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No.13A
少女が見た流星

【シナリオデモ開始】
現在位置 ジャブロー・ティターンズ基地

ジャミトフ「そうか…ネオ・ジオン軍は南アタリア島の制圧に失敗したか」
バスク「我々の手引きで3個大隊があの区域に降下しましたが、戦力の半分を失い、撤退しつつあるようです」
ジャミトフ「彼らでも連邦特別宇宙軍SDFの壁を破れなかったか。それで、SDF側の被害はいかほどか?」
ジャマイカン「20%の戦力ダウンだそうです」
ジャミトフ「フフフ…ジオン共め、こちらの思惑以上に健闘したようだな」
ジャマイカン「ですが、そろそろ奴らの手綱を引き絞りませんと…」「他区域に降下した部隊の中には、こちらの予定にない行動をとっているものも出てきております」
ジャミトフ「案ずるな。南アタリア島以外の降下地点にはエゥーゴやカラバ、リガ・ミリティアを泳がしてある…」「それに正規軍の岡やコーウェンがジオンの侵攻を黙って見逃すはずがない」「ところで、奴らはオーストラリアのトリントン基地から例のガンダムを奪取したのか?」
ジャマイカン「はっ。ガンダム試作2号機は間違いなくジオンの手に渡ったようであります」「また、これを理由に反ティターンズ派のコーウェン准将を失脚させる手はずも進んでおります」
ジャミトフ「後はジオンの星の屑作戦の発動を待つのみ…か」
バスク「ネオ・ジオンとSDF、その他の勢力を衝突させ、それぞれの戦力の疲弊を待つという閣下の作戦…」「今のところは上手くいっておりますな」
ジャミトフ「後は、ジュピトリアンと我が方の戦力で南アタリア島を攻撃し、ASS-1とEOTを手に入れる」「あの宇宙戦艦さえ我が物にすれば…ネオ・ジオンの壊滅、そして地球圏の統一など容易いことだ」
バスク「ですが、閣下。自分はあのパプテマス=シロッコという男を信用することが出来ません」
ジャミトフ「…シロッコは、衛星軌道上のジュピトリスで待機中だったな」
ジャマイカン「はい。我々の南アタリア島制圧作戦に戦力を提供する手はずになっております」
バスク「フン。シロッコめ…自分は地球へ降下しないつもりか」「しかし、あの男…閣下への誓約書に血判を押すなど…やり方がいちいち気に入りませんな」
ジャミトフ「確かに、奴は危険だ。だが、これからのティターンズはああいう男も使いこなさねばならん」
バスク「…はっ」
ジャミトフ「それに、我々はジャブローの制圧に成功したが、まだ連邦軍の全てを掌握したわけではない」
バスク「連邦軍極東支部と、トレーズ=クシュリナーダ率いる連邦軍特務部隊OZですな」
ジャマイカン「奴は政財界に絶大な影響力を持つロームフェラ財団の幹部でもあり、シロッコ同様、危険な男です」
ジャミトフ「ロームフェラ財団には根回しをしてある。OZは動かんよ」
ジャマイカン「ですが、トレーズはここ最近、DCやSDFと水面下で接触しているという情報もあります」「もし、OZが動けば、我々やジオンの作戦行動に支障が出ます」
ジャミトフ「我々が南アタリア島の制圧に成功すれば、極東支部やOZなど敵ではない…」「我々の当面の問題は、南アタリア島を防衛するSDFをいかにして打ち破るか…だ」

