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No.35A
私はD.O.M.E.…
黒歴史を封印する者

【シナリオデモ1開始】
ティファ(………)「D.O.M.E.…? あなたが…D.O.M.E.なの? でも、どうして私を…?」「私が望んだから? いいえ、私の望みは他にあります」「ここに来ることで、私の望みはかなうのですか? でも、ここは一体…?」

現在位置 ギンガナム艦隊

シャギア「…ティファの様子はどうだ?」
オルバ「D.O.M.E.との接触には成功しているよ」
ミドガルド「D.O.M.E.は我々を受け入れるのか?」
オルバ「それはD.O.M.E.の意志次第だね」
ミドガルド「どういうことだ? D.O.M.E.はムーンクレイドルの管理システムだろう?」「そんなものに意志などが存在するのか?」
オルバ(………)(愚かな男だね、兄さん…)
シャギア(ああ…。D.O.M.E.の真の正体も知らずにな…)

ギンガナム「いよいよムーンクレイドルの区域に入ったか。ティファをここへ連れて来るのだ」
ミドガルド「それなのですが…」
ギンガナム「どうした?」
ディアナ「お待ちなさい。今一度考え直すのです、ギム=ギンガナム」
ギンガナム(………)
ディアナ「あなたは自分が何をやっているのか、おわかりか?」
ギンガナム「もちろん。D.O.M.E.の支配からムーンレィスを解き放つのだ」
ディアナ「戯れ言を…」
ギンガナム(………)「女王もご存じのとおり…我らムーンクレイドルはその発祥からD.O.M.E.に生命線を握られてきた」
ディアナ「月都市の生命線…それはマイクロウェーブ送信施設に併設してある太陽発電施設…」「そして、冬の宮殿…」
ギンガナム「そう。多くのムーンレィスが眠る人工冬眠施設、冬の宮殿は…」「D.O.M.E.の太陽発電施設なくしてその機能は持続出来ぬ。それはまた、月のトレンチ・シティや運河も然り…」
ディアナ「ですからD.O.M.E.に触れることは全ムーンレィスの命の関わることなのです」
ギンガナム「ハッ! アグリッパ=メンテナーのような物言いをする…」「だが、それ故にムーンレィスはD.O.M.E.によって生かされて来たも同然…」
ディアナ「だからこそ、D.O.M.E.が存在するムーンクレイドルは守護者達によって守られ…」「今まで他者を寄せ付けなかったのです」
ギンガナム「しかし、それではD.O.M.E.という得体の知れぬ存在に生かされているだけに過ぎん」
ディアナ「月という環境で生きることを余儀なくされた私達にはやむを得ないことです」
ギンガナム「だが、我々は何ゆえに月で生きることを運命づけられたのか…その事実を知らん」
ディアナ(………)
ギンガナム「何故なら、それは黒歴史という名のヴェールに包まれ、D.O.M.E.に封印されているのだからな」
ディアナ「その黒歴史をひもとくことがあなたの目的だというのですか?」
ギンガナム(………)
ディアナ「黒歴史はあくまでも太古の地球の記録に過ぎません…」「それを手に入れたからとて、何かが変わるというわけではないのです」
ギンガナム「小生が望む物は歴史などではない…D.O.M.E.が持つ力だ」
ディアナ(………)
ギンガナム「D.O.M.E.の封印を解き、マイクロウェーブ送信施設を掌握し…」「かつてのようにGXを量産してイノセントに戦いを仕掛ける」
ディアナ「月だけではなく、地球をも支配することを望んでいるのか?」
ギンガナム「違うな。地球の支配などに興味はない…」「小生の目的は人の闘争本能が最大限に発揮される環境を作り出すこと」「すなわち、月と地球の抗争状態を恒久的に持続させることだ」
ディアナ(………)「戦争を意図的に継続させるつもりだというのか?」
ギンガナム「そう。我らが知る限りの黒歴史に記されているとおり…」「戦いこそが人を成長進化させるものだからな」
ディアナ「相変わらず猛々しい男よ」
ギンガナム「猛々しい、結構なことではないか」
ディアナ「そのようなものにはターンXを預けておけません」
ギンガナム「何と。今の言葉、冗談と聞いたが」
ディアナ「月の女王として命令します」「ギム=ギンガナム、マウンテンサイクルで掘り出したモビルスーツを渡してもらいます」
ギンガナム「何の話かと思えば、ハハハハ!」「あれは我らが掘り出した物。それに2500年の昔から武力を司る者以外、誰があれを操れようか」
ディアナ「…お前達は武力を司っているのではない。もてあそんでいるのだ」「そのような者がターンXを操れば、過去の悲劇の繰り返しとなる」
ギンガナム「太古の文明を破壊した∀を阻止したのが小生とターンXであることをお忘れか?」
ディアナ「そうした物言いが黒歴史を作るのです」
メリーベル「ディアナ=ソレル! 嫌いな奴! 小麦を作ることしか知らない女王さんなんか!」
ディアナ「女王殺しの汚名を着る覚悟があるのならおやり。かしましいだけの者」
メリーベル「かしましいだけ!?」
ディアナ「もしくは操り人形さん」
メリーベル「!!」
ミドガルド「御大将! 本艦の前方に多数の高熱源体の反応があります!」
ギンガナム「現れたな…。月の悪魔、D.O.M.E.の守護者達が…」
ディアナ「今ならまだ間に合います。艦を引き返させなさい!」
ギンガナム「もう遅い」
ディアナ「今までもD.O.M.E.に手出しした者はことごとく守護者達に倒されているのですよ」
ギンガナム「だからこそ、ディアナをここへ連れて来ている」
ディアナ(………)
ギンガナム「太古の昔、月都市建設に功績を残したメンテナー家…」「そして、宇宙での食糧生産に功績を残した王家・ソレル家の人間に…」「D.O.M.E.は牙をむかぬのであろう?」
ディアナ(………)
ギンガナム「さあ、全ムーンレィスの命と引き換えに…」「それる家の名を告ぐ者として、ティファと共にD.O.M.E.の封印を解いてもらうおうか
ディアナ(………)
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1終了】

