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No.65
ギア・オブ・ディスティニー

【シナリオデモ開始】
現在位置 ヘルモーズ

ユーゼス「ラオデキヤ士師…ユーゼス=ゴッツォ、只今帰還致しました」
ラオデキヤ(………)「レビが死んだそうだな」
ユーゼス(………)「…はい。ですが、あの者は不完全なサイコドライバー…惜しむことはありますまい」
ラオデキヤ「うむ。レビの代わりはいくらでも造れる」
ユーゼス「それから…気になる情報を入手致しました」
ラオデキヤ「申せ」
ユーゼス「はっ…ゼ=バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第4艦隊…テアテラ艦隊が消息を断ったそうです」
ラオデキヤ(………)「相手は巨人共か?」
ユーゼス「いえ…おそらく、STMCでしょう。あの艦隊は銀河系中心宙域へ進軍しておりましたゆえ」
ラオデキヤ「フン…ついに奴らが行動を開始したか。では、バルマー本星への影響は?」
ユーゼス(………)「…確認は取れておりませんが、ズフィルードクリスタルに異常がないことから判断すると無事だと思われます」
ラオデキヤ「バルマー本星は未だかつて他星文明や巨人共による侵攻を許しておらぬ。案ずることはないか…」
ユーゼス(………)(…STMCによってあの忌々しい本星の連中が消滅すれば、私の計画にとって都合は良いが…)(奴らは50万年前に我が帝国とほぼ同等の規模を持ったプロトカルチャーを全滅させているのだ…)(………)(もっとも、その事実を知っているのはバルマー本星にあった外典を解読した私と…霊帝しかいないはず…)
ラオデキヤ「…どうした、ユーゼスよ。まさか、余の艦隊…そしてゼ=バルマリィ帝国がSTMCによって滅びると思っているのか?」
ユーゼス(………)
ラオデキヤ「サイコドライバーのサンプルであるレビが死んだとはえ…」「余の下にズフィルードがある以上、STMCとて敵ではない…」
ユーゼス(………)
ラオデキヤ「今回のズフィルードはあのボドル艦隊をも倒したロンド=ベル隊の機体データを基に形づくられているからな」
ユーゼス(………)(…士師はSTMCを甘く見すぎている…)(もっとも、兵達の士気を高めるため、今回は好戦的な性格に調整してあるのだがな…)
ラオデキヤ(………)
ユーゼス「ラオデキヤ士師、機は熟しました。今こそ、地球人を我が艦隊に併合する時でありましょう」
ラオデキヤ「うむ。もはや余の艦隊を阻む者はおらぬ。最終作戦を開始せよ」
ユーゼス「…仰せのままに」(そして…私も計画を最終段階へ移行せねばならぬ…まいた種を刈り取る時が来たか…)
ラオデキヤ「ユーゼスよ、ハイネルとガルーダをここへ」
ユーゼス「はっ…」

ラオデキヤ「これより、我が艦隊は地球圏併合のための最終作戦を開始する」
ハイネル(………)
ガルーダ(………)
ラオデキヤ「汝らは先陣を務め、SDF艦隊に攻撃を仕掛けるのだ」
ハイネル「攻撃…ということは奴らを倒せとおっしゃるのか?」
ラオデキヤ「否…余に刃向かう意志を削ぐだけで良い。彼らを倒すことはまかりならん」
ハイネル「!」
ガルーダ「何度も辛酸をなめさせられたあの者達を…この期に及んで生かせと!?」
ラオデキヤ「そうだ。余の目的はSDF艦隊の戦力を手中にすることだからな…」
ハイネル(…認めたくはないが、SDF艦隊は強大な力を持っておる…)(あの者達を倒すのではなく、屈服させるには…こちらも相当な覚悟が必要となろう…)
ガルーダ(どこまでも我々を使役するか、ラオデキヤめ…!)
ハイネル(そして我々はズフィルードが動き出すまでの時間稼ぎというわけか…)
ラオデキヤ(………)「不服のようだな」
ガルーダ(………)
ハイネル(………)
ラオデキヤ「ならば、戦功をより多く挙げた方の母星に我が帝国の同盟星としての自治権を与えよう」
ハイネル(!)
ガルーダ「それは…本当でありましょうな?」
ラオデキヤ「…帝国監察軍士師の名において誓おう」
ハイネル(………)
ガルーダ「ハイネルよ、貴様らボアザン軍に負けはせんぞ」
ハイネル「フン…それはこちらの台詞だ。ボアザン貴族の名において、ロンド=ベル隊は必ず余が屈服させてみせる」
ラオデキヤ「では、作戦の遂行にあたって双方の陣営から2人の者を余へ差し出せ」
ハイネル(!?)
ラオデキヤ「キャンベル軍からはオレアナ…ボアザン軍からはリー=カザリーンだ」
ガルーダ「何…母上を!?」
ハイネル「それでは人質も同然ではないか!」
ラオデキヤ「そうだ…人質だ。余は汝らを信用しているわけではないからな…」
ハイネル(くっ…!)
ガルーダ(………)
ラオデキヤ「さあ、行くがよい…己の母星の命運をかけて」「そして、地球人に汝らと同じ宿命を背負わせるのだ…」
ガルーダ(………)
ハイネル(………)

シャピロ(ここがユーゼスの研究室…奴の秘密が隠されているはず)「何だ…あれは? 人間の入ったカプセルが何基も並んでいる…」「!」「こ、これは…パプテマス=シロッコ!?」「だ、だが、どういうことだ!? シロッコが何人もいる…!!」「それに、あれはキャンベル軍のガルーダ、他にも大勢…しかも、同じ者が複数…?」「!!」「ば、馬鹿な…この俺までもが…!!」
ユーゼス「…見たな」
シャピロ「!」
ユーゼス「…お前はいずれここに侵入すると思っていたが…」
シャピロ「ユーゼス…一体、あの連中は何だ…!?」
ユーゼス(………)「私が作り上げた複製人間のサンプルだ」
シャピロ「やはり…クローンか」
ユーゼス「そう。我々に敵対し…そして、支配されてきた星々から選ばれた優秀な戦士達の複製人間だよ」
シャピロ(………!)
ユーゼス「そして…これが我が艦隊の強さの秘密でもある」
シャピロ「…なるほど。そのためにお前達はメギロートで地球軍のデータを集めていたわけか…!」
ユーゼス「そうだ。それに、複製しているのは戦士だけではない…」
シャピロ「何だと…? まさか、ズフィルードクリスタルで…!?」
ユーゼス「…さて、私の秘密を知った以上は処置が必要だ」
シャピロ「フン…だが、貴様さえ倒せば、このラオデキヤ艦隊は手中にしたも同然…!」
ユーゼス「何故、そう思えるのだ?」
シャピロ「…複製人間のカプセルの中にあの男の姿もあった。ならば、今回の件は貴様が全て仕組んだことになる…」
ユーゼス(………)
シャピロ「ハイネルやガルーダだけではなく、あの男でさえも貴様の手のひらの上で踊らされていたに過ぎなかったのだ」
ユーゼス「フ……」「フフフフ…貴様のその野心が命取りになったな…」
シャピロ「……!」

オレアナ「ガルーダ…最終作戦の先陣を務めることになったそうですね」
ガルーダ「はい、母上…」
ミーア(………)
ガルーダ「母上をこのヘルモーズに残して行くのは不本意ですが…」「この作戦で戦功を挙げれば、我がキャンベル星は自治権を取り戻すことができます」「さすれば、母星におられるジャネラ様の身も安泰になることでしょう」
オレアナ(………)「…期待していますよ、ガルーダ」
ガルーダ「はっ。それではこれより出撃致します」
〔歩き去る足音〕
ミーア(ガルーダ様…)
オレアナ(………)
ミーア「オレアナ様、私もガルーダ様と一緒に出撃致します」
オレアナ「…ハーフロイドのそなたがどうやって戦うというのです?」
ミーア「…デモンを使います」
オレアナ(………)
ミーア「オレアナ様…どうかミーアの願いをお聞き届け下さいませ」「私は…私はガルーダ様のお傍にいとうございます…」
オレアナ(………)「では…そなたに秘策を授けましょう」
ミーア「秘策…ですか?」
オレアナ「そう…ロンド=ベル体を打ち破る秘策を…フフフフ…」

