No.31A
灯火は炎となりて
【シナリオデモ開始】
ブライト「ニナ君、どうだった?」
ニナ「やはり企業レベルのコンピュータでは無理があったようです」
エマ「そんなに難解なものだったの?」
ニナ「解析は可能なんですけど‥‥その時間が‥‥概算で63日と13時間なんです」
ミオ「わっちゃ~」
シェリル「やっぱり根本のスペックが問題だったわね」
ニナ「でも、一つだけ方法があります。大半のコンピュータは機械的演算ですべてを処理しています。つまりこのような解析にしてもすべてのパターンに対する照合を行い、総当たりで処理しているのです。もちろん、その処理の方法自体をプログラムによって多少の向上は可能ですが、それでも根本の方法は同じ。そこで考えられるのは思考概念の異なるコンピュータを使用し、多面的な処理によって解析結果を導きだすという方法です」
ブライト「話が見えないが‥‥」
ニナ「現在、それに該当するものは一つしかありません。特務機関ネルフが擁する、第7世代の有機コンピュータ、Magiです」
ハタリ「そんなモノが!?」
シェリル「でも、思考型コンピュータの確立はまだ先だったはずだけど‥‥」
ベス「しかし、そんなものがあるなら使わない手はないのでは?」
ジュドー「でも、これから地球に行くワケにはいかないんだろ?」
アムロ「‥‥なるほど、ネットワークを利用するつもりか。アナハイムからネルフへの移行だな」
ニナ「ええ。通常はプロテクトで遮断されていますが許可さえおりればアクセスすることは可能です」
ブライト「となると、あの碇司令が許可してくれるかが問題だな」
マサキ「こんなとこで考えていたって埒があかねぇ。やってみるしかねぇだろ?」
クワトロ「マサキ君の言う通りだな」
ブライト「よし、とにかく頼んでみよう」
ハタリ「なんで今までわからなかったんだ?」
ジョリバ「これだけでかいと誰も武器だなんて思いもしないもんさ」
カーシャ「なんの騒ぎ?」
コスモ「イデオン用の武器が見つかったんだってさ。ほれ、いつぞやのマイクロブラックホールのエネルギーを利用するらしい」
カーシャ「すごいじゃない! それがあればバッフクランなんて‥‥」
ジョリバ「そう簡単には行きそうにもないな」
カーシャ「なんでよ!?」
ジョリバ「こいつのパワー制御はBメカに集中してる。つまり、イデオ・ノバのメインパイロットに負担がかかるわけだ」
コスモ「そいつは‥‥問題だな」
カーシャ「けど、パイロットなんてもういないでしょ!? まさか、ベスにやらせるわけにもいかないし」
コスモ「ベスか‥‥そうだな、ベスに相談してみるか」
カララ「ベス、コスモがあなたに話があるって‥‥ベス?」
ベス「あ、ああ‥‥コスモが‥‥なんだ?」
カララ「ベス、どうしtなお? ちょっと‥‥すごい熱! じっとしてて、ラポーを呼んできます!」
ベス「す‥‥すまん‥‥」
兵士「ハルル様! 通信が入りました!」
ハルル「何? 本国と連絡が取れたのか? いや、ちがうな、ハンニバル=ゲンか?」
兵士「いえ、オーメ財団の私設軍隊からの連r化うです」
ハルル「オーメ財団‥‥ダラム=ズバか‥‥よし、通信をつなげ」
ダラム「お久ぶりです、ハルル=アジバ殿」
ハルル「突然消えたとおもえばまた突然あらわれる‥‥いつから神出鬼没をウリにしはじめたのだ?」
ダラム「‥‥ハルル殿、ここのことどう考えます? ロゴダウの異星人どもの植民星・・・・そうお思いですかな?」
ハルル「‥‥何が言いたい? !! もしや‥‥奴等の母星か!?」
