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No.32B
姿なき恐竜空爆隊

【シナリオデモ1開始】
現在位置 月の首都ゲンガナム

アグリッパ「ほほう…。例のニュータイプの捕獲に成功したのか」
ミドガルド「はい。すでにギンガナム艦隊の戦艦によって宇宙へ上がっております」
アグリッパ「その者はD.O.M.E.に反応を示しておるのか?」
ミドガルド「シャギア=フロストの報告ではそうだということであります」
アグリッパ「ところで、∀の方はどうなっておる?」
ミドガルド「カシムは核まで使用しましたが、∀の破壊には失敗したようです」
アグリッパ「何と! あの男…核を使ったのか!?」
ミドガルド「はっ…」
アグリッパ(………)「愚かなり地球人! 所詮は闘争本能を捨てきれぬ蛮族よ…」「しかも、それで∀の破壊に失敗したのなら何の意味もない」「やはり、蛮族共は永久に地球へ封じ込めねばならぬ」
ミドガルド(………)「ギンガナム御大将はターンXの起動に成功なされたので?」
アグリッパ「それより、本物のディアナ=ソレルの行方は?」
ミドガルド「例のイレギュラーと行動を共にしておられるようです」
アグリッパ(………)「…お前はギンガナムと別行動を取っておるのだな?」
ミドガルド「はい。私は今、北アメリアのノックスにおります」
アグリッパ「ならば、ちょうどよい…この機に乗じて争いと災いを生む源、女王ディアナをゲンガナムへ連行せよ」
ミドガルド「ディアナ様を月へ連れ戻すので?」
アグリッパ「地球で生体を強くしたディアナ・カウンターが月へ攻め込まないようにするための保険だ」「ソレイユやアルマイヤーに大気圏脱出能力がないとはえ…」「マウンテンサイクルからブースターを発掘する可能性は捨て切れぬ」
ミドガルド「承知致しました…」
アグリッパ(………)「∀、GXが復活したとなれば、黒歴史の再来になりかねん…」「何としてもギンガナムのターンXであれらの始末をせねば…」「!」「おお、客人か。長旅のつかれは癒されたかな…?」
カーメン「久方ぶりの地球を目の前にしてのみそぎは格別なものであった」
アグリッパ(………)
カーメン「時に、そなたが言っておったイレギュラーと申す者達の動向は?」
アグリッパ「現在、二手に分かれ片方は不適にも宇宙へ上がろうとしている」
カーメン「ほう…。ならば、しばしこの身体を休め、彼奴らが現れるのを待つとしよう」
アグリッパ「イレギュラーが月の平穏を乱すような真似をした時は…」
カーメン「わかっておる。私は彼奴らに再び相まみえるためにこの地へ帰って来たのだからな…」

暗黒大将軍「奴らが二手に分かれたと?」
ゴーゴン「はい。宇宙とエイジアに」
暗黒大将軍「エイジアか…。確か、あそこはアンセスター共と激闘を繰り広げた所であったな」
ゴーゴン「それに…我らが古から辛酸をなめさせられた地でもあります」
暗黒大将軍「そうであったな」
ゴール「…あの地はワシらもうかつには近づけん。何故ならば、アレが眠っておる可能性が高いからな」
暗黒大将軍「うむ…」
ゴール「だが、人間共が…特にゲッターやマジンガー共が乗った戦艦があの地に近づくのは見逃せん」「バット将軍!」
バット「ははっ…」
ゴール「メカザウルス・グダを使い、人間共の戦艦に攻撃を仕掛けよ」「必ずやゲッターやマジンガー…そしてライディーンを討ち取るのだ」
バット「はっ。では、出撃致します」
〔走る足音〕
ゴール「フフフ…あの作戦ならば必ずや上手くいくだろうて…」
ゴーゴン(………)(だが、マジンガー共を甘く見るわけにはいかん。ここは一つ、あれを使ってみるか…)

