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No.28A
暗黒大将軍の挑戦

【シナリオデモ1開始】
現在位置 Pポイント

ブライト「アストナージ、アイアン・ギアーの改修作業はどうだ?」
アストナージ「作業はほぼ終了しています。あとは色を塗るだけです」
ブライト「色?」
アストナージ「乗ってる連中は前の色の方がいいらしくて…」
ブライト(………)
クワトロ「そういえば、前の大戦でティターンズからガンダムMk-IIを奪った後…エゥーゴカラーに塗り直したな」
アストナージ「要は気持ちの問題ですよ、気持ちの」
ブライト「しかし、あれの色を塗るとなるとかなりの時間がかかるだろう?」
アストナージ「最初はウォーカーマシンを使ってたんですが、思わぬ助っ人の手で作業は早く済みそうです」
クワトロ「思わぬ助っ人?」
アストナージ「ダイターン3です。あいつはアイアン・ギアーと同じぐらいの大きさだし…」「巨体に似合わず手先も器用ですからね」
ブライト(………)
フォッカー「艦長…」
ブライト「どうした、少佐?」
フォッカー「ちょっと話が…」
ブライト「甲児と鉄也に共通の任務を与えるだと?」
フォッカー「そうです。俺達もしらばくはここを動けないわけだし…」「最近、連中の雰囲気があまり良くないのが気になっとるんです」
ブライト「確かにな…」
フォッカー「このままじゃ、プリベンター全体のチームワークに支障が出るかも知れません」「そこで連中に共通の任務を与えることによって、少しでもわだかまりを解消できれば…」
ブライト「だが、かえって逆効果になるかも知れんぞ?」
フォッカー「そうなったら、そうなったで構いませんが…どのみち今のままでは…」
ブライト「荒療治というわけか…」
フォッカー「折を見て、周辺の偵察でもさせようと思ってます」
ブライト(………)「わかった。許可しよう」

声「…剣鉄也…剣鉄也よ…」
鉄也「う…だ、誰だ、お前は…?」
声「剣鉄也…自分の心を解き放て…」
鉄也「お、俺の心だと…?」
声「…そうだ。お前の心にはある男への殺意が育ちつつあるはずだ…」
鉄也「違う! 確かに俺はあいつの存在を憎んでいるのかも知れないが、殺すだなんて…!」
声「偽りを言う必要はない。あの男の存在はお前の存在を消す…お前の大切なものを奪っていく…」
鉄也「大切なもの…?」
声「そうだ…」
鉄也「それは…俺に戦士としての誇りと人の温もりを教えてくれた所長…」
声「剣鉄也よ…お前は自分を守るためにその男と戦わなければならない…」
鉄也(…………)
声「…さあ、我々と共に来るのだ…」

声「…兜…兜甲児…」
甲児「うるさいなぁ…ボス…トイレくらい1人で行けよ…」
声「兜甲児よ…私の声を忘れたか?」「貴様を憎み、マジンガーZを憎み…ついに敗れたこの私の声を…」
甲児「声…? そ、その声…まさか!!」
あしゅら「そうだ…。お前によって地獄へ落とされたあしゅら男爵だ」
甲児「て、てめえ! い、生きていたのか!?」
あしゅら「ふふふ…お前に復讐を果たすため、私は地獄より舞い戻ったのだ…」
甲児「この野郎、化けて出て来やがったのか! だったら、とっつかまえて地獄に送り返してやるぜ!」
あしゅら「ふふふ…捕まえるだと? お前にそれが出来るのか…?」
甲児「この野郎、逃がすかよ!」

洸「う…うう…」
声「シャーキーン…シャーキーン…」
洸「な、何だ今の声は…?」
声「シャーキーン…シャーキーン…」
洸「シャーキンだと…? 馬鹿な、あいつは俺がこの手で…」
声「…貴様への怨み、決して忘れぬぞ…ひびき洸…」
洸「!!」
声「さあ、貴様も来るのだ…余がいる地獄へ…貴様も来るがいい…」
洸「ま、まさかお前…本当にプリンス=シャーキンか!?」

甲児「ちきしょお! あしゅらの奴、どこに行きやがった!?」
洸「甲児さん、どうしたんだ?」
甲児「気をつけろ、洸! あしゅら男爵がここに潜入してやがんだ!」
洸「何言ってんだ…? あしゅら男爵は確か前の戦いで死んだはず…」
甲児「あいつ、化けて出て来やがったんだよ!」
洸「な、何だって…!? じゃ、じゃあ…甲児さんの所にも…」
甲児「にも?」
洸「俺の方にもシャーキンが現れたんだ!」
甲児「何!? あいつはお前が倒したんだろうが!?」
洸「あ、ああ…そのはずなんだけど…」
甲児「い、いったい…どういうことなんだ?」
洸「! 甲児さん、あれを!!」
あしゅら「何をしておる、兜甲児…。私はここだぞ」
甲児「てめえ、待ちやがれ!!」
あしゅら「ふふふ…追って来い…。お前に相応しい死に場所を用意してある…」
甲児「ふざけやがって! 奴を追うぞ、洸!!」
洸「ああ、わかったぜ!!」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1開始】