現在位置 移動中

トーレス「カラバとの合流地点に近づきました」
ブライト「向こうはガルダタイプの輸送機で来ているはずだ」
サエグサ「ブライト艦長!」
ブライト「何だ?」
サエグサ「超高々度から、こちらの方へ降下してくる物体を目視で確認しました」
ブライト「超高々度…イン石か?」
サエグサ「いえ、大気圏突入のウェーブコースをトレースしてます。イン石や人工衛星ではありません」
エマ「じゃあ、モビルスーツ?」
サエグサ「モビルスーツなら、バリュートシステムを使うはずです。あれは単体で大気圏に突入してます」
レコア「単体で!? 普通のモビルスーツなら燃え尽きてしまうはずなのに…」
デュオ(単体で大気圏突入に耐えられるモビルスーツだと…?)(まさか…別のコロニーから地球に送り込まれたガンダムなのか?)
〔警報(基地パターン)〕
トーレス「アーガマの進路前方にモビルスーツ部隊を発見!」
ブライト「カラバか?」
トーレス「違います! 連邦軍特務部隊OZ所属の機体です!」
ブライト「OZ!? あのロームフェラ財団の私設軍隊か」
豹馬「私設軍隊? 連邦軍の部隊じゃないの?」
ブライト「一応はな。だが、ロームフェラ財団を後ろ盾とし、モビルスーツも軍とは違って独自の機体が配備されている」
クワトロ「そのため、ティターンズさえも彼らには手出しが出来ないのさ」
豹馬「要は金持ちでわがままな特殊部隊ってことか。始末が悪いぜ」
隼人「それに、どうやら俺達はロームフェラ財団にとって邪魔者らしいな。奴らは俺達に攻撃をしかけてくるつもりだ」
ブライト「総員、戦闘配置につけ!」
【シナリオデモ開始】


サブタイトル
「少女が見た流星」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃ユニット選択〉
ゼクス「アーガマに告ぐ。私は連邦軍特務部隊OZ所属、ゼクス=マーキス特佐だ」「直ちに武装解除し、我々OZへ投降せよ」
デュオ(ついに現れやがったな。俺のもう一つの標的、OZが…)(それに、あれはトールギス…俺達のガンダムの原型となったモビルスーツか…)(OZめ…どこからあんな物を引きずり出して来たんだ!?)
ゼクス「命令に従わない場合は貴艦を攻撃する」
ブライト「ゼクス特佐。我々にはOZへ投降する理由がない」
ゼクス「君達の存在は我々OZの作戦に支障をきたす」「それに、君達のやり方ではいたずらに戦火を広げるだけだ」
甲児「な、何だって!?」
竜馬「俺達が戦争を拡大しているというのか!?」
ブライト「ゼクス特佐。その命令は軍かロームフェラ財団のどちらが出したものなのだ?」
ゼクス「そのどちらでもない。この命令はOZ総帥、トレーズ=クシュリナーダによるものだ」
クワトロ(トレーズ=クシュリナーダ…その名に聞き覚えがあるな…)
ゼクス「君達だけでジオンを倒すことは出来ない。速やかに武装解除し、アーガマを明け渡すのだ」
ちずる「要は協力しろってことでしょ。だったら、素直にそう言えばいいじゃない!」
ボス「そうだわさ。どうして投降する必要があるのさ?」
ゼクス「君達は自分達がいかに危険な存在であるか、認識していないようだな…」
竜馬「俺達が危険な存在…?」
ゼクス「所属不明のガンダムやスーパーロボット…一個師団に匹敵する集団が軍にも属さず、地球上を徘徊している」「我々アースノイドにとって、君達はネオ・ジオンと同様、危険な存在なのだ」
デュオ(…その通りだ。俺の任務にはアーガマ隊の監視も含まれてるしな)(もし、アーガマ隊がコロニーに牙をむくようなことがあれば俺はこの艦を沈める…)
豹馬「俺達は地球圏の平和のために戦ってんだぜ! なのに、何で危険物扱いされなきゃならねえんだ!?」
ゼクス「………」(平和のために、か。だが、完全平和主義を掲げた私の祖国は連邦軍に滅ぼされた…)
ブライト「ゼクス特佐。我々の部隊は連邦軍極東支部に編入される予定だ。決して無統制の戦力ではない」
ゼクス「…我々から見れば極東支部もティターンズ同様、危険な存在だ」「それに、人類同士の戦争は7年前に終わったのだ」「来るべき脅威に備えて、地球圏の戦力はOZによって一つに統一されなければならない」
○○○「………」
*選択
「ゼクスを肯定する」
「ゼクスを否定する」