現在位置 ガリア大陸東北部

万丈「アーサー様、僕達の目的地、Xポイントはどれぐらいの戦力があるんです?」
アーサー「エイジア大陸のXポイントはヨップと同じく、マウンテンサイクルを中心とした拠点だ…」「戦力はヨップ以上にあると思ってもらっていい」
竜馬(………)
ビリン「そこがイノセントの本当の本拠地なんですね、アーサー様…」
アーサー「そうだ」
雅人「でもさ、戦力って言ったってウォーカーマシンと発掘したモビルスーツだろ?」「だったら、Xポイントもこないだのヨップもそう変わりがないんじゃないの?」
アーサー「残念だが、そういうわけにはいかない」
雅人「?」
アーサー「Xポイントがあるエイジア大陸の極東日は昔から禁忌の地とされていた所でね…」
アラン「禁忌の地? 何故です?」
アーサー「そこに複数のロストマウンテンがあるからだよ」
竜馬「ロストマウンテン…!」
雅人「ロストマウンテンって、確か…前にガンダム2号機が埋まってたっていう…」
万丈「そうだ。危険な兵器が埋没しているマウンテンサイクルのことさ」
アラン「しかも、それが複数存在しているのか…」
アーサー「エイジア大陸の極東部は昔からいわくつきの場所だった…」
万丈(………)
アーサー「私達イノセントの祖が最初に月から降り立った場所であり…」「そして、このゾラで最も初期に浄化が完了した土地でもあり…」「その後の地球と月との戦争で徹底的に破壊された所なのだ…」
万丈(………)

マリ「ねえ、甲児さん、マサキさん! みんなと一緒にお昼、外で食べない?」
マサキ「外で昼メシ?」
マリ「うん。お天気もいいし…どうかしら?」
ちずる「マリアが張り切って料理を作ってるみたいよ」
マサキ「そうだなあ…甲児、お前はどうする?」
甲児(………)「いや、俺はいいよ…」
マリ「どうかしたの?」
マサキ(………)「もしかして…さやかやムサシ達のことが気になってんのか?」
甲児「ああ…。それに、リュウセイ達もまだ見つかってないしな…」
マリ(………)
甲児「…昼メシの件、わりぃな。また今度誘ってくれよ」
〔走る足音〕
マリ(………)「あたし、甲児さんに無神経なこと言っちゃったかな…」
マサキ(………)
マサキ「気にするこたあねえぜ。ムサシ達だって、そのうち元気な顔でひょっこり現れるって」「甲児だって、きっとそう信じてるはずだぜ」
ちずる「…マサキって、甲児の気持ちが良くわかるのね」
マサキ「ま、あいつとは何だかんだと付き合い長いからな」
ちずる「そうね」
マサキ「マリ、悪いけどさ…後でマリアが作った昼メシ、甲児の所に持って行ってやってくれよ」
マリ「うん、わかったわ」
プレシア「お兄ちゃん!」
マサキ「どうした、プレシア?」
プレシア「ウェンディさんとセニアさんがあたし達に用があるって」
マサキ「用って何だ?」
プレシア「何か魔装機神のことで話があるみたい」
マサキ「魔装機神のこと…?」

