No.13
日輪は我にあり
【シナリオデモ開始】
ギャリソン「ジャミトフは地球における権力を手中にし、コロニーに対して全面攻勢をかけるつもりの様です。ドレイクとの同盟は、そのために起こる戦力の分散を恐れてのことだと思われます」
エレ「しかし、それは虎狼を招き入れるも同じだという事、ジャミトフという男は承知しているのでしょうか?」
カミーユ「わかった上で、互いに利用しようとしているんでしょう」
万丈「ジャミトフも食えない男だからな。おたがいが相手を利用しようと考えているうちは、そうそう仲間割れも起きないんじゃないかな」
リョウ「何とかジャミトフのクーデター計画を事前に知らせることはできないんだろうか?」
ギャリソン「難しゅうございますな。私共のつかんだ情報によりますと、軍内部はほとんどがジャミトフ寄りの人物によって独占されている状態だということですので。コーウェン中将とイゴール准将は、ロンド=ベル反逆の責任をとらせれて左遷されておりますし」
クワトロ「議会の方はどうです?」
ギャリソン「半数近くがジャミトフに鼻薬をかがされているようですな。閣僚にも手がのびているようです。ただ、誰が親ジャミトフ派であるのか、判別がつかない状態ですので、うかつな情報リークはできません」
クワトロ「半数近くの議員がか‥‥危険だな。今の議員は付和雷同する輩が多い。このままでは遠からず、議会はジャミトフ派一色になる」
ブライト「打つ手なし、か‥‥」
アムロ「やはり、直接現場に乗り込んで、クーデターを阻止するしかないということか」
ギャリソン「残念ながら‥‥」
ブライト「よし、とにかくヨハネスバーグに向かおう。ティターンズ、及びドレイク軍の抵抗が予想されるが、それしか手はない」
アムロ「となると、陸上ルートを通った方が賢明だな。海上を通るよりは、ミノフスキー粒子の濃度が高いから発見されにくいはずだ」
ブライト「そうだな。トーレス、進路を西北西へ。陸地づたいにヨハネスバーグに向かう」
〔カーソル、ヨハネスバーグへ移動〕
ギャリソン「万丈様、さきほど宇宙開発公団から連絡がありまして、至急お越しいただきたいとのことです」
万丈「なんだい? あそこは確か、例の計画を推進しているところだよな」
ギャリソン「はい。それが、少々トラブルがあったようで‥‥」
万丈「僕じゃなきゃダメなのか?」
ギャリソン「背後でロームフェラと連邦が動いているようです」
万丈「なるほど‥‥今、あれをやつらに奪われるわけにはいかないな。わかった、僕が直接乗り込もう」
ギャリソン「申し訳ございません。現地のエージェントでは手にあまるようでしたので」
万丈「しかたがないさ。やれやれ、また沖縄に逆戻りか。ブライト艦長には、できるだけ早く戻ると伝えておいてくれ」
ギャリソン「かしこまりました」
万丈「ああ、それとアシスタントとして、そうだな‥‥ビューティを連れていこう」
ブライト「万丈君が?」
ギャリソン「はい。そういう次第です」
ミサト「宇宙開発公団って‥‥破嵐財閥が支援してたんですか?」
ギャリソン「少しばかりやっかいなものを抱えこんでおりまして、公費だけではまかないきれないということでしたので、及ばずながら支援させていただいております」
クワトロ「今の連邦の現状ではしかたのないところか‥‥しかし、やっかいなものとは?」
ギャリソン「間もなく皆様にもお披露目できると思いますので、それまではご辛抱願います」
ファ「万丈さんがいないってことは、しばらくダイターンは使えないってことになるわね」
トッポ「ふふん、大丈夫、心配いらないって。いざとなったらおいらがダイターンに乗ってやるからさ」
ギャリソン「トッポ様には、まだ無理でございますな」
トッポ「ちぇーっ」
レイカ「そうそう。あたしにまかせておけばいいの」
ギャリソン「レイカ様も、まだまだ訓練が必要でございます。今の腕ではダイターンは乗りこなせませんぞ」
レイカ「何よ、ギャリソン。じゃあ、誰が乗ればいいって言うのよ」
ギャリソン「はばかりながら、この私めが‥‥」
レイカ「ギャリソンがぁ~?」
トッポ「そんなの、無理に決まってんじゃん! やっぱりおいらが‥‥」
