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No.38B
人類を導く者

【シナリオデモ開始】
現在位置 木星コロニー

カガチ「タシロよ、地球クリーン作戦の第2段階の進行具合はどうなっておる?」
タシロ「エンジェル・ハイロゥは70%まで完成しております。サイキッカーが予定数そろえば、起動テストも可能でありましょう」
カガチ「あれが人類にとって心の平安をもたらす救世主となるか…それとも、ヒトの遺伝子を後世に遺すための箱船となるか…」
タシロ「しかし、エンジェル・ハイロゥは元々、ビアン=ゾルダーク博士の立案による超々広範囲T-LINKシステムであります」「いくらEOTを導入したとはえ、そう簡単にあの能力を発揮出来るのですか?」
カガチ「全ては女王マリアとサイキッカー達次第だ」
タシロ(………)(だが、肝心のビアン博士はすでにここにはいないのだ…)
カガチ「サイキッカー達は予定人数に達したのか?」
タシロ「いえ。必要人数の40%程です。地球圏にいるパプテマス=シロッコが送ってきた分では到底足りませんな」
カガチ「やはり、それに関しても帝国監察軍の手を借りるしかないか」
タシロ(………)(老人め…頼り続けていると、いずれは我々も帝国監察軍に支配されてしまうことになるぞ)
カガチ「ところで、マクロスの様子はどうか?」
タシロ「クロノクルの部隊と接触後、木星圏からの離脱を図っているようです」
カガチ「こちらの正体を知ってあわてて逃げ出したか」
タシロ「カガチ宰相、この機会にマクロスを破壊すべきでは? SDFは我々の目的にとって障害以外の何者でもありません」「それに、彼らはレビ=トーラーとの接触により、我々と帝国観察軍の関係を知りました」
カガチ(………)
タシロ「さらにリューネ=ゾルダークの脱走により、我々の情報がSDFへもれる恐れがあります」
カガチ「マクロスには移動と戦闘が可能なコロニーとしての利用価値がある」
タシロ(………)
カガチ「それに、あれを無傷で手に入れることは帝国監察軍からの要望でもあるのだ」
タシロ「妙な話ですな。あの艦は彼らにとって100年以上前の旧式艦だと聞いております」「ロンド=ベル隊の戦力はともかく、それ以外に彼らが必要とするものがマクロスにあるのでしょうか?」
カガチ「確かに妙な話だ。だが、この要望はユーゼス=ゴッツォから直々に来たものだ」
タシロ(………)
〔扉の開閉音〕
マリア(………)
カガチ「これは…マリア女王陛下」
マリア「カガチ宰相、私の弟、クロノクルの部隊がSDFのマクロスと交戦したと聞きましたが…」
カガチ(………)
マリア「クロノクルの言う通り、彼らとの交渉は失敗したのですか?」
カガチ(………)
タシロ(………)
カガチ「はい。SDFは女王の考えに賛同する姿勢は見せませんでした」
マリア(………)「そうですか…SDFの方々なら、母なる存在を…地球を大切にする心を理解して頂けると思っていましたが…」
カガチ「重力に魂を引かれる者達にマリア主義は理解できますまい」
マリア「…残念です」
タシロ(…所詮はカガチの操り人形か)
カガチ「それよりも女王…姫様がマクロスにおられるという話は本当なのでしょうか?」
マリア「…ええ。先程も娘であるシャクティの存在を感じました…」
カガチ(…ならば、シャクティはいざという時の予備として使えるか)「タシロよ…直ちに追撃部隊を出し、マクロスを制圧せよ」
マリア「! 再びマクロスと戦うつもりなのですか?」
カガチ「…この作戦は姫様をマクロスから救出することも目的としております」
マリア(………)
タシロ「前回の件もあります。SDFが抵抗した場合、無傷でのマクロス制圧は不可能だとお考え頂きたい」
カガチ「…構わん。姫様の救出を最優先すればよい」
タシロ「了解しました」