〔味方ユニット出現〕
甲児「くそっ、見失っちまったか!」
洸「甲児さん! ここへ接近して来る奴がいるぜ!」
甲児「何だって!?」
〔敵ユニット出現〕
洸「グレートマジンガー!?」
甲児「な、何でえ…鉄也さんかよ。脅かさないでくれよな」
鉄也「………」
甲児「鉄也さん、どうしたんだ?」
鉄也「………」
洸「待て、様子がおかしいぜ…」
鉄也「………」「兜甲児…お前を殺す…」
甲児「な、何言ってんだ? ヒイロの物真似でもしてんのかよ!?」
鉄也「俺は…兜甲児を殺す……」
甲児「お、おい…!?」
洸「! こ、この念波は…!?」「甲児さん、鉄也さんは誰かに操られてるみたいだ!!」
甲児「な、何っ!?」
洸「ど、どうするんだよ!? 向こうは戦闘態勢に入ってるぜ!!」
甲児「………」「…俺が鉄也さんを説得する! 洸は援護を頼む!」
洸「ああ、わかった!」
甲児「くそっ、こんなことになるなんてよ…!」「グレートとZの戦いなんて、シャレにならねえぜ!!」
<戦闘開始>

<甲児が鉄也を説得・敵増援1出現>

甲児「鉄也さん、目を覚ましてくれ!」
鉄也「兜甲児…お前さえ倒せば、俺は…」
甲児「どうしちまったんだ!? 誰かに操られるなんて鉄也さんらしくないぜ!」
鉄也「…俺の邪魔をする奴は叩き潰す!」
甲児「くそっ、駄目なのかよ!?」
〔敵ユニット出現〕
甲児「新しい敵か!?」
洸「あいつら、恐竜帝国だぜ!」
ダンテ「ガレリィ長官、我々の策はうまくいったようだな」
ガレリィ「ワシの思念波増幅装置でお主の妖力をぶつければ、剣鉄也を意のままに操るなどたやすいもの…」「恐竜帝国随一の科学者であるワシとミケーネ帝国指折りの妖術士であるお主が手を組めば、当然の結果と言えよう」
ダンテ「これも奴の心に暗い意志の萌芽が目覚め始めていた故のことだ」
甲児「!! 鉄也さんを操ってんのはてめえらか!」
ダンテ「フフフ…そうだ」
洸「もしかして…あしゅら男爵やシャーキンの幻覚を見せたのもお前らの仕業か!?」
ガレリィ「…いかにも。だが、姿形は幻かもしれぬが、貴様達への尽きぬ憎しみは本物だ」
甲児「何だと!?」
ガレリィ「ダンテよ、奴らの姿を見せてやれ」
ダンテ「…地に満ちる行き場のない黒き魂よ! 命無き器を己が憎しみで満たし…その無念を遂げるがいい!」
〔落雷〕
〔敵ユニット出現〕

甲児「あ、あれはあしゅら男爵!!」
洸「それに…シャーキン!!」
あしゅら「兜甲児よ…お前の息の根を止めるために地獄より舞い戻って来たぞ…」
シャーキン「我が宿敵、ひびき洸…妖魔帝国の無念、今ここで晴らしてくれようぞ!!」
洸「ば、馬鹿な…! あいつら、亡霊とでもいうのか!?」
ダンテ「その通りだ。あしゅら男爵、そしてシャーキンよ…積年の恨みを存分に晴らすがいい!」
甲児「くそっ! 鉄也さんには手出しが出来ねえし…いったい、どうすりゃいいんだ!?」

<敵増援1出現の次PP・味方援軍1出現>
〔味方ユニット出現〕
健一「大丈夫か、甲児君、洸!」
洸「健一さん、来てくれたのか!」
甲児「他のみんなは!?」
忍「今、アーガマやフリーデンは恐竜帝国の別働隊の攻撃を受けてる! ここに来られたのは俺達だけだ!」
甲児「な、何だって!?」
亮「それよりも甲児…鉄也の様子がおかしいぞ。あいつはどうしたんだ?」
甲児「そ、それが…鉄也さんはダンテに操られてて…」
竜馬「何だって!?」
ガレリィ「現れたなゲッターロボめ! 飛んで火にいる夏の虫とはまさに貴様達のためにある言葉だ…!」
竜馬「その声はガレリィ長官! 貴様も生きていたのか!?」
ガレリィ「…ちょうどここにはかつて恐竜帝国撤退の原因となった、憎むべき仇敵がそろっておる…」「マジンガー、ライディーン…そしてゲッターロボ! 覚悟するがいい!」
豹馬「おい! どうやって鉄也を助けりゃいいんだよ!?」
万丈「鉄也を操っているのがダンテなら…奴を倒せばいいんじゃないのか?」
甲児「な、なるほど…!」
竜馬「よし、みんな! ダンテに攻撃を集中させるんだ! くれぐれもグレートを破壊するんじゃないぞ!」
忍「チッ、鉄也の野郎…世話を焼かせやがって!!」