※※「ゼクスを肯定する」を選択した場合のセリフ※※
<<ブリット>>
ブリット「…確かに、あなたの言うことにも一理ある」

甲児「お、おい、○○○。何を言い出すんだよ!?」
<<ブリット>>
ブリット「今は地球人同士で戦争をしている場合じゃない」

十三「ほんなら、あいつらに手ぇ貸せ言うんかいな。見たところ、OZかてティターンズと変わりないで」
デュオ「そうだ、○○○。考えが甘いんだよ。OZのバックにいるロームフェラ財団は戦争商人だぜ?」「奴らの目的は地球とコロニーをわざと対立させて戦争を起こし、それを管理して、兵器を売ることだ」「異星人さえ商売相手にしそうな連中に地球圏を支配されたら、戦争なんて未来永劫なくならねえぞ!」「俺はOZに降伏するぐらいなら、自爆を選んだ方がマシだね」
ゼクス「………」
<<ブリット>>
ブリット「それはわかるが、色んな主義主張を乗り越えなければ、人類が生き残れないのも事実だ!」

クワトロ「○○○の言うことは正論だが、我々エゥーゴはOZに協力するわけにはいかない」「それに、我々の出資者がロームフェラ財団に屈することを望むとは思えないのでね…」
ゼクス「…それはOZに対する宣戦布告と受け取らせて頂く」
クワトロ「…ところで、君はその仮面を被り、OZに従い続けるつもりなのか?」
ゼクス「!! 何故、そんなことを私に問うのだ?」
クワトロ「昔、君と同じ様な仮面を被っていた人物がいたのでね…」
ゼクス「………」
<<ブリット>>
ブリット「クワトロ大尉、ここで俺達が戦っても…!」

クワトロ「○○○…現在の我々には地球圏をまとめる力がないのは事実だ」「だからと言って、OZにそれをやらせるわけにはいかない」
カミーユ「地球圏の統一…大尉になら出来ますよ」
デュオ「ああ、そうだな。その気になりゃあ、連邦政府の大統領にもなれるかもな」
クワトロ「………」
※※「ゼクスを否定する」を選択した場合のセリフ※※
<<ブリット>>
ブリット「…OZはティターンズと同じだ」

デュオ「そうだ、○○○。それに、OZのバックにいるロームフェラ財団は戦争商人だ」「奴らの目的は地球とコロニーをわざと対立させて戦争を起こし、それを管理して、兵器を売ることなんだよ!」「異星人さえ商売相手にしそうな連中に地球圏を支配されたら、戦争なんて未来永劫なくならねえぞ!」
ゼクス「………」
<<ブリット>>
ブリット「OZも結局は突出した俺達の戦力が欲しいだけなんだろう?」「それは南アタリア島を占拠しようとするティターンズと考え方が同じだ!」

クワトロ「○○○の言う通りだ。我々エゥーゴはOZに協力するわけにはいかない」「それに、我々の出資者がロームフェラ財団に屈することを望むとは思えないのでね…」
ゼクス「…それはOZに対する宣戦布告と受け取らせて頂く」「だが、エゥーゴでは地球圏をまとめることは出来ない」
クワトロ「だからと言って、OZにそれをやらせるわけにはいかない」
カミーユ「地球圏の統一…大尉になら出来ますよ」
デュオ「ああ、そうだな。その気になりゃあ、連邦政府の大統領にもなれるかもな」
クワトロ「………」「ゼクス特佐、君はその仮面を被り、OZに従い続けるつもりなのか?」
ゼクス「!! 何故、そんなことを私に問うのだ?」
クワトロ「昔、君と同じ様な仮面を被っていた人物がいたのでね…」
ゼクス「………」

