第1話
応酬
新西暦と呼ばれる時代。
人類は地球外知的生命体や並行世界からの来訪者達
との戦争を幾度も経験し、それらを乗り越えてきた
だが、平穏は続かず、フューリーやガディソードと
呼ばれる異星人達の戦争が勃発…
地球連邦軍第1特殊独立戦隊「鋼龍戦隊」は
万能戦闘母艦クロガネに搭乗する協力者達と共に
事態を収拾すべく、奮戦した
その結果、戦争は終結へと導かれ、
クロガネはイティイティ島の秘密基地へ帰還…
別世界へ繋がり易い地帯の調査任務を遂行するため、
艦や搭載機体の整備を行っていた
【シナリオデモ開始】
アルフィミィ(この感じ…覚えがありますの…)(モヤモヤしますの…これは…もしかしたら、恋…?)(呼んでいますの…私を…)(あなたは…どなたですの…?)
イティイティ島 万能戦闘母艦クロガネ ブリッジ
ギリアム「俺も先程聞いたのだが…鋼龍戦隊は当初の予定より分散して各地の浄化確認任務を行うことになったそうだ」
レーツェル「政府が終息宣言の公布を急いでいるからか?」
ギリアム「それも理由の一つだろう」
ゼンガー「…キョウスケ達は休む暇もないようだな」
ギリアム「ああ。このままだと、有事の際の対応力が低下してしまう」
ゼンガー「有事…確証があるのか?」
ギリアム「懸念はいくつか。ここしばらくの間、大きな戦いが終わってもすぐに新たな火種が出て来るのでな」
ゼンガー「確かにな」
レーツェル「改めて考えてみれば、人類の歴史の中でおうも大戦が続くケースは珍しい。さらに、異星人との接触も頻発している」
ギリアム「その原因はクロスゲートのような人知を超えた存在にあるのではないかと思っているが…」「問題は、多くの人々がそれを認知しているという現状だ」「難局にあるファブラ・フォレースはともかく、ダークアイアン・キャッスルやガウ=ラ・フューリアは隠しようがない」
レーツェル「あの艦は特に目立つからな」
ギリアム「世間にはガウ=ラ・フューリアが諸悪の根源だと考えている者達がおり、テロの対象になりかねん」
レーツェル「ガウ=ラ・フューリアの戦力でそれを防いだとしても、フューリーとの間にしこりが残るか…」
ギリアム「だから、政府は終息宣言を早く公布し、民衆の目をあの艦から逸らそうと考えている」
レーツェル「お前の用件の察しが付いた。鋼龍戦隊の負担を減らすため、こちらも動けと言うのだな」
ギリアム「そうだ。クロガネにいる念動力者、そして、アルフィミィの力を借りたい」
レーツェル「了解した。あいにく、ユウキ達は外出中だが…戻り次第、私から話をしていこう」
万能戦闘母艦クロガネ 食堂
リューネ「…トウマ達、帰って来ないね。船が遅れてるのかな」
マサキ「ハーケンとアシェンも一緒なんだ、買い物ついでに寄り道でもしてんだろうぜ」
シロ「この島には市場ニャんてニャいから、テンションが上がってるだろうニャ~
クロ「それでアシェンが騒ぎを起こしてニャきゃいいけど」
リューネ「あ~あ、あたしもマサキと一緒に行きたかったな」
マサキ「しょうがねえだろ、用事があるんだからよ」
リューネ「それを言い出した当の本人は何やってんの?」
マサキ「知らねえ」
アーマラ「…シュウはサイバスターの調整をしている」
リューネ「ふ~ん…あいつと一緒にいるのは慣れたけどさ、昔じゃあり得なかったよね、こまめにサイバスターの面倒を見るなんて」
クロ「まったくニャ」
〔扉の開閉音〕
〔歩み寄る足音〕
アクセル「…シュウ・シラカワはいるか?」
マサキ「おっ、あんたもあいつに呼び出されたのか?」
アクセル「そうだ。あの男はどこにいる?」
アーマラ「格納庫でサイバスターの調整中だ」
アクセル「なら、そこへ…」
〔扉の開閉音〕
シュウ「その必要はありませんよ」
アクセッル「用件は何だ?」
シュウ「あなたのソウルゲインでサイバスターと戦っていただきたいのです」
アクセル「………」
マサキ「おい、待てよ、しばらくの間、サイバスターを使うなって言ったのはてめえだろうが」
クロ「そうニャ、負念をチャージ出来ニャいのに…」
シュウ「今後のことを踏まえて、現状のサイバスターの限界値を見極めたいのです」
マサキ「限界値だあ?」
シュウ「イミテイション・リチュオル・コンバーターで蓄積した負念が残り少なくなった今…」「あなたがサイバスターを効率よく動かし、どこまで力を発揮させられるのか、ソウルゲインとの模擬戦で見せていただきます」
マサキ「ギリギリまで減量したボクサーがどれぐらい戦えるか試そうってわけかよ?」
シュウ「そういう捉え方でも構いません」
マサキ「で、見極めた後はどうしようってんだ?」
シュウ「イミテイション・リチュオル・コンバーターの使い方を再検討します」
マサキ「それで、サイバスターの稼働時間が延びるってのかよ?」
シロ「その前に、負念をどうやってチャージするんだ?」
クロ「と言うか、いつまでイミテイション・リチュオル・コンバーターを使わニャければニャらニャいの?」
シュウ「それはまだ何とも言えませんね」
