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No.19B
百年の恋

【シナリオデモ開始】
現在位置 サンベルト地帯

ブライト「マウンテンサイクル?」
猿丸「この世界の各地にある遺跡で…そこからはモビルスーツなど新西暦時代のメカが発掘されるそうです」
ブライト(………)
健一「じゃ、さっきの機械獣が出現した場所も…」
猿丸「そのマウンテンサイクルのひとつだと思われます」
ブライト(………)
バニング「艦長、自分はウラキ少尉から聞いたのですがアイアン・ギアーは…」「近くのキングスレーの谷という所にあるマウンテンサイクルを調査するためにこの周辺まで来ていたそうです」
ブライト(………)
エリ「それで…艦長、私達もその調査に同行してよろしいでしょうか?」
クワトロ「マウンテンサイクルの調査か…」
エリ「はい。そこには何故今のような世界になったのかというぎもんい対する答えがあるような気がするのです」
猿丸「それに何故、機械獣が今になって現れたか詳しく調べる必要もあります」
クワトロ(………)
エリ「もしかしたら私達が元の世界に戻れるヒントが隠されているかも知れません」
クワトロ「アイアン・ギアーに同行すれば我々は不本意な戦いに巻き込まれる可能性が高くなる」
健一「しかし…機械獣が現れた時点で完全に無関係とは言えなくなりましたよ」
クワトロ(………)
ブライト(………)「クワトロ大尉…我々もキングスレーの谷のマウンテンサイクルへ向かおう」
クワトロ「艦長…」
ブライト「我々の目的は散り散りになった仲間達を捜し出し、元の時代へ帰還することだ」「そのためには、少しでも多くの情報があった方がいい」
クワトロ「…新西暦の時代へ帰る方法があればの話だがな」
ブライト(………)

メディック「では、あのアーガマという空飛ぶ艦もワシらに同行するのか」
コトセット「ああ。これで色々な技術を仕込めるってもんだ」
エルチ「気のせいか嬉しそうね、コトセット」
コトセット「そりゃもう、あたしゃ本職は技術やですからね」
メディック「コトセット、キングスレーへはどれぐらいかかるんだ?」
コトセット「あと2時間ぐらいかな。ところでお嬢さん、ちょっとアーガマの方へ行って来ていいですかね?」
エルチ「アーガマへ? 何かあるの?」
コトセット「アーガマの連中がホワイトドールを調べるらしいんです。私もそれに立ち会おうと思いまして」
エルチ「アイアン・ギアーの操縦はどうすんのよ?」
コトセット「ファットマンに任せます。それじゃ、後は頼みます!」
ファットマン(………)
エルチ「じゃ、私もグエン様の所にでも行って来ようっと」

ブルメ「どうなってんだよ、ラグ? アイアン・ギアーを奪おうって話は…」
ラグ(………)
ブルメ「このままエルチ達と一緒にいて、戦いに巻き込まれるなんてゴメンだぜ」
ダイク「そろそろ気ままな暮らしが懐かしくなってたってのも事実だな」
ラグ(………)
エルチ「あら、あんた達…こんな所で何してんの?」
ラグ「…あんたこそ、どこへ行くのさ?」
エルチ「グエン様の所へ行って、文化のことを教えてもらうの」
ラグ「あきれた、あんた艦長でしょ? 持ち場を離れていいと思ってんの? 文化や芸術じゃおなかの足しになんないのよ」
エルチ「そんなの私の勝手でしょ」
ラグ「待ちなよ!」
エルチ「何よ?」
ラグ「いい加減、目を覚ましなさい」
エルチ「だから、私は文化に一生を捧げるつもりだって言ったでしょ?」
ラグ「あんた、まだそんなことを…!」
〔ナイフが空を切る音〕
ラグ「!」
エルチ「文化人はね、暴力は振るわないのよ。あなたも勉強しなさいな」
ラグ「フン…そのナイフさばきの素早さも文化的だって言うの?」
エルチ(………)
ラグ「あんたの方が暴力的じゃなくて? え? エルチ=カーゴさん…」
エルチ「そうね…私の方が本当はあんたより戦闘的なタイプかもね」「でもね、いいの。私、努力するから。何だったら、あんたが艦長になる?」
ラグ「嫌よ」
エルチ「あ、そう。あんたが艦長をやってくれるなら、私は文化の勉強に専念出来るのに…」
〔歩き去る足音〕
ラグ「エルチ! 艦長はあんたよ!!」
ブルメ(………)「あのさ、ラグ…何で今の話、断ったんだよ?」
ラグ(………)「…張り合いがないんだよ。文化のことしか頭の中にないあんなエルチじゃね…」
ブルメ(………)

