No.33
清算されし過去、そして…
【シナリオデモ開始】
モーラ「キャオ、さっき合流したとき、ゴッドガンダムは何かにのってたと思ったんだけど‥‥」
キャオ「ああ、俺も見た。どう見ても馬だったよな‥‥」
モーラ「でも今はいないね?」
キャオ「ああ。いない」
モーラ「夢でも見てたのかな、あたし達‥‥」
キャオ「ああ、そうかもしれないな」
モーラ「とりあえず休もうか‥‥?」
キャオ「‥‥ああ、そうだな」
ブライト「おや? シュバルツの姿が見えないようだが‥‥」
レイン「‥‥実は‥‥」
万丈「それは僕から話そう。シュバルツはデビルガンダムに取り込まれていたドモンのアに、キョウジが最期の力をふりしぼり産み出したコピーだったんだ。たしかに我々はデビルガンダムに勝った。だが、その勝利はシュバルツの犠牲なくしてはありえなかっただろう‥‥」
アムロ「犠牲? ということは‥‥」
万丈「ああ。シュバルツが自らの命をはり、デビルガンダムの動きを止めてくれた。そして、ドモンの手で倒されることで全ての罪を清算したんだ‥‥」
ファ「じゃ、ドモンさんは自分の手で実の兄を倒さなければならなかったのですか? ‥‥そんな‥‥」
ミサト「辛かったでしょうね。でも、大丈夫。今はレインさんのおかげで立ち直ったから」
ブライト「そうか‥‥いろいろ大変だったようだな」
万丈「そちらもいろいろあったようだな? で、そちらの人達が‥‥」
ベス「お初にお目にかかる。ソロシップ艦長、ジョーダン=ベスです」
ブライト「さきほどの話したが彼等は200年後の地球からこの世界にやってきてしまったようだ」
万丈「きてしまった? それは不可抗力で送り込まれたということかい?」
ベス「その通りです。我々はアンドロメダ星雲から異星人、バッフクランに追われて地球へ逃げてきたのですが、どういうワケかこの世界へ迷い込んでしまったのです。おそらくイデがなんらかのカタチで介入したと思うのですが‥‥」
ミサト「イデ?」
ブライト「彼等を送り込んだ原因と考えられる存在だ。現在、ニナ君とシェリルさんが月でマギにアクセスし、解析に当たっている」
リツコ「マギとはネルフ本部のマギのことですか?」
アムロ「ああ。碇司令が使用を許可してくれてね」
ミサト「‥‥で、こちらの状況はどうなっているんですか?」
ブライト「ティターンズとは一度交戦したが、目的はよくわかっていない。これはDCも同じだ」
アムロ「それよりも、ソロシップを追ってきたバッフクランのほうが気になる」
ブライト「ついさきっきもヱクセリヲンを襲撃していた。単なる遭遇戦闘という可能性もあるが、その戦力もわかっていない分、脅威ではあるな」
万丈「ヱクセリヲン‥‥ようやく完成したとたん、戦闘に巻き込まれたのか‥‥」
ジュドー「万丈さんとこが資金援助してんだろ?」
万丈「ああ。途中でドクーガが手を出してきて、それでいそいでこっちで融資をはじめたんだ。先に延びたようだが、アレが協力してくれるようになれば戦況は有利になると思うよ。アレの動力は縮退炉を使用しているからね」
リツコ「縮退炉? まさか、アレはまだ理論段階だったはずじゃ‥‥」
ミサト「知ってるの?」
リツコ「縮退炉は炉内に凍結してあるタンホイザーゲートの性質を利用し、従来では不可能なエネルギー係数を算出させることができるもの。いわゆる限りなく無限に近い動力装置とったところかしら。もっともその使い方は単なるエネルギー供給にとどまらず、物体を亜光速にの領域までもっていけるともいわれているわ」
万丈「さすがは赤木博士。よくご存じで」
ミサト「と、とにかくなんかすごい装置なのね」
