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リューネの気持ち

【シナリオデモ開始】
テュッティ「そう、デメクサも一人で戦っていたのね……」
ミオ「それで、デメクサさんは?」
マサキ「しばらくは、ここの監視を続けるつもりらしい。なにかあったら、知らせてくれるってよ」
セニア「大丈夫なのかしらね、彼一人で」
マサキ「デメクサなら、なんとかするだろ。それより問題は頭数不足だな……」
テュッティ「じゃ、ウェンディさんに相談しましょう。彼女なら、力になってくれるわ」
クロ「あ、コスモノヴァが故障してたんだ。ニャおせるの、ウェンディさんだけだし、頼んどかニャきゃ」

テュッティ「ただでさえ少ないメンバーが、さらに少なくなっちゃって……。困ったものね」
セニア「リューネ、ザッシュはいつ合流できるの?」
リューネ「さあ? あいつ、どうしてるの?」
ミオ「……これだもんね〜。ザッシュさん、かわいそう。今、ザッシュさんはガルガードの訓練中よ」
リューネ「そうだっけ」
セニア「アハマドはまたどっか行っちゃったしね」
マサキ「点となるとやっぱり、今行方不明になってる連中を探し出さなきゃしょうがねえってことか。マドックじいさんは死んじまったらしいが、まだシモーヌ、ティアン、デメクサ、ベッキーの四人がいる。誰か、あいつらの居場所、聞いたことがあるやつはいないか?」
セニア「あたしのほうでも情報を集めてみたけど、さっぱりよ。手掛かりすらなし」
テュッティ「じゃ、ウェンディさんに相談しましょう。彼女なら、力になってくれるわ」
クロ「あ、コスモノヴァが故障してたんだ。ニャおせるの、ウェンディさんだけだし、頼んどかニャきゃ」

リューネ「……ねえ、テュッティ、ウェンディって、どんな人?」
テュッティ「リューネ、気になるの?」
リューネ「そりゃあね、恋のライバルみたいだし。年はいくつ? 美人ってホント?」
テュッティ「年は、確か今29才のはずよ。美人かどうかは……そうね……彼女が美人でなかったら、地球上の美人の8割は、美人の定義から、外れてしまうわね」
リューネ「……つまり、超の付く美人ってことね? でも、年がね……。よ〜し、若さで勝負っ!!」

フレキ「テュッティ様、レーダーに精霊反応があります。この近くに魔装機がいますね」
テュッティ「こんな所に?」
マサキ「まさか? ここはシュテドニアスから大分離れてるぜ」
テュッティ「用心にこしたことはないわ。少し調べてみましょう」

マサキ「……変わったところはなさそうだが……。反応はこの近くだったんだな?」
フレキ「はい、間違いありません」
マサキ「どこにいやがる!! 隠れてないで出てきなっ!!」

ラセツ「性能のいい精霊レーダーを持っているようだな、おまえたちは」
マサキ「誰だ、てめえっ!? こんな所でなにしてやがる!?」
セニア「あれ……シュテドニアスの魔装機よ!」
テュッティ「まだ、わたしたちとことを構えようというの、あなたたちは!?」
ラセツ「まさか。我々は偵察が任務だ。見逃してもらえれば助かる」
マサキ「偵察だと!? こんな所まで入ってきて、よくもぬけぬけと!」
リューネ「……あんまり人のことは言えないと思う」
ラセツ「我々は、別に戦争を仕掛けるつもりはないよ。しかし……魔装機神がいるとなれば、話は別だ。どうかな、ここだけの話として、我々と一戦を交えてみる気はないかね?」
マサキ「なんだと!?」
ラセツ「正直に言おう。この新型機の性能テストをしたいのだよ。無論、我々が負けても文句は言わない」
テュッティ「そんなこと、できるわけないでしょう!! 早々にここから立ち去りなさいっ!!」
マサキ「……待てよ、テュッティ。いいだろう、あんたらの要求、受けてやろうじゃねえか」
テュッティ「マサキ!? どういうつもりなの!?」
マサキ「いいから、オレに任せな。セニア、記録を頼むぜ」
セニア「え? あ、そうね、わかったわ!」
テュッティ「……まあいいわ。マサキがそこまで言うなら、わたしも相手になるわ」
ラセツ「では、一手、お相手願おう! わたしは、シュテドニアス軍特殊部隊、デオ・シュバイル隊長、ラセツ=ノバステ!」

