No.25Ｂ
シャーキン悪魔の戦い
【シナリオデモ開始】
現在位置 妖魔帝国
シャーキン「お許し下さい、バラオ様！ 全ては私の責任でございます！」
バラオ（………）
〔光線を発する音〕
〔画面、振動〕
シャーキン「うあああっ!!」
ベロスタン「お鎮まり下さい、バラオ様！ 度重なる失敗、全てはこのベロスタンの…」
〔光線を発する音〕
〔画面、振動〕
ベロスタン「ひぃぃぃっ!!」
バラオ（………）
ベロスタン「ですから、シャーキン様は自らの命をかけて今度こそライディーンめを…！」
シャーキン「う、うう…その通り…命をかけて…！」
バラオ（………）
シャーキン「この命を…！」
バラオ（………）
ベロスタン「あ、ああ…良かった…バラオ様はわかって下さいました、プリンス＝シャーキン…」
シャーキン（………）
ベロスタン「…おお？」
シャーキン「…ひびき洸を…ひびき洸を必ずこの手で…!!」「ベロスタン！ 余はひびき洸に最後の挑戦状を叩きつけるぞ!!」
ベロスタン「ははっ…」
ゴーゴン「フフフフ…妖魔帝国の化石獣だけで奴らに勝てるのか？」
シャーキン「何奴!?」
ベロスタン「お、お前は…ミケーネ帝国のゴーゴン…！」
ゴーゴン「いかにも」
ベロスタン「神聖なるバラオ様の玉座に断りなく入りおって…無礼であろう！」
ゴーゴン「これは失礼。気を悪くするな」
シャーキン「ゴーゴンよ…化石獣だけでは奴らに勝てぬとはどういう意味だ？」
ゴーゴン「ライディーンやマジンガーＺ共は新たな仲間を増やし、その結束を固めておる…」「もはや、奴らの戦力は侮りがたい。化石獣だけで奴らと戦っても、敗北は免れんぞ」
シャーキン「その言葉、説得力がある。貴様らも日本占領の一歩手前まで行っておきながら敗れたようだからな」
ゴーゴン「ぬぬ…」
シャーキン「して、我らに何の用だ？」
ゴーゴン「お前達妖魔帝国と我らミケーネ帝国は共に地底を根城としており、互いに知らぬ仲でもない…」
シャーキン「フン…」
ゴーゴン「そこで、我が戦力を幾分かお前達に貸してやろうと思ってな…」
シャーキン「ゴーゴンよ、その見返りは何だ？」
ゴーゴン「ワシらは今、マジンガーＺ共を倒す作戦の準備に入っておる…」「だが、奴らに体制を整える時間を与えるのも面白くないのでな…こうやって助太刀をしに参った」
シャーキン（………）「他意はないのだな？」
ゴーゴン「我らが盟主、闇の帝王の名にかけて…」
シャーキン「よかろう。では、貴様らの戦力を借りるぞ！」「ベロスタン、妖魔通信の用意を!!」
ベロスタン「ははっ！」
平祭官「妖魔通信の用意～！」
平祭官「妖魔通信の用意～！」
ゴーゴン（フフフフ…時間稼ぎにはなるだろうて…）
現在位置 ムトロポリス
マリ「お帰りなさい、洸」
東山「大活躍だったようだな、洸君」
洸「何だ、もう浜口博士から話を聞いたんですか？」
東山「先程、連絡があってな。ところで、こちらへ戻って来ていいのかね？」
洸「ええ…アーガマはまだ行方不明ですし…とりあえず、それぞれの基地で待機することになりました」
東山「そうか…」
マリ「洸、ここのところ、ずっと戦いが続いてたんでしょ？ これで少しは休めるじゃない」
洸「アーガマが発見されるまで安心するわけにはいかないよ」「それに最近、シャーキンが大人しいのが気になっているんだ」
東山「うむ…そうだな」
神宮寺「よう、猿丸大先生。難しい顔でコンピューターとにらめっこして…何やってんだ？」
猿丸「ライディーンの記憶装置とコネクトしようと思って…適切なインターフェイスを探しているんですよ」
神宮寺「記憶装置？ ライディーンにそんなもんがあるのかい？」