チョーサク「うーん‥‥」
ショージ「どないしたんや? 腹でも痛いんか?」
チョーサク「いやね、その縮退炉っちゅう、代物なんやけど、どっかで聞いたことがあるような、ないような‥‥」
ジュン「なにゆうてんねん! はっきりせんかいな!」
チョーサク「うーん、うーん、うーん‥‥」
〔爆発音〕
ショージ「うわっ! こいつ爆発しよったで!」
ジュン「おおっ! 新しい展開やな!」
ミオ「チョーサク、あなたいつの間にそんな高度な技を‥‥さては目立たないのをいいことに陰で特訓してたなぁ?」
ショージ「偉い! 芸の道は一日にしてならずや! 見直したで、チョーサク!」
ジュン「ヤンヤヤンヤ!」
甲児「‥‥おい、こいつら黙らせろ。気が抜けてくるぜ」
マサキ「やっぱりお前もそう思うか?」
ミサト「まぁ、まぁ。彼等のことはほっといて、とにかく月にいきましょう」
ブライト「‥‥そうだな」
〔カーソル、月へ移動〕
ニナ「おかえりなさい。なかなか興味深いことが‥‥あれ、みなさんも宇宙へ上がったんですね?」
万丈「地上のほうはあらかた片付いたものでね。で、その興味深いことって?」
シェリル「イデは実在するわ、エネルギーの場としてね。そして予想通り、イデそのものが無限エネルギーということもね」
コスモ「本当かよ!?」
カーシャ「それって‥‥」
シェリル「イデオンとソロシップの力が開放された時、ひょっとしたら地球の1つや2つ‥‥いえ、それ以上のものが破壊できる力があるってこと」
ベス「確かなのか、シェリル!?」
シェリル「何億人かの第六文明人の意志の力を封じ込めるシステムがイデ‥‥そのイデの力を破壊の為に使ったら私たち‥‥」
コスモ「で、そのイデのコントロールシステムは解ったのかい?」
シェリル「えっ、コントロールシステム?」
コスモ「シェリルさん、しっかりしてよ! コントロールする方法がわからないんじゃ、何もならないんじゃないか!!」
ニナ「シェリルさん、あとは私が説明するわ」
シェリル「そうね、頼むわ‥‥なんだか混乱しちゃって‥‥」
ベス「そうか、で、そのイデってのは第六文明人の意志を‥‥」
ニナ「ええ。イデオナイトと呼ばれる特殊金属のバリアが封じ込めているようなんですよ、この空間に。それをエネルギーとしているのがイデ‥‥」
ハタリ「それはなぜ動き始めたんだ」
ニナ「封じ込められたイデの防衛本能のようです」
カーシャ「防衛本能?」
ニナ「より純粋な自己防衛に応えて、イデは動き始めたということです」
コスモ「より純粋な防衛本能‥‥」
ベス「パイパー=ルゥのような赤ちゃんの自分を守りたいという考え方にイデは同調したと考えられるな」
コスモ「土星でのことか?」
ベス「ああ。私達は偶然にしろルゥのよな赤ちゃんをソロシップに乗せた‥‥そのおかげでイデの力が私達を守ってくれていた‥‥」
カーシャ「たしかにつじつまがあうわね」
コスモ「いや、おかしいよ。自己防衛意識の固まりにしては俺達を守ってくれない」
ベス「いや、イデそのものが独立したものになっていたら考えられるぞ。ソロシップとイデオンが完成して、数多くの意志のパワーが1つの力になった時‥‥」
カララ「イデは自らの存在を他の者に侵略されぬ前に、他者を滅ぼす。たとえ、それがイデを生み出した第六文明人であっても‥‥イデのエゴ、わがままな力なのでしょう。愛などというものではなくて‥‥」
シェリル「そうなのよ、そのイデに取り込まれているのよ、私たちは」
コスモ「取り込まれている‥‥無限力のイデにか? でもさあカララ、バッフクランの伝説にあるよな、良き力によってイデは目覚めるって」