〔敵ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現〕

ティファ「………」「ここが…D.O.M.E.のあるムーンクレイドル……」
ギンガナム「そうだ。数千年の間、人を寄せ付けなかった月の聖域だ」
メリーベル「あの木偶人形は一体何なの、ギム=ギンガナム?」
ギンガナム「あれこそが月の亜k摩…Gビット。D.O.M.E.の自動防衛システムだ」
スエッソン「フフン、数ばかりそろっておっても所詮は烏合の衆。マヒロー部隊でどついてくれるわ!」
ギンガナム「そのようなことを言ってこの地で果てたムーンレィスは数多い。奴らの力を侮らぬほうがいいぞ」
スエッソン「………」
ギンガナム「心配は無用だ。ディアナ=ソレルが我らの下にいる限り、奴らは攻撃を仕掛けて来ない」「では、女王陛下、ティファ…D.O.M.E.への扉を開いてもらおうか」
ディアナ「………」
ティファ「………」
ディアナ「ムーンレィスの女王、ディアナ=ソレルの名の下にD.O.M.E.へ命じます」「我の声に応え、月のゆりかごへ至る門を開けよ」
〔鐘の音〕
ティファ「………」
ギンガナム「フフフフ…D.O.M.E.への扉が開く…」「千年もの間、他者を寄せ付けなかったD.O.M.E.の扉がな! フハハハハハハ!!」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

サラ「ブライト艦長、本艦はムーンクレイドル区域に入りました」
ブライト「ギンガナム艦隊は?」
サラ「すでにムーンクレイドル内へ侵入しています」
ジャミル(………)
ブライト「よし、我々もムーンクレイドルへ侵入する。モビルスーツ部隊を出撃させろ!」
ジャミル(果たして、我々は千年もの間ムーンクレイドルを防衛してきた月の悪魔達に勝てるのか…!?)

〔レーダー反応〕
ガロード(………)(今度こそ…今度こそティファを助けなきゃ…!)
輝(………)「ガロード、独りでティファを助けようと思ってちゃダメだ」
ガロード「!」
輝「俺もさ、前にミンメイって女の子を敵に連れ去られちまったことがあるんだ」
ガロード(………)
輝「その時は頭が真っ白になって…先輩達が一緒じゃなかったら俺は撃墜されていたと思う」
ガロード(………)
輝「俺達もティファの救助に協力する。だから、絶対に独りで突っ走るんじゃないぞ」
ガロード「…ああ、わかった」
輝「よし…じゃ、出撃しよう」
ガロード「あ、あのさ…」
輝「?」
ガロード「その、ミンメイって人は…」
輝「もちろん、助かったさ。今は離ればなれになってるけどね…」
ガロード(………)
ハロ「出撃ダ! 出撃ダ! ミンナ急ゲ!」
ウッソ「わかってるよ、ハロ!」
シャクティ「ウッソ…」
ウッソ「シャクティ、どうしたの、こんな所にいて…!? 早くカルルを連れて艦の中央部に!」
シャクティ(………)「…私の連れて行って」
ウッソ「!! 私もって…シャクティもついて来るって言うの!?」
シャクティ「…ええ」
ウッソ「な、何言ってるの! 次の戦いは…」
シャクティ「お願い、ウッソ。私は行かなければならない…」
ウッソ「ど、どうして?」
シャクティ(………)
【シナリオデモ2終了】


