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No.21A
ホンコン・シティ

【シナリオデモ開始】
現在位置 ホンコンシティ

カミーユ「…これがリガ・ミリティアの戦艦、リーンホースJr.か…」
ウッソ「艦首武に大型のビームシールドを装備しているみたいですし…アーガマとは見た目の感じがかなり違いますね」
コウ「それにしても、リガ・ミリティアはこんな戦艦を建造する資金があるのか…」
カミーユ「エゥーゴと同じく、アナハイム・エレクトロニクスやマオ・インダストリーが資金援助しているんですよ」
コウ「だけど、組織の規模や活動内容、兵器の数から考えて、スポンサーがその2社だけとは思えないな」
ウッソ「そうですね。他にも資金を提供してくれる企業がいるんでしょうね」
オデロ「それよりもさ、堂々と戦艦が入港してるのに、どうしてティターンズや連邦正規軍派攻撃してこないんだ?」
マーベット「このホンコンは特別保護地区だからよ」
オデロ「特別保護地区?」
ウッソ「連邦政府が指定している、中立地帯に似た地区のことですよ」
マーベット「そう。地球上の重要拠点は大体が保護地区に指定され、そこでの戦闘行為は禁止されているわ」「ホンコンは昔から極東地区の経済中心地だし…ウーイッグのような特別居住区もあるからね」
コウ「リガ・ミリティアはこんな所に戦艦を入港させて大丈夫なんですか?」
マーベット「このホンコンにはスペースノイドに対する連邦の政策やティターンズを快く思っていない人々が多いのよ」「だから、反地球連邦ん同を展開するエゥーゴやリガ・ミリティアには協力的なの」「それに、リーンホースJr.が入港しているドックは私達へ資金を提供してくれるスポンサーの所有物だから…」
カミーユ「それでヴィクトリータイプのガンダムも搬入されているんですね」「でも、あのヴィクトリータイプは頭部が今までのものとは違いますよ」
オリファー「あれはVガンダムヘキサ。指揮官用に通信機能が強化された機体だ」
マーベット「オリファー!」
オリファー「マーベット、ろくに連絡もくれないから心配したぞ」
マーベット「あなたこそ…」
オリファー「お互い、またこうして生きて会えたのを喜ぶべきか…」
オデロ「マーベットさん、この人は?」
マーベット「ええ、紹介するわね。こちらはオリファー=イノエ。リガ・ミリティアのパイロットよ」
オリファー「君達と一緒に宇宙へ上がることになった。これからよろしく頼む」
カミーユ「カミーユ=ビダンです。よろしくお願いします」
オリファー「ああ、君がZガンダムのアイデアを出したという…」「それにしても、ロンド=ベル隊のパイロットは若い連中が多いと聞いたが、本当だな」
マーベット「でも、彼らは間違いなくロンド=ベル隊のエース級のパイロットよ」
オリファー「そこの少年がいきなりヴィクトリーに乗って戦ったというウッソ君か?」
マーベット「ええ、そうよ」
ウッソ「ウッソ=エヴィンです」
オリファー「話には聞いていたが…まだ子供じゃないか」
ウッソ「よく言われます」
コウ「でも、彼やカミーユ君は民間人で経験も少ないですが、優秀なパイロットですよ」
オリファー「そういう君も試作型のガンダムに乗ってソロモンの悪夢と戦ってせたんだろ、ウラキ少尉?」
コウ「え、ええ…」(ソロモンの悪夢…アナベル=ガトー。僕が決着を付けなければならない相手…)
オリファー「やれやれ、俺も頑張らないとあっという間にロートルだな」

