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No.60
最後のシ者

【シナリオデモ開始】
現在位置 Nerv本部

日向「フィフスチルドレンが間もなく到着するそうです」
ミサト「5番目のエヴァンゲリオンのパイロット…アスカが入院してからすぐに到着…か。出来すぎてるわね」「渚カヲル…過去の経歴は抹消済み。レイと同じくね」
日向「ただ、生年月日はセカンドインパクトと同一日です」
ミサト「委員会がチョクで送ってきた子供よ…必ず何かあるわ」
日向「マルドゥックの報告書もフィフスの件は非公開となっています」
ミサト(………)
日向「フィフスのシンクロテスト、どうするんです?」
ミサト「そうね…赤木博士、どこにいったのかしら…」(…加持君といい、リツコといい…おかしいわ。一体、何があったっていうの…?)

シンジ(………)(3人目…綾波が言っていた3人目ってどういう意味なんだろう…)(綾波が何人もいるってことなのか…? それが事実だとしたら、前の2人は…)(………)(…そんなことを知って、僕はどうするっていうんだ…)「!」「この歌声は…?」
〔BGM「愛・おぼえていますか」〕
シンジ(………)(この歌…)(何故だろう…どこかで聞いたことがあるような気がする…)
カヲル「歌はいいね…歌は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ。そう感じないか…碇シンジ君?
シンジ「! 僕の名を…」
カヲル「知らないものはいないさ。失礼だが、君は自分の立場をもう少しは知った方がいいと思うよ」
シンジ「そうかな…あの、君は?」
カヲル「僕はカヲル。渚カヲル。君と同じ仕組まれた子供…フィフスチルドレンさ」
シンジ「フィフスチルドレン…渚君が?」
カヲル「カヲルでいいよ、碇君」
シンジ「僕も…あの、シ、シンジでいいよ」
カヲル「フフ…」

冬月「あと…0.3下げてみろ」
マヤ「はい」
冬月「…このデータに間違いはないな?」
日向「全ての計測システムは正常に作動しています」
マヤ「MAGIによるデータ誤差…認められません」
冬月「…よもやコアの変換もなしに弐号機とシンクロするとはな…この渚カヲルという少年が…」
マヤ「しかし、信じられません。いえ…システム上あり得ないです…」
ミサト「でも、事実なのよ。事実をまず受け止めてから…原因を探ってみて」
マヤ「はい…」

カヲル「君がファーストチルドレンだね…」
レイ(………)
カヲル「…綾波レイ」
レイ(………)
カヲル「君は僕と同じだね。お互いにこの星で生きていく身体はリリンと同じ形へと行き着いたか…」
レイ「…あなた、誰?」
カヲル(………)「僕は…使者さ。古のまつろわぬ黒き月の民により、はるか時空を超えてこの世界へ送り込まれた使者…」
レイ(………)
カヲル「そう、因果律のゆがみによって構成されたこの偽りの世界への最後のシ者さ…」
レイ(………)

冬月「フィフスの少年がレイと接触したそうだ」
ゲンドウ「そうか…」
冬月「今、フィフスのデータをMAGIが全力を挙げて洗っている…」
ゲンドウ(………)
冬月「あの少年、おそらくは…」

〔扉の開閉音〕
シンジ「!」
カヲル「やあ…僕を待っててくれたのかい?」
シンジ「いや…別にそんなつもりじゃ…」
カヲル「今日は?」
シンジ「こ、これからロンド=ベル隊のみんなの所へ行こうと思ってたんだけど…」
カヲル「ロンド=ベル隊…地球連邦軍極東支部所属第13独立外部部隊…」「連邦軍最強の特機部隊として名高いね…そこが君の心の拠り所であり、帰るべき所なのかい…?」
シンジ「え…? そ、そうかも知れない…」
カヲル「帰る家…ホームがあるという事実は幸せにつながる。良いことだよ」
シンジ「そ、そうかな?」
カヲル「僕は…君ともっと話がしたいな。一緒に行っていいかい?」
シンジ「う、うん…いいよ。カヲル君もロンド=ベル隊へ配属となるかも知れないから…みんなに紹介するよ」
カヲル「ありがとう。着替えてくるから待っていてくれないか?」
シンジ「うん…」