サブタイトル
「私はD.O.M.E.…
 黒歴史を封印する者」


【戦闘マップ2開始】
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃ユニット選択〉
フォッカー「これが…D.O.M.E.…。そして、あれがマイクロウェーブ送信施設か」
ロラン「僕達ムーンレィスが生活している月都市…そして冬の宮殿にエネルギーを供給している場所…」「つまり、ここは月の生命線なんです」
ジャミル「そして、黒歴史の秘密が封印されている場所。だからこそ、ここはムーンレィスにとっての聖域とされて来た」
ガロード(ティファ…! 待ってろよ、必ず助け出してやるからな!)
カトル「………」「間違いありません…。この場所に見覚えがあります……」
デュオ「あ、ああ…ここはムーンクレイドルだ。俺やヒイロ達がガンダムを預けていた……」
ファ「え、ええ…。私もこの世界に来る前はここにいたもの…」
トロワ「敵はモビルドールか…」
ジャミル「いや、あれはニュータイプに対応するフラッシュシステムによって遠隔操作されるGビット…」「月の悪魔の正体はあれだ」
ガロード「………!」
五飛「だが、所詮はモビルドール…ただの人形に過ぎん」
ジャミル「いや、Gビットを甘く見るな。マイクロウェーブ送信施設によってほぼ無限にエネルギーを供給され…」「さらにニュータイプ能力によって遠隔操作されているため、通常の機体をはるかに超える機動性を持っている…」
デュオ「つまり、ニュータイプとゼロシステムとモビルドール、ゴーストX9を足して4で割った奴ってことね。それって、最悪…」
ヒイロ「………」
イサム「ま、俺達の相手をするには最適の奴らってことか」
ガロード「ヘッ! そんな奴らが束になってかかって来てもDXのサテライトキャノンで…」
ジャミル「無理だな。マイクロウェーブ送信施設はD.O.M.E.の管理下にある。こちらのサテライトキャノンは使えない」
ガロード「な、何で!?」
トロワ「当然だろう。D.O.M.E.が自分を攻撃しようとする側の機体にマイクロウェーブを送信するはずはない」
ガロード「そ、そっか……」(! 待てよ…じゃあ、何でD.O.M.E.は今までGXやDxにマイクロウェーブを…?)
アムロ「Gビット…ニュータイプが遠隔操作するモビルスーツ型のファンネル…」「ならば、D.O.M.E.の中にはニュータイプが存在していることになる」
カミーユ「!」
ガロード「!!」
アムロ「だからこそ、D.O.M.E.との接触にはティファというニュータイプが必要だったと考えれば、納得がいく」
コウ「し、しかし、アムロ大尉…! ここは千年以上もの間、封印されていたんでしょう?」「そんな所にニュータイプがいるなんて…」
アムロ「ああ…」「俺達の時代…新西暦時代のムーンクレイドルにはニュータイプやフラッシュシステムなど存在していないはず」
カトル「そうです…イージス計画にもサイコミュやゼロシステム、T-LINKシステムなどの装置は組み込まれていません」
お町「ジャミルは何か知らないの?」
ジャミル「D.O.M.E.はムーンクレイドルの管理システムだ。そこにはニュータイプどころか人間すらも存在してないはずだ」
ボウィー「じゃ、中にいるのはニュータイプの幽霊だったりして」
キッド「何だか怪談じみて来たねえ…」
アイザック「いずれにせよ、我々が求める真実はD.O.M.E.の中にある」
お町「求めよ、さらば与えられん。叩けよ、さらば開かれん…ってね」
キッド「おんや…お町さんて、詩人だねえ」
お町「どういたしまして」
クワトロ「艦長、ここが我々の時代のムーンクレイドルとほぼ同じ構造だと仮定すれば…」「D.O.M.E.はマイクロウェーブ送信施設の地下にあるはずだ」
ブライト「よし! ラー・カイラムでマイクロウェーブ送信施設を制圧する! 本艦の目標地点はここだ!」
〔カーソル、目標地点を指定〕
ロラン「ブライト艦長…!」
ブライト「わかっている。各員へ、くれぐれもマイクロウェーブ送信施設そのものには攻撃を加えるな」「そこを破壊すれば、全ムーンレィスの生命に関わるぞ!」
ジュドー「ってことは…ハイメガキャノンやメガバズーカランチャーが使えないってことか…」
ハロ「ソウダ! マップ兵器ハ 使用禁止ダゾ!」
ボウィー「ええっ、マジかよ!?」「って、俺ちゃんの仔猫ちゃんにはそんなの付いてないけど」
ウッソ「シャクティ…」
シャクティ「ごめんなさい、ウッソ…無理を言ってしまって…」
ウッソ「気にすることないよ。シャクティが何かをしなければいけないのなら…僕はそれを手伝う」「それに、甲児さんにも言われたとおり…君は僕が守ってみせる」
シャクティ「…ありがとう、ウッソ…」
<戦闘開始>

<1EP>

ミドガルド「御大将、ラー・カイラムがGビットと戦闘に入りました」
ギンガナム「フン、ここまでたどりつけるかどうか見物だな」「それより、D.O.M.E.の中枢ブロックの扉は開いたか?」
ミドガルド「いえ…封印の解除に手間取っておりまして…」
ディアナ「ギンガナム、ラー・カイラムへの攻撃を即刻中止させなさい」
ギンガナム「お言葉だが、女王…。ここの防衛システムはD.O.M.E.が管理し、侵入者排除のプログラムによって動いている」「命令変更のコードでもない限り、それは不可能な話だ」
ディアナ「……!」
ティファ(ガロード……)(ガロード、お願い…ここから逃げて…)

<2PP>
ブライト「各員へ! ラー・カイラムの目標地点はここだ! それから、マップ兵器は使用するな!」
〔カーソル、目標地点を指定〕
トーレス「了解! ラー・カイラムを前進させます!」
ブライト「状況は!?」
トーレス「敵の防衛網は強固です! 突破は容易ではありません!」
ティファ(みんな…逃げて…!)
〔ニュータイプの共鳴〕
ティファ「!」
カミーユ「今のは…!?」
プルツー「誰かが私達に語りかけて来た…?」
ジュドー「でも、誰が!? この感じはティファさんじゃないだろ!」
アムロ「………」(まさか…)
シャクティ(…………)
ウッソ「どうしたの、シャクティ!?」
シャクティ「D.O.M.E.の中に…人の意志を感じる…」
ウッソ「意志だって!? D.O.M.E.はただのシステムじゃなかったの!?」
シャクティ「でも…誰かが私達に語りかけて来たような感じがしたわ…」
ウッソ「………」(もしかして…アムロ大尉が言ってたように…?)
ティファ(………)(…この感じ……目覚めようとしている……本物のD.O.M.E.が……)(…今まで私に語りかけてきた…本当のD.O.M.E.が…)(これならば…未来への道が開かれるかも知れない…)

<3PP以降、毎PP>
ブライト「各員へ! ラー・カイラムの目標地点はここだ! それから、マップ兵器は使用するな!」
〔カーソル、目標地点を指定〕

<敵を1機撃破・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
敵増援1~10、10回まで繰り返し)

<敵を11機撃破orブライトが目標地点へ接近・敵増援11出現>
〔敵ユニット出現〕
カミーユ「!!」
ジュドー「あ、あれって…ヒュッケバインMk-IIとグルンガスト弐式!?」
コウ「あ、ああ…量産型の……!」
輝「何でヒュッケバインとグルンガストがこんな所にいるんだ!?」
カトル「………」「ありうる話です…。新西暦時代、ムーンクレイドルには施設防衛用としてあの2機の量産型が少数配備されていました」
輝「あの2機も…ムーンクレイドルの守護者なのか…!?」
デュオ「けど、あいつの乗ってた試作型ならまだしも、量産型だろ!? Gビットごとブチ壊してやるまでだぜ!」
ギンガナム「ほう…あのような機械人形は見たことがないな」
ミドガルド「ここの施設にあらかじめ配備されていたか…マウンテンサイクルで保存されていたものでしょう」
ギンガナム「フフフ…素晴らしい防衛システムでではないか」
ディアナ(このままではラー・カイラムの人達が…)