現在位置 木星圏

ミンメイ「輝! 来てくれたのね」
輝「やあ、ミンメイ…撮影の見学に来たよ」
ジュドー「う~ん、マクロスの中で映画を撮ってるなんて凄いな」
小介「ここ最近、艦内都市の娯楽が充実してきましたねえ」
ジュドー「外の状況とギャップがあるなあ…」
ミンメイ「あら、他にも見学の人がいるの?」
フォッカー「ミンメイちゃんに招待された俺と輝だけで来るつもりだったんだが…」「どこからかぎつけたのか知らんが見学希望者が増えちまってな」
ミンメイ「構いませんよ。その方がにぎやかでいいもの」
フォッカー(本当は輝とミンメイの2人きりにさせてやりたかったんだが…撮影現場じゃそれも無理か)
輝「ミンメイ、時間の方はいいのかい?」
ミンメイ「うん、今は休憩時間だから大丈夫よ」
甲児「なあ、今取ってる映画ってミンメイちゃんが主役なのか?」
ミンメイ「ええ。タイトルは『小白竜』っていうの」
甲児「へえ…シャオパイロンか。ひょっとしてカンフー物?」
ミンメイ「そうよ。よくわかったわね」
小介「歌手デビューに続いて銀幕デビューですか。忙しそうですねえ」
ミンメイ「ええ。おかげで、お休みの日もないもの」
輝(………)
ミンメイ「でも、私の歌や映画でみんなの心が少しでも和むのなら…これぐらいのつらさは何でもないわ」
カイフン「ミンメイ、次のシーンの撮影に入るぞ」
ミンメイ「わかったわ、兄さん」
カイフン「この人達は?」
ミンメイ「輝が所属しているロンド=ベル隊の人達なの。私が招待したのよ」
カイフン「ロンド=ベル隊…? 軍の方ですか」
ミンメイ「紹介するわ。兄のリン=カイフンよ。今は私のマネージャーをやってもらってるの」
カイフン(………)
輝「…こないだはどうも」
カイフン「軍人が民間人を助けるのは当然だが…あの時はミンメイを救助してもらって感謝している」
ミンメイ「あら、私を助けた時はまだ軍人じゃなかったわよ」
カイフン「ほう…それじゃ、後で入隊? 軍隊のどこがいいのかね?」
輝「!」
フォッカー「…君は軍隊が嫌いなのか?」
カイフン「ええ。私は争いを好みません。戦いは何も生み出しません。戦いのもたらすもの、それは破壊だけです」
甲児「そりゃ、聞き捨てならねえな。俺達が戦わなきゃマクロスはとっくにやられてるぜ」
カイフン「だが、そのおかげで我々は冥王星へ飛ばされ、挙げ句の果てに異星人との戦いに巻き込まれてしまった」
ジュドー「そりゃ、俺達だって同じだよ! だから、みんなで地球へ帰るために…」
カイフン「…失礼。もうすぐ撮影が始まるのでね。行くぞ、ミンメイ」
ミンメイ「う、うん…」
〔歩き去る足音〕
ジュドー「何だよ、あいつ…」
輝(………)

デュオ「なあ、ウッソ…いい加減に元気出せよ」
ウッソ(………)
デュオ「ダメか…」
ビーチャ「無理ないよ。初恋の人が敵に回っちゃったんだからさ」
カトル「…そうですね…」
ウッソ(………)
オデロ「それに、シャクティも何か様子がおかしいしな…」
リィナ「ドウシタノ、シャクティ? 最近、ぼうっとしてることが多いみたいだけど…」
シャクティ「いえ、何でもないです」
リィナ「そう…?」
シャクティ(………)(どうしたのかしら…木星に来てから、なんだか不思議な感覚を感じる…)(優しくて、温かくて…そして懐かしい…)(誰かが私を呼んでいるような気がする…)