猿丸「ええ。ライディーンは１万２千年前に古代ムー帝国の超科学で造られたロボットです。きっと記憶装置もあるはずです」「もっとも、僕は前からライディーンは自らの意志を持っているとにらんでいるんですけど…」
東山「うむ。ライディーンとダイレクトに意志の疎通が出来れば、ムートロンのことが詳しくわかるかも知れないな」
麗「それに…この間、ライディーンが洸に伝えた言葉の意味も判明しますね」
東山「そうだ。『虚空からの破壊神』…それが一体何を意味しているのか…」
神宮寺「へえ。けどよ、洸でもそう滅多にライディーンの声を聞くこたあねえんだろ？」
洸「…ああ」
神宮寺「やれやれ、気の長い話だぜ」
猿丸「ですが、ライディーンから情報を得ることが出来れば、あの使徒とかいう怪物のこともわかるかも知れませんよ」
神宮寺「ホントかよ」
猿丸「とにかく、ライディーンにはまだまだ僕達の知らない秘密が隠されていると思います」「ああ、こんな時にＬＴＲ機構の安西エリ博士が手伝ってくれればなあ…」
神宮寺「誰だい、それ？」
マリ「何でも、超考古学の権威で美人の博士なの。どうやら猿丸大先生、その人の大ファンらしいわよ」
猿丸「そ、そんなミーハーな気持ちじゃありません！ 純粋に尊敬しているんです！」
神宮寺「ふうん。美人の先生も捨て難いけど、俺はライディーンに直接聞いた方が早いと思うがね」
猿丸「だから、こうやってインターフェイスの仕組みを考えているんです！ 神宮寺さんは僕の話を聞いていなかったんですか!?」
神宮寺「わかった、わかった。照れ隠しで怒るなよ、大先生」
麗「ねえ、猿丸大先生。さっきから通信機が何かを傍受しているみたいなんですけど…」
猿丸「？」「こ、これは…妖魔帝国からの秘密通信だ！」
東山「何!? よし、すぐに波長を合わせろ！」
猿丸「はいっ！」
〔モニターの開く音〕
シャーキン「フフフフ…ひびき洸、久しぶりだな！」
洸「シャーキン!!」
シャーキン「いよいよ、お前と最後の決着をつける時が来た！」
洸「最後の決着!?」
シャーキン「そうだ。我が妖魔帝国はお前やマジンガーＺ、ゲッターロボなどに幾度も敗北を喫してきた…」
洸（………）
シャーキン「そこで…余は総力を上げて、お前達に決闘を申し込む!!」
洸「!!」
シャーキン「すでに我が軍団は東京へ向かっている！」
洸「何だって!?」
シャーキン「ひびき洸よ、余の挑戦を受けよ！ 貴様が応じなければ東京が火の海と化すだけだ。ハハハハ!!」
〔モニターの閉じる音〕
猿丸「大変です！ 東京方面へ妖魔帝国の軍団が進行中です!!」
東山「何だと!?」
洸「よし、ミスター、麗！ 行くぞ!!」
マリ「待って、洸！ これはワナよ!!」
洸「…シャーキンは正々堂々と挑戦状を叩きつけてきた！ ワナでも何でも、俺は行く!!」
神宮寺「猿丸大先生、甲児や竜馬、忍達にも連絡をしといてくれよ!!」
猿丸「わ、わかりました！」
マリ「洸！」
洸「マリ、止めても無駄だぜ！」
マリ「…洸…必ず帰って来て…」
洸「！」
マリ（………）
洸「ああ…」「じゃあ、行くぜ！」
マリ（…洸…）
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「シャーキン悪魔の戦い」
【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕
神宮寺「チッ…化石獣じゃねえぞ。ありゃ確か、戦闘獣とかいう奴だ！」
麗「…妖魔帝国はミケーネ帝国と手をむすんだのでしょうか？」
神宮寺「どっちも地底からはいずり出てきた連中だ。あり得る話だぜ」
洸「シャーキン！ ひびき洸だ！ お前との決着をつけに来た！」
シャーキン「ハハハハハ！ ひびき洸よ、逃げ出さずによくぞここまで来た！ その心意気はほめてやる！」
洸「今日がお前の最期だ！ 覚悟しろ！！」