バニング「…以上が、こちらに乗船するロンド=ベル隊のメンバーです」
ゴメス「連邦正規軍であるバニング大尉の小隊はともかく…女子供が妙に多くないか?」
バニング「非戦闘員も混じっていますので。その中でも幼い年齢の者は、ほとんどウッソ=エヴィンの関係者ですが」
ゴメス「何でまだ、そんなのが一緒について来ているんだ?」
ニュング「ゴメス艦長、彼らはベスパ侵攻の被害者だ。ウーイッグから焼け出されたところを我々が助けた」
ゴメス「しかし、伯爵…赤ん坊もいるんでしょう? リーンホースJr.は託児所じゃありませんぜ?」
ニュング「彼らは非戦闘員だが、よく働いてくれる。この艦だって、人手は足りないんだろう?」
ゴメス「そりゃ、そうですが…」
ニュング「かつてのホワイトベースにも子供達がいたと聞く。ガンダムと行動を共にする者の運命なのかも知れないな」
ゴメス「そういうもんですかね?」
バニング「ところでゴメス艦長、エゥーゴの新型機はどこで受け取るんです?」
ゴメス「浮きドック艦のラビアンローズだ。現在はL4宙域付近に移動している」
ロメロ「お~い。ゴメス艦長、お客さんが見えとるぞ」
ゴメス「客? そんな話は聞いてないぞ」
ギャリソン「お久しぶりでございます、ロベルト=ゴメス艦長」
ゴメス「ギャリソンさん!! こんな所まで出向くなんて…珍しいじゃないか。一体どうしたんだい?」
ギャリソン「実は、社用で破嵐財閥の香港支社に滞在しておりましてな」
ゴメス「道理で、リーンホースJr.の大気圏脱出用ブースターと補給物資の搬入が早かったわけだ」
バニング「艦長、こちらの方は…」
ゴメス「ああ、リガ・ミリティアやカラバのスポンサーである破嵐財閥の取締役、ギャリソン時田氏だ」
ギャリソン「ギャリソン時田と申します。以後、お見知りおきを」
バニング「ロンド=ベル隊所属のサウス=バニング大尉です」
ギャリソン「おお、ロンド=ベル隊の…。あなた方のご活躍はかねがね伺っておりますぞ」
バニング「いえ…我々の働きなど、微々たるものです」
ギャリソン「しかし、あなた方がおられるからこそ、私共のような立場の人間も安心して行動できるのです」
ニュング「ところでギャリソンさん、最近、破嵐財閥は大変だそうですが…」
ギャリソン「伯爵もお耳が早いですな。おっしゃる通り、ロームフェラ財団が我々に圧力をかけてきておりまして…」
バニング「ロームフェラ財団…OZやティターンズのバックにいると噂されるあの大財閥ですね」
ギャリソン「破嵐財閥はエゥーゴや連邦軍極東支部のSRX計画、さらにSDFにも出資しておりますので…」「ティターンズやロームフェラ財団にとっては敵も同然なのでございます」「特に最近、ロームフェラは香港の経営基盤を掌握すべく、圧力をかけてきておりましてな…」
ゴメス「なるほど…それであんたがわざわざホンコンまでテコ入れに来たってワケか」
ギャリソン「ええ。それと、ここへ来たのは他にも理由がございます」
ゴメス「それは?」
ギャリソン「我々の情報網によりますと、台湾の連邦軍基地にティターンズ部隊が到着したようです」
ゴメス「何だって!? 先にそれを言ってくれよ!」
ニュング「もしかして…ここを攻撃するつもりか?」
ゴメス「リーンホースJr.の存在はティターンズが部隊を送り込む恰好の理由になっていますからね…」
ニュング「こうなったら、奴らが攻撃してくる前に何としても宇宙へ上がらなければならん」
ゴメス「ええ。本艦はあと2時間で出港します。それまでに全搬入作業は終わりますかね、ギャリソンさん?」
ギャリソン「おまかせ下さい」
ゴメス「よし、バニング大尉、パイロット連中をブリーフィングルームに集めてくれ」
バニング「わかりました」

シャクティ「ほら、カルル…じっとして」
カルル「だあ…だあ!」
スージィ「ダメだよ、動いちゃ。おむつを替えられないじゃない!」
ウォレン「ねえ、やっぱりマズイんじゃないかなあ。ここ、どう見てもブリーフィングルームだよ」
スージィ「だって、しょうがないじゃない。他に扉の開いている部屋がなかったんだもん」
ウォレン「この艦のクルーが入って来たら怒られると思うよ」
〔扉の開閉音〕
オリファー「偵察を兼ねて、ガンイージの重力下テストを行っているシュラク隊はあと1時間ほどで帰還する予定です」
ゴメス「彼女達が先にティターンズと接触する可能性もあるな…」
スージィ「あっ!!」
ウォレン「ほら、言わんこっちゃない…」
ゴメス「こんな所で赤ん坊のおむつを替えているのか…?」
シャクティ「す、すみません。すぐに終わらせます」
ゴメス「やれやれ…とても軍艦の中とは思えんな」
オリファー「艦長、彼らはまだこの艦に来たばかりです。仕方がないでしょう」
ゴメス「ま、いずれはお前さんもマーベットと一緒に赤ん坊のおむつを替えることになるだろうからな…」
オリファー「か、艦長!」
ゴメス「そう怒るな。それと、ブリーフィングはあの子のおむつの取り換えが終わってから始めよう」
シャクティ「ご迷惑をおかけして、本当にすみません…」
ゴメス「なあに、いいってことよ。後で部屋を割り当ててやるからな」

