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No.13
罪なき者の聖域

【シナリオデモ開始】
現在位置 Pポイント

ジロン「さっきから何度も言ってるだろ! ティンプはイノセントのドームへ逃げたんだよ!!」
コトセット「だから、あの男がそう見せかけただけだって言ってるだろうが」
メディック「そうだ、ジロン。ドームの中へ入るにはブルーストーンと手形が必要なんじゃぞ」
コトセット「おまけに中へ入るのも面倒な手順を踏まなきゃならないし…そう簡単にホイホイ逃げ込めるもんか」
ジロン「ティンプはイノセントの命令で動いてるかも知れないんだ。だったら、中にいる可能性は高い!」
コトセット「イノセントがティンプを? そんな馬鹿なことがあるもんか。奴は交易商人なんかじゃないんだぞ」
ジロン「だけど!」
鉄也「何の騒ぎだ?」
ラグ「またジロンの病気だよ」
健一「病気?」
ブルメ「3日以上過ぎてんのに、親の仇にこだわってる病気。ホント、いい加減にして欲しいんだよな」
健一(………)
ジロン「だけど、ティンプは間違いなくドームの中にいるんだ!」
ブルメ「そうだとしても、中じゃドンパチできねえぜ? お前もティンプもさ」
ジロン(………)
コトセット「とにかく今はここで待つしかない。中に入るのを許されたのはお嬢さんだけなんだ」
チル「エルチ、大丈夫かな…?」
ラグ「ハッ、心配することなんてないよ。今頃あの女は文化的な生活って奴を見て、舞い上がってるに違いないさ」

ビエル「君がエルチ=カーゴか…」
エルチ「は、はい。手形番号M73-106…キャリング=カーゴの手形代行者です」
ビエル「私はこの上納ポイントの責任者…一級司政官のビエル。こちらは副官のドワスだ」
ドワス(………)
エルチ「ビエル様…あ、あの…」
ビエル「我々イノセントの聖域近くで戦闘行為を行った件か…?」
エルチ「は、はい。あれは……」
ビエル「正当防衛だと認識している。非は君達へ攻撃を仕掛けた者達の方にあるからな」
ドワス(………)
ビエル「君達も好きこのんで我々のドーム近くで戦闘を行ったわけではないだろう?」
エルチ「もちろんです! 乱暴は心からお詫び申し上げます」
ビエル「いやいや…元気なお仲間を持ってうらやましい」
ドワス(………)
エルチ「そ、それと……」
ビエル「ああ。ブルーストーンの上納も行ってもらって構わない」
エルチ「あ、ありがとうございます!」
ビエル「それと、君に一つ頼みがある。聞き入れてくれれば新しい武器を君だけに渡そう」
ドワス「!」
エルチ「な、何でしょう?」
ビエル「君の艦にいるイレギュラー…」「いや、あの見慣れぬマシンに乗っている者達とジロン=アモスを私の所へ連れてきて欲しい」
エルチ「ジロンや鉄也達をですか…? わかりました。そんなのおやすいご用ですわ」
ビエル(………)

ドワス「本当によろしいのですか? あの者達をドームの中に招き入れて…」
ビエル「構わん。掟を破る者達であって良いのだ」
ドワス「し、しかし…それではこの世界の秩序が…!」
ビエル「いいのだ。ようやく世代が変わり始め、この地球は復活の兆しを見せている」
ドワス(………)
ビエル「すでに北アメリア大陸の一部では我々に近いメンタリティを持ったシビリアンがドーム外で生活をしているのだ」
ドワス(………)
ビエル「そんな時にムーンレィスの侵攻を許すわけにはいかん」「だから、彼らやイレギュラーのような存在は必要なのだ」
ドワス「で、ですが、ジロン達はともかく…あのイレギュラーは我々でもその実態がつかめておりません…」「カシム様直属の者の言葉によれば、あれはムーンレィスの尖兵ではないかと…」
ビエル「ここに現れたイレギュラーのマシンは月の物ではないだろう。系統が違いすぎる」
ドワス「た、確かに…」
ビエル「…私はあれらが伝説の機械巨人ではないかと考えているのだ」
ドワス「そ、そんな…白い悪魔ならまだしも、あれはただのおとぎ話では…!?」
ビエル「何の根拠もない物が伝承として残りはしないさ」
ドワス「…ビエル様は彼らが過去の世界から来たとでもおっしゃるのですか?」
ビエル「ありえない話ではないな。もっとも時間を超える技術など聞いたこともないが」
ドワス「で、では…情報がそろっていない現段階でレギュラーを取り込むのはあまりにも危険では…?」
ビエル(………)「報告によれば、すでにムーンレィスの偵察部隊がいくつか地球へ降下しているそうだ」「今は少しでも戦力が必要な時だ。彼らを上手く利用できれば、ムーンレィスの侵攻を止められる」「このゾラを…完成したシビリアン達が受け継ぐ地球をこれ以上荒廃させてはならないのだ」
ドワス(………)(だが…アイアン・ギアーの者達がイノセントにとって危険な存在になる可能性は高い)(もう一度、ティンプに仕掛けさせてみるか…)