マサキ「まあいい、サイバスターが前みてえに使えるようになるってんなら、模擬戦をやってやるぜ」
シュウ「では、アクセル…あなたは?」
アクセル「おれを相手として選んだ理由を聞かせてもらおうか」
シュウ「あなたが優秀なパイロットであり、マサキと本気で戦ったことがあるからです」
アクセル「かつての敵と言うなら、お前もそうだろうが」
シュウ「私は、データ収集に専念したいので。いかがでしょう?」
アクセル「おれがやる以上、手は抜けん。無傷では済まんぞ」
シュウ「結構です」
アクセル「わかった、乗ってやる。覚悟しておけ、マサキ・アンドー」
マサキ「お、おう」
シュウ(そう…あなたはサイバスターの破壊を躊躇わない。だから、相手として最適なのですよ)
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
『応酬』
【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕
シロ「それにしても、アクセルが模擬戦の話を受けるとは思わニャかったニャ」
マサキ「あいつ、トウマの修行も相手もやってるしなあ」
クロ「意外と面倒見がいいニャ。アルフィミィも世話もしてるし」
マサキ「世話っつーか、一方的に絡まれてるっつーか…」
シロ「そう言や、そのアルフィミィは?」
マサキ「さあ? こういう時は、アクセルにくっ付いてきそうだけどよ」
クロ「リューネもお留守番だし、クロガネに残ってるのかもね」
シュウ「マサキ、アクセル…準備は出来ましたか?」
マサキ「ああ」
アクセル「こちらもだ」
シュウ「では、模擬戦を始めて下さい」
マサキ「ああ! 行くぜ、アクセル!」
アクセル「腕の1本や2本で済むと思うな、マサキ・アンドー」
<戦闘開始>
<アクセルvsマサキ>
アクセル「お前の間合いはわかっている…!」
マサキ「俺の懐へ飛び込めると思うなよ!」
<マサキHP80%以下・勝利条件達成>
マサキ「ちっ! やっぱ、手強いぜ!」
シロ「マサキ、アクセルは本気だニャ!」
マサキ「んなこたあ、最初からわかってんだよ!」
アクセル「………」
シュウ(まだ変化はありませんか…)
【戦闘マップ1終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕
アクセル「昔を思い出してみろ、マサキ・アンドー。シャドウミラーにいた頃の、おれとの戦いを」
マサキ「何…!?」
アクセル「あの時、おれはキョウスケ・ナンブを…お前達を本気で殺すつもりだった」「だが、シャドウミラーは敗れた。その屈辱を、悔恨を…おれは忘れていないとしたら?」
マサキ「!」
アクセル「おれが本当の意味で仲間だと思っていたか? …おれの心の底で燻る感情、わかるまい」「おれがこういう機会を窺っていたということにもな」
マサキ「てめえ、まさか!?」
アクセル「腕の1本では済まんと言った、これがな!」
<戦闘開始>
<アクセルvsマサキ>
シロ「ヤバいニャ、マサキ! 向こうはサイバスターを倒す気ニャ!」
クロ「何でシュウは止めニャいの!?」
マサキ「あいつは関係ねえ! アクセルがその気なら、こっちもマジで、ガチでやってやる!!」
アクセル「今さら決意したところで、もう遅い!」
<マサキHP30%以下・勝利条件達成>
マサキ「うぐっ! サイバスターが!」
クロ「右腕が動かニャい! 左脚も損傷が大きいニャ!」
マサキ「飛行ができりゃ、それで…」
シュウ「そこまで。模擬戦は終了です」
シロ「た…助かったニャ…」
マサキ「く、くそっ…!」
アクセル「…これで望み通りか、シュウ・シラカワ」
シュウ「ええ、クロガネに戻りましょう」
【戦闘マップ2終了】
【シナリオエンドデモ開始】
万能戦闘母艦クロガネ 食堂
マサキ「あいてて…」
リューネ「マサキ、大丈夫?」
マサキ「まあ、俺は擦り傷程度で済んだが…」
アーマラ「無様だな」
マサキ「ちぇっ、言ってくれるぜ。サイバスターが本調子なら、こんなことにはならなかったよ」
アーマラ「負け惜しみか」
マサキ「何だと!?」
リューネ「まあまあ。アクセルが模擬戦でも手を抜かないってのは、わかってたことでしょ」
マサキ「そりゃあ…そうだがよ」
リューネ「で、シュウ。あんたが言ってた見極めってのは、どうだったの?」
シュウ「先程の模擬戦で、わたしが望んでいた結果は得られたと思います」
マサキ「何だよ、結果って」
シュウ「私は、後半戦でサイバスターが大破まで追い込まれると思っていましたが、そうはなりませんでした」「言い方を変えれば、あんたは本調子ではないサイバスターで本気のアクセルと戦い…あの程度の損傷で済んだのです」
マサキ「………」
シュウ「その理由が私の推測と一致しているかどうか、これから検証します」(あの時のアクセルの言葉…彼は、私の意図に薄々気付いていたのかも知れませんね…)
【シナリオエンドデモ終了】
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