オリファー「…以上で今回の作戦の内容説明を終える。何か質問は?」(………)
ゴメス「よし。では、各自出港まで第2種戦闘配置のまま待機だ。以上、解散!」
ニナ「ウラキ少尉、少しいいかしら?」
コウ「はい」
ニナ「ガンダム1号機を宇宙戦闘用のフルバーニアンへ換装する前に機体データをまとめておきたいんです」
モンシア「ニナさん、だったら俺が手伝いますぜ」
ニナ「結構です。私はウラキ少尉に頼んでいるんです」
モンシア「そんな冷たいことを言わずに…」
コウ「わかりました。お手伝いします」
モンシア「!!」
コウ「待機命令が出ているので、格納庫で作業をして構いませんか?」
ニナ「ええ。じゃあ、行きましょう」
モンシア(………)
キース「ふ~ん…奥手の割には上手くやってんじゃん、コウの奴」
モンシア「くそぉ…ウラキめ! 先輩に対する遠慮ってモンを知らねえのか!」
キース「知らないと思いますよ」
モンシア「何だと!?」
キース「い、いえ…何でもないです」
モンシア「チッ、面白くねえな。この艦に可愛い子ちゃんでもいりゃあ、少しはマシなんだが」
オリファー「中尉、私の部下は全員が女性で、しかも美人揃いだ」
モンシア「ホ、ホントですかい!?」
オリファー「ああ。ただし、全員が相当なジャジャ馬だ。彼女達の相手をするのは大変だぞ」
モンシア「ジャジャ馬だろうが何だろうが、うらやましい…。俺の小隊は野郎ばかりだってのに」
バニング「聞こえたぞ、モンシア!」
モンシア「す、すみません、大尉」
バニング「お前も鼻の下ばかり伸ばしていると、ウラキに追い抜かれるぞ!」
モンシア「そ、そりゃないですよ、大尉!」

ファ「ねえ、リョウト。カミーユがどこに行ったか知らない?」
リョウト「いや…見てないよ。待機命令が出てるから、格納庫の中にいるんじゃないのか?」
ファ「そう。私の機体のデータを宇宙戦闘用に調整してもらおうと思ってたんだけど…」「ねえ、あなたの機体はそういう調整をしなくていいの?」
リョウト「僕の機体は操縦感覚と状況に合わせて自動的に、しかも瞬時に各設定を調整するんだ」
ファ「へえ…すごいのね。それにしても、カミーユはどこへ行ったのかしら…」
リョウト「じゃあ、僕が捜してきてあげるよ」
ファ「お願いしていい?」
リョウト「ああ」「カミーユ、どこにいるんだろう?」
○○○(………)
「発進用カタパルト付近を捜す」
「格納庫入り口付近を捜す」

≪「発進用カタパルト付近を捜す」を選択≫

リョウト「カタパルトの方へ行ってみよう。外にいるかも知れないしね」(………)「あれは…」
カミーユ「!」
〔ニュータイプ能力発現〕
カミーユ(………)
リョウト「何をしているんだろう…」
カミーユ(………)「誰かが…俺を見ている…?」
リョウト「! カミーユ!! どこへ行くの!?」
カミーユ「ちょっと外に出てくる!! すぐ帰ってくるから!!」
リョウト「待ってよ! 僕達は待機中なんだよ!」
〔エンジンの起動音〕
〔車が走り去る音〕

リョウト「車まで持ち出して…どこへ行くつもりなんだろう」

≪「発進用カタパルト付近を捜す」を選択≫
〔ブレーキ音〕
カミーユ「何だったんだ? さっきの感覚は…」「ザラっとした感覚…以前の戦闘の時にも感じた…」「それに、引き寄せられるような感じも…」
フォウ「ねえ、君」
カミーユ「えっ?」
フォウ「旧市街まで、乗っけてくれない?」
カミーユ(…キレイな子だな)「ええ。いいですよ」
フォウ「助かるわ」
〔エンジンの起動音〕
〔車が走り去る音〕