シャミー「ふ~ん…リン=ミンメイ主演の映画ねえ…」
キム「本格的に撮影してるみたいよ。さすがにロケはできなくて、そういうところはCG合成らしいけど…」
ヴァネッサ「ねえねえ、そのリン=ミンメイってさ、スカル小隊の一条少尉と付き合ってるらしいわよ」
シャミー「ふ~ん…」
キム「でも…きっと、別れちゃうわね」
シャミー「どうして?」
キム「だって、人気アイドルとパイロットじゃ釣り合い取れないわよ」
〔レーダー反応〕
ヴァネッサ「あら…?」
キム「どうしたの?」
ヴァネッサ「いま、デフォールド反応があったような…」
キム「気のせいじゃない?」
ヴァネッサ「いえ、確かめてみるわ」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

シャミー「きゃあっ!」
未沙「な、何!?」
ヴァネッサ「艦内都市部の外部装甲板が爆発! モビルスーツが艦内に多数侵入したようです!!」
グローバル「モビルスーツだと!? 馬鹿な、一体どうやってこちらへ気づかれずに本艦へ取り付いたのだ!?」
未沙「! ま、まさか…」
グローバル「早瀬君、すぐに迎撃部隊を出撃させてくれたまえ!」
未沙「りょ、了解!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「人類を導く者」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
レンダ「イク少佐、成功です。敵側はまだ迎撃態勢が整っていません」
イク「帝国観察軍の空間転移技術を活用すれば、こういった奇襲は上手くいくものだな」
サラ「少佐、私は特殊任務を遂行するため、前線から離脱します」
イク「うむ。姫様を頼むぞ」
サラ「はっ」
〔敵ユニット離脱〕
イク「よし…一気にマクロスの管制区域まで行くぞ!」「目標地点は…」
〔カーソル、都市出口のラインを指定〕
イク「この通路の出口だ。いいな!」
ピピニーデン「了解です」
〔味方ユニット出現〕
レンダ「な、何っ、ガンダムだと!?」
ピピニーデン「しかも、我々が外壁に開けた穴から…!?」
デュオ「お、おい、カトル! ありゃヒイロとトロワじゃねえか!?」
カトル「ウイングガンダムとガンダムヘビーアームズ…間違いありませんね」
デュオ「あいつら、外から来たぞ!? 一体、今までどこにいやがったんだ!?」
カトル「デュオ、それより僕達も早く出撃しなくては!」
デュオ「あ、ああ! ジュピトリアンの連中はマクロスを乗っ取るつもりかも知れねえしな!」
カトル(ヒイロ、トロワ…僕達が出るまで、敵を抑えて下さい!)
ヒイロ「………」
トロワ「どうする、ヒイロ?」
ヒイロ「マクロスを奴らに渡すわけにはいかない」
トロワ「…了解だ」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1出現>

〔味方ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
フォッカー「スカルリーダーより各機へ! 敵を艦内都市の出口へ行かせるな!」
輝「了解!」
カトル(ヒイロとトロワが艦内都市を守るために戦ってくれている…)
輝(ミンメイ…避難してくれてるよな。俺、君を守るために戦うよ)

<ピピニーデン撃破>
ピピニーデン「し、しまった!」

<イク撃破>
イク「!」

<レンダ撃破>
レンダ「ああっ! イク少佐!!」

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

現在位置 木星圏

シャクティ「戦いは終わったみたいね…」
スージィ「もう外に出ても大丈夫かなあ?」
シャクティ「どうしたの?」
スージィ「カルルのおしめを替えてあげようと思って。あたし、ちょっと行ってくるね」
〔歩き去る足音〕
シャクティ(………)(呼んでいる…)(誰かが私を呼んでいる…)(この懐かしい感じ…、お母さんなの…?)
サラ「その通りです」
シャクティ「!?」
サラ「私はサラ=ザビアロフ。ジュピトリアンの女王マリアに仕える者です」
シャクティ「女王マリア…?」
サラ「シャクテ様、私はあなたをお迎えに参りました」
シャクティ「私を?」
サラ「そう。シャクティ様をお母様の元へとお送りするのが、私の使命なのです」
シャクティ「…お母様!? 私のお母さんが、木星コロニーに!?」
サラ「そうです。シャクティ様の母上は女王マリア=ピァ=アーモニアなのです」
シャクティ「そのマリアという人が…私のお母さん…!?」
サラ「さあ、シャクティ様。女王とジュピトリアンの民が待っています」「そして、あなたは人類を導く存在になられるのです」
シャクティ(………)(………)(この人が嘘を言っているとは思えない…)
サラ「お急ぎ下さい。この艦の者に知れると面倒になります」
シャクティ(………)(………)「…わかりました。母の元へ連れていって下さい」
サラ「さあ、こちらへ…」
シャクティ(ウッソ…みんな…)(ごめんなさい…どうしても私はお母さんに会いたいの…)

