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プロローグ

BANPRESTO PRESENTS

SUPER ROBOT WARS α

新西暦百八十六年十二月十四日
午前七時四十五分

太陽系第十番惑星・雷王星宙域

連邦軍特別宇宙軍SDF艦隊
第零番旗艦ヱクセリヲン

正体不明ノ敵集団ト遭遇セリ

【シナリオデモ開始】
〔ヱクセリヲンの警報〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

タシロ「副長! 何隻生き残った!?」
副長「本艦一隻のみです…」
タシロ「マシーン兵器部隊は!?」
オオタ「…ほぼ壊滅状態です」
タシロ「ぐぐっ…何てこった!! EOTの粋を集めた我が艦隊がこうまでやられるとは…!!」
オオタ「艦長、あの敵はエアロゲイターや巨人型の異星人ではありません」「おそらく、7年前の外宇宙探査艦るくしおんを撃沈した敵と同種の存在かと…」
タシロ「何だと…!」
副長「艦長、彼我戦力差が大きすぎます。ここは撤退すべきです」
タシロ「いかん! そんなことをすれば、奴らに地球の位置を知られる!!」「何としてでもここで食い止めるんだ!!」
カズミ「ノリコ、ユング! いいわね、ここで私達が奴らを食い止めなければ、地球圏は…!!」
ユング「それぐらい、言われなくてもわかってるわ! それより、ノリコが…!」
カズミ「ノリコ!? どうしたの!?」
ノリコ「…お、お姉様…わ、私…」
カズミ「ノリコ!?」
ノリコ「あ、あんな敵と…戦うなんて…!」
カズミ「ノリコ、しっかりしなさい!」
オオタ「タカヤ! アマノ! 何をしている!? 戦わなければ、お前達も死ぬぞ!!」「今まで何のために厳しい訓練を受けてきたか…それを思い出せ!}
カズミ「そうよ、ノリコ! ここで私達が倒されるわけにはいかないのよ!」
ノリコ「コ、コーチ…お姉様…」
カズミ「私達がここで敗北すれば、地球に…人類に危機が訪れる…!」
ノリコ「!!」(ここで…負ければ地球の人が…キミコ達が…!)「わ、わかりました、お姉様! 何とかやってみます!」
ユング「行くわよ、2人とも!!」
タシロ「全砲門開け! 目標、艦首前方敵集団!!」
副長「了解、全砲門発射態勢へ!」
タシロ「よおし、撃ちまくれ!!」
<戦闘開始>

<2PP>

〔警報(ヱクセリヲン)〕
タシロ「何ごとだっ!?」
副長「艦長! 航道11時の方角に新たな重力震を探知!!」「何者かが、この宙域にワープアウトしてきます!」
タシロ「ぬうう、敵の増援か!?」
副長「ち、違います! こ、これは…」
〔敵ユニット出現〕
副長「あ、あれは…!?」
タシロ「な、何てこった・‥奴らまで現れるとは…!」
オオタ「あれはエアロゲイター…何故、奴らがこんな宙域に…?」
副長「まさに前門の虎、後門の狼…進退きわまったようですな…」
タシロ「ぐぐぐ…」「我々がここで敗北すれば…奴らへの対抗手段はSDF-1マクロスを残すのみ、か…」「………」「副長! 本艦の縮退炉の出力を臨界まで上げておけ」
副長「か、艦長…」
タシロ「いざとなれば、本艦を奴らにぶつけるまでだ!」
【戦闘シーン終了】


 人類が宇宙に進出してから2世紀近くが
過ぎた時代。地球圏は大きく二つの勢力に
分かれていた。

 一つは地球圏を統合している地球連邦政府
もう一つは宇宙に浮かぶスペースコロニー群
である。本来、スペースコロニーは地球連邦
政府の管轄下だったのだが、長い年月を経て
その数が増え、宇宙植民地としての意味合い
が薄れつつあった。

 新西暦179年、地球から最も遠い所にあ
るコロニー群・サイド3が「ジオン公国」を
名乗り、地球連邦政府に対して独立戦争を挑
んだ。人型機動兵器を擁するジオン軍は当初
優勢だったが、地球連邦軍の猛攻により、戦
争はこう着状態に陥った。しかし、地球連邦
軍による最後の作戦・星一号作戦が発動され
る寸前、L5宙域に謎の巨大な物体が突如現
れそれは地球連邦軍とジオン公国軍の宇宙艦
隊の大半を巻き込み、地球の南アタリア島に
落下した。戦力的に疲弊していた両軍はこの
事件をきっかけに休戦協定を結び、後に「一
年戦争」を呼ばれるこの戦いは終結した。

 戦後、南アタリア島に落下した物体はビア
ン=ゾルダーク博士を中心とする調査団体・
EOTI機関によって、未知の文明が造り出
した超大型宇宙戦艦であると判明した。
 そして、この事実は人類の他に知的生命体
が存在し、太陽系外で大規模な戦争が行われ
ていることを証明した。しかし、地球連邦政
府の高官達はその事実を認めようとはせず、
自分達の身の安全のために地球圏統治の強化
と連邦軍の軍備増強を図った。

 そんな中。いずれ地球圏が未曾有の宇宙戦
争に巻き込まれることを予測していたビアン
=ゾルダーク博士らは「もはや人類は逃げ場
を失った」と警告を発した。
 そして、彼は異星人の超技術(EOT)を
応用した対異星人戦闘用兵器を開発する組織
「ディバイン・クルセイダーズ(DC)」を
設立。同時に2隻の超大型宇宙戦艦を旗艦と
する対異星人軍隊「SDF」(連邦特別宇宙
軍)も結成された。しかし、これらには莫大
な費用がかかり、地球圏の経済状況を悪化さ
せるまでに至ってしまった。

 さらに多くの人々は地球外に知的生命体が
存在する事実を知らされておらず、特に宇宙
居住者(スペースノイド)達は地球連邦政府
の圧制に反発し、各地で反地球連邦運動を展
開するようになった。

 そして、地球圏の混乱に呼応するかのよう
に、小惑星アクシズへ逃亡していたジオン公
国軍が「ネオ・ジオン軍」として再起し、軍
事活動を開始する。それに対して地球連邦軍
の上層部は特殊部隊「ティターンズ」と特務
部隊「OZ」を結成、ジオンの残党狩りとス
ペースノイドの反地球連邦運動の鎮圧を開始
した。

 一方、地球上では恐竜帝国や悪魔帝国が現
れ、極東地区を襲撃したが「マジンガーZ」
「ゲッターロボ」「ライディーン」の活躍に
より、壊滅。恐竜帝国に協力していたDr.
ヘルや悪魔帝国のプリンス・シャーキンは再
起の機会をうかがい、それぞれの軍団の増強
を行っていた。

 そして新西暦187年…様々な組織の暗躍
によって地球圏は再び緊迫した空気に包まれ
ることになった…。


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