マサキ「ラセツ……聞き覚えがあるような……。それに、あの声……」

マサキ「? てめえ、どっかで会ったことねえか?」
ラセツ「知らんな」

リューネ「あのさ、マサキ……聞きたいことがあるんだけど……」
マサキ「戦闘中だ、後にしろ!!」
リューネ「……」

ラセツ「なるほど……さすがは魔装機神。この新型ジンオウをも、凌ぐか……。だが、収穫はあったな……。撤退する!!」

マサキ「行ったか……」
テュッティ「マサキ、どういうつもりなの?」
マサキ「後で説明してやるよ」
ミオ「……ちょっと待った! まだなにかいるよ!」
リューネ「えっ!?」

マサキ「なんだ!? デモンゴーレムだと!?」
テュッティ「どういうこと!? こんな所で……」
ミオ「そんなこと言ってるときじゃないでしょ! 出てきたものはしょうがないじゃない! 退治しなきゃ、街が襲われるよ!」

マサキ「なんとか片付いたか……。しかし、なんでデモンゴーレムなんかが……」

テュッティ「マサキ、どうしてあんなことを?」
マサキ「セニア、記録は取れたな?」
セニア「ええ。これを元にして、調べれば、あの新型の性能も少しはわかるわ」
テュッティ「記録を取るためだったの?」
マサキ「それだけじゃねえ。あのラセツってやつ……。どうも気になるんだ」
テュッティ「魔装機神操者のカン?」
マサキ「ああ。昔のシュウほどじゃねえが、危険な香りがプンプンしやがる。あいつ……またいつか、戦うことになりそうだからな。今のうちに手の内を拝見しときたかったんだ」
テュッティ「そう……。マサキのカンは、こういうときはよく当たるものね」
セニア「じゃ、早くウェンディの所に行きましょ。この記録について、彼女の意見も聞きたいし」

ウェンディ「あら、みなさんご一緒で。いらっしゃいませ」
リューネ(この人が……う〜ん、確かに美人だわ、こりゃ。ホントに29才なの?)
テュッティ「お久し振りです、ウェンディさん」
マサキ「よ、よう」
ウェンディ「……」
マサキ「な、なんだよ、その目は」
ウェンディ「マサキったら、見舞いにも来てくれないんですもの……」
マサキ「い、忙しかったんだよ」
ウェンディ「でも、こうして来てくれて嬉しいわ。まだ、わたしのこと、覚えていてくれたのね」
リューネ「ちょ〜っと待ったあ!!」
ウェンディ「あら、あなたは?」
リューネ「あたしは、リューネ=ゾルダーク! マサキの恋人よっ!!」
ミオ「自称、でしょ?」
リューネ「う、うっさいね!」
ウェンディ「あら、マサキ。あなた素敵な恋人ができたのね。かわいいお嬢さんじゃない」
リューネ「え? かわいい? ホント?」
マサキ「べ、別に恋人じゃねえよ、こんなの」
リューネ「こ、こんなのとはなによ、こんなのとはっ!!」
ウェンディ「うふふ、仲がいいのね、うらやましいわ」
セニア「もう身体のほうはいいの?」
ウェンディ「ええ、まだ薬を飲まなきゃいけないみたいだけど、大丈夫、あなたたちと一緒に行けるわ」
マサキ「え!? で、でも、いいのか?」
ウェンディ「マサキ、あなた、これから大変なことがあるんでしょう? わたしで力になれるなら、喜んで手伝うわ」
マサキ「わ、わりいな……」
リューネ(……あんまりボヤボヤしてらんないわね)