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No.9B
未知なる災い

【シナリオデモ開始】
現在位置 DC日本支部

<<リョウト>>
リョウト「ブライト艦長…」

ブライト「何だ?」
<<リョウト>>
リョウト「僕…このままDCにヒュッケバインを渡してしまっていいんでしょうか?」

ブライト「君の本来の任務はこのDC日本支部へヒュッケバインを輸送することなのだろう?」「あの機体が一時的とはえ我々の戦力から外れるのはつらいが仕方のないことだ」「それから…君はエゥーゴに協力すると言ったが、もう一度考え直した方がいい」
<<リョウト>>
リョウト「え?」

ブライト「復讐という感情は自分を滅ぼす原因となる可能性が高い」「もう一度自分なりに考え、何のために戦うのか、結論を出せ」
<<リョウト>>
リョウト「…は、はい…」

ブライト「だが、これだけは覚えておいてくれ…」「ヒュッケバインがなくとも、我々は君の力を必要としている」
<<リョウト>>
リョウト「ブライト艦長…」

ブライト「私は入港の手続きがある。君は1人でシラカワ博士の所へ行ってくれ」
<<リョウト>>
リョウト「わかりました」(…僕とリオが何故、輸送機のパイロットに任命されたか…何故、あんな目に遭ったか…)(あの事件は仕組まれたことだったのか…何としても聞き出さなきゃ…)


シュウ「ようこそ、私のオフィスへ。あなたが○○○○=○○○○○君ですね?」
<<リョウト>>
リョウト「そうです」

シュウ「私はDC日本支部の責任者…シュウ=シラカワです」「そして、マオ社とDC、連邦軍極東支部で進められている対異星人戦用兵器開発計画…」「SRX計画のオブザーバーも務めています」
<<リョウト>>
リョウト「SRX計画…?」

シュウ「あなたに預けているヒュッケバインMK-IIを開発したプロジェクトの名称ですよ」「そして、私の横にいるハミル博士もその計画の一員です」
カーク「カーク=ハミルだ。マオ社から極東支部へ出向し、ヒュッケバインやRシリーズの設計を担当している」
<<リョウト>>
リョウト「お名前はマオ社にいた時に聞いています。初のパーソナルトルーパー・ゲシュペンストを造られた方ですね」

カーク「そうだ」
シュウ「予定よりかなり遅れていますが、ヒュッケバインMK-IIを確かに受け取りました」「先程、MK-IIの機体チェックをさせて頂きました。おかげで貴重なデータを得ることが出来ましたよ」
<<リョウト>>
リョウト「機体が優秀なおかげですよ。別に僕が乗っていたせいじゃありません」「それに、MK-IIのパイロットは最初から僕に決まっていたんでしょう?」

シュウ(………)
カーク(フッ…気付かれて当然か…)
<<リョウト>>
リョウト「何も知らない僕とリオを輸送機のパイロットにして…わざとティターンズに襲わせた」「あれは、あなた達が仕組んだことだったんですか!?」

カーク「わざとティターズに君達の輸送機を襲わせただと…?」「私は自分が手塩にかけた機体をティターンズにみすみす渡すほど酔狂ではないよ」
<<リョウト>>
リョウト「それでは、MK-IIに僕の脳波パターンがインプットしてあった理由は?」

カーク「ヒュッケバインMK-IIに君の脳波パターンが入れてあったのは万一の事態に備えてのことだ」「ダミーデータ以上の意味はない」
<<リョウト>>
リョウト「ダミーですって!? どう見ても、僕が機体へ乗るように仕向けられていたとしか…!」

カーク「輸送機に護衛を付けなかったのも、あくまでヒュッケバインの存在を第三者に悟らせないがためだ」
シュウ「そうです。全ては…単なる偶然に過ぎませんよ」
<<リョウト>>
リョウト「…僕が今まで生き残ってこれたのも、単なる偶然だというんですか!?」

シュウ「それは…あなたに素質があったからです」「そうでなければ、初めての実戦でヒュッケバインを使いこなすことは出来ません」
<<リョウト>>
リョウト「何の素質ですか?」

カーク「ニュータイプに…似た素質だと言っておこう」
<<リョウト>>
リョウト「ニュータイプ? あのジオン=ダイクンが提唱したニュータイプのことですか?」

カーク「○○○君…悪いが、私は宇宙での生活に対応し始めたヒトの革新論には興味がない」「必要としているのは、ニュータイプのパイロットが持つ優れた予測能力だけだ。それに…」「ニュータイプの素質がなければあの危険なバニシング・トルーパーを動かすことは不可能なのだよ」
<<リョウト>>
リョウト「じゃあ、僕は…ニュータイプなんですか?」」