<敵増援11出現後、ブライトがさらに目標地点へ接近・敵増援12出現>
〔敵ユニット出現〕
トニヤ「新たな敵機出現!! 本艦に狙いを定めています!!」
ブライト「何!? 援護の機体をこちらに回せ!!」

<マップ兵器使用>
サラ「マイクロウェーブ送信施設が攻撃の余波を受けて損傷しました!」
ブライト「いかん、それでは月都市が…!!」
(→GAME OVER

<ブライトが目標地点へ到達・勝利条件達成>
トーレス「ラー・カイラム、マイクロウェーブ昇進施設上空に到達しました!」
ブライト「よし…内部への侵入口を探せ!」
サラ「了解です!」
〔敵ユニット離脱〕
トニヤ「敵機の反応、消えました!」
ブライト「………」「D.O.M.E.が我々を受け入れるのか…!?」
サラ「いえ、違います! 新たな敵機の反応が!!」
〔敵ユニット出現〕
ブライト「囲まれた…! やはり…駄目なのか!?」
ギンガナム「当然だろう。お前達にはD.O.M.E.と触れる資格はない。二つの鍵は私の下にあるのだからな」「お前達は侵入者としてD.O.M.E.に排除される道しか残っていないのだ…」
ティファ「いえ…道は他にもあります」
ギンガナム「何!?」
ティファ「…D.O.M.E.……私達の声を聞いて下さい……」「そして、本当のあなたを取り戻して下さい…」
ディアナ「ティファ、あなたは……」
ギンガナム「何をしている、ティファ=アディール!?」
ティファ(………)
〔ニュータイプの共鳴〕
カミーユ「! ま、まただ…」
ジャミル「こ、これは…!?」
サラ「ブライト艦長! Gビットの動きが止まりました!」
ブライト「何? どういうことだ!?」
カリス「…誰かの声が聞こえる…?」
ティファ「…D.O.M.E.…私達に答えて下さい……」
シャクティ「ティファさん……」
ティファ「シャクティ……あなたの意志も…本当のD.O.M.E.へ…」
アムロ「本当のD.O.M.E.!?」
シャクティ(………)「D.O.M.E.…お願いです…私達を導いて下さい」「そして…私達に真実を教えて下さい…」
ウッソ「シャクティ…シャクティは…D.O.M.E.と話しているの!?」
シャクティ「………」
ミドガルド「そ、そんな馬鹿な! D.O.M.E.はただのシステムのはずだ! そんなものと意志を疎通させるなどと!」
ギンガナム「………」
シャクティ「私達は真実を知ることによって降りかかる災いを恐れてはいません…」「それに私達は罪を償わなければならないんです…」
ウッソ「罪…? 罪だって…?」「………」「そうだ…僕達は…バルマー戦役で地球圏の存続と引き換えに大きな罪を犯したんだ…」「そして、それが原因でこの未来世界は今のような姿になってしまったのかも知れない…」
ブライト「………」
アムロ「………」
ウッソ「もし、そうだとしたら…シャクティが言ったとおり、僕達はその罪を償わなければならないんだ…」
クワトロ「………」
ウッソ「この未来世界で同じような過ちを犯さないためにも…」「だから、D.O.M.E.…僕の声が聞こえているのなら、僕達に真実を教えてくれ!」「そして、僕達に罪を償う機会を…!」
シャクティ「………」
ウッソ「D.O.M.E.…! 僕の声が聞こえているのなら…!!」
〔カーソル、目標地点を指定〕
〔鐘の音〕

声「攻撃ヲ 中止スル。選バレタ者ハ ムーンクレイドル ノ 入口ヘ……」
トニヤ「艦長! Gビットから通信が入っています!」
ブライト「!!」
声「攻撃ヲ 中止スル。選バレタ者ハ ムーンクレイドル ノ 入口ヘ……」
ジャミル「…我々にもD.O.M.E.の扉が…」
ブライト「開かれるのか……!?」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