ジャンギャル「何と…カザリーンを人質に!?」
ハイネル「そうだ」
カザリーン(………)
ハイネル「許せ、カザリーン。そなたを残して行くのは心苦しいが、それもボアザン星の栄光のためだ」
カザリーン(………)「わかっております、ハイネル様…」
ハイネル「ボルテスV…そして、ロンド=ベル隊との決戦には余がボアザンのザンバジル皇帝陛下よりお預かりした…」「ボアザンの神像が必要となろう。ジャンギャル、あれの準備をせい!」
ジャンギャル「!」
カザリーン「ハ、ハイネル様…あの神像をお使いになるのですか!?」
ハイネル「そうだ」
カザリーン「お、おやめ下さい、ハイネル様! あれはただの言い伝えでございます!」
ハイネル「異な事を申すな、カザリーン。ならば、皇帝陛下は何ゆえにあの神像を余に託されたのじゃ!?」
カザリーン「そ、それは…」(…おそらく、それはザンバジル皇帝陛下がハイネル様を亡き者にせんがため…)
ジャンギャル(………)
ハイネル「行くぞ、ジャンギャル! ボルテスやロンド=ベル隊を倒し、ボアザン星に自由を取り戻すのだ!!」
ジャンギャル「ははっ! 我らボアザン貴族の名誉にかけて!」
カザリーン(………)

ハイネル「我がボアザンの守護神、ゴードルよ…!」「国を愛する者が、守護神ゴードルの燃えさかる炎に身を投じるならば…」「その時、ゴードルは国難を救ってくれるという昔からの言い伝え…」「私はその言い伝えどおり、ゴードルの聖火に身を捧げる覚悟!」
カザリーン「おやめ下さい、ハイネル様!」
ハイネル「!」
カザリーン「ハイネル様、お願いでございます! カザリーンの願い、お聞き届け下さい!」
ハイネル(………)
カザリーン「私…私だけの…ハイネル様でいて欲しゅうございます!」
ハイネル「!」
カザリーン「ハイネル様…これ以上、帝国監察軍のために戦い続けるのはおやめ下さい…」
ハイネル「何だと…?」
カザリーン「あの者達は私達をただの兵器としか見ていません。このままでは彼らの盾となって死ぬことになりまする…!」
ハイネル(………)
カザリーン「お願いでございます、ハイネル様…もう戦うのはおやめ下さい」「そして…私と一緒に遠い遠い…誰も気づかない星へ旅立って下さい…私のハイネル様…!」
ハイネル(………)
カザリーン「ボアザン貴族であることをお忘れ下さい。お願いでございます!」
ハイネル「そこをどけ!」
カザリーン「!」
ハイネル「余はボアザン貴族だ。今こそ、皇帝陛下に…ボアザン星のために命を捧げる時だ!」
カザリーン「何故でございます…? 皇帝陛下は我が身可愛さにハイネル様を帝国監察軍に差し出したお方…」
ハイネル「言うな!」
カザリーン「それでも皇帝に忠誠を尽くされるのでございますか? 何故でございます!?」
ハイネル「余は貴族だ! だからこそ、母星のために命をかけて戦わなければならぬのだ!」
カザリーン「!!」
ハイネル「…後のことは任せたぞ。さらばだ、カザリーン!」
カザリーン「ハ、ハイネル様…!!」

現在位置 コンペイ島

タシロ「マクロス艦内都市市民の受け入れが連邦政府に拒否されただと…!?」
グローバル「ええ…これからの戦いにマクロス市民を巻き込むわけにはいかないのですが…」
ミサト「やはり、マクロスの地球外退去命令のせいで…?」
グローバル「…そういうことになる」
ミサト(………)
クワトロ「この事実を知れば、艦内都市市民は大きく動揺するだろう」「最悪の場合、暴動が起こるかも知れん」
ブライト「あり得るな…。ようやく地球圏へ帰還できたにも関わらず、受け入れ先がどこにもないと知れば…」
シーラ「何とかならないのでしょうか…? これからの戦いは市民の方々にとってあまりにも過酷すぎます…」
クワトロ(………)(…市民をアクシズに収容するという手もあるが…SDFの戦力拠点となるあそこではマクロスと変わりあるまい…)
万丈「僕の方からも圧力をかけてみたんだが…連邦政府は地球が最終決戦の戦場となることを恐れている」
ミサト「じゃあ、コロニーや月はどうなってもいいっていうの?」
クワトロ「その通りだろう。ティターンズが結成されたことからも明らかなように…」「連邦政府の上層部は未だにコロニーを地球と地続きの植民地としか見ていない」「そして、今回の戦いも他人事のように思っているに違いない」
ミサト(………)
タシロ「我々を地球から排除すれば地球そのものの守りが手薄になるということがわかっておらんのだ」
ブライト「念のため、軍属ではないコン・バトラーチームやボルテスチーム、ゲッターチームを極東地区に残してきましたが…」
グローバル「…彼らにも政府から退去命令が出るのは時間の問題だな」
ブライト「…ええ」
ミサト(数年前、ビアン博士が連邦政府の姿勢に絶望してDCを結成した理由が良くわかるってもんだわ…)
万丈「…結果的に連邦政府の援助はアテに出来ない。後はリンの働きかけで月面都市連合がどうでるか…」
タシロ(………)
マヤ「タシロ艦長、リン=マオさんがお見えになられました」
ミサト「あら、あなた達…ヱクセリヲンの第一艦橋勤務になったの?」
日向「ええ」
ミサト「良かったわね、第一艦橋で。第三艦橋だったらチョッチ危なかったかも」
青葉「何故です?」
ミサト「ほら、第三艦橋ってよく攻撃されたり溶け落ちたりするから…」
タシロ(………)
ミサト「でも、次の週にはちゃんと直ってたりするんだけどね」
マヤ「一体、何の話なんですか?」
〔扉の開閉音〕
リン「遅くなってすみません」
タシロ「おお、リン君。どうかね、月のフォン・ブラウン市の方は?」
リン「上手いきました」
ブライト「どういうことです?」
リン「万丈君から依頼があって、フォン・ブラウンへのマクロス市民受け入れの話を進めていたのです」
ミサト「!」
リン「市長も快く受け入れを許可してくれました」
ブライト「しかし…マクロス市民の数は決して少なくはない。それを受け入れてフォン・ブラウンは大丈夫なのですか?」
リン「月面都市連合はビアン博士の提言により…大規模なシェルターを建設していました」
ブライト「…それは今回のような事態に備えてのことですか?」
リン「ええ。予備の月面都市とも呼べるシェルターで、数万人単位での収容が可能です」
ブライト「…そんな巨大な施設があったとは…」
万丈「フォン・ブラウンのシェルターは僕の財閥やリンの会社の資本を使って建設されたんですよ」
リン「…さらなる非常事態に備え、大規模な冷凍睡眠施設も併設されています」
ブライト「…冷凍睡眠施設!?」
リン「はい…それもDCの提案によるものです」
ブライト(…今回の戦いに敗北したことも想定されているということか…)
リン「他にはエアロゲイターへの対抗手段として…マイクロウェーブの送信施設も建設されています」
ブライト(………)
ミサト「それはともかく、出資者の頼みなら、フォン・ブラウン側も断れなかったってワケね…」
リン「いえ、そうではありません。月面都市連合は今回の事態を正面から受け止めています」「私の会社やアナハイム・エレクトロニクスを含め、SDFへの協力を惜しむ者はいません」
グローバル「すまない、リン君」
リン「いえ…本来なら、私もパーソナルトルーパーに乗ってロンド=ベル隊に参加したいところですが…」
グローバル「いや、その気持ちだけで十分だよ。君のような後ろ盾がいてくれるからこそ、我々は戦えるのだ」
タシロ「では、グローバル君。早速、マクロスで月へ向かってくれたまえ」
グローバル「わかりました」

リン「じゃあ、イングラム少佐とイルムの消息は未だに不明なのね…」
アヤ「ええ…」
ヴィレッタ(………)
万丈「ヴィレッタ…あなたはイングラム少佐の行方を知らないのか?」
ヴィレッタ「…何故、私にその質問を?」
万丈「あなたはマオ社でHシリーズの開発に携わっていたのだろう?」
ヴィレッタ「そうよ」
万丈「だったら、今でも少佐と連絡を取っている可能性もあると思ってね」
ヴィレッタ(………)
リン「そうなのか? ヴィレッタ…」
ヴィレッタ「私はただ…あの人の指示に従って動いているだけ…」
万丈「…その指示とは?」
ヴィレッタ「SRXチーム、そしてあなた達に協力することよ」
アヤ(………)
リン(………)
万丈「それを信用しろというのか?」
ヴィレッタ(………)「…信じられないというのなら、それで構わないわ」
万丈(………)
エレ(………)「…イングラム少佐の目的は一体、何なのでしょうか…?」
○○○(………)「それは…ユーゼス=ゴッツォを倒すことだと思います」
万丈(………)
リン「ユーゼス…エアロゲイターの副司令官のことか」「…でも、少佐は彼のエージェントとして任務を遂行していたのだろう?」
○○○(………)「もし、レビのようにイングラム少佐がユーゼスに操られているとしたら…」
<<ブリット>>
ブリット「俺とクスハはとっくの昔にユーゼスの下へ送られていたはずです」
<<リョウト>>
リョウト「僕とリオはとっくの昔にユーゼスの下へ送られていたはずです」