カーク「そうではない。君はニュータイプを遥かに超えた素質を持っている可能性が高い」
○○○(………)
シュウ(………)「あなたもご存じの通り。ヒュッケバインの1号機は1年前、動力源の暴走事故を起こしました」「その後継機であるMK-IIは動力源を通常の核融合炉に変更し、量産化を前提とした試作機ですが…」「あなたの機体は特別にEOTを使用した重力制御装置…グラビコン・システムを搭載しています」「もっとも、グラビコン・システムも安全な装置とは言い難いのですが…」
<<リョウト>>
リョウト「一体、何のためにそんな危険なパーソナルトルーパーを開発したんですか?」

カーク「先程、シラカワ博士が言っていただろう? 異星人と戦うためだよ」
○○○(………)
シュウ「この星に巨大戦艦ASS-1を送り込んで来た異星人と互角以上に戦うには優れた兵器が必要なのです」「それに…異文明同士が互いを理解しあう最良の手段は…戦うことですからね」
<<リョウト>>
リョウト(この人…何だ? 何か得体の知れないものを感じる…)

シュウ「どうしたのです? 私は、あなたの敵ではありませんよ」
<<リョウト>>
リョウト(!! こっちの考えを読まれたのか!?)

シュウ(そう…少なくとも、今の内はね…)
カーク「ところで、君に申し出たいことがあるのだが」
<<リョウト>>
リョウト「…何ですか?」

カーク「君さえ良ければ、引き続きヒュッケバインを使ってもらっても構わない」「現に、エゥーゴではヒュッケバインMK-IIの戦力を必要としているだろう?」
<<リョウト>>
リョウト「しかし、マオ社へ何の断りもなしに…」

カーク「マオ社の方へは私から説明しておく」
<<リョウト>>
リョウト「…僕は実験台というわけですか?」

カーク「…そう思ってもらって結構だ」
<<リョウト>>
リョウト「!」(はっきりと言う…)

シュウ「無論、この申し出を断ってもらっても構いません」「ただし、その時はしかるべき措置を取らせて頂くことになります」
<<リョウト>>
リョウト(………)(与えられた情況に対応し、自分なりに考え、結論を出せ…か)「…わかりました。ヒュッケバインは僕が預かります」「それが…僕に与えられた使命なんでしょう? そして、拒絶することは許されない…」

シュウ(………)「…賢明な判断です」「それでは、ヒュッケバインMK-IIをよろしくお願いします」

シュウ「なかなか勘のいい子でしたね…」
カーク「ケンゾウ=コバヤシ博士のレポート通り、優れた素質を持っている」「その上、私の目論見にも気付いていたようだな。ブーステッド・ヒューマンとは比べ物にならん優秀さだ」
シュウ「…ですが、あなたがとった手段は非常に危険でした」
カーク(………)
シュウ「わざわざティターンズへ情報をリークし、マオの本社に無断で起動テストを行うとは…」「ティターンズにヒュッケバインMK-IIを奪われでもしたらどうする気だったのです?」
カーク「あの作戦はイングラム少佐の発案でね。私はただ、彼に協力しただけだ」
シュウ(………)
カーク「我々はエゥーゴの動きも計算に入れていた。現にMK-IIは彼らに拾われたではないか」
シュウ「そういう計算高さは後で己の墓穴を掘ることになりますよ」
カーク「ヒュッケバインシリーズを闇に葬り去られないようにするには、ああいう手段しかなかったのだ」「月のマオ本社は1号機の暴走事故を理由にして、シリーズの開発中止を決定していたからな」
シュウ「無理もない。あの事故から生還したのは1号機のテストパイロットとあなた…そして彼だけでしたからね」
カーク「たかだか一度の失敗で全てを捨て去ろうとは…本社の連中は来るべき災いを享受するつもりなのか」「ヒュッケバインシリーズ、そしてRシリーズの完成なくして人類に明日はないというのに…」
シュウ「マオ本社への対応はどうするつもりなのですか?」
カーク「エゥーゴにとって、MK-IIの戦力は貴重なはずだ。ブレックス准将も手放すつもりはないだろう」「彼は今頃マオ本社にMK-IIを譲り渡すよう交渉をしているだろうよ」「それに、MK-IIの管轄が我々からエゥーゴに移れば、リン社長も文句は言うまい」
シュウ「本来なら、MK-IIはこのDC日本支部でデータ取得用の実験機になる予定でしたからね」
カーク「それもあるが、本社の連中は厄介払いが出来たと考えているはずだ」「MK-Iのように…機体に妙な仕掛けがあったら、今度は何が起きるかわからないからな」
シュウ(………)「私を疑っているのですか…?」
カーク「イングラム=プリスケン少佐もそうだが…2年前、SRX計画に携わっていた私やロバート…」「そして、今は行方不明のショット=ウェポン博士の前に現れた君は謎が多い」
シュウ(………)
カーク「君が何を考え、何を目的としているのか…私にはわからないね」
シュウ「…私の目的はEOTを解析し、SRX計画の機体を完成させることです」
カーク(………)「それと…中国山東省の件はどうなった?」「国際警察機構の報告では、あそこから古代中国文明の兵器が発掘されたとあったが…」
シュウ「…発掘兵器は2体だったそうです。だが、国際警察機構が現場に赴いた時、すでにそれらは奪取された後でした」
カーク「ほう…誰が持ち去ったのだ?」
シュウ「秘密結社BF団です」
カーク「そうか。では、その発掘兵器というのは…」
シュウ「戦闘用のロボットである可能性が高いですね」「その証拠に、BF団らしき者の手によって、ここのデータベースがハッキングされた痕跡があります」
カーク「放っておいていいのか?」
シュウ「この際、彼らにはその発掘兵器が使えるようになるまで修復してもらいましょう」「その後で使えるようなら奪還、そうでなければ破壊するまでです」
カーク「確かに…君がここの地下に隠しているあの機動兵器…グランゾンを使えば簡単なことだ」
シュウ(………)