リリ「グエン様…これ、まるで墓地みたいだと思いませんこと…?」
グエン「静けさといい形といい、そうは見えますが…」
メシェー「それにしちゃ盛大なお墓だねえ」
キエル(………)
ディアナ「その感想はある意味、間違いではありません」
キエル「ディアナ様!」
ディアナ「何故なら、ここには人類の罪の歴史が葬られているからです」
ロラン「ディアナ様! ご無事で…」
ギンガナム「それ以上動くなよ、ローラ=ローラ!」
ロラン「!」
キエル(………)
ギンガナム「とりあえず、今は休戦だ。お前達にもD.O.M.E.へ触れる資格が与えられたようだならかな」「ただし、女王の身柄をこちらで預かっていることを忘れるな」
アムロ(あの男が……)
グエン(ギム=ギンガナムか…!)
ウッソ(カテジナさんは…カテジナさんはいないの!?)
メリーベル「いいかい? 下手な真似をすると女王が死ぬことになるよ!」
ハリー「貴様! ディアナ様のお命を奪うというのか!」
メリーベル「アハハハ、そうだよ。それにディアナはもう一人いるんだから、片方が死んだって問題ないだろ?」
ハリー「おのれ…!」
ギンガナム「そういうことだ、ハリー=オード。女王の犬は大人しく引き下がっていろ」
ハリー「く……!」
ガロード「おい、チョンマゲ野郎! ティファはどこにいるんだ!?」
ギンガナム「さあな。D.O.M.E.の導きでいずこかへ行ったようだ」
ガロード「き、貴様ぁ…!」
輝「落ち着け、ガロード。さっき言ったことを忘れたのか?」
ガロード(………)
〔大きな扉の開く音〕
アグリッパ「放せ! 放さぬか、この無礼者!」
ミドガルド「そうは参りません。侵入者は捕らえよとの命令です」
ディアナ「アグリッパ=メンテナー…!」
ギンガナム「ほう…貴様もここへ来ていたか」
クワトロ「あの男は何者なのだ?」
ハリー「月都市の管理を司る者だ。そして、ディアナ様の地球帰還作戦を妨害した黒幕…」
クワトロ「…イノセントのカシム=キングと同じか」
ハリー「…そういうことになる」
ギンガナム「ここへ何をしに来た、アグリッパ? 争いを恐れる小心者は白の宮殿で震えておれば良いものを」
アグリッパ「∀とターンXの意味に気づかぬ蛮族どもに黒歴史を示すわけにはいかぬ!」
ギンガナム「なるほど…それで黒歴史のデータを消しにでも来たか」
アグリッパ「古代史は∀とターンXが終息させたのだ。それが全てなのだ。全て過去の物…!」「無知な地球人共がそれを知る必要はない!」
グエン(………)
ディアナ「ただ月に踏みとどまり、延命策を講じるアグリッパ=メンテナー…」「ギム=ギンガナムは封じられた武力を解放して喜ぶだけ。グエン閣下は人類の英知の発展のためにと行動される…」「…が、そのような皆が集まれば大きな災いを呼びこむだけなのです」「何故、古代史が黒歴史と呼ばれるようになったのかお考えなさい」
アグリッパ「物事を知ればいいということではない! 知ることによって混乱が起こるということもあるのだ!」
〔画面、発光〕
ブライト「こ、これは…!」
メシェー「見て! 天井や壁に映像が!」
ジョゼフ「何だ、あの大きな筒は!?」
ソシエ「…地面に落ちて行く……」
アグリッパ「あれは…100万人の人々が住むスペースコロニーが地球に落ちたところだ」
グエン「スペースコロニー…? 地球に落ちる…?」「あれは映画じゃないんですか!?」
ブライト「ま、まさか…あの映像は…一年戦争のコロニー落とし…!」
アグリッパ「そうだ。これは古代の歴史…新西暦期の記録なのだ」
メシェー「見て! ホワイトドールと赤いボルジャーノンだ!」
ソシエ「ちょっと違うんじゃない? 古っぽいもん」
ジョゼフ「ホワイトドールが一方的にやられている…」
アムロ(…あれは……)
ギャバン「ほう…いつの時代もボルジャーノンは大活躍しているらしいな」
アグリッパ「あの映像は最も初期の宇宙戦争に参加していた…」「白き流星と赤い彗星という戦士達の戦いを記録したもの…」
カミーユ(………!)
アムロ(間違いない…あれは…RX-78ガンダムと…)
クワトロ(私が乗っていたザクIIか…!)
ガロード「! 今度は空からでっかいイン石が!!」
輝「せ、先輩……!」
フォッカー「あ、ああ…あれは…マクロスだ…!!」
アグリッパ「このイン石こそが何百年も続くアーマゲドンの始まり…」
コウ「こっちの映像は…マジンガーZが映っている…!」
ロラン「竜馬さんたちのゲッターロボも…!」
フォウ「カ、カミーユ…!」
カミーユ「あ、ああ…あれは俺のゼータと…フォウのサイコガンダム…」
ジュドー「そ、それに…ダブルゼータと…」
プルツー「あたしのクイン・マンサ…!」
ソシエ「ど、どうして…?」「どうしてみんなの機械人形が映ってるの!?」
カミーユ(………)
ロラン「まさか、みなさんがいた時代とは…! この映像は……」
クワトロ(………)「そう。これは我々の時代で起きた…バルマー戦役の記録だ」
ロラン「!!」
アグリッパ「その忌まわしい名を冠する戦いは外宇宙の者達あでも巻き込み…地球を滅亡の危機にまで追い込んだ」「そして!」
〔画面、発光〕
メシェー「な、何、この爆発!?」
リリ「光の渦が…!」
グエン「広がっていく……」
フォッカー「こ、こいつは……!」
ブライト「SDFの最終作戦の…!!」
アグリッパ「この輝きこそが黒歴史の発端…」「そして、我らの父祖が地球を追われる原因となった……」
〔画面、発光〕
ソシエ「映像が…消えちゃった……」
デュオ(………)「な、なあ…今のって……」
カトル「はい…太陽系外でSDFが発生させた…超重力崩壊です…」
ウッソ「や、やっぱり…この未来世界は……」
クワトロ(………)
アグリッパ「そう。戦いの果てにお前達が選択した愚行による結果なのだ」「新西暦期の者達は地球を襲った大衝撃波を防ぐための策を立てたが…」それは完全ではなく、結果として地球環境は劇的に変化した」
ブライト(………)
アグリッパ「そして、その大異変を生き延びたのは…」「このムーンクレイドルの人工冬眠施設で眠りについていた我が父祖だけだったのだ」
カミーユ「!」
カトル(や、やはり…僕達がいなくなったせいで…)
コウ(イージス計画は失敗に終わってしまったのか…?)
ロラン(………)
アムロ(………)
ギンガナム「フ、フフフ…」「やはり、人の歴史は戦いで彩られている。人は戦いを捨てることなど出来ぬ」「アグリッパ、それにディアナ…お前達がムーンレィスに示した道は間違っていた」
アグリッパ(………)
ディアナ(………)
ギンガナム「ソレル家とメンテナー家による千年の平穏など所詮は絵空事…」「人の闘争本能を不自然に抑えつけていただけに過ぎん!」
アグリッパ(………)
ギンガナム「戦いこそ人を進化させるもの。お前達によってそれを封じられたムーンレィスは…」「人工冬眠を繰り返すだけの軟弱な生物に退化してしまっている!」
アグリッパ(………)
ギンガナム「これではイノセントに生体改造を受けたシビリアンの方が余程人間らしいわ!」
アグリッパ「笑止。イノセントの人類再生計画など蛮族を作り出すだけの愚行に過ぎぬ」「それに対し、我が父祖達は人を平穏へ導くための素晴らしい管理者を作り出した」
ギンガナム「管理者…?」
アグリッパ「そう。それこそがこのD.O.M.E.…」「旧時代に存在していたニュータイプという人種を組み込んだ管理システムなのだ」
ジャミル「!!」
ブライト「D.O.M.E.がニュータイプを…」
カミーユ「組み込んだシステムだって!?」
カリス(………)
フォウ(………)
アグリッパ「そう。ニュータイプは超感覚を持った能力者…」「我が父祖達はそのニュータイプを遺伝子レベルまで解体し…」「このD.O.M.E.に組み込んだ。そして、ムーンクレイドルの管理を委ねたのだ」
カリス「ニュータイプを…遺伝子レベルで解体…!」
ジャミル(………)「私は自分が何者であるかと追い求めてここまでやって来た。答えはまだ見つかっていない」「だが、これだけは言える。ニュータイプは神ではない! 戦争の道具でもない!」「ニュータイプの命を奪い、そのような姿にする権利など…誰にもないはずだ!」
アグリッパ「だが、ムーンレィスはこのD.O.M.E.のおかげで今日まで生きて来たのだぞ?」
ジャミル(………)
アグリッパ「記録によれば、ニュータイプは戦闘能力に優れた人種でもあったという」「そして、我が父祖達はD.O.M.E.に防衛システムとしての側面も持たせた」
ディアナ「それは…ギム=ギンガナムのように闘争本能を甦らせた者から…」「月の生命線である太陽発電施設を守るためですね?」
アグリッパ「そのとおり。我らむーんれぃすの離反者・イノセントとそのしもべ、シビリアン…」「さらに人類以外の外敵から月そのものを守るためだ」「そして、ニュータイプの能力を生かして開発されたものがフラッシュシステムであり…」
ガロード「サテライトキャノンを持ったGXだっていうのか!?」
ジャミル(………)
アグリッパ「そうだ」
ガロード(………)
ロラン「な、なら…ホワイトドールとターンXはいったい何なんです!?」「その二体が古代史を終わらせたというのはどういうことなんですか!?」
ディアナ(………)
ロラン「そして…月光蝶という言葉の意味は…!?」
ギンガナム(………)
ジャミル(………)
アグリッパ「お前達がそれを知る必要はない」「それよりも∀はターンXによって封印されなければならぬ」「そして、お前達はD.O.M.E.に管理された平穏の中で生きていけば良いのだ」
ロラン「そ、そんな…!」
アグリッパ「もっとも、黒歴史の真実を知ったお前達はここから出られぬが」
フォッカー「そりゃどういう意味だ!?」
アグリッパ「忘れたのか? ここはムーンクレイドル…もう一つの冬の宮殿である」
ディアナ「!? アグリッパ!」
アグリッパ「お前達はD.O.M.E.によって冷凍刑に処され、ここに封印されるのだ」
ジュドー「な…!」
フォッカー「何だとぉ!?」
アグリッパ「それがお前達に与えられた未来である。享受するが良い」
ティファ「いいえ。D.O.M.E.はそんな未来を私達に与えはしません…」
アグリッパ「!」
ガロード「ティファ!!」
アグリッパ「何だと!?」
ティファ「D.O.M.E.…私の心を感じて下さい。そして…」
〔画面、発光〕
声「私はD.O.M.E.…黒歴史を封印する者……」
ティファ「これがD.O.M.E.…肉体を失ってもなお存在する意志…」
アグリッパ(………)(こ、こんな馬鹿な…)(D.O.M.E.は自立回路を持ったただのシステムに過ぎぬはず…)(そ、それが…まるで自分の意志を持っているかのように話すとは……)
声「ありがとう、ティファ。それにシャクティ…」
ティファ(………)
シャクティ(………)
声「君達の呼びかけのおかげで、僕は目覚めることが出来た…」
アグリッパ「ば、馬鹿な…!」「システムに組み込んだニュータイプ本来の人格が戻ったというのか!?」「こ、こんなことはありえん! 人格など、とうの昔に消去されているはず!」
ガロード「D.O.M.E.! あんたは何のために俺やティファをここへ呼んだんだ?」
声「君達に黒歴史の真実を教え、未来を託すために…」
ギンガナム「黒歴史の真実! それは先程見せてもらった。戦いに彩られた人類の歴史をな…」
声「そう…人類の歴史は戦いの繰り返しだった」「そして…その過程の中で生まれた物の一つにニュータイプという概念があった」
アムロ(………)
声「その力を神と等しく崇拝する者、制御し、利用しようとする者…別の力に転換しようとする者…」「かつて力を持っていた者…人工的に力を作り出そうとする者…否定し、封印しようとする者…」「様々な時代の、様々な者達がニュータイプという言葉を捉えている…」「でも、それはある意味では仕方のないことかも知れない」「僕らはニュータイプという幻想でつながった世代なのだから」
アグリッパ「ニ、ニュータイプが幻想だというのか!?」「ならば、お前のその力…! 己を幻と定義するなら、機械に意志を宿らせる超常をどう説明するのだ!?」
声「それは僕の中にある力によるものだ」
ジャミル「その力こそ人類の革新…ニュータイプと呼ばれる力ではないのか?」
声「そう思いたい気持ちは理解出来るけど、残念ながらそれは違う」「僕は人を超えた力を持つ存在であって…ニュータイプではない」
クワトロ(………)
声「僕に何故、力があったのか…それは僕にもわからない。人がいうように時代が生んだ突然変異だったのかも知れない」
カミーユ(………)
声「だが、僕の力は道を失った人々にとって新たなる価値観となってしまった」「それがニュータイプという言葉だった。僕の終わりと共にニュータイプという言葉も消えるべきだった」「けれども、メンテナー家の人間のようにそれに囚われてしまったひとびとはその次を求めてしまった」
アグリッパ「何を言う! ニュータイプの力こそ我らムーンレィスを導くものなのだ!」
声「それもまた幻想に過ぎない」
アグリッパ「な、何…?」
声「それに囚われている限り、ムーンレィスに未来はない」
アグリッパ「ならば! ニュータイプとは一体何だというのだ!?」
声「宇宙という新たな環境に対して、適応能力を発揮した人間のことだ」「それは僕のような特殊能力者を意味するものではない…」
クワトロ「ならば、お前は我々の時代に存在していたサイキッカーやサイコドライバーなのか?」
声「違う。そして、それもまた幻想だ。人が神のごとき力を持つと思うこと自体が間違っているんだ」「人はいかに優れた力を持っていても神にはなれない。人は万能の存在ではない…」
アグリッパ(………)
ジャミル「では、私にも答えをくれ」「私はあの時、少年だった。自分がニュータイプであると信じて戦ったのだ」
ディアナ(………)
ジャミル「そして、戦いの中で時を見た。未来を感じた。それが全て幻だったというのか!? 教えてくれ!」
声「そう、全ては幻だ。例えどんな未来が見えたとしても…」「それを現実の物にしようとしない限り、それは手に入らない」
ジャミル(………)
声「ニュータイプを求めてさすらう時代…」「そして、ニュータイプという幻想にすがって生きる時代はもう終わったんだ」「君達は自分達の手で新しい未来を作っていなければならない」
ジャミル「新しい未来を作る…」
声「それは不可能なことではない…そこにいるがロードという少年はそれを繰り返して来た」
ガロード「え? 俺!?」
声「君はティファの予見した未来をことごとく変えてきた」
ガロード「俺はただ…ティファのことを守りたいと思っただけで…特別な力なんてないし…」
声「その心の強さが未来を変える力を与えたんだ。そして、これから君を待つ戦いに必要なもの…」
ギンガナム「未来を変える力だと…? 笑わせてくれる!」
ジュドー「何だと!?」
ギンガナム「今までの例を挙げればわかるだろう…?」「お前達イレギュラーは衝撃波で地球を荒廃させ…」「ジャミル=ニートはGXのサテライトキャノンで地球を炎に包み…」
ジャミル(………!)
ギンガナム「∀は月光蝶によって地球文明を埋葬した」
ロラン「ホワイトドールが文明を…埋葬!?」
ギンガナム「こやつらによって作られる歴史、変えられる歴史などロクなものではない」
アグリッパ「そう。∀は我々父祖達と同じようにナノマシンを地球上へまいたのだ」「ただ、我々と決定的に違うのはその目的!」「我々はナノマシンによって地球環境を再生させようとしたが…」「∀はナノマシンによって地球文明を砂に変え、大地に同化させたのだ」
ロラン(………)
アムロ「それが…ホワイトドールに隠された能力か!」
ディアナ「そして、その任務が終わって∀はマウンテンサイクルに自らを埋めたのです」
ロラン「∀って…そういう機体だったのか…!」
ギンガナム「そいつの監督がターンXなんだよ!」
ロラン(………)
ディアナ(………)「月の統治者、ディアナ=ソレルがアグリッパ=メンテナーとギム=ギンガナムに命じます」「今すぐ軍を退きなさい」「…そして、地球に降りているディアナ・カウンターのあなたの将兵達のスパイ行為もやめさせなさい」
アグリッパ「それでは、ディアナ・カウンターが解体しますぞ」
ディアナ「私と貴公の名を以てディアナ・カウンターを解体すればよい」
アグリッパ「地球に降りた者達がその命令を聞きましょうか…?」
ディアナ「何…?」
アグリッパ「闘争本能に火がついた者達はそうなります」「私はムーンレィスには黒歴史という真実など知らせず、永遠に穏やかに暮らさせたかったのです」「だが、闘争本能を目覚めさせた者は月から排除するしかないのです」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

