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No.29A
心に念じる見えない刃

【シナリオデモ開始】
現在位置 南アタリア島

ケンゾウ「アヤ……」「アヤ、R−3の調整は終了した」「だが、今のお前の念動力ではパワード形態、そしてSRXでの戦闘には耐えられないだろう…」「それでも、私はお前を戦場へ追いやらねばならぬ…」
アヤ「…わかっています、お父様。私は自分が生きている意味を確かめるためにも…R−3に乗ります」「それに…私の妹、マイやお母様の死を無駄にしないためにも…」
ケンゾウ(………)

現在位置 南アタリア島

リュウセイ「で、結局あの使徒は倒せなかったってのか?」
ライ「ああ。2体に分離し、現在は自己修復中らしい」
<<ブリット>>
ブリット「…何か、使徒の能力がどんどん変わっていってるな。まるで進化しているみたいだ」

ライ(………)
リュウセイ「ちぇっ…俺が出撃していたらなあ…」
ライ「お前が出ても結果は同じだ」
リュウセイ「何だと!? そんなの、やってみなきゃわからねえよ!!」
ライ「いずれにせよ、R−1は現在、新武装装備の作業中だ」
リュウセイ「え!? 俺のR−1にも新しい武器が付くの!?」
ライ「ああ。R−2へのプラスパーツ装着と同時に、R−1も改修を受けるようだ。新しい防御装置も付くと聞いているが…」
リュウセイ「や、やった! R−1用のプラスパーツがないって聞いてガッカリしてたところだったんだ」「その新武器があれば、あの使徒だって倒せるぜ!!」
ライ「それと、グルンガスト弐式にも新武器が装備されるはずだ」
<<ブリット>>
ブリット「それは聞いてたけど…一体どんな武器なんだ?」

ライ「計都瞬獄剣という名前らしいが…」
リュウセイ「ところでライ。お前、アヤに会ったか?」
ライ「いや…大尉は見かけていない」
リュウセイ「確か、万丈さんと一緒にここへ来てるはずなんだけどな…」
ライ(………)
<<ブリット>>
ブリット「そのアヤって人…SRXチームのメンバーなのか?」

リュウセイ「ああ。SRXチームのリーダーで、R−3のパイロットだ。前にも言わなかったっけ?」
<<ブリット>>
ブリット「思い出した。T−LINKシステムの開発者、コバヤシ博士の娘さんか」

リュウセイ「そうそう。しかし…一体どこにいるんだろ。あいつがいないと例のテストが…」
ケンゾウ「久しぶりだな、リュウセイ少尉、ライ少尉」
リュウセイ「!」
ライ「お久しぶりです、コバヤシ博士」
<<ブリット>>
ブリット(この人が…?)

ケンゾウ「早速で悪いが、ライ少尉はR−2パワードの起動テストをしてもらおう」
ライ「…了解です」
ケンゾウ「リュウセイ少尉と○○○君は私と一緒にDC本部まで来てくれ」
リュウセイ「DC本部へ?」
ケンゾウ「そうだ。今から、T−LINKシステムの再調整を行う…」
リュウセイ「わかりました」(このオッサン、雰囲気が暗くて苦手なんだよな…アヤと血が繋がってるとは思えねえ)
ライ「ところで、博士。アヤ大尉はどこに?」
ケンゾウ「アヤは別の場所でR−3の調整を行っている。心配は無用だ」
ライ(別の場所だと…?)

〔医療機器の動作音〕
ケンゾウ「リンク係数、60…70…80を超える…」
イングラム(………)
ケンゾウ「すでに仮想サイコドライブが限界へ達している…素晴らしい素材だ」
イングラム「ええ」
ケンゾウ「2人とも念の練り方が以前に比べて格段に良くなっている」「危険な試みだったが、早期の実戦投入が功を奏したようだ。君の考えに従って正解だったな」
イングラム「○○○をあの機体に乗せるために骨を折りましたからね」
ケンゾウ「それにしても…一切の遺伝子操作・投薬措置なしでここまでの潜在能力を引き出すとはな」
イングラム「リュウセイと○○○が真のサイコドライバーに成長しつつある証拠です。後はその力の発揮を待つだけです」
ケンゾウ「このまま順調にいけば、ウラヌス・システムを自分の意志で発動させることも夢ではない」
イングラム(………)
ケンゾウ「我々の研究はいよいよ最終段階へ入ったことになる。イングラム少佐、人が己の限界を超越する日は近いぞ…フフフ」
イングラム「では、その日が来るのを早めましょう」
ケンゾウ「…どういう意味だ?」
イングラム「あなたの説ではT−LINKシステムを介して念動力…そして、それを上回る力を発揮させるには…」「システム使用者を極限の状態に追い込むことが最も効果的なのでしょう?」
ケンゾウ「…そうだ」
イングラム「ならば、その状況を我々の手で作り出すまでです。○○○が弐式に乗った時のように」
ケンゾウ「なるほどな」
イングラム「リュウセイ少尉、○○○。T−LINKシステムの調整作業はこれで終了だ」

