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No.38
帝国の女王

【シナリオデモ開始】
現在位置 木星圏

バニング「ジュピトリアンの総攻撃時間まで、あと約2時間だ」「現在、ブリッジでは葛城三佐がジュピトリアンの要求に応じ…」「マクロスの武装解除の手続きを進めている。無論、これは相手を油断させるための作戦だ」
フォッカー「で、俺達はその隙をついて基地内に侵入する」
ショウ「あとはデスサイズヘルのハイパージャマー次第か…」
デュオ「その点は安心してくれていいぜ。何せマクロスへ進入した時も気づかれなかったぐらいだからな」
バニング「作戦開始は30分後。各自、持ち場につくように」
ウッソ(………)
チャム「ねえ、ウッソ。どうしたの? 顔色悪いよ」
ウッソ「…シャクティが…」「シャクティがいなくなったんだ…」
柿崎「マクロスの外に出るわきゃないし…艦内のどこかにいるんじゃないの?」
チャム「カルルは一緒なの?」
ウッソ「いや…今、オデロさん達に捜してもらっているんだけど…」
柿崎「心配すんなよ。シャクティだって年頃の女の子なんだ。たまには一人でいたい時だってあるって」
ウッソ「…そうだといいんですけど…」(………)

現在位置 木星コロニー

カガチ「地球クリーン作戦の第2段階の進行具合はどうなっておる?」
タシロ「エンジェル・ハイロゥは70%まで完成しております。サイキッカーが予定数そろえば、機動テストも可能でありましょう」
カガチ「あれが人類にとって心の平安をもたらす救世主となるか…それとも、ヒトの遺伝子を後世に遺すための箱船となるか…」
タシロ「しかし、エンジェル・ハイロゥは元々、ビアン=ゾルダーク博士の立案による超々広範囲T-LINKシステムであります」「いくらEOTを導入したとはえ、そう簡単にあの能力を発揮出来るのですか?」
カガチ「全ては女王マリアとサイキッカー達次第だ」
タシロ(………)(だが、肝心のビアン博士はすでにここにはいない…)
カガチ「サイキッカー達は予定人数に達したのか?」
タシロ「いえ。必要人数の40%程です。地球圏にいるパプテマス=シロッコが送ってきた分では到底足りませんな」
カガチ「やはり、それに関しても帝国監察軍の手を借りるしかないか」
タシロ(………)(老人め…頼り続けていると、いずれは我々も帝国監察軍に支配されてしまうことになるぞ)
カガチ「ところで、マクロスの様子はどうか?」
タシロ「こちらの宣告を受け入れ、武装解除の準備を進めているようです」
カガチ「ふん…時間稼ぎをするつもりか。だが、それはこちらも同じことだ」
タシロ「この機会にマクロスを破壊すべきでは? SDFは我々の目的にとって障害以外の何者でもありません」
カガチ「あれには移動と戦闘が可能なコロニーとしての利用価値がある」
タシロ(………)
カガチ「それに、マクロスを無傷で手に入れることは帝国監察軍からの要望でもあるのだ」
タシロ「妙な話ですな。あの艦は彼らにとって100年以上前の旧式艦だと聞いております」「ロンド=ベル隊の戦力はともかく、それ以外に彼らが必要とするものがマクロスにあるのでしょうか?」
カガチ「確かに妙な話だ。だが、この要望はユーゼス=ゴッツォから直々に来たものだ」
タシロ(………)「前回の件もあります。SDFが抵抗した場合、無傷で尾マクロス制圧は不可能だとお考え頂きたい」

