっ!!」

<3PP>
オーティス「ブーツを射出する!」
ウッソ「了解! Vモード軸合わせ!!
〔味方ユニット出現〕
〔ウッソ、ブーツの前へ移動〕
〔ウッソ、合体〕

ロメロ「おおっ、成功じゃ!」
ウッソ「よおし、これなら!」
クロノクル「白いモビルスーツに見えたが…」「!! 白い奴だと!?」「連邦の白い奴…まさか、ガンダムか!?」
〔クロノクル、ウッソへ隣接〕
クロノクル「そこのモビルスーツ! ネオ・ジオンの特務部隊ベスパに刃向かうつもりか!?」
ウッソ「ここは地球なんだぞ! お前達にここを攻撃する権利なんてないんだ!」
クロノクル「な、何だ、少年の声だと!? だが、貴様達に地球を汚す権利はない!」
ウッソ「ベスパやジオンはコロニーにいればいいんだっ!」
クロノクル「少年が何を言うか!!」
ウッソ「この、猫の目か狐目なんかーっ!
[イベント戦闘「ウッソvsクロノクル」]
クロノクル「センサーの調子が!?」「くっ…このままでは戦闘が出来ん。不時着する!」
〔敵ユニット離脱〕
ファラ「クロノクルめ…ゲリラを制圧出来んとはな…」「各機、あの工場を占拠する! 新型のガンダムは撃墜して構わんぞ!」
ニュング「いかん、奴らめ…この工場を占拠するつもりか!?」
ウッソ「くそっ、やらせないぞ!」

<4PP・味方援軍1出現>
〔味方戦艦出現〕
ロメロ「あれは…もしかしてエゥーゴのアーガマか!?」
ウッソ「何だ、あの艦…? 一年戦争で活躍したっていうホワイトベースと似ている!?」
ニュング「アーガマ隊はジャブローに向かったと聞いていたが…」
ロメロ「何にせよ、助かったわい!」
ブライト「こんな所にガンダムが!? 連邦軍の残存部隊がいるのか!?」
アムロ「あのガンダムは…新型なのか?」
クワトロ「あれはエゥーゴの支援組織、リガ・ミリティアが開発したヴィクトリーガンダムだ」
アムロ「あのガンダムを知っているのか?」
クワトロ「ああ。しかし、あれは付きで開発が進められていたはず…それが何故、地球に?」
ブライト「それに、敵側のモビルスーツ…ジオンのものとは系統が違うようだ」
クワトロ「岡長官の言った通り…ジオンやティターンズではない組織のモビルスーツらしいな」
ブライト「トーレス、敵モビルスーツのデータ収集を行うんだ!」
トーレス「了解!」
ブライト「各機、出撃! リガ・ミリティアを救出しろ!」
〈出撃ユニット選択〉

<メッチェ撃破>
ファラ「連邦軍にこんな強力な部隊が残っていたとはな」

<敵全滅orメッチェ以外の敵全滅・勝利条件達成>
※※まだメッチェ健在の場合、セリフ追加※※
ファラ「連邦軍にこんな強力な部隊が残っていたとはな。メッチェ、撤退するぞ」
メッチェ「はっ」
〔敵ユニット離脱〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