シャーキン「その言葉、そっくり貴様に返してやるわ！」
神宮寺「妖魔帝国の相手をするのも飽きてきたところだ。洸、麗！ ここで一気に奴らとの決着をつけようぜ！！」
麗「！？ 何かが来ます！」
〔味方ユニット出現〕
洸「マジンガーＺ！？」
神宮寺「違うぜ…あれはいつぞやの新型マジンガーだ！」
シャーキン「むっ、何奴だ！？」
鉄也「待っていたぜ…戦闘獣が再び現れるのをな」
シャーキン「フン…貴様もライディーンと共に始末してやるわ！」
鉄也「悪いが俺は戦闘獣を倒すために訓練されてきた。だから、他の連中ほど甘くはないぞ！」
シャーキン「その大口がいつまで叩けるかな」
鉄也「洸君！ 戦闘獣は俺とジュンに任せ、君は奴との決着をつけるんだ！」
洸「は、はい！」
鉄也「行くぞ、ジュン！」
ジュン「わかったわ！」
＜戦闘開始＞
＜３ＰＰ・味方援軍１出現＞
〔味方ユニット出現〕
甲児「あれはグレートマジンガー！」
さやか「どうしてこんな所に！？」
甲児「グレートマジンガーのパイロットには色々と聞きたいことがあるんだ」
鉄也「甲児君、今は妖魔帝国と戦闘獣を倒す方が先決だ！」
甲児「わ、わかった！」（どうして俺の名前を知っているんだ！？）
＜３ターン目ＥＰ・敵増援１出現＞
〔敵ユニット出現〕
五飛「アーガマは行方不明になったが、まだ何機かロンド＝ベル隊の機体が残っていたようだな…」
＜＜ブリット＞＞
ブリット「この間、極東支部基地を襲撃したきたガンダムか！？」
忍「チッ…厄介な時に現れやがって！」
洸「この間の時みたいに、また俺達を攻撃してくるのか！？」
豹馬「あいつは一体何者なんだ？」
甲児「…デュオの仲間なのか？」
亮「状況を奴に説明しても…無駄だろうな」
五飛「ちょうどいい。ＤＣが開発に協力したＳＲＸ計画のＥＯＴ兵器がいる」
＜＜ブリット＞＞
ブリット「やめろ！ お前と戦っている場合じゃないんだ！」
五飛「貴様らがＤＣと関わっている事実は俺の戦いの理由になる」
＜＜ブリット＞＞
ブリット「何だって！？」
五飛「異星人の技術を独占しているＤＣはいつの日かスペースコロニーにとって大きな脅威となる」
＜＜ブリット＞＞
ブリット「しかし、ＥＯＴやＤＣがなければ、地球圏はエアロゲイターに侵略されてしまうんだぞ！」
五飛「貴様らロンド＝ベル隊やＤＣがティターンズやＯＺのようにならないという保証でもあるのか！？」
忍「○○○、それ以上話しても無駄だ！ 戦うしかねえ！」
＜＜ブリット＞＞
ブリット「くっ…仕方がないのか！？」
＜ブリットvs五飛＞
ブリット「俺達は地球の平和を守るために戦っているんだ！ それをわかってくれ！」
五飛「それは本心か？ その割に貴様には迷いが見えるぞ！」
ブリット「！」「だが、俺達はティターンズやＯＺとは違う！ 地球やコロニーの支配なんて考えちゃいない！」
五飛「貴様が正義か悪か…それは俺が決める！」
＜洸vsシャーキン（ガンテ搭乗）＞
シャーキン「ひびき洸！ 貴様とは長い戦いであった…今こそ決着をつけようぞ！！」
洸「おう！ 望むところだ！」
＜五飛撃破＞
五飛「おのれ！ またしても！！」
＜シャーキン（ガンテ搭乗）撃破・敵増援２出現＞
シャーキン「さすがだな。こうなったら、余自らが相手をするしかない！」
洸「正気か！？ その身体でどうやって俺達と戦う！？」
シャーキン「フフフ…心配するな。バラオーーーーッ！！」
〔敵ユニット爆発〕
〔敵ユニット出現〕
シャーキン「これで対等だ！」
＜シャーキン撃破（巨大シャーキン搭乗）＞
シャーキン「ぐ、ぐああ…見事だ」「だ、だが…余が滅んでも…我が妖魔帝国は滅びんぞ…」「バラオよ…偉大なる我が妖魔帝国に栄光あれ…！！」
洸「………」「シャーキンよ…敵ながら立派だったぜ」「………」「お前がもし味方だったらなあ…」