未沙「艦長。どう思われますか、ジュピトリアンを…?」
グローバル「女王マリアは人類の行く末を真剣に案じているようだが…」「カガチの本音はそうではないようだな」「今頃、彼らはマクロスに対し武装解除を要求しているはずだ」
未沙「やはり、私達はここへ来るべきではなかったようですね…」
グローバル「一概にそうとは言い切れん。彼らと接触したことにより、私の中でずっと疑問だったことに答えが出たよ」
〔扉の開閉音〕
未沙「!」
マリア(………)
グローバル「マリア女王…!」
マリア「…このような場所にあなた達をお引き留めして申し訳なく思っています」
グローバル「…では、我々をマクロスに返して頂けませんか?」
マリア(………)「カガチはあの艦と我々の力を一つにすることによって初めて人類がこの未曾有の危機に立ち向かえると思っているのです」
グローバル「…その力を用いて、ジュピトリアンが人類を統治すると?」
マリア「いえ…私はそのようなことを考えてはおりません」「…私の使命は人々に母なるものを大切にする心を伝えることなのです」
グローバル(………)
マリア「重力に魂を引かれ、母なる存在…地球をないがしろにするような人々が…」「一つの目的のために力を合わせることなど不可能です」
グローバル「それを可能にするために、あなたの教え…マリア主義が必要だとおっしゃるわけですな」
マリア「…木星圏に住む人々は、私の考えに賛同し、人類を救うために活動をしてくれています」
グローバル「しかし…その結果として地球圏はジュピトリアンの干渉により、内紛状態に陥っています」
マリア(………)「…それは由々しきこととして認識しております…」
未沙(………)
グローバル(………)
マリア「今から、あなた方を宇宙港へ案内します。そこにある私専用のシャトルを使ってマクロスへ帰還して下さい」
未沙「!」
マリア「我々の行いが間違った方向に進みつつあるのなら、他者による断罪が必要でありましょう」「そして、それが可能なのはあなた方だけなのです」
グローバル「マリア女王…」
マリア「さあ、こちらへ。急がねば、彼らがこの基地へ現れます」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「帝国の女王」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
カトル「ここまでは何とか発見されずに潜入できましたね」
デュオ「とは言っても、ここは一番外側のブロックだからな…これ以上奥に入ると敵さんに出くわす確率は高いぜ」
ウッソ「………」
ハロ「ウッソ、ドウシタ!?」
ウッソ「………」(おかしい…シャクティの気配を感じる…)(こんな所にいるわけがないのに…)
フォッカー「アヤ大尉、○○○、グローバル艦長達の居場所はわかるか?」
アヤ「………」
○○○「………」
〔精神感応音〕
○○○「はっきりとした場所まではわかりませんが、このブロックに気配を感じます」
アヤ「ライ、T-LINKシステムで感知したデータを転送するわ」「それに人間の体温感知のデータをリンクさせて場所を特定してみて」
ライ「了解です」「………」「位置が特定できました。まず、このポイントです」
〔カーソル、ポイントを指定〕
ライ「次は…ここです」
〔カーソル、ポイントを指定〕
ライ「さらに、このポイント」
〔カーソル、ポイントを指定〕
ライ「最後はここです」
〔カーソル、ポイントを指定〕
デュオ「こういうのって、だいたい最後に行った所が当たりなんだよな」
リュウセイ「そうそう。後は一番奥のポイントとかね」
ショウ「全部を回ってみるしかないのか…?」
フォッカー「スカルリーダーより各機へ。15分以内に指定されたポイントへ移動し、グローバル艦長と早瀬中尉を救出するんだ」
輝「了解!」
<戦闘開始>

<2EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
カテジナ「潜入とは小賢しい真似を。全機、侵入者を叩け!」「リューネ=ゾルダーク。おかしな行動をとれば後ろから撃つぞ」
リューネ「…わかってるよ!」「………」(親父は自分にもしものことがあった場合はあたし一人で逃げろと言っていた…)(まさか、それが本当になるなんてね…)「………」(マクロスが接近している今が絶好のチャンスかも知れないね…)
フォッカー「スカルリーダーより各機へ。絶対に撃墜されるな。敵との戦闘より艦長達の救出を優先しろ。いいな!」
アヤ「タイムリミットまで、あと13分よ!」
マサキ「ヴァルシオーネもいるぜ…」
クロ「やっぱり、リューネはジュピトリアンの命令に従うしかニャいのかしら…?」
マサキ「………」