カミーユ(………)
フォウ「あ…鳥…」
カミーユ「本当だ。こんな所に白鳥が飛んでいるなんて…」
フォウ「鳥はいいわね…」
カミーユ「鳥が好き?」
フォウ「空飛ぶのは皆好きね」
カミーユ「僕もさ。…カミーユってうんだ。よろしく」
フォウ「私はフォウ=ムラサメ」
カミーユ「フォウ=ムラサメ…? 難しい名前だな…」
フォウ「仕方がないわ。そう付けられてしまったんだもの」
カミーユ「そりゃそうだ」
フォウ「カミーユか。優しい名前ね…」
カミーユ(………)
フォウ「うふふふっ…自分の名前、嫌いなのね?」
カミーユ「どうしてさ?」
フォウ「顔に書いてあるわ」
カミーユ「…そうかい?」

≪「発進用カタパルト付近を捜す」を選択≫
カミーユ「もう旧市街だけど…まだ、降りないの?」
フォウ「何か、飲ませてくれるんでしょ?」
カミーユ「ええっ?」
フォウ「そこにお店あるよ?」
カミーユ「あ…うん」
フォウ「本当のこと言おうか?」
カミーユ「え?」
フォウ「あなたの行く所ならどこへでも行くよ」
カミーユ「え…!?」
フォウ「うふふ…本気にした?」
カミーユ「…まあね」
フォウ「…ごめん。本当は人を探していたんだ」
カミーユ「…誰を?」
フォウ「あなたよ」
カミーユ「えっ!?」
フォウ(そう…ロンド=ベル隊のエースパイロット、カミーユ=ビダンと接触するのが私に与えられた任務)(でも…敵なのにどうして、こんなに打ち解けられるの…?)
〔通信のコール音〕
〔周波数を合わせる音〕

カミーユ「はい。こちらカミーユ」
バニング「カミーユ、聞こえるか? こちらはバニングだ」
カミーユ「バニング大尉! すみません、許可もなく飛び出してしまって…」
バニング「そんなことはいい。それより、リーンホースにティターンズの部隊が接近中だ。直ちに帰還しろ!」
カミーユ「でも、ここは連邦政府の特別保護地区で、戦闘行為が禁止されているんでしょう?」
バニング「ティターンズにそういう理屈が通用するものか。だからこそ、我々に待機命令が出ていたんだ!」「今はパイロットが足りん。すぐに戻ってこい!!」
カミーユ「…了解」
〔スイッチを切る音〕
カミーユ「くっ…ティターンズめ…中立地帯でも攻撃を仕掛けてくるのか」
フォウ(………)「…降りるわ、あたし」
カミーユ「ああ。もしかしたら、市街戦になるかも知れない。君も早く逃げた方がいい」
フォウ「ええ。私にも任務があるから…」
カミーユ「任務!?」
フォウ「いえ、何でもないわ」
カミーユ「そうか…じゃあ、気をつけて!」
フォウ「ありがとう…」
カミーユ「また…会えるね?」
フォウ「ええ。多分」
カミーユ「それじゃ!」
〔エンジンの起動音〕
〔車が走り去る音〕

フォウ(………)「カミーユ…カミーユ=ビダンか…」「!」
〔サイコミュの作動音〕
フォウ「…呼んでいる…」「あの…黒いマシンが…私を呼んでいる…ああ…」
【シナリオデモ終了】

≪「格納庫入り口付近を捜す」を選択≫

リョウト「格納庫入り口あたりを捜してみよう」
ウッソ「あ、リョウトさん」
リョウト「ウッソ、カミーユを見ていないかい?」
ウッソ「カミーユさんなら、さっき、車で艦の外へ飛び出して行きましたけど…」
リョウト「ええっ? いつ敵が来るのかわからないのに…」
ウッソ「僕もカミーユさんを止めようと思ったんですが…」
リョウト「じゃあ、僕がカミーユ君を捜してくる。一応、バニング大尉に報告をしておいて」
ウッソ「わかりました。適当に理由を付けて説明しておきます」
リョウト「ごめんね」