アヤ「そうね…だったら、私もあの時…殺されていた…」
○○○(………)
リン「…少佐が関わったSRX計画の機体は予定以上の性能を発揮している…」「あの人がエアロゲイターのために行動しているのなら…」「Rシリーズはヒュッケバインのように何らかの事故を引き起こしているはず」
アヤ(………)
万丈「では、少佐はユーゼスを倒すために…リュウセイや○○○□□□をSRX計画の機体に乗せたのか…?」
ヴィレッタ(………)
リン「そうかも知れないわね」
ヴィレッタ(………)
エレ「私は…バイストン・ウェルでイングラム少佐と初めて会った時…」「彼のオーラに迷いに似たようなものを感じました」
万丈(………)
エレ「…もしかして、あの方はユーゼスの支配に抗おうとしているのかも知れません」
万丈(………)
アヤ(………)「私は…あの人をもう一度信じたい」
エレ「アヤ…」
アヤ「今までの行動は…全てあのユーゼスを倒すためだったと信じたいんです…」
万丈(………)
○○○(…アヤさんはまだイングラム少佐のことを…)
万丈「…善意的に解釈すれば、少佐は○○○に力の覚醒を促すための試練を与えていたのかも知れない」
○○○(………)
<<ブリット>>
ブリット(しかし…そのためにクスハは記憶を操作された…)(人を人と思っていないやり方はユーゼスと一緒だ)
<<リョウト>>
リョウト(けど…そのためにリオは記憶を操作されてしまったんだ…)(人を人と思っていないやり方はユーゼスと一緒だ)

万丈「イングラム少佐は僕達についての詳細な情報とアストラナガンという強力な機体を持ちながら…」「僕達に対して、未だに本気で攻撃を仕掛けてきていない」
エレ「そうですね。あの人がその気になれば私達を滅ぼすことは容易なはず…」
万丈「それに…彼がいたからこそドレイク軍との決着を付けることができたようなものですからね…」
アヤ(………)
万丈「イングラム少佐の目的が○○○のいうとおり、あのユーゼスを倒すことだとしたら…」「彼にとってユーゼスは僕達の存在を利用しなければならないほどの強敵だということになる…」
<<ブリット>>
ブリット(ユーゼス=ゴッツォ…)(あの男の目的は一体、何だ…?)
<<リョウト>>
リョウト(ユーゼス=ゴッツォ…)(あの男の目的は一体、何なんだろう…?)

万丈「イングラム少佐とユーゼスの共通点は共にサイコドライバーの力を追い求めているということだ…」「彼らがそれを手に入れて何をするつもりなのかはわからないが…」「確実なのは、サイコドライバーの力を持っている○○○が彼らの思惑の渦中にいるということだ」
○○○(………)
万丈「これからの戦いの鍵を握るのは…君かも知れないな」
○○○(………)

現在位置 南原コネクション

ロペット「南原博士、コン・バトラー ノ 各部チェック ガ 終了シマシタ」
南原博士「ふむ…改良型ウルトラマグコン、超電磁加重砲共に問題はないようだが…」
四ッ谷「豹馬の使い方が荒いせいか、関節周りにガタがきておるようだな」
豹馬「しょうがねえだろ。コン・バトラーはボルテスに比べて格闘戦用の武器が多いんだ」「敵と殴り合いをガンガンすりゃあ、手足の部分の調子が悪くなって当然だぜ」「それに超電磁スピンにしろ、グランダッシャーにしろ、必殺技は突撃系ばっかりじゃねえか」
四ッ谷「そう怒るな。別にお前を責めとるわけじゃない」
南原博士「うむ。豹馬君はコン・バトラーの能力を予定以上に引き出している」
四ッ谷「南原博士、あとは剛博士が開発したワープ航行装置の取り付け作業を残すのみだな…」
ちずる「ワープ航行装置!? コン・バトラーにそんなものを付けるの?」
四ッ谷「うむ。それを使うことによって、エアロゲイターや宇宙怪獣への対応が早くなる」
豹馬「確かに、あいつらはワープして襲ってくるからなあ」
ちずる「そ、そうね…」
豹馬「どうした、ちずる…顔色が悪いぜ?」
ちずる「な、何でもないわ」
南原博士(………)
四ッ谷(………)
ちずる(………)
四ッ谷「…ワープ航行装置があれば、お前達だけでもすぐに地球へ戻ってくることができる」
豹馬「ヘッ、おっちゃんよ…俺は自分だけ逃げ出すような真似はしねえぜ」
四ッ谷「…そう言うと思っておったわい」
南原博士(………)「では、四ッ谷君…ワープ航行装置の取り付けを頼む」
四ッ谷「うむ」
南原博士「すまんが、豹馬君…君に話しがある」
豹馬「俺に?」
ちずる(………)

豹馬「話って何だい、博士?」
南原博士「うむ…実はちずるのことだが…」
豹馬「ちずるがどうかしたのかよ?」
南原「…今まで本人から堅く口止めされておったのだが…」
豹馬(………)
南原博士「実は…ちずるは心臓に病を持っておるのだ」
豹馬「!! な、何だって!? 本当かよ!?」
南原博士「…心臓弁膜症という病気でね…すぐに手術をしなければ、命に関わる」
豹馬「ど、どうしてそんな重要なことを俺達に教えなかったんだよ!?」
南原博士(………)「ちずるが入院すれば…当然、コン・バトラーは戦うことができない」「あの子は君達の負担になるのを嫌がって自分の病気を今まで隠していたのだ」
豹馬「そんなこと言ってる場合じゃねえだろう! それで病状が悪化したらどうすんだよ!?」
南原博士(………)
豹馬「博士、すぐにちずるを入院させてやってくれ!」
南原博士「…私もちずるに入院するよう言い聞かせていたのだが…」「自分の手術はこの戦いが終わってからでいいと言い張るのだ…」
豹馬「何だって…!」
南原博士「豹馬君、ちずるはこの戦いに自分の命をかけておる」
豹馬(………)
南原博士「どうか、あの子の気持ちを理解してやってくれないか…?」
豹馬「博士は自分の孫が死んでもいいってのかよ!?」
南原博士「…あの子をバトルマリンのパイロットに選んだ時から覚悟はしておる」
豹馬(……!)
南原博士「豹馬君…君達の双肩には人類の命運がかかっている。君達が敗北すれば、我々に明日はない…」
豹馬「ああ、わかってるよ。みんなの命は俺達が守ってみせる。そして…ちずるの命もな」
南原博士「…すまん、豹馬君。我々の未来と、ちずるを頼む…」
豹馬(………)

現在位置 大鳥島・ビッグファルコン

めぐみ「お父様!」
岡「めぐみ…今まで心配をかけてすまなかったな」
イゴール「岡長官、ご無事で何よりです」
岡「すまん、イゴール君。君には何かと迷惑をかけてしまった」
イゴール「いえ、こちらこそ極東支部基地を守りきれず…申し訳ありません」
岡「君達が無事であれば構わんよ」「それより、報告を聞いた。現状は予想以上に悪化しているようだな」
イゴール「ええ。連邦政府はSDF及びロンド=ベル隊を地球から排除するつもりのようです」
岡(………)
浜口「このビッグファルコン基地や南原コネクション、光子力研や早乙女研にも連邦政府から明け渡しの命令が下っている」
めぐみ「どうしてなんです?」
浜口「我々の基地がエアロゲイターの標的になっているのを知っているからだ」「さしずめ、エアロゲイターが襲来する前に我々の基地や施設を閉鎖し、難を逃れるつもりなのだろう」
めぐみ「そんなことをしても何の意味もないのに…」
岡「連邦政府には地球上の情勢しか見えておらんのだよ。そして、彼らは地球さえ無事ならば後はどうでも良いのだ」
めぐみ「…それでマクロスに地球外退去命令が出されたのね」
浜口「長官代理、退去命令は撤回できるのかね?」
イゴール「色々な手を尽くしたが…ロームフェラ財団が連邦政府に圧力をかけており、撤回は難航している」
岡「この期に及んで、人類はまだ互いに争おうというのか…」
イゴール「カラバがリリーナ王女の協力を得て、世論を動かそうとしていますが、焼け石に水です」「逆に政府の動きが人々の危機感をあおり、混乱は激しくなる一方です」
岡「…そうか。せめて、この極東地区だけでもSDFやロンド=ベル隊の後押しをしなければならんな」