リュウセイ「今日のは一段とキツかったな。何か脳ミソをしぼり取られたみたいだぜ」
<<ブリット>>
ブリット「あれ? あそこにいるのは…マサキじゃないか?」

リュウセイ「ホンドだ。あいつ、こんな所で何やってんだ? もしかして、道に迷ったのかな」
マサキ(………)
リュウセイ「おーい、マサキ!」
マサキ「…○○○にリュウセイか」
<<ブリット>>
ブリット「どうしたんだ?」

マサキ「いや…ここにシュウがいるんじゃないかと思ってな」
リュウセイ「シュウって…あのシラカワ博士か?」
マサキ「…ああ。だが、あいつはここにはいねえようだな」
リュウセイ「あの博士、しょっちゅう行方知れずになるらしいぜ」
マサキ(………)(だろうな。奴はその間、ラ・ギアスにいたんだからな…)
<<ブリット>>
ブリット「前から聞こうと思ってたんだけど…シラカワ博士とお前ってどういう関係なんだ?」

マサキ(………)「お前達には関係ねえよ」
リュウセイ「そんな言い方はないだろ?」
マサキ(………)「すまねえ。いつか気持ちに整理がついたら、お前達にも話す」
リュウセイ(………)
マサキ「ただ…一つだけ言っておく。あいつを…シュウを信用するな」
<<ブリット>>
ブリット(………)

マサキ「それから、イングラム少佐もだ」
リュウセイ「おい、何言ってんだ、イングラム教官はそんな人じゃ…」
マサキ「あの手の人間にはな、必ず裏の顔があるんだよ」
リュウセイ(………)
マサキ「俺はシュウにそれを思い知らされたんだ」「イングラムがどういう男か詳しくは知らねえが…俺の勘があいつは危険だと教えてる」
リュウセイ「イングラム教官に限って、そんなことはねえよ」
マサキ「…そうだといいがな」

〔通信のコール音〕
イングラム(SRX計画のハミル博士から通信か…?)
〔コンピュータの稼働音〕
〔モニターの開く音〕

カーク「イングラム少佐、無事に南アタリア島へ到着したようだな」
イングラム「何の用だ、ハミル博士」
カーク「極東支部基地でまずい事態が発生した」
イングラム「何が起きた?」
カーク「Hシリーズの新型機が2機、何者かによって強奪された」
イングラム「レッドとセカンドか?」
カーク「ああ。そして、犯人は…」
イングラム「…あの男か」
カーク「そうだ。PTXチーム時代に君の部下だった彼が何故、そんな真似をしたのかは不明だがな」
イングラム(………)
カーク「そして、同時にセカンドのパイロットも姿を消した。おそらく、あの男に力を貸していると思われる」「この事態に対し、極東支部は彼らを反逆者として追跡することを決定した」「あの2人が南アタリア島に現れるかどうかはわからないが、そのことは認識しておいてくれ」
イングラム「…了解した」
〔通信を切る音〕
イングラム(………)(…そうそう計画通りに行くはずはないか。それにしてもあの男…やってくれる)(だが、この事態は利用できるな…)