＜敵全滅・敵増援３出現＞
神宮寺「シャーキンは死んだ。これで妖魔帝国との戦いが終わったわけか…」
洸「………」
麗「いえ、シャーキンは妖魔帝国が滅んだわけではないと言っていました」「それに、まだ私たちには他の敵がいます」
洸「ああ。それに、ライディーンの本当の敵が何なのかまだわかっていない」
鉄也「どうやら片づいたようだな。よし、ジュン。帰還するぞ」
ジュン「いいの？ 甲児君達に私達のことを説明しなくても…」
鉄也「今の任務がおわれば、彼らと一緒に戦うようになる。話はその時でいいさ」
甲児「あ、待ってくれ！」
鉄也「甲児君、また会おう」
〔味方ユニット離脱〕
甲児「また行ってしまった…」
麗「！！」
神宮寺「麗、どうした？」
麗「何かが…来ます！」
〔マップ上にエネルギーの広がり〕
〔味方ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕
〔敵ユニット出現〕
甲児「な、何だ！？」
竜馬「アーガマだぞ！」
豹馬「い、いきなり現れたぜ！？」
雅人「で、でも、何でこんな所に…確か、アーガマは南アタリア島に向かったはずだろ！？」
ショウ「こ、ここは…？」
チャム「………」
ショウ「俺は…ガラリアのバストールと戦っていて…」「一体、どうなったんだ？」
ショウ「ここは…東京じゃないか！？」
チャム「トーキョー？ それって、どこ？」
ショウ「地上だ！ 地上で…俺が住んでいた所だよ！！」
チャム「ええっ！？」
ブライト「ここは…日本か！？」
トーレス「待って下さい…今、調べます」
リュウセイ「もしかして、東京か…？ それに、マジンガーＺやゲッターロボ、ライのＲ－２がいるぜ！！」
トーレス「ええ、間違いありません！ ここは日本の東京市です！」
クワトロ「では…我々は地上に戻れたのか！？」
竜馬「こちらはゲッターチームの流竜馬です！ アーガマ、応答して下さい！」
ブライト「こちらはアーガマだ」
竜馬「一体、何があったんです！？」
ブライト「事情は後で説明する。それよりも、あのオーラバトラーを…」
隼人「オーラバトラー！？」
ガラリア「全て石造りの街…これは地上界なのかも知れない。私はビルバインと共に地上へ出てしまったのか！？」
ショウ「何でこんなことになってしまったんだ！？」
チャム「ショウとガラリアのオーラ力が合わさって出て来たんじゃないの？」
ショウ「俺達で…オーラロードを開いてしまったのか！？」
ガラリア「ショウ！ そこにいたか！」
ショウ「ガラリア、聞こえるか！？ ここは地上だ！ 地上人が住む所だ！」
ガラリア「地上人たるショウが敵なら、ここは敵地だ。破壊してやる！」
ショウ「それは駄目だ！ 何故、地上に出て来てしまったか、調べるのが先だ！」
ガラリア「黙れ！」
＜ショウvsガラリア＞
ショウ「ガラリア、聞いてくれ！」
ガラリア「私はお前を倒す！」
チャム「ダメよ、ショウ！ こっちのいうことを全然聞いてくれないよぉ！」
ショウ「くっ…南無三！」
＜ショウがガラリアを説得＞
ショウ「ガラリア、聞いてくれ！」
ガラリア「うるさい！ 周囲にいるのが兵器だということぐらい私にもわかる！」
ショウ「ここは地上なんだ。バイストン・ウェルとは違う！」「お前１人じゃ勝ち目はないぞ！ それはアーガマと戦ってよくわかっているはずだ！！」
ガラリア「お前にトドメを刺せば、私の仕事は終わる！！」
ショウ「ガラリア、ドレイクの知らない所で戦っても何にもならないんだぞ！？」
ガラリア「！」
チャム「そうよ！ ショウとガラリアで力を合わせれば、バイストン・ウェルに帰れるかも知れないでしょ！」
ガラリア「力を合わせるだと…」
ショウ「そうだ！」