アグリッパ「ひ!」
ハリー「このD.O.M.E.を攻撃する者がいるのか!?」
ギンガナム「スエッソンだな。メリーベル、退くぞ!」
メリーベル「えっ!? D.O.M.E.はどうすんのさ!?」
ギンガナム「その正体が自分の意志を持つ機械であるなら、こちらの言うことは聞かんだろう」「ならば、もはやここに用はない。それに我らにはターンXという力もある」
メリーベル「ディアナとティファは?」
ギンガナム「無論、連れて行く!」
メリーベル「アハハハハ! そうこなくっちゃ!」
ディアナ「!」
ティファ「!」
ロラン「しまった、ディアナ様達が!!」
〔銃声〕
メリーベル「! 誰だ!? 銃を撃ったのは!?」
キッド「イェイ!」
メリーベル「よくもやってくれたね!」
キッド「可愛い顔して、そういうおイタすんのは感心しねえな」
ロラン「キッドさん!」
キッド「こういうこともあろうかとさっきから隙をうかがってたのさ」
ボウィー「別に出番がなかったってワケじゃないのよ。そこんとこ、誤解しないでチョーね」
ポンチョ「へへへ…VIPを助ければ後で特別報酬ってのが頂けるかも知れませんでゲスからねえ」
キッド「おいおい、ポンチョ。そういうこと言うの、やめてくれよ。カッコつかねえだろ?」
ボウィー「そそそ。女性を助けるのは男の務めですからして」
ギンガナム「フン…! イレギュラー共め…この決着は地球でつけてくれようぞ!」「争いあふれる地球でな! フハハハハ!!」
キッド「待ちやがれ!!」
アイザック「追うな、キッド。今はディアナ女王とティファの身柄を確保することが先決だ」
ハリー「ご無事ですか、ディアナ様!」
ディアナ「ええ…大丈夫です、ハリー」
キエル(………)
ディアナ「それよりも、ギンガナムは?」
ハリー「ムーンクレイドルから脱出し、地球へ向かうつもりのようです」
ブライト「地球へ…!?」
ディアナ「アグリッパ=メンテナーは?」
ハリー「…先程から行方が知れませんが…」
ボウィー「お、おい、キッド!」
〔蛇の鳴き声〕
〔銃声〕