ファットマン「!」
エルチ「みんな、今戻ったわよ」
ラグ「エルチ! イノセントとの話はついたのかい?」
エルチ「ええ。さすがはビエル様! こちらの言い分を聞いて下さっておとがめは無しよ」
コトセット「じゃあ、ブルーストーンの上納は?」
エルチ「もちろん、問題ないわ。アイアン・ギアーを14番ゲートに移動させて」
コトセット「わかりました」
鉄也「じゃあ、俺達もドームの中へ入れるってことか」
エルチ「ええ。ビエル様はあなた達に会いたがっておられたわ」
健一「イノセントが俺達に…?」
めぐみ「だったら話は早いじゃない。その人達が私達の疑問に答えてくれるかも知れないわ」
鉄也「そうだといいがな…」
エルチ「あ、コトセット。ビエル様が私達だけに新型の武装を下さったから、取り付けておいてね」
コトセット「タダでくれたんですか?」
エルチ「ちょっとした条件はあったけどね」
ラグ「へ~え、掟を破ったってのに気前のいいこと」
健一「何か裏があるんじゃないのか?」
めぐみ「裏?」
健一「例えば、新兵器の威力をテストさせるためとか…」
めぐみ「テスト?」
健一「ああ。ザブングルやアイアン・ギアーにも同じことが言えるかも知れない」
コトセット「どうして?」
健一「ビックマンの所でも何種類かのウォーカーマシンを見たけど…」「ザブングルやアイアン・ギアーは明らかに他の機種と系統が違うみたいだ」
鉄也「確かに。スーパーロボットやモビルスーツばりの合体変形機構を持っているからな」
めぐみ「そうね…他のウォーカーマシンと違ってザブングルは完全な人型に近いもの」
鉄也「しかも、アイアン・ギアーに至ってはスーパーロボット以上の大きさだからな」
健一「もしかして…その2体はウォーカーマシンとは別の相手を想定して開発されたのかも知れないな」
チル「別の相手って何なの?」
健一「それはわからないけど、光の昇天なんてものがあるぐらいだから…空からやってくる敵とか…」
チル「何言ってんの。空の上には鳥ぐらいしかいないんだわさ」
健一(………)
コトセット「ま、テストでも何でも強力な武器が手に入るのは我々にとっちゃありがたいことなんだけどな」
鉄也(………)「だから、アイアン・ギアーは他のブレーカーに狙われているのかも知れないぜ」
ラグ「じゃあ何かい? イノセントがあたし達に敵をけしかけて新型のテストをしてるってのかい?」
コトセット「…そういう噂はあるにはあるんだがな。お嬢さんはどう思います?」
エルチ「ビエル様…! ああ…あの高貴で理知的な物腰…あの方こそ私が憧れた文化の象徴だわ…」
コトセット「ダメだ、こりゃ」
ダイク「エルチ、どうしちまったんだ?」
ラグ「…放っときなよ。どうせ、そのビエルとやらがいい男だったんだろうさ」
エルチ「人を尻軽みたいに言わないでよ! この野蛮人!」
ラグ「いい男と見れば、尻尾を振る…尻軽じゃなけりゃ何だって言うのさ!」
エルチ「何さ!」
ラグ「何よ!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

めぐみ「な、何なの!?」
健一「今のは砲撃だぞ!」
コトセット「な、何だって!? ここはイノセントの聖域なんだぞ!! ここに攻撃を仕掛けてくる馬鹿なんて…!」
チル「もしかして、イノセントがあたい達を…!?」
エルチ「そんな馬鹿なことがあるもんですか!」
ラグ「外を見て! ウォーカーマシンがこっちへ向かって来るよ!」
コトセット「ありゃ、ブレーカーだな。ってことは、ビックマンが戻って来たのか!?」
エルチ「総員、戦闘配置について!」
コトセット「お、お嬢さん!? またドームの傍で戦闘をやらかす気ですか!?」
エルチ「いいから、早く!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「罪なき者の聖域」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔敵ユニット出現〕