トーレス「お帰りなさい。ブライト艦長、○○○
クワトロ「艦長の留守中に岡長官から連絡があった。ティターンズは南米の連邦軍本部、ジャブローに集結しつつあるらしい」
ブライト「ジャブローだと?」
クワトロ「…ティターンズの本当の目的はEOTの独占ではなく、実力行使による連邦軍上層部の制圧かも知れん」
ブライト「馬鹿な…それではクーデターだ」
ブレッガー「だが、考えられないことじゃないぜ。奴らの今まで行動がそれを証明している」
豹馬「ティターンズなんかが連邦軍を乗っ取ったら…地球とコロニーの間で戦争が起きちまうぜ!」
エマ「いえ…戦争はもう始まってるわ。しかも一年戦争より悪い状況でね」
カミーユ「そうですね。現に地球はジオンの侵攻で混乱状態にある。ティターンズはその隙を突いて軍上層部を掌握する気かも」
ブライト「だが、現状でもティターンズの総帥ジャミトフは軍上層部で、かなりの権限を持っているはずだ」
クワトロ「いや。ここらでティターンズは反対勢力を一掃するつもりなのかも知れんな」「それにジャミトフは軍だけでなく、連邦政府議会そのものの掌握をも企んでいるかも知れん」
スレッガー「やっこさん、連邦政府の大統領にでもなるつもりか?」
竜馬「待って下さい。ティターンズがジャブローに集結しているのなら、南アタリア島はどうなるんです?」
甲児「そうだな。みすみすジオンにASS-1とEOTを渡しちまうことになるじゃねえか」
カミーユ「だが、南アタリア島にはSDFという特別軍隊がいる。岡長官の話から考えれば、簡単に陥落するわけがない」
ブライト「そうか…ティターンズは故意にSDFとジオンを衝突させるつもりなのか」
エマ「連邦軍内でもSDFはその正体が知られていません。当然のことながらジオンにも詳しい情報が伝わっていない」
クワトロ「双方の疲弊を待ってASS-1とEOTを手に入れる…ジャミトフが考えつきそうな手だ」「このままではエゥーゴの立場が危なくなる。ティターンズに大義名分が立てば我々は反逆者だ」
ブライト「ああ。一度、ブレックス准将に連絡を取り、今後の作戦を決めよう」

〔モニターの開く音〕
ブレックス「ティターンズの目的地が南米のジャブローであるという情報はこちらでもつかんでいる」「すでに連邦軍上層部や連邦政府高官の一部は逃げ出したり、ティターンズとの裏取引に入ったりしているようだ」
ブライト「己の保身のために…ですか」
ブレックス「ティターンズ総帥のジャミトフ=ハイマン大将はジャブローを制圧することによって自分達の力を見せつけ…」「ネオ・ジオン侵攻の混乱に乗じて、連邦軍上層部及び連邦議会の掌握を企んでいると見て間違いない」「ただ、ジャミトフがネオ・ジオン総帥ギレン=ザビと結託した真の理由は未だに不明だがな…」
ブライト「確かに。ギレンはスペースノイドの選民思想を持ち、ザビ家による地球圏の独裁を目論んでいました」「そんな男が、地球出身者そして地球至上主義者で構成されたティターンズと手を結ぶ…」
クワトロ「いくらASS-1とEOTを手に入れるためとはいえ…本来なら考えられないことだ」
ブライト「それに後で互いにEOTを巡って争うことになるのは確実だ」「やはり、それぞれに別の目的があるはずだ」
ブレックス「すでにこちらからジャブローへ向けてヘンケン中佐の部隊を出撃させた。アーガマもそれに合流してくれ」
ブライト「了解しました。では、本艦はヘンケン中佐と合流し、南米の連邦軍司令部ジャブローへ向かいます」