アイザック「どうした、キッド!?」
キッド「ふ~っ、危なかったぜ…そこにコブラがいたんだよ」
アイザック「コブラだと…!」
キッド「しかし、何でこんな所にコブラなんかが…?」
ポンチョ「ア、アイザックの旦那! 大変でゲスよ!!」
アイザック「どうした?」
ハリー「…アグリッパが先程の騒ぎに紛れて何者かに殺されていた」
アイザック「………!」「その手口は…あの男…! これはカーメン=カーメンの仕業か…!」
ボウィー「な、何だって!?」
ハリー(………)「…ディアナ様に仇なした男には相応しい結末か……」
アイザック(………)
声「ティファ=アディール…」
ティファ「D.O.M.E.…」
声「君はガロードと出会って、初めて自分の力を求めたね? 強くなりたいとすら思っただろう?」
ティファ「…ガロードと生きる未来を悲しい時代にしたくなかったから…
声「今も自分の力を認めているかい?」
ティファ「…出来ることなら普通の人間として暮らしたい」「でも、未来のために私の力を役立てることが出来るなら…」
声「…そうか。ならば、君が自分の力を必要としなくなった時…」「君の願いはかなえられるだろう」
ティファ「…はい…」
ディアナ(………)「D.O.M.E.…今まで私達を見守って下さったあなたにお礼を申し上げます」
声「…僕は道を示したに過ぎない。そこを歩くのは君達自身だよ…」
ディアナ「ええ…わかっております」
声「そして、イレギュラーの諸君…」
ブライト(………)
アムロ(………)
声「過去の行為に対して、罪悪感を感じる必要はない…」「あの事実は僕達にとってもはや歴史の1ページにしか過ぎない」
クワトロ「では、我々がこの時代へ転移して来た理由とは何なのだ?」
声(………)「それは僕にもわからない。ただ、一つだけ言えるのは…」「君達はこの時代へ来る必然性があったのだろう」
クワトロ「必然性……」
声「僕の中に残された記憶によれば、このムーンクレイドルには対になるものが存在していたという」
ウッソ「対になる存在…それって!」
ブライト「アースクレイドルのことか?」
声「二対のクレイドルは僕が生まれる以前に造られたものだ…だから、僕にもアースクレイドルの詳細はわからない」「だが…もし君達がもう一つのクレイドルに触れることが出来れば…」「君達の疑問は解決されるかも知れない」
クワトロ(………)
アムロ(………)
声「…僕も元いた所へ帰る時が来たようだ」
ジャミル(………)
ティファ「さようなら、D.O.M.E.……」
ガロード「お、おい! 元いた所に帰るって…!?」
声「ガロード、ティファ…それに皆。古い時代は、これで終わりだ…。未来は君達の手に委ねられる…」(………)「僕は…君達に会えて良かったよ……」
〔画面、発光〕