ダラム「さすがはハルル=アジバ。ドバ総司令があなたに任せるワケだ‥‥」
ハルル「世辞はいい。それよりも本当にここが奴等の母星なのだな!?」
ダラム「残念ながら半分の正解です」
ハルル「どういうことだ?」
ダラム「詳しくは後程お話ししましょう。ご足労願えますかな?」
ハルル「‥‥よかろう。だが、あくまでも指揮権は私にある。そこを忘れられては困る」
ダラム「‥‥ふ、相変わらずだな、ハルル=アジバ殿」
ハルル「! ‥‥人間はそう変わるものえはない! まして、あなたのためになぞ!」
ダラム「了解した。では、お待ちしていますよ。引き合わせたい人物もおりますので」
ハルル「人物? ‥‥まあいい。とにかくそちらへ向かう」
ダラム「‥‥お待ちしていますよ」
コスモ「ベスが倒れた?」
カララ「ラポーの話では、ただの風邪だという事ですが」
ジョリバ「しかし、そうなるとギジェの件はどうする?」
カララ「ベスは、ハタリさんにまかせるといってました」
ハタリ「そうか‥‥すまない、カララ、ロッタを呼んできてくれないか?」
カララ「ロッタを? わかりました」
カーシャ「私は反対よ! モエラの代わりに、ギジェをイデオンに乗せるなら、その分私がやってみせるわ!」
シェリル「気持ちはわかるけど、そう言いきって責任をもてて? カーシャ」
カーシャ「シェリルさん、少しは昔のシェリルさんになったらどうなの? ギジェにだまされてりして」
シェリル「口がすぎるわ、カーシャ。私達だましあいなんか‥‥」
カーシャ「私達!? 私達っていうのが、だましあった結果なんでしょう」
ロッタ「ハタリ、何?」
ハタリ「すまん。ギジェ、かといって俺にはあなたの全部を信じるほどの度胸はない」
ギジェ「うむ、信じられんのが当然だと思う」
コスモ「本当はそういうレベルじゃないんだけどな」
ハタリ「この子は強い子だ。彼女を、あなたの監視につける。俺達を裏切るよな行動にでたら‥‥彼女に撃たせる」
ロッタ「あ‥‥」
ギジェ「私も全力をつくす」
ジュドー「どうでした?」
ブライト「あ、ああ‥‥許可が下りた」
シーブック「よかったじゃないですか。これで解析の方も大丈夫なんでしょ?」
ブライト「まあ、な。ただイデの話をした時の碇司令の反応がな」
マサキ「反応?」
ブライト「異種んではあるが、あの碇司令が驚きの表情を浮かべた。それが気になってな」
アム「ああ、あの人、苦手ぇ~何考えてんだかわからないもん!」
キャオ「だいたい、あのおっさんのこと好きな人なんかいんのかよ?」
クリス「意外とモテるかもよ?」
バーニィ「ク、クリス、ああいうのがタイプなのか!? ま、まぁ、人の好みにケチをつけるつもりはないけど‥‥やっぱり年齢の近いほうがなにかと楽しいと‥‥」
クリス「何言ってるの? 可能性を言っただけよ」
ジュドー「でもよ、無限力だっけ? そんな話を突然されたら誰だって驚くよ。気にしない、気にしない」
ニナ「とにかく許可が下りたのですから、さっそくやってみます」
ブライト「そうだな。頼む。‥‥どうしたお前ら?」
イーノ「いや、その‥‥」
エル「もぅ、だらしないわね!」
ビーチャ「ほら、言えよ!」
イーノ「わ、わかってるよ‥‥」
ブライト「いいたいことがあるんなら、はっきり言え」
イーノ「こ、ここで待機していていたも退屈‥‥じゃなかった、時間の無駄だから訓練をしようと思って‥‥」
アムロ「訓練?」
モンド「俺達ももっと操縦のカンとか養っておかないといざという時に役に立たないでしょ?」