現在位置 移動中

甲児「あ~あ。結局、軍に利用されてるよな、俺達って」
さやか「何言ってるのよ。Dr.ヘルがジオンに協力しているような状況なのよ」「私達だって、同じ目的をもった人達と協力しなきゃ対抗できないじゃない」
甲児「そりゃそうだけどさあ…」
〔警報〕
ブライト「何事だ!?」
トーレス「ブライト艦長、本艦のコース上で奇妙な現象が起きています!!」
ブライト「奇妙な現象?」
トーレス「は、はい。電子、量子、重力波…あらゆるセンサーに見たことのない反応が…」
ブライト「もっと具体的に報告しろ」
トーレス「も、申し訳ありません! し、しかし…本当に何が起こっているのかわからないんです!」
ブライト「何だと…」
クワトロ「ブライト艦長…あれを見てくれ」
ブライト「!!」
甲児「お、おい、海から光が出てるぞ!」
ちずる「きれいね…あの光」
豹馬「何をノンキなこと言ってんだ! 敵かも知れないんだぜ!?」
さやか「でも…あの光の形…まるで鳥みたい…」
トーレス「光の中に質量を探知!」
ブライト「あの中から何かが出てくるというのか…? 総員、第1種戦闘態勢!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「未知なる災い」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〔海上にエネルギーの広がり〕
〔味方ユニット出現〕

甲児「あれは!?」
竜馬「ロボットだ! 光の中からロボットが現れたぞ!」
カミーユ「でも…モビルスーツやスーパーロボットとは違うようだ」
<<リョウト>>
リョウト「それに…SRX計画とかのパーソナルトルーパーとも違うよ」

十三「ほな、異星人のロボットかいな!?」
ブライト「機種と所属を確認しろ!」
トーレス「………」「照合するデータ、ありません!」
ブライト「ならば…やはり、異星人か?」
甲児「敵なのかよ!?」
<<リョウト>>
リョウト「いや…あれは敵じゃないよ」

ブライト「何故、そうだとわかるんだ?」
甲児「艦長、こういう時の○○○の勘は当たるんですよ!」
さやか「そうです。今までだって…」
ブライト「し、しかし、何の根拠もないのに、どうして敵ではないとわかるんだ?」
トーレス「艦長! 新たに接近して来る機影をキャッチしました!!」
ブライト「何だと!?」
〔敵ユニット出現〕
ガルーダ「見つけたぞ、地球人の部隊め! この間の借りを返させてもらおう!!」
豹馬「あいつは、こないだの…」
ガルーダ「奴らを倒せ! そして、帝国監察軍に我がキャンベル軍の力を見せつけるのだ!!」
マサキ「何とか地上に出て来られたか…!」「クロ、シロ! シュウとグランゾンの居場所は探知出来たか!?」
クロ「ダメだニャ。精霊レーダーには何の反応もニャいわよ!」
シロ「センサーとINSを連動させてたはずニャのに…」
マサキ「くそっ! あの野郎…まんまと姿をくらませやがったか!!」
クロ「それよりも、周りにいる連中…あたし達を攻撃するつもりみたいだニャ!」
マサキ「前に地上へ出てきた時は連邦軍の機体に出迎えを受けたけど…」
シロ「今回のはどう見ても前のとは違うニャ。それにラ・ギアスのものでもニャい」
マサキ「どこのどいつだか知らねえが、今の俺にケンカを売るとはいい度胸してやがるぜ…」
豹馬「あの位置じゃ、あのロボットがやられちまうぞ!」
甲児「こうしちゃいられねえ! 俺はあいつを助けに行くぜ!!」
豹馬「俺も行く!!」
ブライト「豹馬、甲児! 勝手な行動は許さんぞ!!」
豹馬「だからと言って見捨てるワケにはいかねえだろ!!」
ちずる「あ、待ってよ、豹馬!!」
小介「一人で行くのは危険です!」
豹馬「だったら早くついてきな!!」
スレッガー「やれやれ…若いねえ。艦長命令も何のそのだな」
ブライト「…やむをえん、発進を許可する!」
〔味方ユニット出現〕
甲児「おい、そこのロボットに乗っている奴! お前は誰なんだ!?」
マサキ「………」
甲児「聞こえてねえのか!? お前は誰だって尋ねてるんだよ!!」
マサキ「俺は『お前』じゃねえ。マサキ。マサキ=アンドーだ!」
甲児「マサキ=アンドー…日本人か!?」
マサキ「悪いが、俺はこんな所でチンタラやってる余裕がないんだ。俺の邪魔をするんじゃねえぞ!!」
甲児「な、何だと!?」
マサキ「クロ、シロ、機体のチェックを!!」
シロ「了解!」
クロ「マサキ! 地上に出た影響でプラーナコンバーターが損傷してるニャ!」
マサキ「何っ!?」
クロ「このままだと、サイフラッシュも使えニャいし、短時間しか戦闘できニャいわよ!」
マサキ「く、くそっ…地上世界への無理なシフトがマズかったか!?」
シロ「ここはあのロボットに助けてもらった方がいいと思うニャ!」
マサキ「…しょうがねえな」
ブライト「各機、出撃! あのロボットを助けるんだ!」
〈出撃ユニット選択〉
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1出現>