≪No37Aでマサキがリューネを説得≫
<3PP>
カテジナ「どうした、リューネ=ゾルダーク? 何故、敵を迎撃しない!?」
リューネ「…やめた」
カテジナ「何だと?」
リューネ「やめたって言ったのさ」「これ以上、あんた達に手を貸すのはまっぴらゴメンだね」
カテジナ「それがどういう結果になるか、わかっているのか!?」
リューネ「はん! 親父の頭脳はあんた達にとって利用価値があるんだろ。そう簡単に殺せるのかい?」
カテジナ「貴様、父親の命が惜しくないのか!?」
リューネ「…そりゃ、お世辞にもいい親父とは言えなかったさ…」「けどね…親父に何かあったら、あんた達を地獄の果てまで追いかけるからね!」
カテジナ「くっ…リューネ=ゾルダークは離反した! 潜入部隊もろとも撃墜しろ!」
〔リューネ、敵から味方へ〕
リューネ「マサキ! マサキ=アンドー、聞こえるかい?」
マサキ「リューネか!?」
リューネ「今からあんた達に味方する!」
クロ「ホントニャの!?」
リューネ「ああ。ここらが潮時みたいだからね…」「あたしがマクロスの艦長の居場所を教えてあげるよ」
〔カーソル、一番奥のポイントを指定〕
リューネ「ここよ!」
マサキ「すまねえ、助かるぜ!」
フォッカー「よし! 各機、指定されたポイントへ向かえ! あと12分しかないぞ!!」

<4PP・第3軍増援1出現>
アヤ「タイムリミットまで、あと11分よ!」
〔第3軍ユニット出現〕
ヒイロ「ここが最後のブロックらしいな」
トロワ「ああ。ここを抜ければ外に出られるだろう」
フォッカー「デュオ、カトル! 何とかあの二人と接触して、俺達に協力するように言ってくれないか?」
カトル「わかりました。トロワは僕が説得します」
デュオ「じゃ、俺はヒイロかよ!? やれやれ…あいつ、説得に応じるかな…」

<5PP>
アヤ「タイムリミットまで、あと10分!」

<6PP>
アヤ「タイムリミットまで、あと9分よ! みんな、指定されたポイントに向かって!」

<7PP>
アヤ「タイムリミットまで、あと8分! 目標地点へ急いで!」

<8PP>
アヤ「タイムリミットまで、あと7分! 各機、目標地点へ急いで!」

<9PP>
フォッカー「スカルリーダーより各機へ! タイムリミットまで、あと6分だ! 目標地点へ急げ!」

<10PP>
フォッカー「スカルリーダーより各機へ! タイムリミットまで、あと5分だ! 目標地点へ向かうのを忘れるな!」

<11PP>
スカルリーダーより各機へ! タイムリミットまで、あと4分だ! 目標地点へ急げ!」

<12PP>
フォッカー「スカルリーダーより各機へ! タイムリミットまで、あと3分だ! もうあまり時間がない、急げ!」

<13PP>
フォッカー「スカルリーダーより各機へ! タイムリミットまで、あと2分だ! 目標地点へ急行しろ!」

<14PP>
フォッカー「スカルリーダーより各機へ! タイムリミットまであと少ししかない! 必ず、グローバル艦長達を救出しろ!」

<味方機が奥へ侵入の次PP・敵増援1出現>
リュウセイ「!?」
アヤ「こ、この強力な念は…!」
○○○「まさか!?」
〔精神感応音〕
〔轟音〕

ライ「重力震を探知! 何者かが現れるぞ!」
〔敵ユニット出現〕
<<ブリット>>
ブリット「あの白い奴は…!」

リュウセイ「あの時、イングラムを迎えに来たエアロゲイターの十字架野郎か!」
アヤ(まさか…イングラム少佐もここに…!?)
柿崎「エアロゲイターがここにいるってことは…」
輝「ああ。デュオの言う通り、エアロゲイターとジュピトリアンは裏でつながっているみたいだな」
チャム「ショウ…!」
ショウ「わかってる。あいつから放たれているのは凄まじい負のオーラ力だ…!」
レビ「………」「似たような力を持っていることはある意味便利だな。おかげで、こうやって互いの存在を感じ取ることが出来る…」
<<ブリット>>
ブリット「似たような力だと…?」

レビ「リュウセイ=ダテ…私の精神障壁を中和する危険な存在。ここでお前を片づけておく…」
リュウセイ(今回は俺が狙いかよ!?)「みんな、あいつは俺に任せろ!」
カミーユ「何だって!?」
リュウセイ「あいつの狙いは俺だ。何とか引き付けるから、その間にみんなは艦長達の救助を頼むぜ!!」
ウッソ「し、しかし、それじゃリュウセイさんが!!」
リュウセイ「心配すんな! 俺はそう簡単に死なねえ! その代わり、奴には絶対に手を出すなよ!」
アヤ「リュ、リュウ…!」
フォッカー「よし、白い奴はリュウセイに任せる。他の者は艦長達の救助を急げ!」「色気を出して敵を撃墜しようなんてもうなよ! こちらが一機でも落とされたら、終わりだからな!」