サエグサ「艦長! 先程の物体がこちらに向かって来ます!」
ブライト「何だと!?」
〔第3軍ユニット出現〕
カミーユ「何だ、あれは…」
ヒイロ「攻撃指令、任務了解。内容…敵機の撃墜!
コウ「あいつもガンダムなのか!?」
ヒイロ「戦闘レベル、ターゲット確認…排除開始!
豹馬「おい、○○○! あのガンダムは敵なのか!?」
<<ブリット>>
ブリット「俺は超能力者じゃないんだ。そんなことが都合よくわかるものか」

デュオ「大丈夫だ。あいつは俺達に攻撃をしてこねえ」
カミーユ「どうしてそれがわかるんだ?」
デュオ「勘だよ、勘!」
カミーユ「………」
デュオ(…単機で作戦行動を取ることを前提に開発されたガンダム…あいつは俺のデスサイズと似てやがる…)(なら、目的も俺と同じ…か)
ゼクス「あの翼を持ったガンダムと、鎌を持った黒いガンダム…」「トレーズの情報通りなら、我々やティターンズを倒すためにコロニーから送り込まれた機体のはず」(それに単体で大気圏突入が可能なのは今のところファーストガンダムかガンダニュウム合金製の機体ぐらいだ)「全機、エゥーゴとあのガンダムを攻撃せよ!」
<戦闘開始>

<2PP>

パーガン「お嬢様、外に出られては危のうございます!」
リリーナ「先程、部屋の窓から見た流星…あれはモビルスーツだったのですね」(でも…不思議と恐怖を感じない。何故かしら…すぐにでも死んでしまうかも知れないのに…)
パーガン「早く避難を! ここも、すぐに戦場となってしまいます!」
リリーナ「いえ、私はここにいます」
パーガン「お、お嬢様…」

<2EP・敵増援1出現>
ゼクス「ノイン! 何故、ここに?」
ノイン「トレーズ閣下のご命令です」
ゼクス「そうか…では、今回の任務の内容はわかっているな?」
ノイン「はっ」

<4PP・味方援軍1出現>
トーレス「新たな機影を確認!」
ブライト「何っ…また敵の増援か!?」
トーレス「違います、これは…」
〔味方ユニット出現〕
クワトロ「この感覚…アムロか!?」
アムロ「これは…シャア!?」
コウ「あ、あれは…間違いない! ファーストガンダムだ!」
ブライト「まさか…あのガンダムに乗っているのはアムロなのか!?」
アムロ「ブライト、話は後だ。行くぞ、クリス少尉、ウッソ!!」
ウッソ「は、はいっ!」
クリス「了解!」

<ブリットvsゼクス>
ブリット「こんな戦い、何になるっていうんだ!!」
ゼクス「この戦いを疑問に思う分別があるのなら、OZに降れ!」

<アムロvsゼクス>
ゼクス「一年戦争のエースパイロット、アムロ=レイか!」
アムロ「この男、シャアと似ている…」

<クワトロvsゼクス>
クワトロ「OZで戦うことがお前の本意ではあるまい!」
ゼクス「お前に私の何がわかるというのだ!?」

<ヒイロvsゼクス>
ヒイロ「…破壊してみせる!」
ゼクス「この勝負、受けて立とう!」

<デュオvsゼクス>
ゼクス「我々OZを壊滅させるために開発されたガンダム…その実力を見せてもらおうか!」
デュオ「それは構わねえが…後悔すんなよ!!」

<ゼクス撃破>
ゼクス「やるな。予想以上のパワーだ」

<ノイン撃破>
ノイン「ここまでか…脱出する!」

<敵全滅・敵増援2出現>
ヒイロ「任務完了。続いて次のターゲットを確認」
甲児「あいつ…今度はこっちを狙ってくるぞ!」
豹馬「デュオ! 奴はこっちに攻撃して来ないんじゃなかったのかよ!?」
デュオ「あいつの都合なんか知るかよ!!」(やはり…コロニーの連中はアーガマをティターンズやOZ同様、危険な存在だと認識したか)(とにかく、まずはあいつに接触してみるか…)