<甲児vsあしゅら男爵>
甲児「こんな未来世界でてめえと戦う羽目になるとはな!」
あしゅら「兜甲児…! 私と一緒に地獄へ来るのだ…!」
甲児「うるせえ! 今度こそキッチリと成仏させてやる!!」

<甲児vs鉄也(1回目)>
鉄也「覚悟しろ…兜甲児…」
甲児「ちきしょう! どうしてマジンガーの兄弟同士で戦わなくちゃならないんだ!」

<甲児vs鉄也(2回目)>
甲児「鉄也さん、頼む! 正気に戻ってくれ!!」
鉄也「………」

<甲児vs鉄也(3回目)>
甲児「鉄也さん! 鉄也さんが俺のことをどう思っていても…俺は戦いたくなんかねえんだ!!」
鉄也「………」
甲児「俺達は仲間じゃないか! だから、正気に戻ってくれ!!」

<甲児vsダンテ>
甲児「この野郎! 鉄也さんを正気に戻しやがれ!」
ダンテ「ならば、兜甲児…お前が死ねばいい」
甲児「どういうことだ!?」
ダンテ「ふ…事実を知らぬまま死んだ方がお前にとっても幸せだろう」

<甲児vsガレリィ>
甲児「恐竜帝国随一の科学者だかなんだか知らないが、所詮はトカゲの作戦! この俺、兜甲児がぶっつぶしてやらあ!!」
ガレリィ「黙れ! わし自ら強化したこのメカザウルスで貴様を地獄に落としてくれるわ!」

<竜馬vs鉄也>
鉄也「邪魔する奴には…容赦せん…」
竜馬「鉄也君! 正気に戻ってくれ!」
隼人「リョウ! あいつを相手にしたって無駄だ! ダンテを先に倒すんだ!!」

<竜馬vsダンテ>
竜馬「幻影を使って甲児君達を誘い出し、鉄也君を操るとは汚い奴め!」
ダンテ「妖術にかかるのは剣鉄也の心が弱いからだ。何ならお前達も試してみるか?」
竜馬「人の心をもてあそぶとは…許さん!」

<ゲッターチームvsガレリィ>
ガレリィ「今度こそ、ワシの頭脳と科学力をもって貴様らを倒してくれる!」
隼人「そうかい。だが、何度やっても結果は同じだぜ」
竜馬「そうだ! いつの時代であろうとも恐竜帝国の野望は俺達とゲッターロボが打ち砕いてみせる!」

<洸vs鉄也>
洸「鉄也さんみたいな強い意志を持った人が誰かに操られるなんて!」
鉄也「俺の邪魔をする奴は…叩き潰す…」

<洸vsダンテ>
洸「俺も馬鹿だったぜ! 本当にシャーキンが生きているならお前のような小細工を使うわけがない!」
ダンテ「ふん…そんな心配しなくともシャーキンに会わせてやるわ…地獄でな!」

<洸vsガレリィ>
ガレリィ「ライディーンめ! お前とマジンガーZが加勢しなければあの時、ゲッターを倒せたものを!」
洸「人間を虫ケラのように考えているお前達を見逃してたまるか!」

<洸vsシャーキン>
シャーキン「肉体は滅びようとも…我が魂は貴様への怨みで満ち満ちている!」
洸「こいつ…シャーキンの怨念が固まって実体化したのか!?」
シャーキン「貴様を倒し、その魂をバラオに捧げれば…余は完全に復活することが出来る!」
洸「そんなこと、させるかよ!!」

<忍vs鉄也>
忍「鉄也! 本気でかかって来るんなら、こっちも容赦はしないぜ!!」
沙羅「何言ってんのよ、忍!!」
忍「うるせえ! いつまでもウジウジ悩んでるから敵につけ込まれるんだ!!」「だったら、俺がその迷いを断ち切ってやる!!」

<あしゅら撃破>
あしゅら「く、口惜しや…!」

<鉄也撃破>
甲児「しまった! 鉄也さんが…」
〔敵ユニット撃破〕
(→ GAME OVER

<ガレリィ撃破>
ガレリィ「馬鹿な…! このワシのメカザウルスがこんなところで敗れるのか!」

<シャーキン撃破>
シャーキン「く…無念…!」

<ダンテ撃破・勝利条件達成>
ダンテ「うぐっ…さすがに我らを幾度も苦しめただけのことはある」「だが、貴様らを倒すまで…我らは決して滅びんぞ!!」
〔敵ユニット撃破〕
洸「やったのか…?」
竜馬「鉄也君、大丈夫か! こちらの声が聞こえていたら応答してくれ!」
鉄也「う…リョウか…? 俺はいったい…?」
甲児「敵に操られて俺達と戦っていたんだ。まったく、ヒヤヒヤしたぜ!」
鉄也「俺が…甲児君を襲った…?」「…俺が………」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