現在位置 月の首都ゲンガナム

ディアナ「我が親愛なるムーンレィスの人々よ…」「皆を不安にさせる事態が続いたことを心から申し訳なく思います。全ての責任はこのディアナにあります」「ですが、あの悲惨な太古の歴史から蘇った人類が我々ムーンレィスだということを私は皆々様に知ってもらいたかったのです」「そのため、黒歴史のデータをゲンガナムにも流させたのです」

ゼクス「月の首都の混乱はディアナ女王の演説一つで鎮まったか…」
ノイン「これで月の方は万事丸く収まりそうですね」
ゼクス「だが、ディアナ女王が黒歴史の映像をゲンガナムの市民にも公開するとはな…」
ノイン(………)「過去の罪を認め、同じ過ちを繰り返さないようにするためでしょう」「あの方もリリーナ様と同じように戦争というものを正面から見すえ…」「平和・革命・戦争という終わらない円舞曲を何とか断ち切ろうとなさっています」
ゼクス「ああ、そうだな…」

ディアナ「…自覚すべきは人類は再び黒歴史をなぞるかもしれないということです。確かにそれは人類の定めかもしれません…」「それでも私はあなた方と共にその定めに打ち勝ち、新たな歴史を築いていくつもりです…」「それを地球の人々に知らしめるのもまた私達の使命ではないでしょうか」
〔歓声〕
ロラン「ディアナ様…お見事です…」
キエル「ここにお立ちディアナ様が本当のディアナ様なのですね」
ハリー「私はディアナ様をお守りする親衛隊であることを誇りに思います…」「…だからこそ、キエル=ハイム嬢、あなたと出会うことも出来ました」
キエル「ありがとう」
ハリー「守るべきご婦人を二人もいや、もっと持てるかも知れないのです。この役職は…」
キエル「それが嬉しい? 殿方は…?」
ハリー「はい」
キエル「お目はディアナ様に吸い付いたままで…?
ハリー「…本物の眼は他のご婦人を物色中です
キエル「…存じております。そのために赤いサングラスをお外しになれないのでしょう? いやしいお方…女王もご存知ですよ
ハリー「…存じています
ディアナ「…冬の宮殿に眠る一千万のムーンレィスにもこの新しい事態を伝えて…」「…人類の営みを月と地球に行き渡らせ、恒久的な文化圏に確立していかなければなりません」「私は古代からの人々のように、普通に生き死にをする真の生き方を手にすべき時代が来たのだと確信できるようになったのです」「そのために地球の力を借りなければなりません」「…そして同じ過ちを二度と繰り返さぬように共に歩もうではありませんか」「…そして、皆様にお許し頂きたいことがございます」「私に再び地球へ行かせて頂きたいのです」「私はムーンレィスの女王としてギム=ギンガナムの暴走を止めなければならないのです」「…それができれば、地球人は私達に地球で住む権利を認めてくれるようになるでしょう」「ですから、私は…地球と月の未来のために私はもう一度地球に向かいます」
【シナリオエンドデモ終了】

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