≪「格納庫入り口付近を捜す」を選択≫
リョウト「…ここがホンコンか…すごい人混みだな…」「ところで、カミーユは一体どこに行ったんだろう?」「!?」「あれは…リオ?」「いや、違う…別人だ。そうだよな、あの子が…こんな所にいるわけがないよ…」「!! よく見ると…カミーユもいる…」
カミーユ「君の目的地はここでいいのか? ええと…」
フォウ「私はフォウ=ムラサメ」
カミーユ「フォウ=ムラサメ…? 難しい名前だな…」
フォウ「仕方がないわ。そう付けられてしまったんだもの」
カミーユ「そりゃそうだ」
フォウ「カミーユか。優しい名前ね…」
リョウト(カミーユ…こんな所であんなキレイな子と…知り合いなのかな?)(それにしても、あの子を見た時の感じ…以前にも…覚えがある)
カミーユ(………)
フォウ「うふふふっ…自分の名前、嫌いなのね?」
カミーユ「どうしてさ?」
フォウ「顔に書いてあるわ」
カミーユ「…そうかい?」
フォウ「ありがとう、カミーユ。ここまで送ってもらって」
カミーユ「別に…構わないよ」
フォウ「…本当のこと言おうか?」
カミーユ「え?」
フォウ「あなたの行く所ならどこへでも行くよ」
カミーユ(………)
フォウ「うふふ…本気にした?」
カミーユ「…まあね」
フォウ「…ごめん。本当は人を探していたんだ」
カミーユ「…誰を?」
フォウ「あなたよ」
カミーユ「えっ!?」
フォウ(そう…ロンド=ベル隊のエースパイロット、カミーユ=ビダンと接触するのが私に与えられた任務)(でも…敵なのにどうして、こんなに打ち解けられるの…?)(………)「じゃあね、カミーユ…」
カミーユ「ああ」
フォウ「ありがとう…」
カミーユ「また…会えるね?」
フォウ「ええ。多分」
カミーユ「それじゃ!」(………)
リョウト「カミーユ」
カミーユ「!!」「何だ、リョウトか…」
リョウト「何だ、はないと思うけど…待機命令を無視して飛び出したりして…。あの子は一体誰なの?」
カミーユ「さっき知り合ったばかりの…フォウ=ムラサメという子だ」
リョウト「さっき会ったばかり? じゃあ、何をするために艦を飛び出したの?」
カミーユ(………)「誰かに…呼ばれたような気がして…」
リョウト(………)
〔周波数を合わせる音〕
カミーユ「リーンホースからの通信だ」
バニング「リョウト、聞こえるか? こちらはバニングだ」「現在、リーンホースJr.にティターンズの部隊が接近中だ。直ちに帰還してくれ!」
リョウト「!」
カミーユ「でも、ここは連邦政府の特別保護地区で、戦闘行為が禁止されているんでしょう?」
バニング「ティターンズにそういう理屈は通用せん。すぐに戻ってきてくれ!」
カミーユ「了解!」
〔通信を切る音〕
リョウト「急いで戻ろう!」
カミーユ「ああ。それにしてもティターンズめ…中立地帯でも攻撃を仕掛けてくるのか」

≪「格納庫入り口付近を捜す」を選択≫
フォウ(………)「カミーユ…カミーユ=ビダンか…」「!」
〔サイコミュの作動音〕
フォウ「…呼んでいる…」「あの…黒いマシンが…私を呼んでいる…ああ…」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「ホンコン・シティ」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

ブラン「ホンコン・シティへ行ったフォウと連絡は取れないのか?」
ベン「はい」
ブラン「まったく…我々の命令を無視して、1人で外出とはな。この間のロザミアといい、強化人間は扱いにくいものだな」
ベン「…ブラン少佐、サイコガンダムが起動を開始したようです」
ブラン「当たり前だ。我々はムラサメ研からサイコガンダムの実戦テストを委託されている。ここで出撃しなければ意味がない」「それよりも…フォウは上手く制御出来るのだろうな?」
ベン「彼女には、我々の命令に従えば自分の記憶を取り戻すことが出来ると思い込ませてあります」
ブラン「ふん…以前の記憶がないのか? それに確か、フォウという名はムラサメ研4番目の強化人間という意味だったな…」「よし! 全機、リガ・ミリティアの戦艦へ攻撃を開始しろ。場合によっては市内での戦闘も許可する」
ベン「ブラン少佐、市内での戦闘は極力さけろとの命令ですが…」
ブラン「構わん。もはや、特別区の恩恵にすがって生きていけるような時代ではないのだ」
〔緊急警報〕
ゴメス「こうなったら、迎撃しつつ出港準備を進めるしかないか!」
ロメロ「いいのか、艦長? ここで戦闘をすると後々まずいぞ」
ゴメス「向こうは完全にこっちを攻撃するつもりだ。正当防衛だよ!」
ギャリソン「艦長のおっしゃる通り。非はティターンズ側にあります」「それに、今回の件の後始末は我々におまかせ下さいませ」
ゴメス「頼むぜ、ギャリソンさん」
ギャリソン「それでは、ここで失礼させて頂きます。何かとこちらの準備もありますので」
ゴメス「色々世話になったな。それから、あんたのボスに伝えておいてくれ」「リガ・ミリティアとロンド=ベル隊はいつでもあんたの参戦を待っているってな」
ギャリソン「かしこまりました」
ゴメス「よし、モビルスーツ部隊、出撃! 市街戦は極力さけろよ!」
〈出撃ユニット選択〉
ゴメス「本艦の出港まで、あと8分かかる! 各機、それまで本艦を防衛してくれ!」
オリファー「了解!」
<戦闘開始>