光代「あなた、ボルテスVへのワープ航行装置の取り付けが終了しました」
剛健太郎「よし…これでエアロゲイターがいつ攻めて来ても戦場へおもむくことができるな」
健一「父さんはこれからどうするんだ?」
剛健太郎「私もお前達と一緒にマクロスへ戻るつもりだ」
健一「そんな…せっかく地球へ帰って来たんだから、母さんと一緒にいればいいのに…」
日吉「そうだよ! 次の戦いは僕達だけで十分だよ」
剛健太郎「健一、日吉…私達が共に暮らすのはこの戦いが終わった後で良いのだ」
光代「そう…本当の戦いはこれから始まるのです。気を抜くことは許されません」
健一(………)(そうだ…父さんと母さんはエアロゲイターから地球を救うためにボルテスを造ったんだ…)
剛健太郎「コン・バトラーへのワープ航行装置取り付け作業が終了次第、我々はマクロスへ戻る」
〔扉の開閉音〕
岡「剛!」
剛健太郎「おお、岡長官…!」
岡「よく無事で戻ってきてくれた」
剛健太郎「そちらも大変だったようだな」
岡「ああ…君がボアザン星へ旅立った11年前のあの日がまるで昨日のことのように感じられるよ」
剛健太郎「お互い、歳をとったものだな…」
岡「まったくだ。生きて再び顔を合わせる日が来ようとは」
剛健太郎「そして、私達の願いは次の世代…健一達が引き継いでくれる…」
健一(………)
めぐみ(………)
岡「めぐみ、健一君。あとはボルテスチームとロンド=ベル隊次第だ」
健一「わかっています。地球と宇宙の平和は俺達がこの手でつくりだしてみせます」
岡「うむ…頼んだぞ」

健一「父さん、俺だけに話とは…?」
※※No55Cを通った場合のセリフ※※
剛健太郎「…ハイネルのことだ」
健一「やっぱり…」
剛健太郎「おそらく、ハイネルは自分がボアザン皇帝ズ=ザンバジルの身代わりとして帝国監察軍に差し出されたことを知るまい…」
※※No55Cを通らない場合のセリフ※※
剛健太郎「…実は今までお前達に告げていなかった事実があるのだ…」
健一「それは…?」
剛健太郎「まだボアザン星の皇位継承者であった頃、私には妻がいたのだ…」
健一(………)
剛健太郎「そして、その妻との間には幼い息子がいた」
健一「!?」「ま、まさか…その息子とは…!!」
剛健太郎「そう。プリンス=ハイネルだ」
健一「!? そ、そんな!?」
剛健太郎(………)「…信じられないだろうが、これは事実だ。プリンス=ハイネルはお前達の腹違いの兄なのだ…」
健一「ば、馬鹿な…! ハイネルが…あのハイネルが俺達の兄さんだって…!?」
剛健太郎「…ハイネルは幼いころに私と別れてしまった。そのため、私が父であることに気づいていない」
健一(………)
剛健太郎「さらに、ハイネルは自分がボアザン皇帝ズ=ザンバジルの身代わりとして帝国監察軍に差し出されたことを知るまい…」

健一「身代わりだって…?」
剛健太郎「そうだ。皇帝ザンバジルは権力欲に凝り固まり、己の保身のことしか頭にない男だ…」「ボアザン星が帝国監察軍に征服された時、ザンバジルはユーゼスから軍勢を差し出すよう要求されたのだ」
健一「その時にハイネルはラオデキヤ艦隊の指揮下に入ったのか…」
剛健太郎「うむ…あえて、彼らに近づき、いつの日にかボアザンを解放するためにな」
健一(………)
剛健太郎「さらに、王位継承権を持つ私の息子であるハイネルはザンバジルにとって自分の立場を脅かす存在だった」「つまり、ユーゼスの命令はザンバジルにとって一石二鳥だったのだ」
健一(………)
※※No55Cを通った場合のセリフ※※
剛健太郎「健一…もし、戦場でハイネルと出会うことがあれば、何とかしてあの子を説得してくれ」
健一(………)
剛健太郎「ハイネルと私達は立場や目的は違うが、母星を守ろうとする姿勢は同じなのだ」
健一(………)
剛健太郎「そして…何よりも兄弟同士でこれ以上の争いをする必要はない…」
※※No55Cを通らない場合のセリフ※※
健一(じゃあ…俺達とハイネルが戦う理由なんて…どこにもないじゃないか…)

健一(………)

現在位置 OZ本部

サリィ「OZ解体の残務処理はほぼ終了の見込みが立ったわ」
レディ「ご苦労…モビルスーツの方は?」
サリィ「回収した3番目の機体を除き、全て廃棄処分に」
レディ「そう…」
サリィ「でも…いいのかしら? 戦いはまだ終わったわけではないのよ」
レディ(………)「我々はすでに戦後のことを考えなければならない…」「仮にSDFがエアロゲイターやSTMCとの戦いに勝利しても…」「地球上の情勢が今のままでは、同じことの繰り返しになる」
サリィ(………)
レディ「そうなる前に、OZは本来の姿に戻らねばならない。そして…それはトレーズ様のご遺志でもある…」
サリィ(………)
レディ「だが、地球圏の平和を維持する秘密軍事組織…プリベンターが結成されるには今しばらくの時間がかかる」「少なくとも、今は我々に出来る範囲でSDFを支援しなければならない」
サリィ「ええ…彼らが敗北すれば全てが終わってしまうものね」
レディ「ロンド=ベル隊にはOZを倒したヒイロ=ユイ達がいる。彼らは必ず勝利すると信じている…」

現在位置 フォン・ブラウン

グローバル「クローディア君、マクロス市民のシェルター収容終了までの時間は?」
クローディア「あと26時間です。現在、5%の市民がシェルターへ移動しました」
リン「何事もなく作業が終わればいいのですが…」
グローバル「うむ…人数が人数だからな」
未沙「念のため、ロンド=ベル隊が周辺宙域を哨戒中です」
ミサト「さらにバルキリー部隊とデストロイド部隊がマクロス周辺に配置されています」
未沙「ピンポイントでマクロス周辺にデフォールドされない限り、問題はないと思いますが…」
グローバル「それから…クローディア君。新型のフォールド航行システムの方はどうなっている?」
クローディア「作業は予定通り開始されました」
ミサト「新型のフォールド航行システム…? それって、本当なの!?」
クローディア「ええ。前のフォールド航行システムが消失してから開発が進められていたのよ」
グローバル「本艦がフォールドできるようになればこれからの戦いも少しは楽になるが…」
ミサト「そうですね…」
クローディア「でも…作業には半年以上かかるわ」
ミサト(………)(それじゃ意味がないかも…)
〔マクロスの警報〕
グローバル「!!」
未沙「艦長! 本艦の周辺にデフォールド反応多数!!」
グローバル「何だと…!? 重力震センサーで探知できなかったのか!?」
シャミー「そ、それが…反応が全くなくて…!」
ミサト「今までとは違うタイプの空間跳躍方法だというの!?」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

未沙「!!」
グローバル「被害状況を知らせてくれたまえ!」
ヴァネッサ「か、艦長! バルキリー部隊とデストロイド部隊が…ぜ、全滅しました!!」
未沙「そ、そんな…一瞬で!?」
ヴァネッサ「こちらのデータにない広域破壊兵器を使用した模様です!」
ミサト「エアロゲイターがいよいよ本格的に戦力を送り込んで来たっていうの!?」
グローバル「全艦、緊急戦闘態勢!!」
未沙「し、しかし…今、応戦態勢をとればマクロス市民の収容作業が…!」
グローバル「構わん! 市民の命を守ることが最優先だ! 収容作業は中止、ロンド=ベル隊を呼び戻してくれたまえ!!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

未沙「ほ、本艦に直撃! こ、このままでは…!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「ギア・オブ・ディスティニー」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〔敵ユニット出現〕

