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No.87
ウェンディの悲劇

【シナリオデモ開始】
セニア「ウェンディ、どうしたのかしら。とうとう、昨日、帰ったこなかったよね」
プレシア「連絡もなかったし……。気になるね」
テュッティ「ふう、ただいま」
プレシア「あ、お帰りなさいテュッティさん。どうでした、議会のほうは?」
テュッティ「……困ったものね……。わたしたちを邪魔者扱いしてるわ」
プレシア「えーっ!? どうして?」
テュッティ「政府は魔装機神操者の独立権が気に入らないみたいね。特に、今みたいな戦時中に、魔装機神のような大きな戦力が、自由に動かせないのが気に入らないみたい」
プレシア「でも、それって法律で決められてるんでしょ?」
テュッティ「そう、だから余計気に入らないみたい」
セニア「最近、補給も滞りがちだしね」
マサキ「お~い、メシ、まだか?」
プレシア「あ、ちょっと待ってお兄ちゃん。もうすぐできるから」
マサキ「早いとこ頼むぜ。腹が減ってしょうがねえ」
セニア「……おおいう大飯食らいもいるし、今の予算じゃ結構きついのに……」
プレシア「なにか、アルバイトでもさせるとか」
セニア「あ、それいい! そうそう、デモンゴーレム退治、治安局から頼まれてたんだ。確か……そうそう、特別報酬が出るって! これで少しは資金を稼げるかも!」
テュッティ「アルバイト……ですか?」
セニア「あれ、テュッティは反対なの?」
テュッティ「いえ、そういうわけではありませんが……。なんだかこう、生活じみてきたなって」
プレシア「だって、食べなきゃ働けないもの」
テュッティ「ふふ、そうね、プレシアの言うとおりだわ。それじゃみんなに伝えてきましょう。セニア様、場所は?」
セニア「ヌエット海の小島、ルルベ島よ」

マサキ「まさか、アルバイトやらされる羽目になるとはなあ……」
リューネ「補給が少ないみたいだし、しょうがないんじゃない? 誰かさんがいっぱい食べるし」
マサキ「リューネだってオレと同じくらい食うじゃねえかよ」
リューネ「よく食べ、よく運動する。これがあたしのポリシーなんだもん」
ヤンロン「む、あそこだな」
プレシア「わあ、いるいる。離れ小島でよかったね。街中だったら大変よ」

マサキ「デモンゴーレムか……。最近また、増えてきたよな……」

アハマド「やはりおまえたちか。こんな所でデモンゴーレム退治とは、優雅なことだな」
マサキ「アハマドか!? なんでおまえがこんな所に!?」
アハマド「なに、ただの気晴らしだ。シュテドニアスの連中を相手に戦うのも、飽きてきていたのですな」
マサキ「なんだ、おまえシュテドニアスと戦ってたのか?」
アハマド「ああ、どうやらオレは、戦いがないと生きていけんようでな」
マサキ「難儀な体質だな……」
アハマド「まあ、ここで出会えたのも、アッラーの思し召しだろう。手伝ってやるぞ、マサキ」
マサキ「ちっ、相変わらず偉そーな態度だな」

セニア「さっきのデモンゴーレムの中に、金が混じっているのがいたから、少しは資金が増えたわ♪」
マサキ「これで、うまい飯にありつけるってわけだな?」
プレシア「もう、お兄ちゃん、食べることばっかりなんだから」
リューネ「ところで、ウェンディさんからまだ連絡はないの?」
プレシア「うん、まだないみたい」
マサキ「アカデミーで、なんかあったのか……。気になるな」

ウェンディ「まさか……こんなに早く症状が進むなんて……。このままじゃ……わたし……うっ!? ま、また……。や、やめて、姉さん……。もう、これ以上は……あ、ああっ……」
テューディ「……ふん、わたしに命令するな。それに、もうじきこの身体はわたしの物になるのだ。今までわたしは、ずっと闇の中で生きてきた……。今度は貴様の番だ、ウェンディ!!」
コンコン
兵士「……ウェンディ殿ですか?」
テューディ「安心しろ、今はわたしだ」
兵士「は、入ります」
ガチャ
兵士「テューティ殿、イスマイルの最終調整に入ります。ご同席ください」
テューティ「そうか。ようやく完成だな……。ふふふ……アカデミーの連中も、さぞ喜んでいるだろう」
兵士「……では、失礼します」
バタン
テューディ「くくく……バカな連中だ。わたしが本当に協力していると思っているのか……くくく」




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