≪「格納庫入り口付近を捜す」を選択≫
<2PP・味方援軍1出現>

ゴメス「ちっ…こちらの戦力が手薄だな。シュラク隊はまだ戻って来ないのか!?」
ロメロ「あともう少しかかるそうじゃ」
ニュング「カミーユ君とリョウト君がいないのが痛手だな」
ゴメス「ええ。何とかしのぐしかありませんな」
オーティス「艦長、あれを見たまえ!」
〔味方ユニット出現〕
キース「な、何だ、ありゃ!?」
ロメロ「何て大きな戦車じゃ…」
ゴメス「あれはもしかして…おい、誰が乗っているんだ!?」
ギャリソン「私でございます」
ゴメス「ギャ、ギャリソンさん!?」
ギャリソン「皆さま、どうやらお困りのようですな。ここは私がお手伝いさせて頂きます」
ゴメス「だ、大丈夫なのか?」
ギャリソン「このダイタンクは無変形の廉価版ですが、万丈様の機体とほぼ同じ能力を持っております」
ゴメス「いや、そうじゃなくて…」
ギャリソン「おお、私のことでございますか? それは心配ご無用です」「このギャリソン時田、まだまだ若い方々には負けませんぞ」
〔味方ユニット出現〕
ギャリソン「おや…レイカ様に、突太様」
レイカ「ひどいじゃない、ギャリソン。私達に黙って出撃するなんて」
トッポ「そうだ、そうだ。おいら達だって、こんな時のために量産型ダイタンクで訓練してきたんだからさあ!」
ギャリソン「ですが、お二方を危険な目に遭わせるわけには…」
レイカ「何を言ってるの。私は万丈のパートナーよ」「ビューティは万丈の命令でロームフェラ財団の調査をしているのに、私が何もしないわけにいかないじゃない」「それに、ここで万丈の分ぐらい働いてせるわよ」
トッポ「そうそう。こんな時でないとおいらたち活躍できないもんね」
ギャリソン「しかたありませんな。それでは、くれぐれも無茶をなさらぬようお願い致します」
レイカ「ギャリソンもね!」
ゴメス「みんな、出港まであと6分だ!」

≪「格納庫入り口付近を捜す」を選択≫
<3PP・味方援軍2出現>

〔味方ユニット出現〕
キース「ガンダム!?」
コウ「いや、違う。だが、ジムでもない」
ジュンコ「オリファー隊長! ジュンコ=ジェンコ以下6名、ただいま戻りました!」
オリファー「シュラク隊か? ちょうどいい。お前達はリーンホースの護衛にまわれ!」
ヘレン「はい!」
ペギー「了解!」
マヘリア「まかせといて!」
ケイト「リーンホースJr.はあたし達の船だからね!!」
コニー「ええ。守ってみせるよ!」
モンシア「おおっ! あれが噂の美人部隊かい!?」
バニング「モンシア! よそ見をしてると落とされるぞ!」
ゴメス「みんな、出港まであと5分だ!」

≪「格納庫入り口付近を捜す」を選択≫
<4PP・味方援軍3出現>

〔味方ユニット出現〕
カミーユ「遅れてすみません!」
バニング「カミーユ、リョウト。敵の増援が来るかも知れん。警戒を怠るな!」
カミーユ「了解!」
ゴメス「みんな、出港まであと4分だ!」