ライ「偵察任務?」
イングラム「そうだ。この島は様々な組織から狙われている」「使徒の迎撃作戦とマクロスの進宙式を控えている現状で…」「第三勢力による攻撃は避けねばならん。そこで機体のテストを兼ねて付近の海域を偵察してもらう」
ライ(………)
イングラム「リュウセイと○○○を連れて行け。なお、敵を発見した場合は独自の判断で攻撃を許可する」
ライ(………)(まるで敵が現れることを知っているような口振りだな…)「了解しました。それでは、我々はこれより偵察任務に就きます」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「心に念じる見えない刃」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
リュウセイ「よお、ライ。どうだ、R−2パワードの調子は?」
ライ「トロニウム・エンジンは相変わらず出力が安定していないが、プラスパーツによって火力は向上した」「そっちはどうなんだ?」
リュウセイ「グルンガスト弐式と同じ念動フィールドが付いた。それと新武器のT−LINKソードもな」
ライ(アヤ大尉のR−3と同じく、R−1にも本格的に念動力系の武器が装備されたのか…)
リュウセイ「でもT−LINKソードっていまいちスーパーな感じがしねえから…そうだな…ええと」「………」「天上天下念動破砕剣! よし、これにするぜ!!」
ライ「…そのネーミングセンスは何とかならんのか」
リュウセイ「そんなの人の勝手だろ。それより、○○○。グルンガスト弐式の新装備武器はどうなんだ?」
<<ブリット>>
ブリット「………」

リュウセイ「どうした?」
<<ブリット>>
ブリット「…感じないか? 何かがこっちへ向かって来る…」

リュウセイ「敵か!?」
ライ「レーダーには何も反応していないぞ」
<<ブリット>>
ブリット「敵か味方かはわからない…だが、T−LINKシステムに反応があるのは確かだ」

リュウセイ「もしかして…エアロゲイターか?」
ライ「あり得るな…最近、動きは見られなかったが」
リュウセイ「それとも…例の龍虎ロボかも知れないぜ」
<<ブリット>>
ブリット(…何だ…? この感じは…確か、前にも…)

ライ「二人とも、こちらへ接近してくる機体を確認した」「!? こ、これは…!」
リュウセイ「どうした、ライ!?」
〔敵ユニット出現〕
リュウセイ「あれは…!?」
ライ「ヒュッケバインか…!」
リュウセイ「間違いない、SRX計画のヒュッケバインMK−IIとヒュッケバインEXだ!」
ライ「………」
リュウセイ「どうした、ライ!?」
ライ「…何でもない。左手が痛んだだけだ」
リュウセイ「左手って…お前…」
<<ブリット>>
ブリット(…このフィルターがかかったような感覚は…あの機体にもT−LINKシステムがあるのか?)

リュウセイ「誰があれに乗ってんだ?」
イルム「ほう…あいつらがSRXチームか。ま、見た目だけは立派だね」
<<ブリット>>
クスハ「………」「でも、イングラム少佐が開発に関わっている以上、ただのパーソナルトルーパーだとは思えません」

イルム「ああ、そうだな。ヒュッケバインMK−Iのように暴走事故が起きてからじゃ遅い」「これ以上、SRX計画をあの男の好きなように利用されるわけにはいかない」
<<ブリット>>
クスハ「…ええ」

イルム「………」「いいんだな、□□□? 奴らに攻撃を仕掛ければ、もう後戻りは出来ねえぜ」
<<ブリット>>
クスハ「…イルム中尉こそ…。私は…このヒュッケバインMK−IIを奪取した時から覚悟は出来ています…」

イルム「…悪いな。こんなことに付き合わせちまって」「だが、お前をあのままSRX計画に参加させていたら、過度の強化処置によって精神がボロボロになってしまう」
<<ブリット>>
クスハ「………」

イルム「…あの男はお前を単なるサンプルとしか思っていないからな」
<<ブリット>>
クスハ「………」

イルム「それから…グルンガスト弐式には手を出すな!」
<<ブリット>>
クスハ「何故です?」

イルム「あの機体はRシリーズ以上に強力だ。あれは俺に任せろ」
<<ブリット>>
クスハ「…は、はい」

イルム(グルンガスト弐式のパイロットと□□□の接触は避けなきゃならないからな…)
リュウセイ「何だ…? あいつら、様子がおかしいぞ!?」
<<ブリット>>
ブリット「この感じは…まさか!?」

<戦闘開始>

<1EP>
ライ「ロック・オンを確認。こちらに仕掛けてくるつもりだぞ」
リュウセイ「な、何!?」
ライ(イングラム少佐はこのことを知っていたのか?)
リュウセイ「ど、どういうことなんだよ!?」
<<ブリット>>
ブリット「………」

リュウセイ「おい! どうしたんだ、○○○!?」
<<ブリット>>
ブリット「…そんな馬鹿な…」

リュウセイ「一体、どうしたってんだ!?」
<<ブリット>>
ブリット「…俺は…あの青い機体のパイロットを知っている…」

リュウセイ「何だって!?」
<<ブリット>>
ブリット「で、でも…クスハは行方不明に…」「そ、それがどうしてこんな所に…しかも、ヒュッケバインMK−IIに乗って…」「い、一体…どういうことなんだ!?」