現在位置 恐竜帝国マシーンランド

ゴール「バット将軍に引き続き、貴様もゲッター共に敗れたのか…」
ガレリィ「も、申し訳ございません…やはり、奴らの力は侮り難く…」
ゴール「言い訳はよい。それより、例の計画の首尾はどうだ?」
ガレリィ「はっ…。大気改造装置のテストは終了致しました」
ゴール「我らの動きを人間共…いや、奴らに気づかれておらぬだろうな?」
ガレリィ「先日、ダンテが接触したアンセスターの行方は依然として不明です」
ゴール「むう…。奴らだけは…アンセスターだけは草の根分けても探し出せ」
ガレリィ「ははっ…」
恐竜兵士「帝王ゴール様、暗黒大将軍様がお見えになられました」
ゴール「よし…通せ」
恐竜兵士「はっ」
〔機体の歩行音〕
暗黒大将軍「帝王ゴールよ…ダンテとガレリィがゲッター共に敗れたようだな」
ガレリィ「………」
ゴール「もう将軍の耳に入ったか」
暗黒大将軍「うむ。奴らの話を聞いて、俺の血が久々に騒いでおる…」
ゴール(………)
暗黒大将軍「どうだろう、帝王よ。ここは一つ、俺が打って出ようと思っておるのだが…」
ゴール「だが、将軍は永い眠りから目覚めたばかりだ。まだ本調子ではあるまい」
暗黒大将軍「恐竜帝国には前回のアンセスターとの戦いで受けた恩義がある」「準備運動代わりに俺がゲッターやマジンガー共の相手を引き受けよう」
ゴール「すまぬな」
暗黒大将軍「気にすることはない。ダンテの報告を聞き、一つの策を思いついたからな」
ゴール「ほう…」
暗黒大将軍「兜甲児と剣鉄也…奴らの確執を利用する策だ」
ゴール「それは面白そうだな。では…頼むぞ、将軍」
暗黒大将軍「うむ。恐竜兵士よ、通信機の用意をせい」
恐竜兵士「ははっ!」

現在位置 Pポイント

甲児「な、何だって!! 暗黒大将軍が決闘を申し込んで来た!?」
ちずる「そうよ。さっきアーガマに通信が入ったの。それも甲児君と鉄也君を名指しで…」
鉄也(………)
甲児「あいつらタッグバトルでもやろうってのか!?」
ちずる「…挑戦を受けるの?」
甲児「当たり前だ! ここで逃げたら兜甲児の男がすたらあ!」
健一「いや、待て。これは敵のワナかも知れないぞ」
ちずる「そうよ。ブライト艦長に相談した方がいいわ」
甲児「向こうは堂々と勝負を申し込んで来てんだろ? それを受けないワケにはいかねえ!」
ちずる「そういう問題じゃないでしょ!」
鉄也(………)
ちずる「鉄也はどう思うの?」
鉄也「…甲児君とタッグを組むのは遠慮させてもらう」
甲児「何っ!?」
鉄也「倒すべき敵を倒せないような甘い奴と一緒なら命がいくつあっても足りないからな」
甲児「そりゃ、さっきの戦闘のことかよ」
鉄也「ああ。敵なら何者であっても倒すべきだ」
甲児「ば、馬鹿言ってんじゃねえよ! 鉄也さんを倒すなんてできるかよ。俺達は仲間なんだぜ?」
鉄也(………)「戦場は生きるか、死ぬかの世界だ。そんなセンチな感情を持ち込めば、そこには迷いが生じる…」「…そんな奴に俺の命を預けることは出来ん」
甲児「こ…この…!」
ちずる「!」
甲児「この野郎! 勝手なことばかり言いやがって!」
鉄也「やる気か…? なら、受けて立つぜ!」
健一「やめろ! 戦う前から2人が争ってどうするんだ!」
甲児「くっ…!」
隼人「フッ……さっきから横で黙って聞いてりゃ…」「迷いが生じているのは鉄也…お前さんの方じゃないのか?」
鉄也「!」
隼人「…何を焦っているのか知らんが、今のお前は戦う前に気持ちで負けてるぜ」
鉄也(………)
〔歩き去る足音〕
甲児「おい、待てよ! まだ、話は終わっちゃいないぜ!」