≪「格納庫入り口付近を捜す」を選択≫
<4EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
ブラン「ようやく来たか…サイコガンダム」
マーベット「な、何なの、あれ…!?」
ウッソ「モビルスーツにしては、サイズが大きすぎますよ! もしかして、モビルアーマーじゃ…」
ジュンコ「ティターンズが開発したマシンなのかい!?」
コウ「少なくとも…正規軍系列の機体じゃありませんよ」
ゴメス「新型の…しかもあんな規格外の機体を投入するなんざ…ティターンズも本気で俺達を潰すつもりらしいな!」「あと4分だ! みんな、頼むぞ!!」
フォウ「ふん…人形がいっぱい群れてる…」
ベン「フォウ、わかっているな。自分の記憶を取り戻したければ、目の前にいる敵を全て倒すのだ」
フォウ「………」
カミーユ「…? 何だ、この感覚…」
フォウ「Zガンダム…あれに乗っているのかカミーユ。私の…敵…」
カミーユ「…フォウ? いや、まさかな」
ウッソ「リョウトさん、あの黒いモビルアーマー…何か変だとは思いませんか?」
リョウト「ああ…すごい威圧感を感じるな…」
カミーユ「あのモビルアーマーは…危険だ。あれは災いを呼ぶ…」(それに、この感じ…敵意が混じっているが、さっきも感じた)(まさか…フォウがあれに乗っているのか?)

<5PP>
ゴメス「出港まであと3分! リーンホースが落ちたら終わりだぞ!」

<6PP>
ゴメス「出港まであと2分! もう少しだけがんばってくれ!」

<7PP>
ゴメス「出港まで、あと1分だ!」

<リョウトvsブラン>
リョウト「みさかいもなく僕達に攻撃をしかけるなんて!」
ブラン「フン…子供の理屈だな!」

<リョウトvsベン>
リョウト「ここが戦闘禁止区域だと知って攻撃を仕掛けてくるのか!?」
ベン「リガ・ミリティアの戦艦がその特別区にいる…これは我々にとって立派な戦闘理由になる!」

<リョウトvsフォウ>
リョウト「な、何…この念は!?」
フォウ「お前も…私の敵か!?」

<カミーユvsブラン>
カミーユ「ここがどういう場所だかわかっているのか!?」
ブラン「我々にそういう理屈は通用しない。特別区に逃げ込めば何とかなるという考えが甘いのだ!」

<カミーユvsベン>
カミーユ「ティターンズのやり方は承知していたが、特別区にまで戦闘を仕掛けてくるとは!」
ベン「我々を甘く見ていたようだな!」

<カミーユvsフォウ>
カミーユ「行けえっ!!
フォウ「人形のくせに!

<カミーユvsフォウ(戦闘後)>
フォウ「な、なんだ!?、このざらっとした感覚は…
カミーユ「…フォウ…なのか?
ウッソ「こ、これは…!?」
リョウト「カミーユと…あのモビルアーマーのパイロットが…?」
ファ「カミーユ! どうしたの!?」
ウッソ「カミーユさん、ダメです! そのモビルアーマーに近づいちゃ…!」

<コウvsブラン>
コウ「こんな所で戦闘を仕掛けてくるなんて…それでも連邦軍の軍人なのか!?」
ブラン「地球の情勢を乱すゲリラに組みする者が言えたことか!」

<コウvsフォウ>
コウ「な、何だ、この機体は…? モビルアーマーなのか!?」
フォウ「私にまとわりつくな…!」

<ウッソvsブラン>
ウッソ「あなた達みたいな人がいるから、ウーイッグやカサレリアはジオンの攻撃を受けてしまったんだ!」
ブラン「お前のような子供に大人の事情はわからんよ!」

<ウッソvsフォウ>
ウッソ「こ、このプレッシャーは一体!?」
フォウ「何だ…子供…? 子供まで私の敵に回るというのか…?」

<カミーユがフォウを説得(1回目)>
カミーユ「フォウ!! それに乗っているのは、フォウ、君だろ? わかるか? 俺はカミーユだ!!」
フォウ「…わかるわ、カミーユ」
カミーユ「フォウ、君は何でそんなものに乗っているんだ!? 君はティターンズなのか!?」
フォウ「………」「そう。私はあなたを倒すため、このサイコガンダムに乗っている」
カミーユ「何だって!?」
フォウ「あなたとリガ・ミリティアを倒せば、ムラサメ研は私の記憶を返してくれると言っていた…」
カミーユ「記憶? 君は一体…」
フォウ「私の名前…今の施設で4番目だからフォウなの。ナンバー4…」
カミーユ「………」
コウ「カミーユ、何をやってるんだ! 敵に近づき過ぎたら、やられてしまうぞ!」
カミーユ「ウラキ少尉…」
フォウ「私はあなたを倒す!」
カミーユ「やめろ、フォウ!!」