<ブリットvsクスハ(1回目)>
クスハ「グルンガスト弐式…! けど、このヒュッケバインMK−IIなら何とかいけるはず…!」
ブリット「こ、この声は…!!」「間違いない! お前はクスハ=ミズハだろう!?」
クスハ「!?」
ブリット「クスハ、俺だ! ブルックリン=ラックフィールドだ!!」
クスハ「………」
ブリット「どうしたんだ…? 同じ高校に通っていたブリットだ!」
クスハ「何を言っているの!? あなたと会うのは今日が初めてよ!」
ブリット「な、何だって!? じゃ、じゃあ…お前は…」
クスハ「私はSRX計画のテストパイロット…クスハ=ミズハよ!」
ブリット「ば、馬鹿な…一体どういうことなんだ!? 記憶がないとでもいうのか!?」
クスハ「私は…記憶なんて失っていない!」

<ブリットvsクスハ(2回目)>
ブリット「クスハ、本当に俺のことを覚えていないのか!?」
クスハ「覚えはないわ。それに…」「私はあなたのグルンガスト弐式を破壊しなければならない!」
ブリット「くっ…!」(俺達が戦わなければならないなんて…そんな馬鹿な話があってたまるか!)(何とか戦闘を回避する方法を考えなきゃ…!)

<リュウセイvsクスハ>
クスハ「リュウセイ=ダテ少尉、あなた達と戦うつもりはありません。その機体から脱出して下さい!」
リュウセイ「何だと!? 俺の名前を知っている? やっぱりSRX計画の人間か!」
クスハ「Rシリーズは危険です! その力が発揮される前に…取り返しがつかなくなる前に破壊しなければ!」
リュウセイ「何言ってんだ! Rシリーズは異星人から人類を守るために造られた機体なんだぞ!?」

<リュウセイvsイルム>
リュウセイ「お前ら、SRX計画の人間じゃねえのか!? どうして攻撃してきやがるんだ!」
イルム「おやおや…噂通り威勢のいい坊やだな」
リュウセイ「何だと!?」
イルム「その能力の高さを見込まれて民間から引っこ抜かれたと聞いたが…勢いだけじゃ俺に勝つことは出来ないぜ?」
リュウセイ「て、てめえ!」
イルム「お前にはその機体は荷が重すぎる」「さっさと機体を捨てろ」
リュウセイ「こ、この野郎…調子に乗りやがって!!」

<ライvsクスハ>
ライ「まさか、ヒュッケバインと戦うことになるとは…皮肉だな」
クスハ「ライディース少尉、機体を破棄して下さい。ヒュッケバインで破壊します!」
ライ「………」
クスハ「あなたはSRX計画のEOT兵器の恐ろしさを誰よりも知っているはずです!」
ライ「だからと言って、俺はここでR−2を失うわけにはいかない」「今の俺には…このR−2へ乗るより他に道はない」

<ライvsイルム>
ライ「お前達の目的は何だ?」
イルム「Rシリーズとグルンガスト弐式…いや、EOTを使用したSRX計画の全ての機体を破壊することだ」
ライ「何だと?」
イルム「ライディース少尉…お前ならわかっているはずだ。EOTを使った兵器がどれだけ危険かということを…」「そう、ヒュッケバインMK−Iの暴走事故から生還したお前にはな」
ライ「!!」「あなたは…もしや、PTXチームのイルムガルト=カザハラ中尉か!?」

<クスハ撃破>
クスハ「く…私の力じゃ…かなわないっていうの…?」

<イルム撃破>
イルム「フッ…やるじゃないか!」「だが、覚えておきな。お前達がRシリーズの本性に気づいた時は手遅れだってことをな」

<ブリットがクスハを説得・勝利条件達成>
クスハ「な、何を…?」
ブリット「聞いてくれ! 俺達が戦う理由なんてないんだ!!」
クスハ「そっちにはなくても、こっちには…!」
ブリット「だったら、その理由を聞かせてくれ! 俺に出来ることだったら何でも協力する!」
クスハ「えっ…!? 戦闘中に何を…」
〔サイコドライバー能力発現〕
クスハ「ううっ…!!」「な、何なの…この胸を締め付けられるような感覚は…!」
〔非常警報〕
クスハ「!? 機体のコントロールに異常!? な、何が起きたの!?」「だ、だめ! 機体が勝手に…!!」
〔敵ユニット離脱〕
イルム「クスハ!」(やはり、ブリットと接触させるべきではなかったか!)
〔敵ユニット離脱〕
ブリット「…クスハ…」
【戦闘マップ終了】