グローバル「シャミー君、艦内都市の被害はどのぐらいかね?」
シャミー「一部、損傷の激しい個所がありますが…民間人の負傷者はほとんどいないようです」
グローバル「そうか…。では、例の2機のガンダムは?」
未沙「ブライト中佐からの報告ではデュオ、カトル両名と同じ様な立場だったようですが…」
グローバル「…彼らがいなければ、マクロスはジュピトリアンに制圧されていたかも知れん」
未沙「ええ」
グローバル「彼らが我々と行動を共にする気があるのなら、デュオ君達と同じく、身柄はブライト中佐に預けることにしよう」

ブライト「では、君達2人は我々に協力してくれるのだな?」
トロワ「現状ではそれが最良の選択だと判断している」
ヒイロ(………)
ミサト(…今は少しでも戦力が欲しい時だし、デュオ君やカトル君と一緒なら、大丈夫か…)
ブライト「いいだろう。ただし、部隊指揮には従ってもらうぞ」
ヒイロ「了解した」
〔扉の開閉音〕
デュオ「ヒイロ、トロワ!」
カトル「今までどこにいたんですか!?」
トロワ「…マクロスが木星圏に近づいた時、ヒイロと一緒にジュピトリアンの基地へ情報収集のために侵入していた」
カトル「!?」
ブライト「な、何だって…それは本当なのか!?」
ヒイロ「ああ」
デュオ「お前ら、そういう任務が得意そうだもんなあ」
ミサト「それで、何か情報はつかめたの!?」
トロワ「ジュピトリアンは全長20キロの要塞を使って本格的な地球侵攻作戦を計画しているようだ」
ブライト「全長20キロ…!?」
ミサト「もしかして…早瀬中尉から報告があった物体のことかしら」
トロワ「それ以上の情報は入手できなかった」
ブライト(………)
ミサト「やはり、ジュピトリアンの目的は…」
ブライト「地球の制圧、もしくは地球圏に住む人間の粛清か…」
ミサト「どちらにしても、エアロゲイター同様に危険な敵ですね…」

〔扉の開閉音〕
クリス「どうしたの? みんなで深刻な顔をして…」
ウッソ(………)
シーブック「シャクティがいなくなったそうなんです」
クリス「本当!?」
銀鈴「スージィ、シャクティは何も言ってなかったの?」
スージィ「うん…あたし、カルルのおしめを替えようと思って…シャクティを別れちゃって…」
クリス「まさか、さっきの戦闘で…」
マーベット「それはないわ。スージィがシャクティと別れたのは戦闘が終わった後らしいのよ」
クリス「じゃあ、一体どこに…」
シーブック「今、カミーユや豹馬達が手分けして艦内を捜しているんですが…」
マーベット「艦の外に出ているわけはないし…」
銀鈴(………)「さっき、出撃前に艦内都市から見てたんだけど…的モビルスーツがの1機がすぐに姿を消したわ…」
クリス「それが?」
銀鈴「もしかして…シャクティはそのモビルスーツのパイロットに連れ去られたのかも…」
ウッソ「!」
シーブック「そんな…一体何のために?」
銀鈴「それはわからないけど…」
シーブック(まさか…セシリーと同じ理由で…?)
ウッソ(………)(カテジナさんに続いてシャクティまでいなくなってしまうなんて…)(どうして…どうしてこんなことに…)
【シナリオエンドデモ終了】


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