〔味方ユニット出現〕
甲児「何だ!? モビルスーツか!?」
ブライト「いや、見たところ連邦軍のパーソナルトルーパーのようだが…極東支部の部隊なのか?」
リュウセイ「………」「マジンガーZにコン・バトラーV…こんな間近で見られるなんて…生きててよかった
ライ「リュウセイ。お前が喜ぶのは勝手だが、俺達は見学に来たワケじゃない
リョウセイ「わかんねえかなあ…この状況の凄さが。あのスーパーロボットと一緒に戦えるんだぞ!?
ライ「その喜びはこの戦いで生き残ってからかみしめてくれ」
リュウセイ「お前、ホントにクールだね…」
ブライト「君達は何者だ?」
イングラム「こちらは連邦軍極東支部所属、SRXチームのイングラム=プリスケン少佐。これより貴艦を援護する」
ブライト「エゥーゴ所属、アーガマ艦長のブライト=ノア中佐だ」
イングラム「SRXチームは只今よりそちらの指揮下に入ります」
ブライト「協力を感謝する」
イングラム「リュウセイ少尉、ライ少尉。訓練の成果を見せろ」
ライ「了解」
リュウセイ「まかせろ!」
イングラム(あの見慣れぬ機体…極東支部のAAAファイルにあったデータと一致している…)(認識番号はAGX-05…だが、明らかにエアロゲイターの機体とは違う)(ならば、シュウが言っていた魔装機神サイバスターか)(フッ…俺は運がいい。この眼でサイバスターを実際に見ることが出来るとはな…)
クロ「REBスキャン反応あり! 誰かがこちらを調べているみたいだニャ!」
マサキ「何だと…REBスキャンって、確か、ラ・ギアスの技術だろう? それが何で地上にあるんだ!?」
クロ「まさか…シュウ?」
シロ「グランゾンの反応はニャいよ。精霊シールドを張ってたらわかんニャいかも知れないけど…」
マサキ「いや、シュウはここにはいねえ。一体、誰だ? 誰がサイバスターを調べているんだ…?」
イングラム(このエネルギー反応…装甲材質、駆動系、制御システム…素晴らしい。まさにEOTの塊だ)
ライ「…あの機体はヒュッケバインか…」
リュウセイ「ライ、どうした?」
ライ「…いや。左手が痛んだだけだ」
リュウセイ「左手って…お前、そっちの手は義手…」
ライ「何でもない。任務を遂行するぞ」

<3PP>
トーレス「未確認飛行物体の集団が高速で接近中! あと30秒でこの空域へ到達します!」
ブライト「未確認飛行物体…!? もしかして、異星人の機体か!?」
トーレス「あのロボットを狙って来るのかも知れません」
ブライト「各機へ! あのロボットの周辺を警戒しろ!」