カララ「でも、イデを生むシステムを考え出した第六文明人はなぜ滅びたのです? 私たちのようにコントロールできなかったからでしょ」
コスモ「そりゃあ、そう考えられる‥‥けど‥‥」
万丈「我々にとって理解に苦しむ話だが、そのイデという力は自らの意志で判断しているがそれがつねに同じ基準を保ってはいないというワケか」
リツコ「大きすぎる力をもった赤ん坊といったところですね」
マサキ「ま、そんなワケのわからん力に頼らねぇで、自分達の力で何とかしろってことだな」
甲児「相変わらず、短絡的な発想しかしねぇよな、お前」
さやか「甲児君に言われるようじゃ、おしまいね」
甲児「そりゃないぜ、さやかさん」
ブライト「‥‥そのイデの力が暴走する可能性は?」
ニナ「0.0001から99.89%。それがマギの導きだした確率です」
アムロ「現状では判断しかねるということか。どうする、ブライト?」
ブライト「イデが意志の集合体であり、赤木博士の見識通り、赤ん坊と同じだとすればその成長によって正しい判断というものを養わせることができると思うが‥‥」
シェリル「危険かもしれませんが、それが一番可能性の高い方法でしょう。イデを教育するという表現は正しくはないと思いますが、我々の行動を常に見ているとなれば見本となるという考え方はある意味、的を射ているのかも‥‥イデがそれを望んでいればね」
ベス「つまり我々がイデの親代わりかその逆でもあるということか‥‥」
コスモ「どちらにせよ、お手本をみせなければな」
アスカ「あれぇ、あのお坊ちゃま、いないみたいね」
ビーチャ「よおっ! アスカじゃねぇか。どうしたんだ?」
アスカ「別に。だた別れた時のメンツがいなくなってるみたいだからどうしたのかなぁって、ね」
イーノ「いろいろあるみたいだよ。とくにあのカトル君なんかはね」
アスカ「じゃ、どっか行ったってワケ?」
モンド「そういうこと」
アスカ「なぁーんだ」
エル「ふぅ~ん」
エル「な、なによ!」
エル「あんた、カトルのことが気になるんだぁ」
アスカ「ち、ちがうわよ! シンジと同じでからかってみたくなるだけよ」
エル「子供の頃は好きな子にかぎってイジメちゃうのよねぇ」
アスカ「ば、ばっかじゃないの!?」
エル「あ、からかいすぎたかな?」
ベス「これからのことですが、何か考えでもあるのですか?」
ブライト「結局、DCもゲスト=ポセイダルについても有力な情報は入手できなかった。ここは、一度ロンデニオンへ行こうと思っています」
アムロ「しかし、DCとてあそこが我々の協力コロニーであることは知っているはず。巻き込むことになるが‥‥」
万丈「我々が入港したことを理由に攻撃をかけてくる‥‥十分考えられる事態だな」
ドモン「‥‥話し中すまない」
甲児「おお、ドモン、どうした?」
ドモン「実は問題がなければサイド7に行ってほしいのだが‥‥」
ブライト「サイド7? ネオジャパンコロニーへか?」
ドモン「ああ。ウルベ少佐にデビルガンダムの残骸を渡せば、父の無実が証明されるかもしれないんだ」
リョウ「そうか、カッシュ博士はデビルガンダム事件で冷凍刑に処せられていたんだったな‥‥」
アムロ「サイド7か‥‥サイド3からも遠いし、巻き込まれる可能性も低いんじゃないか?」
ブライト「ベスさん達はどうですか?」
ベス「我々に異存はありません」
ブライト「よし、ではこれよりサイド7、ネオジャパンコロニーへ向かう!」
〔カーソル、サイド7方面へ移動〕
レイン「‥‥もうすぐね」
ドモン「ああ」
レイン「あれ? そういえば、前にもこんなことあったわね」