プレシア「セニアさん、ウェンディさん…お兄ちゃんを呼んで来たよ」
ウェンディ「ありがとう、プレシア」
ヤンロン「これで全員揃ったな」
ミオ「で、何の用なの? ウェンディさん」
ウェンディ「ええ、実はセニア様と一緒に魔装機神のプラーナコンバーターの再調整をしたの」
テュッティ「再調整?」
セニア「ほら、地上世界って精霊の力がラ・ギアスに比べて弱くなってるでしょ?」
ヤンロン「確かに…」
マサキ「時たま例外はあるけど…」
ミオ「じゃ、今の魔装機神と魔装機は本来の力を発揮していないんだね」
ウェンディ「ええ」
セニア「そこでプラーナコンバーターの出力を上げて、一時的にラ・ギアスでの稼働状態に近づくようにしたの」
マサキ「じゃあ、それで今より少しはパワーアップ出来るんだな?」
ウェンディ「ええ。サイバスターは前に修理した時から封印していた乱舞の太刀が使えるようになるわ」
ヤンロン(………)
ランシャオ「ご主人様…グランヴェールのパワーが上がることになるのでしたら…」
ヤンロン「うむ。まだ炎の精霊グランバの特性を見極めたわけではないが…」「前々から考案していたあの技を一時的にとはえ、試せる機会かもしれんな」
プレシア「あたしもお父さんの技やゲンナジーさんから聞いた話を参考に何か考えてみようかな…」
ミオ「ねえねえ、テュッティさんは新しい技のネタとかあるの?」
テュッティ「ええ、一応は…」
フレキ「テュッティ様、この機会にあれを試されてみてはいかがでしょうか…?」
テュッティ「そうね…やってみようかしら」
ミオ(う~ん、こうなったらあたしも何か考えないとダメね…)
リューネ(…………)
マサキ「リューネ、どうしたんだ?」
リューネ「あたしのヴァルシオーネ、ここんとこ調子が良くなくてさ…。円月殺法が使えないんだ」
ウェンディ「大丈夫よ、リューネ。あなたの機体は私が直しておいたわ」
リューネ「え!?」
ウェンディ「…お節介だったかしら?」
リューネ「う、ううん…そんなことないよ。ありがと、ウェンディさん…」(…この人って…ホントにいい人なんだ…)(………)(…だから、負けらんないな…)
マサキ「なあ、ウェンディ。そんなに働き尽くめで身体の方は大丈夫なのかよ?」
ウェンディ「ええ。セニア様も手伝ってくれたから…」
マサキ「…くれぐれも無理すんなよな」
ウェンディ「わかってるわよ、マサキ」「…でも、おかしいわね。前は私がマサキのことを心配する側だったのに…今じゃすっかり逆ね」
マサキ「そ、そうかな…?」
リューネ(な、何か二人でいい雰囲気になっちゃってる…)
リューネ「ね、マサキ…実はあたしも身体の調子が悪くて…」
マサキ「何だ、珍しいな。どうせ拾い食いでもして腹こわしたんだろ? メディック先生に薬をもらって治せよ」
リューネ「!」「な、何よ! その対応の差は!!」
マサキ「…何で怒ってんだ?」
ミオ(…こりゃリューネさん、前途多難かもね…)
セニア「それはともかく、みんなで一度機体のテストをしてみてくれないかしら?」
テュッティ「わかりました」
ヤンロン「なら、各自の機体でこの先にある渓谷まで行くことにしよう」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現済み〕
ヤンロン「よし…テストを行う場所はここらでいいだろう」
リューネ「ヤンロン、機体のテストってどうやってやるの?」
ヤンロン「そうだな…。崖を標的にして新しい技を試してみるか…」
ジュン「師匠、師匠」
ミオ「何?」
ジュン「新必殺技のネタ、もう考えはったんでっか?」
ミオ「と~ぜん。名前もちゃんと考えたよ」
マサキ(何かトンでもないもの思いついてそうだな、ミオのやつ…)
ゲリ「テュッティ様、この付近に機動兵器らしき反応があります」
テュッティ「何ですって…? その機体の識別は出来る?」
フレキ「お待ち下さい…」
クロ「それなら、あたし達がもうやっちゃったニャ」
シロ「そうそう。フレキ達ニャんかには負けニャいよ」
ゲリ「何と…私達が猫ごときに遅れを取るを取るとは…」
シロ「ニャんだと!?」
テュッティ「ケンカはやめなさい。もう、どうしてあなた達ってそう仲が悪いのかしら…」
フレキ「申し訳ございません。ところで、こちらでも機体識別の結果が出ました」
テュッティ「! これって…」
マサキ「もしかして…!」
ヴィレッタ「リュウセイ…次で最後よ。遠慮はいらないわ」
リュウセイ「おっしゃあ! 行くぜ、ヴィレッタ隊長!!」
〔リュウセイ、ヴィレッタへ隣接〕
リュウセイ「今度こそ、もらったあっ!!」
ヴィレッタ「甘い!」
〔ヴィレッタ、後退〕
リュウセイ「何っ!? あれをかわした!?」
〔リュウセイ、前進〕
〔ヴィレッタ、リュウセイへ隣接〕

ヴィレッタ「反応が遅いぞ、リュウセイ!」
〔リュウセイに爆発〕
リュウセイ「うあああっ!!」
ヴィレッタ「フッ…私の勝ちね」
リュウセイ「く、くっそ~。また負けちまった…これで12連敗だぜ…」
ヴィレッタ「まだまだ機体の特性を生かしきれていないわね。それに加え、力任せで相手を押し切ろうとするクセも直っていない」
リュウセイ「う……」
ヴィレッタ「SRXに乗っていた時ならまだしも、機体のパワーに頼るだけの戦い方ではいずれ死ぬことになる」
リュウセイ「け、けどよ…」
ヴィレッタ「SRX計画が中止された今、お前がパーソナルトルーパーのパイロットを続けるつもりならば…」「今後はどのような機体も短時間で乗りこなせるようになりなさい」
リュウセイ「………」
ヴィレッタ「それが出来なければ、パーソナルトルーパーから降りた方がいいわ」
リュウセイ(あ、相変わらずキビシ~…)
ヴィレッタ「………」「でも、先程の踏み込みのタイミングはいい感じだった。次もその調子で頑張るのよ」
リュウセイ「………」
ヴィレッタ「どうした?」
リュウセイ「い、いや…別に」(たま~にほめてくれる時もあるんだなあ…)(………)(それにしても、隊長と戦ってる時の感じ…前にも覚えがある…)(しかも、バルマー戦役の時…エアロゲイター戦で何度かやり合った…)
ヴィレッタ「…じゃあ、彼らと合流するわよ」
リュウセイ「彼ら…? 合流って…?」
マサキ「リュウセイ! お前、こんな所にいたのか!」
リュウセイ「マサキ! マサキなのか!?」
マサキ「お前ら、いったい今までどこに行ってたんだ?」
リュウセイ「みんなを捜してこの大陸をずっとうろついてたんだよ…」
リューネ「ふ~ん…じゃ、あたしと同じだったんだね」
ミオ「ところで、さっきは二人で何やってたの?」
リュウセイ「パーソナルトルーパー操縦の特訓だよ、特訓。ここんとこ、ずっとヴィレッタ隊長にしぼられてたんだ」
ミオ「特訓ってったら回転するドリルを手でつかむとか…重力が変化する部屋に数ヶ月こもっちゃうとか、そんなの?」
リュウセイ「そりゃ、どっかの超人球団の特訓だろうが!」
ランシャオ「! ご主人様、新たな反応が…!」
ヤンロン「敵か!?」
〔敵ユニット出現〕
リューネ「あれ、メカザウルスだよ!」
〔バド、マップ端へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