現在位置 移動中

ニュング「クワトロ大尉、まさか君達アーガマ隊が来てくれるとは思ってもいなかったよ」
クワトロ「ご無事で何よりです、オイ=ニュング伯爵」
ブライト「大尉、リガ・ミリティアとはどういう組織なんだ?」
クワトロ「エゥーゴと同じく、反地球連邦運動のスペースノイドが集まって出来た組織だ」
ニュング「我々の組織はモビルスーツ関係の技術者がほとんどでね」「アナハイムと組んでエゥーゴが使用するモビルスーツの開発を担当しているのだ」
アムロ「では、あのガンダムは…」
ニュング「リガ・ミリティアとアハナイムで共同開発した新型機、ヴィクトリーガンダムだ」
豹馬「ヴィクトリー…Vか。何となく名前に親近感がわくなあ」
ちずる「そうね。コン・バトラーVの『V』にはヴィクトリーの意味も込められているものね」
甲児「胴体にでっかく『V』とか描いてあったらイカすんだけどなあ」
アムロ「ロメロさん、具体的にVガンダムとはどういうモビルスーツなんですか?」
ロメロ「あれはお前さんが乗っておったガンダムのコンセプトを昇華させ、量産を前提に開発された機体じゃ」「その証拠にガンダムMK-IIでは廃止されたコアブロックシステムを採用しておるじゃろう?」
カミーユ「量産型のガンダム…では、ジムのアップグレード版?」
ニュング「いや。我々はジムではなく、ガンダムそのものを量産するつもりなのだ」
豹馬「う~ん、量産されちまうとガンダムのありがたみがなくなるような気がするなあ」
アムロ「ガンダムの量産化計画…軍では聞いたことがない話ですね」
ロメロ「当たり前じゃ。ワシらのV計画はZ計画と同じで、連邦軍とは関係がない」
オーティス「ヴィクトリーはアナハイムと我々が造り上げたオリジナルのガンダムなんだよ」
十三「ほんなら、デュオのガンダムデスサイズを開発したのもじいさん達なんかいな?」
ロメロ「ガンダムデスサイズ? そんな機体は知らんのう」
クワトロ(………)(やはり、あのガンダムはリガ・ミリティアで開発された機体ではないのか…)
ブライト「ところで、何故あなた方は中央ヨーロッパに?」
ニュング「我々は重力下でヴィクトリーのテストを行うため、リーンホースJr.で密かに地球へ降りて来ていたんだよ」「そして、先程の工場へ着いた後、運悪くジオンの降下部隊と遭遇してしまったのだ」
クワトロ「リーンホースJr.は今どこにいるんです?」
ニュング「特別区のホンコンへ向かった。あそこは我々に資金を援助してくれる破嵐財閥の勢力が強い場所だからね」
ブライト「ニュングさん、敵側のモビルスーツについて何かご存じではありませんか?」
オーティス「あれは…ジュピトリアンの機体だ」
ブライト「ジュピトリアン?」
オーティス「モビルスーツの核融合炉に必要なヘリウム3を木星で採取し、地球圏に輸送している集団の俗称だ」
ブライト「連邦軍と木星開発事業団の木星エネルギー船団…木星帰りとも呼ばれる人々のことですか?」
ニュング「そうだ。一年戦争後、彼らは自分達をジュピトリアン…木星人と呼ぶようになった」
カミーユ「木星人? まるで地球人とは別の種族のような感じですね」
大作「ひょっとして…身体もタコのごたるなっとるとじゃなかと?」
甲児「それは火星人だろ」
小介「でも、地球とは違う環境に出た人類が独自のメンタリティを持つのは、ある意味必然なのかも知れませんね」
アムロ「そうだな。人がコロニーや月で生活するようになって、ニュータイプが生まれたように…」「木星という過酷な環境がそこに住む人をジュピトリアンという種に変えたのかも知れない」
ブライト「今までもスペースノイドとアースノイドという区分はあったが、さらに新しい概念が生まれたのか…?」
ちずる「そう言われると…エアロゲイターみたいな異星人と同じに思えてきますね…」
ニュング「噂では、ジュピトリアンは独自に軍隊を結成し、アステロイドベルトにいたジオンに協力しているらしい…」
クワトロ(確かに、私がアクシズにいた時もジュピトリアンとの接触は幾度かあったようだが…)(あくまでも彼らとの関係はヘリウム3の取引だけで、軍事的な援助は受けていなかったはずだ)(あるいは…ギレンが…?)
カミーユ「もしかするとティターンズのジャブロー制圧を支援したのも…」
ブライト「ああ。ジュピトリアンである可能性が高い」「彼らは連邦軍や木星開発事業団から…いや、地球圏そのものから独立を目論んでいるというのか…」
アムロ「一体、何が目的で?」
ニュング「それは不明だ。だが、今回のジオンの地球侵攻に大きく関わっていることは間違いない」
カテジナ「お話し中すみません。お願いしたいことがあるのですが…」
ブライト「君は?」
カテジナ「カテジナ=ルースと申します」
ニュング「彼女はウーイッグからの避難民だ。ウッソ君達と一緒に逃げていたを我々が保護した」
ブライト「それで、要件は?」
カテジナ「私達をここで降ろして下さい。これ以上、あなた方と行動を共にする必要はないでしょう?」
ニュング「しかし、君…ウーイッグはもう廃墟も同然だ。これからどうやって生活をしていくつもりなのだ?」
カテジナ「あの街はジオンに爆撃されて良かったんです」「ロームフェラ財団特別区の特権にすがっていた人はみな堕落してしまいましたから」
ニュング「き、君…」
カテジナ「腐敗しきった連邦政府の支配下で生きていくのなら、いっそのことジオンに投降した方がいいとさえ思っています」
クワトロ(………)
豹馬「それは聞き捨てならねえな。だったら、俺達は何のために戦ってんだよ!?」
カテジナ「私はあなた達に助けてくれと頼んだ覚えはないわ」
豹馬「な、何ぃ!?」
カテジナ「それに、あなた達の行動は無駄に戦火を広げているだけではなくて?」
アムロ「だからとって、我々は何もしないわけにはいかない。助けを待っている人達がいるのも事実なんだ」
甲児「そうだ。もし、あんたが逆の立場だったら、自分に助けを求めてくる奴を見殺しに出来るってのか!?」
カテジナ「そ、それは…」
ブライト「甲児、そこまでにしておけ」
甲児「し、しかし!」
カテジナ(………)
ブライト「君達民間人はここで降ろそう。食料や生活物資も用意させる」
カテジナ「…ありがとうございます」