<ブリットvsイルム(クスハとの戦闘後)>
イルム「こいつがリュウセイと同じ力を持つという…ブルックリン=ラックフィールドか」「お前に恨みはないが、その機体は破壊させてもらうぜ」
ブリット「一体、何が目的なんだ!?」
イルム「イングラム=プリスケンの計画を止める…と言った方がお前にはわかりやすいか?」
ブリット「何だって…!!」
イルム「そのためにはSRX計画の期待を全て破壊する!」

<ブリットvsイルム(両者生存)・勝利条件達成>
ブリット「どういうことだ!? どうしてクスハには俺との記憶がないんだ!?」
イルム(クスハと接触したのか…)(まずいな…クスハはようやく安定してきたってのに。ここは退いた方がいいようだな)「一時撤退するぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
ブリット「…クスハ…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

現在位置 南アタリア島

アヤ「リュウ、ライ、お帰りなさい」
リュウセイ「!!」
ライ「アヤ大尉…」
アヤ「どうしたの、二人とも? そんなに驚いて…」
リュウセイ「い、いや、別に。ほら、今までお前がどこにいたかわからなかったからさ」
アヤ「ごめんなさい。R−3のT−LINKシステムの最終調整にかなり時間がかかっているから…」
ライ(前回の中国での作戦でR−3のプラスパーツが大破したからか…)「では、大尉…」
アヤ「ええ。私もあなた達と同じく、ロンド=ベル隊に配属となったわ」
リュウセイ「これでようやくSRXチームがそろったってワケか…」
アヤ「どうしたの、リュウ? 元気がないわね」
〔扉の開閉音〕
アヤ「! イングラム少佐…」
イングラム「報告を聞こう」

イングラム「そうか…やはり、彼らはここへ来たか」
ライ「何故、イルムガルト中尉があのような行動を…?」
イングラム「イルムガルト=カザハラ中尉はヒュッケバインシリーズの新型機を奪取し、軍から脱走したと連絡が入っている」
ライ「!」
リュウセイ「…その人って確か、SRXチームの前身で教官が隊長だったPTXチームのメンバーだったんだろ?」
イングラム「そうだ。彼はかつて、私の部下だった」
リュウセイ「そいつが何故、Rシリーズとグルンガスト弐式を…?」
イングラム(………)「その理由は私にもわかりかねるな」
ライ「…では、もう一人の□□□□=□□□□□というテストパイロットは?」「○○○□□□のことを知っていたようですが…」
イングラム「□□□はリュウセイと同時期に私が民間からSRX計画へスカウトしてたテストパイロットだ」「軍に入る前に○○○と面識があってもおかしくはないが…おそらく○○○の勘違いだろう」
リュウセイ「ほ、本当かよ!?」
ライ「よせ、リュウセイ」
リュウセイ「な、何だよ、ライ」
ライ「俺達はRシリーズに乗って敵と戦うことが任務だ。余計なことに気を取られている余裕はない」
リュウセイ「で、でもよ…」
イングラム「ライの言う通りだ。アヤとR−3の参戦によりRシリーズはいよいよ最終段階を迎えることになる」
リュウセイ「じゃ、じゃあ!」
アヤごめんなさい、まだR−3のプラスパーツの調整が終わっていないの。今すぐに、というわけにはいかないわ」
リュウセイ「な、何だよ…ガッカリさせんなよな」
イングラム「だが、合体訓練は使徒撃滅後に行う。3人とも、そのつもりでいるように」
アヤ「了解しました」」
リュウセい「や、やった!」
ライ(………)(イルム中尉はSRXに隠された秘密を知って、軍から脱走した…)(そう考えるのが妥当だな。だが、その秘密とは一体…? Rシリーズの危険性は承知しているが…)(まだ他にも何かあるというのか? …調べておく必要がありそうだな)

甲児「○○○、俺に話って何だ?
<<ブリット>>
ブリット(………)「…クスハが生きていたんだ」

甲児「な、何だって!?」
<<ブリット>>
ブリット(………)