エルチ「アイアン・ギアーはここで固定! 防御に徹するのよ!!」
コトセット「な、何ですって!?」
エルチ「こっちから仕掛けたら正当防衛が成り立たないでしょ! 向こうから攻撃してくるのを待つのよ!」
コトセット「な、なるほど…」
エルチ「いいわね、絶対にこっちから手を出しちゃだめよ!」
ティンプ「チッ、ドワスめ…アイアン・ギアーの連中をやるなら、ドームの中が一番だってのに」「それが出来ねえってことは…やっぱり今回の件はビエルの命令じゃなく、ドワスの独断と見て間違いねえな」「だったら、ここいらで奴に対して一つ手を打っておくか…」
ジロン「あ、あれはティンプッ!!!」
〔味方ユニット出現〕
コトセット「ジロン、待て! 何をするつもりだ!?」
ブルメ「相手がティンプならやることは一つなんじゃないの?」
エルチ「誰か! ジロンを止めて!!」
ジロン「ティンプ、覚悟しろ!! 今日こそ決着を付けてやるからなぁっ!!」
ティンプ「それはこっちの台詞だぜ。俺もこれ以上ヘマをするとイノセントに顔が立たなくなっちまうんでな…」「兄ちゃんにはここで死んでもらうぜ」
ジロン「貴様! やっぱりイノセントの命令で動いていたのか!?」
ティンプ「おっと、こいつぁいけねえ。口が滑っちまったようだぜ」
ドワス(あの馬鹿…余計なことを!)
ジロン「ティンプ! 俺の親父や袋を殺したのもイノセントの命令なのかっ!?」
ティンプ「そんな細かいこと、いちいち指図される俺かよ! 俺だってれっきとした一匹狼のブレーカーよ!」
ジロン「なお許せないな! ドブネズミめっ!!」
ティンプ「ハハハハハ! 元気よくいけるのはここまでだぜ、兄ちゃん!」
ジロン「何言ってやがる! ティンプめ、逃がすもんか!!」「ここで会ったが百年目ってことわざだってあるんだから!」「…昔ね」
ドワス(おのれ、ティンプめ…!)
ビエル「…ドワス、アイアン・ギアーにティンプをけしかけたのは君か?」
ドワス「い、いえ、違います。おそらくはティンプの独断かと…」
ビエル「………」
ドワス「それよりも、念のためにドームのパトロール隊に出撃準備をさせた方がよろしいのでは?」
ビエル「アイアン・ギアーの行動には邪魔立てするなと言ったはずだ」「しかも、ティンプのおかげで彼らはわれわれの目論見に気づいてしまったかも知れない」
ドワス「で、ですから、早急に彼らを始末しなければ……」
ビエル「………」
エルチ「ど、どういうこと…!? ティンプがイノセントの命令で動いているなんて…!」
コトセット「さっきジロンや鉄也が言ってたことは本当だったのか…!?」
健一(やっぱり、ジロン達は何らかの形でイノセントの実験台になってるのか…?)
エルチ「そ、そんなわけないわ。イノセントが…ビエル様が私達をだましていたなんて…!」
ジロン「行くぞ、ティンプ!!」
コトセット「あ、馬鹿! こっちから先に手を出したら…!!」
ティンプ「いいのかい、兄ちゃん。ここはイノセントの聖域なんだぜ」
ジロン「黙れ! 親の仇を討つのにイノセントだの聖域だの関係あるかあっ!!」
エルチ「やめて、ジロン!!」
〔ジロン、ティンプへ接近〕
〔ティンプ、ジロンへ隣接〕

ティンプ「イノセントの偉大な事業の邪魔をする兄ちゃんはガキだと言うんだよ!
ジロン「人を殺すのがイノセントの仕事かよ!
ティンプ「だろうな! フフフ…可哀相だが、兄ちゃんのおめめ潰させてもらうぜ
ジロン「出来るか!
イベント戦闘「ジロンvsティンプ」
ティンプ「分かったかい、兄ちゃん。世の中にはどうしても一人や二人、敵わん相手がいるってことをさ
ジロン「おうさ! それをあんたに教えてやるよ!!
ティンプ「よく言うよ、このガキ!!
〔機体の拘束音〕
〔ジロンに爆発〕