シンジ(………)
カヲル「一時的接触を極端に避けるね、君は。怖いのかい、人と触れ合うのが…」
シンジ(………)
カヲル「他人を知らなければ裏切られることも互いに傷つくこともない。でも…寂しさを忘れることもないよ」「人間は寂しさを永久になくすことは出来ない。人は一人だからね。ただ、忘れることが出来るから、人は生きていけるのさ」
シンジ(………)
カヲル「生まれた星と文明が異なる者同士も…結局は寂しさを紛らわすために戦い続けているのさ…」
シンジ(………)
カヲル「常に人間は心に痛みを感じている。心が痛がりだから…生きているのもつらいと感じる」「ガラスのように繊細だね。特に君の心は…
シンジ「僕が…?」
カヲル「そう。好意に値するよ
シンジ「好意…」
カヲル「好きってことさ
シンジ「!」
カヲル「僕は君に会うために生まれてきたのかも知れない


サブタイトル
「最後のシ者」


〔ゼーレの座〕
声「Nerv…我らゼーレの実行機関として結成されし組織…」
声「我らのシナリオを実行するために用意されたモノ…」
声「だが…今は一個人の占有機関と成り果てている」
声「左様…我らの手に取り戻さねばならん」
声「約束の日の前に、裁きの時の前に…」
キール「NervとEVAシリーズを本来の姿にしておかねばならん」「碇…ゼーレへの背任、その責任は取ってもらうぞ…」

ゲンドウ「我々に与えられた時間はもう残り少ない。裁きの時は着実に近づいている…」「ゼーレの老人達はスケジュールを自らの手で繰り上げてSTMCが到来する前に全てを済ませるつもりだ…」「だが…我らの運命を老人達や異星人達でも…STMCでもない」(………)「間もなく最後の使徒が現れる。それを消せば願いがかなう。もうすぐだよ…ユイ」

大作「シンジさん! レイさんが無事だったって本当ですか!?」
シンジ「え…? う、うん…」
大作「良かった…みんなで心配してたんです」
カトル「ところで、アスカさんは…?」
シンジ「アスカは意識不明で入院しているけど…命に別状はないって聞いてる…」
カトル「…すみません。僕達がもっとここへ早く来れば…」
シンジ「そんな…カトル君、君が謝ることなんてないよ…」
カヲル「ここがシンジ君のホームかい?」
大作「あの…その人は…?」
シンジ「ああ…彼は渚カヲル君。フィフスチルドレン…つまり、5人目のEVAパイロットなんだ…」
カトル「EVAのパイロット…?」
カヲル「何か変かな?」
カトル「い、いえ…そんなことは…。僕は…カトル=ラバーバ=ウィナーです」
大作「草間大作です」
カヲル「君達は優しい眼と優しい心を持っているね…」
カトル(………)
カヲル「きっと、シンジ君の良い友人なんだろうね」
シンジ「え…?」
カヲル「君がここへ帰ろうとする気持ちが良くわかるよ」
シンジ(………)
カヲル「そうだ…シンジ君。君にこれを渡しておくよ」
〔BGM「愛・おぼえていますか」〕
シンジ「何…? プレートみたいだけど…」
カトル「何か文字が書いてありますね…」
大作「でも、読めないや…」
シンジ「カヲル君…これは何なの?」
カヲル「過去からの遺産だよ」
シンジ「遺産…?」
カヲル「そう…」
シンジ(………)
カヲル「『おぼえていますか…目と目が合った時を…』」
シンジ「!!」
カヲル「それはリリンが生み出した文化の極み…その象徴…」「そして、今のはそのプレートに書かれている言葉…」
シンジ(………)
カヲル「それを受け取ってくれないか、僕と君達が出会った記念に…」
シンジ(………)「う、うん…」
カヲル「ありがとう…シンジ君」

〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

エレ「では…ヱクセリヲン隊はアクシズの制圧に成功したのですか?」
グローバル「ええ・タシロ提督から報告がありました」
エレ「これで表立っての残る敵は異星人軍と宇宙怪獣になったわけですね」
グローバル「多くの犠牲を払ってしまいましたが…地球圏はかりそめとは言えようやく一つにまとまろうとしています」
エレ「はい…長い道のりでした」
グローバル「そこで…タシロ提督から要請があり、SDF艦隊はコンペイ島に再結集することになりました」
エレ「コンペイ島で異星人軍や宇宙怪獣の迎撃態勢を整えるわけですね?」
グローバル「そうです。本艦はエンジェル・ハイロゥの調査を極東支部とDC日本支部に委託し、コンペイ島へ向けて発進します」
エレ「わかりました。私達もそちらへ合流します」
〔モニターを閉じる音〕
竜馬「いよいよ…最終決戦ですね」
エレ「ええ…人類の存亡をかけて強大な敵と戦う時は間近に迫っています」
鉄也「これからが本番ってことか…戦いはますます厳しくなるな」
竜馬「ああ…」
エレ「エイブ艦長、発進準備を」
エイブ「了解です」
〔扉の開閉音〕
弁慶「リョウ、ここにいたのかよ!」
竜馬「どうしたんだ、ベンケイ。血相を変えて…」
弁慶「た、大変なんだ!」
竜馬「大変って何が?」
弁慶「と、とにかく、格納庫へ来てくれ!」
鉄也「リョウ、行こうぜ」
竜馬「あ、ああ。わかった」

〔扉の開閉音〕
竜馬「一体、何があったんだ!?」
隼人「来たか、リョウ…」
竜馬「ハヤト…!」
隼人「見ろよ、真・ゲッターを…」
竜馬「!! こ、これは…」
〔轟音〕
竜馬「ゲッターが…光を放っている!」
○○○(………)
鉄也「これは…どういうことだ!?」
隼人「俺にもわからん。こいつはいきなり起動したんだ」
竜馬「まさか…ゲッター線を放出しているのか!?」
隼人「違う…その逆だ。宇宙から降りそそぐゲッター線を機体に集めているんだ」
竜馬「それって…真・ゲッターが初めて動いたときと同じじゃないか!」
隼人「そう。そして、マジンカイザーが現れる前もこうだった…」
鉄也(………)
<<ブリット>>
ブリット「…真・ゲッターは俺達に何かを警告している…」

弁慶「な、何だって!?」
鉄也「何故、そうだとわかる? お前の能力のせいなのか?」
○○○(………)
隼人「いや…俺も○○○と同じことを感じていた」
弁慶「ほ、本当かよ!?」
隼人「…俺は早乙女博士からゲッター線が意志を持ったエネルギーかも知れないという話を聞いたことがある」
竜馬「そうだ…最初の時も暴走したEVA3号機を察知して自分で起動したのかも知れん…!」
弁慶「だ、だったら使徒が来るってのかよ!?」
隼人「わからん…だが、何かが起きるのは間違いない…!」

〔扉の開閉音〕
ボス「て、鉄也! ここにいたのかよ!?」
鉄也「どうした、ボス!?」
ボス「う、うひゃあ!? 真・ゲッターも勝手に動いてんのかよ!?」
鉄也「真・ゲッターも…? どういう意味だ?」
隼人「! まさか…マジンカイザーもか!!」
ボス「そ、そうなんだわさ! マジンカイザーの光子力反応炉が勝手に動き出して…」「今、兜が暴走を止めようとカイザーに乗り込んだのよ!!」
鉄也「な、何だと…!?」

〔扉の開閉音〕
<<ブリット>>
クスハ「ブリット君!」
ブリット「どうした!? まさか、龍虎王までもが動き出したのか!?」
クスハ「え、ええ!」

隼人「な、何だと…!」

○○○(………)
〔サイコドライバー能力発現〕
○○○「!!」
<<ブリット>>
ブリット(な、何だ!? この感じは…!)