甲児「お、おい、待てよ…どうしてこんな所で□□□が生きているってわかるんだよ?」
<<ブリット>>
ブリット「…偵察中に出会ったヒュッケバインMK−IIに…あいつが乗っていたんだ」

甲児「そんな馬鹿な…□□□は俺やお前と一緒で、普通の民間人だったはずじゃねえのか!?」
<<ブリット>>
ブリット「けど、あの機体に乗っていたのは間違いなくクスハだった」

甲児「それがどうしてヒュッケバインなんかに…しかも、お前と戦うことになったんだ!?」
<<ブリット>>
ブリット「…あいつには東城学園に通っていた頃の記憶がないみたいだった」

甲児「なあ、クスハのことはイングラム少佐に確かめてみたのか?」
<<ブリット>>
ブリット「ああ。でも、知らぬ素振りをされた」

甲児「そんなの嘘に決まってらあ! 絶対、何か裏があるに違いないぜ。よし、俺が確かめて来てやる!」
<<ブリット>>
ブリット「いいんだ、甲児…」

甲児「で、でもよ!」
<<ブリット>>
ブリット「…クスハが生きているとわかっただけでも充分だ」

甲児「…もし、そいつが俺達の知っている□□□なら、イングラムに利用されているのは間違いねえぜ?」
<<ブリット>>
ブリット「…ああ」「…たとえ、俺との記憶がなくても…俺はあいつを助けてみせる」


〔ノックの音〕
シャクティ「あの…ミサトさん。コーヒーを持って来ました。一息入れて下さい」
ミサト「ホント? うれしいわ。入ってちょうだい」
〔扉の開閉音〕
ミサト「シャクティ、ごめんね…気を使ってもらっちゃって」
シャクティ「いえ…」
リツコ「その調子だと、煮詰まっているみたいね」
ミサト「なんだ…リツコも一緒だったの」
リツコ「随分な言い方ね。使徒を倒すためのアイデアは出たの?」
ミサト「それが…」
シャクティ「あの…ミサトさん。お仕事がんばって下さい」
ミサト「ありがとね、シャクティ」
〔扉の開閉音〕
ッミサト「で、リツコ。私の首がつながるアイデア、持って来てくれたんでしょ」
リツコ「一つだけね」
ミサト「さっすが赤木リツコ博士。持つべきものは心優しき旧友ねえ」
リツコ「残念ながら、旧友のピンチを救うのは私じゃないわ。作戦を考えたのは加持君とイングラム少佐よ」
ミサト「加持君が…?」
リツコ(………)
ミサト(………)

ミサト「様々なデータを検証した結果、第7使徒を倒す方法が二つ判明しました」
ブライト「一つ目は?」
ミサト「分離中のコアに対する二点同時の荷重攻撃です。2体のEVAのタイミングを完全に合わせ、同時に使徒を倒します」
ブライト「EVAのタイミングを完全に合わせる…? 誰と誰にやらせるんだ?」
ミサト「碇シンジと惣流=アスカ=ラングレーです」
ブライト「その2人…大丈夫なのか?」
ミサト「…与えられた5日間で両名にタイミング合わせの特訓をさせます」
ブライト(………)
アムロ「ブライト、あの2人はああ見えても意外に相性がいいと思うが…」
ブライト(………)
ミサト(…でも、言い出した私もチョッチ自信がないんだけどね…)
ブライト「それで二つ目の方法は?」
ミサト「今までどおり、力押しの作戦です。ただし、攻撃には攻防共に優れた機体を選出します」「つまり、強力なバリアを持ち、戦闘力と機動力に優れた機体で一撃必殺の攻撃を仕掛けるのです」
アムロ「その作戦に選ばれるのは…○○○の機体とゲッタードラゴン、ビルバインやサイバスターあたりか?」
ミサト「そうです。この二つの作戦の危険性、成功確率はほぼ同じです。あとは艦長のご判断次第です」
ブライト(………)
「EVA2体による作戦を選ぶ」
「力押しで使徒を倒す作戦を選ぶ」


≪「EVA2体による作戦を選ぶ」を選択≫

ブライト「では、EVA2体による作戦でいこう」
ミサト「了解しました」
【シナリオエンドデモ終了】

≪「力押しで使徒を倒す作戦を選ぶ」を選択≫
ブライト「では、力押しで使徒を倒す作戦でいこう」「賢い選択とは思えんが、我々は今までそうやって使徒を倒してきてからな…」
ミサト「了解しました」
【シナリオエンドデモ終了】


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