ジロン「うわあああっ!!」
〔ジロン、後退〕
〔ティンプ、後退〕

ティンプ「イノセントの聖域で先に手を出してくるとはな。そのクソ度胸だけはほめてやるぜ、兄ちゃん!」
ジロン「うるさい! 聖域だろうが何だろうが、お前だけは絶対に許せないんだ!!」
エルチ「ジロンのバカ! あんたが先に手を出したら、正当防衛が成り立たないじゃない!!」
鉄也「そんなことを言ってる場合じゃないぜ! 俺達も出るぞ!」
〈出撃ユニット選択〉
<戦闘開始>

<ティンプ撃破or3PP・敵増援1出現>

※※ティンプ撃破の場合、セリフ追加※※
ジロン「父の仇、母の仇ぃぃぃっっ!」
ティンプ「うわあぁぁぁぁぁぁっ!?」
〔敵ユニット撃破〕
ジロン「やったのか、ティンプを!?」「………」「や、やった……」「やった! 父さん、母さん…やりましたよ!!」「ううう…父さん、母さん…やりましたよぉぉ…!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット出現〕
ビックマン「今度こそ仕留めさせてもらうぞ、アイアン・ギアー。でなければ、ワシの面子が立たんのでな」
ダイク「ありゃあビックマンのデラバスギャランだぜ!」
チル「おまけにウォーカーマシンもたくさんいるぅ!!」
健一「あの男…こんな短期間で戻って来たのか!?」
大次郎「兄さん、ひょっとすっと、こいは…」
※※ティンプ撃破の場合のセリフ※※
健一「ああ。ビックマンもイノセントに利用されているとみて間違いないだろう」
※※3PPの場合のセリフ※※
ジロン「ビックマン! あんたはティンプにだまされてるんだ! それがわからないのかよ!?」
ビックマン「ティンプがイノセントの仕掛け人だということか」
ティンプ「………」
ビックマン「だが、それとこれとは話は別だ。掟を破った子供は放置できん!」
ジロン「頑固な年寄りは嫌われるぞ!」
ビックマン「お前のような者達を野放しにすればこの大地の秩序は崩壊する」
ジロン「俺は…俺はただ…自由に生きたいだけだ!」
ビックマン「…ならば、ここでティンプもろとも死ぬがいい」
ティンプ(チッ、面倒なことになったぜ。ここはドサクサに紛れて退却した方がいいな)
〔ティンプ、後退〕
ジロン「逃がすか、逃がすかよぉぉぉっ!!」
〔ジロン、ティンプへ隣接〕
イベント戦闘「ジロンvsティンプ」
ジロン「父の仇、母の仇ぃぃぃっっ!」
ティンプ「うわあぁぁぁぁぁぁっ!?」
〔敵ユニット撃破〕
ジロン「やったのか、ティンプを!?」「………」「や、やった……」「やった! 父さん、母さん…やりましたよ!!」「ううう…父さん、母さん…やりましたよぉぉ…!」
ドワス(ティンプめ…口ほどにもない!)

コトセット「お嬢さん、アイアン・ギアーはどうするんです!?」
エルチ「………」

<ビックマンHP90%以下or敵増援1出現の後2PPor4PP>
※※ビックマンHP90%以下の場合、セリフ追加※※
ビックマン「やりおるな。だが、何のこれしき!」
〔ビックマン、精神コマンド「ド根性」使用〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ビックマン「…そろそろ切り札を使ってケリをつけるとしよう」
コトセット「お嬢さん、今度はビックマンも本気のようです! このままじゃ、ヤバいですよ!」
エルチ「ああ…このままではやられてしまいます…ビエル様、どうしたら……」「そうだ、新兵器があったのよ! ビエル様から私達だけにもらった遅燃性高熱散留弾砲!」
コトセット「ポタン砲ですか!? あれはまだ準備中で…」
エルチ「撃てればいいの! ごちゃごちゃ言ってる暇があったら、アイアン・ギアーを変形させて!」
コトセット「どうなっても知りませんよ!」
〔コトセット、変形〕
コトセット「変形完了!」
エルチ「続けて砲撃用意!」
ビックマン「アイアン・ギアーめ、一体何をするつもりだ!?」
〔コトセット、前進〕
〔コトセット、マップ兵器「ポタン砲」使用〕
〔敵ユニット撃破〕