アムロ「どうだ、アストナージ? 何かわかったことはあったか?」
アストナージ「このホワイトドール…通常の核融合炉が見当たりませんね」
アムロ「ジェネレーターがないのか?」
アストナージ「そういうわけじゃないんですが…通常のモビルスーツとは全く違う駆動方式のようですね」
アムロ「道理で本体内部のスペースに余裕があるわけだ」
コウ「胸部なんかまるごとミサイルランチャーですからね」
ロラン「やっぱりホワイトドールは他のモビルスーツとは違うんですか?」
アストナージ「ああ。こいつはあくまでも推測だが、機体表面にビームのようなものを張り巡らし…」「そいつの伸縮によって機体そのものを動かしているみたいだな」「Iフィールドバリアの昨日も持っているらしいから…それの応用かも知れないが」
コトセット「そのIフィールドって何なんだ?」
コウ「ミノフスキー粒子に電磁波を流して作る特殊な力場のことですよ」
コトセット「なるほど、なるほど。つまりは光の弾や光の剣を形づくるものか…」
アストナージ「なかなか勘がいいな、あんた」
ロラン「あの…気になってることがあるんですが…」
アストナージ「何だい?」
ロラン「ホワイトドールって、戦闘で受けた傷を自分で修復しているみたいなんです」
アストナージ「ああ…どうやら装甲にナノマシンを応用したものを使ってるようだな」
コトセット「ナノマシン?」
アストナージ「分子サイズのロボットのことだ。そいつを使って身体の治療や極微サイズの物を作ったりすることが出来る」「例えれば、細胞やウィルスみたいなもんだな。応用次第では遺伝子の組み換え作業なんかも可能だ」
ロラン「それじゃ、ホワイトドールは…」
アストナージ「戦闘で受けたダメージをナノマシンがある程度まで修復しているんだろう」
コトセット「へえ…すごい技術だな」
アストナージ「俺的にはガソリンで動いてるウォーカーマシンの技術の方がよっぽど凄いと思うが…」
アムロ(………)(駆動方式にしろ、ナノマシンを応用した技術にしろ…ホワイトドールに使われている技術は…)(少なくとも俺達の時代の技術じゃない)(あれが新西暦より新しい時代の機体だとしても…造ったのはムーンレィス、それともイノセントなのか…)(そして…それが何故、ロランが言ったとおり石像の中に隠されていたのか)(何にせよ、ホワイトドールには謎が多すぎる。機能も完全に発揮していないようだし…)(もし、このモビルスーツが全機能を解放したら…何が起きるというんだ?)
ロラン「アムロ大尉…?」
アムロ「ロラン、俺もホワイトドールには興味がある。何か変わったことがあったら教えてくれ」
ロラン「はい、ありがとうございます」
アストナージ「まあ、これからは俺が機体の整備をしてやるからな。これでお前さんもパイロットに専念できるさ」
ロラン(………)
アストナージ「とりあえず、ホワイトドールの太モモとスネの裏側に詰まっていた土は取り除いておいた」
コウ「本当だ。脚部の裏側はベーン部分になっていたんですね」「ロラン、ひょっとしたらホワイトドールの機動性能が上がるかも知れないぞ」
ロラン(………)
アストナージ「?」
アムロ「…君は戦いが嫌いなようだね」
ロラン「アムロ大尉や他の皆さんはそうではないんですか…?」
アムロ「…俺も含めて、この艦の誰もが好きで戦っているわけではないさ」「でも、自分達が戦うことで何かが変わるなら…それを信じているんだ。そう…君と同じだよ」
ロラン「アムロ大尉…」
アムロ「俺達は君にとってもアイアン・ギアーのみんなにとってもよそ者かも知れないけど…」「…その思いは信じて欲しい」
ロラン「はい…」
アストナージ「さて、そろそろキングスレーに着く頃だな。調査の準備を始めるか…」
ロラン「じゃあ、僕、手伝います。鉱山夫をやっていたことがありますからお役に立てると思います」
アストナージ「そうか、助かるよ」