ガラリア「…地上人であるお前の言葉が信用出来るものか！」
チャム「もう、このわからず屋！！」
ショウ「俺だって、チャムをバイストン・ウェルに戻さなくちゃならない。信用してくれ！」
チャム「ショウ…」
ガラリア「くっ…バイストン・ウェルに帰れないのなら、せめてお前だけでも…」
ショウ「………」「わかった。俺を討ちたいのなら、そうしろ」「その代わり、後でアーガマの人達に協力してくれ」
ガラリア「な、何だと…！？」「………」
〔敵ユニット離脱〕
チャム「ガラリア、行っちゃった…」
ショウ「ガラリア…」
＜ガラリア撃破＞
ガラリア「く、くうっ！ こんな異世界で…私は終わってしまうのか…！？」
＜敵全滅・勝利条件達成＞
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
現在位置 移動中
甲児「じゃあ、アーガマはそのバイストン・ウェルとかいう所に行ってしまったんですか!?」
ブライト「ああ。海と大地の狭間にあるといわれる異世界…信じられないだろうが、そこのドレイクという男に召喚された」
竜馬「ドレイク？」
ショウ「ドレイクはバイストン・ウェルの武力統一を企むアという国の王さ」「そして、奴は自分の野望を達成するために、俺やマーベルにような地上の人間を次々と召喚している」
洸「召喚？ 何のために？」
大作「あのオーラバトラーというロボットのパイロットにするためだそうです…」
洸「オーラバトラー？」
マーベル「オーラバトラーは人間のオーラ力…簡単に言えば、生命エネルギーを利用して動く兵器です」
ニー「そして、我々バイストン・ウェルの人間よりも地上人の方が強いオーラ力を持っているのです」
〔フェラリオの羽音〕
チャム「その中でも強いオーラ力を持っているショウは聖戦士って呼ばれているのよ！」
甲児「へえ…聖戦士、ねえ」
リュウセイ「へえ…って、お前らチャムを見ても驚かないの？」
甲児「男女のミイラが合体した奴や、生首が浮いている奴、下半身が虎の奴とか見ているからなあ」
さやか「ええ。妖精がいたっておかしくないもの」
チャム「あたし、チャム＝ファウ。よろしくね、地上の人達」
甲児「おう。こっちこそ」
ニー「あなた達はバイストン・ウェルの話を信じてくれるのですか？」
豹馬「ああ。そうでなくても異星人や地底の悪魔とは色々なやつらを見ているからなあ」
隼人「知能を持ったハ虫類に比べれば、妖精は可愛い方だ」
チャム「うふっ、可愛いだって。ありがと」
キーン「地上界も凄いのね…」
ブライト「ショウ、これからどうするつもりだ？」
ショウ「…バイストン・ウェルに帰る方法を何とかして見つけ出します」
キーン「いいの？ ショウ…」
ショウ「ああ。ドレイクをあのままにしておいたら、バイストン・ウェルはオーラバトラーによって破滅する…」「それを知っていながら、見過ごすわけにはいかないよ」
チャム「…でも、ここがショウの故郷なんでしょ？ おうちに帰らなくていいの？」
ショウ「いいんだ。親父やお袋にバイストン・ウェルの話をしても信じてくれないだろう」「それに、今頃俺がいなくなって良かったと思っているはずさ…」
マーベル（………）
ブライト「地上に帰ってきた以上、我々は本来の任務に戻らなくてはならないのだが…」「君達がバイストン・ウェルに帰れるまで、本艦にいてくれても構わない」
ニー「いいんですか？」
アムロ「ああ。バイストン・ウェルでは君達に何かと助けてもらったからね」
クワトロ「それに、バイストン・ウェルを実際に見た我々と行動を共にする方が何かと安全だろう」
ニー「ありがとうございます」
リュウセイ「よう、ライ。お前もやっとロンド＝ベル隊に配属となったか」
ライ「願わくば、ずっと別行動でいたかったがな」