テュッティ「通過して行った…!?」
ミオ「こっちを攻撃しに来たんじゃないの!?」
フレキ「テュッティ様、敵はあの2体だけではありません」
ゲリ「さらに多数の個体が前方の空域を通過して行きます」
テュッティ「何ですって…?」
ヤンロン「!! もしかして…アイアン・ギアーを目指しているのか!?」
マサキ「マズいぞ! すぐに戻ろうぜ!!」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】
万丈(………)(ロストマウンテンが密集する…エイジア大陸東部か…)
ブルメ「よう、交易商人との取り引き、終わったぜ」
万丈「ああ、ご苦労さん」
ダク「教えてくれたとおりに交渉したら、いいパーツが安く買えたぜ」「あんた、商売の才能があるなあ」
万丈「そうかい? ま、副業で色々とやってたんでね」
コトセット(………)「なあ、万丈…。もしエルチお嬢さんを助けられて、今回の件が片づいたら…」「俺達と組んで交易商人をやってみないか?」
万丈「え?」
コトセット「あんたは商才もあるし、人と交渉するのも上手い。きっといい交易商人になると思うんだが…」
万丈「気持ちは嬉しいけど、そういうわけにはいかないよ」「元の世界に戻れるものなら、戻りたいしね」
コトセット「そうか…残念だな」
万丈「ところで、ジロン達は?」
ブルメ「あいつらなら、外でのんびりしてるよ。いい天気だからってさ」
万丈(………)「ま、たまにはいいか」
【シナリオデモ2終了】


サブタイトル
「姿なき恐竜空爆隊」


【戦闘マップ2開始】
〔味方戦艦出現済み〕
ラグ「へ~っ、ガリアの東の方って砂漠ばっかりだと思ってたけど、結構こういう所もあるんだね」
チル「ホント! 天気もいいし水が冷たくていい気持ちだわさ!」
ボス「んじゃ、早速昼メシを食おうぜ!」
マリア「今日は私がお昼当番なんです」
ボス「うひょ~! 俺様、マリアちゃんの料理だったら何でも食べちゃうわよん!」
チル「今日のメニューは何だわさ?」
マリア「砂トカゲのソテーです」
ボス「ト、トカゲ!?」
チル「うわ~! おいしそ~!!」
マリア「私の得意料理なんです。どうぞ召し上がれ」
ボス「…………」
洸「あのさあ、どこから敵が来るかわからないんだぞ。あんまり気を抜き過ぎるのは良くないぜ」
ラグ「あんたもさ、そんな戦闘服着て緊張してないで、こっち来てマリアの料理を食べなよ」
チル「おいしいよ~!」
洸「い、いや…俺、トカゲはちょっと…」
マリ「………」
洸「マリ、どうしたんだ? 元気ないみたいだけど」
マリ「ううん…何でもない…」
チル「ジロン!ジロォーン! そんなとこで何やってんだわさ!」
ジロン「……………」
チル「? 何か一人でシリアスしてる…」
ラグ「…エルチのことを考えてんだよ、きっと」
チル「そ、そっか……」
ラグ(…ジロン…あんた……)
〔雷鳴〕
チル「あれ? 雲が出てきたよ」
洸「季節外れの積乱雲か…」
マリ「…雷になりそうね。その前にアイアン・ギアーに戻りましょうよ」
チル「おへそとられちゃうもんね」
洸「へ~え、そんな言い伝え、この時代にも残ってるんだ…」
マリ「ねえ、洸…向こうから何か来るわよ」
洸「!」
〔味方ユニット出現〕
洸「何だ、マサキさん達が戻って来たのか」
マサキ「洸、みんな! 敵が来るぞ!!」
〔敵ユニット出現〕
コトセット「な、何だ!?」
ジロン「あの空飛ぶトカゲ、何もない場所からいきなり現れたぞ!」
[イベント戦闘「コトセットvsバット」]
〔敵ユニット離脱〕
万丈「消えた!?」
コトセット「こら、見張り番! どこ見てたんだ! 敵が来たらちゃんと報告しろ、報告を!!」
ブルメ「見張るも何も、あいつら突然現れやがったんだよ!!」
万丈「そうだ…。レーダーにも反応していなかった」
コトセット「な、何!?」
万丈「とにかく、敵が来たんだ! みんな、出撃してくれ!!」
〔味方ユニット離脱〕
〈出撃ユニット選択〉
〔敵ユニット出現〕
豹馬「また、いきなり出やがった!?」
〔コトセットに爆発〕
〔画面、振動〕