ドモン「‥‥なあ、レイン」
レイン「なに?」
ドモン「ウォンが最期にデビルガンダムの意志は生きている、そしてその鍵はレインだと言っていた‥‥」
レイン「私が!?」
ドモン「ああ。俺にはただの虚言だとは思えないんだ。何か心当たりでもないか?」
レイン「‥‥ごめんなさい、見当もつかないわ」
ドモン「‥‥そうか。ならいい」
レイン「‥‥ねぇ、ドモン?」
ドモン「なんだ?」
レイン「もしも、私がウォンの言うとおり、その鍵に関係していて、さらわれたりしたらどうする? 助けだしてくれる?」
ドモン「あたりまえだ。どんなことがあろうと助け出す」
レイン「そう言ってくれると思った‥‥」
ドモン「‥‥い、いや‥‥お、おい、レイン!?」
レイン「ドモン‥‥」
〔警報〕
ドモン「て、敵襲か!? よ、よし! 行くぞ、レイン!」
レイン「‥‥いくじなし」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「清算されし過去、そして…」
【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〈出撃ユニット選択〉
ブライト「ポセイダル軍か!?」
甲児「ゲストの機体も混ざってるぞ」
ダバ「あれは‥‥ガイラム‥‥なぜあれが!?」
レッシィ「‥‥ダバ、もっと面白いものがいるわよ」
アム「‥‥う、うそ‥‥」
ダバ「オージ‥‥オルドナ=ポセイダル‥‥」
アムロ「ポセイダル? するとあれがポセイダル軍の‥‥」
レッシィ「ええ」
マサキ「おもしれぇ、敵の総大将のお出ましとはな! ここでカタをつけてやろうぜ!」
ダバ「あのオージには気をつけてください。ポセイダル自らが戦場となりうるところで乗っているにはそれなりの理由があるからです」
甲児「理由?」
クワトロ「‥‥あの機体の中のほうが安全、ということだろうな」
ダバ「その通りです。うかつに近づくと危険です!」
ブライト「こんなところで遭遇戦とはな‥‥とにかく戦闘配置だ!」
ポセイダル「かようなところで出会うとはな‥‥幸か不幸か‥‥」
フラット「ポセイダル様、ここは我等に‥‥」
ポセイダル「いや、ロンド=ベル、どの程度のものかこの目で見ておきたい」
フラット「ポセイダル様!」
ポセイダル「このポセイダルに意見するつもりか?」
フラット「‥‥御意のままに」
〈出撃ユニット選択〉
<戦闘開始>
<3EP・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
ギャブレー「ギャブレット=ギャブレー、ただいま参上いたしました!」
<ダバvsポセイダル>
ダバ「ポセイダル! ペンタゴナの支配だけでは飽きたらず地球までその手を伸ばすとは‥‥なぜそうまでして支配に、独裁にこだわる!」
ポセイダル「完全な平和は、民衆を堕落させる。常に小さな戦乱を作り上げ、コントロールする事により、民衆は支配者に対して信頼をおく」
ダバ「‥‥貴様の、民族根絶やし作戦の犠牲になったヤーマン族一党のカタキ、討たせてもらう!!」
ポセイダル「‥‥そうか、お前、ヤーマン族ゆかりの者か‥‥その復讐か?」
ダバ「カモン=マイロード‥‥それが俺の持って生まれた名だ!!」
ポセイダル「なるほど、カモン王家の生き残りか‥‥だが、ヤーマン族根絶やしは、私の意志ではない。自然の摂理なのだ」
ダバ「こじつけを!!」
ポセイダル「ペンタゴナもこの地球も神の試しの中に生かされている。人を鍛えるための独裁はよしとすべきだ。これを乗り越えたものこそが、よりよき明日を担う真の民となる!」