現在位置 キングスレーの谷

ソシエ「ここがキングスレーのマウンテンサイクル…」
シド「ここには宇宙へ行く船が埋まっているという伝承があってな…」
ソシエ「宇宙へ行く船? あのアーガマみたいな?」
シド「そうじゃ。それを見つけることが出来れば、ミリシャの戦力にもなる」
キエル(………)
甲児「モビルスーツや機械獣の次は宇宙船か…こうなったら何でもありだな」
メシェー「土を掘るのもあたし達がやんの?」
甲児「心配すんな。こういう場合に最適なロボットがいるぜ」
ソシエ「そんなのいたっけ?」
甲児「ゲッターライガーだよ、ゲッターライガー」
メシェー「ああ、あの手がドリルになってる機械人形ね」
キエル(………)
ソシエ「キエル姉さん、どこへ行くの?」
キエル「作業の邪魔になるといけませんから、少しその辺を散歩して来ます…」
ソシエ「……?」(姉さん…最近、様子が少し変だけど…何かあったのかしら?)

キエル(………)(キングスレー…ここは昔、私が…)
ウィル「おい! 何なんだ、あんたら! ここは俺の土地だぞ、何してんだ!?」
キエル「!」
ウィル「?」
キエル「…あなた………ウィル=ゲイム! あなただったのね!
ウィル「ど、どちらさん!?
キエル「……ディアナ=ソレルです…
ウィル「ディアナ?
キエル「ああ…ウィル! ああ…!
ウィル「ディアナ=ソレル……ディアナ=ソレルって…?
キエル(………)「…失礼なことを致しました。知っている方に似ていたもので…ご容赦くださいませ」
ウィル「ふぅん…知っている人って誰だい?」
キエル「キングスレー地方…オーバニーのウィル=ゲイムに…」
ウィル「ははは、止めてくださいよ」「確かに俺はウィル=ゲイムだけどオーバニーにゲイム家の屋敷があったのは百年以上前の初代ウィルの頃の話だ」
キエル「百年以上も…前…」
ウィル「だいたい、俺が初代にそっくりだなんて、何であんたが知っているんだ?」
キエル「それは…」「…それは、月から来たお嬢さんを引き取ったことのあるゲイム家の話を小さい頃から聞いておりまして…」「…あなた様がそのウィル様ではないかと…」
ウィル「だったにしても、こんなとこで穴掘りなんかしている俺を…」
ロラン「キエルお嬢さん、こんな所にいらしたんですか」
ジロン「リリさんがあんたを呼んでたぜ」
チル「お昼の用意を手伝って欲しいって言ってたわさ」
キエル「ロラン、ジロン、…それにチル…」
ロラン「お嬢さん、こちらの方は…?」
ウィル「ウィル=ゲイムだ。ここで鉱山跡の発掘作業をやっている」
ロラン「僕、ロラン=セアックといいます。ハイム家にやっかいになってるものです」
キエル「…ご挨拶が遅れました。私、キエル=ハイムと申します」
ウィル「ハイム…イングレッサのビシニティで鉱山をやってるハイム家かい?」
ロラン「はい」
ウィル「それでわかったよ。お嬢さんは穴掘りをやってる俺に興味を持ってくれたんだ」
キエル(………)
ロラン「ウィルさんは何を掘っておられるんです?」
ウィル「ああ、ご先祖が残してくれた古い日記を当てにしてね…」
キエル「ご先祖…初代ウィル=ゲイムのことですか?」