ジロン「何だ、あの火の玉は…!?」
エルチ「やったぁ! ポタン砲の威力、すごい……ああ…感謝します、ビエル様…」
ビックマン「な、何だ…今の武器は…ま、まさかポタン砲か…!?」「あれは我々がビエル様に頂いた物だ……」「…だとすると……」
〔ビックマン、マップ兵器「ポタン砲」使用〕
エルチ「! ポタン砲じゃないの!!」
コトセット「ええっ!?」
エルチ「そんなバカな…ポタン砲は私にだけくれたって、ビエル様は言ったのよ…」
健一(だけど、イノセントがそこまでしてジロン達を戦わせようとする理由はいったい何なんだ…!?)
ビックマン「どうやら、我々はイノセントの手のひらの上で踊らされているようじゃの…」「だが、最後に勝つのはワシじゃ!」
エルチ「…ビエル様が…イノセントのビエル様が私に嘘をつくなんて…そんなことあるもんか」「ビエル様が私に嘘をつくなんて…そんなことない、ビエル様に限って…文化人のビエル様が嘘なんてつきませんよね!?」
コトセット「お嬢さん、しっかりして下さい!」
ラグ「そうだよ! そんなに信じられないなら、直接本人に確かめりゃあいいだろ!」
エルチ「………」
コトセット「くっ…こっちだってやられるわけにはいかないんだ。お嬢さん、あたしゃ反撃しますからね!」

<鉄也vsビックマン>
鉄也「何が目的なのか知らないがイノセントは俺達を互いに戦わせようとしている!」
ビックマン「だから、何だと言うのだ! そのイノセントの定めた掟によって台地の秩序は保たれているのだ」「お前達のような者達にどうこう言われるものではないわ!」

<健一vsビックマン>
健一「ビックマン! 俺達の戦いはイノセントに仕組まれた無意味なものだ!」
ビックマン「秩序を乱す異物を排除する! それは意味のあることだ! そうやって世界は回ってきたのだ!」
健一「善悪の判断もなくイノセントの言うことを聞くのが人の生き方なのか!?」

<ジロンvsビックマン>
ビックマン「たとえ、この戦いがイノセントに操られていようとも、ワシは掟を破る者を許しはしない!」
ジロン「その掟だってイノセントが作ったものだろ! それが正しいのかよ!」
ビックマン「善悪の問題ではない! 掟が守られなければ秩序は崩壊するのだ!」
ジロン「この…石頭!」

<ビックマン撃破orHP30%以下>
※※ビックマン撃破の場合のセリフ※※
ビックマン「い、いかん! 脱出じゃ!」
※※ビックマンHP30%以下の場合のセリフ※※
ビックマン「お、おのれ…またしても! ここは撤退するのじゃ!」

〔敵ユニット撃破or離脱〕
ジロン「あばよ、ビックマン…」
ティンプ「…ふん、あばよか。偉いよ兄ちゃん、兄ちゃんは大物になるぜ。イノセントの聖域で暴れるなんてよ…」「フフフ…しかし、俺のこの演技があれば俺も捨てたもんじゃないぜ

<敵全滅・敵増援2出現>
コトセット「な、何とか終わったか…」
〔ノイズ〕
ブルメ「う、うわっ!!」
チル「い、今の何さ!?」
日吉「きょ、強力なジャミングだ…!!」
一平「ジャミングだと!?」
ジュン「待って! 上空から複数の機影が接近してくるわ!」
健一「何! 上空からだと!?」
〔敵ユニット出現〕
健一「あ…あれはガンダムか!?」
日吉「で、でも、あんな機種見たことがないよ!!」
ジロン「あれもお前達の仲間なのか!?」
ジュン「違うわ…あれは違う!」
ドワス「ビ、ビエル様…」
ビエル「来るべき時が来たか…だが、先程のジャミングや部隊規模から判断して…彼らは偵察部隊のようだな」
オルバ「…光の昇天をたどってきたら、どうも取り込み中のところを邪魔してしまったみたいだね、兄さん…」
シャギア「そのようだな、オルバ。しかし、どう見てもウォーカーマシンやモビルスーツとは違う機体が混じっている」
オルバ「試してみるかい、兄さん?」
シャギア「いや、我々の任務は偵察とGX、∀の探索だ」「特にGXと∀はイノセントの連中よりも先に発見せねばならん」
オルバ「………」
シャギア「それに、我々がディアナ・カウンター以上に目立つ行動をするのは良くない」
オルバ「そうだね、兄さん。では、僕達は目的地に向けて出発しよう。GXと∀、ニュータイプを求めて…」
※※熟練度7以上の場合のセリフ※※
シャギア「だが、データだけは収集しておく。お前達、適当に遊んでやれ…」
〔敵ユニット離脱〕
健一「撤退した!?」
鉄也「いや、モビルスーツらしき機体がまだ残ってる。こっちに仕掛けて来るぞ!」
※※熟練度6以下の場合のセリフ※※
〔敵ユニット離脱〕
健一「逃げた…? 今のは偵察部隊だったとでもいうのか」