忍「じゃあ、暗黒大将軍の野郎は鉄也と甲児の不仲を利用してるってのか?」
亮「奴はダンテの報告を受けているはずだ。そして、このタイミングでの決闘の申し込み…可能性は高いな」
ヤンロン「さすがは将軍を名乗る人物、こちらの隙に付け込むとは…出来るな」
マサキ「このままじゃ甲児と鉄也に勝ち目はないってことかよ?」
ヤンロン「うむ」
セニア「うむ…って、ヤンロン…そんな自信満々に言わなくても…」
亮「甲児はともかく、問題は鉄也の方だな」
リューネ「前から無愛想な奴だったけど、あたしがいない間に何かあったのかい?」
忍「ま、色々とな…。鉄也の気持ちもわからないわけじゃねえんだが…」
ヤンロン「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るのは難し…本人の心の問題は本人に任せておくしかないだろう」
ファ「でも、このままじゃ…」
リューネ「そうだね。決闘をやめろって言ったって、素直に聞くような二人じゃないし…」
ヤンロン(………)
ファ「ヤンロンさんって、昔は学校の先生をしてたんですよね?」
ヤンロン「ああ。体育を教えていた」
ファ「じゃあ、あの二人に仲直りするよう言い聞かせてもらえませんか?」
セニア「え? ファ、そ、それは……」
ヤンロン(………)
ランシャオ「ご主人様、ここは私達が一肌脱いだ方がよろしいかと…」
ヤンロン「…そうかも知れないな」
マサキ「い、いや…ヤンロン、何もそこまでやらなくても…」
セニア「そ、そうよ。それじゃあんまりにもひどすぎるわ」
ファ「ひどすぎるって…どういうことなの?」
マサキ「ヤンロンの説教はな…中国四千年の歴史から始まって…」「昔の中国の偉いオッサンの訓話やら、ことわざやら、果ては北派少林拳の心得まで延々と続くんだ」
セニア「しかも、口答えでもしようものなら言ったことの十倍以上は説教が返って来るの」
ファ(………)
セニア「それにヤンロンが疲れたら、今度はランシャオが交代して説教を始めるから休む暇もないし」
マサキ「そうそう」
セニア「例えるなら、永久機関ね…魔装機神も真っ青の」
マサキ「とにかく、あの体験だけは二度とゴメンだね」
セニア「マサキはあの時、しばらくノイローゼ気味だったものね」
マサキ「俺なんかまだマシだぜ。噂じゃ、プッツンいっちまった奴もいるとか…ナンマンダブ、ナンマンダブ」
ヤンロン「…そこまで言うことはなかろう」
ランシャオ「そうですね。マサキ殿にはもう一度じっくりとお話をした方がよろしいかも知れません」
マサキ「わ、悪かった! ごめん、謝るからカンベンしてくれ!」
リューネ(よ、良かった…あたし、まだそんなの食らってないよ。今度から気をつけよっと)
マサキ「とにかく、俺ですら耐えられないんだから…」「そんなもんを甲児と鉄也にブチかました日には大変なことになっちまうぜ」
ファ「じゃ、どうすればいいの…?」
イサム「…放っときゃいいんだよ」
ファ「イサムさん…」
イサム「野郎のケンカなんか、口を挟むだけ野暮ってもんだぜ」
ファ「そんなのでいいんですか…?」
イサム「ああ。男ってのは殴り合いで仲直りをすることだってある」「この際、スッキリさせた方がいいって事さ。フォッカー少佐だってそのつもりで口出ししてないみたいだし」
リューネ「何か…説得力あるわね」
イサム「まあね。俺とガルドがそうだったからな」
亮「なるほど…」
イサム「後は成り行きを見守ってやって、俺達がフォローをしてやればいいんだよ」

竜馬「甲児君…決闘の件だが、鉄也君の代わりに俺達が行こう」
甲児「暗黒大将軍は俺と鉄也さんを指名してきたんだ。俺達で行くのがスジだぜ」
竜馬「だが、今の君達が一緒に戦っても…」
甲児「いや、俺は鉄也さんがきっと自分を取り戻してくれることを信じている」
ボス「兜も呆れたもんだわさ…。あいつはお前を目の敵にしてるんだぜ」
甲児(………)「だが、俺は信じるさ…」
ボス(………)
甲児「何故なら、一緒に死線をくぐり抜けて来た仲間だからな…」

ジュン(………)
鉄也「…話すことがないのなら出て行けよ」
ジュン「鉄也はまだ甲児君に対してのわだかまり…いえ、自分の弱い心を拭い去ることが出来ないの?」
鉄也(………)
ジュン「確かに所長は甲児君の実の父親よ。でも、あの人は私達にだって実の子共以上の愛情を注いでくれたじゃないの…」「それなのに嫉妬心で甲児君や皆に迷惑をかけるなんて…。見損なったわよ!」
鉄也「そんなことはわかっている!」
ジュン「!」
鉄也「だが、俺の心の底にはあいつに対する嫉妬や対抗心が泥のようにこびりついている…」「相手は暗黒大将軍だけじゃない。おそらく、ダンテも現れるだろう」
ジュン(………)
鉄也「もし、あいつの妖術で俺の心が利用されたら…俺達は完全に連携を失っちまう…」「そうなったら、二人とも生きては帰れないだろう…」
ジュン「鉄也…あなた、怯えているの?」
鉄也「怯えている…? この俺が恐怖を感じているだと…?」
ジュン「私達はグレートとビューナスのパイロットになるため、幼い頃から訓練に明け暮れてきた…」「戦闘のプロとして勝つことを宿命づけられたあなたは、今初めて敗北に恐怖を覚えたんだわ…」
鉄也(………)
ジュン「でも、鉄也…。あなたが負けるのは甲児君にでも、ましてや暗黒大将軍でもない…」「このままじゃ、あなたは自分の弱い心に押し潰されるわ」
鉄也(………)
ジュン「今のあなたじゃ、戦うのは無理よ。だから…」
鉄也「事情を皆に話して決闘を誰かに代わってもらう…か?」
ジュン「そうよ。それしか方法はないわ」
鉄也「そんな方法を選ぶなら、死んだ方がマシだ」
ジュン「て、鉄也…」
鉄也「…俺には戦士の誇りがある。いいか、これ以上俺の戦い方に口を出すな」
ジュン(………)「鉄也のバカ! もう知らないわよ!」
〔走る足音〕
鉄也「俺の中の弱い心…そうか…」「…俺は卑怯だった。甲児君への醜い心と死の恐怖に怯え、それから逃げようとしていた…」「…戦士として生きてきた俺だ。ならば、迷いは敵に勝利することで立ち切ってみせる」「そして、必ず勝ってみせる…必ず!」