ウィル「ああ、そうさ。俺の家は初代から代々、この山に眠るという伝説の宇宙船を探していたんだ」
ロラン「宇宙船を…?」
ウィル「まあ、街の連中から見れば変人さ。おかげでせっかく宇宙船を見つけても最初の数年間は1人で発掘してたんだぜ」
ジロン「ふ~ん…あんた、ロックマンみたいな仕事してんだな」
ロラン「それで、宇宙船を見つけたんですか?」
ウィル「そうだ。あんた達もそれが目的なんだろ?」
ロラン(………)(シドじいさんの話は本当だったんだ…)
ウィル「だが、あれは俺の一族が長い年月をかけて見つけた物だ。あんた達に渡すわけにはいかない」
ロラン「何故…宇宙船を掘り出す気になったんですか?」
ウィル「理由かい…そんなのは…」
キエル「月へ…月へ行く気ですか?」
ロラン「え?」
ウィル「…正解だ。時代が急転直下したんでミリシャのために掘り出してることになってるけど…」「…本当はご先祖の恋の相手、ディアナ=ソレルに会ってみたいんだ」
チル「へえ~…ロマンチストなのね」
キエル(ウィル=ゲイム…あの人ではないけれど、その血を確かに受け継いでいる人だ…)(ここには、あの人と…ウィルと過ごしたキングスレーの谷の香りがある…)
ウィル「俺の話を真面目に聞いてくれるのかい? たいていの奴はおれを嘘つき扱いするか、鼻で笑うんだけどな」
ジロン「ま、月に人が住んでるなんてまだマユツバものだけどね」
キエル「ウィル=ゲイム…話を続けてください」
ウィル「…月のディアナ様は昔、地上に降りてきて一時はゲイム家…オーバニーの屋敷に滞在していたんだ」「そこで、お姫様と初代ウィルは恋に落ちた」
キエル(………)
チル「あ、わかった。その二人がケッコンするんだわさ」
ジロン「あのね、チル。そんな簡単に話がおわるわけないだろ」
ウィル「そうだ。他の男達も月のお姫様に恋をしてしまった。そこでお姫様はその男達に難題を出した…」
キエル「…世界各地の伝説の宝、東方の伝説の鳥である鳳凰の羽を取ってくるように言ったのですね…」
ウィル「そう…北アメリカ大陸南部に伝わる有名なおとぎ話…『鳳凰の羽』だよ」
キエル「それで…ウィルは…?」
ヲル「…初代ウィルはその宝を求めての旅の中、事故で死んじまってね…」
チル「シリアスなのね…」
キエル(………)
ロラン「…キエルお嬢さん? どうしたんです、顔が真っ青ですよ?」
キエル(私はウィルが帰る前に出迎えの船に乗らなければならなかったためにそれを知らなかった…)(月に帰ってからは政治向きの報告、留守にしていた間の問題の処理、落ち着く間もなく人工冬眠に入り…)(…これが女王に出来ることなのか…)
ロラン(キエルお嬢様…どうなさったんだろう…? いつもと様子が違うけど…)

グエン「それで…その宇宙船は確認できたのか?」
ロラン「いえ、ウィルさんが発掘作業を拒否したので…」
ミハエル「宇宙船が埋まっているのは確実なのだろう?」
ロラン「はい…。アストナージさんの調査で巨大な金属反応があると…」
グエン(………)
ミハエル「こうなったら、アーガマの乗組員に頼んで、強硬手段を使うしかありませんな」
グエン「いや、なるべく事は荒立てたくない。明日、もう一度ウィル氏と交渉してみよう」