〔扉の開閉音〕
シンジ「な…何が起きてるの…!?」
カヲル(………)
○○○(………)
〔サイコドライバー能力発現〕
<<ブリット>>
ブリット(だ、誰だ!? 俺を見ている…!)

カヲル(僕に気づいたか…)(かつて、黒き月の民がリリンに遺した力…それを持つ者がいるとはね)
<<ブリット>>
ブリット(う…何だ、あの少年は…!?)

カヲル「行こう、シンジ君」
シンジ「え…!? で、でも!」
カヲル「大丈夫さ…僕達はNerv本部へ帰ろう」
シンジ「う、うん…」
〔扉の開閉音〕
竜馬「!」
弁慶「ゲッターが止まった…」
ボス「ほ、本当だわさ…」
隼人「…どういうことだ…?」
○○○(………)
<<ブリット>>
ブリット(さっきの少年のせいか…? だとしたら…一体何者なんだ…)


レイ(あたし…何故ここにいるの?)(あたし…何故また生きてるの?)(何のために…誰のために…)(フィフスチルドレン…あの人、私と同じ感じがする。どうして…?)

〔ゼーレの座〕
カヲル「人は無から何も作れない。人は何かにすがらなければ、何も出来ない…人は神ではありませんからね」
声「だが、神に等しき力を手に入れようとしている男達がいる」
声「我らの他に、再びパンドラの箱を開けようとしている男達がいる」
カヲル「それはユーゼス=ゴッツォ、そしてイングラム=プリスケン…」
声「そこにある希望が現れる前に箱を閉じようとする男がいる」
カヲル「それはシュウ=シラカワ…」
声「彼らに我々の希望を汚させるわけにはいかぬ」
カヲル「フッ…希望? あれがリリンの希望ですか?」
声「希望の形は人の数ほど存在する」
声「希望は人の心の中にしか存在しないからだ」
声「だが、我らの希望は具現化されている」
声「それは偽りの継承者である黒き月よりの我らの人類…その始祖たるリリス」
声「そして正統な継承者たる失われた白き月よりの使徒…その始祖たるアダム…」
声「そのサルベージされた魂は君の中にしかない…」
カヲル(………)
声「だが…再生された肉体はすでに碇の中にある…」
カヲル「シンジ君の父親…彼も僕と同じか」
声「だからこそ、お前に託す…我らの願いを」
カヲル(………)

カヲル「わかっていますよ…そのために僕は今…ここにいるわけですから」(………)「フッ…全てはリリンの流れのままに…」

ミサト「どう? フィフスの少年のデータ、入手できた?」
日向「これです。伊吹二尉から無断で借用したものです」
ミサト「ごめんね…泥棒みたいなことばかりやらせて」
〔コンピュータの動作音〕
ミサト「何これ…?」
日向「マヤちゃんが公表できないわけですよ…理論上はあり得ないことですから」
ミサト「そうね…謎は深まるばかりだわ。EVAとのシンクロ率を自由に設定できるとはね…それも自分の意志で」
日向「実は昨日…ゴラオンから報告があったんですが…真・ゲッターが勝手に動き出したそうです」「しかも、フィフスチルドレンがゴラオンに現れた直後に…」
ミサト「真・ゲッターが? 本当なの?」
日向「ええ…例のSRX計画のパイロット、○○○○=○○○○○からはゲッターからの警告ではないかという意見も」
ミサト「あの子がそんなことを…」(………)