コトセット「だ、駄目だ…相手の姿が見えないんじゃ回避しようがない!」
弁慶「一体、どうなってんだよ!?」
バット「フハハハハ! これこそが恐竜帝国自慢の姿なき恐竜空爆隊よ!」
隼人「何だと!?」
バット「レーダーにも映らず肉眼でも見えない我が空爆隊の攻撃、お前達に耐えられるかな?」
竜馬「くっ…バット将軍め!!」
〔敵ユニット出現〕
バット「メカザウルス、それに戦闘獣どもよ! 奴らに攻撃を仕掛けろ!」
〔敵ユニット離脱〕
コトセット「まずい! さっきの攻撃で動力部がイカれちまった! こっちは変形も移動も出来ない!」
忍「何!? それじゃ的になるだけじゃねえか!!」
万丈「気をつけろ!奴は姿を消してアイアン・ギアーを狙っているぞ!」
雅人「姿を消してって…それじゃ攻撃目標が見えないよ!!」
アラン「空爆隊はアイアン・ギアーに狙いをしぼっている。下手に動き回らず奴らが姿を現すのを待て!」
雅人「モ、モグラ叩きじゃあるまいし…」
忍「ヘッ、面白れえ…だったら、モグラ叩きならぬトカゲ叩きといこうじゃねえか!!」
バット「人間共よ! 見えない敵への恐怖をたっぷりと味わうがいい!」
<戦闘開始>

<1EP>

〔敵ユニット出現〕
〔コトセットに爆発〕
〔敵ユニット離脱〕

コトセット「こ、このままじゃアイアン・ギアーがもたんぞ!!」
ジロン「くっそ~! こうなったら、ミサイルを乱射してやる!!」
鉄也「やめろ、ジロン! 闇雲に弾を撃っても同士討ちになるだけだ!!」
甲児「何か打つ手はないのかよ!?」

<2PP・敵増援1出現>
小介「豹馬さん、分析結果が出ました! 敵は帯電した積乱雲で磁場を形成しレーダーを無効にしているんです!」「同時に周辺の大気密度を調整して蜃気楼を発生させて、機体を背景に溶け込ませていると思われます!」
豹馬「な、何!? 何が何だって!?」
十三「要するに、上空の雲を取っ払えばあのメカザウルスは姿を現すっちゅうことやな!」
豹馬「雲を…!?」
大作「じゃけんど、この雲…さっきからどんどん濃くなっちょるばい!」
ちずる「もしかして、この雲も恐竜帝国が発生させたものなの!?」
小介「おそらく、その通りです!」
洸「だけど、雲なんてどうやって消せばいいんだ!?」
小介「この空域を覆うだけの積乱雲を強制的に、しかも突発的に発生させるには何らかの装置が必要なはずです!」
豹馬「じゃあ、そいつを壊せばいいのか」
ちずる「だけど、そんな装置がどこにあるかわかるの?」
小介「ええ、すでに計算済みです」「洸さん! 今からデータを送る4ヶ所の地点に透視光線を照射して下さい!」
洸「よし、任せろ! 透視光線、照射!」
〔洸、精神コマンド「偵察」使用〕
〔敵ユニット出現〕
〔カーソル、マップ角を指定〕

小介「あれです! あのメカザウルス・ゼンIIに積乱雲発生装置が取り付けられていると思います!」
隼人「なら、あの4ヶ所のゼンIIを全て倒せば敵の空母が姿を現すんだな?」
コトセット「だったら早いとこしてくれ! この調子じゃアイアン・ギアーはあと5分ぐらいしかもたないぞ!」
万丈「聞いての通りだ! あと5分以内に4ヶ所のゼンIIを全て破壊するんだ!」