<カミーユがフォウを説得(2回目)>
カミーユ「フォウ! その機体に乗ってちゃいけない!」
フォウ「だめよ…私はサイコから降りられない…サイコには私の記憶があるの!!」
カミーユ「!!」
フォウ「このサイコだけが私に記憶を持ってきてくれる。孤独は嫌!!」
カミーユ「フォウ!?」
フォウ「紛らわしたくても、紛らわす思い出もないのよ! 両親のいるカミーユには理解できないでしょ!?」
カミーユ「フォウ? フォウ、どうしたってうんだ!?」
フォウ「わかる? 私が誰だか…カミーユにはわかる?」
カミーユ「フォウ…」
フォウ「う、うう…」「あ、頭が…痛い」
カミーユ「どうしたんだ!?」
フォウ「お、お前は…」「お前は、私を苦しめるために作られたのか!?」
カミーユ「フォウ!?」
フォウ「…嫌いだ!!」
〔敵ユニット離脱〕
カミーユ「フォウ!!」

<ブラン撃破>
ブラン「ア、アッシマーが!!」

<ベン撃破>
ベン「くそ! この場は退くしかないか! 後退するぞ!」

<フォウ撃破>
フォウ「くう…。頭が割れる…。後退する! 回収頼むぞ!」

<敵全滅or8PP・勝利条件達成>
※※敵全滅の場合のセリフ※※
ゴメス「よし、上出来だ!! リーンホースJr.発進する!」
※※8PPの場合のセリフ※※
ロメロ「艦長、出港準備が整ったぞ」
ゴメス「よし、各機帰還せよ! リーンホースJr.発進する!」

ギャリソン「ご武運を…」
ゴメス「そちらもな!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

現在位置 移動中

ゴメス「やれやれ…何とか無事に大気圏を脱出できたか」
ニュング「このままラビアンローズに着くまで、何もなければいいが…」
オリファー「ロンド=ベル隊から来た連中、さすがですね。彼らがいなければ、今頃は…」
モンシア「ま、俺達は実戦の経験数があんた達とは比べ物にならないからな」
ジュンコ「へえ…私達シュラク隊を差し置いて、言ってくれるじゃない」
マヘリア「姉さんの言うとおりだよ。あたい達だって、修羅場をくぐり抜けて来たんだから」
モンシア「おおっ! 誰かと思えば、噂のシュラク隊じゃねえか!」
ケイト「な、何? この人…」
コニー「そうえば、さっきも私達を見て声を上げてたわね」
モンシア「紹介が遅れちまったな。ロンド=ベル隊から来た…ベルナルド=モンシア中尉だ」
ヘレン「ロンド=ベル隊って…向かう所敵なしって噂されている連邦軍外部部隊の?」
モンシア「そうそう。俺は腕前を見込まれて、そこからこの部隊へ来たのさ」
ケイト「ロンド=ベル隊って、あのアムロ大尉やブライト中佐みたいな有名人が多いんでしょ?」
マヘリア「あんたはどうなの?」
ロメロ「そうじゃのう…強いて言えば、この男は女好きで有名かも知れんな」
モンシア「じ、じいさん! 何であんたが答えるんだよ!!」
マヘリア「ははあ、なるほど…そうなの」
ヘレン「モンシア中には気を付けないとダメなようね」
モンシア「…勘弁してくれよ」
ジュンコ「ところで、ウッソ=エヴィンというパイロットはどこにいるんです?」
オリファー「何だ、ジュンコ。ウッソに興味があるのか?」
ジュンコ「その子、いきなりヴィクトリーを扱ってみせたんでしょう?」
ヘレン「興味があって当然ですよ」
オリファー「おいおい、彼をいじめたりするなよ」

カミーユ(………)
ファ「カミーユ」
カミーユ「ファか」
ファ「さっきの黒いモビルアーマーのパイロットと…知り合いなの?」
カミーユ「君には関係ないだろ」
ファ「やっぱり、知ってるんだ。艦を飛び出したのも、その女の人に会うためだったんでしょ?」
カミーユ「それは違うよ」
ファ「…どうかしら」
カミーユ「とにかく、ファには関係ないことだ」
ファ(………)
カミーユ(フォウ…君とは…戦うしかないのか…?)
【シナリオエンドデモ終了】


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