ダバ「勝手な事を」
ポセイダル「ダバ=マイロード、お前は、よりよき民の道を選ぶのか? チャンスは一度しか与えんぞ?」
ダバ「偉そうに何を!」
ポセイダル「ふふふ‥‥」
<ダバvsフラット>
ダバ「なぜだ! なぜお前たちがガイラムを持っている!?」
フラット「その声、ダバ=マイロード君か‥‥」
ダバ「フル=フラット!」
フラット「報告は聞いていた。このような異郷で再び見えるとはな」
ダバ「答えろ、なぜあなたがガイラムを!?」
フラット「ふっ‥‥第二次聖戦の時にな。これはいい機体だ。我々が苦戦したのもわかる‥‥」
ダバ「くっ! だが、ここは地球だ。たとえあなたがヤーマンの機体で戦ったところで動揺など誘えない!」
フラット「勘違いしているようだな。言ったろ? これはいい機体だと」
<アムvsフラット>
アム「フラットさん! フラットさんなんでしょ!」
フラット「ファンネリア=アムか‥‥」
アム「どうして、ポセイダルに協力するの!? 独裁の手伝いなんて‥‥」
フラット「おかしなことを言う。私はポセイダル様のテンプルナイツであった‥‥ともに戦うのが当然ではないか」
アム「違う! あなたはもっと高貴な心の持ち主なはずよ!」
フラット「高貴か‥‥私はそれほど誉められた人間ではないよ」
アム「フラットさん!」
<ギャブレー撃破>
ギャブレー「ちいっ! ええい、またしても!!」
<チャイ撃破>
チャイ「ぬうう、おのれ、次こそは!!」
<ワザン撃破>
ワザン「やれやれ、またやられてしもうたか」
<ハッシャ撃破>
ハッシャ「うわっ! おかしら! こいつら油断なりませんぜ!」
<フラット撃破>
フラット「やるな‥‥だがこれで勝ったとは思わぬことだ。この次の戦い、楽しみにしている」
<ポセイダルHP70%以下or敵半数以下orダバvsポセイダルの次EP・勝利条件達成>
※※既にフラット撃破の場合のセリフ※※
ポセイダル「‥‥なるほど。この程度か‥‥ここで叩くのは容易だが、それでは面白くないか‥‥よし、撤退する」
※※まだフラット健在の場合のセリフ※※
ポセイダル「なるほど、この程度か‥‥」
フラット「ポセイダル様! ここはお退きを!」
ポセイダル「何を言う? この程度の敵に私がやられるとでも思っているのか?」
フラット「そうではありません。このような遭遇戦で戦力を消耗するのが得策ではないと申し上げているのです」
ポセイダル「臆したかフル=フラット?」
フラット「ミアン!」
ポセイダル「‥‥ミアン? 誰のことを言っている?」
フラット「‥‥」
ポセイダル「うむ、しかし、奴等の力はよくわかった。これ以上興味をひくものもない‥‥よし、撤退する」
フラット(‥‥まだ早かったか、しかし支配が弱まっている‥‥)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
〔敵ユニット離脱〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ブライト「ヤーマンか‥‥」
ダバ「ええ。ポセイダルの侵略戦争において最後まで抵抗し、そしてすべてを滅ぼされた民族、それがヤーマンです」
アムロ「滅ぼされた? すると君は‥‥」
ダバ「はい。ヤーマン王家最後の一人、カモン=マイロード。これが本当の名前です。隠すつもりはなかったのですが‥‥」
ブライト「いや、それはかまわない。我々は同じ目的をもつ同志なのですからね。カモン=マイロード殿」
ダバ「ははは、やめてください。今までのようにダバで結構です。これからもよろしくお願いします」