ハイネル「ハハハハ! どうした、SDF!? いつになく、もろいではないか!」
ジャンギャル「どうやら、ロンド=ベル隊がおらぬようですな」
ハイネル「フン…好機といいたいところだが、ボルテスがおらぬのでは話にならん」「余は奴らが現れるまで待つぞ!」
ジャンギャル「し、しかし、それではキャンベル軍に先を越されてしまうことに…!」
ハイネル「心配は要らぬ。ガルーダとてキャンベル軍の誇り高き大将軍だ。必ず余と同じことを考えておるはず」
ミーア「ガルーダ様、ハイネルのスカールークは動きを見せておらぬようですが…」
ガルーダ「…ハイネルめ、ボルテスを待つつもりか…」「ならば、私もここでコン・バトラーを待ち受ける」「マクロスの制圧は奴と決着をつけてからでよい!」
ミーア「はっ…」「………」
ガルーダ「どうした、ミーア。初陣で緊張しておるのか?」
ミーア「い、いえ…何でもございません」(…おかわいそうなガルーダ様…ご自分のこともご存じなく…)(しかし…ガルーダ様はこの私が命に代えてもお守りしてみせる)
グローバル「艦の被害状況は!?」
未沙「第2から第5ブロックが中破、居住区の外装甲は20%以上が損壊しています!」
クローディア「上昇用ロケットに異常! このままだとマクロスは移動できません!」
グローバル「な、何だと!? こんな時に…! ロンド=ベル隊はあとどれぐらいでこちらへ戻ってくるのだ!?」
ヴァネッサ「およそ3分後です!」
グローバル「3分…! それまで持ちこたえられるのか…!?」
〔味方ユニット出現〕
リン「!! あの機体は…!?」
イルム「さて、俺だけで何とかなるとは思えないが…さすがにマクロスを失うわけにはいかねえからな」
ミサト「あれは…SDX計画の機体!?」
リン「間違いない…あれはイルムだ!」
ミサト「イルムって…元PTXチームのメンバーで、軍から新型機を持って脱走したっていう…?」
リン「何故、彼がこんな所に…」
イルム「その声は…リン! リン=マオか!? どうしてお前がマクロスに乗ってるんだ!?」
リン「お前こそ…一体、今まで何をしていた!?」
イルム「ちぇっ…まずい時にまずい奴と会っちまったぜ」
リン「………」
イルム「ともかく、話は後だ! 今はマクロスを援護する!」
〔味方ユニット出現〕
ミサト「あれは…ゲッター1!?」
武蔵「ようやくケガが治ったから、リョウ達と合流しようと思ってここまで来たってのに…」「あいつら、こんな大ピンチの時に何やってんだ!?」「こちらはゲッターチームの巴武蔵! リョウ達が来るまで、マクロスを護衛するぜ!」
グローバル「すまん、2人共! 本艦は推進装置の故障で、この場から移動することができない!」「ロンドベル=隊が戻ってくるまでの3分間、本艦の護衛を頼む!」「それから、本艦はマクロス艦内都市市民の再収容中だ!」「絶対に敵を基地敷地内に侵入させないでくれ!」
イルム「…了解!」(やれやれ、たった2人だけでマクロスと基地を防衛しろってのか…)(だが、リンの前で無様なところを見せるのは、俺のプライドが許さねえからな…!)
武蔵「旧型とはいえ、改造されたこのゲッター1ならエアロゲイターなんざ何でもねえぜ!!」「それに、死地から二度帰って来たおいらの力をエアロゲイターに見せてやる!!」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1出現>

未沙「艦長、ポイント234に新たな重力震反応です!」
グローバル「重力震反応!? ならば、エアロゲイターの増援か!」
〔味方ユニット出現〕
未沙「あ、あれは!?」
ミサト「コン・バトラーVにボルテスV!」
健一「めぐみ、父さんはマクロスへたどりついたか!?」
めぐみ「ええ、小型艇で直接マクロスへ向かったわ」
豹馬「とりあえず、ワープ航行装置は正常に動いたようだな…!」
健一「ああ…しかし、ロンド=ベル隊はこの宙域にはいないようだ」
豹馬「相手がキャンベル軍とボアザン軍なら、奴らと決着をつけるのは俺達しかいねえ!」
ガルーダ「現れおったな、コン・バトラーV!!」
ハイネル「お前達を待っていたぞ!」
健一「ハイネル…!」
豹馬「ヘッ、待ってただと…それはこっちの台詞だぜ!」「俺達に時間はねえんだ! 速攻で勝負を決めてやらあ!」
十三「速攻っていったって、あの数や! 無茶するとこっちがやられるで!」
豹馬「うるせえ! この期に及んで怖じ気づいたのか!?」
十三「んなワケあるかい! ワイが言いたいのが、敵も相当の覚悟でここにおるってことや!」
豹馬「わかってるよ! だけど、あいつらとチンタラ戦ってる時間はねえんだ!」
ちずる「………」(豹馬…もしかして、私の病気のことを…?)
豹馬「行くぜ、健一!!」
健一「おう!」
豹馬「ところで…久しぶりだな、ムサシ! マクロスの護衛はお前達に任せるぜ!」
武蔵「よっしゃ! その代わり、キャンベル軍やボアザン軍とのケリはキチッとつけてくれよ!!」

<4PP・味方援軍2出現>
〈出撃ユニット選択〉
〈出撃ユニット選択〉

フォッカー「遅れてすまない!」
クローディア「ロイ!」
フォッカー「スカルリーダーより各機へ! これよりSDF-1を防衛するぞ!!」
竜馬「あれは…ゲッター1!?」
弁慶「だ、誰が乗ってるんだ…!?」
隼人「もしかして…」
武蔵「よう、久しぶりだな! リョウ、ハヤト、そしてベンケイ!」
竜馬「ムサシ! ケガの方は大丈夫なのか!?」
武蔵「おう、すっかり良くなったぜ。今まで心配をかけてすまなかったな!」
イルム「ようやく来たか、ロンド=ベル隊」
○○○「あれはイルム中尉の…!」
□□□「良かった…無事だったんですね…」
イルム「当たり前だ。俺を誰だと思ってんだ!?」「それよりも…お前ら、2人で仲良くやってるみたいじゃないか。安心したぜ」
<<ブリット>>
クスハ「は、はい…中尉のおかげです…」
<<リョウト>>
リオ「え、ええ…中尉のおかげです…」

ちずる「う…うあっ…」
十三「ちずる! どないしたんや!?」
ちずる「な、何でもない…何でもないわ」
豹馬「!」(まさか、ちずるの奴、心臓が…!)

≪敵増援1出現前≫
<豹馬vsガルーダ>

ガルーダ「葵豹馬! もはや私に後はない!!」「今日こそは貴様を倒して、キャンベル星に自由を取り戻す!!」
豹馬「だったら、戦う相手が違うんじゃねえのか!?」「お前達がエアロゲイターを敵視しているんなら…俺達が戦う相手は同じはずだろ!?」
ガルーダ「フン…貴様は帝国監察軍の恐ろしさを知らぬから、そのようなことが言えるのだ!」
豹馬「!」
ガルーダ「奴らがあの機動兵器を使えば、貴様らなど一たまりもないわ!」
豹馬「機動兵器…!?」
小介「も、もしかして…エキセドル記録参謀が教えてくれたズフィルードとかいう機体のこと!?」
ガルーダ「そうだ。我々はあれが動き出すまでの時間稼ぎに過ぎん」「だが、それは私にとって絶好の機会となる!」
豹馬「どういうことだ!?」
ガルーダ「それを貴様に教える必要はないわ!」

<豹馬vsミーア>
ミーア「ガルーダ様は私が命に代えてもお守りする!」
豹馬「こ、こいつは!?」

≪敵増援1出現前≫
<健一vsハイネル>

ハイネル「健一!」
健一「ハイネル!」
ハイネル「この時を待っていたぞ…勝負だ、健一!」
健一「ハイネル! 俺達が戦う理由は何もないんだ! お互いの敵は別の所にいるんだぞ!」
ハイネル「角のない下等な地球人が何をいうか! 余は誇り高きボアザン貴族だ!!」「お前達と馴れ合いはせん! そして、この戦いなくして互いの道は切り開くことができぬのだ!!」
健一「!」

<ガルーダorミーア撃破・敵増援1出現>
ミーア「ああっ…ガルーダ様…!!」
※※ガルーダ撃破の場合のセリフ※※
ガルーダ「こ、この私が…!?」
〔敵ユニット撃破〕
※※ミーア撃破の場合のセリフ※※
ガルーダ「ミ、ミーア!!」
ミーア「ガルーダ様…ミーアは…ミーアはハーフロイドでありながらもあなたのことを…!!」
ガルーダ「! 死ぬな、ミーア! 死んではならん!!」
ミーア「ガ、ガルーダ様…!」「あ、ありがたきお言葉…もったいのうございます………」
〔敵ユニット撃破〕
ガルーダ「ミ、ミーア!!」
豹馬「………」
ガルーダ「ミーア…そなたは…!」
豹馬「ガルーダ…!」
ガルーダ「ま、待っていろ、ミーア! 今すぐそなたを回収して修理してやる!」「葵豹馬! この勝負、ひとまず預けるぞ!!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット出現〕
ガルーダ「な、何だ…あれは…!? 俺と同じ姿をしている…!」
豹馬「ガルーダが…何人も!?」
万丈「クローンだとでもいうのか!?」
剛健太郎(やはり…大将軍ガルーダは…)
ガルーダ「こ、これは…一体どういうことだ!?」
ガルーダ「ガルーダ11号…10号までの欠点を克服するも、感情回路の制御に問題あり…」「さらに指揮能力、戦闘能力も低く、十分な戦果を挙げていない」「よって創造者オレアナ、ユーゼスの命令により11号を廃棄」
<<ブリット>>
ブリット「ユーゼスだと…!!」
<<リョウト>>
リョウト「ユーゼスだって…!」