〔ドアを開ける音〕
ボス「た、たいへんだ、兜!」
甲児「うるせえな…決闘は夜明けなんだから、少しぐらいは仮眠とらせてくれよ…」
ボス「それどころじゃないぜ! 鉄也とグレートが消えちまったんだ!」
甲児「何だって!?」
ボス「あの野郎…きっと決闘が怖くなって、自分だけ逃げ出しちまったんだぜ!」
甲児「馬鹿野郎! 鉄也さんがそんなことをする男かよ!」
ボス「だ、だってよ…」
甲児「!」「ま、まさか、鉄也さん…一人で行ったのか?」
【シナリオデモ2終了】


サブタイトル
「暗黒大将軍の挑戦」


【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕

暗黒大将軍「我が名は暗黒大将軍! ミケーネ帝国七つの軍団を統べる者!!
鉄也「暗黒大将軍! 正々堂々と勝負だ!!
暗黒大将軍「貴様は剣鉄也…! まさか、こんな時代に宿敵と出会えるとはな!
鉄也「貴様こそ…生きていたのか!?
暗黒大将軍「そうだ…俺はミケーネ帝国を復興させるまで何があっても死なんと誓ったのだ!!」「覚悟するがいい! 今度は貴様らを地の底へ叩き込んでくれるわ!!
鉄也「必ず勝ってみせる…必ず!
ダンテ「剣鉄也よ、兜甲児はどうした? よもや、怖じけて逃げたのではあるまいな?」
鉄也「…お前らを倒すことなど、俺一人で十分だぜ」
暗黒大将軍「フン…貴様と兜甲児の関係を利用しようと思っておったが、そんな小細工は必要なかったようだな」
鉄也「何っ!?」
暗黒大将軍「今の貴様など俺の敵ではない。焦りと不安にかられた貴様はな」
鉄也「黙れ! 勝負はやってみなけりゃわからないぜ!」
暗黒大将軍「良かろう、その意気込みだけは認めてやる。ダンテよ、奴の相手をしてやれ」
ダンテ「ははっ…」
鉄也「俺は勝つ…絶対に勝ってみせる!」
ダンテ「ククク…前回は遅れを取ったが、今回は奥の手を用意させてもらった」
鉄也「奥の手だと!?」
〔ダンテ、前進〕
〔敵ユニット出現〕

鉄也「な、何っ!? ダンテが分身した!?」
ダンテ「フフフ…我が術の恐ろしさを思い知ったか。これらは影ではなく、全て実体だ」
鉄也「くそっ…グレートが取り押さえられた!? 動けん!!」
ダンテ「いくらグレートが強くても、たった1機では複数の私に対して為す術があるまい…」
鉄也「お、おのれ…!!」
ダンテ「死ねい、剣鉄也!!」
<戦闘開始>