カヲル「さあ、行くよ…おいで、アダムの分身…そしてリリンの下僕…」

日向「EVA弐号機、起動!!」
ミサト「そんな馬鹿な…! アスカは!?」
青葉「303病室です。確認済みです!」
ミサト「じゃあ、一体誰が!?」
マヤ「無人です! 弐号機にエントリープラグは挿入されていません!」
ミサト(誰もいない…? フィフスの少年ではないの!?)
日向「セントラルドグマにA.T.フィールドの発生を確認!」
ミサト「弐号機!?」
日向「いえ、パターン青! 間違いありません、使徒です!!」
青葉「監視モニターでフィフスチルドレンの姿を確認! 弐号機を先導してセントラルドグマを降下しています!」
ミサト「何ですって!? 使徒…あの少年が!?」
青葉「目標はセントラルドグマをなおも降下中! 第4層を通過!!」
冬月「セントラルドグマの全隔壁を緊急閉鎖! 少しでもいい、時間を稼げ!」
青葉「目標は第5層を通過!!」
冬月「まさか…ゼーレが直接送り込んで来るとはな」
ゲンドウ「老人は予定を一つ繰り上げるつもりだ…我々の手で」
青葉「装甲隔壁はEVA弐号機により突破されています!!」
日向「目標は第二コキュートスを通過!!」
ゲンドウ「EVA初号機を追撃させる」
ミサト「はい」
ゲンドウ「いかなる方法をもってしても、目標のターミナルドグマ侵入を阻止しろ」
ミサト「はい」(しかし…使徒は何故、弐号機を…)
冬月「もしや…弐号機との融合を果たすつもりなのか?」
ゲンドウ「あるいは…破滅を導くためかだ」

シンジ「嘘だ嘘だ嘘だ!! カヲル君が…彼が使徒だったなんて!? そんなの嘘だあっ!!
〔モニターの映る音〕
ミサト「事実よ…受け止めなさい」「出撃…いいわね」
シンジ「………!」「裏切ったな…! 僕の気持ちを裏切ったな! 父さんと同じに裏切ったんだ!!

青葉「EVA初号機、最下層に到達! 目標と間もなく接触します!」
ミサト「………!」「日向君…初号機の信号が消えて…もう一度変化があった時は…」
日向「わかっています…その時はここを自爆させるんですね」
ミサト(………)
日向「…サードインパクトを起こされるよりはマシですからね」
ミサト「すまないわね…」
日向「いいですよ…あなたと一緒なら」
ミサト「ありがとう」
〔飛来音〕
〔爆発音〕

ミサト「!! どういうこと!?」
日向「これまでない強力なA.T.フィールドです!!」
青葉「光波、電磁波、粒子も遮断しています! 何もモニターできません!!」
ミサト「まさに結界か…!」
マヤ「目標及びEVA弐号機、初号機ともにロスト! パイロットとの連絡も取れません!」
〔轟音〕
〔Nervの警報〕