<デュオがヒイロを説得>
デュオ「お前もコロニーから来たエージェントだろう!?」
ヒイロ「…それに答える必要はない」
デュオ「かーっ、似た者同士だってのに、愛想がない奴だな」「ま、それよりも…ここから撤退した方がいいぜ。ウチの部隊は相当強いからなあ」
ヒイロ「俺は任務を遂行するだけだ」
デュオ「何っ!? せっかく、忠告してやってんのによ!」

<ヒイロ撃破>
ヒイロ「…任務失敗か」

<敵全滅・勝利条件達成>
パーガン「リリーナお嬢様、戦いはどうやら終わったようでございます」
リリーナ「そう…先程、海の方に何か落ちたようですが…」
パーガン「先程の戦闘で墜落した機体でしょう。危険ですから、お近づきになってはいけませんよ」
リリーナ「………」
パーガン「お嬢様、よろしいですね?」
リリーナ「え、ええ…わかっています」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

現在位置 アメリカ西海岸

〔波の音〕
リリーナ「確か、さっきの物はこちらの方に落ちたはずだけど…」「…あれは…人!?」
ヒイロ(………)
リリーナ「戦闘服…? まだ子供なのに…」
ヒイロ「う、うう…」
リリーナ「じっとしてなさい。今、救急隊を呼ぶから…」
ヒイロ「!!」「見たのか!?」
リリーナ「えっ…何を?」
ヒイロ「俺の顔を見たからには…お前を殺す!」
リリーナ(な、何なの…この人!?)(………)
〔銃声〕
ヒイロ「何故だ…」「何故、俺はお前を殺せないんだ? 俺にとってお前は邪魔者なのに…」
〔救急車のサイレンが向かってくる音〕
〔ブレーキ音〕
〔車のドアの開く音〕

ヒイロ「!」
リリーナ「あ、待って!」
〔殴る音〕
〔車のドアの閉まる音〕
〔救急車のサイレンが去っていく音〕

リリーナ(………)「私は…私はリリーナ=ドーリアン」「…あなたは?」

現在位置 OZ本部

トレーズ「やはり、アーガマ隊は我々に降伏しなかったか…」
ゼクス「はっ。ご命令通り、攻撃はティターンズやロームフェラ財団から疑われない程度に止めておきました」
トレーズ「すまなかったね。ライトニングカウントの異名を持つ君に負け戦をさせてしまって…」
ゼクス「いえ、大事の前の小事です。それより、ガンダニュウム合金製らしきモビルスーツを見かけました」
トレーズ「そうか…」「君が見た2機、そして新たに地球へ降下して来た3機…合計5機のガンダムが確認されている」
ゼクス「5機…ですか」
トレーズ「ガンダニュウム合金…宇宙でしか精製出来ず、ガンダムリウム合金より遥かに強固なマテリアル…」「ガンダニュウム合金製のモビルスーツもガンダムと呼ばれるが、正史には登場しない幻の機体だ…」
ゼクス「ウイングゼロも含めて、アナザーガンダムと呼んでいる者達もいるようです」
トレーズ「それは言い得て妙だね。ガンダムであってガンダムでない…彼らにふさわしい表現かも知れない」「そして、地球の重力下で権力を振るい、全てを支配しようとする愚者には最良の死刑執行人だと言えよう」「オペレーション・デイブレイク発動まで、まだ時間がある。それまで、エゥーゴや彼らに働いてもらわねばな」