<3EP・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
カミーユ「あいつらは!?」
リュウセイ「エアロゲイターだ! ついに真打ちが現れやがったか!!」
甲児「そのエアロ何とかって何だ?」
リュウセイ「地球を狙う異星人のことだよ。だが、あれは只の偵察機に過ぎねえ」
隼人「はるほど…あれがここ数年、地球圏を偵察していた未確認飛行物体か」
イングラム「そうだ。偵察機とはえ、油断は禁物だぞ」
甲児「ケッ、余計なお世話だ。俺達がそんな簡単にやられるかよ」
リュウセイ「そうそう。元祖スーパーロボットのマジンガーZがあんな連中にやられるかってんだ!」
甲児「おっ、よくわかってんな!」
イングラム(エアロゲイターめ…早速、魔装機神のデータを取りに来たか)
ガルーダ「うぬっ…帝国監察軍共め! 貴様らに監視されずとも、余は必ず奴らを倒してみせるわ!」
マサキ「ヘッ…本物の異星人かよ。どうやら地上も大変なことになっているらしいな…」「だが、異星人だろうが何だろうが! 俺とサイバスターを止められると思うなよ!!」
クロ「マサキ、あんまり無理をしニャいで! いつもよりプラーナの消費が激しいわよ!」

≪熟練度が4以上≫
<4EP・敵増援2出現>

〔敵ユニット出現〕
竜馬「また偵察機か!?」
イングラム(どうやら、魔装機神が秘める力に気付いたようだな)

<甲児vsガルーダ>
甲児「てめえもこりねえ奴だな! 地球の侵略が目的ならあきらめな! この星にゃ俺達がいるからなあ!!」
ガルーダ「地球の侵略など、余の目的達成の過程に過ぎん!」

<竜馬vsガルーダ>
竜馬「ゲッターの力を見せてやる!」
ガルーダ「地球人ごときが!!」

<豹馬vsガルーダ>
ガルーダ「余はキャンベル軍の大将軍ガルーダ! 余に刃向かう愚か者よ、名を名乗れい!」
豹馬「コン・バトラーチームの葵豹馬だ! 地獄に行っても忘れんじゃねえぞ!!」

<マサキvsガルーダ>
マサキ「俺にケンカを売ったのがお前の運の尽きだったな!」
ガルーダ「何を小癪な!!」

<リュウセイvsガルーダ>
リュウセイ「行くぜ、R-1!!」
ガルーダ「そんな貧弱な機体で余を倒すつもりか! 片腹痛いわ!!」
リュウセイ「R-1が貧弱かどうか、目ェかっぽじってよく見やがれ!!」

<イングラムvsガルーダ>
イングラム「お前達は帝国監察軍に支配されているキャンベル星の者か」
ガルーダ「何だと!? 貴様、何故それを知っているのだ!?」

<ガルーダ撃破>
ガルーダ「おのれ、地球人め! よくも奴らが見ている前で余に恥をかかせおったな!」「この次は必ずやお前達を血祭りに上げてくれる!!」

<敵全滅・勝利条件達成>
ブライト「マサキと言ったな。大丈夫か?」
マサキ「な、何とかね…。で、でも、かなり疲れた…ぜ……」
シロ「マ、マサキ! プラーナを使いすぎたのか…?」
クロ「あ、あたし達も…意識が…」
甲児「お、おい!」
イングラム「ブライト中佐。あの機体をアーガマに収容して頂きたいのですが」
ブライト「それは連邦軍極東支部の意思と取っていいのか?」
イングラム「そうです」
ブライト「よし…収容作業を開始しろ。それとイングラム少佐…後で話を聞かせてもらいたい」
イングラム「了解しました」「リュウセイ少尉、ライ少尉。お前達は先に基地へ帰還しろ」
リュウセイ「そ、そんな…後でマジンガーやゲッターと一緒に記念写真を撮ろうと思ってたのに…」
ライ「リュウ、帰るぞ」
リュウセイ「ちぇっ…わかったよ」「じゃあ、みんな。縁があったらまた会おうぜ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