ガルーダ「や、やめろ! やめろっ!! やめてくれ!!」「あんまりだ、母上…! 私は…私まで母上やユーゼスの造ったロボットだったのですか!?」「記憶と感情を与えられ、自分で自分をキャンベル星人だと信じ切っていたこっけいな機械人形…」「それが、このガルーダ…大将軍ガルーダか…!!」「フフ…フハハハハ!! ミーアよ、笑ってくれ! 私はお前と同じロボット…」「母上やユーゼスの操り人形だったのだ…!!」
※※ガルーダ撃破の場合のセリフ※※
〔敵ユニット撃破〕
ミーア「あっ…ガルーダ様…! 私も…すぐに後を追います…!」「ロボットである私達に…もし死後の世界があるのなら…そこでガルーダ様と一緒に…!」
ガルーダ「…廃棄終了。さらに11号付きのハーフロイドも問題ありと認める…」
ミーア「!!」
〔敵ユニット撃破〕
豹馬「! あ、あいつら…自分の仲間を!!」
ちずる「………」
ガルーダ「続いてコン・バトラーとロンド・ベル隊の排除に移る」
豹馬「!」
十三「こ、これが…これがあいつらのやり方ってワケかいな…!」
豹馬「ば、馬鹿な…! ガルーダは自分の意志で俺達と戦っていたんじゃなかったのか…!」
ちずる「豹馬…」
豹馬「あいつは…自分の母星をエアロゲイターから解放するために俺達と戦っていたんだ…」「それが…それがただ俺達を倒すために…ロボットとはいえ、記憶や心を与えられ、それを操られて…!」「一体…あいつの戦いは何だったんだ…」
十三「豹馬、ここでためらったら、人類が滅びることになるんやぞ!」
豹馬「………」
万丈「そのとおりだ。僕達はこんな所で負けるわけにはいかない…」
豹馬「……!」
アムロ「そして、戦う者の情念や怨念を吸い取り、それを利用する者の存在は抹消しなければならない」
豹馬「………」「ちっきしょう…許せねえ…!」「心を踏みにじり、それを利用するエアロゲイター…いや、オレアナとユーゼス=ゴッツォ!!」「俺はあいつらが許せねえ!!」
ちずる「豹馬…!」
豹馬「ガルーダ! せめてもの手向けだ! お前のコピーは全て俺達が破壊してやる!」
※※まだハイネル健在の場合、セリフ追加※※
ハイネル「………」「おのれ、オレアナ…ユーゼス…! ただひたすら母星のために戦ってきた我々を何と思っておるのだ…!!」「………」「ガルーダよ…余と母星の命運をかけて幾たびも戦果を争ってきた大将軍よ…」「そなたの無念は世の心にしっかと刻みつけたぞ!」
※※ミーア撃破の場合のセリフ※※
豹馬「ガルーダ、お前は…!」
ガルーダ「許してくれ、ミーア…」「この事実をもう少し早く知っていたなら、そなたの気持ちを受け入れてやることが出来たのに…」「でも、もう遅い…何もかもが全て遅すぎる…!!」「ミーアよ…この俺の全てを愛してくれたのはそなた一人であった」「それなのに、この俺は愚かにも生粋のキャンベル星人だと思いこまされ、その空しいプライドを利用され…」「帝国監察軍の目的のために戦わされてきたのだ…!」
豹馬「………」
ガルーダ「母上…俺はあなたを憎む! いや、キャンベル星人と帝国監察軍全てを呪ってやる…呪ってやる…!!」
ガルーダ「…11号の感情回路、暴走。制御回路を強制的に作動…」
ガルーダ「! ぐ、ぐああああっ!!」
豹馬「どうした、ガルーダ!?」
ガルーダ「うあああ…ああああ!!」
豹馬「ガルーダ!!」
ガルーダ「………」「………」「私は…」「私は…ガルーダ11号…この身に代えてもコン・バトラーとロンド=ベル隊を…倒す」
豹馬「!!」
十三「奴らに操られてしもうたんかいな!?」
豹馬「ガルーダ、どうした!? お前はこの戦いに意味がないことに気付いたんじゃねえのかよっ!?」
ガルーダ「葵豹馬…お前を殺す…」
豹馬「ガルーダッ!!」
小介「ダ、ダメです、豹馬さん! ガルーダは完全に操られています!!」
豹馬「な、何だって…!?」
十三「豹馬…こうなったらあいつを倒すしかないで!」
豹馬「ば、馬鹿な…! ガルーダは自分の意志で俺達と戦ってたんじゃねえんだぞ!?」
ちずる「豹馬…」
豹馬「これ以上の戦いに意味なんてあるのかよ!?」
大作「豹馬…!」
豹馬「みんなもわかっただろう!? ガルーダは操られていただけなんだ!」「今の俺達の敵はあいつじゃないんだ! それが…それがどうして…!!」
アムロ「豹馬…気持ちはわかるが、俺達にはどうしようもない…」
万丈「それに、僕達はここで負けるわけにはいかないんだ」
豹馬「くっ…!」
アムロ「そして…こんな戦いは早く終わりにしなければならない」「戦う者の情念や怨念を吸い取り、それを利用する者の存在を認めるわけにはいかない」
豹馬「………」
十三「豹馬…ガルーダはワイらの手で眠らせてやるしかあらへん…」
豹馬「………」「ちっきしょう…許せねえ…!」「心を踏みにじり、それを利用するエアロゲイター…いや、オレアナとユーゼス=ゴッツォ!!」「俺はあいつらが許せねえ!!」
ちずる「豹馬…!」
豹馬「ガルーダ! お前の心は…俺が解き放ってやる!!」


<ハイネル(スカールーク搭乗)撃破・敵増援2出現>
ハイネル「ぬうう…まだ終わりではないぞ!」
〔敵ユニット撃破〕
〔敵ユニット出現〕

健一「な、何だ…あれは!?」
一平「神像とでもいうのかよ!?」
剛健太郎「まさか…守護神ゴードル…! 皇帝ザンバジルはあれをハイネルに手渡していたのか…!!」
ハイネル「………」「…ゴードル像とは巨大なメカロボットだったのか…!」
謎の声「…ボアザンの勇気ある若者…神像ゴードルはそのイスに座る者の命と引き替えに敵を倒すであろう…」
ハイネル「!!」「言い伝えは嘘ではなかった…本当だったのだ…!!」「………」「…余の命…神像ゴードルに捧げるぞ!」「さあ来い、ロンド=ベル! この剣で立ちはばかる者は皆一刀両断にしてくれようぞ!!」

≪敵増援1出現後≫
<健一vsハイネル>

健一「ハイネル! お前もガルーダと同じく、エアロゲイターに利用されているだけなんだぞ!!」
ハイネル「そんなことは百も承知だ! だが、それでも余は母星のためにお前達を倒さねばならん!!」
健一「ボアザン星を奴らから解放するのなら、俺達が手を貸す!」
ハイネル「地球人ごときに力を借りねばならぬほど、余は落ちぶれておらぬわ!!」

<健一vsジャンギャル>
健一「俺達はエアロゲイターに利用されているお前達と戦うつもりはない!」
ジャンギャル「ほう…仇敵であるワシらと手を結ぶつもりなのか」
健一「そうだ! 地球とボアザンの人々が戦わなければならない理由なんてないんだ!!」
ジャンギャル「笑わせるな。我らボアザン人がどうやって角のない地球人と共存するというのだ!?」
健一「俺の父親はボアザン人…母親は地球人だ! 角のあるなしなんて関係ない! 俺達は同じ人間なんだぞ!!」
ジャンギャル「な、何…!? だ、だが、誇り高きボアザンの武人としてそれを認めるわけにはいかん!!」

<健一がハイネルを説得orハイネル(守護神ゴードル搭乗)撃破>
※※健一がハイネルを説得の場合のセリフ※※
健一「ハイネル…! すでに戦いは終わったんだ!!」
※※ハイネル(守護神ゴードル搭乗)撃破の場合のセリフ※※
ハイネル「う、うぬぬ…! まだだ…まだ余は…!!」
健一「ハイネル…! すでに戦いは終わったんだ!!」