シゲル「ミノフスキー干渉波レーダーに反応! 敵襲と思われます!」
ブライト「総員第一戦闘配置!!」
トッポ「やった、早速のチャンス!」
レイカ「ダメよ、トッポ! さっきギャリソンにいわれたとこじゃないの!」
トッポ「な、なんだよ、はなせよ、はなしてったら!」
レイカ「まったく、油断もスキもないんだから。ねえ、ギャリソン‥‥あら? ギャリソンは?」
マコト「格納庫の方に向かわれましたけど?」
レイカ「まさか、ギャリソン‥‥」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「日輪は我にあり」
【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〈出撃ユニット選択〉
ブライト「オーラバトラーだと!? ドレイク軍か!?」
ジャマイカン「ドレイク閣下、おわかりのこととは思いますが‥‥」
ドレイク「わかっております。この場の指揮権はジャマイカン殿、あなたにあるという事ですな」
ジャマイカン「はい。指揮権を統一せねば、軍はたちゆきませんからな」
ドレイク(さて、この男‥‥いや、地上の軍の力、どれほどのものか見せてもらおうか‥‥)
クワトロ「早速共同戦線を張ってきたか‥‥」
ブライト「出撃!!」
〈出撃ユニット選択〉
〔味方ユニット出現〕
ブライト「ダイターン3? どういうことだ? 確か万丈君はいなかったはずだが‥‥」
ギャリソン「やあやあ、遠からんものは音に聞け、近くばよって目にも見よ!」
エマ「この声‥‥ギャリソンさん!?」
トッポ「あーっ!! ずるいよギャリソン!!」
ギャリソン「世のため人のため、悪の野望を打ち砕くダイターン3! この日輪の輝きを恐れぬのなら、かかって参られい!!」
ショウ「ギャリソンさん!? 無茶だ!!」
チャム「あ、知ってる! こういうの、『年寄りの冷や水』っていうんでしょ?」
マーベル「チャム、失礼な事言わないの!」
<戦闘開始>
<5EP・第3軍増援1出現>
〔第3軍ユニット出現〕
トロワ「ティターンズがバイストンウェル軍と手を組んだという情報は正しかったか‥‥第一攻撃目標、ティターンズに変更。しかるのち、ロンド=ベルを殲滅する」
カトル「トロワ!」
トロワ「‥‥カトル、と言ったな。確かにティターンズは危険すぎるようだ。俺は、ティターンズをたたく。これは俺自身の意志だ」
カトル「僕たちの力になってくれないの?」
トロワ「‥‥それは、これから自分の眼で確かめる」
<7PP・味方援軍1出現>
シゲル「干渉波に新たな反応!」
ブライト「敵の増援か!? 数は!?」
シゲル「一機だけのようです!」
ブライト「一機だけ?」
〔味方ユニット出現〕
????(※アラン)「やはりここだったか」
ジャマイカン「? なんだ、あの機体は?」
ブライト「敵なのか?」
シゲル「識別信号はでていません!」
????(※アラン)「ロンド=ベル、聞こえるか!? 君達に有益な情報を伝えに来た!」
ブライト「有益? 誰だ、君は?」
アラン「‥‥俺の名はアランだ。くわしいことはあとで話す。まずはこの連中を倒してからにしよう」
<カトルがトロワを説得>
カトル「トロワ! こんな事を続けていてもコロニーは救われないよ!」
トロワ「確かにお前の言う通りかもしれない。だが、傍観していられるほど、俺は悟りきってはいない」
カトル「なら、一緒に戦おう! 力を貸して欲しいんだ」
トロワ「‥‥わかった。これまでの戦いから、ロンド=ベルは信用できると判断する。俺でよければ力になろう」
カトル「ありがとう、トロワ!!」
〔トロワ、第3軍から味方へ〕
<味方がトロワを攻撃>
トロワ「そうか‥‥こちらが戦う意志を見せなくても攻撃を仕掛けてくる‥‥俺の道は決まったな」
<ヤザン撃破>
ヤザン「ちっ‥‥俺もヤキが回った‥‥脱出する!」
<ラムサス撃破>
ラムサス「う、うわぁぁぁぁぁ‥‥脱出します!」
<ダンゲル撃破>
ダンゲル「そ、そんな‥‥こんなところで‥‥脱出する!」
<ドレイク撃破>
ドレイク「ぬうっ!? なんと、このウィル・ウィプスが落とされるとは‥‥」
<ジェリル撃破>
ジェリル「ちっ! 次に会ったらこうはいかないよ!!」