現在位置 移動中

ブライト「久しぶりだな…アムロ。北米のシャイアン基地にいるとは聞いていたが…」
アムロ「ああ。俺はあの基地で厳重な監視を付けられながら、新型ガンダムの開発に携わっていた」「だが、2日前…ティターンズが新型ガンダムを奪取するために基地を襲撃してきた」
ブライト「ネオ・ジオンだけでなく、ティターンズまでもがそんな真似をしているのか…」
ハヤト「そこに我々カラバに部隊が急行し、アムロ達を助けたというわけです」
ブライト「そうだったのか。では、補充人員というのは…」
ハヤト「アムロとNT-1のパイロットのクリスチーナ=マッケンジー少尉…それにリガ・ミリティアの面々だ」
カミーユ「リガ・ミリティア?」
ハヤト「君は…確か、カミーユ=ビダン君だったな?」
カミーユ「はい」
ハヤト「君のことはカラバでも噂になっている。アムロ=レイの再来だ…とね」
カミーユ「…ご本人の前でそんなことを言うのはやめて下さい」
アムロ「いや。君はいいセンスを持っている。いずれ、俺以上のパイロットになるさ」
カミーユ(………)
ハヤト「話を戻そう。リガ・ミリティアはカラバと同じく、エゥーゴの支援組織だ」「主に宇宙でエゥーゴ用のモビルスーツの開発を担当している」
カミーユ「モビルスーツって…あのヴィクトリーとか言う小型のガンダムのことですか?」
ハヤト「そうだ。それに君がプランを出したZ計画にも関わっている」
スレッガー「よう! 元気だったか、ニュータイプ」
アムロ「その言い方…相変わらずですね、スレッガーさん」
スレッガー「今はお前さんの方が階級は上なんだ。さん、はつけなくていいぜ」
アムロ「そんな…あなたを呼び捨てになんか出来ませんよ」
スレッガー「そうかい? 何にせよ、懐かしい顔に会えて嬉しいぜ。なあ、ブライト艦長」
ブライト「ああ」
アムロ「…まだ昔の勘は取り戻せていないが、よろしく頼む」
カミーユ「大尉なら、大丈夫です」
アムロ「そう言ってくれると助かるよ、カミーユ=ビダン君」「それと…クワトロ=バジーナという人はどこにいるんだ?」
カミーユ「クワトロ大尉ならブリーフィング・ルームにいらっしゃいましたが…」
アムロ「わかった…」

クワトロ「さすがだな、アムロ君。7年間のブランクを感じられない戦いぶりだった」
アムロ「何故、地球圏に戻って来たのです?
クワトロ「君を笑いに来た…そう言えば、君の気が済むのだろう?
アムロ「好きでこうなったのではない。それはあなたにだってわかるはずだ」
クワトロ「しかし、同情が欲しいわけでもない。ならば、皆の期待に応えるアムロ=レイであって欲しい」「それが私に言える最大の言葉だ」
アムロ(………)「何故、地球圏に帰って来たのだ?」
クワトロ「ララァの魂は地球に漂っている。火星の向こうにはいないと思った…」
アムロ「ララァ…7年前、休戦条約がもっと早く結ばれていればララァ=スンは戦わずに…いや、死なずに済んだ…」
クワトロ「あれは…運命だ。ララァは死にゆく運命だったのだ」
アムロ「…その言葉は前にも聞いた」
クワトロ(………)「そう割り切らなければ、あの宇宙で戦うことは出来ない。そして、来るべき災いを生き延びることもな…」
アムロ「来るべき災い…?」
クワトロ「それとも、再び自分の殻の中に閉じこもり、地球連邦やティターンズに力を貸すことを選ぶかね?」
アムロ「俺の決意は先程、証明してみせたはずだ」
クワトロ「…そうだな。だが…」「カゴの中の鳥は鑑賞される道具でしかないと覚えておいてくれ」
アムロ「心配は無用だ、シャア。俺は上がって見せるさ、宇宙に…」