<リュウセイvsレビ(1回目)>
リュウセイ「答えろ! 奴は…イングラム=プリスケンはどこだ!?」
レビ「それに答える必要はない」
リュウセイ「何だと!?」
レビ「お前はここで死ぬのだからな!」
リュウセイ「!」

<リュウセイvsレビ(1回目・戦闘後)>
リュウセイ「へっ…俺がそう簡単に死ぬと思うなよ」
レビ「こいつ…!」
〔精神感応音〕
レビ「!! あうっ…!」
リュウセイ「な、何だ!?」
レビ「ま、またか…!? ううっ!」
リュウセイ「ど、どうしたってんだ!?」
レビ「あ、あうう…!」
ライ「前の時と同じだ…リュウセイが接触すると奴が苦しむ」
レビ「念が…念が逆流してくる…!」
〔脳波が乱れる音〕
レビ「ジュ、ジュデッカが…!?」
リュウセイ「こ、こいつ…苦しんでいる!?」
レビ「うう…うああっ…」
リュウセイ「今がチャンスか…!?」

<リュウセイvsレビ(2回目)>
リュウセイ「行くぞ!!」
レビ「うぐ…ああ…あああっ!!」
〔脳波が乱れる音〕
リュウセイ「何だ、こいつ! 様子が変だぞ!?」
レビ「ああ…ああああっ!」
カミーユ「! この感覚はフォウの時と同じ…!」
レビ「う、うう…あ、ああ…あ…」
リュウセイ「動きが止まった!? 今だ!!」
レビ「た、助けて……私を…このジュデッカから…」
リュウセイ「!?」
ライ「どうした、リュウセイ! 何故、攻撃をやめる!?」
リュウセイ「………」「…こいつは…何かに操られているのか…?」
〔脳波が乱れる音〕
レビ「!!」「わ、私は…」
リュウセイ「………」
レビ「…私の役目は…」「私の役目はラオデキヤ様の障害となる者達を排除すること…!」
リュウセイ「こ、こいつ…!?」
レビ「…敵を目の前にして隙を見せるなど…甘い奴め!」
リュウセイ「な、何っ!?」

<リュウセイvsレビ(2回目・戦闘後)>
カミーユ「リュウセイ、大丈夫か!?」
リュウセイ「な、何とかな…!」
レビ「何故だ…何故、とどめが刺せない? 私は一体どうしたというのだ!?」「くっ…!」
〔敵ユニット離脱〕
リュウセイ「逃げやがった…」

<デュオがヒイロを説得>
デュオ「ヒイロ…どうやら無事だったようだな」
ヒイロ「デュオか…いつからロンド=ベル隊と行動を共にするようになった?」
デュオ「ま、色々とワケありでね」「それに、ジュピトリアンの基地に忍び込んで、奴らが何を考えているかよくわかったからな…お前もそうだろ?」
ヒイロ「………」
デュオ「見たんだろう、あれを」
ヒイロ「…ああ」
デュオ「あれを破壊するには、俺達のガンダムだけじゃ力不足だぜ」
ヒイロ「…いいだろう。地球圏に戻るまではお前達と行動を共にする」
デュオ「地球圏に戻るまでは…ね。ヘッ、お前らしいぜ」
〔ヒイロ、第3軍から味方へ〕

<カトルがトロワを説得>
カトル「聞こえますか、トロワ!」
トロワ「カトルか…」
カトル「トロワ、お願いです。僕達に力を貸して下さい!」
トロワ「………」
カトル「僕達の敵はあまりにも巨大すぎます。バラバラに戦っても効果はありません!」
トロワ「…戦局を打開するには戦力を集中させることも必要か…」「了解した。そちらの指示に従う」
カトル「ありがとう、トロワ…」
〔トロワ、第3軍から味方へ〕

<カテジナ撃破>
カテジナ「な、何っ!?」

<味方が目標ポイントへ到達・勝利条件達成>
〔爆発音〕
〔崩落音〕

※※輝が到達の場合のセリフ※※
輝「先輩! グローバル艦長と早瀬中尉を発見しました!」
未沙「一条君!」
輝「ご無事ですか!?」
未沙「ええ…ありがとう」
輝「へえ今日はずいぶんと素直ですね。いつもこうだったらいいんだけどな」
未沙「馬鹿なことを言ってないで、早く救助しなさい!」
輝「了解!」
フォッカー「よし! 2人を収容後、隔壁をぶち破って脱出するぞ!」
※※輝以外が到達の場合のセリフ※※
未沙「艦長!」
グローバル「おお、ロンド=ベル隊か!」
フォッカー「よし、艦長達を収容後、隔壁をぶち破って脱出するぞ!」

