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No.103
悲しみを越えて

【シナリオデモ開始】
セニア「それにしても許せないわよね。あたしの設計したデュラクシールを、無断で複製してるんだから」
テュッティ「ラングラン政府には、厳重に抗議しておかないと……いくら、テューディにそそのかされたとはいえ、やりすぎよ」
マサキ「テューディ……どこに行きやがったのか……」
ヤンロン「ラセツとジョグも気になるな」
テュッティ「今、ミオが偵察に出てくれているけど……」
ゲンナジー「今は、待つしかあるまい」
ベッキー「マサキ……だいじょうぶなのかい?」
マサキ「ああ……結局俺は、ウェンディを救ってあげられなかった……だからこそ、テューディを倒さなきゃいけねえ」
ベッキー「……言っちゃいけない事なんだろうけど……それは、ウェンディさんを殺す事に……なるんだよ」
マサキ「わかってる……けど、このままじゃ、ウェンディは、テューディの中に閉じこめられたまま、何もできずにいる……姉の……テューディの悪行を目の当たりにしながら、止める事さえできない……それは、ウェンディにとって、死ぬ事以上の苦痛だろ?」
ベッキー「……そうだね。あんたの言う通りだよ、マサキ。あんたがテューディを倒す……それが結局、ウェンディにとって一番いい事なんだろうね……」
マサキ「……」
ベッキー「マサキ、あんた、いい男になったよ。さびしくなったらいつでも言っとくれ。あたしがなぐさめてあげるよ。ま、もっともあんたには、リューネって言う先約いるみたいだけどね」
マサキ「ふ、何言ってやがる」
セニア「来たわっ!! デュラクシールと……イスマイル!!」
マサキ「そうか……」
リューネ「マサキ……」
マサキ「心配するな、リューネ。俺はもう、迷わねえ……ウェンディの魂を救ってやる……テューディを倒してなっ!!」

ラセツ「……この一戦で魔装機神を亡き者にすれば、私は新たな力を得る事ができる」
ジョグ「ラングランのやつらにやられっぱなしじゃ、腹の虫がおさまらねえ」
テューディ「私の怒り、苦しみ……すべてのラングランの民に、思い知らせてくれる!」
マサキ「ウェンディ……苦しいんだろうな……これから楽にしてやるよ……」
リューネ「ウェンディさん……あたし……あんたの事が好きだから……戦うよ!」
テュッティ「怒りも、苦しみも……すべては心の中に……いまは、敵を倒すのみっ!!」
ヤンロン「テューディ……そのゆがんだ復讐心、存在させるわけにはいかん」
ミオ「ウェンディさん……忘れないから……覚えてるから……だから今は……テューディを倒します!」
シモーヌ「ラセツ……そこまでして野心にかけるの……もうやめて!!」
ラセツ「シモーヌ、言ったはずだ。人はどんな状況におちいろうと、どんな辱めを受けようと、あきらめぬ限り勝つ……と」
シモーヌ「その言葉は、確かに私を救ってくれたわ……けど、あなたは、成すべき事を誤った!!」
ゲンナジー「うらみ、復讐……それは、何も産まん……」
プレシア「お兄ちゃん……負けないで。あたしもがんばるから」
セニア「ウェンディ……もう一度、一緒に仕事したかったのに……」
ベッキー「人は……つらい事を忘れるから生きていけるんだよ……ウェンディさん……」
ロドニー「ラセツ……おのれとの戦いも、これが大詰めやな……あきらめの悪いのがおのれの長所でもあり短所でもあった。けど、いつまでもこんな事しとるわけにもいかんからな。ケリつけたる!」
エリス「魔装機操者として……私は戦う」
ザッシュ「本当は救ってあげたい……けどもう、どうしようもないんですね……」

マサキ「テューディ!! もう終わりなんだよっ!!」
テューディ「バカを言えっ!! 私の復讐は始まったばかりだ!! 貴様らなどにジャマされてたまるかっ!!」
マサキ「復讐が何を生むっ!? 復讐は復讐を生むだけだっ!!」
テューディ「私にとっては、それで十分なのだっ!!」
マサキ「救えねえ……救えねえぜテューディ!!」

リューネ「テューディ……あんたは、ウェンディさんを殺したんだっ!!」
テューディ「それがどうした! 私の犠牲の上で成り立っていたウェンディの人生だ! 今度はウェンディが、私の犠牲になる番なのだっ!!」
リューネ「人生を差し引きで計算するなっ! あんたの生き方なんて、ウェンディさんの生き方に比べたら、価値なんてないよっ!」

ラセツ「シモーヌ……私が誤っているというのなら、正しい道を示してみろっ!!」
シモーヌ「人に生き方を指図するほど、私は傲慢じゃない!!」
ラセツ「ならば、私の生き方に口をはさむな!!」
シモーヌ「他人の犠牲を強いる生き方は、許せない……それだけだよっ!!」

ラセツ「む……むう……これで……終わりだと言うのか……この私が……う、うおおおおおっ!!」

ジョグ「ちっ……もう終わりか……ふ、まあ楽しかったぜ……」

テューディ「こ、このイスマイルが……倒されるのか……なぜだ……。? ウェンディか? そ、そうか、一人では……助け合う……そういうことか……ウェンディ……わかったよ……今になってな……私は、お前がうらやましい……うっ……こ、これで……」
ウェンディ「姉さん……私はいつまでも姉さんと一緒よ……」
テューディ「そうか……ありがとう……ウェンディ……」
ウェンディ「姉さん……マサキ……リューネ……みんな……ありがとう……これで、私達 ……ひとつに……」

マサキ「ウェンディ……」
リューネ「これしか……なかったの……ごめんなさい……」