リュウセイ「おいおい、そりゃどういう意味だよ」
ライ「お前と一緒だと、余計なトラブルに巻き込まれるからな」
リュウセイ「それって俺のせいかよ？」
イングラム「ライ、Ｒ－２の調子はどうだ？」
ライ「トロニイム・エンジンの出力を１０％に落としてＲ－２を稼動させています」「その状態でも通常戦闘に支障はありません」
イングラム「出力を落とした分は腕でカバーするということか？」
ライ「少佐のＲ－ＧＵＮもそうなのでしょう？」
イングラム「そうだ」
ライ「何だよ、２人ともそんな低出力で戦ってんの？」
ライ「そうだ。核融合エンジンを積んでいるＲ－１と違って、Ｒ－２やＲ－ＧＵＮは動力源とその出力が不安定だからな…」
リュウセイ（し、信じられねえ連中だな。さすがって言うか、何て言うか…）
イングラム「先程、南アタリア島のコバヤシ博士から連絡が入った」「中国大陸での作戦で破損したＲシリーズのプラスパーツがＤＣ本部で最終調整段階に入ったそうだ」
リュウセイ「プラスパーツって…教官のＲ－ＧＵＮにも付いているパワーアップパーツですよね？」
イングラム「そうだ。Ｒシリーズはプラスパーツを装着することによってパワード形態となる」
リュウセイ「教官、俺のＲ－１にもプラスパーツはあるんですか？」
イングラム「プラスパーツが用意されているのはＲ－２とＲ－３だけだ」
リュウセイ「そ、そんな…た、楽しみにしていたのに…」
ライ「スタンドアローンで戦闘が可能なだけマシと思え」「では、先行しているアヤ大尉のＲ－３とＴ－ＬＩＮＫシステムの調整が終了すれば…」
イングラム「ああ。Ｒシリーズ３機で例のテストを行う」
リュウセイ「え!? じゃ、じゃあようやくアレが出来るんですか!?」
イングラム「ああ…現段階で成功する可能性は低いが…全てはお前とアヤ次第だ」
リュウセイ「や、やった！ それまでに合体の合い言葉の練習をしとかなくっちゃ！」
イングラム「南アタリア島に着くまでに、念を練るトレーニングをしておけ」
リュウセイ「わかりました！」
ライ「トレーニングには俺が付き合ってやる」
リュウセイ「な、何でだよ」
ライ「放っておいたら、すぐに居眠りをするだろうが」「お前が予定の念動力を発揮しないと俺達の命に関わる」
リュウセイ「わ、わかったよ」
ライ「じゃあ、早速トレーニング開始だ」
〔歩き去る足音〕
＜＜ブリット＞＞
ブリット「イングラム少佐…」
イングラム「○○○か。順調に戦果を挙げているようだな」
○○○「は、はい」
イングラム「何か聞きたいことがあるのか？」
＜＜ブリット＞＞
ブリット「…率直に聞きます。俺が弐式に乗るように仕組んだのはあなたなんですか？」
イングラム「あの事件は偶然に起きたことだ」
○○○（………）
イングラム「だが、□□□□＝□□□□□と言ったか…その人には気の毒なことをした」
○○○「!!」
＜＜ブリット＞＞
ブリット「どうしてあいつの名前を!?」
イングラム「調べればわかることだ」
○○○（………）
＜＜ブリット＞＞
ブリット（く…また、あの頭痛だ。この男、何かを隠している…。それも心の深く暗い部分で…）
イングラム（そうだ…俺を疑え。そして、俺に敵意を持て。そうすれば、お前は…）
ブライト「では、ボルテスチームはロンド＝ベル隊に加わるということでいいのだな？」
健一「はい。浜口博士や母からそう命じられました。これからよろしくお願いします」
ブライト「こちらこそよろしく頼む」
トーレス「艦長、Ｎｅｒｖの碇司令から大至急Ｎｅｒｖ本部へ出頭するよう、メッセージが入っています」
ブライト「Ｎｅｒｖ本部に…？ 了解したと返答しておけ」
トーレス「はい。それと、極東支部のイゴール長官代理から緊急通信が入っています」