キエル(………)(私がソレイユに戻れば、ウィルを月に連れていくことは出来る…)(でも、私の願いはここであの人と暮らすことだった…)
〔布が翻る音〕
キエル「誰です!?」
ウィル「すまん、すまん。驚かせちまったようだな」
キエルウィル=ゲイム…」
ウィル「…俺の話を真面目に聞いてくれたあんたにお別れを言いに来てね…」
キエル「お別れ…?」
ウィル「ああ。ミリシャの連中は俺の宇宙船を戦争に使うつもりだ。そうなったら、俺は月に行けない…」「…だから俺は、あの宇宙船を別の人間に売ることにしたんだ」
キエル「まさか、その相手は…」
ウィル「そう、ディアナ・カウンターさ」
キエル「!」
ウィル「月から来た連中なら、あの船の動かし方もわかるだろうしな…」
キエル「いけません! 今のディアナ・カウンターは黒歴史の遺産を戦争に利用するつもりです!」
ウィル「何故、あんたにそんなことが言える?」
キエル「そ、それは…」
ウィル「…とにかく、俺はもう決めたんだ。このままミリシャに協力するより、まだ望みがあるだろうしな」
キエル「お待ちなさい」
ウィル「あんたの物知りと俺の人生の夢とは関係ない。俺は初代ウィルの夢の実現にかけてた男なんだからな」
キエル(………)(ウィル=ゲイム家の家系はいつもこうなのですか…)(私の意志に反して、ウィルは旅立っていく…)(少しだけ…気持ちがずれたままで…)(でも、このままディアナ・カウンターに接触させるともっと人生を間違わせてしまうかも知れない…)(………)
「ウィルを引き止める」
「ウィルを引き止めない」

≪「ウィルを引き止める」を選択≫

キエル「…ウィル=ゲイム。考え直していただけないでしょうか?」
ウィル「…あんたも俺の夢を邪魔するのか?」
キエル「違います。…今、あなたの行こうとしている月は地球と戦争を始めようとしています」「このような状況を初代ウィルと月の女王はどう思うでしょうか…」
ウィル「そりゃ…」
キエル「あなたのなさろうとしていることはその争いに新たな火種を呼ぶことかも知れません…」「…ご自分の夢を追う前に今一度、あなたの先祖の感じたことを思い起こして欲しいのです」
ウィル(………)
キエル(………)
ウィル「…わかったよ。お嬢さんの言うことはもっともだ…」
キエル「わかって頂けたのですね」
ウィル「ああ…戦争が終わるまで俺の夢も持ち越しだ」「俺としてもご先祖と月の姫様が悲しむような結末だけにはなってもらいたくないしな…」
キエル「私もそうならぬよう出来うる限りの努力をいたします…」
ウィル「明日、もう一度あのグエンって人と話し合ってみるよ」
キエル「わかりました…」
ウィル(………)
キエル「おやすみなさい、ウィル=ゲイム。明日も良き日であるように…」
ウィル「ああ、おやすみ…」
〔歩き去る足音〕
ウィル(………)(ごめんな、お嬢さん…俺はどうやら、その戦争が終わる日ってのを待てそうにないようだ…)
【シナリオデモ終了】

≪「ウィルを引き止めない」を選択≫

キエル「…でも…それがあなたの決めたことでしたら…」
ウィル「ありがとうよ。あんたならきっと賛成してくれると思ったよ」
キエル(………)
ウィル「じゃあ、俺は明日の早朝にここを抜け出す。他の連中には秘密にしておいてくれよ。それじゃな」
キエル「あ、ウィル=ゲイム…」
〔歩き去る足音〕
キエル(ウィル=ゲイム…){…本当に…これで良かったのだろうか…)
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「百年の恋」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
トーレス「おはようございます、艦長」
ブライト「ああ、おはよう。ところで、マサキはまだ戻って来ていないのか?」
トーレス「ええ。どこをほっつき歩いてるんですかね?」
ブライト「状況が状況だ。甲児かウラキ少尉あたりに捜しに出させた方がいいか…」
サエグサ「艦長! 本艦に接近する物体を発見しました!」
ブライト「何…?」
〔敵ユニット出現〕
ポゥ「ここのマウンテンサイクルに宇宙船が埋まっているのは本当なんだな?」
ウィル「本当です。それをミリシャが横取りしようとしているんです」
ポゥ「じゃあ、あの白い戦艦はなんだ? イノセントのものか!? あんなのがいるなんて聞いていないぞ!」
ウィル「あれはミリシャと一緒にやって来た、知らない連中の戦艦で…」
ポゥ「貴様…まさかワナにはめたんじゃないだろうね!?」
ウィル「な、何言ってんです! 俺はあいつらに宇宙船を横取りされたくないから中尉さん達をここに案内したんですよ!?」
ポゥ「………」
ウィル「それにしてもディアナ・カウンターの技術は凄い。俺が掘り出したこの機械人形の調子がかなり良くなっている!」
ポゥ(…ウィル=ゲイムがあれを掘り出したのなら、他にもモビルスーツが多く埋まっていると見て間違いない…)(となれば、フィル少佐の望みどおりミリシャの戦力を削ぎ、こちらの戦力を増強することが出来る…)「よし、ここのマウンテンサイクルを制圧する! ミリシャの機体は全て叩き潰せ!!」
エルチ「敵襲よ! ジロン達を叩き起こして出撃させて!!」
グエン「何故、こちらの位置がこんなに早くわかったんだ!?」
キエル(やはり…ウィル=ゲイムが…)
〈出撃ユニット選択〉
ポゥ「ウィル=ゲイム、わかっているな?」
ウィル「俺の宇宙船を取り戻して月に行くためなら、何だってやってみせる!」
ロラン「!」「あのモビルスーツ…ウィル=ゲイムさんが乗っている!?」
キエル「!!」
ジロン「ホ、ホントだ…! 何であの人が月の連中と一緒に!?」
ウィル「俺のロマンスを邪魔するな、ミリシャども! 宇宙船は俺がディアナに会いに行くためのものだぞ!」
<戦闘開始>

