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シーン1:異変編
No.1
飛竜乗雲

【シナリオデモ開始】
???「‥‥」
???「問題‥あり」
???「‥宇宙‥」
???「静寂‥で‥なければ」
???「…憎みあう…」
???「望んでいない」
???「望んでいない‥世界」
???「望んでいない‥世界‥修正‥」

忍「‥まったくよぉ。やってられねえぜ」
雅人「あ~あ、また始まっちゃったよ。忍の愚痴が」
沙羅「やらしときなよ。いちいち相手にしてるから気になるのさ」
忍「なんだと!? 沙羅、てめえ!」
亮「忍、少しは静かにできんのか?」
忍「静かにしていられる状況かよ! 死ぬ目にあってムゲ野郎をぶっつぶして戻ってきてみりゃあ、ティターンズがどうだこうだとまた問題が起こっていやがった」
雅人「で、それが片付いたとこで、なんでおれたちがこんな僻地に飛ばされなきゃなんねえんだ、と。‥いいんじゃない? 日本なら家も近いし」
沙羅「雅人、茶化すのはそんぐらいにしときなよ。‥でも忍の言いたいこともわからないでもないよ。体のいい左遷だからね」
亮「‥連邦の上層部が巨大な力の暴走を恐れているからだな。ティターンズがジオン残党狩りという名目を盾に、武力で地球と宇宙を統べようとしたのは事実だ」
沙羅「グリプス戦役か。‥結局、あれを収拾したのって、ブライト艦長率いるアーガマ隊だったんだよね」
亮「あげくの果てに、すべてが終わったあとアーガマ隊は戦力の一極集中を理由に解散された。今は新戦艦とわずかな戦力のみを与えられ、独立遊撃隊ということになったらしいな」
沙羅「ま、あたしたちとおんなじ扱いってことだね。ほんっとに連邦のお偉方のやり方は気に入らないね」
忍「‥まったくだぜ。Dr.ヘルとかいう野郎が世界制服だとかぬかして攻めてきたときにもなにもしやがらなかったしよ」
雅人「Dr.ヘルっていやあ、機械獣軍団をやっつけた、マジンガーZとグレートマジンガーって、博物館送りになっちゃったらしいね」
忍「まったく、ダンクーガはデッキでほこりかぶってるっていうのに、いいご身分だぜ」
沙羅「馬鹿だね。マジンガーも民間の研究所が持つには強すぎるから、手を回されたってことだろ」
忍「馬鹿はよけいだ! わかってんだよ、そんなこたぁ!」
クリス「騒がしいですけど、なにかあったんですか?」
バーニィ「またケンカかい?」
雅人「あ、どうも。そういやお二人もこっちの配属だったんだよね。騒がしいのがいるけど気にしないでよ」
沙羅「クリスチーナさんはテストパイロットから正規パイロットになったばかりだっけ? もう慣れたかい?」
クリス「クリスでいいですよ、結城さん」
沙羅「ならあたしのことも沙羅で呼んでおくれよ。ここに来たってことは、モビルスーツの搬入は終わったんだね?」
クリス「ガンダムNT-1アレックスとバーニィのザク改ですね。調整も終了したのでいつでも出れます。‥出る機会があれば、ですけどね」
忍「ザクぅ!? なんでジオンのMSなんだ? バーニィさんよ」
バーニィ「いや、おれは連邦のメカニックはちょっと苦手で‥」
雅人「確か‥二人の経歴を見たけど、バーニィさんは不明になってたなぁ。‥なんで?」
バーニィ「‥‥」
亮「いろいろいわく付きのようだが‥ま、おれはかまわんがな」
忍「へっ、あの眼鏡親父が怪しげなのが好きなんだよ。だいたい科学者ってのはよ‥」
葉月「‥本日付けで配属になるパイロットもいわく付きとえばそうなるな、藤原」
忍「! ‥いけね」
バーニィ「葉月長官、どういうことです?」
葉月「うむ、テストパイロット上がりの新人に、もとアーガマ隊のパイロット、それから東南アジア戦線でコジマ大隊に所属していたパイロットの三人だ」
クリス「コジマ‥大隊?」
葉月「第08MS小隊‥こう言えばわかりやすいかもしれんな」
クリス「あ! ファーストガンダムの余剰パーツで造った、低スペックの陸戦型ガンダムで戦果をあげたっていう‥」
葉月「さすがに知っているようだね。前大戦で敵と内通しているという嫌疑をかけられ、軍籍を剥奪されるところを私が引き取った」
忍「やれやれ、葉月さんよ、あんたも好きだな」
葉月「腕は確かだ。それに私には、彼がそんな卑劣な人間にはどうしても見えない。この前のムゲ帝国のような敵が現れたときのために、戦力は整えておくべきだろう。それに‥」
雅人「それに?」
葉月「ふふ、獣戦機隊の司令官という時点で、軍の中では前大戦からすでに異端児扱いされているのでな」
沙羅「はいはい、どーも」
亮「‥フッ」
忍「やってられねえぜ」