〔カーソル、サイド7へ移動〕
ドモン「甲児、レインを知らないか?」
甲児「へ? いや、知らないぜ」
ドモン「‥‥そうか」
甲児「どうかしたのか? またレインさんと喧嘩したのか?」
ドモン「いや、そういうワケじゃないが‥‥」
甲児「それより、ウルベ少佐のほうはまだなのか?」
ドモン「ああ、もう少しかかるようだ」
甲児「まぁ、これで父親の無実が晴らせるんだろ? よかったじゃねぇか」
ドモン「ああ‥‥」
甲児「ん? どうした? なんかあまり嬉しくないようだな?」
ドモン「いや、そんなことはない。俺はこの日の為に戦っていたようなものだからな」
甲児「だったら、そんなしけたツラするなよ! 嬉しいときは笑えばいいんだ」
ドモン「ああ、そうだな」
レイン「ドモン、捜してるかな? いや、ダメ。ちょっとは心配させなきゃ。そうよ。今まで甘やかしすぎたのよ。うん、そうね。そうだ。今のうちにお父様に会っておいたほうがいいわね。これからまたしばらく会えないし‥‥」
ウルベ「‥‥今更何をおっしゃるのですか?」
ミカムラ博士「少佐。あなたはアレを手に入れていったい何をしようとしているのです?」
ウルベ「それは何度も言っているでしょう? 一から軍事用に研究しなおすと。その為にあなたの力が必要なのですよ?」
ミカムラ博士「私にそんな資格はない‥‥」
ウルベ「いまさら良心の呵責に苛まれたワケですか? しかし、アレの研究を自分のものにしたいと言ったのは博士、あなたですよ。そしてカッシュ博士を‥‥」
ミカムラ博士「あ、あぁ‥‥私は‥‥私は、悔しかった‥‥カッシュ博士の才能が羨ましかったんだ‥‥」
ウルベ「とにかく、私はこれからアレを受け取りに行く。彼等は何も知らぬにもっとも重要な頭部を持ってきてくれたからね。その好意にはちゃんと応えなければ、ふふふふ では博士、楽しみに待っていてください」
ミカムラ博士「‥‥」
レイン「お父様‥‥」
ミカムラ博士「レ、レイン! どうしてここに!?」
レイン「お父様、さっきの話‥‥本当なの!?」
ミカムラ博士「‥‥」
レイン「本当なのね‥‥どうして‥‥どうしてそんなこと!」
ミカムラ博士「‥‥」
ウルベ「‥‥たしかに受け取りました。しかし、大変でしたな。このようなところでポセイダル軍と遭遇するとは‥‥」
ブライト「休戦といえど、実質的にはジャミトフとの密約。それがジャミトフの死によって無効となっただけでしょう。そもそも彼らは戦うために地球圏へやってきたのですから」
ウルベ「たしかに。再侵攻の理由などいくらでもつくれますからね」
ブライト「それよりも、そのデビルガンダム、危険ではありませんか? これまでの戦いで幾度となく復活していますし‥‥」
ウルベ「こちらは製作者であるカッシュ博士のよき友であり、よきライバルであった、ミカムラ博士が協力してくれています。大事に至ることはありませんよ」
ブライト「それならばよいのですが‥‥」
ウルベ「さて、ドモン君。これで君の父上の無実も証明できるだろう。だが、それにはまだ少し時間がかかる。それはわかってくれたまえ」
ドモン「ええ、それではよろしくお願いします」
ウルベ「? もしかして、君はここを離れるつもりなのか?」
ドモン「はい。宇宙はまだ戦乱に満ちています。俺一人がここでじっとしていることなどできません」
ウルベ「カッシュ博士は立派なご子息をもったようだね。わかった。あとのことは私に任せておきなさい。それではこれで失礼します」
マヤ「艦長、サイド1、ロンデニオンより通信が入っています」
ブライト「ロンデニオンから? よし、つないでくれ」
ギリアム「久しぶりですね、ブライト大佐」