マーベット「あら、あなた達…ガンダムを見学に来たの?」
甲児「ええ…まあ…そうです」
さやか「何で顔を赤くしてんのよ」
甲児「そ、そんなことねえよ」
雅人「あれが伝説のモビルスーツ、『連邦の白い奴』かあ…」
ウッソ「マーベットさん!」
マーベット「あら、ウッソ。Vガンダムの整備は終わったの?」
ウッソ「ええ。ニュング伯爵やロメロさんに手伝ってもらいました」
雅人「マーベットさん、彼は?」
マーベット「この子はVガンダムのパイロット、ウッソ君よ」
ウッソ「ウッソ=エヴィンです。よろしくお願いします」
十三「こ、こんな子供がガンダムのパイロットやて!?」
甲児「何言ってんだ。小介だってまだ小学生じゃねえか」
十三「あ、そうやったな」
マーベット「子供だと言ってもウッソ腕は優秀よ」
ウッソ「そんな…僕はただ、父や母を捜すために…シャクティ達を守るためにガンダムに乗っているだけです」
甲児「何か…いわくありげだな」
マーベット「この子達の故郷はジオンの攻撃を受けて壊滅したのよ…」
甲児「そうなのか…」
マーベット「それに、この子達と一緒にいたカテジナという女性が敵の兵士に連れ去られたの…」
ウッソ(………)(カテジナさん…僕がしっかりしていれば…)「…僕、オデロさんやシャクティ達の所へ行って来ます」
マーベット(………)
十三「チッ…ジオンめ。許せへんな」
甲児「ああ、まったくだぜ」

デュオ「よお、お前ら! アムロ=レイを見たか?」
豹馬「ああ、見た見た」
クリス「あなた達…アムロ大尉は見せ物じゃないのよ」
豹馬「す、すみません」
ちずる「あら、豹馬が素直に謝るなんて…珍しいわね」
豹馬「う、うるせえな」
コウ「でも…連邦軍のトップエースと一緒にいるなんて、光栄だな」
キース「おい、コウ。そんなこと言ってていいのか?」「ニナさんが早速ガンダムの話を聞きたいってアムロ大尉の所へ行ってたぜ」
コウ「? 別に構わないけど?」
キース「…だめだ、こりゃ」
ちずる「甲児君や豹馬みたいに割と好戦的なタイプだと思ってたけど…優しそうな人だったわね」
クリス「ええ。部下想いのいい上司よ」
ちずる「クリスさんはアムロ大尉の部下だったんですか?」
クリス「そう。北米のシャイアン基地で一緒にガンダムNT-1を開発していたの」
コウ「NT-1って、ニュータイプパイロット用のガンダムですよね?」
クリス「正確に言えば、ニュータイプパイロット用ガンダムの試作機よ」
コウ「試作機…? じゃあ、正式採用機が存在するんですか?」
クリス「ええ。新型機が月のアナハイム・エレクトロニクスで開発中よ。大尉は設計のみ担当されていたんだけど…」「今となってはアムロ大尉ご本人が乗ることになるかも知れないわね」
豹馬「なあ、ちずる。さっきの言葉、どういう意味だ? 甲児はともかく、俺が優しくねえってのかよ!」
ちずる「だって…私、優しい人が好みだもの。豹馬も、もう少し優しい所を見せてくれるといいんだけどな」
豹馬(………)
キース「豹馬、顔が赤いぜ」
豹馬「うるせえ!」
デュオ「う~ん。よく考えりゃ、今のアーガマには連邦と旧ジオンのトップエースが揃ってるんだな」
さやか「それ、どういう意味なの?」
デュオ「さあてね。ま、エゥーゴにとっちゃ戦力が増強されて都合がいいってことだ」
さやか「??」
デュオ(…そろそろ、潮時だな…)