グローバル「マリア女王、お力添えを感謝します」
マリア「…グローバル艦長。これだけは覚えておいて下さい」「あなた方と同じく、私達の目的も人類の存続であるということを…」
グローバル「………」
〔爆発音〕
〔崩落音〕
〔マクロスの警報〕

ショウ「な、何だ!? 敵の増援部隊か!?」
ウッソ「これは外からの攻撃ですよ!」
マサキ「外からって…・誰が!?」
フォッカー「構わん! 今のうちに脱出するぞ!!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

現在位置 移動中

〔爆発音〕
〔画面、振動〕
〔崩落音〕
〔マクロスの警報〕

ヴァネッサ「ポイント939にデフォールド反応多数! 先程現れた敵と同種です!」
ミサト「敵の正体はまだわからないのね!?」
ヴァネッサ「はい。強いて言えば巨人型異星人の軍に似ているようですが…」
ミサト「でも、巨人型異星人とは違う敵…か」
クローディア「ミサト、メイン反応炉の出力が臨海に達したわ。いつでも発進OKよ」
ミサト「さすが、クローディアね。予定より98秒も早いわ」
クローディア「それより、早くこの宙域から離脱しないと私達も戦闘に巻き込まれるわよ」
ミサト「そうね。キム、フォッカー少佐達は?」
キム「87秒後に本艦へ帰還します」
ミサト「さすがフォッカー少佐。ドンピシャのタイミングだわ」「シャミー、ブライト艦長達に連絡! 本艦は90秒後に発進します!」
シャミー「了解! デルタ1よりロンド=ベル各艦へ! あと90秒後に全艦発進です!」
クローディア「全艦、発進準備!」
ミサト「どこの誰だか知らないけど、おかげでジュピトリアンから逃げられるわ」

甲児「やれやれ。今回ばかりは…って言うか、今回も冷や汗かいたぜ」
シンジ「そうですね…あやうくジュピトリアンと全面戦争になるところでしたから」
キース「…ジュピトリアンってさ。もう以前の木星開発事業団じゃなく女王を中心とした独立国家なんだってよ」
コウ「女王か…地球から遠く離れた環境で暮らすにはそういう心の拠り所が必要なんだろうか…」
シーブック「…地球圏の混乱を目論む木星帝国と言った方が相応しいな」
甲児「もう地球人じゃないみてえだ」
シーブック「そうだな。だから、エアロゲイターと結びつくのも何となくわかるような気がする」(もしかしたら…同じように女王を擁立しようとするクロスボーン・バンガードも…)(ジュピトリアンと関係があるのかも知れない…)
甲児「なあ、さっきから気になってたんだけど、あそこのハンガーにあるガンダムって…」「いつぞや俺達に攻撃を仕掛けてきたガンダムじゃねえか?」
シンジ「本当ですね…第2新東京市でトウジ達を乗せて使徒と戦った時、助けてくれた翼付きのガンダムもいます」
コウ「もう一体も戦場で見たことがあるな。どうしてあのガンダムがここに…?」
カトル「ヒイロとトロワは僕と同じく、コロニーから地球へ送り込まれたガンダムパイロットなんです」
シンジ「カトル君…」
キース「それがどうしてマクロスに乗っているんだ?」
カトル「一部のスペースノイドは地球のEOT施設やSDFがコロニーを支配するために使われるんじゃないかと疑っていたんです」「そして…その調査あ、あるいは破壊のためにも僕達は地球へ降下しました」
コウ(………)
カトル「そのためにロンド=ベル隊とも戦いましたが…今は僕達が何をすべきなのか本当の敵は何なのか理解しているつもりです」
シーブック(………)
カトル「ですから、どうか僕達にあなた方のお手伝いをさせて下さい」「無論、これが自分勝手で都合の良い話であることは十分に理解しています」「ですが…僕達が犯してしまった罪をつぐなうにはこれしか方法がないんです」(………)
シンジ「カトル君、そんなに思いつめなくても大丈夫だと思うよ…」
カトル「シンジ君…」
甲児「そうそう。デュオも何だかんだ言って戻ってきやがったし…」
シーブック「エアロゲイターやジュピトリアン、巨人型異星人みたいな連中を相手にするのに俺達がいがみ合っても仕方がないからな」
カトル「…ありがとうございます、皆さん」