ビーチャ「そうそう。だから俺達の自主トレーニングも兼ねてモビルスーツの使用許可をもらおうと思って。ね、いいだろ?」
エル「ウラキ少尉に付き合ってもらうからさぁ~」
コウ「え? ま、まぁいいけど‥‥」
アムロ「いいんじゃないか? 彼等が自分達からこんなことを言い出すなんて滅多にないぞ」
クワトロ「なら私も付き合おう‥‥」
ジュドー「あっ! ダメダメ! 大尉が相手じゃ俺はともかくあいつらじゃ訓練にもならないよ」
ビーチャ「そうそう」
エル「うんうん」
ジュドー「ありゃ、どうしたんだ? 今日はやけに素直じゃねぇか」
モンド「ま、本当のことだし、だからこその訓練だからな」
ルー「‥‥」
ブライト「まぁ、そこまで言うならかまわんが‥‥しかし、この近くでは無理だな」
ニナ「何でしたらアナハイムのテスト用艦で宇宙に送りましょうか? どうせ今、新規開発もしていないから問題ないと思います」
エル(ラッキィ~)
アムロ「ん? なにか言ったか?」
エル「い、いえいえ!」
ブライト「トーレス、レーダーのほうはどうだ?」
トーレス「問題なし。静かなものですよ」
ブライト「それじゃ、ニナ君、頼めるかい?」
ニアン「どうせ解析の為に戻りますし、では行きましょう」
ネイ「これ以上行けば奴等に気づかれてしまいますが‥‥」
ギワザ「かまわんよ」
ネイ「ギワザ様?」
ギワザ「ネイよ、私も13人衆筆頭であるまえに一人の武人なのだ。その武人の血が騒いでおるのだ」
ネイ「たしかに、戦力を分散した今が好機かもしれません。‥‥不肖ながら私もおともさせていただきます」
ギワザ「すまんな、ネイ」
ネイ「ギワザ様‥‥」
ポセイダル兵「ギワザさ‥‥し、失礼しました!」
ネイ「‥‥」
ギワザ「かまわん、何だ?」
ポセイダル兵「はっ! 月の軌道上にエネルギー反応をキャッチしました。敵の機動兵器と思われます」
ギワザ「こちらの存在を察知されたか? いや、違うな‥‥まあ、よい。勝利の時が早まるだけだ。‥‥総員、戦闘配置!」
ポセイダル兵「はっ!」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「灯火は炎となりて」
【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕
コウ「どういうことだ? ミノフスキー粒子が戦闘濃度並だ‥‥」
キース「誰かが散布したんじゃないか? ま、いざとなれば戻ればいいんだし、気にしない、気にしない。気楽にいこうぜ」
〔ルー、ビーチャへ隣接〕
ビーチャ「どうしてルーまで来んだよ!」
ルー「しっ! 一応ミノフスキー粒子を散布しといたけど、ウラキ少尉達に聞こえるかもしれないでしょ?」
エル「何かやってると思ったら‥‥」
ルー「このあたしに隠れてよからぬことを企むなんてそうはいかないからね」
イーノ「な、何のことかな?」
ルー「あんた達の魂胆なんでお見通しよ」
モンド「な、なんだっていうんだよ!」
ルー「‥‥ずばり、このモビルスーツに乗って敵に寝返る気でしょ?」
ビーチャ「はあ?」
イーノ「なに言ってるんだよ! そんなことするワケないだろ! 多くなってきたモビルスーツを僕達が処分しようと‥‥」
ビーチャ「だぁー!!」
エル「‥‥バカ」
ルー「ふぅ~ん、やっぱりね。‥‥もちろんこのあたしの取り分も用意してくれるんでしょうね?」
ビーチャ「ちっ! しっかりしてやがる‥‥わーったよ!」
ルー「ラッキー。で、どこに売り飛ばすの?」