<2EP>
バット「無駄なあがきをしおって! その前の母艦を叩き潰してくれる!」
〔敵ユニット出現〕
〔コトセットに爆発〕
〔画面、振動〕
〔敵ユニット離脱〕

豹馬「チッ! 空飛ぶワニ野郎め…今に見ていろよ!」

<3PP>
万丈「みんな、急げ! あと4分だ!」

<3EP>
〔敵ユニット出現〕
〔コトセットに爆発〕
〔画面、振動〕

バット「思った以上に粘りおるな!」
〔敵ユニット離脱〕

<4PP>
コトセット「急いでくれ! こっちはもうあと3分も保たないぞ!!」

<4EP>
〔敵ユニット出現〕
〔コトセットに爆発〕
〔画面、振動〕

バット「ちいっ! しぶとい奴め!」
〔敵ユニット離脱〕

<5PP>
アラン「周囲のメカザウルスに構わず、ゼンIIだけを狙え! 残り時間はあと2分だ!」

<5EP>
〔敵ユニット出現〕
〔コトセットに爆発〕
〔画面、振動〕

バット「おのれ! だが、次の攻撃で一気に息の根を止めてくれる!」
コトセット「だ、駄目だ! もう限界だぞ!!」
ラグ「コトセット、ふんばりな! あんた、男だろ!?」
〔敵ユニット離脱〕

<6PP>
コトセット「何とかしてくれ! あのでかい奴の攻撃をあと1回でもくらったら、こっちはオシマイだっ!」
アラン「積乱雲を発生させているメカザウルスは自分からの攻撃をしない。こちらの攻撃で撃墜するんだ!」
万丈「頼むぞ! 残されたチャンスはこの30秒しかないんだ!」

<6EP>
〔敵ユニット出現〕
バット「これでとどめだ!」
[イベント戦闘「コトセットvsバット」]
コトセット「うわぁぁぁぁっ!」
〔味方戦艦撃破〕
(→ GAME OVER

<4機のゼンII撃破・敵増援2出現>
〔敵ユニット出現〕
バット「ちいっ! 積乱雲発生装置がやられたか!」「だが、この恐竜空爆隊は正面からぶつかってもお前達ごときに遅れはとらん!」
豹馬「姿さえ現せば、こっちのもんだぜ! 一気にやっつけてやらあ!!」

<バットダメージor敵増援1出現の次EP・敵増援3出現>
〔敵ユニット出現〕
バット「ゴーゴン大公か! 貴様、何をしに来た!?」
ゴーゴン「フン…これは随分な言葉だな。俺は貴様を助けに来たというのに…」
ボス「今更、増援が来たって無駄だわさ!」
甲児「そうだ! 俺達と正面から勝負して、生きて帰れると思うなよ!!」
ゴーゴン「ククク…これを見てもまだ強気でいられるか…?」
〔味方ユニット出現〕
甲児「!! あ、あれは…!?」
竜馬「ムサシ…それに、さやかさんか!」
さやか「こ、甲児君…」
武蔵「すまねえ…リョウ…!」
甲児「さ、さやかさん…ムサシ…! 恐竜帝国に捕まっていたのか…!!」
ゴーゴン「それだけではない」
トッポ「万丈兄ちゃん…!」
ビューティ「万丈…!」
万丈「な…! ビューティ達も捕まっていたのか!?」
猿丸「す、すみません、皆さん…」
エリ「私達が不注意なばっかりに…」
洸「大先生に安西博士まで…!?」
万丈「おのれ! 卑怯な真似を!!」
ゴーゴン「こやつらの命が惜しくば、直ちに武装を解除しろ!!」
弁慶「な、何だってえ…!?」
ゴーゴン「要求に従わないのであれば、こちらから攻撃をする。ただし、反撃すれば即座に人質を殺すぞ」
甲児「て、てめえ…!!」
ゴーゴン「さあ、貴様らが結論を出すのが早いか、命が尽きるのが早いか…」「どちらかな? ぐははははは!!」
鉄也「………!」
アラン「…万丈、どうするんだ?」
万丈「………」「……………」「聞け! 恐竜帝国!!」
バット「!!」
ゴーゴン「!?」
万丈「僕はこれ以上、お前達の脅しに屈するつもりはない!!」
ゴーゴン「ほざいたな、破嵐万丈! 人質の命が惜しくはないのか!?」
万丈「僕はみんなを助けて、お前達を倒せるほど格好良くは出来てはいない…」
甲児「ば、万丈さん!?」
バット「!」
万丈「だが、お前達の薄汚い爪にかかって大事な仲間を失うぐらいなら、僕自らが引き金を引く…」
ビューティ「万丈!」
万丈「ビューティ、死ぬ時はひとおもいに殺してやる、苦しまずにな」
レイカ「いいわ、万丈。いつだって、その覚悟は出来てるわ」
トッポ「お、おいらだって!」
ジロン「しょ、正気かよ!? 仲間を見殺しにするのかよ!?」
ゴーゴン「つまらぬ脅しを…!!」
万丈「これはゲームじゃないんだ、ゴーゴン! 殺さば、殺せ!!」
ゴーゴン「うぬっ…!」
ギャリソン「ふむ…恐竜帝国の方々、老婆心ながらお教え致しますが、万丈様は本気でございますぞ」
ゴーゴン「何!?」
ギャリソン「以前にも似たようなことがありましたが、その時にも万丈様はためらいがございませんでした」「ただし…」
ゴーゴン「ただし?」
ギャリソン「その時の万丈様もお怒りたるや凄まじいもので…メガノイドの大軍をお一人で片づけられてしまいましたが」
ゴーゴン「………」
ギャリソン「それに、今回は甲児様や竜馬様、洸様もご一緒。私どもを殺した後の皆様のお怒りはさぞかし激しいでしょうな」
ゴーゴン「………」
ギャリソン「あなた方がここで万丈様達とし違える覚悟がおありならまだしも…」生きてお帰りになることは到底不可能ですぞ」
ゴーゴン「ぬぬっ…!」
バット「………」「貴様の負けだ、ゴーゴン大公。人質の命を奪えなかった時点でな」
ゴーゴン「何っ…!?」
バット「貴様はミケーネ帝国の数少ない生き残り…帝国復興のためにも、ここで死ぬわけにはいかんはずだ」
ゴーゴン「………」
バット「行くがいい、人質共よ。こうなれば、奴らを正面から叩き伏せてくれる」
ギャリソン「ご配慮、感謝致しますぞ。さ、皆様、今の内に…」
〔さやか、コトセットへ隣接〕
〔味方ユニット離脱〕
〔武蔵、コトセットへ隣接〕
〔味方ユニット離脱〕
〔ドラン、コトセットへ隣接〕
〔味方ユニット離脱〕