<アレン撃破>
アレン「くっ! 覚えてやがれ!」
<フェイ撃破>
フェイ「くっ! なんてパワーなんだ!!」
<ジャマイカン撃破>
ジャマイカン「なんだと!? これほどの軍勢でもやつらには勝てんというのか!? ええい、撤退だ!!」
〔敵ユニット離脱〕
<トロワ撃破>
トロワ「任務は失敗か‥‥出直しだな‥‥」
<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ブライト「君は一体何者なんだ? 敵でないのは確かなようだが‥‥」
アラン「俺が何者かなど、そんなことは些細なことだ。それよりも、ティターンズだ。三日後にティターンズがクーデターを企てている」
ブライト「!? 君は‥‥なぜそれを知っている?」
アラン「ほう‥‥ロンド=ベルも大した情報網をもっているようだな。まさかすでに知っているとは思わなかった。で、君達はどうするつもりだ? まさか、そのまま見過ごすつもりはないんだろう?」
ブライト「‥‥‥‥」
アラン「なるほど、得体の知れない男には、離せないということか。わかった、事情を話そう。俺は、元連邦軍の兵士だった。かつて、ティターンズ‥‥いや、ジャミトフのやり方に異を唱え、命令に従わなかったために最前線に送りこまれた。そこで、同じような境遇の男達と共に軍を脱走した。つまり、脱走兵だな」
ブライト「‥‥我々と似たような境遇だというわけか」
アラン「境遇はな。そして、現状を何とかしようとして立ちあがった。だが、俺達にはあんた達のような力はない。だから、あんた達に協力してもらいたいと思ってやってきた」
ブライト「なるほど‥‥それで情報をもってきたというわけか」
アrナ「あんた達の力をもってすれば、ティターンズのクーデターも防ぐことができるだろう。幸い、俺達の仲間は多い。ティターンズ内部に入る込んでいるものもいる。あんた達のような力はないが、俺達には情報という強力な武器がある。すでにクーデターのタイムスケジュールもある程度までは入手している。あとは、あんた達に何とかクーデターを阻止してもらいたい」
ブライト「事情はわかる。が、事は慎重を期さなければならない。すまないが、こちらで裏がとれるまで、返事は待ってもらえないか?」
アラン「一朝一夕にいくとは、こちらも思っていない。だが、時間がないということだけは認識しておいてくれ」
ブライト「わかった」
ブライト「‥‥というわけだが、どう思う?」
アムロ「ウソを言っているようには思えないな。わざわざ危険を冒してまでクーデターについて知らせてきたんだ」
ミサト「けど、罠の可能性がゼロとは言えないわ」
クワトロ「たとえそうであったとしても、今の我々にとって彼のもたらしてくれる情報は貴重だ」
ミサト「ギャリソンさんに裏付けをとってもらってるんでしょ? そっちはどうなってるんです?」
ブライト「まだもう少し時間がかかるそうだ。早ければ明日の朝にでもわかるらしいが‥‥」
アムロ「なら、それまでしばらくはこの問題はお預けだな」
デュオ「よう、またお仲間が増えたな。俺はデュオってんだ。よろしく頼むぜ」
トロワ「トロワだ」
デュオ「‥‥なんだよ、無愛想だな。まるでヒイロみてえだ」
トロワ「ヒイロと知り合いか?」
デュオ「なぬ? てことはお前もヒイロのこと知ってんのか? あ、いや、そうか‥‥あん時、お前がヒイロを連れてったんだよな・あいつ、どうしてんだ? 元気なのか?」
トロワ「ああ」
デュオ「やっぱりな。あんなことでくだばるとは思ってなかったぜ。んで、あいつはどう考えてやがんだ? やっぱ、ロンド=ベルを倒すつもりなのかね?」
トロワ「さあな。あいつのことはあいつにしかわからない。だが、あいつはすでにコロニーの呪縛から逃れているはずだ。これからは、あいつ自身の考えで行動するだろう」
ジュドー「ギャリソンさん、やるじゃん」
ギャリソン「いやいや、お恥ずかしゅうございます。やはり、寄る年波には勝てませんな」
トッポ「ちぇっ、なんだよ、ホントならおいらが乗るはずだったのにさ」
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