モンド「もうすぐ合流できると思うんだけど‥‥」
〔敵ユニット出現〕
ビーチャ「おっ、来た来た」
エル「でも、なんか雰囲気が違うような‥‥」
〔敵ユニット出現〕
ジュドー「敵!?」
コウ「あれは‥‥ヘビーメタル!」
キース「お、おい、コウ。なんかやばくないか?」
〔味方戦艦離脱〕
〔ジュドー、ルーへ隣接〕
ジュドー「みんな! 戻るぞ‥‥って、いねぇじゃねぇか!」
ルー「あの人達、軍人じゃないもんね、仕方ないよ」
イーノ「ね、ねぇ、どうするんだよ‥‥」
ジュドー「仕方ねぇ、俺達でなんとか食い止めよう。そのうち艦長達も気づいてくれる」
ビーチャ「しゃーねぇな。とりあえず計画は保留だ」
<戦闘開始>
<3PP・味方援軍1出現>
〔味方戦艦出現〕
ジュドー「ありゃ? ソロシップじゃねぇか?」
ハタリ「どうやら間に合ったようだな。もうすぐブライト大佐もやってくる。それまで頑張ってくれ!」
コスモ「この時代の地球って大変だったんだな‥‥」
カーシャ「ねぇ、本当に出るの?」
コスモ「大丈夫。ロッタがついているよ」
カーシャ「‥‥」
〔味方ユニット出現〕
ギジェ「君も不安だろうが私はうれしい。このイデオンのゲージの輝きを、巨神の中から見られるという事がな」
ロッタ「‥‥‥‥」
ギジェ「ロッタさん、私のことで気に入らぬ事があれば、一発とは言わない、十発でも二十発でも撃ってくれていい」
ロッタ「ええ、そうさせてもらうわ」
ギジェ「ああ、手間をかける」
コスモ「ハタリ! ソロシップは下がっていろ! ベスがいないんじゃ足手まといになるだけだ!」
ハタリ「わかった!」
〔味方戦艦離脱〕
カーシャ「あの武器はどうしたのよ?」
コスモ「どうもエネルギー伝達回路がうまく作動しなかったようだ。しばらくは使えないな」
カーシャ「だったら、ギジェなんか急いで乗せる必要なかったじゃない!」
コスモ「どちらにせよBメカのパイロットは必要だったんだ。いつまでも駄々をこねてるんじゃない」
カーシャ「‥‥ふん!」
≪まだコスモ健在≫
<4EP・第3軍増援1出現>
〔第3軍ユニット出現〕
コウ「DC軍! こんな時に‥‥」
キース「じょ、冗談じゃない!」
マ=クベ「なるほど、あれがイデオンか‥‥ん? ポセイダル‥‥厄介だな。まあ、いい。よし、ラフレシアをだせ!」
〔第3軍ユニット出現〕
マ=クベ「イデオン、どれほどのものか見せてもらおう」
<5PP・味方援軍1出現>
≪出撃ユニット選択≫
ジュドー「ブライト艦長!」
モンド「た、助かったぁ~」
ブライト「大丈夫か!? よし、救出を最優先だ! 出撃!」
≪出撃ユニット選択≫
<ネイ撃破>
ネイ「ちっ! まったく、しゃくにさわるやつらだよ!!」
<アントン撃破>
アントン「何っ!? なんてパワーだ!?」
<ヘッケラー撃破>
ヘッケラー「ぬうっ! こやつら!!」
<ギワザHP80%以下>
※※既にネイ撃破の場合のセリフ※※
ギワザ「うっ! ネイの回収はまだか!?」
ポセイダル兵「ただ今、完了しました! ネイ殿の命に別条はありません!」
ギワザ「よし! 口惜しいがここは撤退する!」
〔敵ユニット離脱〕
※※まだネイ健在の場合のセリフ※※
ギワザ「うッ! 砲手、なにをしておる!」
ネイ「ギワザ様!」
〔ネイ、偽業へ隣接〕
ギワザ「ネイか‥‥私は大丈夫だ」
ネイ「ここはお退きを。ここは私が引き受けます!」
ギワザ「何を言っているのだ! あの程度の部隊‥‥このサージェ・オーパスをもってすれば!」