ミサト「状況は!?」
日向「A.T.フィールドです…!」
青葉「ターミナルドグマの結界周辺に先と同様のA.T.フィールドが発生!」
マヤ「結界の中へ侵入して行きます!」
ミサト「まさか…新たな使徒!?」
青葉「駄目です、確認できません! あ、いえ! 消滅しました!?」
ミサト「消えた!? 使徒が!?」
青葉「!? セントラルドグマへ新たに侵入してくる機体複数を感知!!」
ミサト「今度は何!?」
青葉「こ、これは…真・ゲッターロボ!?」
ミサト「何ですって!?」
マヤ「目標がターミナルドグマに接近!」
青葉「最終安全装置、解除!!」
〔ゲートが開く音〕
日向「ヘヴンズドアが…開いて行きます…!!」
ミサト「ついにたどり着いたのね…使徒が…!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔敵ユニット出現〕
カヲル「アダム…我らの母たる存在。アダムに生まれし者はアダムに還らねばならないのか…? 人を滅ぼしてまで」「違う。これは……リリス」「そうか。そういうことか、リリン」
〔味方ユニット出現〕
カヲル「待っていたよ、シンジ君」
シンジ「カヲル君!」
〔シンジ、カヲルへ隣接〕
カヲル「EVAシリーズ…アダムより生まれし人間にとって忌むべき存在…」「それを利用してまで生き延びようとするリリン。僕にはわからないよ
シンジ「カヲル君! やめてよ! どうしてだよ!?
カヲル「EVAは僕と同じ身体で出来ている。僕もアダムより生まれしものだからね。魂さえなければ、同化できるさ」「この弐号機の魂は今自ら閉じこもっているから…」
シンジ「くっ…アスカ、ごめんよ!!」
[イベント戦闘「シンジvsカヲル」]
シンジ「A.T.フィールド!?」
カヲル「そう…君達リリンはA.T.フィールド…あるいは念動フィールドと呼んでいるね」
シンジ「……!!」
カヲル「何人にも犯されざる聖なる領域。心の光…」「リリンもわかっているんだろう? A.T.フィールドは誰もが持っている心の壁だということを」
シンジ「そんなのわからないよ! カヲル君!!
〔味方ユニット出現〕
カヲル「そう…だからこそ、彼らはここへも入ることが出来る…」
竜馬「シンジ君!!」
シンジ「りょ、竜馬さん…!」
<<ブリット>>
ブリット「無事か、シンジ!?」

シンジ「○○○さん…!」
隼人「そいつが…最後の使徒か!?」
シンジ「そ、それは…」
カヲル「生命を進化させる力…」
竜馬「!」
カヲル「全てを浄化する光の力…」
甲児「!」
カヲル「そして…アダムがリリンに与えた力…」
○○○「!」
カヲル「それらの力を持つことに成功した君達リリンには未来を手に入れる資格がある…」「だが…これではまるでカルネアデスの舟板だね…」
<<ブリット>>
ブリット「何だって…!?」

カヲル「さあ、おいで。僕を殺さなければ、君達が滅びることになる…」
シンジ「カヲル君!?」
隼人「リョウ、どう思う!?」
竜馬「…あの少年が嘘を言っているとは思えない。現にゲッターは彼の意志を感知して動き出したんだ…!」
隼人「あ、ああ…」
竜馬「それに…何よりもゲッターが教えてくれている…あの少年を倒さなければ、俺達人類が滅びると…!」
甲児「…迷ってる時間はねえ」「俺達がここにいる理由…それはあいつを倒すためじゃねえのか!?」「でなけりゃ、カイザーは俺をこんな所へ連れてこねえぜ!!」
<<ブリット>>
ブリット「ああ…シンジには悪いが、俺達に残された選択肢は一つ…彼を倒すしかない…!」「今の俺には…それがわかる」

カヲル(歴史は繰り返す…)(幾千幾万の因果の鎖をつむいでも、リリンは死と滅亡の宿命から逃れることは出来ない…)(だが、始まりと終わりは同じ所にある。滅びの宿命は新生の喜びでもある…)(人が自分の心の中にある希望を捨てさえしなければいい…)(そして、人は自分自身の意志で動かなければ何も変わらない)「………」(しかし、先人達は互いを拒絶し、希望を捨ててしまった。そして…)「………」(人の運命か…人の希望は悲しみにつづられているね…
<戦闘開始>

<カヲル撃破・勝利条件達成>
※※主人公が撃破の場合のセリフ※※
カヲル「ありがとう…弐号機は君達に止めておいてもらいたかったんだ」「そうしなければ、彼女と生き続けたかも知れないからね」
<<ブリット>>
ブリット「お前は一体…!?」

カヲル「僕は…君を待っていたのかも知れない」
<<ブリット>>
ブリット「待っていた!?」

カヲル「…リリンでありながら、僕らに近い力…そう、先人達には得ることが出来なかったあの力を持つ者を…」
<<ブリット>>
ブリット「あの力? もしや、サイコドライバーの力のことか!?」