<2PP>

キエル(このままではウィル=ゲイムが死んでしまう…!)「この戦いを何とかして止めさせることは出来ませんか!?」
コトセット「勘弁して下さい! 今は戦闘中なんですよ!?」
キエル「で、でも! このままでは!」
グエン「キエル嬢、だからと言って、ここのマウンテンサイクルをディアナ・カウンターに奪われるわけにはいかない!」
キエル「……!」

<2EP・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
ポゥ「親衛隊のスモー…ハリー中尉か!」
ハリー「ポゥ少尉、ディアナ様からミリシャ攻撃の命令は出ていないぞ」
ポゥ「新しいマウンテンサイクル制圧の命令はフィル少佐から出ている!」「我々はその邪魔をするミリシャを排除しているだけだ! 中尉は連中が戦力を増強するのを黙って見ているつもりか?」
ハリー「確かに、新しい機体がミリシャに発掘されるのは避けたいところではあるな」「それにホワイトドールやその亜種を始めとする身リスあのモビルスーツの力も今の内に試しておくべきか…」
キエル(あれはハリー中尉…事情を話せば、この戦いを止めさせることは出来るけど…)「それでは私がここにいることが明らかになり、ソレイユにいるキエルさんの立場を危うくしてしまう…)
ハリー「全機がホワイトドールのような遺跡なら、ローラがパイロットでないのが残念ではあるが…
※※クワトロ(百式改搭乗)出撃の場合、セリフ追加※※
クワトロ「金色のモビルスーツに乗る者が他にもいたとはな…
ハリー「戦場で金色の機体に乗る…かなりの手練れと見た!


<アムロvsハリー>
ハリー「この機体の動き…ただ者ではないな!」
アムロ「何て柔軟な動きをする機体だ…乗っているパイロットは相当な腕前だな!」

<クワトロ(百式改搭乗)vsハリー>
ハリー「私の機体と同じ金色のモビルスーツ…フッ、面白い!
クワトロ「金色の機体…油断をするわけにはいかんな!

<コウvsハリー>
コウ「こいつ…他とは違うぞ! 動きが速い!」
ハリー「実戦慣れしたパイロットだ…油断は出来ん!」

<ロラン(∀ガンダム搭乗)vsハリー>
ハリー「ローラ=ローラでないのが残念だが…後顧の憂いとなるものは断っておく
ロラン「ハリー中尉はこのモビルスーツの戦闘能力を確かめたがっている…親衛隊なら、当たり前だけど

<ロランvsポゥ>
ロラン「ジェネレーターが強化されている…? こちらの出力がつのか!?
ポゥ「今度は一撃でもろともぉーっ!!