万丈「さすがは将軍を名乗る男だ…。ならば、正々堂々と勝負!!」

<ゴーゴン撃破>
ゴーゴン「お、おのれ…!!」

<バット撃破>
バット「く…こやつらを倒すにはやはりこちらも相応の覚悟が必要か…」

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

現在位置 ガリア大陸東北部

コトセット「さすがだな、万丈。あんた、交渉が上手いけど…演技の方も大したもんだな」
ジロン「そうそう。ゴーゴンって奴に上手い脅しをかけたよね」
万丈(………)「いや…僕は本気だったよ」
ジロン「え?」
コトセット(………)
万丈「武蔵やさやか、安西博士はともかく…本気でビューティ達を撃つつもりだった…」
コトセット「何!? そ、それじゃビューティ達が…」
万丈「無論、彼女達もそのことは最初から覚悟している」
コトセット(………)
万丈「僕達はそういう絆で結ばれているのさ…」

さやか「甲児君っ!」
甲児「さやかさん…よかったぜ、無事で…」
さやか「うん…甲児君も…」
武蔵「いや~やっとリョウ達に会えたぜ…これで一安心だな」
弁慶「先輩、今までどこにいたんスか?」
武蔵「おいらとさやかさんはどっかの海の近くに飛ばされてな…」「しばらくうろついた後、猿丸大先生達がいる島を見つけたんだ」
トッポ「そう。ゾンダーエプタでおいら達と合流したんだよ」
レイカ「その後、ゴーゴン大公のミケロスに捕まっちゃって大変だったけどね…」
さやか「そうね。ギャリソンさんが上手く機転を働かせてくれたから助かったの」
甲児「ま、リュウセイ達も見つかったし…本当に良かったよ」
竜馬「ああ…」
マリア「甲児さん!」
甲児「どうした?」
マリア「私、マサキさんに頼まれて…お昼ご飯を持って来たんです」
さやか「甲児君…あたしがいない間にまた別の女の子と…!」
甲児「そ、そりゃ誤解だって!」
竜馬「ところで、マリアが作ったお昼ご飯って?」
マリア「これです」
武蔵「! ト、トカゲ!!」
竜馬「こ、これは…?」
マリア「砂トカゲのソテーですけど…」
甲児「こ、これ…俺に?」
マリア「はい。どうぞ召し上がれ」
武蔵「う、う~ん…」
竜馬(…ハ虫類嫌いを特訓で治したムサシもさすがにこれはダメだったか…)