ブライト「ギリアム少佐、どうしてロンデニオンに?」
ギリアム「サンクキングダムのの方はゼクス中佐とノイン大尉にまかせて私は外部活動を行っているのです」
アムロ「ではそちらのほうは大丈夫なのですね?」
ギリアム「ああ。今のところDCも表立っては行動を起こしていない、だが‥‥」
ブライト「何か問題でも?」
ギリアム「それは後程お話ししましょう。申しわけありませんが、こちらまでご足労願えますか? 補給物資のほうも用意していますので」
ブライト「それは助かります。では早速向かわせてもらいます」
ギリアム「はい。お待ちしています」
甲児「おっ、ドモン、なにやってんだ?」
ドモン「レインを知らないか?」
甲児「え? 聞いてないのか? レインさんはここに残るって‥‥」
ドモン「なにっ!? どういうことだ!? なぜなんだ!?」
甲児「ぐわっ! く、くるしい‥‥」
ドモン「す、すまん‥‥」
甲児「俺も詳しくは知らないが、父親の研究を手伝うとかなんとか言っていたぞ」
ドモン「そんな‥‥!!」
甲児「お、おい! どこへ行く気だ? もうすぐ出港だぞ、おい、ドモン!」
〔人が倒れる音〕
シンジ「うわっ!」
甲児「シンジ、そいつを止めろ!」
シンジ「は、はい」
ドモン「どわっ!」
甲児「ナイスだ! シンジ!」
ドモン「不覚‥‥」
シンジ「どうかしたんですか?」
甲児「レインさんがここに残るって聞いたら、突然走りだしたんだよ」
シンジ「‥‥」
ドモン「な、なんだ?」
シンジ「‥‥逃げるんですか?」
ドモン「何っ!」
シンジ「‥‥これって、脱走ですよね?」
甲児「まぁ、そういうことになるわな」
シンジ「ドモンさんはいつも偉そうなこと言ってるけど、自分には甘い人だったんですね‥‥」
ドモン「な、何を言う! 俺は‥‥」
シンジ「ドモンさん、自信ないんですね? それにレインさんを信じていない‥‥信じ合えるなら離れていても大丈夫なんじゃないかな?」
ドモン「うっ‥‥」
甲児「お前、けっこうキツイこと言うなぁ」
シンジ「い、いや、そんなことは‥‥でも、レインさんが残るっていうんならそれなりの理由があると思うんです‥‥だったらそれを信じて待つほうがいいと思うんです」
甲児「なるほど。そういう考え方もあるんだな」
ドモン「しかし‥‥」
甲児「じゃ、ここでお前が勝手に降りていってレインさんが喜ぶと思うのか? 黙っていたのはお前にはこっちで戦ってほしかったからじゃないのか?」
ドモン「‥‥」
甲児「心配するなって。レインさんのことだ、会いたくなったら一人でもやってくるって」
ドモン「‥‥そうだな。確かに俺はレインを信じていなかったのかもな‥‥わかった。もう降りるなど言わん。俺は戦う! レインのために」
ミカムラ博士「安心しなさい‥‥デビルガンダムは私が必ず、完全消滅させるよ‥‥それよりも、お前はいいのか?」
レイン「ええ。‥‥もう、決めてしまった事だから‥‥」
ミカムラ博士「‥‥すまん、私の為に‥‥」
レイン「ううん‥‥私自身の為だから‥‥間違った過去は清算しなくちゃ‥‥さようなら‥‥ドモン」
ミカムラ博士「レイン‥‥」
ウルベ「これは、これは、親子おそろいで‥‥」
レイン「‥‥」
【シナリオエンドデモ終了】
● 宇宙編 → No32A「出撃、ガンバスター」 へ戻る
地上編 → No32B「光瞬く宇宙へ」 へ戻る
● No34「悲しみのカトル」 へ進む
◆ 「スーパーロボット大戦F完結編」 へ戻る
当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。