<ロランvsウィル>
ロラン「ウィル=ゲイムさん、止めて下さい! どうして、こんなことを…」
ウィル「俺の人生に干渉しないでくれ! 俺はあの宇宙船で宇宙に行くんだ!」
ロラン「だからって、ディアナ・カウンターへ行くなんて!」
ウィル「他人が口出しすることじゃないんだ! 俺の邪魔をするなら相手が誰であろうと撃つぞ!」

<ジロンvsウィル>
ジロン「あんた、何だって俺達の敵に回るんだよ!?」
ウィル「俺は俺の人生を生きるだけだ!」
ジロン「その考えはわかるけど、仲間を売るような真似はしちゃいけない!」
ウィル「俺は最初から1人で、あの宇宙船を掘り出すつもりだったんだ! それをあんたらが横取りして!」

<ラグvsウィル>
ラグ「自分のこだわりで周りが見えてないなんて…あんた、ジロンと同じだよ!」
ウィル「誰に何と言われようと俺は自分の人生を生きるだけだ!」

<コトセットvsハリー>
キエル「ハリー中尉!」
ハリー「!? ブリッジにディアナ様が…いや、キエル=ハイム嬢か!」

<ハリー撃破orHP20%以下>
※※撃破の場合のセリフ※※
ハリー「くっ…私のアマンダを作動不能状態に陥れるとは…やるな! 今日のところは退かせていただく!」
〔敵ユニット撃破〕
※※HP20%以下の場合のセリフ※※
ハリー「…遺跡だと侮っていたが、やるな。今日のところは退かせていただく!」

〔敵ユニット離脱〕

<ウィル撃破>
ウィル「くそ…俺の夢がこんなところで…!」

<ポゥ撃破orHP規定値以下orポゥ以外の敵全滅>
※※撃破の場合のセリフ※※
ポゥ「フィル少佐の与えて下さった戦艦が…!」
※※HP規定値以下&ポゥ以外の敵全滅の場合のセリフ※※
ポゥ「フィル少佐が与えて下さった部隊が全滅…!」

ポゥ「私はなんて悲しい女だ…。フィル少佐は中尉、中尉って言ってくれてるけど…」「…こんなんじゃ下士官以下だ。パイロットのクズだ!」
〔敵ユニット撃破or離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
キエル「ロラン…あの…」「ウィル=ゲイムさんは……?」
ロラン「………」
キエル「………」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ジロン「ロラン、あのウィルって人…結局、ディアナ・カウンターの所へ行っちまったのか…?」
ロラン「ええ…おそらく…」
ジロン「そっか…」「俺…あの人のこだわり、少しだけわかるような気がするんだ」
ロラン(………)
ラグ「そうね。少し前のあんた、あいつに似てたもんね」「でもさ、ああいうのは周りの人間を巻き込んで不幸になるだけだよ、ジロン」
ジロン(………)
キエル(………)(もう私を見てくれるウィル=ゲイム…あなたはいないのですね…)(ハリーやキエルさんならあのウィルを導いてくれると信じましょう)(あのウィルだって、あなたの一部なのですものね…)

シド「よし…出て来たぞ!」
アストナージ「これは…間違いない。宇宙巡洋艦の後部ノズルだ」
ジョゼフ「シドじいさん、奥の方にも機械人形が埋まっているみたいだぜ」
シド「わかった。そっちの発掘作業もやらせよう」
アストナージ(………)
シド「どうしたんじゃ?」
アストナージ「いや…このノズルの形に見覚えがあるような気がして…」

ブライト「何…!? 埋まっていた宇宙船が…」
アムロ「ラー・カイラムだと!?」
アストナージ「ええ…信じられないことですが…」
クワトロ(………)
エマ「そんなものが…こんな所に埋まっていたなんて」
アムロ「俺達が使っていた物と同じ物なのか?」
猿丸「それはまだわかりませんが…同型艦であることに間違いはありません」
アストナージ「他にもモビルスーツが何体か埋まっているようなので、引き続き調査を行います」
クワトロ(………)(今までに発掘された機体のほとんどは我々がいた新西暦時代のものだ…)(それには何か理由があるのか…?)
【シナリオエンドデモ終了】


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