万丈「そうか…。さすがに恐竜帝国の目的まではわからなかったか…」
ギャリソン「申し訳ございません。もう少し時間がありましたら…」
万丈「いや、構わないよ。それよりゾンダーエプタでの調査の方はどうだったんだい?」
猿丸「安西博士と地層について詳しい調査をしたんですが…新たな事実が判明しました」
アラン「新たな事実?」
エリ「ええ。過去に大異変がこの世界を襲ったと言いましたが…」「どうやら、それが一回だけではないらしいんです」
万丈「何だって…?」
竜馬「一回だけじゃない…?」
猿丸「はい…。調査の結果、ナノマシンの死骸らしき物を含んだ地層が二種類発見されました」「この事実から…地球を襲った大異変は少なくとも三回あったと推測出来ます」
竜馬「大異変が三回も…!」
猿丸「そして…荒廃した地球を再生するために何者かがナノマシンを散布したことも判明しました」
万丈(………)
アラン「一回目の大異変が超重力崩壊の衝撃波によるものと仮定して、残りの二回は?」
猿丸「それはまだ…わかりません」
万丈「いや、待てよ…」
竜馬「どうしたんです?」
万丈「メイガスが教えてくれたゾラの伝説を思い出した…」

メイガス「かつてのゾラは水と緑が豊かな美しい星だったといいます」「ですが…ある時、空の彼方からやって来た災いの風によりゾラは大きな被害を受けました」「しかし、災いはそれだけではありませんでした」「大災厄の混乱に乗じて、地底から無数の悪魔達が現れたのです」「その結果、大地は割れ、海は干上がったといいます」「悪魔達は地上を席巻し、多くの人間達を死に追いやりました」「さらに悪魔達が吐く毒の息により緑もその多くが枯れ果てたといいます」「かろうじて生き残った人々はゾラを捨て、月や他の星へ逃げ延びました」「そして…人間がいなくなったゾラは悪魔達が支配する星となったのです」「しかし、そんなゾラに救い主が現れました」「それは鋼鉄の機械巨人達…そして、大地の守護神。彼らは地上にはびこる悪魔達と勇敢に戦い…」「ついには彼らを地底へ追い返すことに成功したのです」「ですが、最後の戦いはし烈を極め…機械巨人達も力尽きました」「そして、彼らの骸はゾラの大地に散り…青く輝く石となったのです……」「以上が、ゾラに伝わる伝説の概要です」

万丈「空の彼方からやって来た災いの風とはアランが言ったとおり、衝撃波…これが一回目の大異変だ」「その後に現れた地底からの悪魔とは…おそらく恐竜帝国を始めとする地下勢力…」「そして、彼らは地上を征服することに成功した」
竜馬「それが二回目の大異変…」
万丈「その時に月へ逃げ延びた人達がムーンレィスやイノセントの先祖なんだ」「そして、地下勢力は大地の守護神と呼ばれる者達に敗れ去った…」
エリ「その後で荒廃した地球を再生するために何者かがナノマシンを散布したのね…」
万丈「多分、そうでしょう。大地の守護神と、ナノマシンをまいた連中の正体はわかりませんが…」
アラン「ならば、三回目の大異変とは何なんだ?」
万丈「ゾラの伝説はその前で終わっている…」「後の話はアーサー様が知っているかも知れないな…」

アーサー「その伝説は私も先代のアーサーから伝えられているよ」
万丈「では、三回目の大異変について何かご存じですか?」
アーサー(………)「…それは遥かな昔、イノセントとムーンレィスの間で起きた最終戦争によるものだ」
竜馬(もしかして…ジャミルさんが参加したという戦争のことか…?)
アーサー「…その戦争は双方の死力を尽くした戦いであり…」「数多くの人型兵器がそこに投入されていたという…」
万丈(………)
アーサー「その中で最も恐れられていた物が月の光を放つ人型の機械…」
万丈「月の光…!? サテライトキャノンを持つGXのことか…!」
アーサー「そう…。ガロードという少年がそれに乗っていたね」「あの機械はかつてのゾラを業火に包んだという…」
竜馬(………)
アーサー「そして、月と地球の最終戦争は一機の人型の機械によって終結した…」
万丈「それは?」
アーサー「『月光蝶』の輝きで地球の全てを砂に変えた…∀と呼ばれる人型の機械だ」
竜馬「∀…!!」
アーサー「そう。ロランという少年がホワイトドールと呼んでいた機械人形のことだよ」
竜馬(………!)
万丈(………)
【シナリオエンドデモ終了】

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