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プロローグ


「世界史は、不断の闘争がうむ
永遠の人間劇にほかならない」
           J=ミシュレー



その国は、危機に陥っていた。
神聖ラングラン王国……地球内部の
空洞世界『ラ・ギアス』に存在する国。
五万年の歴史と、地上の科学をも凌駕する
技術を持ったこの国は、迫りくる脅威と
戦おうとしていた。
ことは、ラングラン王宮アカデミーの未来見の
予言に端を発する。
『巨大な魔神が、ラングランを滅ぼす。
そして、それはラ・ギアスの生きとし生けるもの
すべてに災厄をふりまく』
そしてその予言の日は、遅くとも十年後と
予測された。
正体不明の巨大な力……ラングラン国王
アルザール=グラン=ビルセイアは、
それに対抗し得る力を作り出すのが賢明である
との判断を下した。
ラングラン王国は、練金学協会の全面的な
支援のもと、魔装機計画を発動した。
魔装機、それはラングランの練金学の粋を
集めて作成された、人型汎用兵器である。
動力は永久機関によってまかなわれ、
パイロットのプラーナ(気)によって、
無限ともいえるパワーを引き出す。
そしてその魔装機の内、高位の精霊との契約に
成功し、絶大なパワーを持つにいたった
四機の魔装機を『魔装機神』と呼んだ。
だが、ここでひとつの問題が発生した。
魔装機は、その能力の高さのゆえに、
高いプラーナを持つものでなければ操れない
欠点があったのだ。
ラ・ギアスの人々は、精神的に成熟しているが
ゆえに、荒々しいプラーナを持つものが少なかった。
予言の日まであと四年……遅々として集まらぬ
魔装機操者候補……
ラングラン首脳部は、ついに一大決心をし、
地上から魔装機操者候補を
召喚する事にした。
その中に、安藤正樹という、
一人の少年の姿があった。


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