≪熟練度7以上≫
<敵増援2出現の2ターン後EP>

〔敵ユニット離脱〕
健一「逃げた…? 今のは偵察部隊だったとでもいうのか」

<敵全滅・勝利条件達成>
ビエル「アイアン・ギアーの諸君、ご苦労だった…」「こちらでも敵の撤退は確認した。君達は本来の目的を果たすがいい」
ラグ「本来の目的…!?」
コトセット「ブルーストーンの上納だよ、上納」
ラグ「あ、そっか。ここんとこのゴタゴタですっかり忘れてたよ」
ビエル「今からドームのゲートを開く」
ブルメ「…怪しいな。呼び寄せておいて後ろからズドンってのは無しだぜ」
ビエル「このドームを守ってくれた恩人にそのようは失礼な真似はしない。イノセントの名に賭けて誓おう」
鉄也「………」「…いいだろう。こっちもあんたに聞きたいことがある」
エルチ「ちょっと勝手に決めないでよ! アイアン・ギアーの艦長は私よ!」
コトセット「あ、お嬢さん…立ち直ったんですか?」
エルチ「…では、ビエル様。エルチ=カーゴ、謹んでご招待を受けさせていただきます」
ラグ「何だい何だい、ずいぶんと調子がいいねえ。さっきまでビービー泣いてたくせに」
エルチ「うるさいわね! 艦長は私よ! ジロンもいいわね!?」
ジロン「………」「ともかく…俺は両親の仇は討った。もう、どういう人生でもいい。後はエルチの言うことに従うよ…」
エルチ「ジロン…」
ビエル「では、ゲートを開けさせる。こちらの誘導に従って進んでくれ」
エルチ「はい、ビエル様!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔煙の噴霧音〕
ジロン「うわっ!?」
ラグ「ゲ、ゲホゲホ! 何なの、この煙!?」
ボス「く、薬のにおいがするだわさ!」
一平「さ、殺菌処理でもしてるってのかよ!?」
エルチ「静かに。これは聖域に入る儀式なのよ」「そして、あの扉が天国への扉ってわけ」
一平「やれやれ…本当の天国の扉でないことを祈りたいね」
〔扉の開閉音〕

チル「へえ…これがイノセントの街?」
エルチ「違う違う。ここはあたし達の入れる所でしかないわ」
ジロン「上納ポイントなんていうから、もっとでっかい倉庫みたいな所だと思ったんだけど」
ラグ「でもさ、どこの街ってわけでもないわね」
エルチ「でも、文化の香りいっぱいってこういうこというのよ」
ブルメ「話ではわかるけどさ、何かこう…嘘っぽくない?」
エルチ「何で? 何でもある所よ」
鉄也(………)
健一「鉄也…」
鉄也「ああ。俺達の時代にある街と似ているな」
めぐみ「っていうより、スペースコロニーの中そっくりね」
ジュン「そうね…外の世界と隔離されてるところなんか特にね」
健一「ここの中といい、光の昇天といい…宇宙開発用の技術が使われてる気がするな」
一平「案外、あの光の昇天はさっき現れた連中を迎撃するための物かも知れねえぜ」
健一「ああ…そうかもな」
エルチ「じゃ、私とジロン、鉄也達はビエル様に会ってくるわ」
ラグ「あたし達は?」
エルチ「あなた達は中を見れ回ればいいわ。ここはあなた達のような人に文化の素晴らしさを教える所だから」
ラグ「その文化を教えてくれるって連中があたし達とビックマンを戦わせるように仕向けたこと、忘れるんじゃないよ」
エルチ(………)