カヲル「君達はそう呼んでいるのかい?」「もっとも、あれには様々な名前があり…アウグストスやズフィルードと呼ぶ者もいたね…」
○○○「………」
<<ブリット>>
「サイコドライバーの力って一体何なんだ!?」

カヲル「いずれ、わかる時が来るよ。もっとも、その前に君は命を全うするかも知れないが…」
<<ブリット>>
ブリット「どういう意味だ!?」

※※甲児が撃破の場合のセリフ※※
カヲル「ありがとう…弐号機は君達に止めておいてもらいたかったんだ」「そうしなければ、彼女と生き続けたかも知れないからね」
甲児「お前は一体…!?」
カヲル「僕は…君を呼んでいたのかも知れない」「光と闇…自らの意志でその微妙な均衡を保つ力を持った君を…」
甲児「光と闇…!?」
カヲル「そう。君の心は君が思っている以上に強い」
甲児「………」
カヲル「君には未来をつむぎ出す力が…そう、先人達にはなかった強い心から生み出される力があるんだよ」
甲児「な、何言ってんだ…俺にはそんな力なんて……」
※※ゲッターチームが撃破の場合のセリフ※※
カヲル「ありがとう…弐号機は君達に止めておいてもらいたかったんだ」「そうしなければ、彼女と生き続けたかも知れないからね」
竜馬「君は一体…!?」
カヲル「僕は…君達を呼んでいたのかも知れない…」「僕のような存在は君達の機体が持っている力にひかれるからね」
隼人「まさか…!」
弁慶「それって…使徒に乗っ取られたEVA3号機のことか…!?」
カヲル「………」「そう…君達の機体には生と死を等価値にする力が宿っている。それは僕と同じなんだよ」
竜馬「な、何だって…君は一体何を言ってるんだ!?」
※※シンジが撃破の場合のセリフ※※
カヲル「ありがとう、シンジ君。弐号機は君に止めておいてもらいたかったんだ」「そうしなければ、彼女を生き続けたかも知れないからね」
シンジ「カヲル君…どうして!?
カヲル「僕が生き続けることが僕の運命だからだよ。結果、人が滅びてもね
シンジ「………」
カヲル「だが、このまま死ぬことも出来る。生と死は等価値なんだ…僕にとってはね。自らの死…それが唯一の絶対的自由なんだ
シンジ「何を…カヲル君、君が何を言っているのかわかんないよ! カヲル君…!

カヲル「遺言だよ。さあ、僕を消してくれ。そうしなければ、君らが消えることになる」「滅びの時を免れ、未来を与えられる生命体は一つしか選ばれないんだ。そして、君は死すべき存在ではない…
※※主人公が撃破の場合のセリフ※※
○○○「………」
※※甲児が撃破の場合のセリフ※※
甲児「………」
※※ゲッターチームが撃破の場合のセリフ※※
竜馬「………」
※※シンジが撃破の場合のセリフ※※
カヲル「………」
レイ「………」
シンジ「………」

カヲル「君達には未来が必要だ。君達なら…きっと上手くいく」
※※主人公が撃破の場合のセリフ※※
○○○「………」「………」「………」「………」「………」
<<ブリット>>
ブリット「…未来は与えられるものでも、譲られるものでもない。俺達は自分達でそれを手に入れてみせる!」

※※甲児が撃破の場合のセリフ※※
甲児「………」「………」「………」「…わかったよ。俺達の未来は…俺達の手でつくるぜ」
※※ゲッターチームが撃破の場合のセリフ※※
竜馬「………」「………」「………」「………」「…すまない。君の死は…無駄にはしない!」
※※シンジが撃破の場合のセリフ※※
シンジ「………」
カヲル「ありがとう。君に会えて嬉しかったよ」
シンジ「………」「………」「………」「………」「………」「………」「………」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット撃破〕
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】
現在位置 Nerv本部