<ダンテ2機撃破or鉄也HP30%以下or3PP・味方援軍1&敵増援1出現>

鉄也「うぐっ…! こ、このままでは…」
暗黒大将軍「さすがはグレートマジンガー…そして剣鉄也。悪あがきとはえ天晴れな戦いぶりだ」「貴様という敵を得たことを戦いの神に感謝するぞ」
鉄也「ほ、ほざけ…! 勝った気でいると後悔するぜ…」
暗黒大将軍「そんなボロボロの身体で何が出来るというのだ!?」
鉄也「俺をなめるなよ、暗黒大将軍…!」「俺には貴様らを倒すためのとっておきの武器がある…!!」
暗黒大将軍「たわけたことを。どこにそんなものがあるのだ!?」
鉄也(あるんだよ、それが…。グレートと…この俺の命という武器がな!!)(……甲児君、ジュン…そして、所長…。みんなに迷惑をかけてしまった俺にはもはやこの方法しか残されていない…)(後は頼むぜ、みんな…!)
暗黒大将軍「武将の情けだ。みっともないことにならぬうちにとどめを刺してやる!
鉄也「!」
暗黒大将軍「剣鉄也! 貴様を地獄に送るのはこの俺だ!!
鉄也「!!」
???「悪いな、ここは邪魔させてもらうぜ!」(甲児)
暗黒大将軍「!?」
〔味方ユニット出現〕
甲児「てめえの相手はこの俺、兜甲児だ!
暗黒大将軍「!!」
鉄也「甲児君、俺に構うな!
甲児「鉄也さんを見捨てる事なんて出来るか!
鉄也「俺のことはいい! 例え俺が死んでも、悲しむ者は誰もいないからな!
甲児「悲しむ者がいないだって…!? 馬鹿なこと言うんじゃねえ!!
鉄也「
甲児「確かに色々あったけどなあ…俺達は仲間じゃねえか! 今まで一緒に歯を食いしばって戦い抜いてきた兄弟じゃねえか!
鉄也「………」
甲児「その兄弟を見捨てることなんて、俺には出来ねえ!!
鉄也「こ、甲児君…!」「………」「…俺はどうかしていたんだ。甲児君より兄貴のくせに、変にひがんだりして…」「………」「よし! 行くぞ、甲児君!
甲児「!」「わかったぜ!
暗黒大将軍「ようやく現れたな兜甲児。ならば、勝負はこれからが本番だ!」
〔敵ユニット出現〕
甲児「ミケロス!? もしかして、ゴーゴン大公か!?」
ゴーゴン「暗黒大将軍様、助太刀致しますぞ!!」
暗黒大将軍「ゴーゴン、余計な手出しは無用だ! 我らの決闘に水を差すような真似をするな!」
ゴーゴン「いえ! 今こそ我らの仇敵、剣鉄也と兜甲児を倒す絶好のチャンス…この時を逃すことは出来ませぬ!」
甲児「やっぱりこういう展開かよ!」
ゴーゴン「黙れ、兜甲児! 卑怯者のそしりを受けようともここを貴様らの墓場にしてくれる!」
???「そうはさせん!!」
〈出撃ユニット選択〉
〔味方ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
ゴーゴン「な、何!? やつらは!!」
竜馬「俺の仲間達をやらせはしないぞ、ゴーゴン大公!!」
甲児「リョウ! それにみんな!」
ジュン「鉄也、大丈夫!?」
鉄也「ジュン……」
ジュン「鉄也…」
鉄也「ジュン…俺は甲児君の言葉で目が覚めたぜ…」
ジュン「………」
甲児「鉄也さん…」
鉄也「血のつながりとか、存在意義とかそんなものはどうでもいいことなんだ…」
甲児「鉄也さん…」
鉄也「俺達には絆がある。幾多の戦いを共にして出来た…血よりも濃く、熱い絆がな」「そして、それこそが悪を倒し、平和な世界を作り出すために必要な物だったんだ…」「なのに、俺はそれを忘れて…甲児君達につらくあたってしまった…」
イサム「わかったんなら、それでいいんじゃねえか」
鉄也「………」
イサム「過ぎたことをグダグダ言っててもしょうがねえよ。なあ、ガルド?」
ガルド「…ああ」「自分の過去の過ちに気づいたのなら、これからそれをどう償うか考えればいい…」
鉄也「………」
ガルド「少なくとも、俺はそうした…」
イサム「ま、とりあえず今は目の前の敵を片づけようぜ。向こうさんもかなり気合が入っているようだからな」
鉄也「………」「…ああ、わかっている」
イサム(…フォッカー少佐、フォローはこれでいいんだろ?)
フォッカー(………)(ま、思ったとおりにはいかなかったが、結果オーライか)「よし、スカルリーダーより各機へ! 戦闘開始、暗黒大将軍に攻撃を集中させろ!」
暗黒大将軍「剣鉄也、そして兜甲児よ。邪魔が入ったが、ここからが本当の我らの戦いの始まりだ」
鉄也「ああ、望むところだ!」
暗黒大将軍「フフフ…その闘志、その姿こそ俺の宿敵、グレートマジンガーの姿…」「もはや小細工はいらぬ! 力と力の勝負だ!」
鉄也「行くぞ! 暗黒大将軍!」
〔鉄也、HP回復〕

<甲児vs暗黒大将軍>
暗黒大将軍「我らに楯突く兜家の血脈をここで断ち切ってくれる!」
甲児「出来るもんなら、やってみやがれ!!」

<甲児vsダンテ>
甲児「よくも今まで汚い手で俺と鉄也さんを苦しめてくれたな!」
ダンテ「くそ…お前が余計なところで現れなければ、剣鉄也を倒せたものを!」
甲児「黙れ! 前にてめえが光子力研究所を襲ってくれたことを俺は忘れてねえからな!」

≪味方援軍1出現後≫
<鉄也vs暗黒大将軍>

暗黒大将軍「完全に復活したようだな。…それでこそ俺の剣にかかるに相応しい男よ!」
鉄也「黙れ! 今の俺を昨日までと同じに思うなよ!」
暗黒大将軍「よく言った! 数千年ぶりの俺の血のたぎり、貴様の血で鎮めてくれる!」