ビエル「まずはムーンレィスの攻撃より、Pポイントを守ってくれた礼を言う」
エルチ「ムーンレィス…それがあの謎の機体を使う者達の名前なのですか?」
ビエル「そうだ。彼らはイノセントにとって…いや、この大地に住む者全てにとっての敵なのだ」
ジュン「ムーンレィス…月の民…つまり、月に住んでいる人達のことですか?」
ビエル「そうだ。はるか昔から地球に住む者達と敵対関係にある」
健一(………)
鉄也(…はるか昔、か…)
健一(あれから何年経ってるのかわからないが…地球と宇宙の戦いは続けられているというのか…)
エルチ「空に浮かんでいるあの月に人が住んでるなんて…」
ビエル「信じられないだろうが、事実だよ」
エルチ「い、いえ…ビエル様のおっしゃることなら…信じます…」
ビエル「…私に聞きたいことが山ほどあることは承知しているが、先にこちらから質問をさせて欲しい」「イレギュラーの諸君はいったいどこから来たのかね?」
健一「…新西暦187年の地球からです」
ビエル「シンセイレキ…? 聞いたことのない年号だな」
鉄也(この男は俺達が過去から来たことに気づいているのか…?)
めぐみ「あなた方はこの地球の歴史をよくご存知のようですが、それを私達に教えてもらえませんか?」
ビエル「残念ながらそれは出来ない」
めぐみ「え?」
ビエル「何故なら、地球の歴史の大部分は封印されており…」「その史実…『黒歴史』をひも解くことを許されているのは司政官クラスの人間だけだ」
めぐみ「黒歴史……」
一平「ご大層な名前だな」
健一(俺達がいた時代の後でいったい何があったっていうんだ…?)(もしかして、衝撃波が地球を襲った結果がこの荒廃した世界だとでもいうのか…)
ビエル「ここで、君達と一つ取り引きをしたい」
健一「取り引き?」
ビエル「…そうだ。君達が私の以来を受けてくれれば…」「私は君達が必要とする情報や金、生活物資などを無償で提供しよう」
ジロン「ちょっと待った! エルチはともかく、俺はあんた達を完全に信用したわけじゃない」
エルチ「ジロン!」
ジロン「エルチだって知ってるはずだ! こいつらはティンプやビックマンを裏から操ってたんだぞ!」
鉄也「そうだ。ポタン砲とかいう新兵器を俺達やビックマンに渡して互いに戦わせるように仕向けた。それはどう説明する?」
ビエル(………)「君達につまらぬ疑いを与えたことは部下に代わって私が詫びよう」
ジロン「つまらぬ疑いって…」
ビエル「実は、部下の行動もこれから話す依頼に関係しているのだ」
ジロン「わかったよ。まずはあんたの依頼とやらを聞こうじゃないか」
ビエル「単純なことだよ。君達もムーンレィスとの戦いに参加して欲しいのだ」
ジロン「な、何だって…!?」
ビエル「我々がビックマンを君達へ仕掛けたのは…」「これからの戦いに備えて新兵器をテストし…君達に実戦経験を積んでもらうためなのだ」
健一(やっぱり、そうだったのか…)
ジロン「じゃあ、俺の両親をティンプに殺させたのもあんた達が仕組んだことなのか!?」
ビエル「それは違う。ティンプはビックマンとの連絡係でしかない」
ジロン(………)
鉄也「…なるほど。じゃあビックマンとの戦いに勝った俺達はイノセントに選ばれた戦士だということか」
ビエル「そう思ってもらって構わない」
一平「何で俺達があんたらのために戦わなきゃならないんだ?」
ビエル「そう思うのも無理はないが、ムーンレィスは地球に住む者にとって大きな脅威だ」「我々イノセントも彼らとの戦いの準備を進めているが、向こうの方が技術的に優位なのだ」
鉄也(………)
ジロン「俺達があんたの依頼を断ったら…?」
ビエル(………)「この依頼は強制ではない。君達には運び屋の仕事を続けてもらっても構わないのだ」
ジロン「…どうする、エルチ?」
エルチ(………)「少し…考えさせてください、ビエル様」
ビエル「いいだろう。判断に必要な情報は提供しよう」