ハイネル「終わってはおらぬ! 優れた人種…角を頭にいだくボアザン貴族の戦いは最後の一人まで続くのだ!」
健一「それが間違っているんだ、ハイネル! 角のある者もない者も…みんな同じなんだ!」
ハイネル「言うな!!」
健一「今さら俺達が戦って何になる!? 俺とお前は…父親が同じ兄弟なんだ!!」
ハイネル「!!」
大次郎「な…!!」
日吉「何だって!?」
ハイネル「余とお前達が…血のつながった兄弟だと!? 馬鹿なことをいうな!!」
剛健太郎「本当だ、ハイネル! お前はボアザン星の正統な王位継承者ラ=ゴール…すなわち私の息子なのだ!!」
ハイネル「な、何っ!?」
豹馬「そ、そんな…!」
甲児「じゃ、じゃあ…健一とハイネルは…兄弟同士で…」
<<ブリット>>
ブリット「今まで戦ってきたっていうのか!?」
<<リョウト>>
リョウト「今まで戦ってきたっていうの!?」

ハイネル「何を証拠にそんなことを!!」
剛健太郎「ハイネル…お前は母親の形見である短剣を持っているはずだ…」
ハイネル「!!」(か…形見の…短剣だと…!?)
剛健太郎「その剣の柄を見るんだ! 私と…妻ロザリアがボアザンの平和を祈って印したハトの模様があるはず!」
ハイネル「!!」
剛健太郎「………」
ハイネル「ああ…!! な、何ということだ…!!」「…何のための戦いだ…!」「…兄弟同士が血で血を洗う戦いをしてきたというのか…っ!!」「うう…あああ…」「う、嘘だ…!!」
剛健太郎「ボアザン皇帝ザンバジルは…お前が私の息子であると知り、自分の王位が奪われることを恐れて…」「お前を帝国監察軍に自分の身代わりとして差し出したのだ!」
ハイネル「………」「…それで…皇帝陛下はド=ズールや守護神ゴードルを使って余を亡き者にせんと…!」「………」「余は…今まで一体何のために…」
健一「…に、兄さん…!」
大次郎「兄さん!」
日吉「兄さん!!」
剛健太郎「ハイネル…!」
ハイネル「………」
健一「兄さん! 俺達の下へ来てくれ!! そして地球やボアザン星の平和のために…」
ハイネル「…余は…誇りあるボアザン貴族のプリンス=ハイネルだ…」
剛健太郎「ハイネル!!」
ハイネル「………」「………」「…お父…さん…」
※※健一がハイネルを説得の場合のセリフ※※
〔敵ユニット離脱〕
剛健太郎「ハイネル……!」
健一「兄さん……」
※※ハイネル撃破の場合のセリフ※※
〔敵ユニット撃破〕
剛健太郎「ハ、ハイネル!!」
健一「に、兄さぁぁぁぁん!!」


≪敵増援1出現後≫
<ガルーダ撃破>

ガルーダ「………」「…ロンド=ベル…そしてコン・バトラーVよ…お前達との戦いに…もはや悔いはない…」
豹馬「!! ガルーダ…お前、意識が!?」
ガルーダ「我がライバル、葵豹馬よ…二度と私のような者が生み出されてはならぬのだ…」「だから、お前達の手で帝国監察軍を…ユーゼス=ゴッツォを倒せ」
豹馬「ガ、ガルーダ…!」
ガルーダ「よいか、奴らの切り札、ズフィルードに気をつけよ…」「あれは…敵に合わせて姿や能力を何度も変える…」
豹馬「ガルーダ…お前は…!!」
ガルーダ「………」「ミーア…もう決してお前を放さない…決して…」
〔敵ユニット撃破〕
豹馬「ガルーダ…!」「ちっきしょう…!!」
※※まだハイネル健在の場合、セリフ追加※※
ハイネル「………」「おのれ、オレアナ…ユーゼス…! ただひたすら母星のために戦ってきた我々を何と思っておるのだ…!!」「………」「ガルーダよ…余と母星の命運をかけて幾たびも戦果を争ってきた大将軍よ…」「そなたの無念は世の心にしっかと刻みつけたぞ!」


<ジャンギャル撃破>
ジャンギャル「さすがだ、ロンド=ベル!!」「貴様らなら、帝国監察軍…そしてユーゼスを倒せるかも知れん!!」「俺は地獄であの憎っくきユーゼスを待つことにするぞ! ぐははははは!!」

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

現在位置 フォン・ブラウン

クローディア「艦長、市民の本艦への再収用が完了しました」
グローバル「うむ…」
リン(………)
グローバル「リン君、申し訳ない…先程の戦闘でシェルターが大破するという結果を迎えるとは…」
リン「いえ、お気になさる必要はありません。タイミングが悪かったのです…」
ミサト「次の受け入れ先を探すには時間がありませんね…」
リン「…こちらでも何とか検討してみます」
〔通信のコール音〕
未沙「艦長!」
グローバル「どうしたのかね?」
未沙「シェルターへの収容中止を知った一部の市民が艦内で騒ぎを起こしているそうです!」
グローバル「何だと…?」
シャミー「そ、そんな…」
ミサト「無理もないわね…これからの戦いがどれぐらい絶望的か、一番良く知ってる民間人は彼らだもの…」
グローバル「………」「よし、私が何とか説得してみよう」
クローディア「艦長が!?」
未沙「危険です! 騒ぎが暴動に発展する可能性もあります。もし、艦長の身に何か起きたら…」
グローバル「だが、これは艦長である私の役目だ。市民も私が説明しなければ納得せんだろう…」「それに、この際本艦に連邦政府から地球外退去命令が出ていることを知らせた方がいいと思う」
未沙「艦長…」

〔ざわめき〕
グローバル「みなさんに重大なお知らせを致します」「地球連邦政府並びに地球連邦軍はこのマクロスに地球外退去命令を下しました」「つまり、我々は地球及びコロニーに戻ることはできないのです」
〔ざわめき〕
グローバル「そして、先程の戦闘によって唯一の受け入れ先であったフォン・ブラウンのシェルターは損壊してしまいました…」「この事実は現時点でみなさんの受け入れ先がどこにもないことを意味しています」
〔ざわめき〕
グローバル(………)「みなさんご承知の通り人類史上最大の危機は着実に迫っております」「そして、その危機を救うものはSDFに所属する本艦やヱクセリヲンをおいて他にありません…」(………)「今こそ…皆さんの協力をいただきたい! 地球が再び我々を受け入れてくれる…その日を待って」「その日の来るまで…いや、その日はきっとやって来ます!」「それまで、我々は生き抜く努力を惜しまないつもりです…」「そして…これからの戦いに巻き込まれるマクロスの一般市民の皆さんには何と…お詫びをしたら良いか…」
〔ざわめき〕
グローバル(………)(…やはり…許されることではないか…)
ミンメイ「みなさん!」
グローバル「!」
ミンメイ「みなさん、私は政治とか軍隊のことはわかりません。だけど、ここはずっと私達が暮らしてきた所です」
グローバル(ミンメイ君…)
ミンメイ「私達はみんな仲間でしょう? マクロスには私達の街もあります」「これまでだって何とかやってこれたんだもの。こらからだってできます」「艦長さん達も、一所懸命努力してくれています。そして…いつか、きっと戻れると思うんです」「それに…ボドル旗艦との戦いの時も今と同じように絶望的な状況でした」「でも…みなさんの努力で何とか生き延びられたじゃないですか…?」「…ですから、私達次第で今度もきっと何とかなるような気がするんです」「私は歌うことしかできないけど…このマクロスから離れるつもりはありません」「何故なら…このマクロスが私達の家であり故郷だと思うからです」(………)
〔歓声〕
ミンメイ(……!)
グローバル(………)(ありがとう…ミンメイ君。ありがとう…みなさん…!)