ブライト「緊急通信？ よし、つないでくれ」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕
イゴール「極東支部長官代理のロス＝イゴールだ」
ブライト「長官代理、ご心配をかけました。何とか、戻ってくることが出来ました」
イゴール「うむ。君達が無事だったのは良かったのだが…」
ブライト「何かあったのですか？」
イゴール「最悪の事態が発生した。ガンダム試作２号機が核バズーカをコンペイ島で使用したのだ」
クワトロ「!!」
ブライト「何ですって…!?」
健一「核って…そんな！」
イゴール「コンペイ島…すなわち、旧ジオン公国軍の宇宙要塞ソロモンには…」「ネオ・ジオンに対抗するため、連邦軍の宇宙艦隊が集結中だった」「しかし、ガンダム２号機はコンペイ島の防衛網をかいくぐり、艦隊へ向けて核を発射した…」
アムロ「その被害は…？」
イゴール「艦隊は壊滅、コンペイ島はネオ・ジオン軍に占領されてしまった」
エマ「何てこと…」
ブライト「リガ・ミリティアやエゥーゴの艦隊は無事だったんですか？」
イゴール「幸い、ガンダム２号機を追跡中だったリーンホースＪｒ．やエゥーゴの艦は被害を免れた」「しかし、今回の件によって制宙権はほぼネオ・ジオンに握られてしまったことになる…」
アムロ「ティターンズの被害は？」
イゴール「無論、ない。元々、ティターンズは宇宙に勢力を持っていなかったからな」
ブライト（………）
アムロ「これで、ネオ・ジオンとティターンズはそれぞれ宇宙と地球で住み分けることになるのか…」
クワトロ「ティターンズにとって正規軍の宇宙艦隊は邪魔だった。核攻撃の件も全て承知していたと考えて良いだろう」
エマ「後は双方とも南アタリア島を占拠するだけ…ということですか」
イゴール「そうかも知れんが、最近ネオ・ジオンが妙な動きを見せている」
ブライト「妙な動きとは？」
イゴール「彼らは今、新興勢力のクロスボーン・バンガードを使って、コロニーを制圧しているようなのだが…」「エゥーゴからの情報によるとそれ以外にも廃棄予定の小型コロニーが彼らによって奪取されたらしい…」
アムロ「小型コロニーを？ まさか…」
クワトロ「…コロニー落としか」
エマ「そ、そんな！」
健一「で、でも…コロニー落としは確か…南極条約で禁止されているはずでは？」
クワトロ「連邦軍は条約に反して核装備のガンダムを開発していた…それに対する報復という大義名分が立てられる」
健一（………）
イゴール「だが、ジオンが小型コロニーを奪取したという事実は確認されていない」「エゥーゴのブレックス准将もこの情報は我々を混乱させるための偽情報ではないかと考えておられる」
ブライト「確かに…南アタリア島にコロニーを落とせば、ＡＳＳ－１を破壊することになりますからね」
レコア「ジャブローへコロニーを落とすつもりなら、最初からティターンズと手を結ぶ必要もありませんし…」
イゴール「あるいは、両者の背後にいるジュピトリアンの作戦なのかも知れん…」「今後、南アタリア島はその三者のミリタリーバランスに大きく影響するはずだ」「おそらく、ティターンズは本格的に南アタリア島に侵攻するだろう。そのため、あの島は激戦区になるはずだ」「ＳＤＦとＤＣ本部は彼らに対して防衛策を立てていると思うが、君達も十分留意して南アタリア島へ向かってくれ」
ブライト「了解です」
〔モニターの閉じる音〕
ブライト「これから厳しい戦いになるな…」
アムロ「ＳＤＦが俺達に協力してくれればいいんだがな」
クワトロ「ああ、そうだな」
ブライト「では、本艦はこれよりＮｅｒｖ本部に向かう」
【シナリオエンドデモ終了】
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