ノリス「ジャブロー‥が? 確かな情報なのか?」
ジオン兵「はっ。連邦の指揮系統に大きな乱れは見えませんが、間違いないかと」
ノリス「わかった。下がっていい」
ジオン兵「‥はっ」
ノリス「なるほど‥ジオン本国から、いまになって地方基地への攻撃命令が出たのはそのためか。‥しかし、そんなことが現実にあり得るだろうか‥。まったく、誰の目にも触れることなしに? あり得ん‥」
ギニアス「ノリス大佐」
ノリス「これは‥ギニアス様。このようなところまでお越しいただかずとも、お呼びくだされば‥」
ギニアス「ジャブローの件‥私も聞いた。となれば‥あとひとつ、叩かねばならんところがある」
ノリス「は? それは‥」
ギニアス「日本だ」
ノリス「日本‥連邦の極東支部ですな?」
ギニアス「プロトタイプの開発も良好だ。とりあえずは‥飛べる。テストもかねて‥あれを連れていって欲しい」
ノリス「‥! いけません。あの方は、まだ前大戦で受けた心の傷が癒えてはおられない。もう少しお休みいただかなければ‥」
ギニアス「関係ない。とにかく‥う、ゴホッ」
ノリス「ギニアス様、ここは空気が悪い。お身体にも障ります。ここは私めにおまかせを。小さな島国の基地ごとき、新型を使うまでもございません」
ギニアス「‥わかった‥まかせよう。私は部屋に戻る‥」
ノリス「‥なぜ、血のつながった兄妹でありながら‥あまりにも不憫でならん‥」
ジオン兵「ノリス大佐! 出撃の準備、整いました!」
ノリス「しかし‥それも今はやむなし、か。‥出るぞ!」

キョウスケ「ん‥あれは‥」
ファ「ここね。あ、すみません」
キョウスケ「ファ=ユイリィさんと‥シロー=アマダ少尉?」
シロー「今日からやっかいになるよ、よろしく。君は?」
キョウスケ「キョウスケ=ナンブ。キョウスケと呼んでください。おれも本日付けでこちらへの配属。試作機、アルトアイゼンの専属です」
ファ「こちらこそよろしくね。私は‥サポート用の機体よ」
シロー「可変MS‥メタス。あれはもともとアーガマ隊のMSだったような‥確かユイリィさんもアーガマ隊のクルーだったのでは?」
ファ「‥ええ。ティターンズとの戦いで傷ついて‥地球で療養している幼なじみの付き添いで来たんですけど‥彼は回復しはじめたところでジャブローの施設へ送られてしまって‥」
キョウスケ「‥カミーユ=ビダンさんですか」
ファ「‥ええ、それで私は日本の極東支部へ転属だと‥」
キョウスケ「カミーユさんはニュータイプだったと聞いてる。アムロ=レイ大尉もアーガマ隊から外されて、地方へ左遷されてしまったと‥。有能な人間を残らず飛ばして‥いったいなにをするつもりなのか‥」
ファ「カミーユ‥」
シロー「とにかく長官の葉月さんに会おう。たしかに‥最近の連邦はなにかおかしい。でもここで話をしているだけじゃなにも変わらない」
キョウスケ「はい」
ファ「ごめんなさい。アマダ少尉は前向きですね」
シロー「それだけが取り柄なのさ」