ネイ「ギワザ様! このようなところで討ち死になさるおつもりですか!?」
ギワザ「む、むぅ‥‥し、しかし‥‥」
ネイ「退くことは敗北することとは違います! この借りはいずれ返せば済むこと、今はお退きを!」
ギワザ「ネイ‥‥すまぬ」
ネイ「何を申されます。私はギワザ様のためならば‥‥」
ギワザ「ネイ、お前を信頼しているからこそ、ここは退かせてもらう。あとは頼むぞ!」
<マ=クベ撃破>
マ=クベ「少し甘くみすぎていたようだな‥‥まぁいい‥‥撤退する」
<ギワザ撃破>
ギワザ「おのれ‥‥仕方あるまい‥‥撤退する!」
<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ビーチャ「いやー、一時はどうなることかと思ったぜ」
モンド「やっぱりなれないことはするもんじゃないよなぁ」
ブライト「‥‥」
イーノ「あ、ブライト艦長」
ブライト「‥‥お前ら、なぜ自主訓練なんかすると言い出したんだ?」
ビーチャ「え? それは‥‥」
ルー「うんうん、それは?」
モンド「あっ!」
ビーチャ「ルー! お前、裏切ったな!?」
ルー「何のことかな? あたしはあんたらを信用させて真相を聞き出しただけよ。それにあたしが言ったんじゃないよ」
イーノ「ど、どういうことだよ、ルー」
ジュドー「おまえらネェル・アーガマの通信装置で交渉したろ? 戦闘中で近づけないってブローカーのほうから連絡があったんだよ。モビルスーツを売りさばこうなんて、何かんがえてんだ!?」
ブライト「‥‥わかっているだろうな?」
エル「え!? あ、やめて、女の子の顔を殴るのは‥‥」
ミオ「え、何? 殴る? あ、もしかして、ロンド=ベル名物、艦長の修正!?」
〔殴打音×4〕
ビーチャ「い、いてぇ‥‥」
エル「バカバカ、ビーチャのバカ!」
イーノ「僕は無理矢理だったのに‥‥」
モンド「一攫千金なんて夢だったんだなぁ‥‥」
ブライト「全員、反省房に入っとけ!」
ビーチャ「えーっ!」
ブライト「もう一発、いくか?」
ビーチャ「‥‥遠慮しときます‥‥」
ハルル「‥‥なるほど、信じられぬ話だが‥‥確かにそれならば本国との連絡がとれぬのも当然だな。我々の通信など謎のメッセージとしか受け取らないであろうな‥‥」
ダラム「一度本国に帰るという手もありますが‥‥」
ハルル「巨神を目の前にしてか? そのような愚かな行為をこの私にしろというのか?」
ダラム「ふふふ、冗談です」
ハルル「‥‥で、会わせたい人物とは誰なのだ?」
ダラム「最近知り合った者ですが、とにかく面白い男です」
〔布をまくる音〕
シロッコ「失礼します」
ハルル「! ロゴダウの異星人! 貴様、異星人と手を結んだのか!?」
〔銃を構える音〕
ダラム「いや、そうではありません。それよりその物騒なものをおさめてもらえぬか?」
シロッコ「‥‥すでにダラム殿からお聞きとは思いますが我々はあなた方の言うロゴダウの異星人とは別の存在です。正確には過去の人類ということになりますが」
ハルル「過去であろうが未来であろうが貴様たちは系譜を同じくするものにかわりはあるまい。ならば‥‥敵だ!」
ダラム「ハルル!」
ハルル「!?」
ダラム「ハルルよ‥‥落ち着け。本国との連絡はもちろん補給も受けられぬこの状況でそのような視野の狭い考えに支配されてどうする? ドバ総司令もそのような愚か者に指揮を任せたとは思っていない。もちろんこの私もな」
〔銃を構える音〕
ハルル「‥‥その男が我々に協力する、そういうことか?」