≪味方援軍1出現後≫
<鉄也vsダンテ>

鉄也「人の心をもてあそんだ恨み、今ここで晴らさせてもらうぞ!」
ダンテ「この私の力が妖術や幻術だけだと思うなよ!」

<ゴーゴン撃破>
ゴーゴン「お、おのれ…」

<ダンテ撃破>
ダンテ「………」

<暗黒大将軍撃破orHP規定値以下>
※※撃破の場合のセリフ※※
暗黒大将軍「今日の所はこれまでのようだな」
〔敵ユニット撃破〕
甲児「やったか!?」
鉄也「いや、待て!」
〔敵ユニット出現〕
甲児「復活しやがった!?」
※※HP規定値以下の場合のセリフ※※
暗黒大将軍「お、おのれ…! さすがにやりおるわ。だが、俺の力を侮るなよ!」
〔暗黒大将軍、HP全回復〕
甲児「な、何ぃ!? あの野郎、受けた傷を回復しやがったぞ!!」

竜馬「な、何て奴だ!!」
暗黒大将軍「我らはここで滅びるわけにはいかん…! この勝負、預けるぞ!!」
〔暗黒大将軍、マップ端へ移動〕
鉄也「行くぞ、甲児君!
甲児「鉄也さん、今こそあいつらに見せてやろうぜ! ダブルマジンガーの力をな!!
〔甲児、暗黒大将軍へ接近〕
〔鉄也、暗黒大将軍へ接近〕

甲児「行くぜ! 鉄也さん!!
鉄也「くらえ! ダブルバーニングファイヤー!!
〔甲児&鉄也、「ダブルバーニングファイヤー」使用〕
暗黒大将軍「お、おのれぇぇぇっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
弁慶「す、すげぇ…あれがダブルマジンガーの力か…!」
竜馬「そうだ。あの二人が力を合わせれば、ダブルマジンガーの前に敵などいない」
めぐみ「良かった、あの二人仲直りしてくれて…」
健一「ああ…」
豹馬「う~ん…かっこいいじゃねえか、ダブルマジンガー…」
ちずる「リュウセイが来てこの話を聞いたら、きっと悔しがるわね」
豹馬「俺達もダブルマジンガーに対抗してダブル超電磁ロボで何かやりてえなあ」
鉄也「! ぐうっ…」
甲児「鉄也さん!」
〔甲児、鉄也へ隣接〕
甲児「ほら、鉄也さん…肩を貸すぜ」
鉄也「すまん…少しばかりやられ過ぎたようだ」
甲児「いいってことよ。さあ、みんなの所へ…俺達の兄弟の所へ帰ろうぜ」
鉄也「ああ……」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ジャミル「テクス、鉄也の具合は?」
テクス「かなりの重傷を負ってはいるが、命に別状はない」
甲児「そうか…良かった」
テクス「それに鍛え上げられた彼の身体なら傷の回復も早いだろう」
甲児「医務室の中に入ってもいいですか?」
テクス「ああ、構わんよ」
〔扉の開閉音〕
テクス「若さとはいいものだな。互いの確執があっても、熱い心でそれを乗り越えられる…」
ジャミル「…雨降って、地固まるか」
テクス「…ちまたに雨の降るごとく、我が心にも雨ぞ降る。ランボーの詩だったか…」
ジャミル「いや…ベルメーヌだ…」

〔ノックの音〕
鉄也「甲児君か…」
甲児「随分とダメージを受けたみたいだな…」
鉄也「この程度は怪我の内には入らんさ」
甲児「そんなことが言えるんなら、とりあえずは安心だな」
鉄也(………)
甲児(………)「あのさ…聞きたいことがあるんだけどいいかな…?」
鉄也「ああ…」
甲児「…鉄也さんがいらだっていたのはもしかして俺が無神経に家族のことを口にしたからなのか?」
鉄也(………)
甲児「答えたくなければ別にいいんだぜ。でも、俺…自分の無神経ぶりを謝りたくてよ…」
鉄也「その必要はないさ。君だって幼い頃、両親を失いながら今日まで戦ってきたんだ…」「…健一達も父親が敵に利用されてもそれに耐えてきたし、豹馬や亮だって俺と同じ様な境遇で生きてきた…」「…俺が君をうらやむのは俺の甘えにしか過ぎんよ」
甲児「鉄也さん…」
鉄也「それについて詫びなければならないのは俺の方だ」
甲児「済んだことだ。もういいよ…」
鉄也(………)
甲児「それから…もう一つ質問があるんだ。鉄也さんは元の時代に戻りたくはないのかい…?」
鉄也(………)「昨日までは新西暦期などどうでもいいことだった…。だが、今は違う」「俺は…俺の父親とも呼べる人との約束を果たすためにあの時代に必ず俺達の時代へ戻ってみせる」
甲児「その約束って何だい?」
鉄也「…地球に平和をよみがえらせることさ」
甲児「もしかして、その人って…」
鉄也「…ああ、そうだ。エアロゲイターとの決戦前、君に会わせると言った人だ」「その2つの約束を果たすため、俺はこの戦いに勝ち抜き、帰る方法を見つけてみせるさ」
甲児「鉄也さん…その約束、俺にも手伝わせてくれよ」
鉄也「ああ。もちろんだ、甲児君…」
【シナリオエンドデモ終了】


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