ブライト「‥と、いうわけです。葉月長官」
葉月「なんという‥。しかし現在のそちらの戦力では‥ベガ星連合軍を抑えることは難しいのでは?」
ブライト「わかっています。しかし‥やらなければなりません」
葉月「‥‥」
忍「長官が話してる相手‥ありゃあーガマ隊のブライト艦長か?」
亮「正確にはロンド・ベル隊だな。宇宙がまた騒がしくなってきたらしい‥」
シロー「ジオンが、また?」
沙羅「どうも違うみたいだね。ベガ星がどうとか‥」
雅人「またムゲ帝国みたいなのが攻めてきたのかな?」
忍「けっ、ダンクーガが出せりゃあ、なにが来たって同じだぜ」
葉月「ジャブローからの援軍はどうなっているのです?」
ブライト「‥通信がつながりません。もしかしたらジオン地上部隊の妨害を受けている可能性があります」
葉月「おかしい‥そんな話は聞きませんが‥。では戦力的には‥」
ブライト「正直、厳しい状態です。グレンダイザーのおかげでなんとかもっていますが‥いかんせんパイロットの数が足りない。テストパイロットからも結局一人しか配属されていません」
葉月「うちと同じですな。テストパイロットから正式にパイロットとなった者が一人だけです。その機体もゲシュペンスト3型の試作型のみです」
ブライト「3型‥マークIIIとはあまり聞かないタイプですが?」
葉月「量産計画にのらなかった試作タイプですよ。馬力はあるが‥汎用性に乏しい機体になってしまったようで」
ブライト「そういえば、ロンド・ベルにまわされたのは、ゲシュペンストの量産型のカスタムタイプですな。軍備縮小のあととはいえ‥」
葉月「量産型‥そちらはマークIIですか。‥しかし、まともな戦力がないいま、そんな大軍団相手では、厳しすぎるのではありませんか?」
ブライト「わかっています。‥しかし、地球降下への防衛ラインはなんとしても死守するつもりです‥」
葉月「‥ひとつ提案があります。ダンクーガを‥獣戦機隊をロンド・ベルに加えてください。調整は完全ではありませんが、戦闘能力は申し分ないはずです」
忍「!」
ブライト「ダンクーガを‥!? それはありあがたいですが、管轄が違う。ジャブローとの音信が不通になっている今‥勝手の戦力を動かすわけには‥」
クワトロ「艦長。横からすまないが、葉月長官がおっしゃることも、もっともかもしれん。いまの我々の戦力で、円盤獣を一撃で落とせる火力も持つものは、グレンダイザーくらいしかない。前大戦でダンクーガの戦闘能力は証明済みだ」
ブライト「‥うむ、しかし‥」
葉月「‥命令違反で勝手にロンド・ベル隊に向かった‥ということならどうでしょうか?」
ブライト「!?」
忍「葉月さんよ、それでおれたちに命令違反をしろってんだな?」
葉月「‥藤原」
忍「やってやろうじゃねえか! このまま地上勤務じゃ退屈でどうにかなっちまうぜ!」
沙羅「それに、獣戦機隊の命令違反は今に始まったことじゃないしね、忍」
忍「どういう意味だよ、沙羅。まるでおれがいつも‥」
葉月「と、いうわけです、ブライト艦長。いろいろご面倒をおかけするとは思いますが‥よろしいですね?」
ブライト「‥わかりました。ぜひ、よろしくお願いします。‥ああ、そうだ、葉月長官」
葉月「まだ‥なにか?」
ブライト「‥長官、ひとつお伝えしておきます。ガンドール隊、ロンド・ベル隊に配属されたパイロットですが‥二人とも、おそらく‥あの事故の生き残りです」
葉月「!!」
ブライト「‥だからどうだというわけではありません‥実際、うちに来た娘はいいパイロットです。だが‥この軍備縮小の折り、なぜこのタイミングで配属が決まったのか‥」
葉月「‥わかりました。こちらでも確認をします」

忍「宇宙か‥へへ、ひさしぶりだな」
クリス「ダンクーガだけでいいんですか? 私たちも‥」
葉月「規模は小さいとはいえ、ジオン地上部隊の動向は気になる。すべての戦力を割いてしまうわけにはいかない」
雅人「あーあ、マジンガーZとかが現役で動いてたらなあ」
沙羅「およしよ。言っても始まらないだろ」
シロー「あれ‥? じゃあなんで‥」
キョウスケ「アマダ少尉? どうしたんですか?」
シロー「いや、ここに来る前に、ロボット科学博物館を見てきたんだ」
バーニィ「なんでそんなところを?」
シロー「ずっとアジア戦線にいたからな。噂のスーパーロボットを一目見ておきたかったんだ。そしたら‥」
キョウスケ「どちらも動いていた‥とか?」
シロー「いや、マジンガーZはメンテナンスのために光子力研究所に戻されているというんだ。どうしてその場でやらないのか、とね」
葉月「‥弓教授も気にしている‥ということか」
亮「長官‥?」
ファ「長官! 大変です!」
葉月「ユイリィくん、どうした?」
ファ「東京に‥識別信号不明の軍隊が現れたという連絡が入りました!」
葉月「なに‥!? ジャブロー‥本部からの指示は!?」
ファ「つながりません。通信不能というより‥応答がありません!」
葉月「‥どういうことだ? やはりブライト艦長の言っていたように‥」
キョウスケ「どこから!? 進軍ルートは!?」
ファ「それが‥突然出現したみたいなの」
亮「高高度か‥まさか宇宙から‥?」
クリス「でもブライト艦長はベガ星の軍隊のことしか言っていなかったですよね?」
葉月「これより、連邦軍極東支部、ガンドール隊は未知の軍隊との防衛戦闘に入る‥!」
キョウスケ「長官!? しかし出撃命令は‥」
葉月「本部との連絡が取れないからといって、街が破壊されるのを黙って見ているわけにはいかん。ユイリィくん、ロンド・ベル隊はどうなっている?」
ファ「連絡できません‥! ミノフスキー濃度が戦闘濃度で散布されているようです。おそらくは戦闘中かと‥」
沙羅「まったく、タイミング悪いねえっ!」
葉月「龍を‥始動させる‥!」
シロー「龍?」
忍「へっ、ガンドールもダンクーガも久しぶりの出番だぜ! 宇宙へ行く前に、いっちょ暴れてやるかっ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「飛竜乗雲」