マサキ「…すまねえな。親父さんを助けるっていう約束が果たせなくってよ」
リューネ「その事は気にしなくていいよ。普段から親父も、この身に何かあったも構わず自分の道を行けって言ってたしね…」
マサキ(………)「ところで、どうしてお前とビアン博士は木星なんかにいたんだ?」
リューネ「親父は木星圏から冥王星圏に超巨大な防衛レーダー網を張り巡らす計画を立てていてね…」「その準備のため、あたしと一緒に木星へ来たのさ」
マサキ「それでジュピトリアンに捕まっちまったのか…」
リューネ「親父はスーパーロボットの開発に関しては超天才だからね。奴らは親父の頭脳を利用するつもりだったのさ」
マサキ「で、ビアン博士は…?」
リューネ「さあ…ジュピトリアンに捕まったっきり、あってないよ。今頃、どこで何にやってるんだか…」
マサキ(………)
リューネ「でも…ありがとう、マサキ。あんたの言葉、嬉しかったよ」
マサキ「何だ、男勝りな奴だと思ってたけど…笑うと結構可愛いんだな」
リューネ「えっ!? あたしが…?」(………)
クロ(…目が輝いちゃってるニャ…)
シロ(実はおだてに弱いタイプニャのか…?)
マサキ「さあて、飯食ってからサイバスターの整備でも手伝うか!」
リューネ(………)
マサキ「何だ? どうした?」
リューネ「あ、あたしも…一緒に行って…いいかな?」
マサキ「? 別に構わねえけど」
リューネ「ホント!? じゃ、行こ!」
マサキ「な、何だよ。そんなにくっつくんじゃねえよ」
〔扉の開く音(パターン1)〕
シロ(………)「…ホレたニャ」
クロ「間違いニャいわね」
シロ「そして、マサキはそれに全然気づいてニャい…」
クロ「ウェンディがこのこと知ったら大変だニャ…」

リュウセイ(………)
カミーユ「どうした、リュウセイ? 深刻な顔をして…」
リュウセイ「ああ…ちょっと考え事をな」
カミーユ「さっきの白い機体に乗っていた少女のことか?」
リュウセイ「…まあね。あいつ、何かに操られてるみたいで…俺に助けてくれって言ったんだ…」
カミーユ(………)
リュウセイ「その後、すぐに元へ戻っちまったけど…あれが本当の人格かも知れねえな」
カミーユ(…フォウと同じか)
リュウセイ「なあ、何とかあいつを助ける方法はないのか…?」
カミーユ(………)
リュウセイ「やっぱ、俺…バカかな? あんな目に遭ってまで敵を助けようなんて」
カミーユ「いや、そんなことはないさ。俺達は何も敵をタ薄タメだけに戦っているわけじゃない…」「それに、俺もお前と同じようにフォウを助けたいと思ってる」
リュウセイ「フォウって…お前がホンコンで会った子のことか?」
カミーユ「ああ。フォウはサイコガンダムによって強制的に戦場へ駆り立てられているような感じだった」「もしかしたら、あのパイロットも乗っている機体に操られているのかも知れない…」
リュウセイ(………)
〔扉の開閉音〕
ウッソ「カミーユさん、リュウセイさん。シャクティを…シャクティを知りませんか?」
カミーユ「…まだ見つかっていないのか?」
ウッソ「ええ…かなり捜したんですが」
リュウセイ「マクロスの中にいないなんてことはあり得ないしな…」
ウッソ「いえ…もしかしたら、シャクティはジュピトリアンの所へ行ったのかも知れません…」
カミーユ「何だって…?」
リュウセイ「どうして、あの子が敵の所へ行く必要があるんだよ!! いや、それ以前にどうやって行ったんだ!?」
ウッソ「それはわかりません…でも、さっきの作戦中に僕は基地の中でシャクティの存在を感じたんです」「ひょっとしたら、あれが…」(………)
カミーユ(………)
【シナリオエンドデモ終了】


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