忍「沙羅…」
沙羅「…忍? 独房に入れられてるあたしを笑いにでも来たのかい?」
忍「一つだけ教えてくれ。お前は今でも俺達を裏切るつもりなのか?」
沙羅(………)
忍「どうなんだ? 今でもシャピロの所に行こうと思ってるのか?」
沙羅「男なんて皆同じだよ。一人を征服しただけじゃ、気が済まない」「そして、全世界を征服したくなる…」「今頃、あいつはあたしのことなんて気にもしていないさ」
忍(………)「今後、勝手にずらかるのは勘弁してくれよ」
沙羅(………)
甲児「よお、藤原! こんな所で何やってんだ?」
忍「!?」「な、何でもねえよ。それより、俺のことを藤原と呼ぶのはやめてくれ」
甲児「何で?」
忍「お前の声で藤原って呼ばれると、何かと口やかましい葉月博士を思い出すんだよ!」
甲児「!!」
忍「とにかく、俺のことは忍でいいからな!」
甲児「わかったよ、藤原」
忍「て、てめえ…」

ハヤト「じゃあ、ブライトさん、我々はここで…」
ブライト「これからどうするんだ、ハヤト?」
ハヤト「連邦軍基地を回り、同志を集めてカラバの戦力を今以上に増強します」「我々は何としても連邦軍の主導権をティターンズから取り戻さねばなりませんからね…」
ブライト「だが…カラバだけでそれが可能なのか?」
ハヤト「方法はあります。我々に大義名分が発生すればいいのです」
ブライト「大義名分?」
ハヤト「別の言い方をすれば…組織の象徴、でしょうか。例えば、ジオン=ダイクンの忘れ形見…とか」
ブライト(………)
ハヤト「我々がティターンズを断罪するには何らかの象徴が必要でしょう」
ブライト「なるほど。世論を味方につけると言うのか」
ハヤト「ええ。実は今、カイ=シデンの力を借りて、ある人物を捜しています」
ブライト「カイの…? 確か、彼はジャーナリストになっていると聞いたが…」
ハヤト「今はカラバのために情報を集めてくれています」
ブライト「で、その人物とは?」
ハヤト「サンクキングダムの王家、ピースクラフト家の人間です」
ブライト「サンクキングダム…完全平和主義を提唱し、十数年前に連邦軍の軍事介入を受けて壊滅した王国だな」
ハヤト「ええ。実はその時、密かにピースクラフト家の長男と長女が逃げ延びたという情報があるのです」
ブライト「その2人をエゥーゴ…そしてカラバの象徴として迎えようと言うのか」
ハヤト「そうです。当時、サンクキングダムの壊滅は世間の同情を集めた。今でも、反地球連邦の象徴としてその名は残っています」「サンクキングダムと完全平和主義を利用するわけではありませんが、ジオンやティターンズ対策には最も適切な手段です」
ブライト「そうかも知れないな…」
ハヤト「アーガマはどうするのです?」
ブライト「いったん極東支部に帰還して態勢を整えようと思っている。戦力もまだ不足しているからな…」
ハヤト「わかりました。では、くれぐれもお気をつけて…」
ブライト「そちらもな」

デュオ「さて…アーガマが南アタリア島へ向かわないのなら、ここにいても仕方がねえ」「OZと南アタリア島の調査を優先させなきゃな…ここの連中もコロニーの敵になりそうにないし」「ここらで潮時だな」
<<ブリット>>
ブリット「デュオ…」

デュオ「!」「…○○○か…」
<<ブリット>>
ブリット「やっぱり、出て行くのか?」

デュオ「…へっ、お見通しか。だが、止めたって無駄だぜ」
<<ブリット>>
ブリット「そんなことをしたら、お前はここを爆破するつもりだろう?」

デュオ「それもお見通しか…」「ま、こっちにも都合ってもんがあってね。色々と世話になったな。あんた達に会えて良かったぜ」
<<ブリット>>
ブリット「また、帰って来るよな?」

デュオ(………)「今度会う時は敵かも知れねえぜ?」
<<ブリット>>
ブリット「そうならないことを祈ってるよ」

デュオ(………)「じゃあ、あばよ。ブライト艦長には適当に報告しておいてくれ」
〔機体が飛び立つ音〕
<<ブリット>>
ブリット「デュオ…」

【シナリオエンドデモ終了】


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