【戦闘マップ開始】
葉月「コンピューター、ロック・オフ。プログラムナンバーTHX1139。キーワードは‥」
〔味方戦艦出現〕
忍「よし、ダンクーガも発進するぜ!」
沙羅「じゃ、長官、あたしたちは一足お先に宇宙へ出るよ」
葉月「待て、結城。打ち上げは宇宙科学研究所で行う。それまでは待機だ」
亮「ダンクーガなら単独で宇宙まで行けるぜ? 長官」
葉月「調整が完璧でないと言ったろう。今のダンクーガは通常の50%程度の能力しかない」
雅人「寂しい話だこと」
〔敵ユニット出現〕
キョウスケ「敵襲!?」
葉月「なんというタイミングで‥! 全機出撃!」
〔味方ユニット出現〕
ノリス「ほう、まだこの規模の戦艦を隠し持っていたとはな。あなどれん」
バーニィ「あれは‥グフ‥? いや、カスタムタイプだ」
ノリス「む‥なぜザクが連邦に‥? かなりチューンしているようだが‥あのタイプは‥たしかサイクロプス隊の‥」
バーニィ「‥‥」
ノリス「裏切り者がいると聞いていたが‥ザクのパイロット! シュタイナー殿が泣くぞ!」
バーニィ「‥おれは‥」
クリス「バーニィ‥」
バーニィ「‥おれは、自分が正しいと思う道を選んだだけだっ!」
ノリス「はっ! その意気やよし! ならばもと味方から撃たれる覚悟も出来ているな‥!」
シロー「ワイズマン! 戦闘に集中しろ! 敵の言葉に惑わされるなっ!」
バーニィ「はいっ!」
忍「いろいろとわけありらしいが、そんなこたぁ関係ねえっ! 敵は叩きつぶして進むだけだ! やってやるぜ!」
<戦闘開始>

<ノリス撃破orHP30%以下>

ノリス「ぬうっ、ここまでやるとは‥! 撤退する!」
キョウスケ「逃がすか!」
葉月「キョウスケ! 深追いはするな!」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
葉月「なんとか退けたか」
亮「確かに‥いまのダンクーガは機体の追従性、火力は本調子ではないな」
葉月「機体の整備を怠るな。宇宙に行ってベガ星連合軍に太刀打ちできないではお前たちを行かせる意味がない」
沙羅「まかせなよ、長官。ロンド・ベル隊のメンバーに笑われたくないからね」
葉月「よし、全員、そのままで聞いてくれ。たった今、早乙女研究所、光子力研究所から連絡が入った。手助けをしてくれるということだ」
雅人「え! まさか‥」
葉月「そう、そのまさかだ。前大戦のスーパーロボットが我々の力になってくれる‥!」
ファ「しかし、東京へは‥」
葉月「うむ‥だが東京へ降りた謎の敵はかなりの規模だという。このまま急行しても勝ち目は薄いかもしれん」
キョウスケ「急行か‥思い切って回り道するか‥決断しなければならないか‥」
【戦闘マップ終了】


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● 早乙女研究所 → No2「三つの心がひとつになれば」 へ進む

  光子力研究所 → No3「黒鉄の城」 へ進む

  科学要塞研究所 → No4「正義の力、ファイヤー・オン」 へ進む

  東京 → No5「正義の姿、巨大ロボット」 へ進む


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