ロメロ「おお、アストナージ君。元気そうでなによりじゃな」
アストナージ「ロメロさんこそ。V計画は成功したみたいですね」
ロメロ「何の、まだまだ。ヴィクトリータイプが1機完成しただけに過ぎんわい」
オーティス「だが、さっきの戦闘で予備のハンガーとブーツを全て失ってしまった…」
マーベット「私のコアファイターも無理に動かしたせいで、使い物にならなくなってしまいました…」
ロメロ「残るはウッソ君が乗っていたヴィクトリーだけか…」
アストナージ「これから、どうされるんですか?」
ロメロ「お前さん達に同行してヴィクトリーのテストを続けようと思っとる」「月で開発が始まったヴィクトリー2号機のために、データを集める必要があるんじゃ」

オーティス「それと…我々の工場から使えそうな強化パーツをここへ持ってきた」「後でここの機体に組み込みたまえ」
アストナージ「わかりました」

オデロ「よお、ウッソ。お前、この艦に残るつもりだってな」
ウッソ(………)
シャクティ「ウッソ、それ…本当なの?」
ウッソ「…ああ、そうだよ」
シャクティ「この艦は軍艦なのよ。ウッソ、戦うつもりなの…?」
ウォレン「そうだよ。ここで戦う理由なんてないよ」
ウッソ「父さんと母さんは宇宙で反地球連邦運動に参加すると言って家から出て行ったんだ」「だったら、エゥーゴの艦に乗っていれば、父さん達の手掛かりがつかめるかも知れない」「それに、父さん達なら行方不明になったシャクティの母さんのことだってわかるかも」
シャクティ(………)
ウッソ「僕と一緒に行こうよ、シャクティ」
オデロ「やめとけ、シャクティ。ウッソはあのガンダムに乗りたいだけなんだ。俺達と一緒にここから出ようぜ」
ウッソ「そんなことないよ! 僕は戦いに加わるつもりなんてない!」
オデロ「でもよ、お前はさっきマーベットさん以上に戦って見せたじゃねえか」「この艦にいたら、必ずモビルスーツのパイロットをやらされるに決まってるぜ」
ウッソ(………)
スージィ「ねえ、シャクティ、この艦から降りようよ。カルルだっているんだし…」
オデロ「そうそう。カテジナさんだってこの艦から降りるつもりなんだぜ」
ウッソ「! カテジナさんが!?」
オデロ「何だ、初恋の人が降りるとなったら顔色を変えやがったぜ、こいつ」
ウッソ(………)
オデロ「こんな所にいたら、ジオンとの戦争に巻き込まれるだけだ。俺は死にたくねえから、降りるぜ」
ウッソ「…でも、僕は…」
シャクティ「お願い、ウッソ。もう一度考え直して…」
ウッソ(………)
【シナリオエンドデモ終了】


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