豹馬(………)
ちずる「豹馬…」
豹馬「ちずるか…病気は大丈夫なのか?」
ちずる「うん…今のところは」
豹馬「そうか…無理すんなよ」
ちずる「…豹馬…あの…」
豹馬「すまねえ。今は一人にしておいてくれ」
〔扉の開閉音〕
ちずる「豹馬…」

健一「父さん…ハイネルは…兄さんは…」
剛健太郎(………)「健一、お前が気にすることはない…全て私が悪いのだ」
健一(………)
剛健太郎「私が帝国監察軍に捕らえられていた時、事実をハイネルに伝えるチャンスはいくらでもあった…」「だが、私は何としても地球に帰らねばならなかった…そのために…」
健一「仕方がないよ。ハイネル兄さんが事実を知ったら、父さんは殺されていたかも知れない…」
剛健太郎「いや…私に勇気が足りなかっただけなのだ。私のせいであの子は…」
〔扉の開閉音〕
豹馬「それは違うぜ、博士」
剛健太郎「豹馬君…」
豹馬「悪いのは今までエアロゲイターを倒せなかった俺達だ」
健一(………)
豹馬「俺達がもっと早くユーゼス=ゴッツォの存在に気づいていれば…あんなことは起きなかったんだ」
剛健太郎「だが、ユーゼスの正体は謎に包まれている…あの男のもくろみを知り、それを止めるのは至難の業だ」
健一(………)
豹馬「でも、もうそんなことは言ってられねえ。俺達がやらなきゃ、ガルーダみたいな目に遭う奴が増えるんだ」「だから、俺はユーゼスを倒す」
剛健太郎(………)
豹馬「それに宇宙怪獣もいつ襲ってくるかわからねえしな…」
剛健太郎(………)
健一「そうだ。今は俺達が生き残ることを考えなければならない」
剛健太郎(………)
健一「父さん、俺達に悩んでる時間は残されていないんだ」
剛健太郎(………)「…うむ」「私も自分に与えられた役目を全うすることを考えよう…」「それが…様々な星にすむ多くの人々のためになると信じて…」

<<ブリット>>
クスハ「イルム中尉…」
<<リョウト>>
リオ「イルム中尉!」

イルム「□□□…」
<<ブリット>>
クスハ「今まで、一体どこに行かれていたんですか…?」
<<リョウト>>
リオ「今まで、一体どこに行ってたんですか?」

イルム「地球だ。イングラム少佐の行方を独自に追ってたのさ」
<<ブリット>>
ブリット「…それで、何か情報はつかめたんですか?」
<<リョウト>>
リョウト「…それで、何かわかったんですか?」

イルム「いや…少佐はスマトラ島での戦いを最後に姿を消した」
○○○(………)
イルム「それでシュウ=シラカワ博士なら何か知っていると思って、ここまで来たんだが…」
リューネ「シュウなら、もうここにはいないよ」
イルム「リューネ!」
リューネ「軍を脱走したって聞いてたけど…ここへ来て大丈夫なの?」
イルム「今の連邦軍に俺を追っている余裕なんてないだろう」
マサキ「何だ…お前ら、知り合いかよ?」
リューネ「うん。ヴァルシオーネとイルム中尉のゲシュペンストで何度か模擬戦をやったことあるんだ」
<<ブリット>>
クスハ「そうなの…それで、結果は…?」
<<リョウト>>
リオ「なんだか、すごそうな模擬戦ね。結果は?」

リューネ「4勝3敗で、あたしの勝ち」
イルム「カンベンしてくれよ。スーパー・マシンナリー・ヒューマノイドと旧式のPTじゃ性能が違うんだから」
マサキ(………)「…あんた、前にどっかで会ったことねえか? そん時はもっと若かったような気がするけど…」
イルム「…気のせいだろう。もっとも、俺はお前と会うのは初めてじゃないが…」
マサキ「どういうことだ?」
イルム「俺は軍にいた頃…突然現れた正体不明の機体にパーソナルトルーパーで遭遇したことがある」
マサキ(………)
イルム「そして、その機体はエアロゲイターのものと推測され、AGX-05のコードが与えられた」
マサキ「あ……!」「もしかして、俺がサイバスターに乗って初めて地上に上がった時に出会った軍の機体には…」
イルム「ああ。俺が乗っていたのさ」
マサキ「そうだったのか…」
イルム(………)「じゃ、俺は行くぜ」
リューネ「え…? 行くって、どこに?」
イルム「シラカワ博士がいないんなら、ここに用はない。それに、顔を合わせちゃマズい奴もいるしな」
<<ブリット、リョウト>>
□□□「そんな…私達と一緒に戦ってくれるんじゃないんですか…?」

イルム「何言ってんだ。お前はもう俺がいなくても大丈夫だよ」「それに、お前には○○○がいるじゃないか」
□□□「イルム中尉…」
イルム「そんな顔をするな。俺みたいに単独で行動している奴がいれば、さっきみたいな不測の事態にも対処しやすい」「それに…お前達が今、戦うべき相手はイングラム少佐ではなくユーゼス=ゴッツォだろう?」
<<ブリット>>
ブリット「…そうです」「あの男を放っておけば…ガルーダやハイネルのような悲劇は増える一方です」「俺は…それを許すわけにはいかない」
<<リョウト>>
リョウト「…その通りです」「あの男を放っておけば…ガルーダやハイネルのような悲劇は増える一方です」「僕は…それを許すわけにはいきません」

イルム(………)(俺の読み通りなら、イングラムやユーゼスは…)(サイコドライバー能力を覚醒させつつある○○○に必ず接触してくるはず…)(その時が…奴らを倒すチャンスか。だが、それでは○○○が…)
リューネ「イルム、どうしたの?」
イルム「いや、美人揃いで評判のロンド=ベル隊に合流できないのは残念だと思ってね」
リューネ「…とか言って、ホントはリンと会いたくないだけのくせに…」
イルム「…お前、そういうツッコミが出来るようになったみたいだな」
リューネ「でも、図星でしょ?」
イルム「あのな…大人には大人の事情ってもんがあるんだよ」
○○○(………)
イルム「…じゃあな。リューネ、マサキと仲良くやれよ。○○○□□□もな!」「…お互い、生き延びられたら、また会おうぜ」
リューネ「イルム…」

≪ライバルポイント6以上≫
〔扉の開閉音〕
イルム「!」
リューネ「リン…」
リン(………)
イルム「よ、よう…久しぶりだな、リン。社長業の方はどうだ?」
リン(………)「…何故、軍を脱走する前に一言相談してくれなかった?」
イルム「相談って言われても…その時、お前は月にいたじゃないか…」
リン(………)「私がどれだけお前のことを心配したと思ってるんだ…?」
イルム(………)
リン「もしかして…私に何も言わなかったのはあの時のことを気にして…?」
イルム「…そんなんじゃねえよ。ただ、お前を巻き込みたくなかっただけだ」
リン(………)
イルム「それに、気持ちが動かされつつあった相手と戦うことなんざ、お前にゃ出来なかっただろう?」
リン「! それは…」
イルム「ま…お互い、それ以上は言いっこなしってことにしようぜ」
リン(………)「イルム…これから、どうするつもり?」
イルム(………)「イングラム少佐の行方を追うつもり…だったが気が変わった」
リン「!」
イルム「○○○□□□…お前らと一緒に戦わせてもらうぜ」
○○○「本当ですか!?」
イルム「ああ。イングラム少佐やユーゼスと戦うのなら、戦力は少しでも多い方がいいだろう」
リューネ「あたし達もあんたがいてくれるのなら助かるよ」
イルム「それに…先輩としてSRXチームの連中も鍛えてやらなきゃならねえしな」
リン「イルム…」
イルム「リン、これでいいんだろう?」
リン(………)「ああ…」
イルム「その代わり、後方支援と資金援助は頼むぜ」
リン「フフ…私を誰だと思っているんだ?」
〔走る足音〕
リューネ「ね、イルム…あんたって、リンと付き合ってたんでしょ?」
イルム「な、何だよ、いきなり…」
リューネ「リンが言ってたあの時のことって、もしかしてあんたのことだから…」
イルム「何だ、バレバレかよ」「…ちょっと他の女の子にちょっかいをかけたら、いきなり別れ話を持ち出されちまってな」「その後、リンは親父の会社を継ぐために軍を辞め…それっきりになってたのさ」
リューネ「やれやれ…結局あんたが原因なんじゃない…」

現在位置 コンペイ島

青葉「で、結局マクロスは艦内都市市民を乗せたまま、このコンペイ島へ戻ってくるのか…」
日向「しょうがないよ。どこもエアロゲイターの標的になってる戦艦なんか受け入れるつもりはないんだろう…」
〔通信のコール音〕
日向「ん? フォールド通信か…?」
マヤ「発信源はアステロイドベルトのイカロス基地みたいね…」
日向「俺が出るよ」「こちら、第零番旗艦ヱクセリヲン…」
〔ノイズ〕
日向「何…? こと座の326付近に…?」「宇宙怪獣の大集団!?」
マヤ「!!」
〔ノイズ〕
声「そうだ! 敵の数が多すぎて、宇宙が黒く見えない!!」「敵が七分で、黒が三分!」「いいか!? 敵が七分で黒が三分だ!!」
【シナリオエンドデモ終了】


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