コトセット「何ですって!! アイアン・ギアーで海を渡るってんですか!?」
エルチ「そうよ。それがビエル様の依頼なの」
コトセット「し、しかし…海を渡るってのはイノセントの掟を破ることになりますよ?」
チル「ねえねえ、海って何!?」
ディック「そうじゃの…お前さんにわかるように言うなら、限りなく広い水たまりじゃな」
チル「水たまりぃ? オアシスの泉よりもっと大きいの?」
メディック「ああ、そうじゃ」
ラグ「けどさ…海の向こうにはブルーストーンはないって噂だよ。そんな所へ行っても何の得にもなりゃしないよ」
エルチ(………)
ブルメ「それにどう見てもイノセントは俺達を利用してるぜ。そんな奴らの依頼を受けるなんてお人好し過ぎるよ」
ダイク「別に命令ってワケじゃないんだろ?」
エルチ「それはそうだけど…ビエル様の話じゃ有力な運び屋やブレーカーはすでに海を渡ってるっていうし…」「金や生活物資だっていつも以上にもらえるのよ。しかもブルーストーンなしで」
ダイク「そりゃおいしい話だな」
ブルメ「けどよ、ムーンレィスだか何だか知らないけど俺はあんな連中と戦うのは嫌だね」
ラグ「…ジロンはどう考えてるのさ?」
ジロン「俺はビエルの依頼を受けることに賛成だな」
ブルメ「な、何で!?」
ジロン「イノセントが俺達を利用して何を企んでるのか…俺はそれを知りたい」「そして、その答えは海の向こうにあるような気がするんだ」
ブルメ「柄にもなくシリアスになっちゃってさ。そりゃお前は親の仇が討てたからいいんだろうけど」
ラグ「…鉄也達はどうなんだい?」
鉄也「ビエルの話によれば、俺達の仲間が海の向こうの大陸にいるらしい」「出来れば連中を捜したいところだな」
健一「それにビエル司政官の言ってることが正しいかどうか判断するにはムーンレィスと何らかの形で接触してみる方がいいと思う」
一平「黒歴史って奴の秘密も知りたいしな」
めぐみ「それがわかれば、どうして私達がここへ来たのか判明するかもね」
健一(…そうだ。そして元の世界へ戻る方法を何とかして見つけなきゃならない…)
ラグ「…じゃあ、決まりだね」
ブルメ「いいのかよ!?」
ラグ「だって、その方が面白そうじゃないか。で、エルチ…海を渡ってどこへ行くんだい?」
エルチ「ビエル様はフォートセバーンっていう街へ向かえとおっしゃっていたわ」
ラグ「じゃ、そこへ行きゃいいんだね」
健一「ちょっと待ってくれ」
ラグ「?」
健一「俺はイノセントを完全に信用するのは危険だと思う」「とりあえず海を渡り、俺達で向こうの状況やムーンレィスについて調べてから…」「フォートセバーンに向かったほうがいいんじゃないか?」
メディック「それも一理あるのう」
エルチ(………)
「フォートセバーンへ直行する」
「フォートセバーンへ直行しない」


※※「フォートセバーンへ直行する」を選択した場合のセリフ※※
エルチ「いえ、私はビエル様の言葉を信じるわ。コトセット、アイアン・ギアーの発進準備を」
※※「フォートセバーンへ直行しない」を選択した場合のセリフ※※
エルチ「健一のいうとおりかも知れないわね…」「とりあえず海を渡って情報を集めましょう。コトセット、アイアン・ギアーの発進準備を」

コトセット「了解!」

ビエル「アイアン・ギアーは北アメリア大陸へ向けて発進したようだな」
ドワス「はっ…。しかし、彼らは素直にフォートセバーンへ向かうのでしょうか?」
ビエル「いずれにせよ、海を渡れば確実にムーンレィスと接触するだろう」「彼らの目的はあの大陸のサンベルト地帯を手に入れることだからな」
ドワス(………)
ビエル「結果的にはカシム様の望むとおりの戦果も期待出来よう…」
ドワス(………)
ビエル「私はイノセント本来の教義に従い、彼らシビリアンを試してみたい…」
ドワス「…掟さえ守らせていれば、我々のコントロールは完全です。しかし、そのタガが外れてしまえば…」
ビエル「…それこそが我々イノセントの目指すべきところではないのか?」
ドワス(…そして、それは同時にイノセントがこの大地の支配者の座から転落することを意味する…)
ビエル「ようやく時代が変わり始め、この地球に人類が育とうとしている…」「しかし…こんな時代にそれは不幸なのかも知れない…」「引き続き彼らから眼を放すな」
ドワス「はっ…」
【シナリオエンドデモ終了】


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  フォートセバーンへ直行しない → No14B「招かれざる客」 へ進む


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