シンジ(………)
ミサト(………)
シンジ(………)「…カヲル君が…好きだって言ってくれたんだ、僕のこと」
ミサト(………)
シンジ「初めて…初めて他人から好きだって言われたんだ」
ミサト(………)
シンジ「僕に似てたんだ…綾波にも。好きだったんだ…」
ミサト(………)
シンジ「生き残るなら、カヲル君の方だったんだ…」「僕なんかより…ずっと彼の方がいい人だったのに…」「…カヲル君が…生き残るべきだったんだ…」
ミサト「…違うわ。生き残るのは生きる意志を持った者だけよ」「彼は死を選んだ…生きる意志を放棄して…見せかけの希望にすがったのよ」「…シンジ君は悪くないわ」
シンジ「…冷たいね、ミサトさん」
ミサト(………)「そうならなければ、生き残れないわ…これから先」
シンジ(………)

冬月「EVA初号機のみをロンド=ベルへ…?」
ゲンドウ「ああ…ロンギヌスの槍は未だターミナルドグマに存在する」「初号機はロンド=ベルへ委ねた方が得策だ」
冬月「しかし…今、初号機を手放すのはかえって危険ではないか?」
ゲンドウ「裁きの時が近づいている。初号機をロンド=ベルへ送り込めば、ゼーレに対しての大義名分も立ち…」「時間稼ぎにもなる」
冬月「…だが、それではここが手薄になるぞ」
ゲンドウ「零号機と弐号機の修理を急がせる。今は…時計の針を止めることが最優先だ」
冬月(………)

現在位置 第2新東京市

エイブ「エレ様…EVA初号機の収容を終了、ゴラオンの発進準備が整いました」
エレ「わかりました。では、マクロス、そしてシーラ様のグラン・ガランと合流しコンペイ島へ向かいましょう」
エイブ「了解です。全艦、発進!」

現在位置 木星圏

ボドルザー「プロトカルチャー…」
ブリタイ「プロトカルチャー…?」
ボドルザー「明確な『文化』を持つマイクローンはすなわちプロトカルチャーだ」
エキセドル「文化?」
ボドルザー「『戦う以外の創造的活動』という他は私も詳しくは知らぬ」
ブリタイ(………)
ボドルザー「我々ゼントラーディの創造者達は文化について、何も私に教育しなかった」「ただ、『文化に触れるな』というプログラムを除いてな」「だからこそ、我々は帝国監察分に対しても戦闘以外の接触を控えてきた…」
エキセドル「では、サンプルとして捕らえた地球人のリン=ミンメイが発するあの恐るべき音が文化なのでしょうか?」
ボドルザー「あれは『歌』というものだ」
ブリタイ「『歌』…?」
ボドルザー「私とて創造以来、すでに12万周期を経た機動要塞だ…」「無数の戦歴、そして帝国監察軍との接触によって…」「プロトカルチャーの『文化』をわずかながらに解読する能力を身につけたのだ」
ブリタイ「オオ…!」
ボドルザー「『歌』には男と女を引き寄せる力があるらしい…」
ブリタイ「何という力だ…!」
エキセドル「それが我々の戦意を奪うのでな…」
ボドルザー「そうだ…」「今から、私がはるか昔に採取した『文化の断片』をお前達に見せよう…」
〔轟音〕
エキセドル「これが…」
ブリタイ「このプレートが『文化の断片』…」
ボドルザー「プロトカルチャーのリン=ミンメイであるならば、これが何であるかわかるやも知れぬ」「上手くいけば、女共に対する絶対的な対抗手段になるだろう…」
エキセドル「現在、女共の軍勢はこの宙域で繰り広げられている我々と帝国監察軍の全面対決を傍観しております」「奴らは『文化』についての情報を手に入れるため、一気に地球へ侵攻するつもりなのでは?」
ボドルザー「その可能性は高い…何としても女共に『文化』の秘密を知られるわけにはいかぬ…」「『文化の断片』の解析を急ぎ、事と次第によっては我が艦隊も地球圏へ向かう」
【シナリオエンドデモ終了】


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