現在位置 移動中

甲児「ブライト艦長。とりあえず、あのマサキって奴を医務室に連れて行きました」
ブライト「彼の容態は?」
ちずる「過労が原因で眠っています。とりあえず、身体に異常はないようです」
レコア「精密検査の結果、正真正銘の地球人であることも判明しました」
ブライト「しかも、日本人か…」
レコア「はい」
豹馬「何だかワケありの奴だよな」
デュオ「案外、敵のスパイかもな」(…って、俺が言えることじゃないけどな)
さやか「あの人に限ってそんなことはないと思うわ…」
デュオ「おいおい、ニュータイプみたいなことを言うねえ」
さやか「違うわ。女の勘よ」
デュオ「そうかい? じゃ、それを信じるとしましょうか」
アストナージ「ブライト艦長、例の機体の調査が終わりました」
ブライト「ご苦労。結果は?」
アストナージ「EOT並に正体不明な技術が使われています。とりあえず、危険はないと思いますがね…」
ブライト「異星人の兵器ではないのか?」
アストナージ「乗っているのが地球人…しかも日本人でしたからね。異星人の兵器と言う可能性は低いでしょう」
ブライト「では、地球上のものなのか?」
アストナージ「それもわかりません。何にせよ、アーガマの設備では詳しい調査が出来ませんよ」
小介「これは僕の考えですが…あの機体に使われているのは技術ではなく、魔術に似た物かも知れませんね」
ブライト「魔術? そんな非科学的な…」
アストナージ「いや、小介も言うこともあながち外れてはいません。まず、動力源の概念がモビルスーツとはまったく違う」
小介「何ていうか…あの機体からは生命エネルギー反応みたいなものが感知されているんです」
ブライト(………)
エマ「ブライト艦長。イングラム少佐がいらっしゃいました」
ブライト「イングラム少佐。先程はご苦労だった」
イングラム「いえ」
ブライト「ところで少佐はマサキという少年と、彼がサイバスターと呼んでいたあの機体を知っているのか?」
イングラム「いえ。ただ、以前に極東支部の哨戒機がサイバスターと接触したことがありまして…」「以後、極東支部はサイバスターを正体不明機としてマークし、追跡調査を続けていたのです」
ブライト「サイバスターが異星人の機体である可能性が高かったからか…」
イングラム「はい。ですが、先程の戦闘でそれが違うということが証明されました」
ブライト「では少佐、もう一つ尋ねる。先程の敵は一体何者なのだ?」
イングラム「ご察しの通り、地球外から来た知的生命体によって操作される機動兵器です」
ブライト「地球外知的生命体…つまり、異星人のことか」
イングラム「ええ。我々の間ではエアロゲイターというコードネームが付けられています」
ブライト「エアロゲイター…」
イングラム「現段階では戦力の一部と偵察部隊を派遣しているだけのようですが」
ブライト「では、地球にASS-1を送り込んで来たのも…」
イングラム「現段階の調査ではエアロゲイターであるとわれています」
ブライト「彼らが…第三の敵か…」
豹馬「そのエアロゲイターって連中の目的は地球の征服なのか?」
イングラム「地球圏の制圧も目的の一つだろうが…彼らの本当の狙いは不明だ」
甲児「ところで、あんたが関わっているSRX計画ってのは何が目的なんだ?」
イングラム「…耳が早いな。詳細は軍事機密のため話せないが、異星人エアロゲイターの侵略に備えるための計画と思ってくれ」
隼人「なるほど。そのために究極のスーパーロボットを開発しているというわけか」
イングラム「軍も君達が所属している民間研究施設の戦力に頼ってばかりはいられないからな…」「ところで、○○○○=○○○○○君はどこに?」
<<リョウト>>
リョウト「ここです」

イングラム「君か…シラカワ博士よりヒュッケバインMK-IIの戦闘データを見せてもらった」「非常に高いαリンク係数が検出されている。T-LINKシステムを上手く使いこなしている証拠だ」
<<リョウト>>
リョウト(この人がイングラム=プリスケン…シラカワ博士と同じく、僕の運命に関わる存在…)

イングラム(………)(シュウの言った通り、良い勘を持っているようだな…)「君のように優秀な素材ともっと早く出会いたかったものだな」
○○○(………)
イングラム「これからの戦果に期待しているぞ…」「それではブライト中佐。私はこれで失礼します」
ブライト「マサキという少年とサイバスターはどうするのだ?」
イングラム(………)「後日、我々とDC日本支部で調査を行います」「後で輸送機をアーガマと合流させます。それまで、あの少年とサイバスターの保管をお願いします」

甲児「何だよ、あいつ。○○○のことを素材とかぬかしやがったぜ」「しかもマサキを保管しろだとよ。人間を何だと思ってやがるんだ」
カミーユ「…どこか得体の知れない人だな。プレッシャーみたいなものを感じる…」
スレッガー「さすがニュータイプ、言うことが違うな」
カミーユ「…そんなのじゃありませんよ。それに俺のことをニュータイプと呼ぶのはやめてもらえませんか?」
スレッガー「ははは、悪い悪い。だが、カミーユの言う通り、何を考えているのかわからん男だったな」
デュオ「…その筋じゃ有名な奴だぜ。EOT研究の第一人者でロボット工学の権威…その上、凄腕のパイロットだ」
十三「その筋ってどの筋や? 御堂筋か?」
デュオ「ま、それはおいといて…」
十三「ワイのボケをさらっと流すな!」
ブライト「彼を知っているのか、デュオ」
デュオ「情報程度だけどな。それに奴は木星船団の出身だっていう噂もある…」
エマ「ブライト艦長、ブリッジから連絡です。極東支部の岡長官から通信が入っているようです」
ブライト「ああ、わかった。ブリッジに上がる」