シロッコ「少なくとも食料はすぐにでも。弾薬などは対応させるのに多少時間がかかりますが‥‥」
ハルル「‥‥貴様、何が目的だ? ふっ、そうか‥‥異星人同士が戦っていると思えば‥‥なるほど、貴様達は内戦状態にあるいうワケか。そして貴様には手駒となるべき兵が少ない‥‥」
シロッコ「‥‥ご明察恐れ入ります‥‥」
ハルル「‥‥慇懃な男だな」
ダラム「‥それぐらいにしておきましょう」
ハルル「ちっ‥‥わかった、手を結ぼう。こちらも食料のほうが心許なかったからな」
シロッコ「ハルル殿も苦手な相手がいるようですね」
ハルル「人の詮索より、自分達のことを考えてはどうだ? 我々の目的はあの巨神の捕獲だ。ロンド=ベルとかいう、あの部隊を叩くことでそれが叶う。そう考えたから協力するだけだ」
シロッコ「それで結構です。我々の利害が一致している間だけでね」
ハルル「話はこれだけだな? ならば私は艦に戻る」
シロッコ「‥‥強い女性ですな」
ダラム「強がってみせているだけだ」
シロッコ「なるほど。よくご存じのようですね」
ダラム「ほどほどにな」
カーシャ「コスモ、ギジェ、ちゃんと戦ってたね」
コスモ「イデのなんたるかをその目でみたい‥‥か」
カーシャ「信用していいのかな?」
コスモ「信じるよ。今日のギジェ=ザラルだけは」
ジュドー「ブライト艦長、リィナを‥‥」
リィナ「あ、お兄ちゃん。何? 用事?」
ジュドー「‥‥お前、そんなそこ座って何やってんだ?」
リィナ「何って、通信装置の使い方を教わってたのよ」
ジュドー「おいおい、遊びじゃねぇんだぞ! たいだい、そんなことはまだ早い。それより勉強‥‥」
エマ「これも勉強のうちじゃなくて?」
ファ「それに彼女、すごく飲み込みが早いわ。もう大抵の操作を覚えたのよ」
ジュドー「え? うそだろ‥‥」
リィナ「もぅ、いつまでも子供扱いしないでよ。それに今ニナさんは解析のほうで忙しいんだし‥‥」
ジュドー「しかし、なあ‥‥」
リィナ「あっ! 艦長、SOS信号をキャッチしました!」
ブライト「SOS? 発信源は?」
リィナ「L3、L4のちょうど中間の宙域です識別コードは連邦軍です」
ブライト「ここからでは少し遠いな‥‥」
リィナ「ね? これでもまだ早い?」
ジュドー「うっ‥‥」
リィナ「大丈夫よ。今だけの臨時要員だから。それにここからだとお兄ちゃんの姿がよく見えるから」
ジュドー「‥‥勝手にしろ!」
リィナ「ありがと、お兄ちゃん」
アムロ「ニナ君のほうはまだ時間がかかるようだな‥‥SOSもこのまま無視することはできない」
リィナ「あ、今度は通信です! 発信はソロシップです」
ブライト「よし、つないでくれ」
ハタリ「さきほどの信号はSOSのようでしたが‥‥」
ブライト「ええ、その通りです。しかし、ここからでは間に合わないかもしれません」
ハタリ「それではソロシップで向かわれてはどうですか?」
ブライト「ワープを使用するというのですか?」
ハタリ「発信源を調べたのですが、十分可能な距離です」
アムロ「それなら間にあうかもしれないな」
ブライト「そうだな。ではお願いできますか?」
ハタリ「喜んで。ではお待ちしております」
【シナリオエンドデモ終了】
● No30A「無限力イデ伝説」 へ戻る
● No32A「出撃、ガンバスター」 へ進む
◆ 「スーパーロボット大戦F完結編」 へ戻る
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