No.88
バゴニア内乱
【シナリオデモ開始】
マサキ「どういうことだ！？ なんでウェンテイと面会できねえんだよ！？」
兵士「上からの通達です。なんと言われようと、お通しするわけにはまいりません」
マサキ「この……」
テュッティ「ダメよ、マサキ！」
マサキ「ちっ……。わかったよ、出直してくらあ!!」
リューネ「あ、マサキ、どうだった？」
マサキ「ダメだ……。とりつく島もありゃしねえ」
リューネ「そう……」
マサキ「けど、このままにしてはおけねえ。ウェンディの具合だって、完全じゃねえんだ。無理をさせたら……」
リューネ「ウェンディさん、アカデミーでなにやらされてるの？」
マサキ「わからねえ。セニアに調べてもらったんだが、なにかの開発に携わってるってことしかわからなかった」
リューネ「開発って……ウェンディさんの専門分野は、魔装機だよ。てことは、新しい魔装機を作ってるってこと？」
プレシア「……なんか嫌だな。あのデュラクシールやエウリードみたいにことにならなきゃいいけど……」
セニア「ごめん、デュラクシールを設計したの、あたしだもんね……」
プレシア「あ、セニアさんを責めてるわけじゃないよ。ただ、秘密でそういうことしてるのって、良くないと思って……」
ゲンナジー「政府から要請が来たぞ。ルザック州のバゴニア国境で、バゴニア軍が妙な動きを見せているらしい。調査に向かってくれということだ」
ミオ「へえ、ゲンちゃん、こんな長いセリフ、よく言えたね？」
マサキ「ちっ、こんなときに……」
リューネ「無視しちゃう？」
マサキ「そういうわけにもいかねえ。ウェンディのことは戻ってから考えよう。バゴニアに向かうぜ」
ジノ「ゼツ、もう逃げられんぞ。貴様の悪行もここまでだ」
ロザリー「先生を返してっ!!」
ゼツ「ひょひょひょ、バカめ、おまえたちなんぞにこのわしが捕まえられるものか！」
ジノ「強がりもいい加減にしろ。貴様には、もう、なんの力もない!!」
ゼツ「本当にそう思うか？ では、これを見よ！」
ジノ「むうっ！ どういうことだ……。おまえたち！ なぜ犯罪者の味方をする!?」
特殊兵「……」
ジノ「答えろ!!」
ゼツ「ムダじゃ、ムダじゃ！ そやつらはもう、自分の意志で考えることなどできん。わしがちょちょいと、脳みそをいじくってやったでな」
ジノ「な……ゼツ、貴様!! 脳改造だと!? 重大犯罪だ、わかっているのか!?」
ゼツ「錬金学発展のための、貴重な実験よ！ なんなら、おまえにもやってやろうか？」
ジノ「ゼツ……許さん!!」
マサキ「なんだ……仲間割れか？」
ジノ「ラングランの魔装機か……」
ゼツ「ほほう、面白い物がやってきおった。あれを試してみるのにちょうどいいわい」
マサキ「どういうことだ、これは!?」
ジノ「……ロザリー。、ここは一旦退くぞ」
ロザリー「え!? どうして!?」
ジノ「このままでは、わたしたちはゼツには勝てん……。幸い、ゼツは魔装機神を恨んでいる様子。ならばここは、彼らに任せたほうが賢明というものだ」
ロザリー「な、なんかそれ、卑怯じゃない？」
ジノ「兵法の常道だ。ムダな戦いは、極力避けること。シュメル師範も、よくおっしゃっていただろう」
ロザリー「そ、そりゃそうだけど……」
ジノ「さがるぞ、ロザリー」
ロザリー「……しょうがないか」
ゼツ「ひゃほほほほ、逃げ出しおったか！ まあ、賢いやりかたじゃなあ。おまえたちも、逃げたければ逃げてもよいぞ」
マサキ「なに言ってやがる！ てめえらなんぞに負けるかよっ!!」
ゼツ「ひゃ!? おお、倒されてしもうたか!? まあよい、本番はまだ残っておるでな……。待っておれよ、うひゃひゃひゃひゃ」
ジノ「片付けたようだな」
ロザリー「スゴイ、魔装機神ってこんなに強かったんだ」
マサキ「どういうことだ？ おまえらも戦うつもりなのか？」
ジノ「いや、そうではない。我らバゴニアは、あのゼツを追放することに決定したのだよ。間もなくそちらも我が国からの停戦の交渉が届くはずだ。そもそも今回の戦いは、あのゼツが始めたものなのだからな。ゼツさえいなくなれば、きみたちと戦う理由は……むっ!?」
ゼツ「来たぞ、来たぞ！ さあ、このガッツォーの力、とくと味わうがよいわ!!」
ジノ「ガッツォー……だと!?」
マサキ「こりねえじいさんだな……。あんたらはさがってな！ オレたちがケリをつけてやる！」
ジノ「……了解した」
ゼツ「うひゃひゃひゃひゃ、魔装機神がなんじゃ!! わしの真の力、思い知るがよいわ!!」
マサキ「まったく、しつこいじいさんだぜっ！」
ゼツ「わしは、一度受けた恨みは忘れんのじゃ！」
マサキ「な、なんだ？ さっきとは動きが段違いだ……。どうなってやがる!?」
ゼツ「ふひゃひゃひゃ、そうじゃろう、そうじゃろう！ 驚け、驚け！」
ゼツ「バ、バカなっ!? このガッツォーが倒されるだと!? そんなバカなことがあってたまるかっ!! 認めん、認めんぞっ!! わしが、天才のわしが敗れるなど……うおおおおっ!!」
ジノ「……今度こそ間違いなく、ゼツは死んだな……」
マサキ「ああ、で、あんたらはどうするんだ？」
ジノ「このことを報告し、ラングランとの和平交渉を進めるさ。ありがとう、助かったよ」
ロザリー「あなたたちと戦わなくてすんで、よかったわ」
ジノ「では、我々はこれで失礼する」
ヤンロン「バゴニアとの一件は、これで片付いたな。のこるはシュテドニアス……ラセツだ」
マサキ「ああ。けど、その前にウェンディをなんとかしてやらねえと……」
リューネ「そうだね。早く王都に戻って、アカデミーがなにやってるか調べないと」
セニア「あたし、もう一度やってみるわ。アカデミーのプロテクトって、解析しがいがあるし」
マサキ「遊びでやってんじゃねえんだぞ、セニア」
セニア「わかってるわよ」
当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。