〔モニターの開く音〕
岡「ブライト中佐、少し厄介な事態が発生した」
ブライト「厄介な事態?」
岡「先程、DC日本支部から、南アタリア島との連絡が途絶えたという報告があった」
ブライト「何ですって? まさか。SDFがネオ・ジオンに敗北したとでも…」
岡「いや…正確にはティターンズの通信封鎖によって南アタリア島の状況が不明となったのだ」
ブライト「まずは情報通信面から南アタリア島を孤立させようという戦略ですね」
岡「南アタリア島にはDC日本支部を通じて何らかの手を打つ。とりあえずこの件を頭に入れて行動してくれ」

ブライト「ヘンケン中佐の部隊と合流するまであと2日ある。そこで、これからの行動についてみんなの意見を聞きたい」
クワトロ「ティターンズとネオ・ジオン…どちらを相手にするか決めるということか」
ブライト「ジャブローに行けばティターンズを牽制することは出来るが、ネオ・ジオンの情報が入りにくくなる」
クワトロ「南アタリア島に向かえば、我々が疑問に思っているEOTやそれに関わる連中の思惑が明らかになる…」
カミーユ「でも、そちらへ寄り道するとヘンケン中佐との合流予定時間に間に合わなくなるかも知れませんよ」
甲児「俺はティターンズよりもDr.ヘルとネオ・ジオンの関係の方が気になるぜ。何か嫌な予感がするんだ」
豹馬「確かに、その組み合わせは怪しいよな。それとエアロゲイターも気になるし…」
竜馬「そういった状況を把握するためにも、一度南アタリア島へ行った方がいいかも知れないな」
エマ「でも、ティターンズの目的が軍上層部の掌握である以上、先手を打たなければ私たちが後々不利になると思いますが」
ブライト「○○○、君はどう考える?」
○○○「そうですね…」
「南アタリア島へ向かう」
「ジャブローへ向かう」

≪「南アタリア島へ向かう」を選択≫

<<リョウト>>
リョウト「時間的な余裕があるのなら、色々と不明な点をはっきりさせるためにも南アタリア島へ行った方がいいですね」

クワトロ「そうだな。それに、SDFという特別軍が我々エゥーゴにとって敵か味方か見極めることも出来る」
ブライト「よし、2日の余裕を使って南アタリア島へ向かおう」

≪「ジャブローへ向かう」を選択≫
<<リョウト>>
リョウト「南アタリア島には防衛隊のSDFがいますし…僕達はジャブローに行ってティターンズを牽制するべきでしょう」

クワトロ「そうだな。ティターンズが上層部を掌握すれば、我々は連邦正規軍までも敵にまわすことになりかねない」
ブライト「よし、予定通りジャブローへ向かおう」

現在位置 シン・ザ・シティ

ギャリソン「万丈様、お久しぶりでございます」
万丈「やあ、ギャリソン。元気そうで何よりだ。きっと戻って来てくれると思ったよ」
ギャリソン「万丈様、今回は戦いに加わる決意をなさったようですな」
万丈「エアロゲイターはメガノイドと同じ匂いがする…それに南アタリア島のお宝を巡って騒動も起きているし…」「エアロゲイターが本格的に活動を開始する前に、地球の内輪もめを何とかしないとね…」
ギャリソン「万丈様がお屋敷におられる間、ご指示通りに事を進めておきました」
万丈「さすがだね、ギャリソン」
ギャリソン「これは破嵐財閥が出資している各計画の報告経過書です」
万丈「ふむ…SRX計画はグルンガストとヒュッケバインの2号機、それに獣戦機が完成したものの、他が遅れているね」
ギャリソン「Rシリーズで完全に仕上がっているのは1号機だけのようですな」
万丈「仕方がない…あのシリーズは何かと特殊な装置が多いからね」「一度、連邦軍極東支部へ顔を出して岡長官やイングラム少佐に話を聞いてみよう」
ギャリソン「それよりも、気になることが」
万丈「何だい?」
ギャリソン「SDF第零旗艦のヱクセリヲンが雷王星宙域で消息と断ったようでございます」
万丈「!!」「まさか、エアロゲイターか…?」
ギャリソン「それはありえませんな。まだ彼らはSDFを攻撃対象にしないはず。おそらく、例の敵か…それとも」
万丈「まったく未知の敵、か…」
【シナリオエンドデモ終了】


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